テーマ : 藤枝市

静鉄のバス、タクシー、トラック 運転手確保へ体験会【迫る 24年問題】

 高齢化による人手不足が深刻なバス、タクシー、トラックの運転手確保に向け、静岡鉄道グループは10日、各車両を集めた初の合同体験乗車会(静岡労働局、ハローワーク静岡共催)を静岡市清水区の静鉄自動車学校で開いた。各業界では来年春から運転手の残業規制で輸送能力の低下が懸念される「2024年問題」も迫る中、業種を超えた幅広い情報提供で人手不足の解消につなげる考えだ。

路線バスや大型トラックの運転体験などを行った乗車会=10日、静岡市清水区の静鉄自動車学校
路線バスや大型トラックの運転体験などを行った乗車会=10日、静岡市清水区の静鉄自動車学校

 乗車会には運転手への転職を検討する20~60代の約60人が県内外から集まり、教習コース内で路線バスや大型トラックの運転を体験した。タクシーの精算機や入社後の教育プログラムなどの説明も受けた。複数車種に試乗する参加者も見られ、それぞれ運転の仕方や自身の適性を確認した。
 バス事業者のしずてつジャストライン(同市葵区)、静鉄タクシー(同市駿河区)、物流業の駿遠運送(藤枝市)のグループ3社が車両を用意した。静岡鉄道の担当者は「複数の業種があるグループの強みを生かして今後も体験を継続的に行い、人材確保の裾野を広げたい。公共交通機関は『地域の足』として維持しなければいけない」と危機感を強めた。

いい茶0

藤枝市の記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞