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⚾オリックス紅林「侍ジャパン」デビューで自覚 ゆくゆくはメジャーも…【しずスポ】

 187センチの大型内野手として将来を嘱望されてきたプロ野球オリックスの紅林弘太郎(22)=駿河総合高出=が念願の日本代表、侍ジャパン入りを果たした。3年連続で日本シリーズにスタメン出場し、初のベストナインを獲得。球界をけん引する存在へ、成長を続ける若武者からこの先も目が離せない。地元で楽天とのオープン戦に出場したオリックス・紅林=草薙球場(写真部・小糸恵介)
球界けん引へ 若武者成長中  今月6、7日に行われた欧州代表との強化試合で代表デビュー。第1戦の代表初打席で初安打、初打点を記録し三塁守備でも見せ場をつくった。第2戦は遊撃手を担い「(オリックス本拠地の)京セラドームだったので気負わずできた」。守備の名手、源田壮亮(西武)や史上最年少三冠王の村上宗隆(ヤクルト)、球界屈指の好打者近藤健介(ソフトバンク)とも交流。「バッティングのこと、普段の練習の意識などを聞いて本当にいい時間になった」という。オリックス・紅林
 一方で最も刺激を受けたのが「大学生」というのが紅林らしい。「(明大の)宗山(塁)君の守備がうますぎて。僕は多分負けていた。大学生が本当にすごかった」。トップ選手の仲間入りを果たしながらもプロ4年間の実績にあぐらをかくことなく、常に危機意識を持ち続けている。
 駿河総合高時代、紅林の将来性を見込んだ望月俊治監督(58)は多くの刺激を与えた。高1で社会人チームの練習に参加させたのもその一つ。紅林は「上のレベルとの力の差を肌で感じた」と振り返る。ただ、望月監督は社会人のコーチから「(卒業後)すぐにプロに入れてください」と助言されたという。地元で楽天とのオープン戦に出場したオリックス・紅林=草薙球場(写真部・小糸恵介)
 同校OBの杉山一樹投手(26)のソフトバンク入り(2018年ドラフト2位)はプロを強く意識するきっかけとなった。母校を訪れた杉山がブルペンで投球する姿にひたすら部員が感嘆する中、紅林だけは「この球を打たなきゃプロで通用しないんですよね」と発奮材料に替えていた。
 オリックスから米大リーグへと旅立った吉田正尚外野手=レッドソックス=、山本由伸投手=ドジャース=がたどった道のりを身近で見てきた。「自分もゆくゆくは挑戦してみたい気持ちがある」。新たな一歩を踏み出す日が来るかもしれない。
 (運動部・結城啓子)
 くればやし・こうたろう 2002年2月7日生まれ。藤枝市出身。高3春にU―18(18歳以下)代表候補合宿に参加。19年のドラフト2位でオリックス入り。1年目は2軍で全86試合に出場し、20年11月3日の楽天戦で1軍に初昇格。初打席で初安打を放った。2年目から1軍に定着し3年連続で日本シリーズにスタメン出場。4年目の23年は127試合に出場し打率2割7分5厘。初のベストナインに輝き、日本代表にも初選出された。

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