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藤枝明誠、昨年覇者撃破で4強 全国高校バスケ 開志国際に2点差で競り勝つ

 バスケットボールの全国高校選手権は27日、東京体育館で男子準々決勝、女子準決勝を行い、静岡県男子代表の藤枝明誠は76―74で昨年覇者の開志国際(新潟)を破り、2年連続の4強入りを決めた。
開志国際―藤枝明誠 第3クオーター、シュートを決める藤枝明誠・赤間(左)=東京体育館(写真部・二神亨) 大塚絢心、斎藤佑真らが6本の3点シュートを決めて前半を39―32で折り返すと、第3クオーター(Q)は赤間賢人のドライブなどで最大19点リードを奪った。60―50で迎えた第4Q終盤に逆転されたが、フリースローを粘り強く沈めてひっくり返し、最後は激しい守備で逃げ切った。
 28日の準決勝で、県勢男子初の決勝進出を懸けて福岡第一と対戦する。
▽男子準々決勝
藤枝明誠 76(21―12 18―20 21―18 16―24)74 開志国際(新潟)

土浦日大(茨城) 94(38―20 7―21 12―21 37―23)85 日本航空(山梨)

福岡大大濠 81(18―33 28―16 16―14 19―14)77 美濃加茂(岐阜)

福岡第一 74(13―16 16―24 19―18 26―13)71 東山(京都)


ラスト5秒、持ち味発揮エース赤間「リングにアタック」 photo03

開志国際―藤枝明誠 第1クオーター、シュートを決める藤枝明誠・赤間(12)=東京体育館(写真部・二神亨)

 残り5秒、76―74で迎えた最後の守備に藤枝明誠の1年間が詰まっていた。「徹底的に走り込んできた。だから、この時間帯でもチームファウルは一つだけ」と金本監督。残ったファウルを最大限に使い、相手にフリースローを与えることなく時間を進める。昨年惜敗した王者・開志国際(新潟)に雪辱した。

 速攻が武器のチーム同士で、いかに守備が生きるロースコアに持ち込むか―。PG斎藤佑は「速攻でやられても、やり返さず1本を大事にした」という。最大19点リードを残り2分半で逆転されても焦りはない。球際で食らい付き、好機に粘り強く決めた。

 決勝点は赤間のフリースロー。同点の残り36秒で「攻撃の脚が止まっていた。自分がリングにアタックする」とドライブでもぎ取った。この日のエースは徹底マークの前に18得点。ともに2桁得点をマークした大塚、斎藤佑の働きなくして、この場面は訪れなかった。

 全国高校総体は赤間が40得点しながら準々決勝敗退。ここから「赤間だけでは勝てない。全員のシュートへの意識が変わった」(斎藤佑)という。チームの成長を全国のメインコートで存分に見せつけ2年連続の4強入り。次は昨年の全国総体で決勝進出を阻まれた福岡第一も倒し、県勢男子初の日本一に王手をかける。

(運動部・山本一真)
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開志国際―藤枝明誠 第2クオーター終了間際、3ポイントシュートを決める藤枝明誠・小沢(左)=東京体育館(写真部・二神亨)
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開志国際―藤枝明誠 第2クオーター、ゴールを狙う藤枝明誠・斎藤佑=東京体育館(写真部・二神亨)
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開志国際―藤枝明誠 第1クオーター、ダンクシュートを決める藤枝明誠・ロードプリンス=東京体育館(写真部・二神亨)
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開志国際―藤枝明誠 第1クオーター、3ポイントシュートを決める藤枝明誠・赤間(12)=東京体育館(写真部・二神亨)
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開志国際―藤枝明誠 第3クオーター、パスを出す藤枝明誠・赤間(中央)=東京体育館(写真部・二神亨)
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開志国際―藤枝明誠 ベスト4進出を決め喜ぶ赤間(12)ら藤枝明誠の選手=東京体育館(写真部・二神亨)
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開志国際―藤枝明誠 ベスト4新絀を決め喜ぶ藤枝明誠の金本監督(中央)ら=東京体育館(写真部・二神亨)
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開志国際―藤枝明誠 ベスト4進出を決めた選手に声援を送る藤枝明誠の応援団=東京体育館(写真部・二神亨)

開志国際は粘り届かず連覇消える  2連覇を狙った男子の開志国際は最大19点差を離されたところから第4クオーター終盤に一時リードを奪う粘りを見せたが、最後はファウルでフリースローを与えて逆転された。富樫監督は「正直なところ完敗。重圧があったかな」とため息交じりに話した。
 シュートの精度を欠いた序盤に点差をつけられたことが結果として響いた。主将の沢田は「本当に悔しい。自分たちの攻撃がいつものようにいかなかった」と涙を流した。

総体V日本航空 出遅れを悔やむ  男子の日本航空は今夏初制覇した総体に続く栄冠はならなかった。山本監督が悔やんだのは第1クオーターの出遅れ。3点シュートを8本決められるなど20-38で終え「向こうの方が集中して入っていた」と唇をかんだ。
 38点を挙げたオルワペルミらが奮闘し、第3クオーターで逆転したが、最後は力尽きた。監督は王者の重圧を問われ「いつも入るシュートも入らない。重りになっていた」と話した。

女子決勝 京都精華―岐阜女 ▽女子準決勝
京都精華学園 85(17―14 20―19 23―15 25―14)62 東海大福岡

岐阜女 76(24―14 17―13 21―10 14―9)46 札幌山の手(北海道)

30点差でやり返す 岐阜女  岐阜女は準々決勝で大逆転勝ちした勢いを生かし、準優勝だった2019年大会以来の決勝進出を果たした。
 札幌山の手には前回準決勝で68-98と大敗。今回は同じ30点差でやり返し、チーム最多22点を挙げた主将の絈野は「去年やられたスリーポイントをケアしながら、自分たちのオフェンスの流れに持ってこられたのが勝因の一つ」と振り返った。
 安江監督は京都精華学園について「シュートもうまいし、インサイドも強い」などと女王の隙のなさを認めながらも「全部止めなきゃ。作戦もへったくれもない」と気合をみなぎらせた。

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