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買い物送迎、困窮者の住まい探しに 静岡県社協が活動事例集発行

 静岡県社会福祉協議会はこのほど、「社会福祉法人による、地域における公益的な取り組み事例集」(A4判、24ページ)を発行した。買い物の送迎、困窮者などの住まい探し、こども食堂など地域ごとの課題に応じ、従来の事業対象にとどまらずに住民を支援した8法人の事例を紹介している。

静岡県社会福祉協議会が発行した社会福祉法人の活動事例集
静岡県社会福祉協議会が発行した社会福祉法人の活動事例集

 静岡市駿河区の静和会は専従職員を配置して2021年に居住支援法人「パラレル」を設立。生活困窮者やひとり親、刑務所出所者、障害がある人など物件探しが難しい人を対象に、内覧や契約に同行し、行政や支援団体につなぐ。同会は「これまで法人が運営してきた介護、医療保険事業とは異なった子どもや働き盛りの世代の生活課題が見えた」と意義付ける。
 事例集はほかにも、要援護状態の人の関係機関への迅速な紹介(藤枝市の三愛会)、スーパーが閉店した地域の住民のための買い出し送迎(富士市の芙蓉会)、伊東市のこども食堂(浜松市北区の十字の園)など多彩な活動をまとめた。
 16年に改正された社会福祉法は社会福祉法人が公益性や非営利性を生かして、生活上支援を必要とする人への福祉サービス提供など地域貢献をするよう責務規定が盛り込まれている。

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