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⚽藤枝MYFC〝今季初勝利〟 ライバルいわきと練習試合

 J2藤枝は31日、いわきと鹿児島県立サッカー・ラグビー場で練習試合(45分3本)を行い、2―1で〝今季初勝利〟を挙げた。コンディションで選手を選考した1本目は全体に動きが重く、2本目で先に失点したが、メンバーを大幅に入れ替えた2本目途中からリズムをつかんで逆転勝ちした。
▽練習試合(45分×3本)
藤枝 2 0―0 1 いわき
     1―1
     1―0
1本目メンバー
GK 北村▽DF 小笠原、中川創、鈴木▽MF 久富、梶川、西矢、榎本▽FW アンデルソン、矢村、大曽根
2本目途中からのメンバー
GK 菅原▽DF 中川創、山原、前田▽MF シマブク、水野、新井、永田▽FW 中川風、中島、浅倉
2本目にヘディングで同点ゴールを決める藤枝のFW中川風(中央、14)=鹿児島県立サッカー・ラグビー場 攻撃力進化に手応え
 J3時代からのライバルで同時にJ2へ昇格したいわきとの対戦。チームの現状を測る「物差しになる」と臨んだ練習試合で進化途上の攻撃の形を見せ、須藤監督は「方向性は間違ってない」と自信を深めた。
 1本目は自陣でボールを保持しても攻撃のスイッチが入らず、パスミスを突かれて窮地も招いた。攻撃が活性化したのは2本目途中で大幅にメンバーを入れ替えてから。けん引役となったのは大卒1年目の左WB永田。「自分から仕掛けよう」と意識してピッチに入ると縦への突破を繰り返し、クロスでFW中川風の同点弾を演出。「相手のプレスをかわすボールの受け方をつかみつつある」と手応えを示した。
 中川風は鹿児島キャンプ前に行った山形との練習試合に続き2戦連発。相手の間のスペースにパスを引き出し、少ないタッチでゴールへ。バー直撃の惜しいシュートもあり、「自分の仕事は得点すること。この時期にしてはいいゴール感覚がある」と胸を張った。
 ただ、GKとCBで相手を引き付け、ファーストラインを突破するという昨季に輪をかけて超攻撃的なスタイルは構築途中。指揮官は「もっとテンポよくパスを回さないと、攻撃の質が上がらない。逆転できたのは良かったが、得点を畳みかけるところまで行きたい」と高みを見据えた。
(寺田拓馬)
復活目指すMF杉田が決勝点 3本目に決勝点を挙げて喜ぶ藤枝のMF杉田(中央)  右膝の大けがから完全復活を目指すMF杉田が3本目途中から出場して決勝点。「第一歩を踏み出せた」と笑顔を見せた。
 昨年5月に右膝前十字靱帯(じんたい)などを断裂し、リハビリを続けてきた。今季は始動から膝の状態を確認しながら練習を積んでいる。
 主力組とはいえないが、同点の場面でボランチに入ると持ち前の運動量を示し、ゴール前まで侵入。FW平尾のクロスを左足で合わせた。
 ボランチは層が厚く定位置争いが熾烈(しれつ)で「開幕戦に出たい。アピールを続ける」と決意を新たにした。

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