果樹が結ぶ人の縁 冊子で紹介 井関さん(浜松) 大学時代に製作 舞台の川根本町で展示
川根本町役場の町民ギャラリーで13日、浜松市中央区の会社員井関早弥香さん(25)が静岡大生のころに製作した冊子「くだものの縁結び」の展示が始まった。冊子は井関さんが同町久野脇を訪れ、庭の果樹にまつわる町民のエピソードをまとめたもの。31日まで。
冊子で紹介されているエピソードと写真をパネルで展示している。みかんジュースを地域の子どもに配るため、庭で夏ミカンを栽培していた話など心温まるエピソードが並ぶ。文章は町民と井関さんのやりとりを文字に起こしたもので、地域特有の言い回しがそのまま使われている。
井関さんは「未来に果樹や文化を残していくために形に残したかった。地域の魅力に気づいてもらえたら」と話した。