“伊豆ファン”連携 新事業 行動履歴からサービス向上 三島市、熱海市、函南町
三島、熱海、函南の２市１町は２０２３年度、新たなサービス市場の創出に向けた事業に着手する。地元住民や観光客ら「伊豆ファン」にパスポートを発行し、ポイント付与や個人ニーズに応じた案内を提供する。会員の行動や買い物の履歴データを一元管理し、地域事業者や行政のサービス向上につなげる。
国が事業費の３分の２を補助するデジタル田園都市国家構想推進交付金に関する事業に採択された。事業費は２市１町で約１億円を見込む。
パスポートはマイナンバーカードと連携し、決済やポイント取得を可能にする方針。会員のサービス利用に関する行動や買い物の履歴を取得する。自治体がこれまで持たなかった住民や観光客の行動に関するデータを活用し、行政サービスの向上や的確な産業振興策の提供に結びつけたい考え。
想定する事業は、伊豆ファン倶楽部運営▽電子市民サービス連携▽トークンを活用した地域産品企画販売・送客誘発型イベント▽公共交通サービス―の四つ。詳細なサービス内容は今後詰める。
三島市の豊岡武士市長は「２市１町にとどまらず、伊豆全体に広めたい」と構想を語った。
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