上川氏、イランに強く自制求める 攻撃巡り外相電話会談
上川陽子外相(衆院静岡1区)は16日、イランのアブドラヒアン外相と、同国によるイスラエル攻撃を巡り電話会談した。「今回の攻撃は中東情勢を一層悪化させるもので深く懸念し、このようなエスカレーションを強く非難する」と伝達。さらなる緊張の高まりを防ぐ必要があるとして自制を強く求めた。
その後、イスラエルのカッツ外相とも電話会談した。アブドラヒアン氏との会談内容を踏まえ「これ以上緊張が高まると制御不能な状況となりかねない」と同様に自制を要求した。
アブドラヒアン氏との会談で、上川氏は「現在の状況はイランとイラン国民はもちろん、国際社会全体の利益にならない」と強調。海洋航行の安全確保と在留邦人保護への協力を要請した。両外相はパレスチナ自治区ガザの情勢についても議論し、引き続き意思疎通を続けることで一致した。
上川氏は16日の記者会見で「引き続きイランへの働きかけを含め外交努力をする」と述べた。