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テーマ : 政治しずおか

自民、改憲案作成を提案 衆院憲法審 立民批判「正当性なし」

 衆院憲法審査会は11日、今国会初めての実質的な議論となる自由討議を行った。自民党は緊急事態時の国会議員任期延長を中心に改憲原案の条文作成を提案し「今国会中に一定の節目を迎えられるよう努力したい」と主張した。立憲民主党は自民派閥の裏金事件が未解決だとして「自浄作用のない自民が改憲を論ずることに正当性があるのか」と批判。温度差が改めて浮き彫りになった。
 自民の中谷元氏は、議員任期延長に関し「いつでも条文の起草作業に入っていけるところまで議論は進んでいる」と述べ、憲法審の幹事懇談会に協議の場を設置するよう提唱した。立民などを念頭に「反対の場合でも協議のテーブルに着いてほしい」と求めた。
 立民の逢坂誠二氏は、岸田文雄首相が9月の党総裁任期中の改憲に意欲を示していることを問題視し「改憲自体が目的化している」と非難。「変えやすい部分からとりあえず変えるとの議論は不見識だ。数の力で押し切る姿勢は慎まなければならない」とけん制した。
 自民提案に立民と共産党以外は賛同。日本維新の会の馬場伸幸氏は、9月までの改憲実現には今国会終盤までの発議が必要だとして「立民が審議を妨害するなら抜きで進め、最後は多数決で原案を作成すべきだ」と主張した。公明党の北側一雄氏は、議員任期延長の論点は出尽くしていると指摘。国民民主党の玉木雄一郎氏は9月改憲を前提に「テーマを広げるべきではない」と注文を付けた。

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