出野副知事、静岡県庁を後に 任期満了、知事と職員が見送り
18日に任期満了を迎えた出野勉副知事(71)が同日、静岡県幹部職員ら約300人に見送られ、延べ50年近く在籍した県庁を後にした。
拍手を送る職員に見守られる中、出野副知事は花束を受け取り、「皆さん、ありがとうございました」とあいさつした。川勝平太知事とも固く握手した。
出野副知事は最も心に残る仕事にグランシップ建設や企画運営を挙げ、「利用者目線を学び、公務員人生の転機となった」と述べた。副知事着任後は新型コロナウイルス感染症対応に追われ、「市町を含め職員の協力で乗り越えた。DXが進んだ側面もある」と振り返った。「迅速性、柔軟性、県民目線で、前例にとらわれずに行政運営を」と県庁の後輩に託した。
出野副知事は1975年に入庁。文化観光部長、知事戦略監兼企画広報部長などを歴任。退職後の2013年~18年に富士山静岡空港株式会社の社長を務め、20年に副知事に就任した。