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テーマ : 政治しずおか

静岡知事選、戦略見直し必至 自民/候補擁立加速も支持低迷 野党/足並みそろうか見通せず【川勝知事辞職表明】

 川勝平太静岡県知事の辞職表明により、焦点は次期知事選に移る。長年対立してきた自民党県連は候補者擁立を加速させる。ただ、派閥パーティーの裏金問題を巡って支持率が低迷している実情もあり、「自民色」を前面に出さない選挙戦略を描く。野党は川勝知事と比較的良好な関係を築いてきたとされ、候補者擁立はこれから。各党の足並みがそろうかどうかも見通せない。
 自民は知事選で不戦敗を含めて川勝知事に4連敗中と苦杯をなめ、打倒川勝に並々ならぬ決意を見せてきた。昨年5月の県連大会では早期に知事選の対応を協議する方針を打ち出し、本県選出の国会議員や幹事長経験のあるベテラン県議らによる会合を二度にわたり開催。3月下旬の会合では候補者リストを共有した。ただ、関係者は「本県にゆかりのある官僚や政治家を並べたもの。候補者擁立はこれから」と明かす。
 県連内には自民への逆風から独自候補の擁立に慎重な意見が根強い。「理想は経済界や関係団体を巻き込んだ『オール静岡』体制」(幹部)との声も上がる。ただ、こうした動きは川勝知事の5選を視野に入れたもので、現職不出馬となれば情勢が一気に流動的になる可能性がある。
 これまで知事を支えてきた県議会第2会派のふじのくに県民クラブ内にも相次ぐ問題発言に「これ以上は支えきれない」との声がくすぶっていた。ただ、幹部にも事前に進退の相談はなかったとされ、候補者擁立はゼロからのスタートとなる。

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