障害者工賃 最高1万6866円 22年度 イベント再開寄与
静岡県内の就労継続支援B型事業所で働く障害者の2022年度平均工賃(月額)が前年度比398円(2・4%)増の1万6866円となったことが6日までの県のまとめで分かった。新型コロナウイルス感染拡大前の水準を上回り、記録が残る06年度以降で最も高額だった。
前年度を上回るのは2年連続。コロナ禍が収束に向かったことでイベントが再開し、「福産品」と呼ばれる授産製品の販売機会が増えた。障害者が農業分野で働く農福連携が進んだことも売り上げ増に寄与したという。
ただ、23年度に2万円まで引き上げる県の目標とは開きがある。県は事業所の販路開拓を後押ししたり、企業に福産品の購入や業務発注を呼びかけたりして工賃アップを目指す。
雇用契約を結んで最低賃金が適用される就労継続支援A型事業所は1084円(1・3%)増の8万1776円と8年連続で増加した。
(政治部・森田憲吾)