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テーマ : 政治しずおか

川勝知事が辞職届提出「私の言動で静岡県に厳しい声、つらい」 5月10日自動失職

 川勝平太知事は10日午前、静岡県議会の中沢公彦議長に辞職届を提出した。地方自治法の規定で、提出から30日後の5月10日午前0時に自動的に失職する。県議会での発言の機会がないまま、4期約15年にわたる県トップの座から下りる。4月10日午後の定例記者会見で「私の言動のせいで、静岡県が厳しいことを言われるのはつらい」と心境を述べ、「県政の空白を短くしたかった」と辞職届の提出を早めた理由を述べた。中沢公彦議長(右)に辞職届を提出する川勝平太知事=10日午前、静岡県議会議長室
 川勝知事は1日の新規採用職員に向けた訓示で職業差別と受け取れる発言をし、県庁に抗議が殺到した。3日の記者会見で正式に辞意を表明していた。
 川勝知事は10日午前、議長室に中沢議長を訪ね、辞職届の封書を手渡した。中沢議長は同日、県選管に辞職届を通知。公職選挙法では、通知から50日以内に選挙を行う。県選管は11日に臨時の会合を開き、知事選の日程を5月9日告示、同26日投開票と決める見通し。辞職届を提出後、記者会見する川勝平太知事=10日午後、静岡県庁(写真部・二神亨)辞職届を提出し、議長室を引き揚げる川勝平太知事=10日午前、静岡県庁
 県議会は10日、会派代表者会議と議会運営委員会を開き、内定通り、5月臨時会を5月17日に開会すると決めた。川勝知事の自動失職が5月10日に早まったため、6月定例会(6月19日開会予定)の日程に影響はなく、知事が県議会に出席する機会もなくなる。
 知事は当初、県議会6月定例会の冒頭で辞職する意向を示し、県議会の一部会派は早期辞職を申し入れた。議会側は同定例会の日程の前倒しも検討していた。
 知事は静岡文化芸術大学長などを経て2009年7月に初当選し、現在4期目。

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