選挙しずおかの記事一覧
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大阪・四條畷市が電子投票条例可決 職員負担を軽減
大阪府四條畷市議会は、タブレット端末を使った「電子投票」を市長選と市議選で導入するための条例を可決した。23日付。開票作業にかかる時間と人員を減らし、職員の負担を軽減する狙い。市長選は12月の予定で、実現すれば全国で8年ぶりとなる。関連事業費3900万円を盛り込んだ補正予算も可決した。 市選挙管理委員会の試算によると、電子投票によって開票時間は半分に、必要な人員は3分の1になる。端末に表示された候補者名をタッチする形での投票を想定し、手書きで生じる無効票や疑問票をなくす。選管は「働き方改革を進める」としている。 地方選に限った電子投票は、特例法の制定で2002年に解禁された。総務省によると、
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自民、牧野氏ら45人の公認決定 来夏参院選
自民党は25日、選対本部会議を党本部で開き、来年夏の参院選の第1次公認候補として静岡選挙区の現職牧野京夫氏を含む選挙区28人(現職25人、新人3人)、比例代表17人(現職11人、新人6人)の計45人を決定した。派閥裏金事件を巡り、パーティー収入を政治資金収支報告書に記載しなかった橋本聖子元五輪相ら安倍派の現職の公認も決まった。 比例代表の候補では日本医師会副会長で新人の釜萢敏氏(71)について、内規で定める「70歳定年制」の適用を特例で免除した。
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健康上の理由で藤田氏が辞職 川根本町議
川根本町議の藤田至氏(74)=同町久野脇=が24日までに辞職願を石山貴美夫議長に提出し、許可された。辞職は7月10日付で、理由は健康上の理由という。藤田氏は2021年の町議選で初当選。今年の3月定例会から体調不良で欠席していた。藤田氏の辞職により、議員数は11人(定数12人)となった。
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衆院3区支部長 山本氏申し込みへ 自民掛川市支部が推薦
宮沢博行元衆院議員の議員辞職に伴い空席となっている自民党衆院静岡3区支部長の選考で、掛川市議会議長の山本裕三氏(41)が22日、公募に申し込む意向を明らかにした。党掛川市支部は同日、掛川市内で常任総務会を開き、山本氏の推薦を決定した。 公募期間は23日~8月1日の10日間で、近く正式に申し込む。山本氏は取材に「地域と日本のために尽くす覚悟を決めた。政治の信頼回復に向けて、全身全霊で挑戦していきたい」と抱負を語った。 公募は、3区内の12地域支部のうち、1支部以上の推薦を得ることが要件。県連正副会長や三役、地元選出の県議らで構成する選考委員会が書類と面接で審査し、8月中旬をめどに新支部長を
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沈黙しているあなたへ 隠された米兵性暴力事件
私は普段、女性の経験を聞くことを仕事にしている。だからこの世に性暴力があることや、それがもたらすダメージについて、たぶん人より多く知っている。 それでも子どもを育てていると、時々呑気[のんき]な気分になる。この世はこんなに善き場所なのかと思うことがある。 例えばそう。ある日プリンセスごっこをしていた幼い娘は、友達と一緒にドレスのまま近くのコンビニに出かけると、たくさんのお菓子を買って帰ってきた。持っていったお金では買えないお菓子の量に驚いて店を訪ねると、レジの女性は「お姫さまたちがかわいくて、好きな物を買いなさいと言ったんです。私からのプレゼントです」とお金を受け取らなかった。 例えば
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衆院選投票、裏金考慮73% 与野党伯仲、半数望む【全国世論調査】
共同通信社が20、21両日に実施した全国電話世論調査で、次期衆院選の投票先を決める際、自民党派閥裏金事件を考慮するかとの問いに「考慮する」との回答が「ある程度」を含め計73・3%に上った。次期衆院選の望ましい結果として「与党と野党の勢力が伯仲する」は51・2%だった。東京都知事選の選挙掲示板に同一のポスターが多数張られた事態を受け、法改正で規制を強化する必要があるとの回答は81・2%を占めた。 内閣支持率は24・6%で、前回調査(6月22、23両日)の22・2%を2・4ポイント上回ったが、9回連続の20%台。9月の自民総裁選で再選を目指す岸田文雄首相はなお厳しい政権運営を迫られそうだ。不
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焼津市長選 真崎氏出馬へ 12月8日告示
IT会社経営の真崎英彦氏(48)=焼津市三ケ名=が21日までに、任期満了に伴う同市長選(12月8日告示、同15日投開票)に無所属で出馬する意向を固めた。今後記者会見を開き、正式に表明する予定。 真崎氏は長崎県長与町出身で、東京工業大卒。焼津市には2008年に移住し、同市でウェブ事業を営む。13年には農業にも事業を広げ、レタスや米などを育てる農園を吉田町に設けている。取材に対し「政治に若い世代のリーダーが必要だと思っている。皆さんの声を聞き、老若男女が住みたくなるまちをつくっていきたい」と述べた。 同市長選には現職の中野弘道氏(67)が4選を目指して立候補を表明している。
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静岡県知事選の年代別投票率 25~39歳で上昇も 若年層低調
静岡県選挙管理委員会は19日、5月の知事選の年代別投票率を公表した。30代以下の若年層は2021年の前回選に比べて増加傾向も見られたが、全体の投票率52・47%に対して20~30%台と依然として低水準で、年代別の最低は1・98ポイント減となった20~24歳の27・33%だった。 調査は、各市区町から1投票区(計39投票区)を抽出した。18、19歳は3・72ポイント減の31・19%だった。25~29歳は2・0ポイント上昇したが、年代別で3番目に低い36・74%にとどまった。 投票率が最も高かったのは、65~69歳の68・69%。次いで70~74歳の68・32%、75~79歳の68・29%、
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立・共選挙連携 見直しを 連合会長「考え方が違う」
連合の芳野友子会長は19日の記者会見で、次期衆院選を見据え、立憲民主党と共産党との選挙連携見直しを重ねて求めた。東京都知事選で両党が支援した蓮舫氏の敗北を踏まえ「連合と共産は考え方が違う。一緒に何かやるのは非常に難しく、今後もない」と強調。連合が共に支援する立民と国民民主党の協力が望ましいとの見解を示した。 11日に行われた立民の泉健太代表との会談で、蓮舫氏の敗因を「共産が前面に出過ぎた」と伝えた理由については「だんだん、共産との距離感が縮まっているように見えた」と語った。 立民候補が共産の支援を受けて初当選した4月の衆院東京15区補欠選挙の対応も疑問視した。 会見に同席した清水秀行事
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秋国会でポスター規制 与野党 公選法改正の方針
岸田文雄首相(自民党総裁)は19日、公明党の山口那津男代表と官邸で会談し、東京都知事選の選挙掲示板に同一のポスターが多数張られた問題などを受け、秋に見込まれる臨時国会で公選法改正を目指す方針を確認した。自民、立憲民主両党も臨時国会で法改正が必要だとの認識で一致。選挙と無関係な内容を含む政見放送や衆院東京15区補欠選挙での選挙妨害事件を受けた対応策も論点になるとみられる。 自公は9月の自民総裁選前に論点整理した上で、立民など野党に協議を呼びかける見通しだ。ただ政治活動の自由を侵害しないとの観点から、難しい議論が予想される。山口氏は会談後「自公で整理し、法改正に臨む」と記者団に述べた。 これ
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公選法改正へ協議着手 与野党 ポスター規制が焦点
自民、公明、立憲民主の各党は18日、公選法改正に関する党内議論に着手した。東京都知事選で同一ポスターが多数張られ、選挙と無関係な政見放送が散見された問題を受け、規制の在り方が論点となる。自公両党は秋の臨時国会での改正を見据え、立民にも協力を呼びかける。衆院東京15区補欠選挙における選挙妨害のような事案への罰則強化も検討課題だが、一部には慎重論もある。 総務省の担当者が各党の会合に出席。公明会合では同一ポスター問題に対し、候補者名と写真の掲載義務化を例示した。営利目的でポスター掲示枠が使われた疑いがあるため、掲示に当たり「財産上の利益を受ける行為の禁止」も論点とした。 現行制度では、政見放
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投票用紙リサイクル 静岡県内に広がる 7市合同で247万枚 焼却せずCO2削減へ
三島市など静岡県内自治体が17日、使用済み投票用紙のリサイクルに合同で取り組んだ。昨年6月に初めて4市合同で実施し、今回は7市に広域化。回収量も約247万枚と倍増した。18日までの2日間で回収し、二酸化炭素(CO2)排出量の削減につなげる。 5月の知事選に伴い、三島市が県内全域に呼びかけて実施した。今回は昨年行った三島、裾野、富士宮、磐田の4市に、伊豆の国、静岡、袋井の3市が加わった。ほかにも関心を示す自治体があったが、知事選の急な実施で補正予算に処理費用を盛り込めず、見送ったケースもあったという。 プラスチック製の投票用紙の処分は、県内では焼却処分が中心。回収した投票用紙は粉砕・溶解処
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自民党静岡県連 衆院3区支部長公募を7月23日開始 対象から宮沢氏を除外
自民党静岡県連は15日、袋井市内で衆院静岡3区の代表者会議を開き、宮沢博行元衆院議員の議員辞職に伴い空席になっている3区支部長を公募で決めるとする方針について了承を得た。出席者によると、公募期間は23日~8月1日の10日間で、3区内の12地域支部のうち1支部以上からの推薦が必要。20日の県連総務会で正式に決定する。 県連は8月中旬の支部長選任を目指し、選考委員会を設置して作業を進める。井林辰憲県連会長(衆院静岡2区)は「自民党の政策と理念を共有して、日本と静岡の将来のために働いていきたいという方は必ずいると信じている」と述べた。 宮沢氏を公募の対象から除外することも決議した。提案した江間
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静岡市議会 改革議論低調 低い投票率… 25年改選は40%切るか 専門家「存在意義見える形に」
2025年3月に改選を迎える静岡市議会で、議会改革の議論が低調だ。12年制定の市議会基本条例で設置の必要性を明記した「議会改革推進会議」は一度も開かれず、昨年、一部議員が模索した定数と報酬の見直しは、議論がまとまらないまま立ち消えになった。21年の市議選の投票率は40・13%と過去最低を記録し、次は40%を切る可能性もある中、議会の存在意義が問われている。 開かれない推進会議 市議会基本条例は必要に応じた議会改革推進会議の設置や、社会情勢の変化に対応した条例の評価、見直しの必要性を明記している。市議の一人は「会議設置を提案したこともあるが、議員間で考えが一致しない」とこぼす。 停滞す
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内閣支持15.5% 最低更新 「政権交代期待」4割 時事通信世論調査
時事通信が5~8日に実施した7月の世論調査によると、岸田内閣の支持率は前月比0・9ポイント減の15・5%となり、2012年12月に自民党が政権復帰してから最も低くなった。最低を更新するのは2カ月連続。不支持率は1・4ポイント増の58・4%、「分からない」は26・0%だった。約4割が次期衆院選での政権交代を求めた。 次期衆院選後に期待する政権の在り方を尋ねたところ「政権交代」が39・3%と最も多く、「自民党中心の政権継続」が36・3%。次期衆院選の比例代表の投票先は、自民党22・5%、立憲民主党12・4%、日本維新の会6・3%、公明党4・2%、共産党3・0%など。 岸田文雄首相が物価高対策
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連合「立・共連携 解消を」 蓮舫氏敗北「票逃げた」
立憲民主党の泉健太代表は11日、最大の支援団体・連合の芳野友子会長と党本部で会談した。芳野氏は、東京都知事選で立民、共産両党が支援した蓮舫氏の敗因を「共産が前面に出過ぎて、逃げた票があった」と指摘、連携解消を求めた。泉氏は「教訓をどう生かすか、党で話し合う」と述べるにとどめた。 泉氏は次期衆院選に触れ「都知事選とは手法も構図も変わる。あくまで国民生活を守る政権をつくる」と政権奪取に全力を尽くす考えを伝達。芳野氏は「連合として与党を過半数割れに追い込み、今の政治をリセットする」と呼応した。 連合は、衆院選で共産の支援を受ける候補を応援しない方針。芳野氏は、立民と国民民主両党が政権を担う政治
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「石丸旋風」に維新危機感 揺らぐ第三極、戦略再構築 都知事選で大躍進
日本維新の会が、東京都知事選の結果に危機感を募らせている。独自候補擁立を見送り静観した維新に対し、無所属で挑んだ前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏が165万票の「旋風」を巻き起こし、次点につけたからだ。石丸氏の去就次第では、二大政党に対抗する第三極としての地位が揺らぎかねないと警戒を強化。存在感アピールへ、戦略の再構築を求める声が出始めた。 奪われたお株 「脱帽だ。既存勢力や体制に対する不満の受け皿になった。本来、われわれの立ち位置だった」。維新の藤田文武幹事長は9日の記者会見で不戦敗を謝罪し、石丸氏の躍進をたたえた。 「政治屋の一掃」など分かりやすい言葉を駆使して無党派層を引き付けた
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知事選 静岡市年代別投票率 20代最低の29.8%
静岡市選挙管理委員会はこのほど、5月26日投開票の知事選の年代別投票率を公表した。20代が29・8%と最も低く、10代が30・1%と続き、若者の投票率の低さが改めて浮き彫りになった。 18~29歳の投票率を分析すると、主権者教育を受ける機会が多い18歳が35・5%と最も高かった一方、進学や就職で親元を離れることが多い19歳は25・1%、20~24歳も25・6%と低かった。25~29歳は33・8%で、20代全体の投票率を上回った。 年代別で最も高かったのは70代の67・1%。20~70代は年代が上がるごとに投票率も上昇する傾向がみられた。 市選管は来春の市議選で若者の投票率向上を目指し、
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小池氏 公選法の審議要請 首相と会談 妨害、ポスター問題受け
東京都知事選で3選を果たした小池百合子知事は9日、首相官邸を訪れ、岸田文雄首相と会談した。4月の衆院東京15区補欠選挙での妨害事件や、都知事選で過去最多の56人が立候補してポスター掲示板の枠が足りなくなったことに触れ「公選法の想定を超えている。しっかりご審議いただきたい」と首相に伝えた。 小池氏は会談後、記者団に「今回のようなことが当たり前になり、子どもたちが政治に忌避感を持つといけない」と話した。少子高齢化や災害対策に関しても意見交換し、国と都で連携することを確認したという。 小池氏はその後、知事選で支援を受けた自民党の党本部も訪れ、茂木敏充幹事長や、都連会長を務める萩生田光一前政調会
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都知事選 蓮舫氏 誤算の大敗 立民「上げ潮」に水 衆院選戦略 再考へ
東京都知事選で立憲民主党が全面支援した蓮舫前参院議員が大敗した。水面下で小池百合子知事を推す自民党を標的とした裏金批判は不発に終わり、無党派層への支持拡大も失敗。4月の衆院3補欠選挙全勝など「上げ潮ムード」を背景に臨んだ立民には誤算で、勢いに水を差された。共産党との連携の在り方を含め、次期衆院選の戦略再考を余儀なくされている。 ◆力不足 「活動の中心は無党派層を取りにいくことだったが、力が足りなかった。よく分析して次期衆院選につなげたい」。立民の岡田克也幹事長は9日の記者会見で、伏し目がちに語った。 都知事選で共同通信社が実施した出口調査によると「支持政党なし」とした無党派層の投票先
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田内氏、湖西市長選に出馬意向 支援者に表明
湖西市選出の静岡県議田内浩之氏(47)=同市鷲津=は9日、市内で開いた後援会の役員会で、任期満了に伴う同市長選(11月10日告示、17日投開票)に無所属で出馬する意向を支援者に表明した。 会合は非公開で行われた。田内氏は終了後の取材に公共交通政策や地域医療政策に力を入れる意向を示し、「市民一人一人が健康で、創造性を発揮できる市にしたい」と述べた。
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湖西市長選 静岡県議の田内氏出馬へ
湖西市選出の静岡県議田内浩之氏(47)=同市鷲津=が、任期満了に伴う同市長選(11月10日告示、17日投開票)に無所属で出馬する意向を固めたことが8日、関係者への取材で分かった。 田内氏は取材に対し、「9日に開く後援会の役員会で方向性を決めたい」と答えた。田内氏は浜松南高、立教大法学部卒。遠州鉄道に勤務した後、2011年の県議選で初当選し、現在4期目。NPO法人代表理事。 同市長選を巡っては6月に現職の影山剛士氏(50)が不出馬を表明した。現時点でほかに出馬を表明した人はいない。
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自民静岡県連 衆院3区支部長、公募で選考へ 宮沢氏議員辞職で空席
自民党静岡県連の相坂摂治幹事長は8日、宮沢博行元衆院議員の議員辞職で空席となっている同党の衆院静岡3区支部長について、8月中旬をめどに公募で決める方針を示した。地元支部の意向を踏まえ、県連役員会や総務会を経て選考方法を正式決定する。 県庁で記者会見して明らかにした。9月の党総裁選に間に合うように選考作業を進めるとし「開かれた議論の中で選ばれていくことが自民党の信頼回復につながる。一般公募になるのが望ましい」と指摘した。選考委員会を立ち上げ、7月下旬ごろに公募を始める予定。 塩谷立衆院議員(比例東海)の離党に伴い空席となっている衆院静岡8区支部長に関しては、現時点で選考スケジュールは決まっ
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浜松市議会が初の市民調査 議員活動や定数問う 31日まで ネットと郵送
議員定数や市議会の在り方について議論を進めている浜松市議会(定数46)は31日まで、市民を対象に、市議会や市議に対するインターネット意識調査を行っている。市議会として市民にアンケートを行うのは初めて。 市民が、市議会や市議に対して感じていることや求めていること、市議と市民の意識の乖離(かいり)などを正確に把握し、今後の議論や議会改革に生かす。 アンケートは市内在住の18歳以上を対象に回答を募る。年代や居住地など回答者の属性をはじめ、「議員の活動を見たり、聞いたりしたことがあるか」「住民の代表として役割を果たしていると思うか」「どのようなことを期待するか」などを問う選択式24問と、市議会や議員
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自民党浜松 柳川氏離党後も会派在籍承認 知事選で反党行為 柳川氏は離党届郵送
浜松市議会最大会派の自民党浜松は2日、総会を開き、知事選を巡る反党行為があったとして党県連の党紀委員会から「離党勧告」の処分を科された柳川樹一郎氏について、離党後も会派に在籍することを承認した。柳川氏は同日、離党届を党県連の党紀委員長宛てに郵送した。 同会派の規約では、党籍が入会条件となっているのに対し、退会は「本人の意思を尊重する」とのみ定め、党籍の有無は規定していない。倉田清一会長によると、会派は自民市議による政策集団の位置づけになっているが、柳川氏が当選10回と長年にわたって会派や市政に貢献してきた功績などを重視し、今期に限って「特例」として無所属での在籍を認めた。総会で異論などは出
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上川外相に質問書 静岡・沖縄を語る会 在沖縄米兵暴行
在沖縄米空軍兵が16歳未満の少女を誘拐、性的暴行をしたとして起訴された事件で、市民団体「静岡・沖縄を語る会」は2日、外務省が起訴を把握しながら沖縄県や防衛省に伝えていなかった対応を巡り、上川陽子外相(衆院静岡1区)に抗議した。上川氏の地元事務所に質問書を届け、10日までに答えるよう求めた。 書面で、6月には沖縄県議選や沖縄慰霊の日があったことを指摘した。外務省が起訴を明らかにしてこなかったことを「いかにも隠蔽(いんぺい)を疑わざるを得ず、外務省の対応として甚だ理解に苦しむ。沖縄県民を愚弄(ぐろう)する以外の何物でもない」と批判。その上で、上川氏の取った対応を問い、日米地位協定への考え方を尋
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政活費2億9676万円 23年度県議静岡会 11会派、執行81.7%
静岡県議会は2日までに、2023年度に各会派に交付された政務活動費の収支報告書を公開した。1人会派や、23年4月の県議選、会派移動に伴って解散した会派を含む11会派に計3億6315万円が交付され、実際に使われた確定額は前年度に比べ、1483万円少ない2億9676万円だった。 交付額に対する執行率は81・7%(前年度比4・6ポイント減)。使われなかった6638万円は県に返納される。 23年7月末に公表された同年4月分と、24年7月1日に公開された23年5月~24年3月の11カ月分を合算した。 政務活動費は県議1人当たり月額45万円を各会派に交付する。会派別交付確定額は自民改革会議が1億9
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議員定数16から14に 伊豆市議会可決 人口減に対応
伊豆市議会6月定例会は1日、最終本会議を開き、議員発議で提出された議員定数16を2減らす市条例一部改正案を賛成多数(賛成11・反対4)で可決した。人口減少や地方議会議員のなり手不足などに対応するため、議会の規模を縮小する。10月13日告示、20日投開票の市議選は新たな定数14で行われる。 発議した浅田藤二氏は、市の財政と人口規模、県東部市町の議員定数の状況に触れながら、「議会機能の低下、身近にいる議員が減ってしまうなどの不安を危惧する声もあったが、削減はやむを得ない」と説明した。賛成討論に立った3氏は「14人でも行政のチェック機能は果たせる」「議会運営の効率化のメリットがある」と主張した。反
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国民民主党静岡県連大会、党勢拡大へ意欲 来夏参院選に榛葉氏公認上申へ
国民民主党静岡県連は29日、定期大会を静岡市駿河区で開き、会長に田中健衆院議員(比例東海)を再任する役員人事を決めた。定期大会に先立って開いた常任幹事会では、来年7月の参院選に党幹事長の榛葉賀津也氏(参院静岡選挙区)を公認候補として擁立することを決めた。30日にも党本部へ上申する。 定期大会で田中氏は、政治資金規正法改正を巡り「国民民主党が出した案が最も現実的で効果的だったが、それが通らず『政治は数、数は力』を実感した」と述べた。今秋との見方もある衆院解散・総選挙をきっかけにした党勢拡大に意欲を示し、来夏の参院選とともに党公認候補の当選を呼びかけた。 玉木雄一郎党代表が基調講演を行い、政
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柳川浜松市議が近く離党へ 知事選で反党行為、自民静岡県連が勧告「処分は甘んじて受ける」
自民党静岡県連の党紀委員会が知事選を巡る反党行為があったとして浜松市議3人の処分を決定したことを受け、6段階の処分のうち「除名」の次に重い、「離党勧告」を科された柳川樹一郎氏(自民党浜松)は28日、静岡新聞社の取材に応じ、「浜松のために覚悟の上で康友さんを応援した。処分は甘んじて受ける」と述べ、近く離党する方針を明らかにした。 柳川氏は当選10回で、市議会の最重鎮。国政選挙や市長選などでは市内自民党のまとめ役や浜松市経済界との調整役なども務めてきた。派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡って塩谷立氏(衆院比例東海)が離党し、党衆院静岡8区支部長が不在ということもあり、次期衆院選への影響を懸念
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大畑副市長を再任 藤枝市議会
通年議会を開会中の藤枝市議会は28日、6月定例月議会を開き、6月末で任期満了となる大畑直巳副市長(64)を再任する人事案に同意した。任期は7月1日から4年間。このほか、本年度6月補正予算案や各種条例改正案など計11件も上程し、補正予算案など5件を原案通り可決した。 5月の市長選で再選した北村正平市長は5期目に臨む所信表明を行い、「座右の銘である『一以貫之』の精神のもと、職員と共に全身全霊で市民の幸せを実現していく」と決意を述べた。中心市街地については、JR藤枝駅南地区の複合商業施設「BiVi藤枝」を「官民連携で新たな価値を生み出す拠点としてリニューアルする」と明かした。 補正予算は一般会計に
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柳川浜松市議 離党勧告へ 知事選造反で自民静岡県連方針 鳥井、高林氏に戒告
自民党静岡県連の党紀委員会は27日までに、知事選で反党行為があったとされる浜松市議3人の処分を巡り、柳川樹一郎氏に「離党勧告」、鳥井徳孝、高林修両氏に「戒告」を科す方針を固めた。28日にも文書で通知する。関係者への取材で分かった。 処分は重い順に「除名」「離党勧告」「役職停止」「戒告」「文書注意」「口頭注意」の6段階。通知から10日間の不服申し立て期間が設けられ、申し立てがあった場合は党紀委で再審査する可能性がある。 3人は大村慎一氏を推薦した党の方針に反し、対立候補だった鈴木康友知事を支援した。応援演説で支持を呼びかけたり、告示前に党本部を訪ねて事実上、大村氏の推薦を見送るよう求めたり
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次期衆院選は「自民大負け」 元政調会長の亀井氏
元自民党政調会長の亀井静香氏は26日、東京都内で講演し、次期衆院選の見通しについて「自民党自体がおしまいだ。国民が離れている。今のままなら大負けする」と述べた。野党に対しては「政権を取ろうという意欲がない」として、勢力の結集を求めた。 岸田文雄首相の印象に関し「いい人だが、首相は悪人でないと務まらない」と指摘。自民派閥の裏金事件については「政治は金がないとできない。明朗に処理しないことが問題だ」と語った。
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「SDGsな給食」児童が1票 静岡・宮竹小で主権者教育 候補者は栄養士、応援演説も
静岡市選挙管理委員会は24日、給食を教材にした6年生対象の主権者教育を駿河区の宮竹小で開いた。SDGs(持続可能な開発目標)を意識した3種類の給食のメニューを用意し、献立を考えた栄養士を候補者に見立てて模擬投票を行った。選ばれた献立は2025年1月の給食で実際に提供される。 3人の候補者が、旬の食材を使い食品ロスを減らす「食材魅力党」、地元の食材を使い輸送コストを削減する「地産地消推進党」、食を通して世界の文化を理解する「多文化共生党」に所属していると仮定。それぞれ、旬の白菜や大根を使ったクリームシチュー、地元食材を使用したおでん、中華料理のマーボー豆腐などを提供するとした。 子どもたち
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東本郷庁舎の跡地活用 周知不足鮮明に 重視施策「経済産業」最多 下田市長選・本社出口調査
23日に投開票された下田市長選での静岡新聞社の期日前投票出口調査で、市役所東本郷庁舎の跡地活用策を聞いたところ、46・8%が「特にない、分からない」、24・6%が「まだ議論が必要」と答えた。再選した現職松木正一郎氏(63)は市の主要施策「グローカルシティープロジェクト」の拠点にするとしていて、市民への周知不足が浮き彫りとなった。 調査は、告示翌日の17日から20日の4日間、市役所東本郷庁舎で期日前投票した718人を対象に実施。跡地活用はそのうち94・6%が回答した。同プロジェクトは国際色に富んだ地域人材育成を掲げ、松木氏は告示前に事業の推進へ意欲を示していた。「同プロジェクトの拠点施設整
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下田市長選 再選の松木氏に当選証書 減票「真摯に受け止める」
下田市選挙管理委員会は24日、任期満了に伴う同市長選で再選を果たした松木正一郎氏(63)へ当選証書を市役所河内庁舎で付与した。 今回選で松木氏が得た得票は5231票と、初当選の前回選の8808票から減らした。終了後に取材に応じた松木氏は「結果は真摯(しんし)に受け止めている。市民の声を聞く耳がこれまで足りなかった」と反省を口にした。 その上で1期目は感染症対策に注力したと振り返り、「2期目は具体的な政策を押し出す」と強調。伊豆急下田駅周辺の再整備の検討にも言及し、主要施策「グローカルシティー」事業の拠点とする意向を示している市役所東本郷庁舎跡地との連動も視野に入れていると明かした。 土
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下田市長 松木氏が再選 土屋氏、長友氏抑える
任期満了に伴う下田市長選は23日、投開票が行われ、無所属現職の松木正一郎氏(63)が、いずれも無所属新人で元副知事の土屋優行氏(69)と元市議の長友くに氏(77)を破り再選を果たした。投票率は60・87%で前回選を7・78ポイント下回った。 下田市長選開票結果(当選者の丸数字は当選回数) 当 5,231 松木正一郎 63 無現② 4,416 土屋優行 69 無新 638 長友くに 77無新 ▽投票総数 10,335▽有効 10,285▽無効 50 事実上の保守分裂選で多くの団体が自主投票を決めた中、松木氏は複数の市議らの支援を受け、市内で広く浸透した。長年の懸案だ
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土屋氏敗戦の弁「思い伝えきれず」無念さにじませる【下田市長選】
23日に投開票された下田市長選で、無所属現職の松木正一郎氏(63)がいずれも無所属で元副知事の土屋優行氏(69)、元市議長友くに氏(77)の新人2氏を抑え再選を決めた。 同日午後9時50分ごろ、同市東本郷の土屋氏の事務所に落選が伝えられると、支援者からはため息が漏れた。土屋氏は「下田をもう一度元気にしたかったが、思いが伝わらなかった」と無念さをにじませた。 長友氏は静岡新聞社の取材に対し、「これからも市民の立場で賀茂1市3町の広域ごみ処理事業の中止を訴え続けたい」と述べた。
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与党支持層も 改正規正法 「効果なし」 全国世論調査
共同通信社の世論調査で、19日に成立した改正政治資金規正法が「政治とカネ」問題の解決に「効果がない」と回答したのは「あまり効果がない」を含め、自民党支持層は計59・7%となった。公明党支持層では計75・7%に上り、与党支持層も厳しい見方を示していることが浮き彫りになった。 「あまり効果がない」を含め「効果がない」との回答について、主な野党支持層別で見ると、立憲民主党が計91・9%、日本維新の会は計86・9%、共産党は計76・7%、国民民主党は計67・9%、れいわ新選組は計94・9%だった。 岸田内閣を支持すると答えた人の中では、計55・9%と半数を超えた。年代別では中年層(40~50代)
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衆院選1000人超が準備 時事通信調べ 野党上積み図る
次の第50回衆院選に向け、22日時点で1011人が立候補の準備をしていることが、時事通信の調べで分かった。派閥裏金事件で逆境にあえぐ自民党が4月の衆院3補欠選挙や地方選で敗北を重ねる中、立憲民主党など野党は岸田文雄首相に早期の衆院解散を迫るなど攻勢を強めており、候補者の上積みを図る方針だ。 衆院議員の任期は来年10月まで。首相は通常国会中の解散を見送り、総選挙の時期は今秋以降になるとみられている。 衆院の定数は465(小選挙区289、比例代表176)で、過半数は233。次期衆院選は、1票の格差是正に向け小選挙区定数を「10増10減」した新たな区割りで行われる初の選挙となる。 自民は26
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牧野氏公認を上申へ 来夏参院選で自民静岡県連
自民党静岡県連は22日、静岡市内で常任選挙対策委員会と総務会を開き、来夏の参院選静岡選挙区(改選数2)に現職の牧野京夫氏(65)を党公認候補として党本部に上申する方針を全会一致で決めた。 牧野氏は会合後の取材に「自民党が置かれている政治状況は非常に厳しい。仕事をしながら党勢拡大、信頼回復に努めていきたい」と決意を語った。井林辰憲県連会長(衆院静岡2区)は2人目の擁立について問われ、「支部から推薦が上がってきていないので今のところ検討していない」と述べた。 県内72支部が20日の期限までに牧野氏の推薦を決めた。7月に予定される党の1次公認候補者決定に合わせ、近く上申する。 牧野氏は県議な
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大自在(6月23日)下田
平年より15日、昨年より23日遅く東海地方が一昨日梅雨入りした。高温多湿な日本の気候には幕末、下田に着任した米国初代日本総領事タウンゼント・ハリスも辟易[へきえき]したらしい。 「今まで経験した最も不快な天気が、六日間続いている。一週間にわたり、ずっと雨か曇天なのである」。梅雨入り前だろうが1857(安政4)年5月9日の日記はこう始まり、下田奉行から供給される食料や日用必需品の価格が特別に高いと不満が続く(「ハリス日本滞在記」岩波文庫)。条約交渉が進まないいら立ちがにじむ。 1年以上を経て日米修好通商条約は安政5年6月19日(1858年7月29日)締結。同年春、重態になったハリスの病状は
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下田市長選 あす投開票
任期満了に伴う下田市長選は23日、投票が行われ即日開票される。いずれも無所属で、再選を目指す現職の松木正一郎氏(63)、新人で元副知事の土屋優行氏(69)、新人で元市議の長友くに氏(77)の3人が立候補した。 主な争点は松木氏の市政運営の評価や、防災、中心市街地活性化など。投票は午前7時から午後8時まで21カ所で行われる。午後9時から下田小体育館で開票する。午後10時ごろには大勢が判明する見通し。 15日現在の選挙人名簿登録者数は1万7324人(男8349人、女8975人)。 ▶下田市長選 23日開票速報予定 ▶下田市長選23日開票速報予定 .boxkdm { padding:
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核心核論(6月22日)沖縄慰霊の日 非戦の決意 今、世界に
令和の今に生きる私たちが新聞やテレビで戦争のニュースを見ない日はない。ウクライナとパレスチナ自治区ガザで戦火が広がる。かつての沖縄もそうだった。23日は太平洋戦争末期に旧日本軍と米軍の沖縄戦が終結した「慰霊の日」だ。全戦没者追悼式が開かれる。 激しい戦闘で日米双方から20万人を超える犠牲者を出し、沖縄県民の4人に1人が亡くなった地上戦から79年。語り継いできた非戦の決意を今こそ世界に伝える時だ。「基地のない平和な島」を目指すことは現在の沖縄に、そして日本に暮らす私たちに課された使命だろう。 現実は依然厳しい。国土面積の1%に満たない沖縄県に在日米軍施設の70%余りが集中する。日米両政府は
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【下田市長選 終盤情勢】松木氏、土屋氏横一線 長友氏追う
任期満了に伴う下田市長選は23日に投開票を迎える。いずれも無所属で、再選を目指す現職の松木正一郎氏(63)と新人で元副知事の土屋優行氏(69)が激しく競り合う互角の戦いで、横一線のまま終盤に入った。新人で元市議の長友くに氏(77)は懸命に追っている。 松木氏は現職の知名度を生かし、市全域で幅広い年齢層に浸透を図る。複数の現職、元職の市議が支援し、各地で票を掘り起こす。市庁舎移転問題への対応などの実績に加え、防災力強化や中心市街地活性化策などを訴え、大票田の中心街や稲生沢地区で支持拡大に努めつつ、無党派層の取り込みを目指す。 土屋氏は2月の出馬表明から細かく市内を回り、支援の輪を広げてきた
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議員定数10人に 川根本町議会、削減可決
川根本町議会は19日の6月定例会最終本会議で、次回町議選から定数12を10に減らす議員発議の改正条例案を賛成多数(賛成9、反対1)で可決した。 2021年10月の前回町議選が無投票だったことで町民から議員定数の見直しを求める声が上がり、同年12月に議員定数等検討特別委員会を設置した。同委員会は町民へのアンケートや他自治体の視察などを行い検討を重ねてきた。提出者の中沢荘也副議長は取材に「人口減少や高齢化を加味し判断した」と述べた。 任期満了に伴う町議選は25年10月に実施される見通し。定数の削減は08年に14から12に減らして以来。
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浜松市議3人処分を審査 自民県連 党紀委 弁明書か出席求める
自民党県連は19日、知事選で対立候補を支援したとされる浜松市議3人の処分を審査する党紀委員会を県庁で開いた。弁明書の提出か党紀委出席のいずれかを24日までに回答するよう求めたことを報告した。反党行為の有無を確認し、処分の実施について最終判断する。 対象は柳川樹一郎、鳥井徳孝、高林修の3市議。党推薦候補を破った鈴木康友知事の応援演説をしたり、告示前に党本部を訪ねて事実上、県連が推薦を上申した候補者の推薦を見送るよう求めたりしたとして、処分を求める声が上がっていた。 党紀委は非公開。関係者によると、3人のうち一部は既に弁明書を提出し、反党行為を認めているという。委員の1人は取材に「いつまでも内輪
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下田市長選 立候補者アンケート/観光、産業振興策など4項目
任期満了に伴う下田市長選は、いずれも無所属で、現職の松木正一郎氏(63)、新人で元副知事の土屋優行氏(69)、新人で元市議の長友くに氏(77)が23日の投開票に向けて論戦を展開している。3氏に市政課題への考えと政策を聞いた。 (回答は上から届け出順) 松木正一郎(まつき・しょういちろう)63歳 無現 土屋 優行(つちや・まさゆき)69歳 無新 長友 くに(ながとも・くに)77歳 無新 人口減少対策を含む観光、産業振興策 松木氏 下田の中心産業は観光。青く輝く海、黒船の歴史、伊豆文学、風情ある街並み。これらのブランド力を「新しい観光」としてさらに増幅して経済振興を図り、交流人口から関係
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中野焼津市長 正式に出馬表明 4選目指す
焼津市の中野弘道市長(67)は18日の市議会6月定例会の一般質問で、任期満了に伴い12月8日に告示される同市長選に4選を目指して立候補すると正式に表明した。池谷和正氏(凌雲の会)への答弁。 中野氏は「加速する少子高齢化や人口減少、東日本大震災の教訓や新型コロナウイルス感染症への対応など社会経済情勢が大きく変化した中、スピード感を持ってさまざまな課題を解決した」と3期12年を振り返った。その上で、「市民の皆さんとともに焼津市の未来を切り開くため、引き続き全身全霊を懸けて市政運営を担う意欲と覚悟を決めた」と述べた。 中野氏は市議、静岡県議を経て2012年の市長選で初当選した。次期市長選への出
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沖縄県議選 知事支持派が大敗 辺野古反対、容認 同数
任期満了に伴う沖縄県議選(定数48)は16日投開票され、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設阻止を掲げる玉城デニー知事の支持派は4議席減らして半数を大きく割り込み、大敗した。知事の辺野古阻止戦略に影響が出るもようだ。移設反対派と容認派は同数となり民意は二分された。投票率は45・26%で過去最低だった。 辺野古移設に反対し、玉城氏を支える政治勢力「オール沖縄」が県議選で敗れるのは初めて。玉城氏が移設阻止へ有効な手段を見いだせない中、求心力が低下しつつある可能性がある。 玉城氏は17日午後、県庁で記者団に「辺野古反対の民意が弱まったということはない」と主張。「辺野古移設は一日も早
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影山市長、不出馬を正式表明 次期湖西市長選
湖西市の影山剛士市長(50)は17日の市議会6月定例会一般質問の答弁で、任期満了に伴う市長選(11月10日告示、17日投開票)に立候補しないことを正式に表明した。退任理由については「市長は非常にやりがいがある仕事だったが、行政だけでは手の届かないことが多くあると感じるようになった」と述べた。 影山氏は2016年に初当選し現在2期目。初当選時の公約から高校生以下の医療費無償化や第2子以降の保育料無償化、市立湖西病院の経営改善といった政策を実現したことを挙げ、今後については「官民連携や官民共創を通じ、地域を元気にしていきたい」と述べた。議会後の取材には「ソーシャルビジネスなど、官民連携でイノベ
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【下田市長選告示】巨大災害、備え急務 候補者の訴え、有権者注視
16日に市長選が告示された下田市は伊豆半島南部に位置し、南海トラフ巨大地震を含めた巨大災害への備えは喫緊の課題だ。高齢化が進み、山間地には孤立する可能性のある地区も点在する。年明けの能登半島地震を受け「半島防災」の重要性が高まる中、有権者は候補者の訴える防災政策を注視する。 中心市街地には昔ながらの風情ある住宅が立ち並ぶ。ほぼ全域が県第4次地震被害想定の津波浸水域に含まれるが、市によると、市内の木造住宅の耐震化率は72・6%(2022年現在)。自治体によって算出時期は異なるものの、県内の市で最低水準に近いという。広岡西区第3自主防災会会長の嶋津安則さん(77)は「これでは災害時に、津波から
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下田市長選告示 現新3氏が第一声 防災や中心街対策争点
任期満了に伴う下田市長選は16日、告示された。いずれも無所属で、再選を目指す現職松木正一郎氏(63)、新人で元副知事の土屋優行氏(69)、新人で元市議の長友くに氏(77)の3氏が立候補を届け出た。松木氏の市政運営の評価や防災、中心市街地活性化などを主な争点に三つどもえの選挙戦に入った。 投票は23日午前7時から午後8時まで市内21カ所で行われ、同9時から下田小体育館で即日開票される。期日前投票は17日から22日まで市役所東本郷庁舎で行われる。市選管によると、15日現在の選挙人名簿登録者数は1万7324人(男8349人、女8975人)。 松木氏第一声「にぎわい取り戻す」 松木正一郎候補
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焼津の中野市長 4選出馬の意向
焼津市の中野弘道市長(67)が、任期満了に伴う同市長選(12月8日告示、同15日投開票)に4選を目指して出馬する意向を固めたことが15日までの関係者への取材で分かった。18日に行われる市議会6月定例会の一般質問で表明するとみられる。 中野氏は13日、市内の経済団体などで構成する「焼津市活性化会議」から出馬の要請を受けた。その際は明言を避け、「大きな要請を受けたことを頭に置きたい」と答えていた。 中野氏は同市出身。市議、静岡県議を経て、2012年の市長選で初当選した。
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【迫る 下田市長選㊦】苦境の観光振興 効果的な誘客 対策急務 16日告示 23日投開票
6月初旬の下田市中心街。土日にもかかわらず観光客の姿もまばらで、20万人超が訪れた黒船祭(5月17~19日)のにぎわいがうそのように静まりかえっていた。商店街はシャッターを下ろした店舗も目立つ。パート大野裕子さん(54)は「最近は黒船祭以外の時は街中の人出が少なくてさみしい。子どもの頃は年間通してもっとにぎやかだった」と往時を振り返る。 観光の衰退は、誘客数にくっきりと現れている。熱海市や伊東市は今春までに、2023年や同年度の宿泊客数がコロナ禍以前の9割程度に回復し、両市とも250万人を超えたと発表した。一方、下田市の23年度は約91万2千人。以前の水準に近づきつつあるが、観光施設やイベ
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市役所跡地 活用巡り舌戦 立候補予定 3氏討論 下田市長選
16日告示、23日投開票の下田市長選を前に13日夜、立候補予定者の公開討論会が市民文化会館で開かれた。現職の松木正一郎氏(63)といずれも新人の元副知事の土屋優行氏(69)、市議の長友くに氏(77)が登壇。2026年春をめどに完全閉庁する市役所東本郷庁舎の跡地活用などを議論した。 市庁舎は今春に河内庁舎が開庁。多くの部署は移転したが一部はまだ中心部の東本郷地区に残り、2年後に移る計画。松木氏は東本郷庁舎の跡地について、国際色に富んだ地域人材育成の「グローカルシティープロジェクト」の推進拠点とする方針を既に市議会に示している。土屋氏は跡地を活用した伊豆急下田駅周辺の再開発に言及。「駅から周
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【迫る 下田市長選㊤】旧庁舎の跡地活用 中心街の浮沈握る“鍵” 16日告示 23日投開票
任期満了に伴う下田市長選は16日、告示される。市庁舎移転に伴う中心市街地活性化や基幹産業の観光振興について、課題を探る。 長年にわたり移転候補地が二転三転してきた下田市役所。市中心部の東本郷地区から約3キロ離れた郊外の河内地区に移転が決まり、今春に新庁舎が一部開庁。ようやく一定の前進を見せた。一方、2026年春をめどに完全閉庁する旧庁舎については、跡地利用の議論は深まっていない。衰退する中心市街地の起爆剤にと期待は大きいが、先行きは不透明だ。 旧庁舎は伊豆急下田駅の近くに立地し、面積は約3100平方メートル。「(県の第4次地震被害想定で)津波浸水域に入るが、間違いなく“一等
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湖西市の影山市長 3選不出馬の意向
湖西市の影山剛士市長(50)が12月5日の任期満了に伴う市長選に立候補しない意向を固めたことが、13日までに分かった。市議会6月定例会一般質問の答弁で正式に表明する見通し。後援会関係者らに「市長ではない立場で市の発展に貢献したい」と退任の意向を説明したという。 影山氏は同市出身。大蔵省(現財務省)入省後、財務省主計局総括課長補佐などを経て2016年の市長選で初当選し、現在2期目。市内で住んで働く「職住近接」を掲げ、浜名湖西岸土地区画整理事業の推進や市立湖西病院の経営改善、水道スマートメーターの導入などに取り組んだ。 これまでに市長選への出馬を表明した人はいない。
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中野焼津市長に4選出馬を要請 経済など8団体
焼津市の経済などの8団体で構成する「焼津市活性化会議」が13日、中野弘道市長に対し、任期満了に伴う12月の同市長選への出馬を要請した。 構成団体の代表者らが市役所を訪れ、中野市長に要請書を手渡した。同会議代表で日本商工連盟焼津地区の小原照光会長(焼津商工会議所会頭)は「さらに積極的なリーダーシップを発揮し引き続き市の発展、産業の活性化に尽力いただきたい」と思いを伝えた。中野市長は「3期12年のまとめの年。猛暑対策を中心にしっかりと(政策を)進めている」などと述べるにとどめ、市長選出馬への言及はなかった。 市長選は12月8日告示、同15日投開票。これまでに立候補を表明した人はいない。
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議員定数あり方議論 浜松市議会の調査会初会合
浜松市議会(定数46)が設置した外部有識者による「市議会議員定数のあり方調査会」の初会合が13日、市役所で開かれた。来年3月末までに計4回の会合を開き、議員定数の総数や3区への配分の考え方、今後の市議会のあり方などを専門的見地から調査して報告書を市議会に提出する。 委員は河村和徳・東北大大学院准教授、駒林良則・立命館大法学部教授、土山希美枝・法政大法学部教授、本橋謙治・全国市議会議長会政務第1部長の4人。鳥井徳孝議長が一人一人に委嘱状を手渡し「行政区再編という特別な事情も踏まえ、市議会のあり方についても意見をいただきたい。市議会としても市議会のあるべき姿をしっかりと検討していく」と述べた。
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湖西市長選 11月17日投開票
湖西市選挙管理委員会は12日、任期満了(12月5日)に伴う市長選の日程について11月10日告示、同17日投開票と決めた。 現職の影山剛士氏(50)を含め、これまでに出馬を表明した人はいない。6月3日現在の選挙人名簿登録者数は4万6451人(男2万3760人、女2万2691人)。
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下田市長選出馬 長友市議正式表明
下田市議の長友くに氏(77)=同市柿崎=が11日、市内で記者会見し、任期満了に伴う下田市長選(16日告示、23日投開票)に出馬すると正式に表明した。 長友氏は下田市など賀茂地域4市町が進める広域ごみ処理事業に反対の立場。「各市町の炉はまだ使用可能。市長になって計画を止めるしかない」と中止を訴えた。計画では下田市営のごみ焼却施設を広域ごみ処理施設へと建て替える内容だが、「建設費も増えている。可能なら改修して使い続け、その間にごみの減量やリサイクルを進める」と述べた。文化振興の推進や中心市街地の活性化にも言及した。 市長選には現職の松木正一郎氏(63)と元副知事で新人の土屋優行氏(69)が出
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立候補予定者 13日、公開討論会 下田市長選
下田青年会議所は13日、任期満了に伴う下田市長選(16日告示、23日投開票)の立候補予定者3人による公開討論会を市民文化会館で開く。 これまでに立候補を表明したのは現職の松木正一郎氏(63)と、いずれも新人の土屋優行氏(69)、長友くに氏(77)。当日は午後7時開始で、同9時ごろの終了予定。問い合わせは事務局<電0558(22)5445>へ。
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自民静岡県連 井林新会長体制スタート 静岡で大会 次期衆院選向け3、8区の空席対応急ぐ
自民党県連は10日、県連大会を静岡市葵区で開き、井林辰憲氏(衆院静岡2区)を会長とする新執行部体制をスタートさせた。派閥の政治資金パーティー裏金事件による逆風が続く中、党推薦候補が敗れた知事選からの組織の立て直しが喫緊の課題となる。井林会長は大会後の記者会見で、空席となっている衆院静岡3区と8区の支部長ポストに関し「来るべき衆院選に向け全選挙区で体制を整えていくことが私に課せられた役割だ」と述べ、早期に結論を出す考えを示した。 3区は女性問題で宮沢博行氏が議員辞職、8区は裏金問題で塩谷立氏(衆院比例東海)が離党し、いずれも後任が決まっていない。井林会長は「解散総選挙と言われた時にはしっかり
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栃木・鹿沼市長選敗北の自民系陣営 政策ビラ 著作権法抵触か 人気アニメ映画と酷似
9日の栃木県鹿沼市長選で落選した候補陣営が配布した政策ビラのイラストが、人気漫画「スラムダンク」を原作とするアニメ映画のポスターの特徴と酷似し、著作権法に抵触する可能性があることが10日分かった。専門家が取材に指摘した。政策ビラには、同県が地元の茂木敏充自民党幹事長や福田富一県知事らが描かれている。 「総力結集」の文字に、バスケットボールのユニホーム姿の5人が並ぶ。候補を中心に茂木、福田両氏ら4人が脇を固め「あきらめたらそこで鹿沼が終わる」との文言が書かれている。 著作権法に詳しい中島博之弁護士は政策ビラの人物の数やポーズ、服装、ゼッケン、構図などから映画「THE FIRST SLAM
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支部長「遅くとも総裁選までに」 自民静岡3区、支部長人事協議 市町支部に意見聴取へ
自民党衆院静岡3区支部は9日、袋井市内で幹事会を開き、宮沢博行元衆院議員の議員辞職・離党で空席になっている支部長人事を協議した。各市町支部から今後、どんな人物が望ましいかなどを意見聴取すると決めた。3区支部幹事長の江間治人県議は「遅くとも9月の党総裁選までには決めたい」との意向を示した。 市町支部には今月21日までに、ふさわしい人物像や支部長選任の手続きなどについての意見を文書で提出するよう求めた。江間県議は意見聴取後の人事に関するスケジュールは未定とし、「次期衆院選が近づく中で早く決めたいとの声もあったが、(党公認候補として)長く応援できる人材を探したい。拙速に決める考えはない」と強調し
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自民静岡県連、処分判断へ党紀委 知事選で対立候補支援 浜松3市議対象に調整
自民党県連は7日、知事選で対立候補を支援した関係者の処分を決める党紀委員会を開催する方向で調整に入った。浜松市浜松中央支部所属の市議3人が対象となる見通し。10日の新執行部発足後、速やかに役員会を開いて協議する。実現すれば、党本部が現職を推薦したにもかかわらず静岡市長選に出馬表明した県議を処分した2019年以来となる。 浜松市議3人は大村慎一氏を推薦した党の方針に反し、対立候補だった鈴木康友知事を支援した。出陣式でマイクを握って応援したり、告示前に党本部を訪ねて事実上、大村氏の推薦を見送るよう求めたりしたことが問題視されている。1日の支部代表者会議でも、複数の出席者から処分を求める声が相次
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【自民静岡県連次期会長内定】井林辰憲氏、問われる手腕 世代交代、立て直しへ 一度は固辞、最後は「火中の栗」
6日の自民党静岡県内国会議員会合で、党県連の次期会長に井林辰憲衆院議員(静岡2区)が内定した。知事選で党推薦候補が敗れた責任をとって辞任する現会長の城内実衆院議員(静岡7区)から若返りが進む形となったものの、党を取り巻く山積した課題を前に水面下の後任選びは難航。会長空席という事態も想定された中、最後は井林氏が「火中の栗」(県連関係者)を拾った。知事選敗北の余波や派閥の政治資金パーティー裏金事件に端を発した党への逆風はやまず、世代交代によって立て直しを図れるか、手腕が問われる。 「厳しい意見を真摯(しんし)に受け止め、信頼される県連にしていく」。会長内定後、井林氏は国会内で取材に答えた。表
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下田市長選 長友市議出馬へ
下田市議の長友くに氏(77)=同市柿崎=が6日までに、任期満了に伴う市長選(16日告示、23日投開票)に無所属で出馬する意向を固めた。近く正式表明するとみられる。 長友氏は東京都出身で、2023年の市議選で初当選し現在1期目。長友氏は取材に対し、下田市など賀茂4市町による広域ごみ処理計画への反対を訴えた。計画は下田市営のごみ焼却施設を広域ごみ処理施設へと建て替える内容で「計画阻止のための候補者を探したが、見つからないので出馬を決意した」と述べた。 同市長選は現職の松木正一郎氏(63)と新人の元副知事土屋優行氏(69)が出馬の意向を明らかにしている。
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自民静岡県連、次期会長に井林辰憲氏内定
自民党静岡県連は6日、所属国会議員の会合を国会内で開き、次期県連会長に井林辰憲衆院議員(静岡2区)を起用する人事を内定した。10日の県連大会で正式決定する。任期は1年。 県連会長ポストを巡っては4月の段階で城内実衆院議員(静岡7区)の続投を決めていたが、城内氏は5月の知事選で党推薦候補が敗れた責任を取って辞する意向を伝え、了承された。 井林氏は、知事選敗北からの県連組織の立て直しに当たる。衆院任期が残り1年半を切る中、スキャンダルや派閥パーティー裏金事件により不在となっている静岡3区、8区の支部長調整も課題となる。来夏の参院選に向けた準備も進める。裏金事件を受けて党勢は低迷していて、いず
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下田市長選の事前審査 2陣営が出席
下田市選挙管理委員会は6日、任期満了に伴う市長選(16日告示、23日投開票)の立候補届け出書類の事前審査を市役所東本郷庁舎で実施した。既に出馬を表明している現職と新人の計2陣営が出席した。 選管の担当者が書類の記載状況などを確認した。このほかに市議1人が同日までに出馬の意向を固めた。
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【表層深層】今国会解散 見送りへ 「戦略」描けぬ首相 統治不全 強まる不満
岸田文雄首相が衆院解散戦略を描けない。裏金事件を受けた政治資金規正法改正を今国会で実現し、9月の総裁再選に向け一区切りとしたいところだが、採決のシナリオが狂い統治不全を露呈した。各種選挙でも自民公認や推薦候補の敗北が続く。党内では「選挙の顔にならない」として、首相に対する不満は強まるばかりだ。 「今は政治改革をはじめ、先送りできない課題に専念している」。4日朝、官邸入りした首相は記者団にそう強調した。「今国会の解散見送り」を伝える一部報道の事実関係を問われ、従来通りの発言を繰り返したものの、首相を取り巻く環境は厳しさを増す。 ・深まる溝 元々は6月の定額減税で世論を喚起し、23日の
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首相、解散見送りへ
岸田文雄首相は、会期末を23日に迎える今国会中の衆院解散を見送る方向で最終調整に入った。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた逆風の影響で内閣支持率が低迷し、各種選挙での敗北が続く。解散・総選挙を行えば劣勢は避けられないとの判断に傾いた。9月の党総裁選を控え、政権の立て直しを急ぐ。党内では早期の内閣改造論も浮上する。政権関係者が4日、明らかにした。 首相は4日、今国会での衆院解散の可能性を記者団に問われ「今は政治改革をはじめ、先送りできない課題に専念している。結果を出すこと以外は考えていない」と官邸で答えた。最重要課題と位置付ける政治資金規正法改正は会期内での実現にめどが立っており
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自民、知事選敗れ課題山積 処分、会長ポスト、支部長後任… 10日に県連大会 再建急務
自民党県連が知事選での党推薦候補の敗北を受け、新たな課題に直面している。対立候補を支援した関係者の処分を迫られ、会長続投が内定していた城内実氏(衆院静岡7区)が辞任を示唆したことで、会長ポストの行方が混沌(こんとん)としてきた。空席となっている衆院静岡3区と8区支部長の後任選びも急務だ。足元に揺らぎを抱えつつ、10日の県連大会を迎える。 「勝てば官軍では困る。自民党が一つにまとまるためにも厳しい処分が必要だ」 1日に静岡市葵区で開かれた支部代表者会議。大村慎一氏を推薦した党方針に従わず、対立候補だった鈴木康友知事を支援した浜松市議に対し、出席者から批判の声が相次いだ。 同市では重鎮の
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菊川市長選投票 来年1月26日に 市議選も
菊川市選挙管理委員会は3日、任期満了(2025年1月29日)に伴う市長選と市議選(定数17)の日程を25年1月19日告示、同26日投開票と決めた。現職の長谷川寛彦氏(62)を含めてこれまでに立候補を表明した人はいない。 6月3日現在の選挙人名簿登録者数は3万6722人(男1万8568人、女1万8154人)。
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浜松新野球場ドーム反対52% 静岡県民「暮らし優先」求める 静岡新聞社・知事選ボートマッチ
静岡新聞社が知事選に合わせて初めて実施した「ボートマッチ」で、静岡県が浜松市の遠州灘海浜公園篠原地区に整備予定の新野球場について、2万2千人規模の多目的ドーム型の推進に「反対」と答えた人が計52・3%に上り、「賛成」の計19・8%を大きく上回った。鈴木康友知事は開放型ドームの整備に意欲を示しているが、多くの県民の理解を得て事業を進められるかは不透明だ。 「ハコモノ」と呼ばれる大規模公共事業よりも、防災や物価高対策、子育て支援など県民の暮らしを優先して進めることに賛成する意見も計86・3%に上った。 ボートマッチは、有権者がインターネット上で政策に関する質問に回答すると、立候補者との考
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下田市長選 16日告示
任期満了(7月4日)に伴う下田市長選が16日告示される。現職で再選を目指す松木正一郎氏(63)=無所属=と、いずれも新人で元副知事の土屋優行氏(69)=同=、市議の長友くに氏(77)=同=が立候補の意向を表明。三つどもえの争いになるとみられる。 立候補の届け出は午前8時半から午後5時まで市役所東本郷庁舎で受け付ける。投票は23日午前7時から午後8時まで21カ所で行い、同9時から下田小体育館で即日開票する。期日前投票は17~22日の午前8時半から午後8時まで市役所東本郷庁舎で受け付ける。 市選管によると、3日時点の選挙人名簿登録者数は1万7316人(男8346人、女8970人)。
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静岡県東部担当の副知事案「賛成ではない」 伊豆市長、鈴木知事に対話要請
29日に静岡県庁に初登庁して始動した鈴木康友新知事に対し、特に対立候補との激戦が繰り広げられた静岡県東部で、首長から注文が出始めている。菊地豊伊豆市長は、鈴木知事が打ち出した東部・伊豆担当に副知事級ポストを置くとのアイデアについて「賛成ではない」とし、「首長と一緒に県全体を発展させるような話をする場を設けてほしい」と求めた。 29日の同市の定例記者会見で、菊地市長は「担当副知事に任せると言われると、知事は関心がないのかと感じてしまう」と強調。川勝平太前知事が伊豆半島地域担当副知事を置いた政策を振り返り、「担当副知事がハード整備などの予算権限を持っていただけるならありがたいが、そこまではやれ
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大自在(5月30日)鈴木新知事
「何者」で直木賞を受賞した作家朝井リョウさんのデビュー作「桐島、部活やめるってよ」は映画化もされた青春群像劇。高校一のスターでバレーボール部主将の桐島が突然、部活を辞めたというニュースが校内を駆け巡り、桐島と遠い人間関係をも揺るがせていく。 「川勝、知事やめるってよ」。先月、川勝平太前知事の辞意表明のニュースが県内外を駆け巡ったとき、思わずそんなタイトルが頭に浮かんだ。桐島と川勝さんは立場も周囲からの見られ方も全く違うのだが、唐突に重責を降りる行動、周りに与える影響は物語と共通していると感じたからだ。 昨日初登庁した鈴木康友新知事は、川勝さんが突如重責を降りた影響を最も大きく受けた人物の
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社説(5月30日)鈴木知事が就任 地域分断の解消を急げ
静岡県の新知事に元浜松市長の鈴木康友氏(66)が就任した。前任の川勝平太氏が不適切発言などにより、1年余りの任期を残して突然辞職したのに伴う15年ぶりの知事交代だ。変則的な形で知事の座を引き継いだが、県政に遅滞が生じないよう早急に課題や実情を把握する必要がある。 新人6人が争った知事選は、立憲民主・国民民主両党の推薦を得た鈴木氏と自民党推薦の元副知事大村慎一氏(60)が事実上の一騎打ちを繰り広げた。鈴木氏が県西部のすべての市町で最多得票だった一方、大村氏は中・東部の全市町でトップを確保した。この結果を見る限り、与野党対決よりも地域対立の影響が色濃い選挙戦だったことは否めない。背景には県内二
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鈴木県政スタート、初会見 リニア問題は関係機関と信頼構築重視
鈴木康友新知事は29日に初登庁し、鈴木県政がスタートした。就任式で職員に訓示した後、初の記者会見に臨み、リニア中央新幹線問題でJR東海や国土交通省、大井川流域市町との信頼関係の構築を重視する姿勢を示した。静岡工区の着工許可については「課題への解決策の各主体の合意が得られ、流域市町の不安が解消されること」と〝条件〟に挙げ、納得されるよう努力することを前提に「最後は政治決断も必要」とも述べた。 鈴木知事は冒頭、「『オール静岡で幸福度日本一の静岡県を作る』ことを目標にする。国土縮図型都市とも言える静岡県の運営、経営に経験を生かして取り組む。まずはしっかりと職員からヒアリングを受けて全容を把握後、
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鈴木知事、公舎入居しない意向 賃貸物件を検討 浜松市長時代に廃止の過去も…
知事選で初当選した鈴木康友新知事が静岡市葵区の知事公舎に入居しない意向を示し、同市内の民間賃貸物件の利用を検討していることが28日、関係者への取材で分かった。 斉藤滋与史、石川嘉延、川勝平太の最近の3知事は県庁に近い知事公舎に住んだが、既に建築から約40年が経過している。入居するためには補修に一定程度の期間と費用が必要とされることから、鈴木知事は入居せずに民間の賃貸物件に住む判断をしたとみられる。 鈴木知事は、2007年の浜松市長選の公約に市長公舎の廃止を掲げて初当選し、就任後に公約通り廃止した。 県によると、知事公舎は1988年3月に葵区の住宅街に整備された。敷地は約1430平方メー
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鈴木新知事“初仕事”は会派あいさつ回り 残る不信任可決ライン「51」 県議会対応も注目
静岡県知事選で初当選した鈴木康友新知事は28日、県庁で当選証書付与式に臨んだ後、あいさつのため非公式に県議会各会派を回った。県議会は川勝県政で取り沙汰された知事不信任決議案の可決ライン「51」を知事与党以外の議員で満たす状況にあるだけに、新知事は丁寧な議会対応が求められそうだ。 最初に訪ねたのは、知事選で対立候補の大村慎一氏(60)を推薦した自民党所属議員による最大会派自民改革会議。役員室に居合わせた相坂摂治代表が非公開で約2分、面会した。相坂代表は取材に「川勝県政は終わった。引きずることはない。『お互いにいろいろなやりとりをしましょう』と申し上げた。誤解が生じないようこちらも努める」と話
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鈴木康友知事 29日に就任式 静岡県政新体制スタート
静岡県知事選で初当選し、28日付で就任した鈴木康友知事は29日、県庁に初登庁し、就任式に臨む。トップ交代は15年ぶりで、鈴木新体制がスタートする。全国的に注目されるリニア中央新幹線工事への対応や人口減少問題、防災対策など山積する県政課題に取り組む。 初登庁で職員らの出迎えを受けた後、午前11時からの就任式で幹部職員らに訓示する。午後1時半からは就任後初の記者会見に臨む。 鈴木知事は28日、県庁で行われた当選証書付与式に出席した後、さまざまな県政課題に迅速に取り組む考えを示した。あいさつのため早速、県議会各会派も回った。 知事選では「オール静岡で幸福度日本一の静岡県をつくる」と訴え、72
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城内自民静岡県連会長 辞任含め責任判断 知事選敗北受け
自民党静岡県連の城内実会長(衆院静岡7区)は28日、知事選での党推薦候補の敗北を受けた自らの責任について「次の県連大会までに出処進退を明らかにする」と述べ、辞任を含めて判断する意向を明らかにした。都内で取材に答えた。 県連大会は6月10日に開かれる。次期県連会長は城内氏の続投が知事選前の4月に内定し、同大会で正式決定する見通しだった。 城内氏はこれまでも「当選できなかったことは県連会長、選対本部長として大変申し訳ない。出処進退を含め、しかるべきタイミングで考えなければいけない。県内選出の党国会議員など関係者に相談する」との考えを示していた。
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静岡県知事選候補 「やさしい日本語」で知的障害者に政策紹介 施設職員の依頼に応え
26日に投開票された知事選で、知的障害のある人が投票先を選べるよう浜松市中央区の障害福祉サービス事業所「アルス・ノヴァ・ウルトラ」職員の夏目はるなさん(47)が、選挙公報に載せた政策を「やさしい日本語」で紹介してほしいと候補者に依頼した。連絡先が分かった候補者4人から平易な政策紹介が寄せられ、実際に事業所利用者の高橋舞さんが投票に活用した。県内でも珍しい試みとみられる。 高橋さんは平仮名が中心の簡単な文章なら理解できる。選挙公報を読んだり演説を聴いたりするのは難しく、「自分の意思で選ばせたい」という家族の願いを聞いた夏目さんが各候補の陣営に▽やさしい日本語で▽未就学児でも読めるように▽1文
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浜松市議会 7月に市民アンケート 定数、議論の材料に
浜松市議会(定数46)は28日、議員定数について協議する議会改革検討会議を公開で開き、7月に市議会に関する市民向けのアンケートを行うことを確認した。議会独自に市民の意識を把握するとともに、4月に設置した外部有識者による「市議会議員定数のあり方調査会」に議論の参考材料として提供する。 アンケートは無作為抽出の18歳以上の3千人に郵送するほか、インターネットで自由に回答できるようにする。8月26日には「市民とともに考える浜松市議会」をテーマに、市民向けシンポジウムを開催し、基調講演やパネルディスカッションを行う。 議員定数の総数や3区への配分の考え方を専門的見地から調査する同調査会は来年3月
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市政発信「きめ細かに」 藤枝市長5選北村氏 強調 新人に1万票超
26日の藤枝市長選で5選を果たした北村正平市長は28日の定例記者会見で、一騎打ちとなった選挙戦で新人候補に1万3千票余りが投じられた結果について「(市政運営が)市民目線に沿っているかどうか、あるいはあまり関心を持たない方々に理解してもらうためには、きめ細かな発信と広報が大事」と強調した。 新人候補は県外出身で藤枝市に縁がなく、首長の多選と高齢、無投票を問題視して告示直前に出馬した。北村市長は「多選や無投票、年齢的なことは私がどうすることもできないが、中には同意した人もいる」との認識を示した。その上で「正々堂々と施策で勝負すべきだ。多額のお金を使って市民を巻き込んでいる。選挙制度を再検討する必
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「都市整備事業 着実に完成」 伊豆市長所信表明
伊豆市議会6月定例会が28日開会し、会期を7月1日までの35日間と決めた後、4月の市長選で5選を果たした菊地豊市長が所信表明演説を行った。菊地市長は「これまで以上に市民の皆さまや職員の声に耳を傾ける意識を大切にしたい」と述べた。 人口減少、少子化問題への危機感を示し、「移住希望の方々を受け入れ、伊豆市の都市整備事業を着実に完成させる」と意気込みを語った。災害死者ゼロを目指す取り組みについては「伊豆の広域連携の真価が問われる」と強調した。
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リニア早期開業へ「一層の対話促す」 静岡県知事選受け国交相
静岡県知事選で元浜松市長の鈴木康友氏が初当選したことを受け、斉藤鉄夫国土交通相は28日の閣議後会見で、県が着工を認めていないリニア中央新幹線静岡工区のトンネル工事について「県とJR東海の協議に国交省も入って一層の対話を促すなど、早期開業に向けた環境整備を進める」と述べた。 斉藤氏は「政府の立場で選挙結果へのコメントは控える」とした。国として水資源や環境保全の課題解決に向けた有識者会議の設置、リニア開業後の東海道新幹線の利便性向上に関する調査などに取り組んできたと説明。「国のモニタリング会議を通じてJRの対策状況を継続的に確認する」と強調した。 鈴木氏はリニア推進の立場で選挙戦を戦い「一つ
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鈴木氏陣営 自民へ怒り、浜松結束 地域分断含みノーサイド強調【知事選2024検証㊤】
26日に投開票された静岡県知事選は、元浜松市長鈴木康友氏(66)=立憲民主党、国民民主党推薦=が元副知事大村慎一氏(60)=自民党推薦=の猛追を振り切り、初当選した。両陣営の戦いぶりや今後の県政運営への影響を探った。 選挙戦最終日の25日夜、JR浜松駅北口。「私もはらわたが煮えくり返っている」。聴衆がほとんど立ち去った演説会場で、鈴木氏はそう語りかけ、選対本部長の大須賀正孝ハマキョウレックス会長とがっちり握手を交わした。直前の街頭演説会では、大須賀氏が「腹が立ってどうしようもない。地元の国会議員がでたらめなことを言っている」とマイクを握って怒りをぶちまけていた。 怒りの矛先は自民に向けら
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大自在(5月28日)新知事と「県庁さん」たち
鈴木康友新知事の就任で県庁は変わるのか。静岡県を「幸福度日本一」にするには、まず県庁が変わることだろう。 20年近く前の映画「県庁の星」は、経済担当で仕事ができ野心的な31歳の県職員が民間との交流人事でスーパーに出向する。店は業績だけでなく消防や保健所関係の課題も山積。織田裕二さんが演じた主人公は名前でなく「県庁さん」と呼ばれる。 映画では大型プロジェクトにからみ知事や県議会、地元企業が重要な役回りをするが、原作の同名小説(桂望実著、2005年)にその設定はなく、民間研修が知事の思いつきであることが明かされたくらい。小説は漫画化もされた。コミックス最終巻で知事が交代する。 小説はベスト
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社説(5月28日)新知事に鈴木氏 混乱収 拾し県政を前へ
川勝平太静岡県知事の辞職に伴う知事選は、元浜松市長で立憲民主・国民民主両党の推薦を受けた鈴木康友氏(66)が、自民党推薦の元副知事大村慎一氏(60)ら5人を退けて初当選した。鈴木、大村両氏による事実上の一騎打ちとなった選挙戦は、知名度で劣る大村氏が出身地の静岡市や県東部で徐々に支持を広げて追い上げたが、市長4期の実績を強調した鈴木氏が地元経済界や連合静岡の支援もあって県西部で圧倒的な強さを見せ、逃げ切った。 学者から転身した知事が、良くも悪くも強烈な個性を発揮した4期15年からの転換点だ。川勝氏は強い発信力や、国レベルから地域密着型までの幅広い文化施策の展開が評価される一方、県議会の自民会
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地域間対決浮き彫り 鈴木氏、得票過半数が西部/大村氏は中部、東部で優勢【静岡県知事選】
元浜松市長の鈴木康友氏(66)が元副知事の大村慎一氏(60)に競り勝った26日の静岡県知事選は、県内39市区町のうち、鈴木氏が西部の全市区町で大村氏の得票を上回った一方、大村氏は中部、東部の全市区町で鈴木氏よりも多く得票した。県の東西で有権者の支持がくっきりと分かれ、地域間対決の色合いが強い選挙だったことが浮き彫りになった。 鈴木氏は最大の票田である浜松市中央区で得票率が67・61%に上るなど、西部全10市区町の64・02%を占め、得票72万8500票のうちの過半数を西部だけで獲得した。大村氏の西部での得票率は27・00%にとどまった。 一方で、中部全9市区町と東部全20市町では大村氏が
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新知事・鈴木氏に「現場の声聞いて」 静岡県内各地から訴え 熱海土石流の原因究明を/大井川の水守って
26日に投開票された知事選で初当選した元浜松市長鈴木康友氏(66)は「オール静岡で幸福度日本一の静岡県をつくる」と宣言した。リニア中央新幹線や中部電力浜岡原発、相次ぐ災害への対応など、新知事は県民の命と豊かな県土をどう守り、新たな発展につなげるのか。県民からは27日、15年ぶりに誕生した新リーダーに「県民が暮らす現場で声を聞いて」と切実な訴えが上がった。 2021年に発生した熱海市伊豆山の大規模土石流で自宅が被災した太田滋さん(67)は「被災地の復旧復興と原因究明が進んでいない」と指摘し、「新知事には現場に何度も足を運んで、住民の意見をくみ取ってもらいたい」と真摯(しんし)な対応を求めた
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「経験注ぎ鈴木県政築く」 静岡県知事選初当選、決意新た
静岡県知事選で初当選した元浜松市長の鈴木康友氏(66)は一夜明けた27日午前、同市中央区の事務所で報道陣の取材に応じ、「県民が満足する施策を積み上げ、幸福度を高めていく。これまでやってきた経験を注ぐことで鈴木康友県政を築いていきたい」と決意を新たにした。リニア中央新幹線工事に関しては「基本的には推進していかないといけない。水や環境の問題など一つ一つの課題について現実的な解決策を見つけていく」と強調した。同日午後にかけて支援を受けた経済人や団体幹部を回ったり、民放各局のテレビ番組に出演したりするなど精力的に動いた。 ▶▶鈴木氏の一問一答 ▶▶鈴木氏の一問一答 鈴木氏は県西部の得
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大村氏支持の東部首長「公平な県政運営を」 静岡県知事当選の鈴木氏に要望
26日投開票された静岡県知事選は、元浜松市長の鈴木康友氏(66)が大村慎一氏(60)らを破り初当選した。鈴木氏が県西部で大量得票する一方、多くの市町長が大村氏支持を表明した東部では、大村氏が鈴木氏を上回った。27日、大村氏を支持した首長は「均整の取れた行政運営を」「(東部が)“冷や飯”を食わされることがあってはいけない」と公平な県政運営や丁寧な対話を求める声が相次いだ。 「選挙は選挙。市長として言うべきことは言う」。大村氏の支持を表明した一人、伊東市の小野達也市長は記者会見で知事とは対等な関係と強調。「(知事と市長として)しっかりと話し合える関係を築きたい」と要望し
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難波静岡市長「リニア問題は同じアプローチ」/中野浜松市長コメント「実績を即戦力に」【鈴木氏知事選当選】
難波市長、県市連携に意欲静岡市の難波喬司市長は27日、知事選で元浜松市長の鈴木康友氏が当選したことを受けて市役所静岡庁舎で取材に応じ、リニア中央新幹線工事について「南アルプスの問題は不確実性が高いことを前提に議論を詰めていくことが大事。鈴木さんもそういうアプローチをすると思うので、連携できる」と述べた。 このほか水害対策やスタートアップ支援を例に挙げ、県市連携に意欲を示した。知事選は地域によって投票傾向が分かれたが、市長は「鈴木さんは選挙中はオール静岡(が大事)と言っていた。バランス良く全県のことを考えてもらえるだろう」と期待した。 難波市長は選挙期間中、友人として元副知事大村慎一氏を応
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鈴木氏、県政の現状把握「最優先」 静岡県知事選初当選【一問一答】
静岡県知事選で初当選を果たした元浜松市長の鈴木康友氏(66)との主な一問一答は次の通り。 ーリニア中央新幹線問題に対するスタンスを。 「選挙中から訴えているが、基本的には推進していかないといけないと思っている。川勝平太前知事が提示した水や環境の問題など一つ一つの課題について現実的な解決策を見つけていくことが推進につながる。国、県、JR東海、大井川流域市町が連携して議論する体制をつくる必要がある。プロジェクトを進めることを前提に、4者で課題に向き合いたい」 ーリニア工事で岐阜県内の井戸の水位が低下した問題については。 「信頼がなければ物事は前に進まない。JR東海には真摯(しんし)に対応
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藤枝市長5選、北村氏に当選証書「市民の負託に応える」 市議補選初当選の寺田氏も
藤枝市選挙管理委員会(小野光男委員長)は27日、任期満了に伴う市長選で5選を果たした現職の北村正平氏(77)と、市議の死去に伴う市議補選(欠員1)で初当選した寺田亜記子氏(46)に市役所で当選証書を付与した。 小野委員長は当選証書を両氏に手渡し「健康に十分に留意して、藤枝市の発展のために活躍してほしい」と求めた。北村氏は「市民の支援と負託に応えるべく、引き続き市政経営に全力で取り組む」と決意を新たにし、寺田氏も「勉強しながら、市長らと共に幸せな藤枝市づくりを目指して頑張りたい」と抱負を語った。 市長選は北村氏が初当選した2008年以来、16年ぶりの選挙戦だった。北村氏は付与式後の取材に「
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林官房長官「国民の意見 耳傾ける」 静岡県知事選受け
林芳正官房長官は27日の記者会見で、立憲民主党と国民民主党が推薦した元浜松市長鈴木康友氏(66)が自民党推薦の元副知事大村慎一氏(60)らを破り、初当選した静岡県知事選の結果に関して、「地方選挙について政府としてコメントは差し控える」と述べた。一般論と前置きした上で「民主主義の根幹である選挙は国民の意見を聞く貴重な機会。政府としても選挙を通じた国民の意見にしっかり耳を傾け、政権運営に生かしていく」とした。 争点となったJR東海のリニア中央新幹線工事を巡り鈴木氏が推進の立場を取っている一方、工事に伴う岐阜県での水位低下問題を受けて水問題への有権者の関心が高まったことについては「JR東海に対し
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鈴木氏「これまでの経験生かし施策積み上げる」 静岡県知事選から一夜、決意新た
静岡県知事選で初当選を果たした鈴木康友氏(66)は一夜明けた27日午前、浜松市中央区の事務所で報道陣の取材に応じ、「県民の幸福度を高めるため、さまざまな分野で満足してもらえる施策を積み上げる。これまでやってきた経験を注ぐことで、鈴木康友県政を築いていきたい」と決意を新たにした。 全国的に注目されているリニア中央新幹線工事を巡り「基本的には推進していかないといけない」と従来の姿勢を強調した上で「水や南アルプスの環境の問題など一つ一つの課題について現実的な解決策を見つけていく。国、JR東海、大井川流域市町と連携して議論する体制をつくる」と語った。 支援者らと当選を喜んだ静岡市葵区のホテルから
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新知事「全県見渡してほしい」 東伊豆の岩井町長
東伊豆町の岩井茂樹町長は27日の定例会見で、26日の静岡県知事選で初当選した鈴木康友氏について、「個人的には大村候補を支持していたが、長い政治経験を生かして全県を見渡してもらいたい」と求めた。岩井町長は2021年の知事選に出馬し、川勝平太氏との一騎打ちに敗れた。 岩井町長は告示前、町役場を訪ねた鈴木氏と面会していた。その際に経済対策のほか伊豆半島の観光や1次産業振興が話題に上ったと明らかにし、面会を受け入れた理由については「私が知事選に出馬した時に面会してもらった恩を返したかった」と述べた。 川勝氏の突然の辞意表明から急速な展開を迎えた今回選について「短期決戦で、政策論争ではないところが
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当日出口調査 鈴木、大村氏 割れた支持【静岡県知事選】
静岡新聞社は26日の知事選に合わせて、県内各地の投票所で出口調査を実施した。投票先とともに支持政党や新たな知事に力を入れてほしい政策などを聞き、有権者の意識を探った。川勝平太前知事の4期15年にわたる県政運営、リニア中央新幹線工事を巡る県の対応への評価も尋ねた。 力を入れてほしい政策 経済・産業振興 期待高く リニアは1割・浜松新野球場は争点ならず 新知事に最も力を入れてほしい政策を尋ねたところ、「経済・産業振興」を挙げた人が38・0%に上った。「教育・子育て」19・4%、「医療・福祉」17・8%が続いた。各候補者が重要課題に位置づけた「リニア中央新幹線への対応」は11
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大自在(5月27日)対立
2020年11月3日に実施され、大接戦になった米大統領選は記憶に新しい。最終的にはバイデン氏が得票率51・3%、獲得選挙人の数では306人と70人以上の差をつけて現職だったトランプ氏に勝利した。 ところが、トランプ氏とその支持者は敗北を認めず、選挙に不正があったと主張。結果の無効を求めて訴訟を連発した挙げ句、年が明けた1月6日に連邦議会に押し入って占拠する暴挙に出た。 事件に関与した支持者らは訴追され、昨年8月にはトランプ氏も起訴された。だが、トランプ氏への支持は依然、底堅く、ことし11月の大統領選で返り咲いた場合は、訴追された支持者を恩赦にする可能性すら指摘されている。 トランプ氏が
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鈴木氏、県民感情捉え主張変化 西部以外の得票に奏功【静岡県知事選】
地元浜松市を中心に静岡県西部で圧倒的な支持を集め、大村慎一氏の猛追を振り切った鈴木康友氏。支援態勢が手薄な東部、中部での苦戦を想定していた陣営は、県民感情をくみながら巧みに主張を変える戦術を展開し、西部以外での票獲得に力を注いだ。 鈴木、大村両氏は告示前、不適切発言で批判が集中した川勝平太前知事の路線継承には否定的で、「ゼロベースで県政を立て直す」と口をそろえていた。 だが、鈴木氏は中盤戦以降、川勝氏の発信力の高さやリニア問題の課題を浮き彫りにした「功績」をたたえる発言を増やし、「川勝県政の良かった部分は継承して、課題を乗り越えていく」と繰り返した。 陣営幹部は「リニア整備に反対ではな
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大村氏、東奔西走も惜敗 知名度不足克服できず【静岡県知事選】
川勝平太前知事の突然の辞職によって混迷する県政の立て直しを訴えた大村慎一氏(60)だったが、川勝氏の辞意表明からわずか2カ月弱という超短期決戦の中で知名度不足を克服できず、4期16年の浜松市長経験を持つ鈴木康友氏に競り負けた。自民党の推薦を得て全県で組織戦を展開し、前県政への批判票も取り込んで終盤に猛追したが、一歩及ばなかった。 午後11時半ごろ、「鈴木氏当選確実」の報を受け、大村氏は支援者が待つ静岡市葵区の会場に沈痛な面持ちで姿を見せた。集まった県議や市議らを前に、「私の不徳のいたすところ。力が及ばなかった」と深々と頭を下げた。当選した鈴木氏の名前を挙げ、「オール静岡と言っていた。私の愛
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鈴木氏「全て注ぎ込み県政立て直す」 オール静岡で幸福度日本一に【静岡県知事選】
接戦の末、15年ぶりの新人対決を制したのは立憲民主、国民民主両党から推薦を受けた元浜松市長の鈴木康友氏(66)だった。川勝平太前知事の突然の辞職により、県政が混迷する中で行われた26日の知事選。県民は首長としての実績やリーダーシップを強調した鈴木氏にかじ取りを託した。全国的に注目されるリニア中央新幹線工事への対応をはじめ、地域経済、人口減少対策など、山積する県政課題にどう向き合うのか。特定の地域や政党に偏らない「オール静岡」を掲げた新知事の手腕が問われる。 午後11時15分ごろ、鈴木氏「当選確実」の一報が入ると、静岡市葵区のホテルに集まった支援者からは一斉に歓声と拍手が湧き起こった。妻の
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投票率52・47% 前回を下回る 両政令市は上昇【静岡県知事選】
静岡県選挙管理委員会によると、26日の知事選の投票率は52・47%で、2021年の前回選の52・93%を0・46ポイント下回っている。今回と同じ新人同士で4人の争いとなった09年は61・06%だった。 県内39の市区町別では、最高は川根本町の68・48%で、次いで松崎町の65・24%。最低は熱海市の42・18%だった。市長選、市議補選とのトリプル選となった藤枝市は55・98%で、前回の57・15%より1・17ポイント下落した。 政令市では、静岡市が3区合わせて52・14%で、前回の50・37%より1・77ポイント上昇した。行政区再編後初の選挙となった浜松市は3区合わせて55・35%で、7
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共産党・森氏が敗戦の弁 リニア事業「問題提起できた」【静岡県知事選】
出口調査結果の報道を受け、共産党県委員長の森大介氏(55)=同党公認=は午後8時半、静岡市葵区の党県委員会事務所で記者会見した。2013年以来の党独自候補となったが、「力及ばずの結果は受け止めざるを得ない」と敗戦の弁を述べた。 リニア中央新幹線建設や浜岡原発再稼働、新野球場建設への反対を一貫して主張し、鈴木、大村両氏の批判票の受け皿を目指した。だが、支持は広がらなかった。選挙戦の中盤で、岐阜県瑞浪市での水枯れ問題の発生を契機に他候補がリニア工事に慎重な姿勢に傾いたことについては「県民の不安や危惧に直接触れたからではないか」と指摘し、「問題提起はできた」と振り返った。 新知事に対しては「知
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【静岡県知事選解説】「オール静岡」体現できず 全県で信頼構築を 宮嶋尚顕・政治部長
15年ぶりの新人同士の戦いになった知事選は、元浜松市長鈴木康友氏が元副知事大村慎一氏との事実上の一騎打ちを制し、初当選を果たした。 ただ、鈴木氏が大村氏を得票で上回ったのはほぼ県西部のみで、投票率も前回を下回る52・47%にとどまった。与野党対決、地域間対決との見方を超えて選挙戦で掲げた「オール静岡」を体現できたとは言いがたい。就任後は全県の発展につながる施策をいち早く実践し、県東部、中部での信頼も積み上げねばならない。 川勝平太前知事の辞職の前倒し表明から投票日までわずか46日と、県政史上最短の選挙戦だった。候補者は慌ただしく態勢を整える中、公約を練る時間が足りず、告示後に発表したり、
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鈴木氏 勝利 自民不信 受け皿に 白鳥浩法政大大学院教授【静岡県知事選】
15年ぶりの新知事誕生ということで県内では一定の関心を集めた。明確な与野党対決の構図になったことも特徴だった。鈴木氏は「政治と金」の問題を抱える自民党への不信感の受け皿になり、川勝平太前知事のリニア問題への姿勢を評価してきた無党派層の票も巧みに掘り起こした。 リニア問題は主要候補の鈴木、大村両氏がともに推進の姿勢を打ち出し、当初は対立軸になっていなかったが、選挙戦中盤に岐阜県瑞浪市でリニアトンネル工事に伴う水枯れの問題があり、流れが変わった。リニア整備の推進に慎重だった川勝氏の評価が高まると、鈴木氏は演説の中で川勝氏を評価する主張を多く取り入れるようになった。これまで川勝氏を支えていた無党
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新県議に山田氏 静岡市清水区補選 連合推薦の新人初当選
前県議の辞職に伴う静岡市清水区選挙区県議補選(欠員1)は26日、投開票が行われ、無所属で連合静岡推薦の税理士・公認会計士山田新氏(43)が初当選した。投票率は49・62%だった。 山田氏は政治未経験で知名度不足ながら、辞職した前県議を支えた元県議2人や地元労組関係者、清水東高サッカー部のOBらの支援を受けながら序盤から優位に展開した。国民民主党の田中健県連会長(衆院比例東海)と事務所スタッフが全面的にサポート。知事選候補者との連携も終盤以降には積極的に行った。 自民党公認の食品販売会社役員伊藤高義氏(48)は市議らの支援を受けながら各地でミニ集会を重ねたが、及ばなかった。 同補選は昨年
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【藤枝市長選解説】批判票真摯に受け止め、具体的成果を
2008年以来16年ぶりの選挙戦となった藤枝市長選は、知名度と組織力に勝る現職北村正平氏が5選を決めた。有権者は4期16年の実績を評価し、堅実で安定した北村市政の継続を選んだ。ただ、現職への強い信任の表れと捉えるのは早計だ。北村氏は、一定数の批判票が投じられた結果を真摯(しんし)に受け止めなければならない。 多選や任期中に80歳を迎える年齢を理由に世代交代を求める批判票が集まった。市政運営の硬直化の懸念を払拭するとともに、近隣市への子育て世代の転出増加など市政課題に着実に対応しつつ後継者育成にも本腰を入れる必要がある。 5期目は北村市政の集大成となる。「希望の持てる暮らしとまちをつくる」
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藤枝市長選 北村氏が5選 新人との一騎打ち制す
任期満了に伴う藤枝市長選は26日、投開票が行われ、無所属現職の北村正平氏(77)=自民、公明、立民、国民推薦=が、無所属新人で元兵庫県議、コンサルティング会社代表の小西彦治氏(52)を大差で破り、5選を果たした。投票率は54・97%。 北村氏は、財政基盤の強化や市立総合病院の経営健全化など4期16年の実績を訴えた。政策の柱として、まちの発展に必要な産業振興策や子育て・教育環境の充実、高齢者の生活支援、若者と女性が活躍する場の創出を掲げた。自民、公明、立民、国民と連合静岡のほか、地元の商工、農業関連など約100団体の推薦を受けて幅広い業界に浸透し、分厚い組織力で市内全域の票をまとめた。 首
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静岡県知事に鈴木康友氏 自民推薦・大村氏破る 元浜松市長の実績評価
静岡県政史上最多の新人6氏が立候補した川勝平太前知事の辞職に伴う知事選は26日、投票が行われ、即日開票の結果、元浜松市長鈴木康友氏(66)=立憲民主党、国民民主党推薦=が元副知事大村慎一氏(60)=自民党推薦=との激しい競り合いを制し、初当選した。15年ぶりの新知事を選ぶ選挙で、投票率は前回を0・46ポイント下回る52・47%。静岡市清水区選挙区の県議補選、藤枝市長選、同市議補選の投開票も同日行われた。 知事が公選制となった1947年以降、浜松市出身の知事が初めて誕生する。 自民党は衆院3補選に続く地方選での連敗。「政治とカネ」の問題や県内国会議員の不祥事による逆風の中での党本部推薦候補
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静岡県知事選2024 市区町別開票結果【確定】
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三島市の投票所で投票用紙交付漏れか【静岡県知事選】
三島市選挙管理委員会は26日、知事選の投票所で有権者1人に対して、投票用紙の交付漏れの可能性があると発表した。 市選管によると、同日午後1時ごろ、市立北中(第9投票区)で受付済みの入場券に付番した数字と交付した投票用紙の枚数を確認した際に、不一致が判明した。入場券の番号に欠番があり、直前に投票所を訪れた該当番号の有権者が投票用紙の交付を受けず、入場券を投函(とうかん)したとみられる。交付を受けなかった可能性がある有権者は特定できているが、再度投票する権利がないため、本人には連絡していない。
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森町で投票開始20分遅延 箱とふたの大きさ合わず【静岡県知事選】
森町選挙管理委員会は26日、町内の知事選投票所1カ所で、投票箱の内ぶたの大きさが合わず施錠できなかったため、投票開始が約20分遅れたと発表した。 同選管によると、同町第5投票所(一宮総合センター)の投票管理者から同日午前7時ごろ、「投票箱の内ぶたが合わず、施錠できない」と報告があった。代わりの投票箱が届くまでの約20分間、既に来場していた町民10人を待たせた。投票せずに帰った町民も1人いた。 同町には4種類の投票箱があり、事前の確認漏れで箱とふたの不一致に気付けなかった。同選管は「二度と起きないよう管理の徹底を図る」とした。
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県議補選で二重投票 静岡市清水区
静岡市選挙管理委員会は26日、同市清水区役所の投票所で、同区選挙区県議補選(欠員1)の期日前投票を既に済ませた男性1人に投票用紙を再交付し、二重投票となるミスがあったと発表した。票は特定できないため有効票として扱う。 市選管によると、男性は14日に知事選の期日前投票を行った際、17日告示の同補選の入場券を交付された。男性は19日に同補選の期日前投票に訪れたが、入場券を持参していなかったため、再交付を受けて投票した。その後、男性は23日、14日に交付された入場券を持って同投票所に現れた。受付で投票管理システムがエラーを表示したが、入場券を持っていたために受付担当者らは投票できると誤解し、投票
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「負託に応える」決意新た 北村藤枝市長5選
26日に投開票が行われた藤枝市長選。午後10時過ぎ、現職北村正平氏の市内の報告会場に当選確実の一報が届いた。北村氏は支援者と喜びを分かち合い、「誰もが幸せを実感できるまちを目指す。市民の負託に応えるべく市政運営に取り組む」と決意を新たにした。 4期連続無投票の見通しから一転、告示直前に対抗馬が現れ、急きょ選挙戦に突入した。市内をくまなく回り、市民からは直接、5期目の市政のかじ取りへの期待や、若者に目線を向けてほしいといった声を受け取った。「市民から本当に受け入れてくれている気持ちを感じた」と勇気づけられた。 自らの言葉で政策や藤枝への思いを市民に伝え、対話できたことは貴重な時間だった。「今後
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参院選改革で報告書作成へ 与野党専門委
参院選挙制度改革に向けた与野党の専門委員会はこのほど、議論を集約した報告書を今国会中にまとめる方針を決めた。国会内での会合後、牧野京夫委員長(自民党、静岡選挙区)は記者団に「共通認識や相違点を整理し、報告書を作成したい」と述べた。親会議に当たる改革協議会に提出する。 牧野氏は隣接県を一つの選挙区とする「合区」に関し、与野党問わず解消を求める意見が大勢だと指摘。具体策として、都道府県単位の選挙制度を重視するか、ブロック制への変更で見解が分かれていると説明した。
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【午後7時半現在】中間投票率34・24% 前回下回る 静岡県知事選
26日に投票が始まった知事選の午後7時半現在の投票率は34・24%で、2021年の前回選を1・63ポイント下回った。期日前投票率の最終結果は16・37%で、前回選から0・90ポイント上昇した。 ▶静岡県知事選特設サイト 開票速報はこちら 最新記事はこちら Web限定記事も! 最新記事はこちら Web限定記事も!
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中間投票率28・10% 前回下回る 静岡県知事選【午後5時現在】
26日に投票が始まった知事選の午後5時現在の投票率は28・10%で、2021年の前回選を1・73ポイント下回った。期日前投票率の最終結果は16・37%で、前回選から0・90ポイント上昇した。 ▶静岡県知事選特設サイト 投開票速報はこちら 最新記事はこちら Web限定記事も! 最新記事はこちら Web限定記事も!
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静岡県知事選 中間投票率12・00%、前回下回る 午前11時現在
知事選の午前11時現在の投票率は12・00%で、2021年の前回選を0・73ポイント下回っている。期日前投票率の最終結果は16・37%で、前回選から0・90ポイント上昇した。 ▶静岡県知事選特設サイト 26日投開票速報します! 候補者の人柄/最新の情勢/ボートマッチほか 候補者の人柄/最新の情勢/ボートマッチほか
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期日前投票率16・37% 前回選上回る【静岡県知事選】
静岡県選挙管理委員会が26日に公表した知事選の期日前投票の結果によると、選挙人名簿登録者数(16日現在)の16・37%に当たる49万1098人が投票した。2021年の前回選と比べて0・9㌽上回り、投票者数は1万7769人増えた。 最も期日前投票率が高かったのは、南伊豆町の41・66%(2780人)。河津町37・03%(2136人)、森町31・68%(4595人)、御前崎市31・36%(7875人)、川根本町31・04%(1646人)と続いた。 ▶静岡県知事選特設サイト 26日投開票速報します! 候補者の人柄/最新の情勢/ボートマッチほか 候補者の人柄/最新の情勢/ボートマッチほか
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静岡県知事選 投票始まる 県内1146カ所で
川勝平太前知事の辞職に伴う静岡県知事選の投票が26日朝、県内1146カ所で始まった。投票の受け付けは一部の投票所を除き午後8時まで。大勢判明は深夜になる見通し。 立候補したのはいずれも新人で、届け出順に、政治団体「個人の尊厳党」代表横山正文氏(56)、共産党県委員長森大介氏(55)=同党公認=、いずれも無所属の元浜松市長鈴木康友氏(66)=立憲民主党、国民民主党推薦=、元副知事大村慎一氏(60)=自民党推薦=、アパート経営村上猛氏(73)、コンサルティング会社社長浜中都己氏(62)。 静岡市駿河区の南部小では、午前7時の受け付け開始から次々に有権者が訪れ、投票に臨んだ。同区の60代の無職
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静岡県知事選 きょう26日投開票 県のリーダー誰に 大勢判明は深夜の見通し
川勝平太前知事の辞職に伴う静岡県知事選は26日、投開票される。県政のかじ取り役を決める短期決戦は、県政史上最多の新人6氏が立候補し、リニア中央新幹線工事や浜松市の新野球場整備をはじめ、県政の刷新か継続、経済対策、地域振興、子育て支援などを争点にした17日間の戦いを終えた。選挙結果が国政に影響を与えかねないとの見方もあり、全国の注目も集める。大勢判明は深夜になる見通しで、15年ぶりに新知事が誕生する。 立候補したのは、政治団体「個人の尊厳党」代表横山正文氏(56)、共産党県委員長森大介氏(55)=同党公認=、いずれも無所属の元浜松市長鈴木康友氏(66)=立憲民主党、国民民主党推薦=、元副知事
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県政のかじ取り誰に 候補者、最後の訴え【静岡県知事選】
川勝平太前知事の辞職に伴う知事選は25日、17日間の選挙戦の最終日を迎えた。県政史上最多の新人6氏が立候補し、接戦が伝えられる中、候補者は各地で最後のアピールに声を振り絞った。15年ぶりに交代する県政のかじ取り役を誰に託すか―。有権者は真剣に耳を傾けた。 ■命の水守る新リーダーに 森氏 共産党県委員長の森大介氏(55)=同党公認=はJR静岡駅南口を皮切りに、静岡市葵、駿河両区の中心市街地やスーパーを回った。 最後の街頭演説は葵区の新静岡セノバ近くで行った。今回の選挙を「リニア推進、原発曖昧、国に言いなりの他候補との戦い」と力説。選挙期間中に大井川流域市町を回り、水問題に対する市民の懸
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地方から相次ぐ不満 注文 自民 裏金事件で車座対話 党勢立て直し いばらの道
派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けて自民党が始めた「政治刷新車座対話」で、地方組織から不満や注文が噴出している。事件による逆風が各種選挙に与える影響を懸念、岸田文雄首相の責任を問う声や早期の衆院解散への反対論が相次ぐ。幹部は持ち回りで政治資金規正法改正による信頼回復を説いて回るが、党勢立て直しはいばらの道だ。 漂う重い空気 「執行部の一人として心からおわび申し上げる。中央の活動の中で地域の声を十分に聞いてこなかったのではないかと大きく反省している」。25日、小渕優子選対委員長は宮崎市での車座対話の冒頭、陳謝した。宮崎県連幹部の表情は一様に険しく、会場には重い空気が漂った。 車座対
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清水区県議補選 26日投開票
前県議の辞職に伴う静岡市清水区選挙区県議補選(欠員1)は26日、投開票が行われ即日開票される。 立候補しているのは、無所属で連合静岡推薦の税理士・公認会計士山田新氏(43)=同区辻=、自民党公認の食品販売会社役員伊藤高義氏(48)=同区幸町=、無所属の警備員山口賢三氏(76)=同区草薙杉道=、無所属の郵便局員前田精一氏(58)=浜松市中区=。 投票は26日午前7時から午後8時まで、区内79カ所で行われ、同9時半から市清水総合運動場体育館で即日開票される。同11時半過ぎには大勢判明の見込み。16日現在の選挙人名簿登録者数は19万3545人(男9万3589人、女9万9956人)。
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【静岡県知事選】期日前投票39万9277人 前回0・28ポイント上回る 24日現在
静岡県選挙管理委員会が25日に発表した知事選(26日投開票)の期日前投票の中間状況によると、10日から24日までの15日間に39万9277人が投票を済ませた。選挙人名簿登録者数に対する割合を示す期日前投票率は13・31%で、2021年の前回知事選の同期間(告示後15日間)を0・28ポイント上回った。投票者数は前回選とほぼ同数。 市区町別で期日前投票率が最も高かったのは、南伊豆町の35・98%、次いで河津町29・99%、森町25・47%、御前崎市25・23%などだった。 39市区町のうち11市町が20%を超えた一方、沼津、富士、藤枝の3市は10%以下にとどまる。行政区再編で前回と比較できな
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静岡県知事選あす投開票 最終盤も激戦 リニアや浜松球場、継承か刷新か
川勝平太前知事の辞職に伴う知事選は26日に投票が行われ、即日開票される。新人6氏が立候補し、元浜松市長の鈴木康友氏(66)=立憲民主党、国民民主党推薦=と、元副知事の大村慎一氏(60)=自民党推薦=が激しく競り合い、共産党県委員長の森大介氏(55)=同党公認=が追う展開となっている。 全国的な注目を集めるリニア中央新幹線工事への対応や浜松市の新野球場の整備方針をはじめ、川勝県政の継承か、刷新かも争点に浮上している。人口減少や産業振興、子育て支援など多岐にわたる政策課題で舌戦が繰り広げられている。 鈴木氏は、浜松市長4期16年の実績や実行力をアピール。産業振興や子育て支援拡充を掲げ、全県で
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藤枝市長選あす投開票 現職と新人一騎打ち 市議補選も同日
任期満了に伴う藤枝市長選と市議の死去に伴う市議補選(欠員1)は26日、投票が行われ、即日開票される。市長選はともに無所属で、5選を目指す現職の北村正平氏(77)=自民、公明、立民、国民推薦=と新人で元兵庫県議、コンサルティング会社代表の小西彦治氏(52)が立候補した。 市議補選はともに新人で、フィットネスジム経営の寺田亜記子氏(46)=立民公認=と県消防協会長の松浦文信氏(61)=無所属=が出馬し、しのぎを削っている。 投票は午前7時から午後8時まで市内37カ所で行われる。午後9時から市民体育館で開票し、午後11時15分ごろ大勢が判明する見通し。 18日時点の選挙人名簿登録者数は11万
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静岡市清水区県議補選、あす投開票 4氏が立候補
前県議の辞職に伴う静岡市清水区選挙区県議補選(欠員1)は26日、投開票が行われ即日開票される。 立候補しているのは、無所属で連合静岡推薦の税理士・公認会計士山田新氏(43)=同区辻=、自民党公認の食品販売会社役員伊藤高義氏(48)=同区幸町=、無所属の警備員山口賢三氏(76)=同区草薙杉道=、無所属の郵便局員前田精一氏(58)=浜松市中央区=。 投票は26日午前7時から午後8時まで、区内79カ所で行われ、同9時半から即日開票される。同11時半過ぎには大勢判明の見通し。16日現在の選挙人名簿登録者数は19万3545人(男9万3589人、女9万9956人)。 ▶静岡市清水区県議補選 26日開
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記者コラム「清流」 自分が選ぶ
1年前の富士市議選は、新人19人を含む42人の候補者が名前と顔を売った。新鮮味のある主張も目に留まり、誰もが自身との関わりを見つけられると思われたが、結果として投票率は過去最低となった。ぜひ投票所へ、との訴えもたくさん聞かれたのだが。 目下の知事選も地域の現状を候補者が叫び、課題を突いた政策に向けられる関係者の期待は大きい。県東部への思いを語る言葉はひときわ力がこもっているように聞こえ、終盤に来て神にも仏にもすがるような熱を帯びている。 演説会場を訪ねる中、違う候補者の会場にもいた若者と知り合いになった。「いろいろな候補の内容を知りたいと思って」。縁を感じたり頼まれたりする機会が増える中
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静岡県知事選 熱海市初島で25日繰り上げ投票 市選管が投票箱搬入
静岡県内唯一の有人島の熱海市初島で25日、知事選の繰り上げ投票が行われる。市選挙管理委員会は24日、富士急マリンリゾートの定期船(熱海港ー初島間)を使い、投票箱や投票用紙を島内に搬入した。 繰り上げ投票は、荒天による定期船の欠航に備えた措置。投票事務を担当する市職員3人が投票箱と投票用紙を船内に運び込み、片道30分の船便で初島に向かった。到着後、投票所とする初島漁業総合会館で開設準備を進めた。 初島の選挙人名簿登録者数は8日現在、176人(男93人、女83人)。繰り上げ投票は25日午前7時~午後4時。投票箱は同日中に市選管が回収し、26日の開票時まで厳重に保管するという。
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静岡県知事選 投開票速報の手順確認 県選管が最終リハーサル
静岡県選管と県内39の市区町選管は24日、知事選の投開票結果を速報する事務作業の最終リハーサルを行った。県庁では県選管の職員約30人が参加し、集計や発表の手順を確認した。 各市区町選管からインターネットの速報システムで報告された投開票データを県選管の職員が確認。県全体の集計処理を行い、報道機関への情報提供やウェブサイトでの公開を行う流れをリハーサルした。 山岸達生県選管書記長は「今回は厳しいスケジュールの中、会場や資機材の準備など困難なところはあったが、新しい知事を選ぶ重要な選挙なので万全の態勢で臨みたい」と気を引き締めた。
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【ネット限定】静岡県知事選「支持団体や政党との関係は?」「パートナーシップ制度の運用は?」読者から寄せられた8質問 立候補者に聞きました【静岡新聞NEXT特捜隊・全文】
読者の疑問に応える静岡新聞社「NEXT特捜隊」は、知事選(26日投開票)を前に立候補者に聞きたい質問を広く募集した。静岡県内外から寄せられた143件の中から「支持を受ける政党との関係」や「高校の授業料無償化」など8問を政党の公認、推薦を受けた3候補に投げかけ、23日までに回答を得た。 左から森大介氏、鈴木康友氏、大村慎一氏 アンケートでは候補者の政治姿勢や理念を聞く「政党との関係」や、子育て世代の関心が高かった「高校の授業料無償化」のほか、選挙の争点になることが少ない「静岡県パートナーシップ制度の運用」「障害者の雇用支援」などを尋ねた。共産党県委員長森大介氏(55)=同党公認=、元浜
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藤枝市長選情勢 現職の北村氏優位、小西氏奔走 市議補選は2氏しのぎ削る
任期満了に伴う藤枝市長選は、26日の投開票に向け終盤に入った。5選を目指す無所属現職の北村正平氏(77)が4期16年の実績と組織力を生かして優位に立ち、無所属新人で元兵庫県議、コンサルティング会社代表の小西彦治氏(52)が追う展開になっている。 北村氏は分厚い組織戦を展開。自民、公明、立憲民主、国民民主党の各県連と連合静岡のほか、地元の商工、農業関連など約100団体の推薦を受け、幅広い業界に浸透する。地元県議、市議も支援に回り、市内全域で支持固めに励む。陣営は上滑りを警戒して引き締めを図る。 19日の告示直前に出馬を表明した小西氏は、市内の選挙掲示板にポスターを張りながら、選挙カーで政策
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静岡市清水区県議補選情勢 無所属山田氏が先行、自民伊藤氏追う
無免許運転が発覚した前県議の辞職を受け、知事選と同じ26日に投開票される静岡市清水区選挙区県議補選(欠員1)は、無所属で連合静岡推薦の税理士・公認会計士山田新氏(43)が先行、自民党公認の食品販売会社役員伊藤高義氏(48)が追う展開で終盤に入った。いずれも無所属の警備員山口賢三氏(76)と郵便局員前田精一氏(58)は独自の戦い。 山田氏は、辞職した前県議も支えた元県議2人や地元労組関係者、自身が所属した清水東高サッカー部のOBらの支援を受けながら選挙戦を優勢に展開している。幅広い年代層に浸透し、女性からも支持を集める。サポートする国民民主党のほか、自民党支持層にも食い込んでいる。告示以降は
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【県外知事経験者に聞く㊦】山田啓二氏 京都産業大法学部教授(元京都府知事) 市町連携まとめる力を【静岡県知事選】
―川勝平太前知事は県議会自民会派と対立し衝突を繰り返した。県政の停滞を避けるにはどうすべきか。 「新知事と県議会は共に県民の代表であることを自覚し、県民の『最大多数の最大幸福』を目指し、関係を再構築してほしい。意見の対立は避けられない場合もあり、県民にとっては分かりやすい構図かもしれないが、不必要な非難や比較で無用なあつれきばかり招いていては政治が先に進まない。知事と議員が共に県民ファーストの視点に立って考え、課題解決に向けて提案し合い、議論を前進させていくことが肝要だ」 ―今回の知事選は候補者の出身地から地域対決との見方もある。選挙後に地域間対立を招かないよう、県政をどう運営するべきか
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静岡県知事選 有識者の考える“争点”は 井柳美紀教授/前山亮吉教授
26日に投開票を迎える知事選は、リニア中央新幹線工事や浜松市新野球場整備が争点とされ、地域間対決などと指摘される中、静岡県政を研究する静岡県内有識者は「リーダー像」や「川勝県政との類似性、違い」など、独自の基準で候補者の違いを示す。政党の公認、推薦を受ける候補者に対する見方を聞いた。 「対照的なリーダー像」 井柳美紀教授 静岡大(政治学) 静岡大人文社会科学部の井柳美紀教授(政治学)は「リーダーとしては非常に対照的」と指摘する。政治家出身の鈴木康友氏は「民間の経営感覚や発想を行政に取り入れ、前例踏襲などの行政の壁を突破していこうとする」トップダウン型のリーダーだと指摘。一方、総務官僚出身
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4氏 リニア巡り回答 市民団体質問状 ウェブ公開へ【静岡県知事選】
市民団体「リニアを争点にする会」は22日、静岡県知事選の立候補者に提出していたリニア中央新幹線事業に関する公開質問状について、返信を受けた4氏の回答内容を明らかにした。近日中に「大井川の水を守る62万人運動」のウェブサイトに掲載する。 各候補に11項目の質問状を送付した。21日までに森大介(55)、鈴木康友(66)、大村慎一(60)、浜中都己(62)の4氏から回答を得た。 県専門部会の継続をどのように考えるかとの質問に、森氏は専門部会で科学的工学的議論を行ってきたことから「功績は大きい」、鈴木氏は「これまでのように最大限参考にする」とし、いずれも継続の意向を示した。大村氏は国や静岡市の専
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【県外知事経験者に聞く㊥】東国原英夫氏 政治評論家、タレント(元宮崎県知事) 攻める自治体 先導役に【静岡県知事選】
―知事時代、マニフェストに示した「100社の企業誘致」を実現し、経済活性化を図った。静岡県の新知事は県内経済をどんな方向に導くべきか。 「スタートアップ(新興企業)支援でも観光振興でも、行政と企業、県民が同じ方向を向くことが大切。私が知事の時はリーマン・ショック後の世界同時不況下で、オール宮崎で同じ危機感を持って取り組んだことで企業誘致による雇用創出や消費向上などの結果が出た。産業バランスも良く県民所得も上位の静岡県は、製造業や農業の分野などで最先端技術の実験場にもなり得るし、多少失敗してもリカバリーできるだけの力があると思う。地方自治体のフロントランナーとして積極的な投資と挑戦をしてほ
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大物弁士巡り思惑交錯 野党、相次ぎ投入し国政選挙に弾み/自民は見送り政党色抑える【静岡県知事選】
26日投開票の静岡県知事選では、野党の大物弁士が相次いで県内入りし、国政選挙に弾みをつけようと党代表や首相経験者がてこ入れを図る一方、自民党はあえて党幹部の投入を見送り、政党色を抑えて「オール静岡」をアピールしている。政党の公認、推薦を受ける各陣営の思惑が交錯する中、支持拡大に向けた動きが激しさを増している。 「自民党に任せてきたうん十年、地方は衰退している」。19日に沼津市で開かれた元浜松市長鈴木康友氏の決起集会。立憲民主党の泉健太代表が訴えた。「ものすごい数の推薦状や締め付けに関係なく、県民が判断したのが長崎や島根だ」とも述べ、全勝した4月の衆院3補選の勢いを本県の知事選にもつなげよう
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藤枝市長選 立候補者アンケート/少子高齢化と人口減少対策など4項目
任期満了に伴う藤枝市長選は、ともに無所属で、5選を目指す現職の北村正平氏(77)と新人で元兵庫県議、コンサルティング会社代表の小西彦治氏(52)が26日の投開票に向けて論戦を展開している。両氏に市政課題への考えと政策を聞いた。(左から届け出順) 少子高齢化と人口減少対策 北村氏 子どもや子育て世帯、高齢者が安心して暮らし、希望を持って活動できる環境づくりを徹底して進める。新たな成長産業づくりに着手し、若い世代が活躍できる仕事を増やすとともに、結婚や育児の希望がかなうよう経済的安定を図る。土地利用の規制緩和も進め、安心な住まい環境を整える。 小西氏 この問題は地方行政の課題ではなく、国の課
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日本語教室 善意頼みに限界 外国人学習支援 問われる多文化共生 高まる需要 公的対応広げて【静岡県知事選】
「人数が増えて国籍も多様。ボランティアの方々にお願いするのは酷な状況になってしまって」。5月中旬、静岡市国際交流協会が毎年開く外国人を対象にした日本語教室の開講日。同協会の地域日本語教育コーディネーター増田奈美さん(54)が窮状を吐露した。 国が外国人労働者の受け入れを拡大する中、需要が高まっている同教室。昨秋、それまでボランティアに頼っていた指導を、日本語教師の養成プログラムを受けた人らと契約して態勢を強化した。本年度の受講者は現時点で中学生から70代まで18カ国約70人。日本の義務教育を受けたものの高校に進学できなかったり、新型コロナウイルス禍後に親に呼び寄せられたりした子どもの姿が目
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続く低迷 見えぬ政権浮揚 解散困難視、野党は警戒
岸田内閣が支持率低迷から抜け出せない。報道各社の世論調査は「危険水域」とされる20%台の数字が居並ぶ。政権浮揚の道筋は見いだせず、望みを託して取りまとめた自民党の政治資金規正法改正案は、かえって世論の反発を招いた。自民内には一つのタイミングとされた6月の国会会期末までの衆院解散は困難との見方が広がる一方で、野党は警戒を強める。 倒閣運動 「規正法改正に向けリーダーシップを取り、自民総裁として指導力を発揮してほしい」。公明党の山口那津男代表は21日の記者会見で、岸田文雄首相に注文を付けた。共同通信の世論調査では支持率20%台は7回連続で、超低空飛行の出口が見えない。 自民が派閥政治資金
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静岡県知事選2024 候補者を追う(21日)
森大介氏(共新) 7月で熱海土石流被害から3年になる。警戒区域が解除され、伊豆山への帰還が始まりつつあるが、まだ避難を余儀なくされている市民がたくさんいる。被災者に寄り添った復興、生活再建に全力を尽くす。福島第1原発事故では数百キロ離れた県東部でも放射性物質が検出され、農産物が出荷停止になった。世界一危険な浜岡原発は廃炉を決断する。 (熱海市での街頭演説) 鈴木康友氏(無新) ここ三ケ日は17年前、最初の市長選をスタートさせた原点の地。あのときと同じ「やります」のスローガンを掲げた。農業の担い手が高齢化して耕作放棄地が増える中、市長時代には若手の育成やスマート農業を進めてきた。三ケ日の
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静岡県内の人口減少地域 投票所 統廃合相次ぐ 移動式期日前 沼津でも【静岡県知事選】
静岡県内の人口減少が進む地域で、選挙の当日投票所を統廃合する自治体が相次いでいる。26日投開票の知事選では2021年の前回選から9カ所減り、沼津市は旧戸田村の地域にあった2投票所を廃止した。市選挙管理委員会は住民の投票機会を確保するため、20日から従前の投票所を1日ずつ巡る移動式の期日前投票所を設けた。投票所のなくなった地区の自治会長は「投票機会の喪失につながる話。何度も話し合いを重ね、この形になった」と地域として苦渋の決断だったと語る。 沼津市選管は今年2月、有権者が50人を切る2投票所の廃止を決め、今回の知事選から適用した。いずれも統合先の投票所へは車で10~15分ほどかかり、不便を強
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【時評】最終コーナー迎えた知事選 公約実現可能性見極めて(河村和徳/東北大大学院情報科学研究科准教授)
26日投開票の静岡県知事選に向け、各陣営の支持拡大の活動は最終コーナーを迎えている。今回は国政の与野党が対決する図式となっているが、これは野党がそれなりに力を持っているから可能で、全国的にみると、この図式となる知事選は少数派である。 自民も立憲も弱いところの知事選では、第三極と呼ばれる勢力が結果を左右するようになっている。典型が東京や大阪である。無党派層が多く、既存政党とのしがらみを持たずに改革することを求めている有権者が多いのが背景にある。 令和になって目立つのが保守分裂選挙である。自民1強の状態のところで生じるのが基本だが、それにしても近年は多い。ここで注目すべきは対立の構図である
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「消滅可能性」募る危機感 複式学級導入 少子化進む西伊豆 「子の進学、就労かなう態勢を」【静岡県知事選】
民間組織「人口戦略会議」が4月に公表した「消滅可能性自治体」に該当する西伊豆町。少子化が急速に進み、町内2校の小学校はともに2学年で構成する複式学級を導入している。児童数が少なければ割り当てられる教員数も減るため、小規模校は学習の機会に制限がかかる懸念がある。仁科小の高月紘祐教諭(42)は「人手不足で授業に出続けなくてはならず、教材の準備などに時間をかけられない」と漏らす。 5月中旬、仁科小の2、3年生の教室で3年生8人が授業を受けていた。2年生6人は隣の教室で授業を受けていて机の半数ほどは使われず、広い教室に対して人数は少ない。複式学級は教員1人が2学年の授業を同時に行うが、同町では担任
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終盤突入し戦略変化 対話重視 熱意伝える 票掘り起こしへ新政策も【静岡県知事選】
知事選が26日の投開票に向けて終盤に突入する中、各候補者は街頭演説中心から有権者とふれ合える活動を増やしたり、新たな政策を打ち出したりするなど、徐々に戦略や主張を変化させて票の掘り起こしを図っている。同じテーマを集中的に扱い、浸透を目指す候補者もいて、戦略にも違いが見える。 共産党県委員長の森大介氏(55)=同党公認=は「県民の最大の関心事」と位置づけるリニア中央新幹線建設、中部電力浜岡原発の再稼働について一貫して反対を主張し、他の候補とは異なる立場を鮮明にする。「リニア事業にどんな問題があるのかを考えてほしい」と繰り返し訴え、リニア問題の争点化を図ってきた。多くの人が日常的に利用するスー
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【県外知事経験者に聞く㊤】片山善博氏 大正大地域構想研究所長(元鳥取県知事) 県民勇気づける役割を【静岡県知事選】
26日の投開票が迫る静岡県知事選。15年ぶりに誕生する新たなリーダーは、川勝平太前知事の突然の辞職で混迷する県政をどう立て直し、本県の地域資源をどう生かして魅力ある地域に発展させていくべきなのか。他府県で知事を務めた3氏に、外部の目線から、次の知事に期待することを尋ねた。 ―川勝前知事はリニア中央新幹線の県内工区着工を認めないまま辞職した。次の知事はどのような姿勢で臨むべきか。 「リニア工事の問題は、科学的知見に基づく検証を多方面から重ねていくべきだと思う。私は知事就任後、予定されていた県営ダム(鳥取中部ダム)の建設を中止した。決め手は『ダムよりも河川改修の方が治水上同等の効果で安上がり
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期日前投票5・85% 前回同期下回る 県選管中間状況【静岡県知事選】
静岡県選挙管理委員会が20日に発表した知事選(26日投開票)の期日前投票の中間状況によると、10~19日までの10日間に17万5407人が投票を済ませた。 選挙人名簿登録者数に対する期日前投票者の割合を示す期日前投票率は5・85%で、2021年の前回知事選の同時期と比べて0・53ポイント低かった。投票者数も9割程度だった。 市区町別で期日前投票率が最も高いのは南伊豆町の16・57%で、河津町14・73%、森町14・06%、御前崎市の12・01%と続いた。 トリプル選となった藤枝市は1・73%で、投票者数は前回同時期比の3割程度。20日からの市長選、市議補選の期日前投票を待ち、投票を控え
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林氏「外相職務果たして」 上川氏の知事選発言撤回
林芳正官房長官は20日の記者会見で、静岡県知事選を巡る上川陽子外相(衆院静岡1区)の「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」との発言撤回に関し「引き続き外相としての職務をしっかり果たしていただきたい」と述べた。野党からは上川氏の資質を問う声が出ていた。 林氏は、上川氏から19日に電話で「真意と違う形で受け止められる可能性があるとの指摘を真摯(しんし)に受け止める」との報告があったと明らかにした。その上で「上川氏は発言を撤回したと承知しており、それに尽きると考えている」とした。 茂木敏充幹事長は20日、「(上川氏は)大臣に就任する前、私の下で2年間、幹事長代理を務め女性や若者、
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【藤枝市長選 立候補者の横顔】北村正平(きたむらしょうへい)氏(無現④ 77歳) 成長戦略「人生かけて」
初当選した2008年以来16年ぶりの市長選に臨む。「今後の人生をかけた覚悟を持って取り組む」。新型コロナウイルス禍で疲弊した市民生活を念頭に、「明るい安心安全な生活を取り戻し、希望を持てる暮らし、まちをつくる」と5期目への強い意志を語る。 コロナ禍や少子高齢化、人口減社会、頻発する大規模災害などを踏まえ「今の社会は不安定で不確実。これまでと同じ考え方では今後の社会で生きていけない」と危惧する。「まちが成長するためには産業が必要」として、地域の強みと位置付ける「健康と医療」「食と農」、サッカーを中心とした「スポーツ」を活用した新たな成長戦略の重要性を訴える。 家族からは「誰からも好かれよう
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【藤枝市長選 立候補者の横顔】小西彦治(こにしひこじ)氏(無新 52歳) 無投票は不利益「警鐘」
兵庫県議を1期、同県伊丹市議を2期務めた。昨年9月の三重県松阪市長選を皮切りに全国の首長選で多選、高齢化、無投票を問題視して出馬を続け、藤枝市長選で15度目の出馬となる。伊丹市出身で藤枝市に縁はないが、財政の見直しや中学校選択制の導入のほか、市長に就任した場合に退職金を受け取らず市民提案の事業に活用するプランなども政策に掲げる。 「政策主張を指し示す場が必要。政治家として当たり前のこと」と語気を強め、全国で増える首長選の無投票は市民にとって不利益だと考える。リーダーシップを取れる人口規模として、10万人以下程度の自治体の選挙に名乗りを上げてきた。「多選と高齢の首長はスピード感を持ってまちづ
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医療・福祉、景気・雇用に関心 静岡新聞社電話世論調査 詳報【静岡県知事選】
静岡新聞社が18、19の両日に実施した知事選(26日投開票)の電話世論調査は、優先して進めてほしい政策やリニア中央新幹線建設の是非、4期15年にわたった川勝県政の評価などを尋ね、有権者の意識を探った。知事選に「関心がある」との回答は95・3%に達し、2021年の前回知事選調査の81・1%を上回った。新たな県政のかじ取り役が15年ぶりに代わることで注目が集まっているとみられ、投票率にも影響を与えそうだ。 優先してほしい政策 優先して進めてほしい政策は「医療や福祉」が29・4%でトップだった。「景気や雇用」が28・2%で続き、生活に密着した問題への関心の高さが浮かび上がった。 3位以下は
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子育て支援、ニーズとらえて 10代、ひとり親…悩む妊産婦 新知事へ「具体的な施策を」【静岡県知事選】
核家族化や経済不安により、家族や知人を頼れず、孤独を抱えながら育児をする女性は少なくない。悩みを抱える妊産婦に寄り添う浜松市のNPO法人「HEALTHYFAMILY(ヘルシー・ファミリー)はままつ」の月1回の定例会では具体的な事例の報告が相次ぐ。「本人に発達障害の傾向があり、子どもの世話に混乱している場面があった」「配偶者の言葉遣いがきつく、虐待とまで言えないが子どもへ影響が心配だ」。子どもの発達状況に悩む母親、県外出身で親に助けを求められない女性-。妊産婦の支援にあたる関係者は「本当に必要な人に支援が届いていない」と指摘し、次期知事には「子育て世代の現状を把握して、具体的な施策を示してほし
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井上咲楽さん、静岡県知事選ウオッチング リニア論戦の変化に驚き 「県外視線、影響あるかも」
静岡新聞社・静岡放送は投票率向上キャンペーン「決める、未来」の一環で、選挙ウオッチングが趣味のタレント井上咲楽さん(24)=栃木県出身=に26日投開票の知事選で政党の公認、推薦を受けた3候補の街頭演説を取材してもらい印象を聞いた。2021年の前回知事選に続けて取材した井上さんは、リニア中央新幹線整備に対する候補者の訴えや有権者の空気感が「前回選からすごく変わった」と驚きを示した。 共産党県委員長の森大介氏(55)=同党公認=、元浜松市長鈴木康友氏(66)=立憲民主党、国民民主党推薦=、元副知事大村慎一氏(60)=自民党推薦=の新人3氏に取材のアポイントを取り、井上さんは各候補の演説を聞い
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「外国人暮らしやすい静岡県に」 湖西市出身の日系ブラジル人 歌手・當間ローズさん
湖西市出身の歌手、華道家で「浜名湖花博2024」PR大使を務める日系ブラジル人の當間ローズさん(31)に、次の静岡県知事とこれからの県の施策に期待することを尋ねた。 ―県西部の市町は外国人住民の割合が高い。県内の多文化共生は進んでいるか。 「昔は日本人と外国人のコミュニティーははっきり分かれていたが、国際交流が進み垣根は低くなった。西部は全国有数の外国人集住地域で、外国人はさらに増えるのでは。大企業が多い立地を生かし外国人が暮らしやすい環境づくりを進めれば、働き手も増えて良い経済効果を生むと思う」 ―小学生時代、日本語が話せずいじめられたと聞く。教育現場に望むことは。 「担任の先生に
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【知事選情勢分析】鈴木氏、大村氏激しく競る 地域で優劣に差、投票先未定2割 静岡新聞社電話調査
静岡新聞社は18、19の両日、川勝平太前知事の辞職に伴う知事選(26日投開票)の電話世論調査を実施し、総支局の取材を加味して情勢を探った。県政史上最多の新人6氏が立候補した短期決戦は、元浜松市長の鈴木康友氏を、元副知事の大村慎一氏が激しく追い上げ、無所属新人の両者が競う形で終盤戦に入った。共産党県委員長の森大介氏は2氏に差を開けられている。そのほかの3氏の支持は広がっていない。 地域によって優劣が大きく異なる状況で、県西部では回答者の6割程度が鈴木氏、中部では5割程度が大村氏を投票先に選んだ。東部では両者が拮抗(きっこう)している。約15年の川勝県政への評価などで投票先が分かれる傾向にあっ
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藤枝市長選、市議補選告示 市長選、現職と新人2氏 補選は新人2氏が届け出
任期満了に伴う藤枝市長選と市議の死去に伴う市議補選(欠員1)が19日、告示された。市長選はともに無所属で、5選を目指す現職北村正平氏(77)と新人で元兵庫県議、コンサルティング会社代表の小西彦治氏(52)が立候補を届け出て、一騎打ちの戦いに入った。藤枝市長選が選挙戦となるのは16年ぶり。4期16年の北村市政への評価や、多選の是非などが主な争点。 市議補選はともに新人で、フィットネスジム経営の寺田亜記子氏(46)=立民公認=と県消防協会長の松浦文信氏(61)=無所属=が出馬した。 投票は26日午前7時から午後8時まで、市内37カ所で行われ、午後9時から市民体育館で即日開票する予定。
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藤枝市長選 現職と新人の選挙戦確定
19日告示された藤枝市長選・市議補選(欠員1)は立候補の届け出を締め切った。市長選はいずれも無所属で、現職の北村正平氏(77)と新人で元兵庫県議、コンサルティング会社代表の小西彦治氏(52)が届け出た。市議補選は新人2人が届け出を済ませた。投開票日は知事選と同じ26日。
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静岡県知事選、後半戦突入 リニア訴えの針路は...岐阜・水位低下問題、候補者戦略にも影響
26日の投開票に向けて後半戦に突入した知事選で、各候補者が岐阜県瑞浪市の井戸などで水位が低下した問題を重視し、リニア中央新幹線工事に関する主張を強化したり、変化させたりして支持獲得を目指している。全国的な関心も集まる中で、終盤の戦いにどう影響するかが注目される。 JR東海は16日、瑞浪市での水位低下を受けてトンネル掘削工事を一時中断し、地質や地下水の状況を詳細に調査すると発表した。大井川の水資源確保と南アルプスの環境保全が本県の最重要課題になっているだけに、県内の有権者の懸念も高まっている。 共産党県委員長の森大介氏(55)=同党公認=は、水や生態系保全の観点からリニア建設の中止を一貫し
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藤枝市長選告示 現職、新人の2氏届け出
藤枝市長選と市議補選(欠員1)が19日告示された。市長選はいずれも無所属で、現職の北村正平氏(77)と新人で元兵庫県議、コンサルティング会社代表の小西彦治氏(52)が届け出た。市議補選は新人2人が届け出た。
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上川外相「うまずして何が女性か」 知事選応援演説で発言
上川陽子外相(衆院静岡1区)は18日、知事選の応援のため静岡市で演説し、自民党の推薦を受けた元副知事大村慎一氏(60)の当選に向け「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」と述べた。新たな知事を誕生させるとの趣旨の発言だが、野党からは「子どもをうまない女性は女性ではないと受け取られかねない不適切な発言だ」(立憲民主党の逢坂誠二代表代行)との批判が出た。 演説を行ったのは、上川氏の女性支持者が多く集まった屋内の集会。発言に対し、100人を超える聴衆からは拍手が起こった。 上川氏は、自身の過去の選挙演説で「うみの苦しみにあるけれども、ぜひうんでください」と支持を訴えた経緯にも言及。
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藤枝市長選 小西氏、出馬正式表明「政策主張示す場必要」
元兵庫県議でコンサルティング会社代表の小西彦治氏(52)=同県伊丹市=が18日、藤枝市役所で報道陣の取材に対し、任期満了に伴う同市長選(19日告示、26日投開票)に出馬する意向を正式に表明した。 同市長選はこれまで5選を目指す現職の北村正平氏(77)のみが出馬を表明し、無投票の見通しだった。小西氏は出馬理由について「無投票は議論がなくなり、市民にとって不利益。政策主張を指し示す場が必要」と強調した上で、市長選への出馬を希望した知人の義理を果たすためとした。 小西氏は昨年9月の三重県松阪市長選を皮切りに、15度目の首長選の挑戦となる。藤枝市長選は北村氏と小西氏の一騎打ちの選挙戦になる見通し
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【現論】衆院3補選から考える 国民は新しい政治を期待(白鳥浩/法政大大学院教授)
4月28日に投開票された衆院東京15区、島根1区、長崎3区の3補欠選挙に関するフィールド調査を、筆者は教え子とともに実施した。その結果「これまで」の岸田政権だけでなく、日本政治の構造自体を問う選挙であったと同時に、「これから」の日本政治の未来図を浮かび上がらせ、政党政治や公共政策の課題を検証するためのものだったと理解した。 個々に特色 三つの補選はそれぞれ特色があった。 島根1区ではまさに、これまでの日本政治の構造が問われた。島根という「保守王国」で与野党による一対一の対決となり、岸田政権への民意を直接映し出す選挙になった。 その意味で、島根1区においては政権の「業績」が争点となっ
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安芸高田市長が都知事選立候補 地方衰退抑止訴え
広島県安芸高田市の石丸伸二市長(41)が17日、広島市内で記者会見し、7月7日投開票の東京都知事選に無所属で立候補すると正式表明した。「市長を続けたかったが、優先して取り組まねばならないことがある」と述べ、都知事の立場で地方衰退の抑止を実現するとの考えを示した。 石丸氏は「日本の総人口は、2020年以降の20年間で約1300万人減少する」と主張。都知事として各道府県と連携し、地方に人口が移るような仕組みを作り「日本を動かしていきたい」と述べた。 石丸氏は任期満了に伴う7月の市長選に出馬しない意向を表明していた。市長の職をいつ退くかは「可能な限り務めたい」と話し、明示しなかった。
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学生が求める知事像は? 静岡大生がアンケート調査 「協調型」トップが理想
静岡大人文社会科学部法学科の政治学ゼミ(井柳美紀教授)の学生がこのほど、同大生を対象に選挙に関するアンケートを実施した。26日投開票の知事選については、知事に求める資質・能力として「調整力・バランス感覚」「県民の声を聞く力」を選択する学生がそれぞれ40%程度いた。「リーダーシップ・決断力」は17%にとどまり、協調型のトップを理想とする学生が多いことが分かった。 アンケートは7~10日、同大の1~4年生153人を対象に行った。 候補者に期待する政策(複数回答)で最も多かったのは「経済政策」で、81人が選択した。「リニア中央新幹線建設工事への対応」が79人、
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静岡市清水区県議補選 立候補者が第一声
17日告示された静岡市清水区の静岡県議補選には新人4氏が立候補し、巴川の洪水対策強化や財政運営の監視などそれぞれの主張を有権者に訴えた。 山田候補 財政運営をチェック 無所属の山田新候補はJR草薙駅南口で出陣式を開き、推薦を受ける連合静岡や静岡市議、国民民主党の田中健県連会長(衆院比例東海)らの激励を受けた。約150人を前に山田候補は「税理士として納税の手伝いをしてきた。納めた税金が適切に使われているのかという目線で財政をチェックする。事業を見直し、残った予算を教育や社会福祉など必要な分野に充てていく」と声を上げた。 伊藤候補 巴川洪水対策を強化 自民党公認の伊藤高義候補はJR清水駅西口
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静岡市清水区県議補選 立候補者の横顔(山田新氏、伊藤高義氏、山口賢三氏、前田精一氏)
※届け出順。無は無所属、自は自民。 ▶山田新氏 ▶伊藤高義氏 ▶山口賢三氏 ▶前田精一氏 中小企業の現状理解 山田新(やまだあらた)氏 43歳 無新 「清水で生まれ育ち、10年前に清水に帰ってきた。人のためになりたいという思いが強い」と力強く語る。選挙活動は初参加初挑戦。「自分のような若い年齢で出馬することによって、若い人が政治に興味を持つきっかけとなり、投票率向上にもつなげたい」と見据える。 ゼロから会計事務所を開き仕事をしてきたビジネス経験が強み。中小企業の現場を知っている分、働きやすい職場作りを進めるための現実的な提案ができると考
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藤枝市長選19日告示 一騎打ちの公算、市議補選も
任期満了(6月19日)に伴う藤枝市長選と市議死去による市議補選(欠員1)が19日、告示される。市長選は現職で5選を目指す北村正平氏(77)=無所属=と新人で元兵庫県議のコンサルティング会社代表の小西彦治氏(52)=無所属=が立候補の意向を表明している。市議補選は新人2人が出馬を予定し、それぞれ一騎打ちとなる見通し。 立候補の届け出は午前8時半から午後5時まで、市役所で受け付ける。投票は26日午前7時から午後8時まで市内37カ所で行い、同9時から市民体育館で即日開票する予定。期日前投票は20~25日に市役所と市役所岡部支所、高洲地区交流センター、21、22日に藤枝地区交流センター、23、24
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静岡市清水区県議補選 新人4氏が届け出、選挙戦に突入
前県議の辞職に伴う静岡市清水区選挙区県議補選(欠員1)の立候補届け出が17日、締め切られ、いずれも新人の4氏による選挙戦が確定した。投開票日は知事選と同じ26日。 届け出を済ませたのは、無所属で連合静岡推薦の税理士・公認会計士山田新氏(43)=同区辻=、自民党公認の食品販売会社役員伊藤高義氏(48)=同区幸町=、無所属の警備員山口賢三氏(76)=同区草薙杉道=、無所属の郵便局員前田精一氏(58)=浜松市中央区=。 同補選は昨年4月の県議選で戦後最年少で当選し、その後無免許運転が発覚した中山真珠氏の辞職に伴い行われる。16日現在の選挙人名簿登録者数は19万3545人(男9万3589人、女9
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静岡市清水区県議補選 新人4氏の戦い確定
無免許運転が発覚した前県議の辞職に伴う静岡市清水区選挙区県議補選(欠員1)の立候補届け出が17日、締め切られ、いずれも新人の4氏による選挙戦が確定した。投開票日は知事選と同じ26日。
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【静岡県知事選】候補者ってどんな人? 人柄伝わる30問、聞いてみました
静岡県知事選は26日の投開票に向け、候補者が論戦を繰り広げている。重要政策への対応に関心が集まる一方で、候補者をもう少し身近に感じたいと思う人もいるのでは。政党の公認、推薦を受けた3候補に人柄が垣間見える30の質問を投げかけた。 目次 ▶森大介氏(55) ▶鈴木康友氏(66) ▶大村慎一氏(60) 森大介氏(55) ①最近最も関心を持ったニュースは 衆院3補選野党完勝の記事。政治は変えられる ②自分の性格を一言で マイペース ③他人によく言われる自分の性格は 温厚 ④県内のお勧めスポットは 富士山のある風景 ⑤好きな食べ物
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静岡市清水区県議補選が告示 新人4氏届け出
無免許運転が発覚した前静岡県議の辞職に伴う静岡市清水区選挙区県議補選(欠員1)が17日告示された。いずれも新人の4氏が届け出を済ませ選挙戦に突入した。投開票日は知事選と同じ26日。
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藤枝市で初の“トリプル選挙”の可能性 市選管は対応急ぐ 開票時間計画や投票所レイアウト見直し
市長選と市議補選の告示が19日に迫った藤枝市。市長選は無投票の見通しとされていたが、告示直前で一転、選挙戦となる公算が大きくなった。市議補選も新人2人が出馬する意向のため、投開票日の26日は県知事選の投開票と重なり、藤枝市で初とされる“トリプル選挙”の可能性も。市選挙管理委員会は対応を急いでいる。 市選管は、26日の開票作業をより効率的に進めるため、3選挙の開票時間の計画を見直す。限られた記載台を使って選挙ごと区別する方法として、三角コーンとバーを設置し各投票所内のレイアウトや導線の確保を早急に検討しているが、手狭になる投票所が出てくる可能性もある。担当職員は「限ら
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データで考える静岡県【静岡県知事選2024 静岡の現在地】
川勝平太前知事が県政を担ったのは、2009年7月から約15年間。この間の東日本大震災(11年)などを経て社会、経済、福祉、教育などさまざまな分野で静岡県の姿は大きく変化を遂げてきた。5回にわたった連載「静岡の現在地」で紹介した事例に加え、静岡県の現状と課題を知る手がかりになる数字を統計指標から選んで紹介する。 目次 ▶荒茶生産量と茶農家数 ▶観光交流客数 ▶1人当たりの県民所得 ▶出生数と死亡数の変化 ▶高齢化率 ▶外国人住民の数 ▶医師の数 ▶小中学校の数 ▶放課後児童クラブの待機児童数 ▶防潮堤整備の進捗 ▶空き家の数 荒茶生産量と茶農家数 農林水
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藤枝市長選 元兵庫県議の小西氏が出馬へ 選挙戦の公算
元兵庫県議でコンサルティング会社代表の小西彦治氏(52)=同県伊丹市=が15日、任期満了に伴う藤枝市長選(19日告示、26日投開票)に出馬する意向を固めた。市長選に出馬を表明しているのは現職の北村正平氏(77)のみだったが、無投票の見通しから一転、選挙戦となる公算が大きくなった。 小西氏は藤枝市との縁はないが、取材に「現職の多選と高齢、無投票は問題視すべき」と出馬理由を語った。多選や無投票の弊害などを訴えていくという。 12日に告示された兵庫県相生市長選で、立候補を届け出た後、同日夕に取り下げた。小西氏は「世話になっている支援者の意見を尊重した。相生市長選への出馬を辞めなければ、藤枝市長
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静岡県議補選、盛り上がり低調 清水区で17日告示 続く保守分裂、知事選と連携進まず
無免許運転が発覚した前県議の辞職を受け、知事選と同じ26日に投開票される清水区選挙区県議補選(欠員1)があす17日、告示を迎える。知事選の陰に隠れ、地元でも盛り上がりは低調。2度目の挑戦の新人を支える同区の自民党内で保守分裂が続くなど、それぞれの事情や思惑から各陣営で知事選との連携も進んでおらず、各陣営は告示後の態勢強化へ戦略を練る。 「危機感を感じる」。5月9日夜、自民党静岡市清水支部長の遠藤裕孝市議は、同区内で行われた同党県連公認候補の伊藤高義氏(48)の会合で声を張り上げた。埋まったのは広いホールの半分程度。知事選告示日当日にもかかわらず、自民色が出るのを抑える同党推薦候補は訪れず
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一票投じゲット 静産大生デザイン「投票済証」 フジの花「フジえ」も
藤枝市選挙管理委員会は、静岡産業大の学生がデザインした投票済証を静岡県知事選の期日前投票所の市役所で配布している。若年層の投票率向上が狙い。19日告示の市長選と市議補選の期日前投票(20~25日)、3選挙の投開票日(26日)の各投票所でも配る。 学生は昨年3月、県議選(同4月)に合わせて作製した投票済証を市選管に贈ったが、同市は無投票だったため今回初めて市民に披露となった。蓮華寺池公園の碑と藤枝を象徴するフジの花を背景に、藤枝のキャラクター「フジえ」を添えて親しみやすいデザインに仕上げた。投票済証は縦10・5センチ、横15センチ。 市選管の担当者は「カラフルでポップな市のオリジナルの投票
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静岡市清水区選挙区県議補選、17日告示 投開票は26日
前県議の辞職に伴う静岡市清水区選挙区県議補選(欠員1)は17日、告示される。いずれも新人の4人が立候補を予定し、選挙戦となる見通し。投開票は知事選と同じ26日。 出馬を予定しているのは自民党県連公認の食品販売会社役員伊藤高義氏(48)=同区幸町=と、無所属で連合静岡推薦の税理士・公認会計士山田新氏(43)=同区辻=、無所属の郵便局員前田精一氏(58)=浜松市中央区=。無所属の警備員山口賢三氏(76)=同区草薙杉道=が15日、出馬意向を表明した。 同補選は、昨年4月の県議選で戦後最年少当選し、その後無免許運転が発覚した中山真珠氏の辞職に伴い行われる。立候補の届け出は17日午前8時半から午後
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下田市長選説明会 現新2陣営が出席
下田市選挙管理委員会は15日、任期満了に伴う市長選(6月16日告示、23日投開票)の立候補予定者説明会を市役所河内庁舎で開いた。既に出馬を表明済みの現職松木正一郎氏(63)と新人土屋優行氏(69)の2陣営が出席した。 両陣営は下田署や下田郵便局の担当者から選挙運動の注意点について説明を受けた。立候補届け出書類の事前審査は6月6日に市役所東本郷庁舎で実施する。 市選管によると、5月8日現在の選挙人名簿登録者数は1万7347人(男8355人、女8992人)。
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多忙と長時間 悲痛な声 県教委の採用試験 小中学校受験者数12年度1448人→23年度1043人【静岡県知事選 静岡の現在地④教員不足】
2年前からスクール・サポート・スタッフ(SSS)として富士宮市立富士根南中に勤務する淵沢由美子さん(51)は朝8時の出勤時から正午の終了時間まで、教材や配布文書の印刷業務に追われる。 静岡県教委は2018年度からSSSを全小中学校に1人配置し、教員の負担軽減の切り札として力を入れてきた。印刷やデータ入力、小テストの採点補助、電話対応など、子どもに直接関わらない業務を補助する。 同校は大規模校のため、淵沢さんの業務はほぼ印刷で終わってしまう。金野教之校長は「SSSの存在で、先生も仕事に優先順位を付けるなど良い影響が出ているが、理想を言えば各学年に1人ほしい」と、学校規模に応じた配置を望む。
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リニア工事 命の水 代えがたい資源 大井川流域住民 「議論続けて」【静岡県知事選】
大井川水系の大平川から水を引き込み、年間15万匹のアマゴを育てる島田市笹間下の釣り堀「やまめ平」。釣った魚はその場で焼いて食べることができ、臭みは全くない。8人の集落に、年間3万人以上の観光客が清流を求めて訪れる。水脈は本流と異なるが、養殖では毎分4~6トンの水を利用する。代表の清水貢さん(72)は「リニア工事を止めることはできないだろうが、水資源は何ものにも代えがたいことを胸に留めて」と実感を持って語る。 リニア中央新幹線トンネル工事に伴う大井川水資源や自然環境の保全策を巡り、JR東海はトンネル掘削時に山梨県に流出する湧水量と同じ水量の取水を抑えて流出量を相殺する「田代ダム取水抑制案」を
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候補者を追う(14日)【静岡県知事選】
森大介氏(共新) 学校給食の無償化を実現する。県と市町で150億円の予算を折半すれば実現できる。県は建設費(最大)370億円をかけて浜松市に野球場を建設しようとしているが、きっぱりとやめ、子育て支援に税金を使う。高齢者には補聴器購入の助成制度をつくる。すでに県内13市町で実施されている助成を全県に広げ、支援内容も手厚くする。(伊東市での街頭演説) 鈴木康友氏(無新) 浜松市長時代は林業振興に努めた。持続可能な森林管理の国際基準「FSC認証」という制度がある。浜松・天竜材のFSC認証を推進し、国立競技場など東京五輪の施設に多くを供給した。地球温暖化が問題になる中、この制度が大きな価値を生み
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志願増重点、働き方改革【静岡県知事選 候補者Q&A④教員不足 静岡の現在地】
教員の多忙化と教員志願者の減少は、県内でも課題となっている。公立学校教員試験の受験者は2020年度から4年連続減で、右肩下がりの状況だ。共産党県委員長の森大介氏(55)=同党公認=、元浜松市長の鈴木康友氏(66)=立憲民主党、国民民主党推薦=は、教員を増やすことに重点を置いた取り組みを提案。元副知事の大村慎一氏(60)=自民党推薦=は、教育現場の働き方改革の必要性を強調する。 森氏は「教職員定数を抜本的に増やし、スクールカウンセラーなどを定数化する」と回答。県の施策として、育児休職をカバーする短時間勤務教員の配置、定年退職後の再任用者の給与を退職前と同水準に維持することなどを挙げた。 鈴
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支援カードで投票しやすく「思ったより簡単」 静岡市が初導入 静岡市選管、福祉型大学校で出前講座【静岡県知事選】
静岡市選挙管理委員会は13日、26日投開票の静岡県知事選に向けて、同市駿河区の福祉型大学校「カレッジまどか」に通う知的障害のある学生を対象に出前講座を開いた。今回の選挙で市が初めて導入する「投票支援カード」について説明した。 投票支援カードは市ホームページから印刷できる。病気や障害のため投票に助けを必要とする人が手伝ってもらいたい項目にチェックを入れて投票所に持参すると、係員が候補者の名前読み上げや代筆などをしてくれる代理投票の仕組み。 学生約10人は市選管職員から投票支援カードの説明を聞いた後、指導を受けながら入場券や選挙機材を使用して模擬投票を体験した。大石大揮さん(18)=同区=は
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医師確保へDX、奨学金【静岡県知事選 候補者Q&A③医療対策 静岡の現在地】
静岡県民の命を守る医師の不足が続いている。県内の人口10万人当たりの医師数は全国平均を下回り、地域偏在も課題だ。こうした問題に対応するため、元浜松市長の鈴木康友氏(66)=立憲民主党、国民民主党推薦=と元副知事の大村慎一氏(60)=自民党推薦=は、県が取り組む医学生向け奨学金制度の拡充や医療分野のデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組む考えを示した。共産党県委員長の森大介氏(55)=同党公認=は「根本的な解決は国の政策を変えるしかない」と訴え、主張の違いが鮮明になった。 森氏は「国が医師を減らそうとし、県内への医科大学新設を認めなかった」と国の医療政策そのものに疑問を呈する。地方
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藤枝市長選 19日告示 4期連続無投票の公算 一部で多選問題視も
19日に告示が迫った藤枝市長選は、現時点で5選を目指す現職の北村正平氏(77)のみが出馬表明している。他に立候補の動きは見られず、4期連続無投票の公算が大きい。無投票で当選となれば、北村氏が初当選した2008年から5期目の任期が終わる28年まで、現市政に対して信を問う機会がないことになる。市民からは「市政運営が安定している」と評価する声が上がる一方で、「民意が反映されない」と無投票を問題視する意見も多い。 「幾多の実績を積み上げ、市民の圧倒的な支持を受けている」。市長選告示まで1カ月に迫った4月21日、北村氏陣営が市内で開いた集会で、後援会幹部は北村氏の4期16年の功績を強調した。 北村
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浜岡原発 再稼働容認49% 7年前から急伸 半数は慎重姿勢 御前崎市民調査
東日本大震災に伴う福島第1原発事故を受け、政府要請で中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)が全炉停止してから14日で13年がたつ。静岡新聞社が御前崎市民を対象に浜岡原発に関するアンケートを実施したところ、「再稼働すべき」が49・0%で約半数を占めた。7年前の前回調査では再稼働容認は少数派だったが、15・8ポイント急伸。再稼働が必要な理由として地元経済効果の期待などを挙げた。一方、「現時点では判断できない」が27・1%、「再稼働すべきでない」23・9%と続き、「判断できない」も合わせると約半数の市民が再稼働に慎重な姿勢を崩しておらず、再稼働への意見が割れている現状が浮かんだ。 調査は4月15日から
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リニア質問状 3氏回答 市民団体がHPで公開へ【静岡県知事選】
市民団体「リニア新幹線を考える県民ネットワーク」など8団体は13日、静岡県知事選の立候補者に提出していたリニア中央新幹線事業に関する公開質問状について、返信を受けた3氏の回答内容を明らかにした。同団体の林克共同代表は県庁で開いた記者会見で「『リニア推進』の立場の候補者でも、細かく見ると中身は違う」と指摘し、知事選での議論が活発になることを期待した。 8団体は6日までに出馬表明した森大介(55)、鈴木康友(66)、大村慎一(60)、横山正文(56)の4氏に8項目の質問状を送付。森、鈴木、大村の3氏から回答を得たという。 大井川の水量や南アルプスの生態系が損なわれる確度が高い場合、リニア工事
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候補者を追う(13日)【静岡県知事選】
森大介氏(共新) リニアと原発を許さず、暮らしと福祉最優先の県政へのチェンジを目指す。静岡県は全国7番目の財政力だが県民1人当たりの社会福祉費や民生費は全国最下位で、県民に冷たい県政。税金の使い方を切り替え、学校給食費無償化など子育て支援で三つのゼロを実現する。 (静岡市清水区での街頭演説) 鈴木康友氏(無新) 県全体、特に東部地域の地域経営に全力を尽くす。(JR三島駅)南口の再開発事業を単なる再開発にせず、県市一体で新しい駅前の顔を作る。懸案の南北自由通路も実現したい。三島、東部も潜在力がある。県全体のけん引役となる活力を持った地域に、私がけん引していきたい。 (三島市での街頭演説
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選挙公報154万部 市区町へ 県選管が発送【静岡県知事選】
静岡県選挙管理委員会は13日、知事選(26日投開票)の選挙公報154万5千部を県内の市区町選管に発送した。各市区町選管から24日までに、新聞折り込みや町内会などを通じて各世帯に配布される。 13日朝、静岡市内の印刷工場から、地域別に梱包(こんぽう)された選挙公報を積んだトラック計9台が出発した。県内633カ所の不在者投票施設には県選管から発送する。 選挙公報はブランケット判2ページ。立候補者6人のうち、希望した5人の公約や経歴などを掲載した。 県選管担当者は「じっくりと読んで投票の参考にしてほしい」と話した。
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買い物客に「投票を」 富士宮でインフルエンサーズら【静岡県知事選】
静岡県選挙管理委員会による知事選(26日投開票)の街頭啓発活動が13日、富士宮市のイオンモール富士宮で行われ、啓発広報チーム「#知事選インフルエンサーズ」のメンバーら7人が投票を買い物客に呼びかけた。 静岡発アイドルグループ「fishbowl(フィッシュボウル)」の大白桃子さん(20)と木村日音さん(19)らは、知事選5・26と書かれたウエットティッシュを配って「県の新しいリーダーを選ぶ選挙です」と買い物客に説明した。期日前投票の活用も勧めた。2人は「全体の投票率を高めたい。年代問わず選挙を周知するつもりで臨んだ」と話した。 17日は常葉大浜松キャンパス(浜松市浜名区)で学生らの関心を高
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【静岡県知事選】期日前投票 3日間で3万300人 前回同期下回る
静岡県が13日に公表した知事選(26日投開票)の期日前投票の中間状況によると、10~12日の3日間で選挙人名簿登録者数の1・01%に当たる3万300人が投票を済ませた。 2021年の前回知事選同時期(告示後3日間)の3万9948人に比べて7割程度にとどまり、期日前投票率も0・30ポイント低下した。 市区町別で期日前投票率が高かったのは、森町3・80%、河津町3・22%、南伊豆町3・21%、下田市3・08%の順だった。 掛川市は1・84%だったが、前回比で20・36倍となった。39市区町のうち12市区町が1%に満たず、富士市や富士宮市、熱海市など前回を大幅に下回る地域もあった。県選管は「
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静岡県知事選 主な遊説日程(13日)
◇森大介氏 <電054(245)2244> 午前9時、静岡市清水区の矢倉神社付近▽午前10時、同区の食鮮館タイヨー庵原店前▽午後4時40分、同区のユーマート船越店▽午後5時15分、同区のマルキフード月見町店前 ◇鈴木康友氏 <電054(204)1661> 午後2時、伊豆箱根鉄道修善寺駅前▽午後4時半、西伊豆町役場前▽午後5時10分、松崎町役場▽午後7時、伊豆急下田駅前 ◇大村慎一氏 <電054(291)5522> 午前8時50分、浜松市中央区のゲオ浜松さんじの店前▽午前10時45分、磐田市のカーエネクス竜洋SS▽午後2時、袋井市の浅羽ショッピングタウンパディ▽午後7時、旧御前崎市文
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候補者を追う(12日)【静岡県知事選】
森大介氏(共新) リニア、原発を許さず、くらし・福祉を最優先の希望の持てる県政を実現する。リニアは工事で貴重な自然を壊す。浜岡原発は巨大地震の震源の真上に立ち、再稼働はあり得ない。県の財政力は上から7番目だが県民1人当たりの社会福祉費、民生費は最下位、教育費は38位。浜松の野球場を取りやめて子育て支援にこそ税金を使うべきだ。 (浜松市中央区での街頭演説) 鈴木康友氏(無新) どこの地域に住んでいても、県民が豊かで幸福を感じられる県をつくりたい。リニア問題は大井川流域の皆さん、県、JR東海、国がしっかりと連携し、それぞれが責任を持って、水と環境の課題を一つ一つクリアしながら進めていく。中
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告示後初の週末 候補者、街中へ商業施設へ 県内各地で熱弁響かせ【静岡県知事選】
26日投開票の静岡県知事選が告示され、初の週末を迎えた11日、各候補者は人出の多い街中や商業施設を遊説して回り、政策や主張を有権者にアピールした。国会議員が応援に入った陣営もあり、好天に恵まれた県内各地で熱のこもった活動を繰り広げた。 共産党県委員長森大介氏(55)=同党公認=は告示後初めて県西部に入り、森町、袋井、磐田市で街頭演説を行った。主にスーパーの前を選び、持論の「くらし最優先」を強調して買い物客らに最低賃金引き上げに向けた政策を訴えた。選挙カーから「最大の争点はリニア問題」と連呼しながら住宅街の路地をきめ細かく回り、知事選への関心を喚起。「リニアストップをぶれずに貫く」との姿勢を
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【静岡県知事選】期日前投票、初日7562人 前回2021年とほぼ同じ
静岡県選挙管理委員会は11日、知事選(26日投開票)の期日前投票の中間状況を発表した。初日の10日は7562人(選挙人名簿登録者数の0・25%)が投票を済ませた。2021年に行われた前回知事選の初日(7374人)の1・03倍と、ほぼ同じだった。 選挙人名簿登録者数に対する期日前投票者数の割合を示す「期日前投票率」が高かったのは、南伊豆町の1・12%、河津町1・02%、森町1・01%、西伊豆町1・00%の順だった。 最も低かった富士市は0・03%。同市選管によると、短期決戦の影響で投票所入場券の発送が前回より遅くなり、同市内の多くの地域で届くのが週明けになる見通し。一方、掛川市は前回比15
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静岡県知事選 期日前投票スタート 混雑少ない前半の利用呼び掛け
知事選の期日前投票が10日、静岡県内の全39市区町で始まった。投開票日前日の25日まで実施する。期日前投票所の数は2021年の前回知事選と同じ132カ所。市役所や公民館、商業施設のほか、車両を使った移動式投票所も開設し、投票率向上を図る。 静岡県選管によると、初日は市区町の庁舎を中心に49カ所が運用を開始した。受付時間は会場によって異なるが、原則午前8時半から午後8時まで。 静岡市役所静岡庁舎では受け付け開始から次々と有権者が訪れ、1票を投じた。同市葵区の主婦(68)は「物価高をなんとかしてほしい」と思いを語り、障害者福祉施設に勤務する同区の男性(65)は「リニア問題を早く解決してほしい
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視覚障害者の自筆投票サポート、手作り補助具導入 知事選で掛川市選管
掛川市選挙管理委員会は26日投開票の知事選で、視覚障害者が自ら投票用紙に候補者名を記入するのをサポートする補助具を導入する。プラスチック製ファイルの一部をくりぬき、挟み込んだ投票用紙の記入欄と枠が一致するよう仕上げた。職員の手作りで、表面を触れば凹凸で記入欄が分かる仕様になっている。 市選管によると、公職選挙法は投票者が自書することを規定している。視覚に障害がある人を考慮して、点字投票と選管担当者が代わりに記入する代理投票が認められているが「自分で候補者名を書きたい」との要望は根強かった。代理投票では、担当者に候補者名を口頭で伝える必要があり、投票先が周囲に漏れることを不安視する人も多かっ
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塩谷氏に辞職促す 森元首相、月刊誌で明らかに
森喜朗元首相は10日発売の月刊誌「文芸春秋」のインタビューで、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、安倍派の有力者「5人組」の依頼を受け、派閥座長の塩谷立氏(衆院比例東海)に議員辞職によって責任を取るよう説得していたと明らかにした。塩谷氏は「なんで私一人が貧乏くじを引かねばならないのですか」と拒否したという。 森氏は清和政策研究会(安倍派)の会長経験者。記事によると、依頼したのは5人組の一人、萩生田光一前政調会長で、5人の総意として「塩谷先生が引き受けてくれたらありがたい、というのが皆の意見です」と要請した。 森氏は1月、塩谷氏を自身の事務所に呼び「全責任を取るので仲間を救ってく
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進む転出 雇用創出急務【迫る 藤枝市長選㊦】19日告示26日投開票
昨夏に開かれた藤枝市の課題解決を図る新総合戦略策定に向けた懇話会。市の担当者が近隣市に人口が転出している現状を説明すると、市自治会連合会の増田勝利会長(79)は驚きを隠せなかった。「まさか、焼津などに人口が流れているとは思いもしなかった。原因をきちんと把握すべきだ」。初耳の情報を受け、分析と対策を強く求めた。 2011年3月の東日本大震災後、沿岸部の津波被害を恐れて近隣市からの移住が加速し、市の人口は16年に14万6530人まで増加したが、以降は減少に転じて24年3月で14万365人。市によると、地価と家賃相場が安価な近隣市に向け、子育て世帯の流出が顕著という。 藤枝市の移住相談件数は1
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3候補、個性にじむ第一声 政策紹介や政治姿勢表明【静岡県知事選】
静岡新聞社は9日告示された県知事選で、各候補の主張や争点を探るため第一声を分析した。政党の公認、推薦を受けた森大介、鈴木康友、大村慎一の3候補を対象に第一声で頻出した単語を抽出して「共起ネットワーク」と呼ばれる図を作成したところ、「水」「環境」といったリニア中央新幹線建設に関する言及が共通した一方、政治姿勢の表明と政策紹介のどちらに軸を置くか、などの点で違いが浮き彫りになった。 ※画像タップで拡大してご覧になれます テキスト分析ソフト「KHCoder」を使い、3候補が計4回以上発した単語から意味の薄い語を除外して、「3人言及」「2人言及」「1人言及」をそれぞれ発言者と結んだ。最
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県内各党 かく戦う【静岡県知事選】
静岡県知事選が告示された9日、主要政党の県内代表者らが談話を発表した。 オール静岡で応援 城内実自民党県連会長 県政はさまざまな立場や背景を持つ全ての県民のもの。それは今回の選挙から始まらなくてはならない。そのためのオール静岡。私たちも応援団の一つ。あらゆる立場の方々と協力して大村さんを応援する。 政治とカネ 訴える 源馬謙太郎立憲民主党県連代表 令和の時代のリーダーには、官僚出身ではなく民間出身のトップの経営感覚が必要である。また、いまだ解決させる意思が見えない自民党の政治とカネの問題についても、知事選を通して訴えていきたい。 命とくらし 最優先 渡辺浩美共産党県委員会選対部
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初日から県内各地で3候補訴え熱く【静岡県知事選】
9日告示された知事選は、県政史上最多の新人6氏による争いとなり、17日間の舌戦がスタートした。各候補者は初日から県内各地で県政の立て直しや刷新などを訴えた。 森氏 党公認の立場、前面に 共産党県委員長の森大介氏(55)は出陣式の場となったJR静岡駅南口に、名前とともに「Change(チェンジ)」と書かれたたすきを掛けて登場。約50人の聴衆を前に2013年以来の党公認の立場を前面に出し「希望の持てる県政へと大きくチェンジする」と主張した。「全国からも注目されている」「頑張れ」と聴衆から激励を受けると手を振って応えた。 党所属の衆院議員が初日から応援に駆けつけた。自民党派閥の政治資金パーテ
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静岡市議選 25年3月23日投開票
静岡市選挙管理委員会は9日、任期満了(2025年3月31日)に伴う市議選の日程を同年3月14日告示、23日投開票に決めたと発表した。 定数は前回選と同じ葵区17、駿河区14、清水区17の計48。3区とも現職、新人、元職が出馬の準備を進めていて、選挙戦になる見通し。 8日現在の選挙人名簿登録者数は葵区20万8598人、駿河区17万3540人、清水区19万3609人の計57万5747人(男27万8095人、女29万7652人)。
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静岡県知事選告示、新人6氏が届け出 候補者ら第一声 リニア、新球場、人口減、経済対策争点
川勝平太知事の辞職に伴う知事選は9日告示され、午後5時に届け出が締め切られて新人6氏による選挙戦が確定した。立候補したのは諸派の政治団体「個人の尊厳党」代表横山正文氏(56)、共産党県委員長森大介氏(55)=同党公認=、いずれも無所属の元浜松市長鈴木康友氏(66)=立憲民主党、国民民主党推薦=、元副知事大村慎一氏(60)=自民党推薦=、アパート経営村上猛氏(73)、コンサルティング会社社長浜中都己氏(62)で、届け出を済ませるとそれぞれに第一声を発した。投開票は26日で、17日間の論戦がスタートした。 ※写真の上段は政党の公認、推薦を受けた候補者 ■森氏「暮らしと福祉優先」 ■鈴木氏「幸福
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BiVi藤枝利用低迷 集客へ対応を【迫る 藤枝市長選㊤】19日告示26日投開票
ゴールデンウイーク初日の4月27日、JR藤枝駅南地区のにぎわい拠点となる複合商業施設「BiVi藤枝」(藤枝市前島)は閑散としていた。「出店したいと思っている方に開放したりイベントを開催したりと、市は活気づけるための取り組みに力を入れてほしい」。施設1階で週2日、占い店を構える同市の兎月マリア(本名・紅林美由起)さんは寂しそうに語る。 中心市街地の活性化に貢献する施設として、市は市有地を運営事業者の大和リースに貸し出して事業契約を結び、2009年2月に開館。1、2階にスーパーや飲食などの商業店舗、3階は市立駅南図書館、4階には映画館が入った。市によると、当初は目標年間120万人を大幅に超える
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なえなのさん起用の投票済証 御殿場市選管、若者に選挙啓発【静岡県知事選】
9日に告示された知事選(26日投開票)に合わせ、御殿場市選挙管理委員会は御殿場応援大使の女性インフルエンサーなえなのさん(23)を起用した投票済証を制作した。若年層向けの選挙啓発活動の一環。 期日前投票を含め、票を投じた市民が希望した場合に1人1枚もらえる。デザインは2種類で、なえなのさんの直筆メッセージが付いている。市では直近の県議選や市議選で投票率が過去最低を記録しており、選管関係者は「若者を中心に投票意識を地道に高める働きかけが必要」と話す。 期日前投票所は2月の市議選に続き、従来の市役所本庁舎と同富士岡支所に加え、同原里支所と同玉穂支所を含めた計4カ所に増やして投票を呼びかける。
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森大介氏「生活者の苦悩、期待反映」【静岡県知事選 立候補者の横顔】
静岡県知事選(9日告示、26日投開票)立候補者に、自身のプロフィールのほか静岡県への思いや、県政課題に対する主張、今後の抱負などを聞いた。 森大介(もり・だいすけ)氏 55歳 共産、新人 30代からの9年間、党機関紙「赤旗」の記者として現場を踏んだ。当時議論になっていた静岡空港建設を巡り、野鳥の観察家や歴史家、作家らにインタビューし、「静岡空港は本当に必要なのかという視点からリアルな話を聞かせてもらった」。浜岡原発などについても取材に奔走し「県政の重大課題で県民の声を直接聞けるのは楽しみの一つだった」と振り返る。 物事の本質に迫るために思い込みをなくし、自身の目で確認して判断する
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鈴木康友氏「経験、知見、人脈 全て注入」【静岡県知事選 立候補者の横顔】
静岡県知事選(9日告示、26日投開票)立候補者に、自身のプロフィールのほか静岡県への思いや、県政課題に対する主張、今後の抱負などを聞いた。 鈴木康友(すずき・やすとも)氏 66歳 無所属、新人 「衆院議員2期5年、浜松市長4期16年で培った経験、知見、人脈を全て注ぎ込む」と強い覚悟で知事選に臨む。原点に立ち返る思いで、2007年の市長初当選時のスローガン「やります!」を掲げ、産業政策を中心に浜松で取り組んだ施策を東部、中部、西部と県全域に展開し、それぞれの地域特性や資源と組み合わせた成長戦略を描く。 昨年4月末に市長を退任し、約25年にわたる政治生活に区切りをつけ、地方創生やスタ
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大村慎一氏「行政マン、全国にパイプ」【静岡県知事選 立候補者の横顔】
静岡県知事選(9日告示、26日投開票)立候補者に、自身のプロフィールのほか静岡県への思いや、県政課題に対する主張、今後の抱負などを聞いた。 大村慎一(おおむら・しんいち)氏 60歳 無所属、新人 生まれ育った故郷の混迷に憂いを感じ、政治の世界に飛び込む覚悟を決めた。「名前を連呼してアピールするのは好きじゃない」と苦笑いしつつ、「行政マンとして36年間で培った経験と知見、人脈を県政のために全て投入したい」と語る目には強い決意がにじむ。 1987年に旧自治省に入庁。静岡県副知事時代には東日本大震災が発生し、被災地支援の先頭に立った。後に消防庁国民保護・防災部長として行政職員の相互応援派
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横山正文氏「個人に寄り添う政治を」【静岡県知事選 立候補者の横顔】
静岡県知事選(9日告示、26日投開票)立候補者に、自身のプロフィールのほか静岡県への思いや、県政課題に対する主張、今後の抱負などを聞いた。 横山正文(よこやま・まさふみ)氏 56歳 諸派、新人 選挙への初挑戦は2023年4月の静岡県議選。落選したが、リニア中央新幹線の一刻も早い開通が国益に資するとの思いが募り、再び選挙に挑む決意を固めた。鉄道各駅で街頭演説を展開する考えで「静岡県を地域で分けて考えたことは一度もない。県内全てが故郷だ」と郷土愛を強調する。 22年12月、政治団体「個人の尊厳党」を設立した。名称の由来は個人の尊重や幸福追求権を保障した憲法13条。国政政党や有力団体の
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村上猛氏「リニアに反発、根本精査」【静岡県知事選 立候補者の横顔】
静岡県知事選(9日告示、26日投開票)立候補者に、自身のプロフィールのほか静岡県への思いや、県政課題に対する主張、今後の抱負などを聞いた。 村上猛(むらかみ・たけし)氏 73歳 無所属、新人 川勝平太知事の突然の辞意表明を受け、告示2日前に出馬会見した。「失言があったのは事実だが、たたき方がきつかった。別の政策を言う人が受かるのはおかしいと感じ、抗議の意味で立候補した」と語る。 リニア中央新幹線事業を根本から精査したいと訴える。「旧統一教会と関わりがある安倍晋三元首相のゴーサインが出ていた。事業として成り立っていないものに国費を使っていることに、強く反発している」と話す。政治経験
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浜中都己氏「請願権拡大、弱者救済を」【静岡県知事選 立候補者の横顔】
静岡県知事選(9日告示、26日投開票)立候補者に、自身のプロフィールのほか静岡県への思いや、県政課題に対する主張、今後の抱負などを聞いた。 浜中都己(はまなか・さとみ)氏 62歳 無所属、新人 政治団体「請願権を実現する会」の代表として、トラブルに遭った時に誰でも議会や国会に問題提起できる請願権の実効性を高めたいとし、「静岡県を請願権先進地域にし、県民一人一人の要望に応える県政を作りたい」と熱を込める。 40代で逮捕・勾留を報道され、不起訴となった経験から「不当な扱いをされたが補償が全くない」と権利意識に目覚めた。子育てや介護に向き合う中で「世の中の矛盾を解決できない法制度」を実
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静岡県知事選 史上最多新人6氏の戦い確定
静岡県知事選の立候補届け出が9日、締め切られ、県政史上最多の新人6氏による選挙戦が確定した。立候補したのは、諸派の政治団体代表横山正文氏(56)、共産党の党県委員長森大介氏(55)、無所属の元浜松市長鈴木康友氏(66)=立民、国民推薦=、無所属の元副知事大村慎一氏(60)=自民推薦=、無所属のアパート経営村上猛氏(73)、無所属の会社社長浜中都己氏(62)。投開票は26日。
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静岡県知事選告示 森大介氏の第一声【書き起こし、動画あり】
皆さんこんにちは。お集まりの皆さん、駅前をご利用の皆さん、こんにちは。いよいよ県知事選挙が始まりました。私、日本共産党の森大介は、リニアと原発を許さず、県民の暮らし、福祉最優先、希望の持てる県政へと県政を大きくチェンジをしてまいります。 リニアの中央新幹線の建設は、南アルプスの貴重な自然を壊すだけでなく、工事によりまして、大井川の水量が大きく減り、その流域8市2町の62万人の方の命と暮らしが脅かされます。また、コロナ禍を経まして、オンラインタイプ、リモート化が進む中で、大都市間をリニアのような高速で移動する、その必要性そのものが、失われているのではないでしょうか。 それだけではありません
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静岡県知事選告示 鈴木康友氏の第一声【書き起こし、動画あり】
皆さん、おはようございます。本日はご多用の中、そして、お足元の悪い中ですね、このように多くの皆さまにお集まりをいただきまして、心から感謝御礼を申し上げたいと思います。いよいよ17日間の静岡県知事選挙は、スタートをいたします。今回この選挙に、これまでの政治人生を全部かけてチャレンジ挑戦することを決断をいたしました。 衆議院に2期5年、市長4期16年、この経験を全部注ぎ込んで混迷する県政を立て直し、そしてさらに静岡県を発展をさせるため全力で取り組んでいきたいと思います。 私の今回のスローガンは「オール静岡で日本一幸福度の高い静岡県を作ろう」であります。幸福度を上げていくためには、それぞれの地
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静岡県知事選告示 大村慎一氏の第一声【書き起こし、動画あり】
皆さま、おはようございます。本日は平日のこの時間から、本当にこのように大勢の皆さまにお集まりをいただきまして、心から感謝を申し上げます。そしてただいま多くの私の応援団の皆さまにご挨拶、そして開幕の言葉をいただきまして、本当にありがとうございます。 私が先月、県庁前で報告したときは岩崎会長と2人で、そして私の、今日も来ている高校の仲間や県庁の時の仲間、本当に手弁当で知名度ゼロから始めました。それが今日この日を迎えるまで、だんだん私の訴えに耳を傾けていただける方が増えて、このように大勢の皆さまと県政の立て直しに向かって進んでいける。もう私は今から泣きそうです。泣いている場合じゃないんですけども
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5月9日で退任 川勝知事 最後の会見【SBSnews6 収録映像】
4期15年にわたって静岡県政を担ってきた川勝平太知事(75)が5月9日をもって退任し、同日午後2時から会見を行った。
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静岡県知事選が告示 新人6氏届け出
川勝平太知事の辞職に伴う知事選が9日、告示された。諸派新人の政治団体代表横山正文氏(56)、共産新人の党県委員長森大介氏(55)、無所属新人の前浜松市長鈴木康友氏(66)=立民、国民推薦=、無所属新人の元副知事大村慎一氏(60)=自民推薦=、無所属新人のアパート経営村上猛氏(73)、無所属新人の会社社長浜中都己氏(62)の6氏が届け出を済ませ、17日間の選挙戦に突入した。立候補者数は過去最多。投開票日は26日。
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記者コラム「清流」 旧態依然の選挙方法
4月下旬に投開票が行われた伊豆市長選は同市誕生以来最低の投票率(42.63%)を記録した。これは市民の市政への関心の低下だけが理由ではないはずだ。 投票所まで出向くのが原則とされているが、ネット投票の普及が進めば誰でも参加しやすくなる。「投票所に行きたくても行けない」という切実な声はもちろん、「行かなければと思うけど、ちょっと面倒」という隠れた声にも応えることができるだろう。 無効票がなくなるメリットもある。人海戦術に支えられている自治体の選挙業務は、投票所や開票所の運営コストや、職員の負担の削減にもつながる。 旧態依然の選挙方法を続ける国。休日や仕事の貴重な「時間」に選挙を組み込ませ
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社説(5月9日)2024選択 知事選 きょう告示 県の未来像示し論戦を
新規採用職員への訓示で職業差別と取れる発言をして辞職する川勝平太氏の後任を決める静岡県知事選が、きょう告示される。4期15年続いた川勝県政は終焉[しゅうえん]を迎え、新たなリーダーの下での県政がスタートする重要な転換点だ。既に新人6人が出馬表明し、26日の投開票に向けた選挙戦に突入する。353万人が暮らす本県をどのような未来に導くのか、候補者の訴えにしっかりと耳を傾けて最もふさわしい人物を選びたい。 川勝氏の突然の辞職により前倒しで行われる知事選だ。有権者は短期間で一票を託す候補者を選ばねばならない。本県には、深刻な人口減少への対策や、構造転換が急務の経済振興策、リニア中央新幹線工事への対
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与野党 政党色どこまで 自民推薦決定構図固まる 2陣営 地元は抑制/共産 前面に【静岡県知事選】
自民党本部は8日、静岡県知事選(9日告示、26日投開票)に立候補を表明している元副知事大村慎一氏(60)=無所属=の推薦を正式に決めた。前浜松市長鈴木康友氏(66)=同=への推薦を出している立憲民主党、国民民主党との対決構図が固まり、双方にとって終盤国会の攻防や次期衆院選をにらんだ負けられない戦いとなる。ただ、両陣営が「オール静岡」を掲げて政党色を抑えた戦略を打ち出す地元事情から、中央の関与の仕方が難しい選挙戦になるとの見方も広がる。 「組織を動かして、しっかりとやっていく」。自民の小渕優子選対委員長は8日、推薦決定を受けて党本部での取材にこう答えた。 県連から4月23日に大村氏推薦を
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須藤富士宮市長、鈴木氏支持を表明 静岡県知事選
富士宮市の須藤秀忠市長は8日、取材に対し、静岡県知事選(9日告示、26日投開票)で立候補を表明している前浜松市長の鈴木康友氏(66)を支持する意向を明らかにした。 須藤市長は、浜松市長を4期16年務めた鈴木氏の政治手腕を高く評価。市長会でも長い交流があり、「親しみやすさと明るさは十分承知している。県民からの信頼も厚いだろう」と話した。 両氏は7日、富士宮市役所で面会した。須藤市長がリニア中央新幹線の開通や富士山富士宮口5合目レストハウスの早期建設を求めたところ、鈴木氏は快諾したという。
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過去最多の新人6氏出馬へ 静岡県知事選9日告示 リニアなど争点
川勝平太知事の辞職に伴う静岡県知事選は9日に告示され、26日の投開票に向けた17日間の選挙戦が始まる。いずれも新人で、元副知事の大村慎一氏(60)=自民党推薦=と前浜松市長の鈴木康友氏(66)=立憲民主党、国民民主党推薦=、共産党県委員長の森大介氏(55)=共産党公認=のほか、新人3氏が立候補を表明している。6氏全員が出馬すれば、1947年に公選制となって以降、知事選として県政史上最多の立候補者数となる。リニア中央新幹線整備や浜松市の新野球場建設といった県政課題を巡り、多くの県民の理解を得られる主張を展開できるかが焦点だ。 大村氏はリニア問題に「1年で結果を出す」と早期解決をアピール。新野
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静岡県知事選いざ出陣! 各陣営が入念準備「県内くまなく回る」
9日の静岡県知事選告示を翌日に控えた8日、元副知事の大村慎一氏(60)、前浜松市長の鈴木康友氏(66)、共産党県委員長の森大介氏(55)ら各立候補予定者の陣営は、17日間の選挙戦に向けて遊説日程の調整やポスター発送準備などの準備に追われた。川勝平太知事の辞意表明から1カ月余り。新たな県政のかじ取り役を選ぶ“決戦”の火ぶたは、まもなく切られる。 静岡市葵区の大村氏の事務所には各種団体からの推薦状や「必勝」のため書きが壁一面に貼られ、臨戦ムードに包まれていた。支援者が次々と出入りし、遊説日程の確認や、選挙ビラの仕分け作業に当たった。 陣営幹部は「最後までオール静岡にこ
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静岡県知事選 主な遊説日程(9日)
◇大村慎一氏 <電054(291)5522> 午前9時半、静岡市葵区の青葉シンボルロード葵スクエア▽正午、浜松市中央区の松菱跡地▽午後6時、JR沼津駅北口ロータリー ◇鈴木康友氏 <電054(204)1661> 午前10時半、JR沼津駅北口▽午後3時、JR静岡駅北口竹千代像前▽午後7時、JR浜松駅北口ソラモ ◇森大介氏 <電054(245)2244> 午前9時半、JR静岡駅南口の水の森ビル前▽午前11時半、静岡市葵区の呉服町スクランブル交差点▽午後2時20分、JR草薙駅▽午後5時半、JR清水駅前 (変更の可能性あり。電話は立候補予定者の事務所)
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難波静岡市長、大村氏を「友人として応援」 静岡県知事選
静岡市の難波喬司市長は8日、同市葵区で開かれた自民党静岡市静岡支部大会であいさつし、知事選への立候補を表明している元副知事の大村慎一氏(60)について「10年来の友人。市長ではなく個人としては大村さんにぜひ頑張ってもらいたい」と述べ、大村氏を応援する意向を示した。 大会には大村氏も参加し、難波市長は壇上で大村氏と抱擁したほか、「頑張ろう三唱」にも参加した。市長は「地域間対立をあおるような形にみられてしまうので市長としてマイクを握ることはしない」と断りつつ、「(大村氏とは)深い友人関係だと理解してもらえれば。良い結果になることを祈っている」と述べた。 難波市長は8日、知事選への出馬を表明し
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静岡県知事選ポスター完成 磯村勇斗さん前面に「新しいリーダーを選ぼう!」
静岡県選挙管理委員会は9日に告示される知事選(26日投開票)で、啓発キャラクターに起用した沼津市出身の俳優磯村勇斗さん(31)のポスターを制作し、若者を中心にさまざまな年代に投票を呼びかける。磯村さんがリーダーの啓発広報チームも結成し、SNSでの発信を強化する。 ポスターはB2判縦型とB3判横型の2種類で、計1万2300枚を作成した。市区町選管などに配布し、公共施設や金融機関、高校、大学などに掲出する。磯村さんがカーテンを開ける様子を大きく写して目につきやすいようにした。キャッチコピー「静岡県の新しいリーダーを選ぼう!」とともに26日の投票日をPRする。テレビCMも9日から放映する。 啓
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「棄権せず投票を」 県選管委員長ら談話【静岡県知事選】
静岡知事選と静岡市清水区の県議補選の告示を前に、県選挙管理委員会の山本正幸委員長と、県明るい選挙推進協議会の山崎智幸会長は8日、連名で談話を発表した。 「地方選挙は有権者にとって最も身近な政治に対して意見や考えを表明する最大のチャンス」とし、「元気な地域社会を創生するためにも投票日には棄権することなく投票に参加し、選挙当日に投票できない場合には期日前投票を活用されるよう希望する」と投票を呼びかけた。 候補者や選挙運動関係者には、選挙のルールを守り、有権者の信頼と期待に応えることを望んだ。
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焼津市長選 12月15日投開票
焼津市選挙管理委員会は8日、任期満了(12月23日)に伴う市長選の日程を12月8日告示、同15日投開票と決めた。市長選には現職の中野弘道氏(67)を含めてこれまでに立候補を表明した人はいない。 5月8日時点の選挙人名簿登録者数は11万2422人(男5万4989人、女5万7433人)。
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清水区県議補選と藤枝市長選近く告示 知事選と同日投開票
静岡県知事選と併せて行われる静岡市清水区選挙区県議補選(欠員1)は17日、藤枝市長選と同市議補選(欠員1)は19日にそれぞれ告示される。同県議補選は2人が立候補を表明しているのに加え、さらに2人も立候補に関心を示していて計4人の争いとなる可能性がある。同市長選は現職の北村正平氏(77)以外に出馬の動きはなく、無投票の公算が大きい。同市議補選は2人が立候補の動きを見せていて選挙戦となる見込み。投開票はいずれも知事選と同じ26日。
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届け出受理、流れ確認 静岡県選管がリハーサル
静岡県選挙管理委員会は8日、9日の知事選告示を前に、立候補届け出の受け付けリハーサルを県庁で行い、職員が手続き順序を確認した。 陣営関係者役となった職員を相手に、受け付け順序を決めるくじ引きを行い、提出書類を確認して届け出を受理する流れを試行した。七つ道具と呼ばれる選挙事務所の看板や運動員の腕章を本番と同様に交付した。
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「過去最短」決戦 準備に影響 辞職前倒し表明から投開票まで46日【静岡県知事選】
9日告示の静岡県知事選は、川勝平太知事が辞職の前倒しを表明してから46日目の26日に投開票を行い、県選管によると公選制になった1947年以来の21回で実質的に最短の選挙戦となる。衆院選でも解散前から兆しがある場合が多く、県選管担当者は「ここまで予期しない短期決戦は県政史上初ではないか。何とか準備を間に合わせたい」と話すが、複数の自治体で商業施設への期日前投票所の開設を断念するなどの影響が出ている。 川勝知事は4月2日に前触れもなく辞職を表明し、当初は6月定例会初日(6月19日)に辞職する意向を示したため、投開票まで97日と想定されていた。一部会派からの要請を受け、辞職届提出を4月10日に前
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核心核論(5月8日)宮沢氏の言葉 票の重み感じていたか
「記憶にございます」 妻子がありながら別の女性と金銭援助を伴う同居をしていたと週刊誌に報じられて議員辞職した自民党の宮沢博行前衆院議員は、辞表提出前に報道陣から事実の有無を確認され、そう言った。 世論はもちろん不祥事に厳しかった。しかし「記憶にございます」の方は潔い印象だったのか、ネット上では「流行語大賞だ」などとむしろ好意的に受け止められた。というのも、昔から不祥事に絡んだ政治家らは「記憶にございません」とごまかすのが常だからだ。「事実ではない」と言い張り、後にうそと判明すれば大問題になる。「忘れた」は事実を隠匿する狙いでありながら、うそにならない格好の逃げ口上だ。 自民党の政治資金
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清水町、若者が政策に「意見」 よりよい町政の契機に【記者コラム 湧水】
「子育てのしやすい町にしたい」と清水町出身の若者が昨年、「清水町の教育費を考える会」を結成した。メンバーの3人は、経済的な理由から子どもたちが学習を諦めることがないようにと、教育費の無償化や私費負担軽減を訴えている。昨年4月には町長選と町議選の候補者に教育費に関するアンケートを行うなどした。政治や行政に関心が薄い若者が増えている中、若者が町政に参画する契機となってほしい。 考える会は、町が物価高騰対策生活支援としてマイナンバーカード所有者と新規申請者にクオカードを配布した事業に懐疑的な見方を示す。町は2023年度一般会計補正予算として、昨年の町議会11月定例会で事業費5600万円を計上。国
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【静岡県知事選】大学生座談会 静岡県変える気概 感じたい【動画あり】
静岡新聞社・静岡放送は投票率向上キャンペーン「決める、未来」の一環で、県東・中・西部の大学に通う学生を静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館に招き、9日告示、26日投開票の知事選に向けた座談会を開いた。植田勝也さん、白土優羽さん、赤松優さん、小長谷笙さん、オンライン参加の鈴木幸子さん(写真は別日撮影)の5人が、次の知事に期待する施策や静岡県の未来について話し合った。 東部の政策 忘れないで Q 川勝平太知事が新規採用職員への訓示で職業差別と受け取れる発言をし、批判を浴びて辞職に追い込まれ、急きょ知事選が行われることになった。一連の出来事をどう見るか。 小長谷 公務員を持ち上げ、他の職業をおと
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静岡県知事選、一枚岩にならない農業票 県農対協が大村氏推薦も西部JAは自主投票
知事選の告示を9日に控え、静岡県内農業団体の動きが活発化している。川勝平太知事の農業生産者に対する差別的な発言が辞職につながっただけに、新たな知事を決める選挙への関心は高い。上部団体の方針に地域の事情や思惑が交錯し、一枚岩にならない情勢の中、立候補予定の各陣営は農業課題の解決策を打ち出し、懸命に取り込みを図る。 4月25日、県内10JAのトップらで組織する県農政対策協議会(農対協)。元副知事大村慎一氏(60)の推薦を決めた鈴木政成委員長(JA静岡中央会会長)は終了後、報道陣の取材に「全会一致」を強調した。前浜松市長鈴木康友氏(66)の実績に一定の評価を示しつつ、県西部のJA関係者も含めて「
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浜中氏が出馬表明 静岡県知事選
コンサルティング会社社長の浜中都己氏(62)=東京都港区=は7日、静岡県庁で記者会見し、無所属で知事選に出馬すると表明した。 要望を議会に提起できる請願権の拡大を掲げ「静岡県を請願権の先進地域にしたい。県民の要望に応える県政を目指す」と述べた。 中京短大(現中京学院大短期大学部)卒。浜松市中央区出身。
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村上氏が出馬表明 静岡県知事選
アパート経営の村上猛氏(73)=静岡市駿河区=は7日、静岡県庁で記者会見し、無所属で知事選に出馬すると表明した。 リニア中央新幹線について「事業として成り立っていない。国費を使ったことに強く反発している」と述べた。 駒沢大卒、元会社員。選挙活動は政見放送のみとしている。
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静岡県知事選9日告示 6新人混戦の可能性
川勝平太知事の辞職に伴う静岡県知事選は9日、告示される。いずれも無所属で、元副知事の大村慎一氏(60)=自民党県連推薦=と、前浜松市長の鈴木康友氏(66)=立憲民主党、国民民主党、連合静岡推薦=、共産党県委員長の森大介氏(55)=共産党公認=らが立候補する見込み。このほか3氏が出馬予定で、最大6新人による選挙戦になる可能性がある。投票日は26日で即日開票され、15年ぶりに新知事が誕生する。 リニア中央新幹線工事への対応をはじめ、浜松市の新野球場整備、人口減少や経済振興など県政課題を争点に、活発な論戦が繰り広げられる。立候補予定者の支援基盤を背景にした与野党対決や県西部と中部の地域間対決との
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「分かりやすい説明を」「市民感覚あるリーダー期待」 静岡の未来へ大学生座談会【静岡県知事選】
15年ぶりに静岡県政のリーダーが交代する今回の知事選(9日告示、26日投開票)は若者の目にどう映っているのか。静岡新聞社・静岡放送はこのほど、若者投票率向上キャンペーン「決める、未来」の一環として、県東・中・西部の大学生を静岡市駿河区の静岡新聞放送会館に招き、座談会を開いた。オンラインも含めた参加者5人は「県の役目や政策が見えにくい」とし、もっと分かりやすい説明が必要と指摘。市民感覚を持ち、一般の声に耳を傾ける知事の就任を期待した。 参加したのは静岡文化芸術大4年の植田勝也さん(21)=牧之原市=、県立大4年の白土優羽さん(21)=静岡市清水区=、日本大3年の赤松優さん(20)=函南町=、
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自民党本部、大村氏推薦へ 8日正式決定の見通し【静岡県知事選】
自民党本部は7日までに、静岡県知事選(9日告示、26日投開票)に無所属での立候補を表明している元副知事大村慎一氏(60)を推薦する方針を固めた。8日に正式決定する見通し。党関係者が明らかにした。立憲民主、国民民主両党は既に無所属の前浜松市長鈴木康友氏(66)の推薦を決めていることから、与野党対決の構図となる。 自民県連の城内実会長(衆院静岡7区)は「正式決定はまだだが、1次産業振興策などの政策面や、勝てる候補という点で判断してもらえたと思う。しっかりと戦いたい」と述べた。国会内で取材に答えた。 県連は4月23日に大村氏推薦を党本部に上申した。党本部は、党公認候補が出馬した衆院島根1区補選
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小長井富士市長 大村氏支持表明【静岡県知事選】
富士市の小長井義正市長は7日、知事選(9日告示、26日投開票)で立候補を表明している元副知事の大村慎一氏(60)を支持する意向を明らかにした。 小長井市長は同日、同じく立候補を予定する前浜松市長の鈴木康友氏(66)と面会し、直後に記者団の前で大村氏支持を明言した。理由について大村氏が総務省在籍時から地方行政に関して2人で意見交換を続けているといい、「以前から県全域を等しく気にかけてくれ、岳南地域(富士、富士宮両市)の振興に期待を持てる」と述べた。
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1次産業3団体 大村氏を推薦【静岡県知事選】
9日告示、26日投開票の知事選で、静岡県漁業協同組合連合会、県森林組合連合会、県茶商工業協同組合は7日までに、元副知事大村慎一氏(60)の推薦をそれぞれ決めた。立候補予定者の政策方針や過去の実績などを踏まえて決定した。
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静岡県知事選立候補表明3氏 県政課題で主張展開 リニア、新野球場整備…【動画あり】
静岡新聞社は6日、知事選(9日告示、26日投開票)に立候補を表明している元副知事大村慎一(60)=自民党県連推薦=、前浜松市長鈴木康友(66)=立憲民主党、国民民主党、連合静岡推薦=、共産党県委員長森大介(55)=共産党公認=の新人3氏を静岡市駿河区の静岡新聞放送会館に招き、リニア中央新幹線工事や浜松市の新野球場整備などの県政課題に対する考えを聞いた。各氏が従来より踏み込み、具体的な主張を展開した。 リニア問題では、鈴木氏は「一番の問題は、県と流域市町、JRが意思疎通できなかったこと」と指摘。工事で下流域に影響が起きた場合に備え「補償を含めた責任を明記することができれば、流域市町も納得でき
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大村氏 防災・危機管理を重視/鈴木氏 地域特性生かした産業政策を/森氏 リニア・原発ストップ訴え【静岡県知事選 立候補表明3氏対談】
知事選に立候補を表明しているいずれも新人の元副知事大村慎一氏(60)、前浜松市長の鈴木康友氏(66)、共産党県委員長の森大介氏(55)は6日、静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館で自身の強みや最重点政策についても考えを語った。大村氏は総務官僚、鈴木氏は市長としての経験からいずれも「即戦力になる」とアピールし、森氏は「何者にも忖度(そんたく)しない」との立場を強調した。最も重視する政策では大村氏が防災・危機管理、鈴木氏が産業政策、森氏がリニア・原発ストップを掲げた。 自身の強みについて、大村氏は36年間の行政経験を挙げた。防災・危機管理や新型コロナウイルス対策に取り組み、「その道のプロだと自負し
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リニア批判票狙う共産森氏 衆院選見据えた思惑も【静岡県知事選の構図㊦】
このままではリニア建設が推し進められてしまうのでは-。リニア中央新幹線整備にさまざまな問題を提起してきた川勝平太知事が県庁から突如去ることになり、共産党県委員会の関係者は危機感を強めた。だが、独自候補の擁立作業は難航し、4月に県委員長に就いたばかりの森大介氏(55)自らが出馬することで、何とかリニア推進の流れに「待った」をかける構えを整えた。 先に出馬表明した大村慎一(60)、鈴木康友(66)の両氏はリニア建設について、出馬会見などでそれぞれ「推進のため、対話で課題解決を図る」「事業を進め、生態系との両立を目指す」と推進の立場を鮮明にした。浜松市の新野球場整備、中部電力浜岡原発再稼働につい
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実績と知名度 鈴木氏前面に 東、中部 浸透へてこ入れ【静岡県知事選の構図㊥】
川勝平太知事の辞意表明から2日後の4月4日、前浜松市長の鈴木康友氏(66)は市内の料亭で県西部経済界の重鎮と会談していた。相手は鈴木氏を長年支援してきたスズキの鈴木修相談役(94)とハマキョウレックスの大須賀正孝会長(83)。地元経済界は自民党と一緒に担げる知事候補を模索していた。 衆院議員2期5年、市長4期16年で培った実績と高い知名度を誇る鈴木氏。3年前の前回選で自民県連は、独自候補の“本命”として当時市長だった鈴木氏の擁立を画策したが、実現しなかった経緯がある。 昨年4月末の市長退任後も知事選挑戦のうわさが絶えなかったが、鈴木氏は年齢を理由に後ろ向きな発言を
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染谷島田市長が大村氏支持表明 静岡県知事選
島田市の染谷絹代市長は4日、知事選(9日告示、26日投開票)で、元副知事の大村慎一氏(60)を支持すると明らかにした。 同市で開かれた大村氏の集会で「しがらみがなく、バランス感覚がある。県内の諸課題を熟知し、県民の声を聞くことができる方」と述べた。
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知事選出馬予定の3氏 浜松まつりでアピール合戦 市民、新野球場の関心高く
静岡県知事選(9日告示、26日投開票)に出馬を表明している新人3人が3日、浜松市で開幕した浜松まつりのたこ揚げ会場を訪れ、大勢の市民に顔を売ろうとアピール合戦を繰り広げた。立候補予定者同士が鉢合わせし、互いの健闘を誓い合う場面もあった。 最も早く会場を訪れたのは、前浜松市長の鈴木康友氏(66)。市長時代と同じように172の陣屋を全て回り参加者と交流した。鈴木氏の姿が見えると拍手やラッパ演奏で威勢良く迎えたり、スローガンの「やります!」にちなんで「やってください」と期待の声をかけたりと、地元ならではの激励を受けた。 浜松まつりに訪れたのは幼少期以来という元副知事の大村慎一氏(60)は、同市
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【静岡県知事選】公開討論会 3氏「リニア」で違い出す【動画あり】
9日の知事選告示まで1週間に迫った2日夜、立候補を予定する元副知事の大村慎一氏(60)=無所属=、前浜松市長の鈴木康友氏(66)=同=、共産党県委員長の森大介氏(55)=共産公認=による公開討論会(静岡青年会議所主催)が静岡市清水区で開かれた。初の論戦に臨んだ3氏は「思い描くビジョン」「子育て支援」「リニア中央新幹線静岡工区」をテーマに活発に意見を戦わせた。 大村氏「1年以内に結果出す」 鈴木氏「JRに新幹線増便交渉」 森氏「建設よりも自然と水守る」 リニア問題では、大村、鈴木両氏が整備推進の立場から県民に利点を示す重要性を訴え、森氏は建設反対を主張した。 大村氏は「責任を持って解決する
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浜松新野球場 形態、規模 3案議論【「グラレコ」で可視化!静岡県知事選争点㊦】
静岡県が浜松市中央区の遠州灘海浜公園篠原地区で予定している新野球場整備の方向性が、知事選(9日告示、26日投開票)の争点の一つに浮上している。基本計画素案には概算事業費や収容人数などが多様な3案が盛り込まれ、立候補予定者の間では建設の是非も含め、異なる主張が展開されている。その論点を、手書きの文字や絵で議論を可視化する「グラフィックレコーディング」で描いた。 静岡新聞社グラフィック戦略部の梅原陸が、本紙記者から浜松新野球場整備を巡る議論の概要について説明を聞き、作画した。 新野球場が整備される方向となったのは、県営野球場が東部の愛鷹球場(沼津市、1万3千人)と中部の草薙球場(静岡市駿河
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川勝氏再出馬求め 1987人分の署名提出 静岡・市民団体
川勝平太静岡県知事の知事選への再出馬を求めて署名活動を行っていた市民団体メンバーが2日、県庁に川勝知事を訪ね、1987人分の署名を届けた。川勝知事は「有権者の声として重く受け止める」と応じ、立候補の意向の有無は明言しなかったという。 リニア中央新幹線建設工事に伴う大井川の水問題に対する川勝知事のJR東海や国への姿勢を評価しているという県民有志が市民団体「リニアを争点にする会」を立ち上げ、再出馬を求めて4月19~30日にインターネットと街頭で署名活動を行った。メンバーの1人は「(知事は)私たちの気持ちをしっかり受け止めてくれたと感じている」と話した。 既に立候補を表明している4氏にはリニア
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清水区選挙区県議補選 立候補予定者説明会 4陣営が出席
静岡県選挙管理委員会は2日、静岡市清水区選挙区県議補選(欠員1)の立候補予定者説明会を県庁で開いた。4陣営が出席した。 立候補を表明している食品販売会社役員の伊藤高義氏(48)と税理士で公認会計士の山田新氏(43)の2陣営のほか、浜松市中央区の男性会社員(58)と静岡市清水区の男性警備員(76)も説明を聞いた。 県選管の山岸達生書記長は「選挙のルールを順守し、明るくきれいな選挙で有権者の信頼と期待に応えてほしい」と述べた。出席者は選挙運動用の自動車や郵便物、立候補の届け出などについて確認した。
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26日投開票 投票用紙、市区町に 静岡県選管
静岡県選挙管理委員会は2日、知事選(9日告示、26日投開票)の投票用紙を各市区町の選管に発送した。静岡市清水区には県議補選(17日告示、26日投開票)の投票用紙も送った。 投票用紙はいずれも一般用、点字、船員不在者用の3種類。県内の印刷工場で印刷した計328万3970枚を載せたトラックが、東部、中部、西部の各方面に向けて出発した。 沼津市役所には県内で最も早い2日午前10時10分ごろに県知事選の投票用紙が到着した。市選管職員がトラックから16万1400枚の投票用紙などが入った段ボール11箱を受け取り、中身に不備がないかを確認した。
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5月臨時会閉会後 川勝知事があいさつ 県議らに議場以外で
静岡県議会代表者会議が2日、県庁で開かれ、川勝平太知事側からの提案で、5月17日に開会する県議会5月臨時会閉会後に、9日をもって辞職する川勝知事が前知事として県議に退任のあいさつを行うことを了承した。場所は本会議場以外になる見通し。 代表者会議は非公開。関係者によると、一部会派から知事選の選挙期間中に前知事が発言することで選挙戦に影響を与えることへの懸念が指摘された。原則的に一般傍聴が可能な本会議場ではない場所で行い、マスコミなどにも非公開で県議に対してあいさつすることで一致した。知事側はその提案を了承したという。 川勝知事は当初、県議会6月定例会初日に辞職すると表明したが、2会派から早
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妨害か選挙運動の一環か 候補擁立団体 他陣営に大音量 衆院補選東京15区 取り締まり強化要求も
4月28日に投開票された衆院東京15区補欠選挙で、候補者を擁立した政治団体が他陣営の街頭演説中に大音量で叫ぶなどし、警視庁は選挙の自由妨害の疑いがあるとして警告を出した。団体側は妨害の意図を否定し、選挙運動の一環と主張するが、関係者からは取り締まり強化を求める声が上がる。選挙妨害か、候補者の権利か。選挙運動の在り方が問われている。 意図 「国民に答えてみろ」。告示された4月16日午前、JR亀戸駅前。立候補した無所属乙武洋匡氏の演説会場で、政治団体「つばさの党」の黒川敦彦代表(45)が電話ボックスに登るなどし、約50分間にわたり大音量で叫んだり、車のクラクションを鳴らしたりした。乙武氏ら
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リニア水問題 全量戻し、解決の道は?【「グラレコ」で可視化!静岡県知事選争点㊥】
川勝平太知事はJR東海が2027年のリニア中央新幹線開業を断念し、「大きな区切りを迎えた」として辞職表明した。だが大井川の水や南アルプスの環境の問題はまだ解決に至っていない。なぜリニアが必要と言われ、どんなことが懸念されるのか、手書きの文字や絵で議論の全体像を可視化する「グラフィックレコーディング」で紹介する。 会議やイベントで話された内容を記録する「グラフィックレコーダー」として働く静岡市清水区の増田彩香さんに、静岡新聞記者がリニア問題の概要を説明し、制作を依頼した。 リニアは超電導の磁力で車両を浮かせ、最高時速500キロで走行。東京(品川)から名古屋まで最速40分、大阪まで67分で
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浜松新野球場の整備、主張に変化 大村氏「3案にこだわらない」/鈴木氏「開放型ドーム一つの案」【静岡県知事選】
静岡県が浜松市の遠州灘海浜公園篠原地区に整備を予定する新野球場を巡って、知事選(9日告示、26日投開票)に立候補を表明している元副知事の大村慎一氏(60)と前浜松市長の鈴木康友氏(66)の主張が変化している。大村氏は1日、「ドームありきの議論はストップすべきだ」と述べ、開放型ドームを訴えている鈴木氏との違いを打ち出した。一方、鈴木氏は同日、開放型ドームは「一つの提案」とし、あくまで公園整備の全体構想を丁寧に議論するとの考えを示した。 両者は出馬会見などで新野球場建設に推進の立場を表明している。主張に大きな違いは見えなかったが、県議会で賛否のあるドーム型野球場整備の是非が対立軸になる可能性も
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横山氏が知事選出馬表明 4人目の候補、政治団体代表
川勝平太知事の辞職に伴う静岡県知事選(9日告示、26日投開票)で、政治団体「個人の尊厳党」代表の横山正文氏(56)=菊川市=が1日、県庁で会見を開き、出馬を表明した。横山氏はリニア中央新幹線の早期開通などを重点政策に掲げ「先端技術で県の産業構造を変える」と決意を述べた。 横山氏は青山学院大卒。2022年12月に個人の尊厳党を設立した。23年4月の県議選に菊川市選挙区から出馬し、落選した。 知事選には元副知事の大村慎一氏(60)=無所属=と前浜松市長の鈴木康友氏(66)=同=、共産党県委員長の森大介氏(55)=共産党公認=の3人が既に立候補を表明している。
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藤枝市長選の事前審査1陣営
藤枝市選挙管理委員会は1日、任期満了に伴う市長選(19日告示、26日投開票)と市議の死去による市議補選(同、欠員1)の立候補届け出書類の事前審査を市役所で行った。前日に引き続き2日間の事前審査で、市長選は現職の北村正平氏(77)の陣営のみとなり、無投票の公算が大きくなった。 市議補選の事前審査には2日間で新人2陣営が参加し、選挙戦の可能性が高まった。
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浜岡原発再稼働の行方、地元の意向どう集約?【「グラレコ」で可視化!静岡県知事選争点㊤】
15年ぶりに静岡県のリーダーが交代する今回の知事選(5月9日告示、26日投開票)。重要課題である中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の再稼働、リニア中央新幹線、浜松市の新野球場整備の方向性を決める過程で知事は大きな権限を握り、立候補予定者の考えが注目される。これらの課題の論点とは何か。手書きの文字や絵で議論の全体像を可視化する「グラフィックレコーディング」を使って紹介する。 グラレコと略されるこの技法は、会議やイベントで対話の論点や構図をキーワードやイラストを使ってまとめ、思考をビジュアル化して記録する。今回の企画ではグラレコ制作者に静岡新聞記者が課題と論点を説明し制作してもらった。初回は「浜
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静岡県知事選啓発に磯村勇斗さん(沼津出身)起用 県選管、若者へ投票呼びかけ
静岡県選挙管理委員会は30日、知事選(5月9日告示、26日投開票)の啓発キャラクターとして、俳優の磯村勇斗さん(31)=沼津市出身=を起用すると発表した。キャッチコピーを「静岡県の新しいリーダーを選ぼう!」とし、SNSや動画なども活用して、投票率が低迷する若年層などの選挙への参画を促す。 磯村さんは、第47回日本アカデミー賞で最優秀助演男優賞を受賞し、話題となったテレビドラマ「不適切にもほどがある!」にも出演した人気俳優。県選管は「若年層を中心に幅広い年代に知名度が高く、本県出身の青年として親近感が沸きやすい」と起用理由を挙げた。磯村さんは今後、テレビやラジオのCM、ポスターに登場する。
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藤枝市長選と市議補選迫る 自覚したい1票の重み【記者コラム 黒潮】
任期満了に伴う藤枝市長選(19日告示、26日投開票)と市議の死去による欠員1の市議補選(同)の告示まで3週間を切ったが、盛り上がりに欠けている。市長選で出馬表明しているのは5選を目指す現職の北村正平氏(77)のみで、4期連続無投票の可能性も高い。一方で、市議補選は新人2人による選挙戦の公算が大きい。市議選の投票率が過去最低だった2022年4月の44・15%を下回る事態は避けたい。市民はどのように受け止めているのだろうか。 市内で実施された直近10年の選挙の投票率は、17年10月の衆院選の58・40%が最高。一方、最も低かったのは19年4月の県議選で43・95%、次いで22年4月の市議選だっ
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【質問募集】県知事選立候補者へあなたの意見ぶつけよう
5月26日投開票の知事選を前に、読者からの疑問に応える静岡新聞社「NEXT特捜隊」は4日午後9時まで、立候補者への質問を募るネットアンケート「あなたの意見を候補者にぶつけてみよう」を行います。 あなたが関心を持つ政策や日頃感じている県政の疑問、聞きたいテーマをお寄せください。下記の「アンケートに答える」から回答をお願いします。 NEXT特捜隊「あなたの意見を候補者にぶつけてみよう」 アンケートの募集は終了しました。結果は後日、公開します。 →NEXT特捜隊 公式サイトはこちら▶身近な疑問、 モヤモヤ、困りごと...静岡新聞社NEXT特捜隊へお寄せください。
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浜松から地方創生 具体化 中野市長 就任1年 中長期的視点で施策推進
浜松市の中野祐介市長(54)は1日に就任1年を迎えるのに合わせて静岡新聞社のインタビューに応じ、人口減少対策として「ぶれずに『まち・ひと・しごと』の創生を継続していく」と改めて強調した。その上で、本年度は市長選から訴え続けている「浜松から地方創生」に向け、子ども・子育て支援や産業力強化などの具体的施策を推進する決意を示した。 1年目は前市長が編成した当初予算や組織体制をベースに「今後の浜松の未来を考え、まち・ひと・しごとの創生に向けた“種まき”を中心に行ってきた」と振り返った。補正予算で少しずつ独自色を出しながら、地域の年間を通した動きの把握に努めたという。 まち
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【静岡県知事選】公明は自主投票に 2氏から推薦依頼も「意見集約できず」
公明党県本部は30日、5月9日告示、26日投開票の知事選について、立候補者への組織的支援を行わない「自主投票」とすることを決めたと発表した。立候補を表明している元副知事の大村慎一氏(60)と前浜松市長の鈴木康友氏(66)からそれぞれ推薦の依頼があり、自主投票にするよう党本部に上申していた。 30日の党中央幹事会で正式決定した。静岡市内で記者会見した県本部の蓮池章平代表代行は「政策面で大きな隔たりはなく、地域性やこれまでの人間関係で、どちらか一人に推薦を出すことについて意見集約ができなかった」と述べた。20日の幹事会では大村氏と鈴木氏の双方を推す声があり、自主投票を求める意見も出ていた。
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静岡県知事選 5陣営が届け出書類事前審査に出席
静岡県選挙管理委員会は30日、知事選(5月9日告示、26日投開票)の立候補届け出書類の事前審査を県庁で行った。 県選管によると、立候補を表明している元副知事の大村慎一氏(60)と、前浜松市長の鈴木康友氏(66)、共産党県委員長の森大介氏(55)の3氏の陣営関係者のほか、2氏も出席し、県選管担当者が届け出書類をチェックした。 このほかにも2氏が事前審査を受けたいとの意向を県選管に示しているという。
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島田市長「リニア議論の県専門部会、一度解散すべき」 知事選踏まえて見解
島田市の染谷絹代市長は30日の定例記者会見で、知事選を踏まえ、リニア中央新幹線南アルプストンネル工事に伴うJR東海の環境対策を議論する県の専門部会について「一度解散廃止すべき」との考えを示した。 染谷市長はあくまで個人の提案と前置きした上で、「専門部会は川勝平太知事の方針に沿って議論していた場。今のメンバーのままで続けていくのは難しいのでは」と指摘した。南アルプストンネル工事に関して県がJR東海と協議すべき課題として整理した47項目についても、「引きずったままでは仕切り直しもできない。新しい知事の方針によるところが大きいはず」との見解を示した。次期知事に対しては、「速やかに大井川流域の首長
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中野浜松市長 就任1年 インタビュー詳報 市民、企業と一体的に
16年ぶりに浜松市の新たなかじ取り役を担った中野祐介市長(54)が1日で就任1年を迎えた。中野市長は静岡新聞社のインタビューで、2年目の市政運営について「市民や企業の声を聞き、巻き込み、『オール浜松』で地方創生に取り組む」と強調した。 ―1年間を振り返って。 「初めての経験ばかりで濃密で、あっという間に過ぎた。最も印象に残るのは、実質初の公務となった浜松まつり。3日とも晴天だった上、(俳優の松本潤さんらを招いた)家康公騎馬武者行列があり、来場者は過去最多の255万人を記録した。新型コロナ禍が明け、再び浜松が元気になっていくことを象徴した、いいスタートだった。少子化対策に臨む中、子どもの誕
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衆院解散「全く考えず」 首相 補選全敗受け陳謝
岸田文雄首相は30日、自民党が全敗した28日の衆院3補欠選挙の結果を踏まえ、衆院解散・総選挙を「全く考えていない」と従来以上に強い表現で否定した。与党内に広がる「早期解散慎重論」を踏まえたとみられる。結果については、自民派閥の政治資金パーティー裏金事件を陳謝し「真摯(しんし)に重く受け止めている」と述べた。6月の通常国会会期末で解散に追い込みたい野党は攻勢を強める構え。終盤国会では、内閣不信任決議案を巡る与野党の攻防が激化しそうだ。 首相は6月解散も見据え、9月の自民総裁選での再選を目指すのを基本戦略としてきた。官邸で記者団から解散時期を問われ「一つ一つの課題に結果を出すことに専念する」
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藤枝市議補選 1陣営が出席 市選管、事前審査
藤枝市選挙管理委員会は30日、任期満了に伴う市長選(5月19日告示、26日投開票)と市議の死去による市議補選(同、欠員1)の立候補届け出書類の事前審査を市役所で行った。16日の立候補予定者説明会に出席した市議補選の新人1陣営が訪れ、選管担当者が書類に不備がないか確認した。 説明会には市長選に現職の北村正平氏(77)の陣営、市議補選に新人2陣営が参加した。事前審査は5月1日も行われる。
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社説(4月30日)衆院補選自民全敗 政権失う危機自覚せよ
衆院の3選挙区で行われた補欠選挙で、自民党は自前候補を立てられず不戦敗となった2選挙区を含めて「全敗」した。いずれの選挙区も元は自民の議席だった。派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件が直撃し、有権者の厳しい審判が突き付けられた。 長年、党内で組織的な裏金づくりを続けてきただけでなく、発覚後も説明責任を果たさず、政治改革にも後ろ向きで、挽回の機会をことごとく逸した。自業自得と言うほかない。全敗を深刻に受け止め、少なくとも政治資金規正法の抜本改正など思い切った政治改革を断行するほかに信頼回復の道はあるまい。国民が納得する実績を上げられなければ、政権の座にとどまるのは難しいと自覚すべきだ。
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衆院3補選受け 立民、政権信任「値せず」 自民 立て直し急務
自民党が全敗した28日の衆院3補欠選挙を受け、3勝した立憲民主党の泉健太代表は岸田政権に対し「信任に値しないと明確にする」と攻勢を示した。自民派閥の政治資金パーティー裏金事件を追い風に、衆院解散・総選挙へ早期に追い込みたい考えだ。自民は党勢立て直しを急務とし「党の信頼回復」(幹部)の道を模索する。日本維新の会は2選挙区で及ばなかった敗因分析を急ぐ。 岸田文雄首相は24日の参院予算委員会で補選について問われ「私の政治に対する姿勢も評価の対象に入ると認識している」と答弁した。国会は大型連休明けから政治資金規正法改正の議論が本格化する。連座制や政策活動費を巡る与野党の主張に開きがあり、駆け引きが
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【衆院3補選の衝撃㊤】自民 党勢回復 いばらの道 「ポスト岸田」情勢混沌
衆院3補欠選挙で全敗を喫した自民党にとって、党勢回復はいばらの道だ。国会では裏金事件を受けた政治資金規正法改正で抜本改革を求める野党に対し防戦は必至。補選で支持離れが浮き彫りとなり、早期の衆院解散はリスクが大きい。党内では「選挙の顔」としての岸田文雄首相に対する不安はくすぶり続け、9月の総裁選をにらみ「ポスト岸田」の情勢は混沌(こんとん)としたままだ。 後ろ向き 「一つ一つ課題を乗り越えるしかないな」。28日、首相は唯一の与野党対決となった島根1区での敗北を知り、周囲に語った。見据えるのは、5月1~6日のフランス、南米歴訪後に本格化する規正法改正論議だ。 立憲民主党や日本維新の会は、
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自民静岡3区、焦燥感 支部長空席「まずは知事選」 議員辞職宮沢氏の地元
女性問題が報じられた宮沢博行氏(49)の自民党離党と議員辞職で、地元・衆院静岡3区の党関係者が異例の対応を迫られている。短期決戦になった知事選に向けて結束を強めようとする中、宮沢氏が党を離れ、3区支部長が空席になった。袋井市内で28日に開かれた3区支部の幹事会で、党県連幹部は6月末をめどに後任を据える意向を示した。まずは知事選に専念する構えだが、早期の衆院解散が取り沙汰され、決定を急ぐべきとの声も上がっている。割れる意見「まずは知事選、6月末までに」「早期解散?一刻も早く」 「裏切られた」「謝罪だけでは済まされない」。28日の3区支部幹事会では、謝罪する宮沢氏に対して出席者から厳しい指摘が
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宮沢博行氏が支援者に謝罪 今後は「全く白紙」 袋井で会合出席
女性問題を理由に衆院議員を辞職した宮沢博行氏は28日、袋井市内で開かれた自民党衆院静岡3区支部の会合に出席し、支援者に謝罪した。次期衆院選など今後の政治活動については「全くの白紙」と述べるにとどめた。 会合は非公開。退席後に記者団の取材に応じ「これまで支えてくださった支援者、有権者、国民の皆さんに改めておわびを申し上げる」と頭を下げた。妻以外の女性と金銭援助を伴う同居をしていたなどとする週刊誌報道を「おおむね事実」と認め、「欲を抑えられなかった」と述べた。 金銭援助については「不記載の資金を不祥事に流用したことは絶対にない」と強調した。 欲を抑えられなかった 宮沢博行氏の主な一問一答
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民意の変化 JRとの信頼構築課題【静岡県知事選2024 リニアの行方㊦】
2021年6月の前回の静岡県知事選で川勝平太知事はリニア水問題を争点化した上で、「命の水と南アルプスの自然環境を守る」と主張し、自民推薦候補に圧勝した。環境への影響を懸念する住民の共感を集め、市町別の得票率は大井川流域が上位を独占した。しかし、3年がたち、民意は川勝知事から離反の様相を呈す。 「工事を遅らせることが目的のような言い方をしていた」。大井川土地改良区理事長の内田幸男さん(89)は、辞職表明後の川勝知事の記者会見を見てあぜんとした。大井川の水問題を巡って一歩も引かずに国やJR東海と渡り合う川勝知事を支持してきた。国の議論を経てJRの環境保全策が進んだことも評価していた。しかし、2
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【衆院3補選】裏金鉄つい、保守王国も 自民、勝負の島根1区落とす 首相土俵際、総裁選に暗雲
衆院3補欠選挙で、自民党に鉄ついが下された。裏金事件の呪縛は解けず、唯一候補を擁立した保守王国・島根も落とした。全敗を喫した岸田文雄首相の求心力低下は必至だ。「選挙の顔」として疑問符が付けば、早期の衆院解散が封じられるだけでなく、「岸田降ろし」がじわりと広がる恐れがある。首相は土俵際に追い込まれ、再選を目指す9月の総裁選に暗雲が垂れ込めた。 予防線 「情勢は厳しい。最終日に首相にわざわざお越しいただかなくてもいいですよ」。投票日が迫った26日、与野党対決となった島根1区に張り付いていた小渕優子選対委員長から首相サイドに連絡が入った。首相は21日にも現地を訪れていた。2度も応援に入って負
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リニア開業に伴う沿線の振興 東海道新幹線どう活用?【静岡県知事選2024 リニアの行方㊥】
リニア中央新幹線沿線都府県の経済団体で構成される「リニア中央新幹線建設促進経済団体連合会」(事務局・名古屋商工会議所)。静岡県が2022年7月に加盟した行政中心の期成同盟会と対になる組織で、リニア開業に伴う沿線の振興を目的にしている。静岡市の北端をトンネルが通るだけで、“蚊帳の外”だった静岡県の経済団体も最近、加盟に向けて遅まきながら動き始めたと複数の関係者が明かす。県幹部は「これまではリニア新駅ができる地域の議論が中心だったが、東海道新幹線沿線にも目を向けるきっかけになる」と歓迎する。 JRとの間で環境問題の協議が続いている静岡県では、環境の議論を優先し、リニア開
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出馬表明の新人3氏 GW初日から静岡県内各地奔走 “超短期決戦”の静岡県知事選
ゴールデンウイーク初日の27日、知事選(5月9日告示、26日投開票)に出馬を表明している元副知事の大村慎一氏(60)、前浜松市長の鈴木康友氏(66)、共産党県委員長の森大介氏(55)の新人3人が知名度アップと支持獲得に向け、県政運営への強い意気込みを各地でアピールした。告示までの日数が限られた〝超短期決戦〟。立候補予定者の各陣営は、イベントがめじろ押しの大型連休を利用して幅広い世代に浸透を図ろうと、スケジュール調整に懸命だ。 大村氏「総務省のネットワーク生かす」 支援者と握手を交わす大村慎一氏(右)=27日午前、浜松市内 大村氏は浜松市内4カ所で集会を開いた。浜名区細江町では住民か
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知事選「与野党対決」打ち消し躍起 静岡県内政党関係者「国政とは別」 自民、逆風懸念【静岡県知事選】
新人による三つどもえの争いが固まった静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)で、「与野党対決」の構図を打ち消す発言が相次いでいる。衆院選の前哨戦と見る向きもあるが、無所属の2人は「オール静岡」「県民党」を掲げ、県内の政党関係者らも「国政と地方選挙は別」と主張する。不祥事など国政の混乱を県政に持ち込みたくないとの思惑が透けるが、衆院選の足掛かりにしようと対決姿勢を鮮明にする動きもある。 知事選には元副知事の大村慎一氏(60)、前浜松市長の鈴木康友氏(66)、共産党県委員長の森大介氏(55)が出馬表明している。自民党県連は大村氏の推薦を党本部に上申し、立憲民主、国民民主両党は鈴木氏の推薦を決
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静岡県警が取締本部設置 120人態勢で情報収集など【静岡県知事選】
静岡県警は26日、知事選(5月9日告示、同月26日投開票)の選挙違反取締本部を捜査2課内に設置した。取締本部は津田隆好本部長以下120人態勢。県内28署にも設け、各捜査員が情報収集などを本格化させて選挙違反に厳しく目を光らせる。 県警本部の捜査2課で26日午前、池田潔次席が取締本部の看板を掲げ、「全県下で各陣営の活動が活発となり、激しい選挙戦が予想される。選挙の自由と公正を確保するため、違反を看過せずに厳正、公平な取り締まりを行う」と話した。 県警によると、現在までに事前運動などの警告はない。2021年の前回選は文書掲示4件、文書頒布1件、その他2件の警告を出した。 超短期決戦といわれ
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裏金事件で自民離党の塩谷氏 浜松市議会会派を訪れ謝罪 「無所属で頑張る」
派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡って自民党を離党した塩谷立衆院議員(比例東海)は26日、地元の浜松市議会の自民党会派を訪れて謝罪し、経緯などを説明した。 関係者によると、訪問は5分ほどで、自民党浜松(24人)のうち、10人程度が対応した。塩谷氏は離党届を出した経緯などを説明し、「お世話になりました。これからは無所属で頑張るのでよろしくお願いします」などと話したという。次期衆院選への対応には言及しなかったという。 事件を受けて、自民の党紀委員会は4日に安倍、二階両派の計39人に対し、党則に基づく処分を決定。事実上の安倍派トップだった塩谷氏と参院側会長だった世耕弘成氏はこの中で最も重い離
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投開票速報事務 正確かつ迅速に 選管担当者会議【静岡県知事選】
5月9日告示、26日投開票の静岡県知事選で、投開票速報事務を担う市区町選管担当者向けの会議が26日、オンライン形式で開かれた。 県選管の磯崎猛総括書記長補佐は参加した市区町選管職員に、「県の新たな代表を選び、進むべき方向を決める極めて大切な選挙で、県民の関心も高い」と述べ、正確性と迅速性の両立を求めた。 5月26日の投開票日に行われる知事選の速報は市区町選管がインターネット回線を使って報告した投開票情報を県選管が取りまとめ、ホームページ掲載や報道機関への連絡を行う。 投票状況は午前9時半から午後9時半までの計9回、中間発表する。投票率、投票者数は午前10時半から発表する。開票状況は午後
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【静岡県知事選】新人三つどもえ 共産・森氏出馬で構図固まる 投開票まで1カ月
知事選(5月9日告示、26日投開票)は投開票まで1カ月となり、新人による三つどもえの構図となることがほぼ固まった。既に立候補を表明している元副知事の大村慎一氏(60)=無所属=と前浜松市長の鈴木康友氏(66)=同=に加え、共産党県委員長の森大介氏(55)が25日、共産公認で出馬すると正式に表明した。与野党対決との見方もあり、解散総選挙を見据える中央政界からも注目される超短期決戦は、実質的な選挙戦に突入した。 大村、鈴木両氏はリニア中央新幹線整備事業と、浜松市の新野球場建設について推進の姿勢を示すが、森氏は反対を主張。大村、鈴木両氏が是非を明言していない中部電力浜岡原発の再稼働も森氏は反対し
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自民県連、結束強調も足並みに乱れ 支部代表者会議 党本部推薦不透明【静岡県知事選】
自民党静岡県連は25日、知事選(5月9日告示、26日投開票)に向けた支部代表者会議を静岡市葵区で開き、推薦を決めた元副知事の大村慎一氏(60)を招いて選挙態勢を確認した。県連幹部は結束を強調したが、前浜松市長の鈴木康友氏(66)を支援する支部への批判の声が上がり、足並みの乱れが露呈した。党本部に上申した大村氏の推薦の扱いも宙に浮いたままだ。 「自民党がこんな時だからこそ一致団結しなければならないのに、単独行動は許せない」 会議終盤、浜松市浜北支部の関係者が声を張り上げた。背景にあるのは、県連決定とは異なる方針を打ち出した市内の支部への強い反発だ。突然の意見表明に、執行部は「あとはわれわれ
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共産・森氏、リニアや浜岡原発「反対」 大村、鈴木氏との違い強調【静岡県知事選】
静岡県知事選に立候補を表明した共産党県委員会委員長の森大介氏(55)は25日に県庁で開いた記者会見で、リニア中央新幹線建設や中部電力浜岡原発再稼働に反対の姿勢を強調した。先に出馬表明した元副知事の大村慎一氏(60)、前浜松市長の鈴木康友氏(66)とは異なる立場を明確にして選挙戦に挑む。 森氏はリニア建設と原発について「政策的には破綻している。そのまま続けると負の遺産になりかねない」と主張。リニア建設は推進し、浜岡原発は「住民の安全を最優先する」としている大村、鈴木の両氏に対し、「多くの県民が不安に思っている問題に正面から答えていない。その問題抜きに『オール静岡』は語れない」と批判した。
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静岡県内JAグループ、大村氏推薦決める 「農業振興に熱い思い」【県知事選】
静岡県内10農協の組合長らで組織する県内JAグループの政治団体「県農政対策協議会」(委員長・鈴木政成JA静岡中央会長)は25日、静岡市で臨時会合を開き、知事選(5月9日告示、26日投開票)に出馬を表明している元副知事の大村慎一氏(60)の推薦を決めた。 会合には、ともに出馬を表明してJAグループに推薦を依頼していた大村氏と前浜松市長の鈴木康友氏(66)が出席し、それぞれ農業政策を訴えた。大村氏は「農林水産業の従事者は国の宝。皆さまの誇りを取り戻すために先頭に立ちたい」と強調。鈴木氏は先端技術を活用した農業の推進などの振興策を示した。 一部の委員から、大村氏が副知事時代に携わった、東日本大
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中野浜松市長、特定候補の支援や支持明言せず 対立構造に懸念【静岡県知事選】
浜松市の中野祐介市長は25日の定例記者会見で、静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)が地域間や国政の対立構造としてクローズアップされることに懸念を示し、今後、特定候補の支援や支持について明言しない意向を表明した。 中野市長は人口減少など県全体で取り組む課題が山積しているとし「静岡県の状況に余裕はない。(地域間や国政の)対立を持ち込むと、県政が一丸となって進むときの足かせになる」と指摘。その上で「対立をあおることは望んでいないので、公式の場でどちらが良いとか、応援するとか言うのは控える」と述べた。 出馬表明している元副知事の大村慎一氏(60)と前浜松市長の鈴木康友氏(66)は総務省時代
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パワハラ、セクハラ認定 辞職願提出 相次ぐ
愛知・東郷町長 「理解欠けていた」 職員へのパワハラやセクハラが認定された愛知県東郷町の井俣憲治町長(57)は25日、町議会の全員協議会で、辞職願を24日に議長へ提出したと明らかにした。記者会見し「ハラスメントへの理解が欠け不勉強だった。多くの職員、町民に不快な思いをさせ、おわび申し上げる」と述べた。議会の同意が得られれば、5月2日付で辞職する。 町の第三者委員会は、当事者への聞き取りを踏まえ、「死ね」など問題のある発言や、女性職員が入った着ぐるみと確認してから抱きつくなどセクハラ行為が複数あったと認定。報告書をまとめ4月22日に町に提出した。井俣氏は第三者委の結論を踏まえて進退を判断する
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経済活性、人口減対策に期待 静岡商議所会頭 候補者の論戦注視【静岡県知事選】
静岡商工会議所の岸田裕之会頭は25日の定例記者懇談会で、5月9日告示、26日投開票の知事選について「経済活性化と人口減対策にどう取り組んでいくかの論戦に期待したい」と述べた。 岸田会頭は、社会経済活動の正常化が進む一方、人手不足で稼働率を下げざるを得ない宿泊業者などに言及。「いかに経済全体を上昇気流に乗せてもらえるかが大事」と強調した。 経済界をはじめ県中西部の地域間対決の構図が取り沙汰されている点には「県内で競争していたら首都圏や中京圏に負けてしまうが、(立候補予定者は)『オール静岡』を掲げ、県内をくまなく発展させていこうと考えているのでは」との認識を示した。 約34年ぶりに一時1ド
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共産が森氏擁立へ 13年以来の独自候補【静岡県知事選】
共産党県委員会は、知事選(5月9日告示、26日投開票)に県委員長の森大介氏(55)を擁立する方針を固めた。24日までの関係者への取材で分かった。知事選の独自候補擁立は2013年以来で、リニア中央新幹線建設などへの批判票の受け皿を目指す。25日に記者会見して発表する。 森氏は藤枝市出身、日本福祉大卒。社会福祉法人職員、党機関紙「赤旗」記者などを経て、4月に県委員長に就いた。13年の参院選静岡選挙区、15年の県議選に出馬し、落選した。 知事選には元副知事の大村慎一氏(60)、前浜松市長の鈴木康友氏(66)が出馬を表明し、いずれもリニア建設に「推進」の立場を明らかにしている。他の主要課題でも両
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宮沢氏辞職願に困惑広がるも「知事選への影響は限定的」 静岡県内政界や立候補予定者
自民党の宮沢博行氏(衆院比例東海)の議員辞職願提出から一夜明けた24日、静岡県内の政界関係者や知事選の立候補予定者に困惑が広がった。目前に迫った知事選への影響については「限定的」「切り離して考えるべき」など冷静な見方が目立った。 同党県連の城内実会長(衆院静岡7区)は「『政治とカネ』の問題で信頼が大きく失墜する中、極めて残念だ」と記者団に述べた。本人からは電話で「ご迷惑をおかけして申し訳ない」と連絡があったという。 県連は元副知事大村慎一氏(60)の推薦を党本部に上申している。城内氏は「影響が全くないと言えばうそになるが、自民はオール静岡の一つの支援団体に過ぎない」と大きな影響はないとの
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衆院静岡8区 新人松下友樹氏擁立 参政党
参政党は24日、次期衆院選静岡8区に新人の松下友樹氏(40)=浜松市中央区=を擁立すると発表した。同党によると、松下氏は金沢市出身。浜松北高、浜松医科大を卒業し、形成外科医として県西部の総合病院で16年間勤務した。現在は掛川市の美容クリニックで院長を務める。
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菊地伊豆市長が大村氏支持表明【静岡県知事選】
伊豆市の菊地豊市長は24日の定例記者会見で、知事選(5月9日告示、26日投開票)について、元県副知事の大村慎一氏(60)を支持する意向を表明した。 菊地市長は支持の理由として、「元行政官として実務を着実に進めてくれるはず」と期待。「現職の知事では県東部は非常につらい思いをしてきた。県事業の予算配分の面でも、東部にも視野を広げてほしい」と求めた。 22日に同市役所で前浜松市長の鈴木康友氏(66)と報道陣に非公開で面会したことに触れ、浜松市の経済界との関係を念頭に「鈴木氏に対し、実績や政治手腕ではなく、県民はこれまでの県政の継続というイメージで見るだろうと申し上げた。はっきり申し上げるのが礼
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自民・塩谷氏が離党 議員活動は無所属で継続【裏金事件】
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、安倍派の座長を務めた塩谷立氏(衆院比例東海)は23日、党から科された離党勧告処分に従って離党した。離党届が受理された後、国会内で記者会見した塩谷氏は「無所属の議員として、政治活動を続けていく」との意向を表明した。次期衆院選には「しっかり挑戦していこうという気持ちだ」と出馬に意欲を示した。 塩谷氏は会見の冒頭で「国民の皆さんをはじめ、多くの方々に大変ご迷惑をかけた。改めて心から深くおわびする」と陳謝した。「約30年間、自民党議員として努めてきた。誠に残念だ」と党への愛着をにじませる一方、「事実に基づいた公平公正な判断がされなかった」「(処分決定ま
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【静岡県知事選】自民、選挙戦略見直し論も 塩谷氏離党と宮沢氏辞職願提出受け
自民党の塩谷立氏(衆院比例東海)が離党し、宮沢博行氏(同)が議員辞職願を提出したことを受け、県内の自民党関係者からは目前に迫った知事選(5月9日告示、26日投開票)への影響を懸念する声が上がった。23日には党県連が元副知事大村慎一氏(60)の推薦を党本部に上申したが、選挙戦略の見直しを迫られる可能性もある。 大村氏は特定の党派に偏らない「オール静岡」を掲げる。県連内には「国政と地方選挙は別問題で、影響はない」との見方がある一方、県連幹部は「自民推薦が候補者のマイナスイメージにならないようにする必要がある」と指摘し、「自民色」を抑えて選挙戦を展開すべきとの認識を示した。 塩谷氏の離党が既定
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自民・宮沢氏(衆院比例東海)が議員辞職願「不祥事重なり決意」 女性問題原因か
自民党安倍派の宮沢博行衆院議員(比例東海)は23日、額賀福志郎衆院議長に議員辞職願を提出した。自身の女性問題が原因とみられる。辞職願提出後、国会内で記者団の取材に「私の不祥事が重なり、辞職を決意した。政治不信を増幅しかねないということもあった」と語った。不祥事の内容については、政治資金収支報告書の不記載とは別だと主張。近く週刊誌に掲載されるとして、詳細な説明を避けた。辞職は25日の衆院本会議で許可される見通し。 宮沢氏は派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、昨年12月に防衛兼内閣府の副大臣を辞任していた。裏金事件に関し「多くの仲間は身の潔白を証明したいと思っているが、派閥からしゃべるな
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自民浜松中央支部市議団 鈴木康友氏の支援決定【静岡県知事選】
5月9日告示、26日投開票の知事選で、自民党県連浜松市浜松中央支部の市議団は23日、独自に前浜松市長の鈴木康友氏(66)を支援する方針を正式決定した。党県連は22日に元県副知事の大村慎一氏(60)の推薦を決定しているが、同市議会最大会派「自民党浜松」(24人)では以前から鈴木氏を推す声が多かった。 同支部は塩谷立氏(衆院比例東海)が支部長を務めていた衆院静岡8区全域がエリアで、自民党浜松の市議は12人。同日、緊急会合を開き、鈴木氏を支援する方針を決めた。 支部長の花井和夫市議は「(鈴木氏は)浜松のことを熟知している。これまで経済界といろいろなことを連携して進めてきた経緯もある。経済界と一
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立憲民主、鈴木康友氏の推薦決定【静岡県知事選】
立憲民主党は23日の常任幹事会で、静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)に無所属で出馬表明している前浜松市長鈴木康友氏(66)の推薦を決めた。19日に県連から上申があった。 岡田克也幹事長は、常任幹事会後の記者会見で「同じ旧民主党議員であり、その後も交流がある。浜松市長として実績を残し、知事に最適」と理由を述べた。 知事選では、国民民主党も19日に鈴木氏への推薦を決定している。
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公明県本部が対応発表延期【静岡県知事選2024】
公明党静岡県本部は23日、知事選対応について発表するとしていた24日の記者会見を延期すると発表した。「党内手続きの日程の都合」が理由としている。
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自民県連、大村氏推薦を全会一致で決定 城内会長「決まった以上は一致団結」【静岡県知事選】
自民党静岡県連は22日、常任選挙対策委員会と総務会を静岡市葵区で開き、知事選(5月9日告示、26日投開票)に立候補を表明した元副知事大村慎一氏(60)の推薦を全会一致で決めた。23日にも党本部に上申する。浜松市の支部内には前浜松市長鈴木康友氏(66)を推す声もあったが、大村氏への一本化で決着した。短期決戦に向けた準備も本格化し、選挙モードに突入した。 総務会では、浜松市の複数の支部から「これまで経済界と連携してきた。地域事情を考慮してほしい」「大村氏と鈴木氏で意見が割れ、自主投票を求める声もある」との意見が出た。大村氏の推薦に反対する声はなかったという。 城内実県連会長(衆院静岡7区)は
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伊豆市長選出口調査 投票理由「防災」わずか5% 最多回答は「実績」24%
21日に投開票された任期満了に伴う伊豆市長選の期日前投票に合わせ、静岡新聞社が実施した出口調査で、候補者に投票した理由を選択式で回答してもらったところ、「防災」は5%にとどまった。能登半島地震後の伊豆半島での初の首長選で、防災対策は主要争点の一つだった。 5選した菊地豊氏(65)は選挙戦で、「災害死者ゼロを目指す。地域コミュニティーの力も借りつつ、市民の命を守り、支援していく」と訴えた。菊地氏は当選後の22日、取材に対し「遊説では意識して呼びかけたが浸透しなかったという自覚がある。地域コミュニティー、地域医療、観光客の帰宅のためのインフラ整備など、引き続き充実を図る」と述べた。 調査は「
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推薦か、自主投票か 24日判断 公明党県本部の対応 自民注視【静岡県知事選】
自民党静岡県連が大村氏の推薦を正式決定したことで、注目されるのが公明党県本部の動向だ。24日の役員会で大村、鈴木両氏のいずれかの推薦か自主投票かを判断する見通しで、県議会で協力関係にある自民は秋波を送る。 自民県連の増田享大幹事長は22日、「今まで情報共有してきた。まずは今日の結果を報告し、連携を図っていきたい」と記者団に述べた。 自民、公明両党は国政で連立を組み、県議会では連携して川勝平太知事と対峙(たいじ)してきた。自民県議は「新人対決とはいえ、知名度では市長経験のある鈴木氏が上。公明党がどちらを推すかで状況は大きく変わる」と対応を注視する。 公明県本部は20日に幹事会を開いて対応
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静岡県知事選 立候補予定者説明会に出馬表明2陣営出席 共産など5陣営も
静岡県選挙管理委員会は22日、知事選(5月9日告示、26日投開票)の立候補予定者説明会を県庁で開いた。立候補を表明している元副知事の大村慎一氏(60)、前浜松市長の鈴木康友氏(66)を含めた7陣営の関係者が出席した。 説明会に出席した共産党の陣営関係者は取材に「候補者が決まり次第、発表したい」と話した。市民団体「リニアを争点にする会」の関係者は「現在候補者を探している」と答えた。政治団体代表の菊川市の男性(56)ら3人も説明を聞いた。 県選管の山岸達生書記長は「非常に短期間の準備になるが、県の針路を選択する極めて重要な選挙」と述べ、公正な選挙活動を呼びかけた。出席者は選挙運動用自動車や選
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伊藤氏が出馬を正式表明 静岡市清水区県議補選
川勝平太知事の辞職に伴う知事選と同時実施される静岡市清水区選挙区の県議補選(欠員1、5月26日投開票)で食品販売会社役員の伊藤高義氏(48)=同区幸町=が22日、県庁で会見を開き正式に出馬を表明した。伊藤氏は「清水港や巴川の防災対策を進めたい。安心・安全で魅力あるまちづくりを進めたい」などと抱負を述べた。 会見には地元選出の自民党国会議員や県議、市議らも同席した。同補選には税理士で公認会計士の山田新氏(43)=同区辻1丁目=が無所属での出馬を表明している。 自民が伊藤氏公認を決定 自民党県連は22日の役員会で、5月26日投開票の静岡市清水区選挙区の県議補選に出馬する伊藤高義氏(48)の
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伊豆市長5選 菊地氏に当選証書「課題再確認。すぐにでも着手」
任期満了に伴う21日投開票の伊豆市長選で5選を果たした現職の菊地豊氏(65)への当選証書付与式が22日、市役所で開かれた。 市選挙管理委員会の小長谷隆二委員長が菊地氏に当選証書を手渡し、「投票者は少子高齢化など伊豆市の諸問題の解決を求めている。5期目を伊豆市の発展のために尽くしてほしい」と呼びかけた。市議会の青木靖議長も祝辞を述べた。 菊地氏は「1週間遊説しながら市内を見て、課題を再確認した。災害対策、観光振興など、伊豆広域で進めるものはすぐにでも着手したい」と抱負を語った。
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伊豆市長選 菊地氏が5選 投票率は過去最低の42・63%
任期満了に伴う伊豆市長選は21日、投開票が行われ、無所属現職の菊地豊氏(65)が、無所属新人で元市議の森良雄氏(80)を破り5選を果たした。投票率は42・63%で、前回選を16・38ポイント下回り、同市合併以来過去最低となった。 ⇒【記者解説】4期の実績に評価、「半島防災」への対策急務 ⇒【記者解説】4期の実績に評価、「半島防災」への対策急務 菊地氏は地元の商工、観光、農業関係など約30団体の推薦を得て組織戦を展開。防災、人口減少対策を掲げ、4期16年の実績をアピールして市内全域で支持を集めた。SNSで短い演説動画を投稿するなど、若年層にも訴求を図った。 森
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【伊豆市長選・解説】4期の実績に評価 「半島防災」への対策急務
2016年と同じ顔合わせとなった伊豆市長選は、現職の菊地豊氏が大差で5選を決めた。有権者は、地域活性化や行財政改革に取り組んだ実績を評価し、菊地市政の継続を求めた。 今回争点の一つとなった防災対策について、論戦が深まったとは言えない。能登半島地震を経て、「半島防災」への対応は5期目の菊地市政の喫緊の課題だ。菊地氏は選挙戦で「災害死者ゼロ」を目指すと訴えたが、集落孤立化の防止や市民と観光客の避難対応、被災後を見据えた事業継続計画(BCP)策定推進など、防災と経済の両立に向けた対策をきめ細かく示していく必要がある。 同市合併以来最低の投票率は、市民の市政への関心の低下を露呈した。人口減少など
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静岡県知事選巡る対応、公明県本部が結論持ち越し 24日に決定へ
公明党静岡県本部は20日、静岡市駿河区で幹事会を開き、知事選(5月9日告示、26日投開票)の対応を協議した。立候補を表明している元副知事の大村慎一氏(60)と前浜松市長の鈴木康友氏(66)の双方を推す声があり、結論を持ち越した。24日の役員会で方針を決める。 幹事会後、蓮池章平代表代行は記者団に「地域で考えに差があり、今日の時点では意見集約できなかった。どちらかに推薦を出すべきという声も、自主投票にしてほしいという声もあった」と説明した。 両氏はともに公明党県本部に推薦を依頼している。国政で連立を組む自民党県連は大村氏の推薦を内定し、連合静岡や立憲民主、国民民主両党県連、県議会会派ふじの
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リニア、新野球場、原発…立候補表明の2氏、主な争点巡る違いは? 現時点で差異見えず、論戦に注目【静岡県知事選】
静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)に立候補を表明している前浜松市長の鈴木康友氏(66)が19日、県庁で記者会見を開き、リニア中央新幹線整備や産業、防災など9分野にわたる政策骨子を明らかにした。15日に政策を発表した元副知事の大村慎一氏(60)とともに、出馬表明している新人2氏の政策がほぼ出そろった。主要課題を巡って現時点で両氏の政策や基本姿勢には大差がなく、短期決戦の論戦を通じて主張に違いが現れてくるかが注目される。 全国的な注目を集めるリニア問題について、鈴木氏は「ずっと推進を主張してきた。どう課題を克服し、進めるかだ」と強調。希少植物の移植で種を残す手法を例示し、水資源確保や南
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自民静岡市4支部、大村慎一氏に推薦状交付【静岡県知事選】
自民党の静岡市内4支部と同党市議団は19日、知事選(5月9日告示、26日投開票)に立候補を表明した元副知事の大村慎一氏(60)に推薦状を交付した。市町など地域単位である県内の自民支部で大村氏に推薦状を交付したのは初めて。 党県連が18日、大村氏の推薦を内定したことを受けた対応。4支部のうち清水、由比、蒲原と市議団は19日までの総務会で推薦を決定し、静岡支部は同日、同市葵区で開催した総務会で出席者の満場一致で推薦を決めた。 市議団の役員は大村氏を推薦した理由について「総務省などで豊富な行政経験があり、県域全体の均衡ある発展や国、市町との緊密な連携が期待できる」と説明した。鈴木和彦市議団会長
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伊豆市長選 21日投票
任期満了に伴う伊豆市長選は21日、投票が行われ、即日開票される。いずれも無所属で、現職菊地豊氏(65)と新人の元市議森良雄氏(80)の争い。5選を目指す菊地氏を森氏が追う展開となっている。 投票は午前7時から午後8時まで(土肥地区は午後7時まで)市内28カ所で行われる。午後9時から同市の修善寺生きいきプラザで開票され、午後10時ごろに大勢が判明する見通し。 13日時点の選挙人名簿登録者数は2万5070人(男1万2081人、女1万2989人)。 伊豆市長選立候補者略歴 菊地豊(きくち・ゆたか)65 無現 ▽現=市長▽元=防衛省1等陸佐。防衛大卒。本柿木 森良雄(もり・よしお)8
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産業強化、行財政改革に重点 鈴木康友氏が政策9分野発表 「幸福度日本一に」【県知事選】
静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)に出馬表明している前浜松市長の鈴木康友氏(66)は19日、政策骨子の発表記者会見を県庁で開いた。産業力強化や行財政改革など9項目を重点に掲げ、4期16年の市長時代に実績を挙げた施策を県全域に波及させることで人口減などの課題解決につなげる方針。「オール静岡で幸福度日本一の静岡県を目指す」と決意を語り「2期8年で全力で仕事したい」と期限を切って結果を出す考えを示した。 浜松市は都市部と山間地の双方を抱える「国土縮図型都市」だとし「あらゆる行政課題があった。その経験は全県的に生かせる。自信を持って実現できる」と強調。住民の暮らしやすさや幸福感を数値化し
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国民民主、鈴木康友氏の推薦決定【静岡県知事選】
国民民主党は19日、持ち回りの両院議員総会で静岡県知事選に無所属で出馬表明した前浜松市長の鈴木康友氏(66)の推薦を決めた。18日に県連から上申があった。 知事選では、立憲民主党県連が鈴木氏への推薦を決定していて、23日に党本部が正式に決める見通し。一方、元副知事大村慎一氏(60)の推薦を内定した自民党県連は22日の総務会などを経て、党本部に上申する。 国民民主党の榛葉賀津也幹事長(参院静岡選挙区)は19日の記者会見で「まさに与野党ガチンコの知事選になった」と語った。
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野党系4者、鈴木康友氏推薦・支援へ団結確認【静岡県知事選】
5月9日告示、26日投開票の静岡県知事選で、前浜松市長の鈴木康友氏(66)を推薦、支援する連合静岡、立憲民主、国民民主の両党県連、県議会第2会派ふじのくに県民クラブの野党系4者は19日、静岡市駿河区で会合を開き、4者が一致団結して知事選に臨むことを再確認した。 4者は18日までに組織としての推薦、支援を決めた。20日に総合選対本部を立ち上げ、今後の遊説日程の調整や人員配置などの具体的な支援態勢を検討する。 会合後の記者会見で、連合静岡の角山雅典会長は「リニアの問題を含め、静岡県のイメージが今、全国的に下がっている。県政を立て直してほしい」と鈴木氏に期待した。 自民党県連が元副知事の大村
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静岡県知事選、与野党対決の構図に 自民が大村氏の推薦内定、立民は鈴木氏
5月9日告示、26日投開票の静岡県知事選で、自民党県連は18日、元副知事大村慎一氏(60)の推薦を内定した。立憲民主党県連は前浜松市長鈴木康友氏(66)の推薦を決め、与野党対決の構図が固まった。早期の衆院解散・総選挙が取り沙汰される中、前哨戦の様相を帯びる可能性もある。 川勝平太知事の辞任に伴う超短期決戦となる中、両氏はともに、主要政党や政治団体に推薦を依頼するなど「オール静岡」の態勢構築を目指した。与野党相乗りを模索する動きもあったが、実現には至らなかった。 川勝知事と対立してきた自民県連は独自候補擁立を見送り、両氏に対する政策ヒアリングなどを踏まえて推薦候補を一本化した。22日の総務
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自民県連、大村氏支援一本化 政策見極め重視、‘’一枚岩‘’見通せず【静岡県知事選】
5月9日告示、26日投開票の静岡県知事選で、自民党県連は18日、元副知事大村慎一氏(60)の推薦を内定し、支援先の一本化にこぎ着けた。2人の候補者がともに「オール静岡」を掲げる中、政策を見極めるプロセスを重視。所属県議による独自の県民アンケートの結果も加味して判断した。ただ、前浜松市長鈴木康友氏(66)を推す声はなおくすぶり、一枚岩で戦えるかは見通せない。 議員総会と役員会後に取材に応じた増田享大幹事長は、大村氏の推薦内定に至った理由について、全県的な視点で県政課題を認識している点や対話を重視する姿勢、危機管理・防災に対する元総務官僚としての知見などを挙げた。各県議による5千人規模のアンケ
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【静岡県知事選】立民県連も鈴木氏推薦 野党系4者でサポートへ
立憲民主党静岡県連は18日、静岡市駿河区で臨時幹事会を開き、知事選に立候補を表明している前浜松市長の鈴木康友氏(66)の推薦を決めた。22日に党本部に上申し、23日に正式決定する見通し。連合静岡、国民民主党県連、県議会第2会派ふじのくに県民クラブを合わせた野党系4者で鈴木氏の選挙戦をサポートする。 幹事会は非公開。立候補予定者の鈴木氏と元副知事の大村慎一氏(60)からリニア中央新幹線整備や浜岡原発の再稼働などに対する考え方を聞き取った上で、推薦候補者を選定した。 源馬謙太郎県連代表は幹事会終了後の取材に「鈴木氏は市政運営や国会議員としての経験が豊富。大村氏も素晴らしいが、議会運営の経験が
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伊豆市長選 終盤情勢 菊地氏優位 森氏追う
任期満了に伴う伊豆市長選は、21日に投開票を迎える。現職の菊地豊氏(65)と元市議の森良雄氏(80)の争いは、4期16年の実績と組織力を生かして優位に立つ菊地氏を、森氏が草の根選挙で追う展開で終盤に入った。 5期目を目指す菊地氏は組織戦を展開。自民党伊豆市支部、公明党県本部、連合静岡のほか、地元の商工、観光、農業など約30団体の推薦を受け、幅広い業界に浸透する。地元県議、市議の大半が支援に回り、市内全域からの集票を目指す。SNSで30秒程度の「ミニ演説」を投稿し、若年層の確保にも努める。 2004、08、16年の市長選に次いで4回目の市長選出馬となる森氏は事務所を開設せず、大票田の修善寺
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御前崎・下村市長就任式 職員に訓示「課題に対して当事者意識を」
14日投開票の御前崎市長選で初当選した下村勝氏(54)が18日、同市の研修センターで就任式に臨んだ。幹部職員約100人を前に「市の課題に対して当事者意識を持って取り組み、庁舎内の明るい雰囲気をつくってほしい」と訓示した。 下村市長は市の課題として財政問題などを取り上げ、「縦割り行政を変え、無駄を省くことを意識してほしい」と強調。各部署が連動する重要性を説いた。 組織論にも触れ、「トップダウンではなく、現場から上がってきた意見を交えながら最適な判断をしていきたい」と積極的な政策提案を求めた。
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社説(4月18日)衆院3補選始まる 政治改革へ具体策示せ
東京15区と島根1区、長崎3区の衆院3補欠選挙が告示され、いずれも選挙戦に突入した。自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で、国民の政治不信が深まる中、政治改革が3補選共通の焦点になるのは間違いない。 ところが自民党は二つの選挙区に候補者を立てられなかった。政権与党としてあまりにふがいない。公認候補を立てた島根1区で敗れれば、岸田文雄首相は政権への最終警告と受け止めるべきだ。 9月の党総裁選で再選を目指す首相だが、仮に島根1区を落として「全敗」した場合、党内に「岸田首相では選挙を戦えない」との空気が広がり「岸田おろし」が始まる可能性もある。自民が議席を確保するには、その政治改革に一
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自民、18日にも推薦候補内定 候補者2人に政策聞き取り【静岡県知事選】
自民党県連は17日、知事選に出馬表明している前浜松市長の鈴木康友氏(66)と元副知事の大村慎一氏(60)から政策を聞き取った。18日に議員総会と役員会を開いて推薦候補の内定を目指す。 県連幹部が静岡市内で両氏と約1時間ずつ面談し、リニア中央新幹線南アルプストンネル工事や地域産業の再生、浜松市の新野球場整備、中部電力浜岡原発の再稼働などについて考え方を確認した。 最も時間を割いたのは4期15年にわたる川勝県政の評価。両氏は終了後、「ゼロベースでしっかりとやっていく。『継承ではない』とはっきり申し上げた」(鈴木氏)、「政策推進手法は引き継がない。私は対話と実行。全く異なるスタイルで仕事を進め
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鈴木康友氏推薦・支援を決定 連合静岡、国民県連、ふじのくに県民クラブ【静岡県知事選】
連合静岡は17日、執行委員会を静岡市駿河区で開き、静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)に立候補を表明した前浜松市長の鈴木康友氏(66)の推薦を正式決定した。県全域で活動する連合の姿勢が明らかになったことで、支援候補を決めていない他団体の判断に影響を及ぼす可能性がある。国民民主党県連と県議会第2会派ふじのくに県民クラブも同日、鈴木氏の推薦、支援を決めた。 知事選には元副知事の大村慎一氏(60)も出馬を表明している。連合は浜松市長選で推薦した鈴木氏を今回も支援する方針を固めていたが、大村氏からも推薦依頼があったため、両氏から県政運営の考え方を聞き取った上で、改めて内部で検討した。 連合
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静岡市議会 知事選と県議補選の経費追加 4月25日に正副議長選
静岡市議会は17日、議会運営委員会を開き、25日の4月臨時会で正副議長選を実施すると決めた。知事選と同市清水区選挙区(欠員1)の県議補選の事務経費2億7900万円を追加する2024年度4月補正予算案など市当局提出の5議案を審議することも確認した。 正副議長は1年交代を慣例としている。正副議長選に先立ち、立候補予定者の所信表明会を24日に開く。 議運では各会派代表者会議で決定した委員会構成案を報告した。4月臨時会で正式に委員を選任する。 代表者会議で決めた各委員会正副委員長候補は次の通り。 【総務】(正)堀努(副)児嶋喜彦 【市民環境教育】(正)平井正樹(副)長島強 【厚生】(正
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泉氏、政治決戦勝利へ執念 立民 負け越しなら責任論再燃
立憲民主党の泉健太代表が衆院3補欠選挙の勝利に執念を見せている。これまで国政選挙で満足な結果を出せなかっただけに、今回の政治決戦で仮に負け越せば、責任論が再燃しかねないとの危機感からだ。与野党で唯一、3選挙区に公認候補を擁立し、全勝を目指して行脚を続ける構えの泉氏に対し、自民党や日本維新の会も議席獲得へ全力を挙げる。 島根詣で 「自民にとって最悪のシナリオは立民の3勝だ。自民が総力を集める島根でノーと言おう」。17日、松江市役所前で行われた街頭演説。泉氏は裏金事件への批判を交えながら、自民との直接対決となった島根1区の勝利へ支援を呼びかけた。岸田文雄首相も島根入りを予定する21日に、再
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衆院3補選 論戦本格化 自民「信頼回復 優先」 立民「裏金 解決せず」
衆院3補欠選挙の告示翌日の17日、自民、立憲民主両党の幹部らは論戦を本格化させた。唯一の与野党対決となった島根1区が注目区。岸田文雄首相に近い自民の松山政司参院幹事長は松江市で企業を回り、票の掘り起こしを進めた。森山裕総務会長は東京都内で講演し「何としても国民の信頼を取り戻す」と表明。立民の泉健太代表は松江市での街頭演説で「裏金問題は解決していない」と批判した。 森山氏は政治改革に関し「どう法律で担保していくのか、野党と議論して改めるべきは改めるのが大事だ」と強調。政治資金規正法改正を巡り「会計責任者を監督する立場にある議員の過失責任を厳格化する方法もある」と提起した。 泉氏は演説で、東
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鈴木氏推薦の野党系 自民に先手で存在感 次期衆院選躍進狙う【静岡県知事選】
静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)に向けて、連合静岡と国民民主党県連、県議会第2会派ふじのくに県民クラブが17日、前浜松市長の鈴木康友氏(66)の推薦、支援を決めた。鈴木氏と元副知事の大村慎一氏(60)のどちらを支援するか方針が決まらない自民党県連に対し、野党系が先手を打つ形になった。自民の支持率が低迷する中、知事選で野党の存在感を高め、次期衆院選での躍進につなげたい狙いも垣間見える。 旧民主党の流れをくむ政党、会派を支援する連合静岡は、旧民主党で衆院議員を務めた鈴木氏を推薦してきた経緯があり、今回の知事選でも、鈴木氏の豊富な首長経験を評価する声が大勢を占めた。一部の産業別労働組合
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伊豆市長選を啓発 ポスター、動画制作 選管
任期満了に伴う伊豆市長選(21日投開票)に向け市はこのほど、選挙啓発のためのポスター、動画などを制作した。投票率アップや特に若者の政治参加意識の高揚を呼びかけている。 ポスター、動画は市民らの出演協力を得て「高校生編」「若手社会人・新婚夫婦編」「ファミリー編」を作った。「みんなが誇りに思えるまち」「観光客でにぎわう街」など、市民の描く市の理想像を伝える。 ポスターは750枚発行し、市内のコンビニ、金融機関、学校など77カ所に配布した。動画はユーチューブなどで公開している。 市は選挙権のある人と一緒に期日前投票(20日まで)に来た18歳未満の子どもを対象に「わさび消しゴム」を渡すキャンペーンを
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伊豆市長選 立候補者アンケート/危機管理対応や観光振興など全4項目
任期満了に伴う伊豆市長選は、いずれも無所属で、現職の菊地豊氏(65)と元市議の森良雄氏(80)が21日の投開票に向けて論戦を展開している。両氏に市政の課題への考えや政策を聞いた。 災害など危機管理への対応策 菊地氏 「災害死者ゼロ」を目指すまちづくりを進める。一部屋耐震など実現可能な家屋補強、避難経路の確保、多数の避難所の整備と十分な備蓄、地域医療の維持と救護所・救護病院の連携、伊豆半島広域防災の強化を推進する。 森氏 土肥地区の津波避難対策を見直す。点在する津波避難タワーは頂上が寒くて登れたものではない。高齢者が多い地域なので、タワーに到達できない人も出てくる。「テラッセオレンジトイ」は
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【静岡県知事選】自民党浜松、特定候補の推薦見送り 各支部判断へ
浜松市議会最大会派の自民党浜松は16日、定例総会を開き、川勝平太知事の辞職に伴って行われる知事選について、会派として特定候補の推薦を見送り、市内党13支部の判断に委ねることを決めた。 関係者によると、市長を4期16年務めた鈴木康友氏(66)を推す強い意見がある一方、党県連推薦候補の決定前のため、会派としての判断に慎重な意見があったという。鈴木氏が旧民主党出身であることや、地元選出の城内実衆院議員(静岡7区)が県連会長を務めていることなども影響しているとみられる。 同会派の鳥井徳孝会長は報道陣の取材に対し、「会派の意向が各支部の決定に影響を与えてはいけない。各支部でも(推薦候補の)温度差が
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衆院3補選告示 全敗回避へ 首相崖っぷち 野党 裏金前面、議席奪取狙う【表層深層】
衆院3補欠選挙が16日、スタートした。裏金事件が直撃し、内閣支持率20%台の超低空飛行が続く中、自民党は東京、長崎で不戦敗を強いられた。唯一の公認候補を立てた保守王国・島根も落とせば、選挙の顔には不適格だとして「岸田降ろし」に直結する恐れがある。崖っぷちに立たされる岸田文雄首相は全敗回避を目指す。野党は「裏金問題にノー」を前面に掲げ、議席奪取へしのぎを削る。 「政治の信頼回復に向けた取り組みをしっかり訴えなければならない」。16日夜、官邸。首相は3補選への意気込みを記者団に問われ、そう強調した。21日には応援演説のため島根入りする予定だ。 分裂のしこり 自民は保守地盤の島根1区で苦
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衆院3補選告示 28日投開票 解散戦略に影響
衆院3補欠選挙が16日、告示された。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件後、初の国政選挙。島根1区が唯一、自民、立憲民主両党による与野党対決の構図となった。逆風の自民は東京15区と長崎3区で独自候補擁立を断念し異例の不戦敗。選挙結果は岸田文雄首相の政権運営や衆院解散戦略を左右する。いずれも裏金事件など「政治とカネ」問題が絡んでおり、政治改革の在り方と併せて論戦の焦点となる。28日に投開票される。 3選挙区は元々自民の議席。自民が島根1区を落とし全敗となれば、内閣支持率低迷が続く首相への打撃となる。首相は「政治の信頼回復に向け、政治資金規正法改正などの取り組みを訴える」と官邸で記者団に語っ
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【静岡県知事選】県議会ふじが鈴木氏、大村氏に聞き取り 候補選定作業を継続
静岡県議会第2会派ふじのくに県民クラブは16日、知事選への立候補を正式表明した前浜松市長の鈴木康友氏(66)と、元副知事の大村慎一氏(60)からそれぞれ、県政運営や政策の構想を聞いた。所属議員の評価は分かれ、「甲乙つけがたい」との声も聞かれた。会派は支援する候補者の選定作業を17日も続ける。 両者への聞き取りは非公開で、それぞれ約45分間行われた。会派からは、防災対策▽リニア中央新幹線問題▽浜岡原発▽浜松市の新野球場整備―といった県政課題をはじめ、県東部、中部、西部それぞれに必要な施策などを質問した。関係者によると、両者はリニアや新野球場の整備を推進する立場を示し、政策に大きな差はなかった
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藤枝市長選説明会、現職陣営のみ出席 市議補選には2陣営
藤枝市選挙管理委員会は16日、任期満了に伴う市長選(5月19日告示、26日投開票)と市議の死去に伴う欠員1の市議補選(同)の立候補予定者説明会を市役所で開いた。市長選は出馬を表明している現職の北村正平氏(77)の陣営のみ出席、無投票の可能性が高くなった。市議補選は新人2陣営が姿を見せ、選挙戦となる公算。 市選管の担当者らが、立候補の手続きや選挙運動の注意点などを説明した。立候補届け出書類の事前審査は30日と5月1日に市役所で行う。 4月1日現在の選挙人名簿登録者数は11万7981人(男5万7191人、女6万790人)。
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静岡県知事選、学生の力求む 沼津市選管が投票立会人など募集
沼津市選挙管理委員会は静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)をはじめ、2024年度に市内で行われる選挙で、投票日の選挙事務従事者と期日前投票所の立会人を務める、市内在住、在学の18歳以上の大学生や専門学校生を募集している。 市内各投票所で受け付け事務をする選挙事務従事者は午前6時半~午後8時半までで、報酬は1万9175円。市役所で投票監視する立会人は、前半の午前8時15分からと、後半の午後2時から各6時間。報酬は1回7800円。 希望者は市ホームページ掲載の申込書と学生証の写しを市選管にメールなどで提出する。知事選での希望者は4月24日まで。問い合わせは市選管<電055(934)48
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【静岡県知事選】鈴木氏が立候補表明/大村氏、10項目政策発表 選挙戦実質スタート
前浜松市長の鈴木康友氏(66)は15日、川勝平太知事の辞職に伴う静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)に無所属で立候補すると表明した。県庁で会見を開いた鈴木氏は「知見、経験、ネットワークの全てを注ぎ、東部、中部、西部の『オール静岡』で県の発展に尽くす」と決意を述べた。一方、既に立候補を表明している元静岡県副知事の大村慎一氏(60)は同日、静岡市内で政策発表会見を開いた。両氏が争う構図が確定し、本格的な選挙戦が実質スタートした。 ⇒鈴木氏出馬会見全文 「経験、知見を全て注ぐ」 ⇒大村氏出馬会見全文 「リニア責任持って解決」 ⇒鈴木氏出馬会見全文 「経験、知見を
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【出馬会見全文】前浜松市長の鈴木氏「経験、知見を全て注ぐ」 静岡県知事選
川勝平太知事の辞職に伴う静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)への出馬を正式に表明した前浜松市長の鈴木康友氏(66)の15日の記者会見でのやりとりは次の通り。 【決意表明】 私、鈴木康友は川勝知事の辞職に伴って行われる知事選挙に出馬する決意をした。「やります」というスローガンは、今から17年前、最初に市長選に出たときのスローガン。これを基に88のマニフェストを掲げ、最初の市長選にチャレンジした。「やります」の精神の下、16年間さまざまな施策を実施してきた。 今回の知事選出馬に当たり、もう一度この原点に立ち戻り、「やります」の精神で県政のかじ取りをしていきたい。知事の急な辞職に伴って
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【静岡県知事選】自民県連、18日めどに推薦候補内定 一本化成否が焦点
自民党県連は14、15の両日、知事選(5月9日告示、26日投開票)の候補者選定に向けた会合を相次いで開き、4月18日をめどに推薦する候補者を内定する方針を決めた。出馬表明した元副知事の大村慎一氏(60)と前浜松市長の鈴木康友氏(66)はいずれも自民県連に推薦願を提出していて、17日に両氏から政策を聞き取った上で判断する。一本化できるかどうかが最大の焦点。 14日に開いた静岡県選出国会議員と県議らによる会合で、候補者選考の手順やスケジュールを了承した。選考対象は「党派にとらわれず、『オール静岡』で支持を求める立候補予定者」とした。県連幹部が直接面談し、川勝県政の評価のほか、リニア中央新幹線問
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【静岡県知事選】自民静岡市4支部 大村氏推薦で最終調整
自民党県連の静岡市内4支部が静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)への立候補を表明している元副知事の大村慎一氏(60)を推薦する方向で最終調整していることが15日までの複数の関係者への取材で分かった。党県連は18日をめどに推薦候補を内定する方針で、県連の決定に先んじて支部単位で候補者推薦の動きが明らかになるのは初めて。 静岡市内の党支部は静岡、清水、由比、蒲原。関係者によると、一部の支部では既に大村氏の推薦を決定した。ほかの支部も今週中にも総務会を開き、大村氏推薦を正式決定する方針。 市内の自民党関係者は大村氏の副知事や総務官僚としての経験を踏まえ、「知事になれば、県域全体の均衡ある
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【静岡県知事選】連合、立候補予定2氏と面談 17日に推薦判断
連合静岡は15日、知事選(5月9日告示、26日投開票)に向け、立候補を表明した元副知事の大村慎一(60)、前浜松市長の鈴木康友(66)の両氏と面談し、政策や県政運営の考えを聞き取った。17日の執行委員会で、連合としての推薦候補を決める予定。 大村氏は15日午前、鈴木氏は午後に静岡市駿河区の連合事務所を訪れ、それぞれ1時間ほど角山雅典会長らと面談した。角山会長は両氏との面談を終え、「(支援候補について)ゼロベースで考え、県政を担うリーダーとしてどんなことをやっていきたいのかを聞いた」と述べた。連合、立憲民主と国民民主の両党県連、県議会第2会派ふじのくに県民クラブの4者は支援候補を統一する方針
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【静岡県知事選】大村氏が政策発表 防災や教育に重点 「デジタル大学」創設など提案
川勝平太知事の辞職に伴う知事選に立候補を表明している元総務官僚、元副知事の大村慎一氏(60)は15日の政策発表会見で、防災・危機管理や教育に力を入れていく方針を示した。災害時の応援派遣を通じた静岡県の防災力の強化や、デジタル人材の育成を重点施策に掲げ、国や県内市町と連携して推進するとした。 大村氏は、総務省在籍時に全国各地の災害対応に当たった経験に触れ、「(災害対応の)経験を共有しなければいけない」と強調。静岡県は災害先進県の看板を掲げているが、「看板ほどに体制が整っているか疑問視している」と述べ、被災地への応援派遣を積極的に行い、対応のノウハウ習得につなげるとした。 教育施策として、大
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「半島地震」対策どうする 伊豆市長選スタート 有権者も注目 「安全な観光地化」に期待
14日に告示された伊豆市長選は、元日に起きた能登半島地震から初めての県内半島部での首長選となる。能登半島地震では道路の寸断で救助や物資供給が困難となる「半島地震」の課題が顕在化した。有権者は改めて市の災害対策のあり方に注目している。 「被災後の人命対応を今まで以上に考える必要がある」。同市土肥の松原公園内で建設が進む津波避難タワー「テラッセオレンジトイ」。指定管理者「土肥ノベーション」の関富範社長(58)=同市八木沢=は、7月開所を控えた建物を見上げ、防災への決意を強くする。 市は修善寺地区に建設中の防災機能を備えた「日向公園」(仮称)と並行し、二大防災拠点として整備を急ぐ。同タワーは平
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【伊豆市長選 立候補者の横顔】菊地豊(きくちゆたか)氏(無現④ 65歳) 故郷の人と土地を守る
自衛官時代に国連平和維持活動でモザンビークに派遣されていたころ、後輩から伊豆の美しい風景の写真が送られてきた。「生まれ故郷はこんなにもすばらしい」。政治の道に進むきっかけにもなった地元への思いは今も変わらない。5期目を目指し「将来につながるまちづくりをしたい」と気を引き締める。 「災害死者ゼロ」を目標に掲げ、インフラ整備と地域コミュニティーの支援を加速させてきた。「能登半島と伊豆半島の構造は同じ。いつ南海トラフ地震が発生してもおかしくはない。備えが不可欠」と危惧する。 「人と土地を守る」を公約とし、「豊かな観光地や文化、歴史がある伊豆市の土地を生かし、守り、伝えていくという切り口から、市
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【伊豆市長選 立候補者の横顔】森良雄(もりよしお)氏(無新 80歳) 市民本位のまちづくり
2004、08、16年の市長選に出馬するも落選。4回目の挑戦となる。多選を含め現市政を批判しながら「市民の声を大切にする、市民本位の伊豆市をつくる」と訴える。 人口減少対策を市の課題に挙げ、「(現市政の)この16年で市の人口は1万人近く減少した。これから4年でどこまで衰退させるつもりなのか」と指摘。子育て支援、移住施策を進めるとし、学校給食の無料化などを掲げる。「地方でもできる教育改革を進めたい」とも強調する。 市が昨年度、所有していた旧天城湯ケ島支所など計4施設を、企業に格安で売却したことを問題視し、「市民の損失。行政の手法を問いたい」と訴える。 自身の80歳の年齢に対する高齢批判も
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山田氏出馬へ 清水区県議補選
川勝平太知事の辞職に伴う知事選と同時実施される静岡市清水区選挙区の県議補選(欠員1、5月26日投開票)で、税理士で公認会計士の山田新氏(43)=同区辻1丁目=が15日までに無所属で立候補する意向を固めた。同補選では自民党県連公認を目指す伊藤高義氏(48)=同区幸町=がすでに立候補の意向を示している。 山田氏は同区出身。東京都内の監査法人やIT企業などを経て、2014年3月から同区内で税理士と公認会計士の事務所を開業している。取材に「中小企業が抱えるさまざまな問題解決に取り組んでいきたい」と抱負を語った。 県議補選は昨年4月の県議選で戦後最年少当選を果たし、その後無免許運転が発覚した中山真
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御前崎市長選 一夜明け当選証書付与 下村氏、決意 市議選当選者13人も
御前崎市選挙管理委員会(佐藤陽一郎委員長)は15日、任期満了に伴う御前崎市長選で初当選した下村勝氏(54)と、市議選の当選者13人に当選証書を付与した。 証書を手渡した佐藤委員長は「市長と市議会が両輪となって市民から託された思いを新しい市政に反映してほしい」と求めた。市政のかじ取りを託された下村氏は「市民の期待の大きさを感じた。丁寧な議論を重ねながら市政を着実に前へと進めていきたい」と決意を述べた。 下村氏は18日付で市長に就任し初登庁する。新市議は25日にも市議会臨時会を開き、正副議長や委員会構成を決める予定。
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前浜松市長の鈴木康友氏が県知事選への出馬表明
前浜松市長の鈴木康友氏(66)は15日、県庁で記者会見を開き、川勝平太知事の辞職に伴う知事選(5月9日告示、26日投開票)に無所属で出馬すると表明した。
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御前崎市長選 下村氏が初当選 投票率は微増の67・53% 市議13人も決まる
任期満了に伴う御前崎市長選は14日、投開票が行われ、いずれも無所属新人で環境技術開発会社役員の下村勝氏(54)が元海外医療支援団体理事長の青田修二氏(53)を破り、初当選した。21人が出馬し同時に行われた市議選(定数13)も顔ぶれが決まった。⇒【記者解説】原発再稼働問題など明確なビジョンを 投票率は市長選が67・53%、市議選が67・52%。前回選を約0・8ポイント上回った。 下村氏は現職の柳沢重夫市長から後継指名を受けた。漁協や農協など約200団体から推薦を取り付けるなど組織力を生かし、選挙戦を優位に進めた。静岡大で教授を務めた実績をアピールし、教育環境の充実を訴えるなど市全
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伊豆市長選告示 現職と元市議の新人が一騎打ち
任期満了に伴う伊豆市長選が14日、告示された。いずれも無所属で、5選を目指す現職菊地豊氏(65)と新人の元市議森良雄氏(80)が立候補を届け出て、一騎打ちの選挙戦に入った。菊地氏の市政運営の評価や防災、人口減少対策が主な争点。 投票は21日午前7時から午後8時まで(土肥地区は午後7時まで)市内28カ所で行われ、午後9時から同市の修善寺生きいきプラザで即日開票する。期日前投票は同プラザ(15~20日)と中伊豆、天城湯ケ島、土肥の市役所3支所(16~20日)、修善寺駅(16~18日)、持越地区集会所(15、16日)、ホテルハーヴェスト天城高原(同)で受け付ける。 市選挙管理委員会によると、1
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知事選“候補”2氏は静岡県中、西部 「県政で埋没」危惧する東部、活性化は…低調懸念
川勝平太知事の辞職に伴う知事選(5月9日告示、26日投開票)で、出馬意欲を示していた沼津市などを地盤とする渡辺周衆院議員(比例東海)が13日、不出馬を決めた。県中部、西部で立候補の動きが活発化する中、選挙日程を踏まえると、新たな候補予定者が出る可能性は徐々に低くなる。東部から立つ候補が不在となれば、「選挙だけでなく、その後の県政運営でも埋没するのでは」との懸念が有権者の間でささやかれる。 「人口が多い地域だけでなく、過疎地域にも目を向けてくれるか心配」。伊豆半島の宿泊業の男性(72)は知事選の動向に神経をとがらせる。出馬表明した元副知事の大村慎一氏(60)は静岡市出身、出馬意向を固めた鈴
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立民・渡辺周氏、静岡県知事選に不出馬表明 泉代表が慰留
立憲民主党の渡辺周衆院議員(62)=比例東海=は13日、川勝平太知事の辞職に伴う知事選(5月9日告示、26日投開票)への不出馬を決めた。これまで出馬への「意欲はある」と前向きな姿勢を示していたが、党の泉健太代表から慰留を受けたことを理由に見送った。渡辺氏は静岡新聞社の取材に対し「知事選出馬に期待してくれた方々には申し訳ない」と述べた。 渡辺氏によると、12日深夜に泉代表と都内で面会し「再び政権交代を実現するため、党の総意として国政にとどまってほしい」との考えを伝えられたという。都内で13日、記者団の取材に応じた泉代表も慰留したことを明らかにした。 立民県連の源馬謙太郎代表(衆院静岡8区)
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【静岡県知事選】支援候補統一で一致 連合/立民/国民/ふじ、4者が緊急会議
連合静岡と立憲民主、国民民主の両党県連、県議会第2会派ふじのくに県民クラブの4者は13日、知事選(5月9日告示、26日投開票)に向けた緊急会議を静岡市駿河区で開いた。立候補を表明している元副知事の大村慎一氏(60)、出馬の意向を固めた前浜松市長の鈴木康友氏(66)の両者から政策や県政運営の考えを早急に聞き取り、支援候補を統一する方針で一致した。13日中に結論を出すことは見送った。 会議は非公開で行われ、会議後に角山雅典連合静岡会長、源馬謙太郎立民県連代表、田中健国民県連会長が記者会見した。角山会長は、11日に鈴木氏から推薦依頼を受け、12日に大村氏からも推薦依頼があったとし「両者の考えを直
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知事選、渡辺周氏不出馬表明
川勝平太知事の辞職に伴う知事選(5月9日告示、26日投開票)に出馬の意欲を示していた立憲民主党の渡辺周衆院議員(比例東海)は13日、出馬しない考えを自身のフェイスブックで明らかにした。
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御前崎市長選 14日投票 市議選も
任期満了に伴う御前崎市長選と市議選(定数13)は14日、投票が行われ、即日開票される。市長選はいずれも無所属の新人で、環境技術開発会社役員の下村勝氏(54)と元海外医療支援団体理事長の青田修二氏(53)が立候補した。市議選は21人が激戦を展開している。 投票は14日午前7時から午後8時まで市内11カ所で行われ、午後9時から新野体育館で即日開票される。市長選は午後10時ごろまでに大勢が判明する見通し。 市選管によると、6日現在の選挙人名簿登録者数は2万5110人(男1万2804人、女1万2306人)。 御前崎市長選立候補者略歴 下村勝[しもむらまさる]54 無新 ▽現=環境技術開
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【静岡県知事選】難波静岡市長「特定候補支援の可能性ある」 地域のバランス重視
静岡市の難波喬司市長は12日の定例記者会見で、川勝平太知事の辞職に伴って行われる静岡県知事選に関し、政策を見極めた上で、特定候補の支援をする可能性もあると明らかにした。東西に広い本県の特徴を踏まえ、「どこか(の地域)に重点を置きすぎると分断が生まれる。バランス良く県政運営することが大事」との認識を示した。 難波市長は県、市ともに人口減少が課題とし、「県市一緒になって、これまでの延長上にないやり方をしないといけない。市町の実情を理解し、丁寧に意見交換してくれる人に知事になってほしい」と理想の知事像を説明。候補者の政策が出そろった段階で「静岡市政としてうまく物事が前に進むと思える人を応援してい
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【静岡県知事選】国民民主・榛葉幹事長「特定候補を応援」「傍観しない」
川勝平太知事の辞職に伴う静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)を巡り、国民民主党の榛葉賀津也幹事長(参院静岡選挙区)は12日の記者会見で、党として「特定の候補を応援していく」との考えを示した。 国民民主、立憲民主両県連と連合静岡、県議会第2会派ふじのくに県民クラブは13日に静岡市内で会合を開き、支援候補について協議する。連合静岡は立候補の意向を固めた前浜松市長の鈴木康友氏(66)を支援する方針。 榛葉氏は争点としてリニア中央新幹線や中部電力浜岡原発(御前崎市佐倉)の再稼働、人口流出といった問題を挙げて「課題は山積している。(党として)自主投票とかで傍観するのではなく、仲間の意見をしっ
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知事選へ「オール静岡」構築急ぐ 大村氏は会見先行、あいさつ回り 鈴木氏、経済界との連携印象付け
川勝平太知事の辞職に伴う静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)は、元副知事の大村慎一氏(60)が立候補を表明し、前浜松市長の鈴木康友氏(66)も15日に正式に出馬表明する。告示まで既に1カ月を切っている超短期決戦。両者とその周辺は「オール静岡」態勢をいかに早く構築できるかが鍵とみて、関係先への働きかけを加速させている。 県中部の経済界の一部から水面下で出馬要請を受けていた大村氏は、川勝知事の辞意表明から6日後の8日に立候補を表明。すぐに県内市町の首長や議会などにあいさつ回りを始めた。突然の訪問で面会がかなわなかった市町もあったが、複数の首長らに対し、地域や政党を超えた県政運営への熱意を
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【ウェブ限定】静岡県知事選・大村慎一氏出馬記者会見全文 リニア「責任持って解決」/浜松新球場「市民要望踏まえる」
川勝平太知事の辞職に伴う静岡県知事選(5月9日告示、26日投開票)への出馬を表明している元総務官僚で元静岡県副知事の大村慎一氏(60)の12日の記者会見でのやりとりは次の通り。 【出馬動機】 川勝平太知事が急きょ辞任され、混乱とさまざまな分断や対立がある県政の現状に大変に危機感を持ち、オール静岡で課題を解決して、ふるさとの元気で明るい未来をつくっていきたいという思いで決断した。人生を懸けて県政の立て直しを県民とともにオール静岡で取り組む決意だ。 今の県政には県民のために行うべきさまざまな施策、それに対する課題がある。分断や対立、たとえば県と市町、他県、国との連携とか、1人でものごとの解
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伊豆市長選 14日告示
任期満了に伴う伊豆市長選は14日、告示される。いずれも無所属で、5選を目指す現職の菊地豊氏(65)と元市議の森良雄氏(79)の2人が出馬の意向を表明していて、一騎打ちとなる見通し。 立候補の届け出は午前8時半から午後5時まで、同市の修善寺生きいきプラザで受け付ける。投票は21日午前7時から午後8時まで(土肥地区は午後7時まで)市内28カ所で行われ、午後9時から即日開票される。 3月1日現在の選挙人名簿登録者数は2万5092人(男1万2097人、女1万2995人)。
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人口減少対策 定住へ丁寧な支援が鍵 14日告示 21日投開票【迫る 伊豆市長選㊦】
「自然の豊かさや人の良さなど、伊豆市の魅力をまず市民に再発見してもらうことが大事」「個人で頑張っている人を行政がバックアップしてほしい」。3月上旬、移住に伴う体験を発信する市民「移住コネクター」を集めた座談会が伊豆市内で開かれた。官民連携で今後の移住・定住促進を図ることを目的に、“先輩移住者”が意見交換した。 本年度、合併20周年となる同市。人口は2004年の合併時は約3万8千人だったが、3月1日現在で約2万8千人。国立社会保障・人口問題研究所の推計では、50年に約1万4千人となる予測が出ている。 市は若い世代の市外からの移住を促進、支援するため、「お試し住宅」や
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自民静岡県連、新執行部で知事与党返り咲き狙う 候補者選び難航、分裂選挙懸念も
自民党静岡県連の新たな執行部の陣容が11日、内定した。5月上旬にも開かれる党県連大会で正式決定する見通しで、5月9日告示、同26日投開票の知事選でかじ取り役を担う。知事与党への返り咲きへ候補者選定を急ぐが、県連内の意見は割れ、特定の候補を推せるかどうかは不透明だ。分裂選挙への懸念も強まっている。 「知事選でわれわれが選択する候補者の勝利を目指す」「失われた15年を取り戻し、県政の信頼を回復させる」。11日に行われた役員選考会で、新三役は目前に迫った知事選に強い決意を示した。 対立が続いてきた川勝平太知事の突然の辞職で、自民にとっては知事ポストを奪取するまたとない好機が訪れた。超短期決戦と
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静岡県知事選は5月9日告示、26日投開票決定 清水区県議補選17日告示 県選管が臨時会合
静岡県選挙管理委員会(山本正幸委員長)は11日、臨時の会合を開き、川勝平太知事の辞職に伴う知事選の日程を5月9日告示、26日投開票と決めた。静岡市清水区の県議補選(欠員1)は5月17日に告示され、知事選と同日の投開票とする。 知事選には、元総務官僚で、元静岡県副知事の大村慎一氏(60)が立候補を表明し、前浜松市長の鈴木康友氏(66)も出馬の意向を固めて近日中に記者会見を行う予定で、選挙戦となる可能性が高まっている。立憲民主党の衆院議員渡辺周氏(62)=比例東海=も出馬に意欲を示している。 県議補選は、静岡市清水区選挙区選出の県議が、無免許運転が発覚して2023年9月に辞職したことを受けて
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川勝知事辞職「悲しい」 裾野市長「静岡県民豊かに」手腕評価
裾野市の村田悠市長は11日の定例記者会見で、辞職届を提出した川勝平太知事について政治手腕を高く評価し、「川勝知事が大好きだった。あのような発言で最後、辞職されることは大変悲しい」と述べた。 辞職の引き金になった職業差別とも取れる川勝知事の発言に関し、村田市長は「静岡県民に暗い影を落とした」と指摘。一方で、「4期15年の間には県民を豊かにした施策、明るくした発言が数多くあった。自分自身も勇気づけられた」と振り返った。 知事選を巡っては、選挙戦になった場合に支援する候補者名などは挙げなかったが、新しい知事には「県民、市民のみなさんが思っていることを推進し、施策に起こしてくれる方がふさわしい」
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連合静岡が鈴木氏支援で一致 静岡県知事選へ緊急会議
連合静岡は11日、知事選(5月9日告示、26日投開票)に向けた緊急会議を静岡市駿河区で開き、立候補の意向を固めた前浜松市長の鈴木康友氏(66)を支援する方針を決めた。首長として行財政改革を断行した手腕を評価した。連合は立憲民主、国民民主の両県連、県議会第2会派ふじのくに県民クラブと連携して候補者を擁立する方針で、13日の4者協議で鈴木氏支援を伝えるとみられる。関係者への取材で分かった。 鈴木氏は15日に出馬を正式表明する見通し。連合は鈴木氏が浜松市長に就任する前の衆院議員時代から推薦してきた。関係者によると、鈴木氏側から11日に支援要請があった。 知事選には元副知事の大村慎一氏(60)が
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伊藤氏出馬へ 静岡市清水区県議補選
川勝平太知事の辞職に伴う知事選と同時実施される静岡市清水区選挙区(欠員1)の静岡県議補選で、食品販売会社役員の伊藤高義氏(48)=同区幸町=が11日までに立候補する意向を固めた。県議補選に立候補を表明したのは伊藤氏が初めて。青年局長を務める自民党静岡市清水支部は17日に同県連への公認申請を決める方針。同由比支部と同蒲原支部は対応を詰める。 伊藤氏は同区出身。取材に「安心・安全なまちづくりのため防災対策を急務として取り組む」と述べた。 県議補選は昨年4月の県議選で戦後最年少当選を果たし、その後無免許運転が発覚した中山真珠氏の辞職に伴い行われる。伊藤氏は昨年4月の県議選に出馬し、落選した。
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御前崎市長選 終盤情勢 下村氏優勢、青田氏追う
任期満了に伴う御前崎市長選は、現職市長の勇退で新人2人が舌戦を展開し14日の投開票に向けて最終盤に入った。環境技術開発会社役員の下村勝氏(54)が組織力を生かしてリードし、元海外医療支援団体理事長の青田修二氏(53)が追う展開になっている。 下村氏は、現職柳沢重夫市長から後継指命を受け、地元県議や首長経験者などが陣営をまとめる。漁協や農協など約200団体から推薦を取り付けるなど序盤から組織票固めに注力。大学教授を務めた実績をアピールし、教育環境の充実を訴えるなど市内全域に知名度の浸透を図っている。 青田氏は、市外出身であるため主な応援組織や地盤を持たず、浮動票の取り込みや票の掘り起こしを
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内閣支持16.6% 過去最低 時事通信 世論調査 裏金処分「軽い」半数超
時事通信が5~8日に実施した4月の世論調査によると、岸田内閣の支持率は前月比1・4ポイント減の16・6%となり、政権発足以来最低を更新した。不支持率は2・0ポイント増の59・4%だった。自民党は派閥裏金事件を受け、安倍、二階両派の幹部を処分したが、内閣支持率の回復にはつながらなかった。 支持率は2月の16・9%を下回り、2012年12月の自民政権復帰以降でも最低。「分からない」は24・0%だった。自民の政党支持率は前月比2・4ポイント減の15・3%で低迷した。 事件に関わった議員の処分については「軽すぎる」が56・4%と半数を超えた。「妥当だ」は「29・2%」で、「重すぎる」は2・6%に
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【知事選】投票所入場券、期日前初日に間に合わない!? 超短期決戦で選管大わらわ
5月9日告示、26日投開票と決まった知事選。川勝平太知事の職業差別と受け取れる発言から急転直下の辞任劇で決まった“超短期決戦”の余波で、多くの市町では投票所入場券が期日前投票初日の10日までに届かない恐れが生じている。告示まで残り1カ月弱。各市町の選挙管理委員会は「これほど準備期間が短い選挙はほとんど前例がない」と戸惑う。投票所やポスター掲示場の確保なども含め、1日でも早く態勢を整えるべく腐心する。 「何とか早めにお願いします」。県選管が知事選の日程を正式決定した11日午前、富士宮市選管では入場券作製を業者に依頼する職員の電話の声に熱が帯びていた。同日時点の見通しで
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大詰めの御前崎市議選 当確ライン700~750票か 池新田地区8人 しのぎ削る
任期満了に伴う御前崎市議選(定数13)は14日の投開票に向けて現職10、新人11の計21人が激しい舌戦を繰り広げている。定数を8人上回る出馬は過去最多。定数が2減となったために当確ラインはやや上昇して700~750票になるとみられ、当落線上に候補者が集中する可能性もある。陣営などによると、投票率は65%前後になるとの見方が強い。 大票田の池新田地区は8人がしのぎを削る。6期目を目指す阿南氏と前回選トップで4期目を狙う阿形氏は基礎票固めを急ぐ。対抗する新人の福田氏、石川氏、長島氏、河西氏は経済活性化や市の財政健全化、防災対策、子育て支援などを訴え、刷新感をアピール。村田氏は引退した市議の地盤
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東京五輪レガシー 自転車と観光の戦略は 14日告示 21日投開票【迫る 伊豆市長選㊤】
「東京五輪の会場となった場所を訪れる貴重な体験ができた。今はどんな活用がされているのか」。3月下旬、伊豆市の伊豆ベロドローム。姉妹都市カナダ・ネルソン市からの市民訪問団の一員として伊豆市を訪れていたバーニー・ジマーさんは、2021年の東京五輪・パラリンピック自転車競技で使用された最大斜度45度の木製バンクを興味深げに見て回りながら、五輪のレガシー(遺産)への率直な疑問を口にした。 市は五輪以降、県とも連携し、競技が行われた市内施設の活用法を模索してきた。ベロドロームでは自転車試乗体験会、ドーム近くの伊豆マウンテンバイク(MTB)コースで見学会を開催。日本サイクルスポーツセンター(CSC)の
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御前崎市長選 両候補、原発再稼働の賛否示さず 有権者「考え聞かせて」
新人2人による激しい一騎打ちが繰り広げられている御前崎市長選(14日投開票)で、争点の一つの中部電力浜岡原発の再稼働問題を巡り、環境技術開発会社役員の下村勝氏(54)と元海外医療支援団体理事長の青田修二氏(53)の両候補とも、賛否の姿勢を明示していない。稼働すれば、災害時のリスクが高まる懸念がある一方、地域経済の活性化や市の歳入増が見込まれるため、両候補は「二者択一で語ることができない」と声をそろえる。有権者は「今後、立地市として再稼働すべきか否か判断すべき時がくる。選挙で、しっかりと考えを聞かせてほしい」と切望する。 「自然エネルギーは弱点があり、太陽光発電であれば、雨の日だと発電量は
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静岡県知事選 鈴木氏が出馬意向固め、選挙戦へ 渡辺氏も意欲明言
川勝平太知事の辞職に伴う知事選に、前浜松市長の鈴木康友氏(66)が出馬の意向を固めたことが10日、関係者への取材で分かった。複数の関係者に意向を伝えた。元総務官僚で静岡県副知事を務めた大村慎一氏(60)が立候補を表明していて、5月9日告示、同26日投開票となる公算が大きい知事選は、選挙戦に突入する見通しとなった。立憲民主党の衆院議員渡辺周氏(62)=比例東海=も出馬に意欲を示している。鈴木氏は週明けにも正式に出馬を表明する見通し。 鈴木氏は浜松市内の経済界の一部が首長としての経験が豊富で知名度が高く、中央政界など幅広い人脈を持つことなどを評価して水面下で出馬を打診していた。自民党や連合静
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川勝県政の15年 型破りな言動に共感、軋轢 【知事辞職届提出】
2009年の初当選以来、4期15年にわたって県のトップを務めてきた川勝平太知事が10日、辞職届を提出し、劇場型とも評される県政運営に慌ただしく幕を閉じることになった。型破りな言動で国や大企業との対立もいとわない“川勝流”の政治姿勢は、時に県民の共感を呼び、時には周囲との軋轢(あつれき)を生じてきた。 就任早々に直面した静岡空港の“立ち木問題”では、自ら地権者に面会するなど「現場主義」で存在感を示した。一方、同じ時期に日本航空に静岡空港の搭乗率保証の廃止を求めた問題では、当時の社長との直接交渉にこだわって激しく対立したが、日航側の譲歩を引き出
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リニア環境問題「解決に道筋」 次期知事に「資料読み歴史勉強を」【川勝知事辞職届提出】
川勝平太知事は10日の定例記者会見で、任期途中の辞職を決断した理由としてリニア中央新幹線の静岡県内工事を巡る問題に「解決の道筋がついた」と説明したことに関し、「環境問題を解決するためのモニタリングに国もJRも協力することになったため」と具体的な理由を明かした。ただ、国が設置したモニタリング会議の主な役割は県内工事開始後の環境変化と対策の確認、検討であり、「県内の環境問題の解決に結びつくのか」との問いには明確な答えを示さなかった。 川勝知事は辞職を決断した理由について、JRがリニア27年開業を断念し、南アルプストンネル静岡工区工事が約10年かかるとの工事計画を明らかにしたことを改めて挙げた。
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静岡県議会各会派「建設的議論が不足」「突破力あった」【川勝知事辞職届提出】
川勝平太知事が辞職届を提出した10日、静岡県議会各会派からは、15年にわたる川勝県政について「建設的な議論が不足した」「突破力があった」などの声が交錯した。 最大会派自民改革会議の増田享大代表は記者団に「知事の言動ばかりがクローズアップされ、その対応に追われた。もう少し前向きな議論や政策的な話し合いをしたかった」と所感を語った。辞職届提出までの一連の経過を「県外の人を含めてお騒がせした。県政の停滞は許されない」と断じる一方、「人口減少はどの自治体も苦労している。本県はリーマン・ショック後の経済回復が遅れるなど難しいかじ取りだった」とも述べた。 これまで知事を支えてきた第2会派ふじのくに県
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辞職前倒し「県政の空白を短くするため」 【川勝知事辞職届提出】
10日午前に辞職届を提出した川勝平太知事は同日午後に定例記者会見で、「私の発言により県民に大変な迷惑をかけた。なるべく早く県政の空白を短くするため」と当初の予定より辞職を早めた理由を説明した。4期目の最大の政治課題だったリニア中央新幹線問題は「途中で投げ出すわけにはいかないが、道筋が見えた」と述べ、辞職を判断する大きな理由になったと改めて強調した。 川勝知事は3日の記者会見で、県議会6月定例会の冒頭で辞職する考えを示していた。しかし、1次産業従事者への職業差別とも受け取れる発言を巡り、県民などから3千件以上の批判が殺到した。坂本哲志農相が苦言を呈する事態に発展していた。 川勝知事は10日
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川勝知事が辞職届提出「私の言動で静岡県に厳しい声、つらい」 5月10日自動失職
川勝平太知事は10日午前、静岡県議会の中沢公彦議長に辞職届を提出した。地方自治法の規定で、提出から30日後の5月10日午前0時に自動的に失職する。県議会での発言の機会がないまま、4期約15年にわたる県トップの座から下りる。4月10日午後の定例記者会見で「私の言動のせいで、静岡県が厳しいことを言われるのはつらい」と心境を述べ、「県政の空白を短くしたかった」と辞職届の提出を早めた理由を述べた。 川勝知事は1日の新規採用職員に向けた訓示で職業差別と受け取れる発言をし、県庁に抗議が殺到した。3日の記者会見で正式に辞意を表明していた。 川勝知事は10日午前、議長室に中沢議長を訪ね、辞職届の封書を手
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川勝知事が辞職届提出 5月10日辞職へ【動画あり】
川勝平太知事は10日午前、静岡県議会の中沢公彦議長に辞職届を提出した。地方自治法の規定で、提出から30日後の5月10日午前0時に自動的に失職となる。川勝知事は4期約15年にわたり在籍した県トップの座から下りる。県選管が決定する知事選の日程は5月9日告示、同26日投開票が濃厚になった。 川勝知事は「おはようございます」とあいさつして議長室に入り、少し晴れやかな表情で中沢議長に封書を手渡した。わずか15秒ほどで議長室を後にした。 中沢議長は本日中に県選管に辞職届を通知する。公職選挙法では、この通知から50日以内に選挙を行う。 議長室に向かう際に、報道陣に心境を聞かれた川勝知事は、戦国武将明
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御前崎市長選 立候補者アンケート/浜岡原発や財政など全7項目
任期満了に伴う御前崎市長選は、いずれも無所属新人で環境技術開発会社役員の下村勝氏(54)と元海外医療支援団体理事長の青田修二氏(53)が14日の投開票に向けて舌戦を展開している。両氏に市政の課題への考えや政策を聞いた。 再稼働是非を含めた浜岡原発への考えは 下村氏 地球温暖化対策や安定的な電源確保に向け、再稼働の検討は必要。原子力規制委員会の審査状況を注視し、市長自身が原発技術について理解を深めるべきだ。市民意見を集約し周辺市町の意向をくみながら議論したい。 青田氏 市民がしっかり話し合い、周辺市町とも理解を深めることが極めて大切。安全対策だけでなく原子力災害時の広域避難の経路や逃げる方
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【知事選】県議会ふじのくに県民クラブ「支援候補とは政策協定を」 役員会で方針確認
5月26日に投開票が行われる見通しの知事選に向けて、県議会第2会派ふじのくに県民クラブは9日、県庁で役員会を開き、会派として推す候補者と政策協定を結ぶ方針を確認した。具体的な政策を10日の議員総会までにまとめ、所属議員に諮る見通し。 同会派は立憲民主、国民民主の両党県連、連合静岡との4者で連携して候補者を選定する方針。川勝平太知事の辞意表明を受け、会派では先週末までに所属議員から知事候補に関する意見を聴取した。役員会では議員からの聞き取り内容や、これまでに知事候補として取り沙汰されている人物などの情報を共有した。 会派の所属議員は16人。国政政党の党籍や連合静岡の推薦の有無を巡って属性は
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知事の発言「農業者を愚弄して看過できない」 JA静岡中央会が声明文提出
川勝平太知事が新規採用職員への訓示で「職業差別」とも受け取れる発言をしたことについて、JA静岡中央会の鈴木政成会長が9日、県庁に田保豪農林水産担当部長を訪ね、抗議の声明文を提出した。鈴木会長は「農家に対して知事の気持ちを発信してほしい」と対応を求めた。 声明文は、組合農家から強い憤りや失望の声が多数寄せられる状況を示した上で、「食を支えるため、厳しい経営環境の中、日々奮闘している農業者を愚弄(ぐろう)する発言であり、決して看過できない」と強い遺憾の意を表明した。農業の重要性を踏まえ、県内JAグループが取り組む地域農業振興や食料の安定供給に対し、県がさらに協力や連携をするよう望んだ。 鈴木
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「ポスト川勝」静岡県内経済界が擁立主導 知事選前倒し見通しで与野党、思惑と焦り
「ポスト川勝」レースが風雲急を告げた8日、静岡県内与野党は慌ただしく知事選への対応を協議した。経済界が擁立を主導する中、相乗りか独自候補か、各党の思惑が交錯する。ただ、知事選の日程が大幅に前倒しされる見通しとなり、関係者には焦りもにじむ。党内の分裂を懸念する声も出始め、選挙戦の構図はまだ見えない。 自民県連 相乗りか一本化か「丁寧に調整」 自民党県連は城内実会長(衆院静岡7区)と増田享大幹事長ら三役が急きょ県庁に集まり、今後の対応を協議した。城内会長は記者団に「現時点では白紙。政策、理念、熱意、人柄を踏まえて議論したい」と強調する一方、「相乗りがいい人も、一本化がいい人もいると思う。丁寧
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川勝知事が10日にも辞職申し出の意向 知事選、5月26日投開票か 2カ月の超短期決戦
県議会6月定例会で辞職する意向を示していた川勝平太知事が10日にも県議会議長に辞職を申し出る方針であることが8日、関係者への取材で分かった。この場合、知事選は5月9日告示、同26日投開票となる可能性が高く、わずか2カ月の超短期決戦となる。 知事は記者会見などで県議会6月定例会開会日(6月19日予定)に辞職すると表明。辞職の申し出は5月中旬が想定されていた。 知事が4月10日に辞職を申し出た場合、30日後の5月10日午前0時に自動的に失職する。6月1日が基準日となる夏のボーナスは、8割支給となる見通し。5月17日に予定されている県議会臨時会は自動失職後になるため、県議会でのあいさつの機会が
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鈴木康友前浜松市長 知事選出馬に意欲 近日中に最終決定
川勝平太知事の任期途中での辞職に伴って行われる知事選を巡って、前浜松市長の鈴木康友氏(66)が8日、浜松市内で静岡新聞社の取材に応じ、「浜松市長を16年間務めた実績をベースに、いろいろなことができると思っている」と出馬に意欲をにじませ、近日中に出馬の可否を最終決定する意向を示した。 鈴木氏は市長時代に注力した産業分野を例に挙げ、「静岡県は産業政策が相当遅れている。忸怩(じくじ)たる思いがある」と県内経済振興の必要性を強調した。川勝知事の一連の不適切発言によって、静岡県のイメージが悪化していることも危惧し、「イメージ回復は急務だ」と述べた。 鈴木氏は浜松市経済界の一部が、首長経験が豊富で知
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浜松市長、知事選で「特定候補との連携視野」 新野球場への考え方も重視
川勝平太知事の辞職に伴って行われる知事選に関連し、浜松市の中野祐介市長は8日の定例記者会見で、「候補者の政策方針を見極めたい。必要として選挙戦の連携も考えなくてはいけない」と述べ、特定候補との連携も視野に入れることを明らかにした。 中野市長は候補者の判断基準を「浜松市、県西部地域を含めた静岡県がどのように進むのか、成長していくのかという観点」とし、「県民の声をしっかりと聴き、地方自治と地方行政に十分な見識がある人に次の知事を担ってもらいたい」と述べた。県が同市中央区に整備する新野球場についても触れ、「知事の交代で動きが足踏みする、後退するというのは耐えがたい」と新野球場への考え方も重要な要
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大村慎一氏、静岡知事選出馬表明 主な発言
静岡県知事選への立候補を表明した元総務官僚の大村慎一氏(60)の8日の主な発言は次の通り。 【取材冒頭】 大村慎一と言います。静岡県出身で、総務省に入り、長い間地方行政、国、都道府県市町村で仕事をしてきた。古里の静岡県でも総務部長と副知事の仕事をした。 今の静岡県政について(川勝平太)知事の急な辞職があり、混乱も起き、対立と分断があるように思っている。 私自身は何の政治経験もない、ただの1人の行政マン。一市民だと思っている。そういう中で、長年培ってきた地方行政での経験を、この状況での県政の立て直しや再構築に役に立てるのではないかと考えた。私が取り組みたいのは、県政の立て直し、その一点
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静岡知事選出馬 大村慎一元副知事が表明 鈴木康友前浜松市長も意欲
元総務官僚で、静岡県の副知事を務めた大村慎一氏(60)は8日、川勝平太知事の辞職に伴って行われる知事選に無所属で立候補すると表明した。県庁前で取材に応じた大村氏は「混迷する県政の立て直しに全力で取り組みたい」と述べた。同知事選への出馬表明は大村氏が初めて。一方、地元経済界の一部が擁立に動く元浜松市長の鈴木康友氏(66)は同日、浜松市中央区で静岡新聞社の取材に「市長の実績をベースにいろいろなことができる」と意欲をにじませ、近日中に出馬の可否を決める考えを示した。 大村氏「愛する古里を豊かに」 地方行政精通、強調 静岡県知事選への立候補を表明する大村慎一氏=8日午前、県庁前
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大村慎一氏が出馬正式表明「混迷の県政立て直す」 静岡県知事選
元総務官僚で、静岡県副知事も務めた大村慎一氏(60)は8日、静岡県庁前で報道陣の取材に「混迷する県政の立て直しに全力で取り組みたい」と述べ、川勝平太知事の辞職に伴って行われる知事選に無所属で立候補する意向を正式に表明した。知事選への立候補表明は大村氏が初めて。 大村氏は現在の県政課題について、防災対策や地域経済の発展、市町との関係を挙げた。その上で、「国際社会がどんどん変化する中で、西だ東だと(県内で)対立している余裕はない。対立や分断よりも、静岡県を未来に向けてさらに豊かに発展させていきたい」と述べた。加えて、「地方行政に精通する私の力が役に立てる。県民のために身を賭して頑張りたい」と強
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【御前崎市長選 立候補者の横顔】青田修二(あおたしゅうじ)氏(無新 53歳) 観光強化へ大胆な発想
御前崎市との出合いは約6年前。知人の紹介を介し自ら設立した医療支援団体の活動の一環で、海外の大学医学部関連病院を建設しようと訪れた。その計画は実現しなかったが「観光都市として成長する可能性を秘めている」と感じ、「地方発展のためには政治が変わらなければいけない」と市長選への挑戦を決めた。 提唱するのは自ら考えた「未来都市構想」だ。同市や富士山静岡空港(牧之原市)などをモノレールで結ぶなど大規模なインフラ整備を進める。大胆で奇抜な発想だが、「プランがしっかりしていれば海外から投資を呼び込める」と強気の姿勢を示す。 懸案である原発問題に関しては「すぐに再稼働すべきではない」との立場。原子力災害
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裏金問題 首相「国民の判断」 早期解散へ野党攻勢 与党、支持回復に悲観
野党から早期の衆院解散論が相次いでいる。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件の一斉処分を受け、岸田文雄首相が「国民の判断」に言及したためだ。内閣支持率の低迷にあえぐ首相の下での総選挙ならば、勝機は十分あると見込む。一方、与党には政権浮揚へ悲観的な見方が広がる。首相が解散を判断するのは容易ではなさそうだ。 「自民にはもはや政権運営の資格も能力もない。解散して信を問うのは当然だ」。7日、立憲民主党の泉健太代表は、衆院島根1区補欠選挙の応援のために入った島根県出雲市で、記者団を前に語気を強めた。 「6月会期末だ」 泉氏の発言を誘発したのは、記者団と首相による4日の質疑応答だ。裏金事件の
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知事選、大村慎一氏が出馬意向固める 鈴木康友氏擁立へ調整の動き “ポスト川勝”活発化
川勝平太知事の任期途中での辞職に伴って行われる知事選に、元総務官僚で静岡県副知事も務めた大村慎一氏(60)が7日までに出馬の意向を固めた。一方、浜松市経済界の一部が前浜松市長の鈴木康友氏(66)の擁立を目指して調整していることも関係者への取材で分かった。知事選出馬への具体的な動きがにわかに表面化した。 大村氏については、県中部の経済界の一部などが、国とのパイプを持ち、地方行政にも精通する手腕を評価。本県が抱えるさまざまな課題へも適切に対応できる人材だとして、水面下で出馬を要請していた。大村氏も応じる考えを伝えた。大村氏は静岡新聞社の取材に「国と地方で行政に携わってきた経験を生かし、(川勝
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【裏金事件】静岡県連、首相責任問う声も 自民幹事長と「車座対話」
自民党は7日、派閥パーティー裏金事件を受け、党幹部が全国行脚して現場の声を聞く「政治刷新車座対話」を静岡市内で開き、茂木敏充幹事長が静岡県連関係者と意見交換した。関係者によると、県連側からは厳しい意見が相次ぎ、岸田文雄首相(党総裁)の責任を問う声も上がった。 冒頭を除き非公開。県連からは増田享大幹事長ら三役、ベテラン県議、青年局や女性部代表ら約10人が出席した。川勝平太知事の辞職表明に伴う次期知事選も議論になった。茂木氏は会合後、「県のトップをどうするか新しい局面を迎えている。今後、県連とも話し合い、対応を考えたい」と記者団に述べた。独自候補を擁立するかは明言しなかった。 車座対話は党勢
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御前崎市長選と市議選告示 市長選は2新人一騎打ち、市議選21人の激戦
任期満了に伴う御前崎市長選と市議選(定数13)が7日、告示された。市長選はいずれも無所属の新人で、環境技術開発会社役員の下村勝氏(54)と元海外医療支援団体理事長の青田修二氏(53)が立候補を届け出た。同市に立地する中部電力浜岡原発再稼働の是非や市の財政健全化、経済活性化が主な争点。市議選は計21人(現職10人、新人11人)が出馬した。 ▶御前崎市議選 立候補者の一覧(定数13/立候補者21) 市長を2期8年務めた柳沢重夫氏の後継指名を受けた下村氏は、脱炭素社会の推進や教育の充実を訴える。青田氏はインフラ整備による観光振興や人口減少対策などに注力し、市政刷新の必要性をアピールする。
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御前崎市議選 立候補者の一覧(定数13/立候補者21)
7日告示された御前崎市議選の立候補者は次の通り。 上から届け出順。経歴は氏名、年齢(投票日基準)、党派、現元新別、当選回数、職業・肩書、略歴、現住所の順。元の後は全て、以前の職業・肩書。 ※画像タップで拡大してご覧になれます
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御前崎市長選 新人一騎打ちの構図確定
7日に告示された御前崎市長選・市議選(定数13)は立候補の届け出を締め切った。市長選はいずれも新人無所属で、環境技術開発会社役員の下村勝氏(54)と元海外医療支援団体理事長の青田修二氏(53)が届け出を行い、一騎打ちの選挙戦が確定。市議選は21人が出馬した。
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藤枝市長選 北村氏が事務所開設
任期満了に伴う藤枝市長選(5月19日告示、26日投開票)に5選を目指し出馬表明している現職の北村正平氏(77)は6日、同市岡出山に後援会事務所を開設した。 神事が行われ、支援者ら約40人が出席した。北村氏は「支援をいただく皆さまの負託に応えるべく、渾身(こんしん)の力を注ぎたい」と述べた。 同市長選に出馬を表明しているのは、現時点では北村氏のみ。
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松木氏 事務所開き 6月の下田市長選
任期満了に伴う下田市長選(6月16日告示、23日投開票)に立候補を表明している現職の松木正一郎氏(63)の後援会は6日、同市二丁目で事務所開きを行った。 周辺市町の首長や下田市議、県議ら約90人が集まった。松木氏は「この4年、コロナ対策と観光(振興)を両立させてきた」と強調し、2期目は防災対策や中心市街地の活性化を推し進めると言葉に力を込めた。 市長選には元副知事で松木氏と県で同僚だった土屋優行氏(69)も出馬の意向を表明している。
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御前崎市長選と市議選7日告示 市長選は下村氏、青田氏の一騎打ちか
任期満了に伴う御前崎市長選と市議選(定数13)が7日、告示される。市長選はいずれも無所属新人で、環境技術開発会社役員の下村勝氏(54)と元海外医療支援団体理事長の青田修二氏(53)の一騎打ちになる見通し。市議選は現職10、新人11の計21人が出馬するとみられる。 立候補の届け出は7日午前8時半から午後5時まで、市役所で受け付ける。投票は14日午前7時から午後8時に市内11カ所で行われ、午後9時から新野体育館で即日開票される。期日前投票は8日から13日まで、市役所と市役所御前崎支所で受け付ける。 市選管によると、3月1日時点の選挙人名簿登録者数は2万5130人(男1万2811人、女1万23
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榛葉賀津也氏(参院静岡選挙区) 静岡知事選への出馬質問かわす
国民民主党の榛葉賀津也幹事長(参院静岡選挙区)は5日の記者会見で、辞意を表明した川勝平太静岡県知事の後任を決める知事選出馬の可能性について問われ「いろんな方面から声をいただいている」と明らかにした。その上で「玉木雄一郎代表に対する畏敬の念は富士山より高く、党に対する愛情は駿河湾より深い。今言えるのはそこまでだ」とかわした。 同時に「今、私に与えられた職責を全うしたい。それ以上でもそれ以下でもない」とも語った。 職業差別とも捉えられかねない川勝氏の発言に関しては「看過できない」と批判。浜松市を地盤とする自民党安倍派幹部の塩谷立元文部科学相が派閥の裏金事件で離党勧告処分を受けたことにも触れ「
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【自民・裏金処分】静岡県内与党国会議員「自浄能力問われる」 野党「国民納得してない」
派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、自民党が4日に決定した所属議員39人の処分について、静岡県内の同党国会議員は重く受け止め、野党議員からは「国民の納得は得られない」との声が上がった。 処分を決めた自民党党紀委員会の委員で、党県連の城内実会長(衆院静岡7区)は「処分だけで国民の納得を得られたとは考えていない。失った信頼は簡単に取り戻せず、自民党の自浄能力が問われている」と受け止めた。塩谷立氏(衆院比例東海)の離党勧告処分について「長年、地元のために尽力されただけに残念だが、(多くの処分者を出した)安倍派座長という立場の責任は重い」とした。「出処進退は議員自らが判断すべき」とも述べ、県連
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静岡知事選6月30日、7月7日、21日の3案浮上 投開票日、県議会検討【川勝知事辞意表明】
川勝平太知事が静岡県議会6月定例会の冒頭で辞職する意向を示したことを受け、知事選について三つの日程案が検討されていることが4日、分かった。県議会の各会派で検討を進めていて、10日の会派代表者会議で方針が決まる見通し。 浮上している知事選の日程案は(1)6月13日告示、同30日投開票(2)6月20日告示、7月7日投開票(3)7月4日告示、同21日投開票ーの3案。いずれも6月定例会の開会日に知事が辞職していったん休会し、知事選を行った後に再開して新知事のもとで所信表明や代表質問などを行う想定。 川勝知事の辞職を巡り、議会内では、県政の空白期間をつくらないよう6月定例会開会の前倒しを求める声が
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静岡知事選へ対策本部 県議会会派ふじ、候補擁立急ぐ 本部長に阿部氏
川勝平太知事の辞意表明を受け、静岡県議会第2会派ふじのくに県民クラブは4日、県庁で議員総会を開き、知事選に向けて選挙対策本部を設置した。本部長には、川勝知事が4選した前回選に続き会派副会長の阿部卓也氏(浜松市浜名区)を選任した。阿部氏は早急に関係団体などに意見を聞き、「一日も早く候補者を擁立したい」と述べた。 川勝知事は辞職の最大の理由として、JR東海がリニア中央新幹線の事業計画を大幅に変更し「大きな区切りを迎えた」ことを挙げている。阿部氏は今後のリニア問題に関し「(次の知事は)県や会派がこれまで積み上げてきた議論を継承してもらわないといけない」と強調。同会派の田口章会長も「(JR東海と)
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【自民・塩谷氏離党勧告】衆院静岡8区支部長ポスト、県連幹事長「地元と協議」
自民党は4日、派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、関係議員ら39人の処分を決めた。安倍派の衆院側、参院側でトップだった塩谷立(衆院比例東海)、世耕弘成両氏を離党勧告とし、同派幹部を務めた下村博文、西村康稔両氏に党員資格停止1年、高木毅氏に同6カ月を科した。宮沢博行氏(衆院比例東海)は処分対象にならなかった。 塩谷氏への離党勧告処分が決まったことを受け、自民党静岡県連の増田享大幹事長は4日、衆院静岡8区の支部長ポストについて「衆院選が遠からず予想されている。時間的余裕もないため、地元支部や党員、役員としっかり協議したい」と述べた。静岡県庁で記者団の取材に応じた。 知事選への影響を問わ
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自民党裏金事件で39人処分 塩谷、世耕氏に離党勧告
自民党は4日、派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、関係議員ら39人の処分を決めた。安倍派の衆院側、参院側でトップだった塩谷立、世耕弘成両氏を離党勧告とし、同派幹部を務めた下村博文、西村康稔両氏に党員資格停止1年、高木毅氏に同6カ月を科した。二階派の武田良太事務総長は党役職停止1年とした。岸田文雄首相ら執行部が処分案を党紀委員会に提示し、了承された。首相と二階派の二階俊博会長は処分対象に含まなかった。 首相は記者団に、安倍派に影響力を持つ森喜朗元首相に自ら電話で直接聞き取ったと明かし「裏金づくりへの関与は確認できなかった」と述べた。安倍派幹部の処分に関し「長
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緊急連載【衝撃 知事辞意表明㊤】「ポスト川勝」レース 与野党駆け引き激化
「静岡県政の停滞を考えればすぐにでも辞めさせるべきだが、候補者は立てられるのか」 3日午後に開かれた自民党県連と県議会最大会派自民改革会議の緊急役員会。長年の政敵の辞意表明にも高揚感はなく、出席者の1人が知事選候補者の擁立状況を尋ねた。増田享大幹事長は「5月20日の県連大会で発表できれば」とデッドラインを明かした。 川勝知事に敗北続きの自民。同じ轍(てつ)を踏まぬよう2025年の知事選に向けて昨年11月に早めのスタートを切った。内部では元官僚や国会議員、首長経験者など複数の候補者の名前が取り沙汰される。 ただ、知事の電撃辞意表明で事態は急転した。絶大な知名度を誇る現職の不出馬により、候
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【自民・塩谷氏離党勧告】衆院選静岡8区、無所属なら苦戦必至 前回比例復活、関係者「影響見えない」
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、党から離党勧告を受けた塩谷立氏(衆院比例東海)。次期衆院選への態度は明言していないが、無所属での立候補となれば、前回選は比例復活で勝ち上がっただけに、政党支援のない厳しい戦いを強いられる。 前回2021年衆院選の静岡8区で立憲民主党の源馬謙太郎氏(51)に約2万3800票差で敗れたが、比例復活で議席を守った。無所属で戦う選択肢を取った場合、国政に残るには選挙区勝利が必至となる。 離党すると政党からの選挙資金の供給は途絶え、ビラやポスターの作成といった選挙運動にかかる費用の工面は厳しくなる。さらに、関係者は「自民党という『看板の力』が使えない影響が
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知事辞職表明、リニアへの影響「極めて大きい」 難波静岡市長、自身の知事選出馬は否定
静岡市の難波喬司市長は3日、川勝平太知事が任期途中の辞職意向を表明したことを受けて市役所静岡庁舎で取材に応じた。環境への影響を懸念して静岡県内での着工を認めてこなかったリニア中央新幹線トンネル工事への影響について「極めて大きい」と述べ、知事の職業差別ともとれる発言については「これまで聞いたことがないレベルの不適切な発言」と問題視した。 難波市長は、川勝知事が「この職を辞そうと思っている」と述べたことから、「まだ正式に表明したわけではない」との認識を示し、辞職への直接的な言及は避けた。次期知事選への出馬については「市長になってまだ1年。全く考えていない」とし、周囲から求めるような声も届いてい
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「度を超えている」静岡県民不信、辞職「当然」【川勝知事辞職表明】
静岡県の川勝平太知事が2日、新規採用職員への訓示で職業差別とも受け止められかねない発言をして批判を受けた末に、辞職する意向を明らかにした。これまでも特定の個人や地域をおとしめるような失言を重ねては反省の弁を繰り返してきたが、ついに舌禍が辞職へと追い込んだ。県民からは「(辞職は)当然だ」「度を超えている」など知事の言動に対して非難の声が上がった。 この春に企業に就職した静岡市駿河区の高遠悠李さん(22)は「今までも不適切発言があったので辞職は仕方ないと感じる。もし自分の入社式でこの発言があったら、会社への不信感につながっていたと思う」と厳しい目を向けた。同区の会社員神谷歩花さん(23)も「今
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静岡知事選、戦略見直し必至 自民/候補擁立加速も支持低迷 野党/足並みそろうか見通せず【川勝知事辞職表明】
川勝平太静岡県知事の辞職表明により、焦点は次期知事選に移る。長年対立してきた自民党県連は候補者擁立を加速させる。ただ、派閥パーティーの裏金問題を巡って支持率が低迷している実情もあり、「自民色」を前面に出さない選挙戦略を描く。野党は川勝知事と比較的良好な関係を築いてきたとされ、候補者擁立はこれから。各党の足並みがそろうかどうかも見通せない。 自民は知事選で不戦敗を含めて川勝知事に4連敗中と苦杯をなめ、打倒川勝に並々ならぬ決意を見せてきた。昨年5月の県連大会では早期に知事選の対応を協議する方針を打ち出し、本県選出の国会議員や幹事長経験のあるベテラン県議らによる会合を二度にわたり開催。3月下旬の
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立民・渡辺周氏に後継打診「重く受け止める」【川勝知事辞職表明】
立憲民主党の渡辺周衆院議員(比例東海)は2日、川勝平太静岡県知事が辞職意向を表明する直前に知事本人から電話を受け、事実上の後継打診を受けたと明らかにした。取材に対し、「重く受け止めてはいる。いろいろな人と話をして、結論を出したい」との考えを示した。 渡辺氏によると、知事からの連絡は同日午後5時半ごろ。知事はリニア問題に一つの区切りがついたといった趣旨の発言をした上で「私は辞めます。お世話になりました」と伝えてきたという。後継の打診について、渡辺氏は「機微に触れるのではっきりとは言えないが、それらしい話はあった」と認めた。 渡辺氏は「リニア問題などを通じて悪化している静岡県のイメージを回復
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静岡県のリニア対応「大きな転換点」 事業前進に期待と不安 JRはコメントせず【川勝知事辞職表明】
2日に辞職の意向を表明した川勝平太知事は、静岡県内でのリニア中央新幹線トンネル工事を巡り、JR東海に大井川水資源や南アルプス自然環境の保全に入念な対策を求め、応じるまでは県内での工事を認めない姿勢を貫いてきた。任期途中の辞意を示したことで、関係者の間ではリニア事業前進への期待と、今後の見通しへの不安が交錯。多くの人が「県のリニア対応の大きな転換点になる」との見方を示した。 リニア問題に関する県有識者会議専門部会委員の1人は、知事の突然の辞意表明に「次の専門部会に向けてJRと協議している最中。投げ出しと受け取られてもしょうがない」と戸惑いを口にした。「これまでの議論の継続性がある」と、県がす
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問題発言のごとき状況に驚き 2日の発言要旨【川勝知事辞職表明】
2日に辞職の意向を表明した川勝平太静岡県知事の発言要旨は次の通り。 知事発言要旨 職業差別はない。皆無だ。職業に貴賤(きせん)はないというのが基本的な考え方。新規入庁の職員として入庁した方々への歓迎の言葉、励ましの言葉がこんなことになったというか、何か問題発言があったかのごとき状況になって本当に驚いている。 それぞれ仕事は違う。どれも大切で、それぞれの能力に応じて一生懸命仕事をされている。さまざまな需要でさまざまな職業に就かれている。全部必要なもので、そこに貴賤というのは全くない。職員は公僕として人の役に立つようなことを考えてしなくちゃいけない。従ってしっかり勉強しなくちゃいけません、知
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【識者評論】静岡県内の新しい分断招く/白鳥浩法政大大学院教授(現代政治分析)【川勝知事辞職表明】
エープリルフールにしては1日遅く、また場をわきまえない発言である。2009年の川勝県政の誕生以前から四半世紀以上にわたり、県政を見続けてきた筆者としては、今回の川勝氏の発言はあまりに突然であり、「虚を突かれた」というのが正直なところである。 前回21年の知事選での圧倒的勝利以来、その3カ月後に行われた参院静岡選挙区補欠選挙の最中の御殿場市を揶揄(やゆ)する「コシヒカリ」発言に始まり、浜松市より磐田市は文化が高いと浜松市を揶揄したともとれる発言があったことは記憶に新しい。こうした発言は「県内の分断」を招くものであった。 そして今回は直接的に、この発言である。本来であれば、県庁新入職員の晴れ
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静岡県内首長に衝撃走る 反応さまざま「決断尊重」「発言残念」【川勝知事辞職表明】
川勝平太静岡県知事が辞意を表明したことを受け、県内自治体の首長にも2日、衝撃が走った。突然の表明に困惑の声が上がるとともに、知事の辞職によってリニア中央新幹線建設事業が進むとの期待も聞かれた。 副知事として2014年から8年間、川勝知事に仕えた静岡市の難波喬司市長は「ご本人の政治家としての決断だと思うので、コメントは差し控える」との書面を出した上で、3日に記者団の取材に応じる意向を示した。浜松市の中野祐介市長は「急な表明で、大変驚いている」と書面でコメントした。 リニア建設事業に伴う大井川の水問題に関し、工事の進め方を巡り川勝知事と相違が目立っていた島田市の染谷絹代市長は「リニアについて
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塩谷、世耕氏に離党勧告へ 自民、西村氏ら非公認以上で検討
自民党は、派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、安倍派幹部の塩谷立元文部科学相(衆院比例東海)と世耕弘成前参院幹事長に、党処分で最も重い「除名」に次ぐ「離党勧告」を科す方向で最終調整に入った。西村康稔前経済産業相、下村博文元政調会長は離党勧告を見送り「党員資格停止」か「選挙での非公認」の処分を検討する。4日の党紀委員会で、他の議員の処分も含めて決定する。複数の関係者が2日、明らかにした。 党執行部は、塩谷氏ら4氏が2022年8月、いったん中止を決めた安倍派の資金還流を復活させた経緯を問題視。中でも、同派座長を務めた塩谷氏と参院側会長だった世耕氏の政治責任は重いと認定したとみられる。 岸
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トルコ統一選 野党勝利 各地で躍進、現政権に大打撃
【イスタンブール共同】3月31日実施のトルコ統一地方選は即日開票され、地元メディアによると、最大都市イスタンブールと首都アンカラの両市長選で、国政最大野党の共和人民党(CHP)の現職候補が勝利した。他の市長選などを含めた開票率約99%時点の全体得票でも、CHPは国政与党、公正発展党(AKP)を上回って躍進した。強権的なエルドアン政権には大打撃となった。 2002年に政権発足したAKPが選挙で首位から陥落するのは初めて。高水準のインフレが続く中、年金引き上げや賃上げなどが追いつかず、政権の経済運営に対する国民の不満が反映された形だ。昨年2月のトルコ・シリア大地震後、政権が掲げた公約ほど復興が進
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伊豆市長選立候補 事前審査に2陣営
伊豆市選挙管理委員会は1日、任期満了に伴う市長選(4月14日告示、21日投開票)の立候補届け出書類の事前審査を同市の修善寺生きいきプラザで開いた。出馬を表明している現職の菊地豊氏(65)と元市議の森良雄氏(79)の2陣営が出席した。書類に不備がないか選管担当者がチェックした。 3月中旬の立候補予定者説明会に出席した元会社役員の男性(80)=東京都=は、病気治療を理由に出馬を見送った。
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トルコ統一地方選 与野党がイスタンブールで激戦
【イスタンブール共同】トルコで31日、各自治体の首長や議会議員を選ぶ統一地方選が行われた。最大の注目は最大都市イスタンブール市長選だ。前回2019年は強権的なエルドアン大統領の与党、公正発展党(AKP)候補が野党候補に敗れた。地震対策などが争点となる中、今回も与野党が激しく競っている。再び与党が敗れれば政権には大きな打撃となる。 複数の世論調査によると、49人が立候補したイスタンブール市長選は、最大野党の共和人民党(CHP)候補の現職イマモール氏と、AKP候補のクルム前環境・都市計画・気候変動相による一騎打ちの構図だ。 エルドアン氏は1994年のイスタンブール市長当選を経て大統領に上り詰
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32道府県議会でバッジ無償支給 当選ごと新品 調達費増 静岡県も任期ごと
47都道府県議会の議員が着けるバッジを巡り、7割近い静岡など32道府県議会が当選ごとに新品を無償支給していることが30日、共同通信の全国調査で分かった。本県など39都道府県は改選時、失職時とも返却が不要と回答。譲渡を禁じるルールがない議会もあり、売却が可能で、議員への利益供与に当たるとの指摘が出ている。調達コストが増加し、1人当たりの費用が1回10万円を超えるケースもある。 山梨や石川、佐賀各県議会では昨年、県議らによるバッジの未返却や紛失が相次ぎ判明。税金の使途として有権者の理解が得られるかどうかが問われそうだ。 任期ごとの無償支給以外は、初当選時のみに渡すケースや、支給ではなく「貸与
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飯田副市長が退任 下田市
下田市は29日、飯田雅之副市長(50)の退任式を市役所で開いた。飯田副市長は「まちの未来を市民とともにつくり上げていってほしい」と職員に呼びかけた。 飯田氏は県からの派遣で昨春に就任。4月から美しい伊豆創造センターの事務局長に就く。元々県の同僚だった松木正一郎市長は「市民のために力を尽くしてくれた」と感謝。飯田副市長は「引き続き下田と半島のために頑張りたい」とし、今後の協力を求めた。 下田市は6月に市長選を控えていて、松木市長と土屋優行元副知事が名乗りを上げている。少なくとも市長選までは副市長は空席の見込み。
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【迫る 御前崎市長選 市議選㊤】浜岡原発再稼働の是非 問われる住民合意形成 4月7日告示、14日投開票
「早期にプラント審査に移りたい」。1月中旬、県庁で開かれた県防災・原子力学術会議の分科会合同会議。中部電力の増田博武浜岡原子力総合事務所長は浜岡原発(御前崎市佐倉)3、4号機の再稼働に向け、強い意欲を示した。 同原発は原子力規制委員会による新規制基準適合性審査で、前半の自然ハザード分野の議論が行われている。「基準津波(想定される最大津波高)」の策定は目前。敷地内断層の活動性評価も残されているが、審査後半となるプラント施設の審査に移行すれば「ゴールが見えてくる」(中電幹部)。次の御前崎市長は任期中に再稼働同意の判断を迫られる可能性がある。 国は原子力規制委の審査をクリアした原発に再稼働許可
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派閥政治の功罪 自民党元幹事長・古賀誠氏に聞く【さまよう民主主義】
岸田文雄首相が流れをつくった自民党の派閥解消が、党大会で正式決定された。日本の戦後民主主義は、「政治とカネ」問題が起きるたびに揺らいできたが、多くは派閥が舞台になった。岸田首相ら5人の宰相を生んだ宏池会で会長を務め、派閥政治の光と影、表と裏を知り尽くした古賀誠元幹事長が功罪を語った。 日本は戦後民主主義の時代になって80年になろうとしている。しかし、その節目を前に自民党でまたしても、派閥パーティー裏金事件という「政治とカネ」を巡る問題が起きた。事件を受けて岸田文雄首相は、出身派閥の宏池会(岸田派)解散を表明した。僕は一つの決断であり、間違っていなかったと思っている。 だが、「派閥の全て
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市長選に1陣営 市議選は20陣営 御前崎市選管 事前審査
御前崎市選挙管理委員会は26日、任期満了に伴う市長選と市議選(4月7日告示、14日投開票)の立候補届け出書類の事前審査を市役所で行った。市長選は1陣営、今回選から定数が2減って13になる市議選には20陣営が訪れた。 15日に開かれた立候補予定者説明会では、市長選に2陣営、市議選に22陣営が参加した。
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時論(3月24日)後継ゾウ問題は皆で考えたい
江戸中期の享保14(1729)年、8代将軍徳川吉宗に献上されるオスのゾウが長崎から江戸まで歩いた。梅雨時で大井川は増水し、大勢の川越え人足が上流で肩を組んで流れを和らげたという。 ゾウは10年ほど浜御殿で飼育されたが餌代がかさみ、成長して気性も荒くなったため幕府にとってお荷物になった。ゾウのふんを薬として売っていた男に金を付けて引き取らせたが、ゾウは2年もせずに息絶えた。象牙は近くの宝仙寺(東京都中野区)に納められた。 異国に連れて来られ、長い距離を歩かされ、好奇の目にさらされ続けたゾウを思うと胸が痛む。 静岡市立日本平動物園は、高齢ゾウの後継を海外から迎えることを断念すると市議会2月
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沼津市議会100年 初の記念誌発行
沼津市議会はこのほど、議会開設100周年記念誌を発行した。初の年史。議会が関わった主な出来事を取り上げた当時の本紙記事と写真などで、40ページにわたり1世紀の歴史を振り返っている。 1923(大正12)年9月20日、「沼津市會」として開設。27(昭和2)年の「初の男子普通選挙制による市議選、当選者30人」、41(同16)年の「皇軍への感謝電報送付を可決」と時代背景を思わせる出来事を並べたほか、64(同39)年には、アメリカのライシャワー駐日大使が同市の少年に襲われた事件に対する陳謝の決議や、石油コンビナート建設反対決議をともに可決するなど主導的役割を果たしたことにも触れた。 「音声認識システ
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浜松市政に女性の視点を 市議、市長らと意見交換
女性の声を浜松市政にさらに反映させようと、超党派の女性浜松市議でつくる「浜松女性議員の会」(14人)は21日夜、中野祐介市長や市の女性管理職との意見交換会を中央区で開いた。約30人がテーブルを囲み、市政発展に向けて活発に意見を交わした。 昨春の市議選で女性市議は前回から2人増の14人に拡大。女性比率は30・4%となり、政令市で2番目に高い水準になった。 代表の平野岳子氏(自民党浜松)は「女性活躍、地方議員の多様化の観点からも女性議員への期待は高まっている。多様な市民の声を伺い、女性ならではの視点で改善したい。誰もが住みやすいと思える浜松を職員の皆さんとつくっていく」と述べた。中野市長は「
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教育長再任など29件可決し休会 藤枝市議会
通年議会を開会中の藤枝市議会は21日、2月定例月議会最終本会議を開き、2024年度当初予算案や23、24年度一般会計補正予算案、同日追加上程した人事案件など29件を原案通り可決して休会した。人事案件では中村禎教育長(70)の再任に同意した。任期は4月1日から3年間。 23年度補正予算には、住民税非課税世帯と住民税均等割のみ課税世帯のそれぞれに対する物価高騰対策給付金のほか、小学校5校の音楽室と理科室の空調設備整備、中学校3校のトイレ環境改善といった事業費計4億8千万円を計上。24年度補正予算は定額減税補足給付金や、5月の市長選と市議補選に関わる経費など計12億7800万円を盛り込んだ。
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議員定数検討調査 有識者4人に依頼 浜松市議会
浜松市議会は「市議会議員定数のあり方調査会」を4月1日に設置し、現在46の議員定数の総数や3区への配分の考え方について外部有識者4人に調査を依頼する。21日の議会運営委員会で報告した。22日の市議会2月定例会最終本会議で関連の議案を追加上程し、正式に議決する。 調査を依頼するのは駒林良則立命館大法学部教授、土山希美枝法政大法学部教授、河村和徳東北大大学院准教授、本橋謙治全国市議会議長会企画議事部法制主幹。来春ごろまで4回ほど会議を開き、調査報告書をまとめて議長に提出する。 2027年4月に予定されている次期市議選は「中央」「浜名」「天竜」の3選挙区で実施される。調査会と並行して、市議会の各会
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首相「0勝」回避へ躍起 裏金逆風、小池氏と共闘も 来月、衆院3補選
岸田政権の命運が懸かった衆院3補欠選挙が4月16日に告示される。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で逆風下にある岸田文雄首相。全敗なら求心力低下を招き「岸田降ろし」が始まる可能性も否めない。独自候補を立てた島根1区に戦力を集め、「0勝」を回避しようと躍起だ。20日には自民の茂木敏充幹事長が初めて同区入りした。東京15区は小池百合子東京都知事との共闘を視野に勝機を探る。 危機感 「派閥の問題を巡って党に大変厳しい国民の目、批判が寄せられている。決して楽な選挙ではない」。茂木氏は、島根1区補選に擁立した元財務官僚の集会に駆け付け、危機感をあらわにした。 同区は11期務めた細田博之前衆
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藤枝市長選で北村氏の推薦決定 連合静岡
連合静岡は19日までに、任期満了に伴う藤枝市長選(5月19日告示、26日投開票)で、5選を目指す現職北村正平氏(77)の推薦を決めた。15日に開いた臨時の持ち回り執行委員会で確認した。
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伊豆市長選、説明会に2陣営
伊豆市選挙管理委員会は19日、任期満了に伴う市長選(4月14日告示、21日投開票)の立候補予定者説明会を同市の修善寺生きいきプラザで開いた。出馬を表明している現職の菊地豊氏(65)と元市議の森良雄氏(79)の2陣営のほか、立候補を検討している元会社役員の男性(80)=東京都=が出席した。 男性は取材に対し、「健康上の理由により出馬するか決めかねている」と話した。 市選管や伊豆中央署の担当者らが選挙運動の注意点、今後の日程などを説明した。1日現在の選挙人名簿登録者数は2万5092人(男1万2097人、女1万2995人)。
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中谷氏(旧浜松市天竜区選挙区)が中央区に 県議選選挙区変更でくじ引き 19年ぶり実施
浜松市の行政区再編に伴って変更された同市域の県議選選挙区について、現職の所属議員を決めるくじ引きが18日、県庁で行われ、中谷多加二氏(自民改革会議、旧浜松市天竜区)が浜松市中央区の所属となることが決まった。所属変更は補欠選挙に備えたもので、議員活動への制約はない。 くじ引きの順序を決めた後、中谷氏、市川秀之氏(同、旧浜北区)、阿部卓也氏(ふじのくに県民クラブ、同)、良知駿一氏(同、旧北区)の順にくじを引いた。 一番最初の順番で中谷氏が「中央区」と書かれた棒を引いた。最も中央区から遠い天竜区在住の県議が所属変更となり、会場にざわめきが広がった。市川、阿部、良知の3氏は浜松市浜名区・天竜区選
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立民が北村氏推薦 藤枝市長選
立憲民主党県連は18日、静岡市内で幹事会を開き、任期満了に伴う藤枝市長選(5月19日告示、26日投開票)で、5選を目指す現職北村正平氏(77)の推薦を決めた。自民党県連も北村氏の推薦を決定している。
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枝野氏、初の女性首相を警戒 衆院解散は「岸田氏交代後」
立憲民主党の枝野幸男前代表は16日、さいたま市で開いた集会で、衆院解散は岸田文雄首相が交代した自民党総裁選後になるとの見方を示した。「岸田首相で解散すれば自民は自滅だ。首をすげ替えて衆院選になるのは確定と思っていい。次の相手は初の女性首相だ」と述べ、有力候補に上川陽子外相(衆院静岡1区)を挙げて警戒感を示した。 次期衆院選に向け「都合の良い時だけ女性を利用するような政治は駄目だ。初の女性首相にだまされないでと今から全党を挙げて全国で言いまくる」と語った。
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下田市、岡崎市議を告発 個人情報保護法違反の疑い
2023年の下田市議選で市議の岡崎大五氏(61)が、NPO幹部の立場を利用して得た情報を基に選挙運動用はがきを送付していたことが分かった。市が15日、市議会全員協議会に報告した。市は同日、岡崎氏を個人情報保護法違反の疑いで下田署に刑事告発した。 市によると、岡崎氏は当時、市空き家バンク事業の管理業務を市から委託された「NPO法人伊豆イン賀茂シックス」の代表理事だった(現在は退任)。事業の登録申請者60人分の住所と氏名を利用し、はがきを送付したという。 23年4月19日に事業の登録者から「面識のない岡崎氏からはがきが届いた」と市に相談があり発覚。市議選は同23日投開票で、岡崎氏は当選した。
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県議選浜松市選挙区所属変更 18日くじ引きで決定
浜松市の行政区再編に伴って変更された同市域の静岡県議選選挙区について、現職の所属選挙区を決めるくじ引きを行うことが15日確定した。18日に県庁で実施する。 公職選挙法の規定などにより、浜松市域の県議選選挙区は7選挙区(定数計15)から、中央区(定数12)と浜名区・天竜区(同3)の2選挙区に変更する条例が可決された。所属議員の選挙区は現住所で決めるが、現職15人の住所は中央区が11人、浜名区・天竜区は4人で定数と異なり、所属選挙区の変更が必要となる。 県選管によると、15日時点で現職の現住所に変更はなかった。くじ引きには浜名区・天竜区選挙区内に住所のある現職4人が参加し、中央区選挙区に所属
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市長選2陣営 市議は22陣営 立候補者説明会 御前崎市
任期満了に伴う御前崎市長選と市議選(4月7日告示、14日投開票)の立候補予定者説明会が3月15日、同市役所で行われた。市長選は出馬表明しているいずれも新人の下村勝氏(54)と青田修二氏(53)の2陣営が出席した。定数13の市議選は22陣営が集まり、選挙戦となる公算が大きくなった。 市選管の佐藤陽一郎委員長は「住民にとって身近な選挙になる。ルールを守って運動してほしい」と呼びかけた。 立候補届け出書類の事前審査は26日に行われる。3月1日現在の御前崎市の選挙人名簿登録者数は2万5130人(男1万2811人、女1万2319人)。
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下田市・飯田副市長 任期途中で退任へ
下田市の飯田雅之副市長(50)が任期途中の3月末で退任することが15日、分かった。4月に県に帰任する。松木正一郎市長が市議会全員協議会に報告した。 飯田副市長は県からの派遣で2023年4月に就任した。飯田副市長は「(県からの副市長派遣は)おおよそ2年での帰任(が慣例)だが、松木市長の任期が切れるのが分け目のタイミングになる」と全協であいさつした。 関係者によると、6月に控える市長選を考慮したとみられる。少なくとも市長選までは副市長は空席となる見込みという。市長選は6月16日告示、23日投開票。松木市長のほか、県で松木市長と同僚だった元副知事の土屋優行氏が出馬の意向を表明している。
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衆院解散・総選挙 「秋の可能性高い」 公明、自民総裁選後想定
公明党の石井啓一幹事長は10日放送のBSテレ東番組で、衆院解散・総選挙の時期について「秋が一番可能性が高いのではないか」と述べた。9月の自民党総裁選に触れ「そこで選ばれた総裁は非常に支持率が高くなる」と指摘し、総裁選直後に解散に踏み切るとの見方を示した。 6月23日までの通常国会会期末に解散する可能性は「ゼロではない」と言及。自民派閥の政治資金パーティー裏金事件に関する再発防止策によって「内閣支持率が向上していく流れができるかどうかだ」とした。 衆院小選挙区と比例代表の重複立候補を認めるか否かは「公示直前に情勢を見てブロックごとに判断する」と述べた。公明は約20年、重複立候補を適用してい
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菊地氏が事務所開き 伊豆市長選
任期満了に伴う伊豆市長選(4月14日告示、同21日投開票)に立候補を表明している現職の菊地豊氏(65)の後援会は9日、同市加殿で事務所開きを行った。 県議、市議ら約70人が集まった。菊地氏は「伊豆市の人と土地を守るということを丁寧に説明していく」と強調。豊富な行政経験を地元の活性化につなげると訴えた。 市長選には元市議の森良雄氏(79)も出馬する意向を表明している。
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記者コラム「清流」 「投票率向上」は必要か
「商業施設に期日前投票所を」「若者の選挙啓発動画コンテストを開く」―。静岡大生と静岡市選管は本年度から、連携して来春の市議選の投票率向上に向けた対策を考えている。 投票率低下に問題意識を持つ若者が主体となった良い取り組みだと思い、継続的に取材してきた。関係者間では好意的な意見が交わされた一方で、「投票率アップが目的になっていいのか」との意見も聞いた。候補者の資質や政策を理解せずに投票して投票率を上げても、良いまちづくりにはつながらないとの趣旨だ。 いろいろな意見があるだろうが、個人的には、より暮らしやすい社会にするために、やはり投票率が上がることは大切だと思う。行政の課題や政治家の仕事ぶ
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データで見る男女平等 都道府県指数 政治や教育など4分野【国際女性デー2024】
8日の国際女性デーに合わせ上智大の研究者が公表した都道府県版ジェンダー・ギャップ指数は政府統計などから4分野の計30指標を選び、世界経済フォーラムのジェンダー・ギャップ指数に準じた方法で算出した。上智大の竹内明香准教授が統計処理を監修。まず指標ごとに、男性1人に対し女性が何人いるかを見るため「女性の人数÷男性の人数」を計算。各指標の数値が分野全体の指数に与える影響を適正にするため、加重平均した。 ※画像タップで拡大してご覧になれます 指数は1に近いほど平等を示し、格差が大きいほど0に近づく。1を超える場合は1とする。昨年との違いは①経済分野で「就業率の男女差」を指標に追加
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静岡市選管 来春市議選18~29歳投票率 前回選より5ポイント増を目標
静岡市選挙管理委員会の梅田しおり事務局次長は7日の市議会総務委員会で、2025年3月に実施する市議選の18~29歳の投票率について、前回選(21年3月)の22・53%より5ポイント上げることを目標にすると説明した。尾崎行雄氏(自民)への答弁。 市選管は若者の投票率向上に向け、市議選で初めて駿河区の大型商業施設「マークイズ静岡」に期日前投票所を設置する方針を示している。投票率を5ポイント上げるには、投票者数を約4千人増加させる必要があり、学生や子育て世代が多く訪れる同施設への設置を決めた。選挙期間中の土日に計2日間、開設する予定で、専用回線の使用料や会場設営費などに約1200万円を要する見
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外部識者会へ調査依頼決定 浜松市議会 新3区「議員定数」など
浜松市議会(定数46)の議会改革検討会議は6日までに、議員定数の在り方について協議するため設置する外部有識者の調査会に対し、市全体の議員定数と、行政区再編に伴う新3区の議員定数の考え方に関して調査を依頼することを正式に決めた。同日の市議会議会運営委員会で報告した。 「中央」「浜名」「天竜」の3区移行に伴い、次期市議選(2027年4月予定)は新たな選挙区で実施することになる。市議会はこれまで、調査会の報告を基に、定数の維持・増減の方針、3区の定数配分を含む具体的定数を主体的に判断する方針を決めている。同会議は1~2月に開催した計3回の会合で、調査会への調査依頼事項について協議を進めてきた。 調
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首相「裏金説明継続を」 参院予算委 4月解散否定
岸田文雄首相は4日の参院予算委員会で、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件の真相解明に向け「実態把握について、引き続き政治倫理審査会などで説明が行われなければならない」と述べ、継続して説明責任を果たすよう関係者に求めた。自民の茂木敏充幹事長の後援会組織に使途の詳細が不明な支出が億単位あった問題に関し「指摘があれば本人が丁寧に説明することが重要だ」と語った。立憲民主党の蓮舫氏は「法律の抜け穴を使い、裏金をつくっている」と批判した。 首相は、4月の衆院3補欠選挙とタイミングを合わせる形で衆院解散に踏み切る考えがあるかどうか問われ「全く考えていない」と言及した。 茂木氏後援会の不明支出問題を
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27年静岡県議選へ4項目提示 選挙区定数、区割り検討開始
静岡県議会の選挙区定数や区割りを検討する調査検討委員会の第5回会合が4日、県庁で開かれた。2027年の次期県議選に向け、議会事務局が今後の検討事項の論点などを示した。 同事務局は、議員定数見直しの可否▽選挙区と配当定数の見直しの可否▽前期委員会が提案した有識者からの意見聴取▽答申や条例改正の時期―の4項目を示した。 このうち、議員定数については、現行定数68は1979年まで適用された旧法定定数制度(定数85)から20%削減されて全国5番目の削減率で、議員1人当たりの人口は多い方から同9番目との説明があった。 2020年の国勢調査人口で算出した議員1人当たりの人口が少ない選挙区は、最少の
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4月から副市長2人に 女性登用を視野 御殿場市長が方針
御殿場市の勝又正美市長は4日、現在1人体制となっている同市の副市長について、年度替わりの4月から条例で定められている定数に沿った2人体制にすることを表明した。同市として初となる女性の登用を検討していることも明らかにした。同日の市議会3月定例会で、菅沼芳徳氏(改新)の代表質問に答えた。 同市の副市長は、現市長の勝又氏が市長選出馬に伴い副市長を退いた2021年9月以降、1人体制が続いている。勝又市長は「新型コロナウイルス禍でのスタートで、緊急かつ適切に施策を実施するため、副市長をカバーする形で市政のかじ取りをしてきた」と説明。一方で、直近は同市の予算規模が大きくなり、東富士演習場関連業務や財産
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下田市長選に向け 土屋氏が事務所開き
任期満了に伴う下田市長選(6月16日告示、23日投開票)に立候補を表明している新人で元副知事の土屋優行氏(68)の後援会は3日、同市東本郷で事務所開きを行った。 元県議ら約70人が集まった。土屋氏は「下田を外から見て魅力的なまちにしなければならない」と強調。豊富な行政経験と人間関係を経済活性化につなげると訴えた。 市長選には現職の松木正一郎氏(63)も再選を目指して出馬する意向を表明している。
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社説(3月3日)「核のごみ」処分場 現行方式で決まるのか
「核のごみ」と呼ばれる原発の高レベル放射性廃棄物の最終処分場をめぐり、候補地選定事業を担当する原子力発電環境整備機構(NUMO)の報告書案がまとまった。それによると、全国で初めて文献調査を実施した北海道寿都[すっつ]町と神恵内[かもえない]村が、次の段階の概要調査に進むことが可能だと判断された。 北海道への最終処分場受け入れに反対してきた鈴木直道知事は、概要調査に「反対の意見を述べる」とするコメントを発表。概要調査に進むには知事や地元首長の同意が不可欠で、実現が見通せない状況になっている。 また、能登半島地震では海底にある活断層評価が十分でなかった。掘削も可能な陸域に比べると、海底には調
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伊豆市議選 10月20日投開票
伊豆市選挙管理委員会は1日、任期満了(10月31日)に伴う市議選(定数16)の日程を10月13日告示、同20日投開票と決めた。 1日現在の選挙人名簿登録者数は2万5092人(男1万2097人、女1万2995人)。
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下田市長選 6月23日投開票 選挙戦の見込み
下田市選挙管理委員会は1日、任期満了(7月4日)に伴う市長選の日程を6月16日告示、23日投開票と決めた。 市長選にはこれまで現職の松木正一郎氏(63)が再選を目指して出馬表明したほか、元副知事の土屋優行氏(68)も名乗りを上げている。 3月1日現在の選挙人名簿登録者数は1万7389人(男8366人、女9023人)。
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「マークイズ静岡」に期日前投票所 来年3月市議選で設置へ 学生意見反映 「買い物ついでに」-市議会
藤原融作選挙管理委員会事務局長は、2025年3月の市議選で、葵区の大型商業施設「マークイズ静岡」に期日前投票所を設置する方針を示した。山梨氏への答弁。 同市選管が大規模集客施設に期日前投票所を置くのは初めて。買い物や食事のついでに投票できる環境がなく、若者が訪れる場所に期日前投票所がないことを課題としていた。市内の学生らの「商業施設への期日前投票所の設置が効果的である」などとする意見を反映し設置を決めたという。 場所は、葵、駿河、清水各区からの交通アクセスの利便性を考慮してマークイズ静岡を選定した。 同市選管は23年度、市議選の投票率向上に向けて静岡大の学生と連携した調査研究に取り組ん
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藤枝市長選で北村氏を推薦 自民県連
自民党県連は28日、任期満了に伴う藤枝市長選(5月19日告示、26日投開票)で、5選を目指す現職北村正平氏(77)を推薦すると発表した。市藤枝支部、市岡部支部が推薦を上申していた。
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6月総選挙予想 静岡県内で支持訴え 立民・岡田幹事長
立憲民主党の岡田克也幹事長が25日、静岡県内選出の同党所属国会議員の国政報告会に出席するため県内を訪問した。浜松市では、秋の自民党総裁選を念頭に「6月に解散総選挙がある」と予想し、立民への支持を呼びかけた。 自民党を上回る議席獲得は「不可能ではない」とも主張。「皆さんの思い、怒りが投票所に足を運ぶことにつながれば結果はついてくる」と強調した。 自民派閥の政治資金パーティー裏金事件にも触れ「政治が信頼されていない」と批判。事実関係を明らかにし、派閥幹部らが政治責任を取ることが必要だとし「政治と金の関係について信頼感を高められるよう与野党で改革を進める」と唱えた。 衆院政治倫理審査会の非公
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将来見据えた事業重点 清水町予算案 一般会計最大112億円
清水町は22日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は町長選の前で骨格予算とした前年度より13・3%多い112億2200万円で、過去最大となった。「将来を見据えた未来志向型予算」として、教育などに重点を置いた。 改築に向けて準備を進めてきた南小北校舎の解体、建設工事に着手する。新規事業として、強い降雨で排水が追いつかない場合などに起きる内水対策を計画的に進めるため、浸水想定区域図を策定する。企業の誘致や流出防止に向けて土地を有効利用する目的で、市街化調整区域の土地利用方針策定に360万円を計上した。 50歳以上を対象に帯状疱疹(ほうしん)の予防接種費用の一部補助、市制60周年
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記者コラム「清流」 「迅速な開票」責任感を
森町長選の開票結果発表は町選挙管理委員会の想定より約40分遅れ、開票開始から2時間超を要した。選管事務局は「念入りに確認した結果」と説明した。 正確性は大前提だが、公職選挙法では、「迅速な開票」が求められている。開票当日、最終確認を待つ票の束が目の前で滞る状況で書記長と選挙長が談笑する場面があった。とうに目標時間は過ぎていた。候補者や有権者にできる限り早く結果を伝えようという責任感を持って作業していただろうか。開票現場に居合わせていた者から見れば、緊張感が欠けていたと受け取らざるを得ない。 8年前の町長選は三つどもえの激戦だったが、約1時間20分で開票を終えている。目標時刻を遅らせるなど
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議員定数15から2減 御前崎市議会 財政悪化に対応
御前崎市議会2月定例会は22日、本会議に議員発議で提出された議員定数(15)を2減する改正条例案を賛成多数(賛成11・反対3)で可決した。人口減少や市の財政状況悪化に対応するため、議会規模を縮小する。4月7日告示の市議選は定数13で行われる。 発議した丸尾忠氏は提案理由について、周辺市の議会と比べて人口当たりの議員定数が多いことに触れ、「財政状況が厳しい中、議員自らが歳出削減に努めるべき」と説明した。賛成討論に立った4人は「身を切る改革を進め、議会の資質を高めていかなければいけない」などと主張した。 議会事務局によると、市議の定数を2減することで年間1千万円以上の歳出削減につながる。定数は市
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下田の松木市長、再選出馬正式表明
下田市の松木正一郎市長(63)は21日、任期満了(7月4日)に伴う市長選に再選を目指して出馬する意向を正式表明した。就任がコロナ禍まっただ中の2020年だった点を踏まえ、「特にまちづくりでやり残したことがある」と言葉に力を込めた。定例会見で記者の質問に答える形で明らかにした。 松木氏は「(最初の)3年間は観光振興とコロナ対策の両立に骨を折る状況だった」と振り返った。その上で今春から一部機能が先行移転する新庁舎整備に道筋が付いたとし、現庁舎の跡地活用や伊豆縦貫自動車道のインターチェンジ予定地周辺の土地利用、下田グランドホテル跡地への公園整備、防災対策に意欲を示した。 既に元副知事の土屋優行
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子どもの遊び場確保 恒久施設 期待する声【検証 静岡市予算案㊥】
「屋根があって授乳室があってご飯を食べる場所もある。図書館も併設されていて子どもが大きくなっても通える」 2月上旬、焼津市が運営する焼津おもちゃ美術館。静岡市駿河区から0歳の子どもと一緒に訪れた30代の女性会社員は話した。堀内千穂館長は「焼津市民と同じくらい静岡市民の利用客がいる」と打ち明ける。 雨天でも子どもが屋内で体を動かせる官民の施設の設置が県中部でも相次いでいる。ただ、静岡市中心部や近郊の一部の民間施設は料金が比較的高く、親子で気軽に使える“居場所”は意外と少ないのが実態だ。 静岡市は2024年度、JR清水駅西口の駅前銀座商店街のアーケードと、廃校となっ
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熱海土石流「法令での抑止困難」 川勝知事、再検証結果に言及 静岡県議会2月定例会開会
静岡県議会2月定例会が20日開会した。川勝平太知事は所信で、熱海市伊豆山土石流災害の行政対応に関し、2023年7月から県が行っていた再検証の結果について概略を述べた。「今回検証した法令は盛り土行為に直接的に効果を及ぼすものではないため、法令の運用で土石流災害発生を抑止することは難しかった」と説明し、県の第三者検証委員会が22年5月にまとめた検証結果に影響しないとの見解を示した。詳細は3月7日に始まる常任委員会で報告する。 知事は今回の再検証で明らかになった事項として、土石流の起点となった逢初(あいぞめ)川源頭部で盛り土行為が始まった初期段階で、伊豆山港の水の濁りの情報が関係者間で共有されな
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静岡県議選選挙区変更 条例改正案を可決
20日に開会した静岡県議会2月定例会は、会期を3月18日までの28日間と決めた後、2024年度一般会計当初予算案や23年度一般会計2月補正予算案など計85議案を上程した。議員発議の浜松市行政区再編に伴う県議選選挙区を変更する条例改正案も追加上程され、原案通り可決された。 条例は同市域の選挙区を中央区選挙区(定数12)と浜名区・天竜区選挙区(定数3)の2選挙区に変更する内容。施行は2月21日。 同市域の現職県議15人の現住所で所属選挙区を分けると中央区11人、浜名区・天竜区4人で定数との差が生じている。3月18日に実施を予定するくじ引きまでに住所の変更がない場合は、浜名区・天竜区内に住む4
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衆院全小選挙区で候補者擁立目指す 維新静岡県総支部代表会見
日本維新の会県総支部の浦野靖人代表(衆院大阪15区)は19日、県庁で記者会見を開き、県内の衆院小選挙区の立候補者擁立方針について「野党連携は一切しない」と述べ、全選挙区で擁立を目指す考えを改めて示した。 浦野代表は「野党連携はしたことがないし、これからもないだろう。候補者の調整も一切しない」と述べた。維新は2023年までに県内小選挙区の静岡1、3、8区で次期衆院選立候補予定者の支部長を選任した。浦野代表は残りの五つの選挙区についても公募を続けるとした。現時点で選考が進んでいる人物はいないという。 いずれも新人で1区支部長の山下洸棋氏(32)、3区支部長の釜下由佳子氏(43)、8区支部長の
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森町長選 開票遅れる
11日に投開票された森町長選は開票結果の確定が遅れ、同日午後11時10分ごろに無所属で現職の太田康雄氏(64)の当選が発表された。町選挙管理委員会の事前の想定より約40分ずれ込んだ。町選管事務局は「書記長、選挙長の確認作業を念入りに行ったため、遅れてしまった」と説明した。 町選管は2016年の町長選の実績を踏まえ、午後10時半の確定を見通していた。開票作業は当初、票を判別する読み取り機が一部の票を読み取らないなどのトラブルはあったが、おおむね順調に進んだ。ただ、最終確認の段階で想定より時間を要した。特段の疑問票はなかった。 同事務局は「目標の時間は共有していたが、絶対に間違えられないとの
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核ごみ 2町村で候補地 北海道寿都町、神恵内村 次段階調査へ移行「可能」 最終処分場選考で報告書案
原発の高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分事業を担う原子力発電環境整備機構(NUMO)は13日、北海道の寿都(すっつ)町と神恵内(かもえない)村で実施した全国初の文献調査の報告書案を、専門家で構成する経済産業省の作業部会に提示した。両町村とも、最終処分地の選定事業で次の段階の概要調査に進むことが可能と判断した。 報告書案では、寿都町の全域と神恵内村の一部が概要調査の候補地とされた。全国で文献調査を受け入れたのは両町村だけにとどまる。鈴木直道知事は13日、概要調査に「反対の意見を述べる」とコメントを発表。次段階への移行が実現するかどうかは不透明だ。片岡春雄町長は同日、取材に対し「(文献
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森町長選 太田氏に当選証書 「3期目、新たなチャレンジ加える」
任期満了に伴う森町長選で3選を果たした現職の太田康雄氏(64)は12日、町選挙管理委員会(岡野知洋委員長)が町民生活センターで行った当選証書付与式に臨んだ。太田氏は「3期目は1、2期目の延長ではなく、そこに新たなチャレンジを加えて町づくりを進める」と決意を述べた。 太田氏は人口減少対策として、企業誘致に取り組む考えを提示。「外部から企業を呼び込むだけでなく、町内で既に営業・経営されている事業者を応援していくことも同時に行う」と語った。 太田氏に当選証書を手渡した岡野委員長は「町長選挙は町民にとって身近な選挙。町民の期待に応え、町の発展と安心して暮らせる町の実現を目指し、大いに活躍してほし
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森町長選、現職の太田氏3選 新人との争い制す 投票率は過去最低62・30%
任期満了に伴う森町長選は11日、投開票が行われ、無所属現職の太田康雄氏(64)が、無所属新人のJA遠州中央元代表理事理事長川崎知哉氏(64)を破り、3選を果たした。投票率は62・30%で、2016年の町長選(前回は無投票)を8・34ポイント下回り、過去最低となった。▶森町長選 開票速報ページ 太田氏は2期8年の経験を前面に出し、これまでの実績に基づいた移住定住促進策などの発展を主張して支持を広げた。地元の大票田・森地区から手堅く票を集め、南部地域の園田と飯田両地区にも浸透した。川崎氏は、積極的なトップセールスで二つの新東名高速道インターチェンジ(IC)を生かした企業立地の推進などを訴えて追
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【記者解説】森町長3選の太田氏 実績に一定評価、実行力の発揮期待
知名度で勝る太田康雄氏が川崎知哉氏の猛追を振り切った。両氏の主張に大きな違いがなく、現町政への信任投票の色合いが濃かった今回選。有権者は太田氏の実績に一定の評価を示し、3期目の成果に期待を寄せた。 太田氏は2期8年間で、ふるさと納税による財源確保や、「遠州の小京都」の魅力を再構築する計画づくりなど、活性化への「種まき」を進めてきたと主張した。少子高齢化や人口減少が加速する中、有権者はこうした取り組みに町の発展を託した。 一方で、行動力やスピード感を掲げた川崎氏と接戦にもつれ込んだのは、現町政に物足りなさを感じる批判票も多かったからだ。3期目はこれまでの土台の上に移住・定住促進や産業振興な
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森町長選開票結果発表遅れ 選管「念入りに確認」
11日に投開票が行われた森町長選で、開票結果発表が町選挙管理委員会の事前の想定より約40分遅れた。町選管事務局は「書記長、選挙長の確認作業を念入りに行ったため、遅れてしまった」と説明した。 町選管は2016年の町長選の実績を踏まえ、午後10時半の結果確定を見通していた。しかし、発表は午後11時10分ごろだった。 事務局は「選管委員の中で目標の時間は共有していたが、絶対に間違えられないとの思いから前回よりも時間をかけて確認した」と釈明。「今後のやり方については工夫や改善を図りたい」とした。
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社説(2月10日)攻勢強める立民 政権担当能力示せるか
自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件は国民の政治不信を増幅させた。岸田文雄内閣の支持率は危険水域とされる30%を割り込んで低迷し、通常国会で立憲民主党など野党が攻勢を強める。岸田首相を含む自民幹部や事件に関与した派閥関係者の責任を明確にし、思い切った再発防止策を講じない限り、信頼回復は難しいだろう。 岸田首相や自民がこのまま政権を担っていいのか、有権者の間に疑念が生じているのは間違いないが、一方で次の衆院選に向けては、野党側に政権担当能力があるのかも問われている。野党第1党の立民は都内で開いた党大会で「政権交代を成し遂げて政治・経済・社会のありようを抜本的に立て直す」とした2024
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浜松市予算案 投資と規律 バランス重視 地方創生に本腰
現役世代のための積極財政か、将来負担の軽減に向けて前市政からの規律重視を継続するのか―。16年ぶりに浜松市の新たなかじ取り役となった中野祐介市長が9日に発表した2024年度当初予算案。注目された初の当初予算編成は積極財政と規律重視の両立を目指し、バランスを意識した内容となった。24年度は市最大の課題である人口減少からの脱却に向け、昨年4月の市長選から訴える「浜松から地方創生」「まち・ひと・しごとの創生」に本腰を入れる。自ら手がけた当初予算案だけに実行力と成果が改めて問われる。 市長選の際、財政運営について思惑が異なる自民党と、市内の一部経済人から支援を受けたことから方向性が注目されていた。
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森町長選 あす11日投票
任期満了に伴う森町長選は11日、投票が行われ、即日開票される。新人のJA遠州中央元代表理事理事長川崎知哉氏(64)と3選を目指す現職太田康雄氏(64)=いずれも無所属=の2人が激しい選挙戦を繰り広げている。 投票は同日午前7時から午後8時まで町内7カ所で行われ、午後9時から町総合体育館で開票する。 森町選挙管理委員会によると、5日時点の選挙人名簿登録者数は1万4516人(男7153人、女7363人)。 森町長選立候補者略歴 川崎知哉[かわさきともや]64 無新 ▽現=町森林組合監事▽元=JA遠州中央代表理事理事長。農業経営高(現浜松大平台高)卒。三倉 太田康雄[おおたやすお]
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市議会の仕組み学ぶ 三島北高で講座
三島市選挙管理委員会はこのほど、若年層の投票率向上を目的とした選挙出前講座を三島北高で開いた。市議会と初めて共同開催し、市民にとって最も身近な市政や政治家の役割について紹介した。 藤江康儀議長と甲斐幸博副議長が訪れ、市議会の仕組みや議案審議の流れなどを説明した。生徒からの質問で「議員に必要なスキルや知識はあるか」と問われ、「三島市を良くしていこうと思い、やる気と元気があればできる。将来ぜひ出馬してほしい」と呼びかけた。 昨年4月の市議選の投票率は過去最低の46・49%。政治への関心を高めてもらおうと市議会の協力を受けて開催した。
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選挙制度 小選挙区は「失敗」 改革必要 皆逆らえず「イエスマン」に ジャーナリスト・田原総一朗氏に聞く【さまよう民主主義】
はびこる「政治とカネ」問題、高まる政治不信…。日本の民主主義が危うい。テレビの討論番組で白熱した議論を戦わせてきたジャーナリストの田原総一朗氏は選挙制度に問題があると指摘。「今こそ変えなければ」と訴える。1年にわたり、一線の識者がさまざまな事象の背景を探り日本の行方を問う。 30年前の1994年1月に細川政権で、衆院への小選挙区比例代表並立制導入を柱とする選挙制度改革が実現したが、これは失敗だったと僕は思っている。問題はいろいろあるが、一番大きいのは小選挙区制だと1人だけを選ぶので、議員が執行部のイエスマンになってしまうことだ。 第2次安倍政権の時が典型だ。長期政権が続く
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土屋元副知事が出馬正式表明 今夏の下田市長選
元副知事の土屋優行氏(68)=浜松市天竜区二俣町阿蔵=が9日、下田市内で記者会見し、任期満了(7月4日)に伴う下田市長選に出馬する意向を正式に表明した。 現市庁舎は今春から段階的な移転を予定しているが、土屋氏は「移転を否定するつもりはない」としつつ、移転地の水害リスクに触れ「移転先に全ての要素を入れるかは考える必要があり、防災機能は別個(別の場所)にすべき」との見解を示した。 賀茂6市町の広域連携推進の必要性に触れ、職員不足などを一因に自治体の垣根を越えた教育委員会の統合の必要性も訴えた。 市長選には現職の松木正一郎氏(63)が既に出馬の意向を明らかにしている。松木氏とは静岡県の元同僚
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土屋元副知事 下田市長選出馬へ
元副知事の土屋優行氏(68)=浜松市天竜区二俣町阿蔵=が8日までに、任期満了(7月4日)に伴う下田市長選に出馬する意向を固めた。9日にも正式表明する。 土屋氏は下田市出身。静岡新聞社の取材に「古里のかつてのにぎわいを取り戻すため、行政経験を還元したい」と出馬を決めた理由を述べた。市庁舎移転後の中心市街地活性化などを訴えていくとみられる。 土屋氏は県の経営管理部長や経済産業部長、賀茂振興局長などを歴任。2015年に伊豆半島担当の副知事に就き、19年に退任後は22年まで県特別補佐官を務めた。21年に本県で開催された東京五輪・パラリンピック自転車競技で、運営・調整の全般を担当した。 同市長選
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4月の伊豆市長選 連合静岡、現職菊地氏推薦
連合静岡は8日、執行委員会を開き、任期満了に伴い4月に予定される伊豆市長選に5選を目指して出馬を表明している現職菊地豊氏(65)の推薦を決めた。
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森町長選終盤情勢 太田氏、大票田死守に全力 川崎氏、組織力生かし猛追
任期満了に伴う森町長選は11日の投開票に向けて、3選を目指す現職太田康雄氏(64)をJA遠州中央元代表理事理事長の新人川崎知哉氏(64)が猛追する展開で終盤戦に入った。知名度と実績で浸透する太田氏を、川崎氏が組織の厚みを生かし中盤以降激しく追い上げている。保守分裂選挙の様相で、情勢はいまだ流動的だ。 太田氏は町議10年、町長8年の経歴で培った経験と政治感覚を強調し、政策論を前面に出して支持を広げる。有権者の約4割を占める森地区に地盤を持つことが最大の強み。大票田の死守と投票率の上昇に全力を挙げている。陣営には現職町議の半数が加わり、終盤に向け南部地域の園田、飯田への浸透も図る。 川崎氏は
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森町長選 立候補者アンケート
任期満了に伴う森町長選は11日に投開票を迎える。選挙戦を繰り広げる新人の川崎知哉氏(64)と現職の太田康雄氏(64)に町の諸課題に対する考えを聞いた。※上から届け出順 川崎知哉(かわさきともや)氏 無新 64歳 ■目指す森町の将来像は 「みんながワクワクする森町」を目指す。「ワクワクする森町」とは、子育て、教育、福祉、医療、文化振興など、あらゆる分野において、子どもから高齢者までみんなが「明るい未来を描ける」将来像。森町に生まれ育ち、森町で暮らして良かったと思える町にする。 ■少子高齢化、人口減少への対応策は 森町の最大の課題は人口減少。これにブレーキをかけストップさせる。
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教団側推薦確認書 署名か 盛山文科相 衆院選前に
盛山正仁文部科学相が2021年の衆院選前、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体から推薦状を受け取ったとされる問題で、盛山氏は7日の衆院予算委員会で、教団側の推薦確認書に署名もしていたのではないかと問われ「よく読むことなくサインしたかもしれない。よく覚えていない」と述べた。記録もなく、22年の自民党調査で報告しなかったのは故意ではないと釈明。岸田文雄首相は野党の更迭要求を重ねて拒否した。 林芳正官房長官も同日、関連団体との接点が新たに判明したと明らかにした。教団に関する閣僚らの説明責任が改めて問われる事態となっている。 一部報道によると、推薦確認書は教団側が掲げる政策に賛同を求める
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静岡県議選 検討委答申 浜松市2選挙区へ
静岡県議選の選挙区や定数などを協議する県議会議員選挙区等調査検討委員会は7日、浜松市の行政区再編に伴う選挙区の区割りと各選挙区の配当定数案を中沢公彦議長に答申した。 答申は、浜松市域(定数計15)に新たに設定された中央、浜名、天竜の3行政区を基に、公職選挙法の規定で天竜区を合区し、中央区(定数12)、浜名区・天竜区(同3)の2選挙区とした。20日開会予定の県議会2月定例会の初日に条例改正案が上程され、即日採決を行う見通し。 中沢議長に答申書を手渡した良知淳行委員長は「今回は補欠選挙に備えた選挙区変更。(議員任期満了に伴う)2027年の県議選に向けた検討にも着手する」と報告した。次期県議選
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森町長選が告示、11日投開票 現職と新人一騎打ち
任期満了に伴う森町長選が6日、告示された。新人のJA遠州中央元代表理事理事長川崎知哉氏(64)と3選を目指す現職太田康雄氏(64)=いずれも無所属=が立候補を届け出て一騎打ちの選挙戦に入った。=立候補者の横顔5面へ 投票は11日午前7時から午後8時まで町内7カ所で行われ、同9時から町総合体育館で即日開票する。期日前投票は7~10日の午前8時半から午後8時まで町民生活センターで受け付ける。町選挙管理委員会によると、5日時点の選挙人名簿登録者数は1万4516人 (男7153人、女7363人)。 川崎知哉(かわさき・ともや) 64 無新 ▽現=町森林組合監事▽元=JA遠州中央代表理事理事
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二之湯智氏 自民離党 京都市長選で次男支援
自民党は6日、国家公安委員長を務めた二之湯智元参院議員の離党届を受理した。党紀委員会が了承し、茂木敏充幹事長に報告した。4日投開票の京都市長選では党推薦候補がいたが、出馬した自身の次男を支援していた。
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【森町長選 立候補者の横顔】太田康雄(おおたやすお)氏(無現② 64歳) 経験基づき新たな挑戦
町議として計10年、政治感覚を磨き、2016年の町長選で初当選した。町長として2期8年、かじ取りを担ってきた。この間に進めた人口減少対策や財源の確保策、産業振興のさらなる拡充を掲げ、「これまでにまいてきた種に花を咲かせ、実を実らせる」と3選を目指す。 町長を4期務めた故太田三作氏の三男。金融機関に22年間勤めたが、「森町のために働きたい」との思いで46歳から町議を務めた。その後は父の背中を追って町長選出馬を決意した。 多くの支援者が認める穏やかな性格と実直な姿勢で、町の課題に向き合ってきた。一方で、「おとなしい」という見方もあった。「意見を受け止め、次期は経験と実績に基づく新たなチャレン
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期日前投票所、商業施設にも 次期静岡市議選 静大生の意見反映
静岡市選挙管理委員会は2024年度、来春実施予定の市議選の投票率向上に向け、新たな取り組みを始める。昨年夏に静岡大の学生から受けた提案を事業化する方針で、これまで区役所などの公共施設にのみ開設していた期日前投票所について、次期市議選では市内の商業施設にも設置するという。 期日前投票所の増設のほか、高校生と大学生を対象にした選挙啓発動画コンテストの開催▽地方選向けの教材作成▽大学生への住民票移動を呼びかけるチラシの配布―を実施する。 同選管と同大の学生は昨年から、市議選の投票率を向上させるため連携している。学生は市長選や市議選の投票率に関する調査をする中で、「20、30代には投票所に行くの
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森町長選告示、現新2氏が届け出 選挙戦へ
森町長選が告示された。午前9時現在、新人の川崎知哉氏(64)と現職の太田康雄氏(64)が届け出て選挙戦に突入した。
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裏金直撃 薄氷の1勝 自民 前橋、京都市長選 保守地盤敗北 3補選に影【表層深層】
自民党は4日の前橋、京都両市長選を1勝1敗で終えた。派閥の裏金事件が直撃し、歴代首相を輩出した保守地盤が強固な群馬で敗北。京都は、共産党の実質的な支援を受けた新人の猛追を許し、薄氷の勝利だった。内閣支持率は20%台に沈んだままで、「裏金国会」では野党の追及が続く。衆院3補欠選挙、東京都知事選といった今後の重要選挙に影を落とす。 「想定内だ」。激戦から一夜明けた5日、自民党幹部は1勝1敗の結果について平静を装った。ベテラン議員も「裏金国会の渦中に1勝できたのだから御の字」と語る。 おきゅう 実は1月31日、小渕優子選対委員長ら幹部が党本部に集まり、両市長選の情勢を分析。「2020年
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宮沢氏団体が収支報告書訂正
自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件で、安倍派の宮沢博行氏(衆院比例東海)は5日、資金管理団体「宮柱会」の政治資金収支報告書の2020~22年分について訂正を総務省に届けた。パーティー券販売ノルマ超過分の還流に当たる派閥からの寄付収入を3年間で計132万円追加記載し、支出では計31万4541円を加えた。差額は翌年への繰り越しとした。 宮沢氏の事務所によると、内訳は20年が収入58万円、支出2万8768円(会合費)、21年が収入42万円、支出2万3500円(会合費)、22年が収入32万円、支出26万2273円(会合費、会費、贈答品代)。 宮沢氏は「今後は資金を厳正に管理し、信頼回復に努め
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新市議21人に当選証書付与 御殿場市選管「政策を誠実に実行して」
御殿場市選挙管理委員会(長田幸雄委員長)は5日、市役所で当選証書付与式を開き、4日に投開票が行われた市議選で当選を果たした新市議21人に当選証書を付与した。 長田委員長は「市民の期待を肝に銘じ、選挙戦で示した市政への思い、訴えた決意、約束した政策を誠実に実行してほしい」と求めた。投票率が過去最低の44・32%だったことにも触れ「市民生活に直結する身近な選挙にもかかわらず、憂慮すべき現実。政治離れに歯止めをかけるため力を尽くして」と呼びかけた。新市議を代表し、最年長の池谷晴一氏が決意を述べた。 市議選は定数21に対し22人が立候補。現職12人、元職2人、新人7人が当選した。 ▶御殿場市議選
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森町長選 6日告示
任期満了に伴う森町長選が6日、告示される。3選を目指す現職の太田康雄氏(64)とJA遠州中央の前代表理事理事長の川崎知哉氏(64)が出馬意向を表明し、一騎打ちとなる見通し。 立候補の届け出は午前8時半から午後5時まで、町民生活センターで受け付ける。投票は11日午前7時から午後8時まで町内7カ所で行われ、即日開票される。 町選管によると、昨年12月1日時点の選挙人名簿登録者数は1万4554人(男7173人、女7381人)。
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御殿場市議21人決まる 投票率44・32%で過去最低
任期満了に伴う御殿場市議選(定数21)は4日に投票が行われ、即日開票の結果、新市議21人が決まった。投票率は過去最低だった前回選をさらに7・11㌽下回る44・32%となった。 当選者の内訳は、現職12人、元職2人、新人7人。党派別では無所属16人、公明2人、自民1人、共産1人、参政1人。印野地区唯一の候補の勝間田幹也氏(65)=無元=がトップ当選を果たした。勝又正人氏(61)=無新=、横山大氏(36)=無新=、森順氏(54)=参新=ら新人7人が全員当選した。参政党の公認候補が同市議選で議席を獲得するのは初めて。 明確な争点はなく、各候補は雇用対策や医療福祉の充実などを訴えた。 ※画像