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テーマ : 選挙しずおか

首相「裏金説明継続を」 参院予算委 4月解散否定

 岸田文雄首相は4日の参院予算委員会で、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件の真相解明に向け「実態把握について、引き続き政治倫理審査会などで説明が行われなければならない」と述べ、継続して説明責任を果たすよう関係者に求めた。自民の茂木敏充幹事長の後援会組織に使途の詳細が不明な支出が億単位あった問題に関し「指摘があれば本人が丁寧に説明することが重要だ」と語った。立憲民主党の蓮舫氏は「法律の抜け穴を使い、裏金をつくっている」と批判した。
 首相は、4月の衆院3補欠選挙とタイミングを合わせる形で衆院解散に踏み切る考えがあるかどうか問われ「全く考えていない」と言及した。
 茂木氏後援会の不明支出問題を巡り「現行法の範囲で対応が行われていると思う」と語り、違法性は否定した。茂木氏は党本部での記者会見で「政治資金規正法にのっとり、収支を適切に報告している」と述べた。
 蓮舫氏は、茂木氏の資金管理団体から後援会組織に10年間で3億2千万円超を移動していたと指摘。資金管理団体は、使途公開ルールが厳しい「国会議員関係政治団体」に該当するが、資金が移った後援会組織は「その他の政治団体」で支出の公開基準が緩く、政治資金の流れが事実上チェックできない形になっていた。
 立民の辻元清美氏は、首相と安倍、二階両派幹部計6人が出席した先週の衆院政倫審では出席者の説明に食い違いがあったと強調。「首相は真実を解明したいとの思いでなく、予算審議を強行するための通過儀礼にした」と非難した。
 首相は、安倍派では参院選があった年の資金還流が多いとの疑惑を受け「聞き取り調査で、参院選の際に特別な取り扱いが行われたとの発言は把握できていない」と説明した。
 2024年度予算案が異例の土曜審議を経て2日に衆院通過したのを受け、参院予算委は基本的質疑を実施。参院での論戦が本格化した。

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