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テーマ : 選挙しずおか

市議選終盤情勢 沼津/三島

  統一地方選後半戦の市議選は、23日の投開票に向けて最終盤に入った。各陣営とも地域課題の解決策を訴え、支持拡大に全力を挙げる。各地の情勢を探った。

沼津市 現職優位も一部に鈍さ
 沼津市議選は定数28に対し、現職24、新人12の計36人がせめぎ合う混戦模様。組織を固める現職が優位だが、一部陣営の動きに鈍さもみられ、流動的。関心は低調で投票率は前回選(41・16%)並みが見込まれる。2千票が当選の安全圏か。
 9人が立つ激戦の大岡・金岡・門池地区は、深田昇氏が労組や地元票を固め、山下富美子氏は市内全域で支持を集める。高橋達也氏は関係NPOなどからも集票。井原三千雄氏は地元固めに、渡辺博夫氏は地域と学校人脈に注力。村木豊氏は地元を中心に回り、佐藤健一郎氏は労組票に加え、他地域での浸透も狙う。籾山真由美氏は街頭活動を重ね、岡田進一氏は組織固めに懸命。
 市街地の沼津駅南部は長田吉信氏が組織、尾藤正弘氏は地元や関係団体、大草満氏は教育関係者を固め、市川道隆氏は他地域の集票も狙う。高橋秀子氏は組織票に女性票も視野に入れる。小沢隆氏はSNSを活用した独自戦術。梅沢弘氏は鉄道高架反対を訴え、芹沢代輔氏は地元や空手関係の集票に注力する。
 駅北部は片岡章一氏は組織票を集め、加藤明子氏は地元や関係団体から集票を目指す。浅田美重子氏は障害児支援の実績を強調、平野謙氏は立民議席の保持に必死。中島海氏は最年少をアピールする。
 愛鷹・片浜・今沢地区は組織票を持つ小泉宣子氏、梶泰久氏、渡部一二実氏が地元票の上乗せを目指す。江本浩二氏は政策の浸透に努める。佐野博一氏は地元固めを進める。
 原・浮島地区は、久保田吉光氏が地元と関係団体をまとめる。病気療養から復帰した浅原和美氏は巻き返しに懸命。川口慶氏は父から継いだ党の地盤固めを急ぐ。堀公弘氏は街頭演説を重ね政策を訴える。大場豪文氏は地元票に注力する。渡辺大輔氏はネットを活用し、浸透を図る。
 三浦・戸田地区は、植松恭一氏が新人への票流出を警戒。大川敬太郎氏は地元に加え、他地域からの集票を狙う。引退市議から引き継ぐ堤飛鳥氏は戸田の議席死守を目指す。

沼津市(定数28、届け出順)
経歴は氏名、年齢(投票日基準)、党派、現元新別、職業・肩書の順。
堀公弘 49 れ新 JR東海社員
井原三千雄 72 無現 農業 
浅田美重子 44 自現 福祉団体会長
佐野博一 64 無新 運送業 
渡辺大輔 41 無新 人材派遣会社社長
久保田吉光 64 自現 行政書士 
村木豊 53 自現 [元]IT会社社員
尾藤正弘 56 自現 経営コンサル会社社長
長田吉信 62 公現 計器製造販売会社社員
小沢隆 37 無現 陸上自衛隊予備自衛官
渡部一二実 64 無現 富士通社員
佐藤健一郎 56 無新 電力会社社員
高橋達也 55 無現 就労支援施設長
平野謙 53 立現 若者支援団体共同代表
小泉宣子 57 公現 党沼津西支部長
川口慶 53 共新 [元]書店員
片岡章一 44 公現 党沼津東支部長
浅原和美 72 無現 議長 
深田昇 51 無現 明電舎社員
芹沢代輔 35 無新 整体店経営会社社員
堤飛鳥 40 無新 医療事業所職員
大草満 64 無新 [元]市立小教頭
山下富美子 69 無現 帽子デザイナー
加藤明子 47 無現 沼津国際交流協会理事
植松恭一 53 自現 電子制御機器会社役員
中島海 26 維新 美容サロン代表
岡田進一 59 共現 マッサージ師
市川道隆 59 無現 [元]プラサヴェルデ職員
籾山真由美 50 参新 党県連女性東部部長
梶泰久 52 無現 芝浦機械社員
大場豪文 53 無現 経営コンサル会社代表
大川敬太郎 47 無新 農業 
梅沢弘 76 無現 鉄道高架勉強会主宰
江本浩二 62 無現 農業 
渡辺博夫 79 無現 市日中友好協会会長
高橋秀子 55 共新 党市ジェンダー推進員


三島市 新人ら当落線でしのぎ
 三島市議選は定数22に、現職17、元職2、新人9と計28人が出馬した。前回選から2人増え、当選目安は千票前後か。新人中心に複数候補が当落線上でしのぎを削る。市が進める三島駅南口再開発など事業推進に向け、親市長派が勢力を維持、拡大できるか注目が集まる。
 市街地区は、佐野淳祥氏が西地区を中心に支持を集め、土屋利絵氏が地域活動で築いた人脈で支援を広げる。国替えした沈久美氏は転居先の栄町を中心に開拓し、佐藤寛文氏は現市政への批判票を取り込む。松田吉嗣氏は経験と実績を強調。山崎照代氏は党支持者と票を掘り起こす。
 中郷地区は9人が出馬する激戦区。昨年の市長選に出馬した石井真人氏は知名度を武器に支持を広げ、古長谷稔氏は防災活動に携わる地域でも支持を集める。堀江和雄氏は公明支持層を着実に固め、川原章寛氏は労組票の上積みを図る。河野月江氏は市政の監視役としての役割を強調。横山雅人氏は地元梅名や出身大学の同窓生から支援を受け、秋山恭亮氏は引退市議の協力で他地区での上積みを期待する。永田裕二氏は同世代の支援を受けて地元大場の票を固める。最年少候補の本間雄次郎氏は地元長伏を中心に浸透を図る。
 錦田地区は、鈴木文子氏が公明支持層に加えて知人らにも浸透。服部正平氏は駅前再開発の再検討を訴え、高田康子氏は福祉の充実を掲げて全域で支持拡大に励む。
 北上地区も激しく票を奪い合う。宮下知朗氏は労組の支援を受けて全域で集票し、村田耕一氏は富士ビレッジを軸に支持層を固める。藤江康儀氏は実績を幅広く訴えて支持拡大をうかがう。野村諒子氏は地元主婦層を中心に浸透し、岡田美喜子氏は地域力向上を訴えて投票を呼びかける。自民に初公認された甲斐幸博氏は国会議員らとの関係を強調。弓場重明氏は維新支持層の取り込みを狙う。加藤貴康氏は沢地、山田小学区を丹念に回り、吉田よしお氏は出身の初音台を中心に浸透を図る。近藤正文氏は自身の店で支援を求める。

三島市(定数22、届け出順)
経歴は氏名、年齢(投票日基準)、党派、現元新別、職業・肩書の順。
山崎照代 46 参新 フリーアナウンサー
堀江和雄 61 公現 党三島支部長
秋山恭亮 46 無新 学校教材卸業
河野月江 54 共現 党県委員会役員
近藤正文 47 無新 飲食会社経営
岡田美喜子 64 無現 社労士事務所職員
鈴木文子 67 公現 機械工具販売会社役員
藤江康儀 65 無現 建設会社社長
村田耕一 63 公現 党県民運動局次長
横山雅人 60 無新 社会福祉法人監事
服部正平 62 共現 党市委員会委員長
吉田よしお 40 無新 SNSコンサル業
弓場重明 72 維元 建築設計士
高田康子 55 無新 ガス販売会社取締役
宮下知朗 43 無現 東レ社員 
古長谷稔 51 無現 環境防災コンサル業
野村諒子 70 無現 NPO法人理事
川原章寛 52 無現 横浜ゴム社員
沈久美 56 自現 党市支部女性部長
土屋利絵 50 無現 寺院職員 
加藤貴康 52 無新 コンサル会社社長
甲斐幸博 67 自現 県人づくり推進委員
松田吉嗣 67 無現 不動産賃貸会社社長
佐野淳祥 47 無現 NPO法人理事長
永田裕二 52 無新 燃料販売業
石井真人 44 無元 経営コンサル会社社長
本間雄次郎 29 無新 霊園管理業
佐藤寛文 47 無現 不動産業

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