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テーマ : 選挙しずおか

若者投票率向上 高校生担う 御殿場市 明るい選挙推進協 5人を委員に委嘱

 御殿場市明るい選挙推進協議会は22日、市内の御殿場、御殿場西、御殿場南の3高校の生徒5人を委員に委嘱した。県内各市町の同協議会で、高校生が委員になる例は非常に珍しいという。主権者教育の推進とともに、選挙の低投票率が大きな課題となっている同市で主に若年世代に対する啓発の強化を図る。

委嘱状を受け取った御殿場高の山田菜々美さん(右)と田中遥菜さん=22日午前、御殿場市
委嘱状を受け取った御殿場高の山田菜々美さん(右)と田中遥菜さん=22日午前、御殿場市

 同市では4月の県議選で市内の投票率が37・81%と過去最低を記録。10代の投票率は20・65%、20代が21・10%と若者の選挙離れが顕著に表れた。同協議会では選挙権を持ち始める高校生に注目し、若者らしいアイデアの取り入れや同年代の選挙への関心を高める啓発活動の実現などを目標に昨年度、生徒が委員になれるよう規約を改定した。
 5人の任期は1年間。2024年2月に予定されている市議選などの選挙で、投票を呼びかけたり期日前投票の立会人を務めたりして主体的に選挙に携わる。学びは学校に還元してもらい、生徒が選挙を身近に感じてもらえるようにする。
 御殿場高の山田菜々美さん(17)と田中遥菜さん(17)は、市内で同日開かれた同協議会総会に出席した。田中さんは「若者の無投票をなくせるように、選挙への関心を広めていきたい」と話し、山田さんは「ネット上にクイズ形式で立候補者を紹介するサイトを作るなど選挙に興味を持ってもらえる工夫をしていければ」と意気込む。
 市選挙管理委員会の長田幸雄委員長(70)は「低投票率に歯止めがかからない中、今までにない若い発想に期待したい」と述べた。

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