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テーマ : 政治しずおか

【川勝知事辞意表明】対応追われる県議会各会派 対立と連携不足、最後まで

 川勝平太知事の突然の辞意表明から一夜明けた3日、静岡県議会各会派は知事の真意の確認に追われた。「よりしっかりとした謝罪を求める」「考えを尊重したい」―。各会派の反応は、これまでの県議会との対立構図を最後まで映し出す形になった。

㊧知事会見後に取材に応じる増田享大代表=3日午後、県庁㊨川勝知事の辞意表明を受けて取材に答える田口章会長=3日午後、県庁
㊧知事会見後に取材に応じる増田享大代表=3日午後、県庁㊨川勝知事の辞意表明を受けて取材に答える田口章会長=3日午後、県庁

 「非常に重い決断なので真摯(しんし)に受け止めたい」。知事による会派説明や記者会見の後、自民改革会議の増田享大代表は記者団の取材に答えた。一方で「発言で傷ついた方に対するおわびは、しっかりと求めなくてはいけない」と厳しい姿勢を示し、今回の発言に対する申し入れを検討すると強調した。
 自民はこの日、臨時役員会を開き、知事選の候補者擁立を加速させることを確認した。知事が会見で指摘した「県議会との対立構図」が、近年は県政に混乱を招いたとの指摘がある中、増田代表は会派を超えて擁立に向けて連携していくことに意欲を示した。
 これまで知事を支えてきた第2会派ふじのくに県民クラブは、失言を繰り返す知事に対し再三注意を促してきたが、今回の事態を止めることはできなかった。田口章会長は「発言には気をつけていただきたいと話してきたので、今回の発言は非常に残念」と苦しい表情を浮かべた。ただ、これまで15年間の川勝県政を「決して間違っていなかった」と評価した。辞職については「知事の考えを尊重したいと伝えた」と述べ、慰留はしなかったという。
 ふじは知事選に向け、これから議論を始めようとした矢先だった。「(候補者の)リストがあるという状況ではない。知事が進めてきたふじのくにづくりをさらに高めていく後継者がいるとしたら、会派としても積極的に関わっていきたい」と語った。
 公明党県議団の蓮池章平団長はリニア中央新幹線事業の区切りを辞職理由に挙げたことに対し、「事業推進を主張しながら、事業が遅れている状況で一区切りとするのは納得がいかない」と苦言。知事選には「県議会や国と関係を保てる人を推薦したい」と述べた。

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