あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : 政治しずおか

「拉致解決へ覚悟」 首相、家族会と面会

 岸田文雄首相は4日、北朝鮮による拉致被害者家族会メンバーと官邸で面会した。全拉致被害者の即時一括帰国が実現するなら日本政府の独自制裁解除に反対しないとする新たな運動方針に関し「切実な思いをしっかりと受け止める。強い覚悟を新たにしている」と述べ、自らの手で拉致問題を解決するとの決意を強調した。
 北朝鮮の金正恩[キムジョンウン]朝鮮労働党総書記との首脳会談に向け「新しい時代を切り開いていくとの観点から私の決意を先方に伝え続けていきたい」と語った。拉致された横田めぐみさん=失踪当時(13)=の母早紀江さん(88)は日朝交渉を巡り「岸田首相と金氏との間では、ちょっと希望を持っている。首相の間に必ず動かしてもらいたい」と訴えた。
 めぐみさんの弟で家族会代表の拓也さん(55)は、首相の訪朝に言及した金氏の妹、金与正[キムヨジョン]党副部長の談話などに触れ「明らかにこれまでと異なる兆しがある。またとないチャンスを具体的(成果)につなげてもらいたい」と話した。
 家族会と支援団体「救う会」は2月25日、今後の運動方針をまとめ、親世代が存命中に全被害者の即時一括帰国実現を訴え、それが実現するなら独自制裁解除に反対しないとした。
 自民党も4日、拉致問題対策本部会合を開催。北村経夫事務局長によると「政府は家族会の運動方針を重く受け止め、北朝鮮との交渉に踏み出すべきだ」との意見が多かったという。

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

政治しずおかの記事一覧

他の追っかけを読む