感染対策配慮のデスク 沼津の鉄工所開発、コワーキング施設で紹介
新型コロナウイルス禍でオフィス環境が変化する中、沼津市の鉄工所「伊藤工業」が3Dレーザーの加工技術を活用し、鉄製のオフィス用デスク家具「KAKINE」を開発した。4月から同市新町のコワーキングスペース「シンマチ」と連携してショールームのように商品を紹介しつつ、新しい働き方を提案している。
2008年創業の同社は、溶接や製缶加工、板金などの自社技術を生かした商品開発を模索する中、コロナ禍で変化する職場環境に着目。3Dレーザー加工技術で鉄を曲線に加工した、デザイン性の高いデスクフレームを開発した。
デスクには複数のモニターを取り付けられるほか、フレーム内にコード類を通すことができる。コンセントやUSB充電ポートは側面に配置することで、すっきりとした机周りを実現させた。ホワイトボードを間仕切りとして取り付けて感染対策に配慮し、プライベートな空間も確保。配信用のマイクやカメラを取り付けるなど、サイズや機能をセミオーダーで整えられる。
2人用の法人向けは21万円台から、個人向けのスマートタイプは9万円台から注文できる。これまではインスタグラム経由で受注していたが、ショールームを持っていないため「シンマチ」と連携し、現物を実際に試せるようにした。
伊藤博高社長は「空間全体をデザインできる家具としてブランド化し、メーカーへの転換を図りたい」と話した。
問い合わせは同社<電055(943)5311>へ。