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テーマ : 沼津市

沼津スマートシティー計画 着実に成果、浸透は課題 活動3年、積極発信へ仕掛け模索

 沼津市と企業が進めるスマートシティー計画「クロステックヌマヅ」が2021年の始動から3年となる。市役所でのスマート窓口導入や、自動運転の実証運行など成果は表れている一方、市民の理解や成果の実感、浸透に課題も残る。

課題などを述べる明電舎の三井田会長(右)=沼津市水道部庁舎
課題などを述べる明電舎の三井田会長(右)=沼津市水道部庁舎


 「途中経過でもいいから示すべきだ」。12日開かれたクロステックヌマヅ協議会の全体会議で、頼重秀一市長は事務方に積極的に詳細を公表するよう指示する場面があった。
 沼津港の観光客動向の分析、スマート農業導入への環境整備、AIを活用したフレイル対策検討など、分野別の5部会(環境・エネルギー、モビリティ、情報の一元化、産業、健康・福祉)の担当者が成果と方針を説明。これに対し、頼重市長はまだ市民に知られていないとし、「選ばれる自治体になる必要がある」と発信力強化を求めた。
 協議会を構成する企業側も課題を挙げ、IHIの土田剛副社長は「部会間が連携し、データ分析と共有が必要」と指摘。明電舎の三井田健会長は障害者や市民の主体的参加を示した。
 市は市民参加型のイベントや計画に対する直接対話の開催を模索するとみられる。
 (東部総局・高橋和之)

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