沼津で探究・表現活動の成果、3月発表 ぬまりびと
探究・表現活動に熱中する個人が成果を発表する「ぬまりびと博覧会」が3月9、10の両日、沼津市で開かれる。出展者の中には、主催者が「そこに熱中するのか」と驚くほどニッチな分野で活動する人も。主催者は「知的な驚きにあふれ、異文化に触れる機会になる」と来場を呼びかける。
魚の骨「鯛(たい)の鯛」の標本を集める人、プロレスラー風のマスクを着けて動画投稿する人、沼津の土産品を制作する人ら、一つのことに没頭する「ぬまりびと」延べ50組が県内外から集う。パネルや写真集、論文などで活動を紹介し、書籍やアート作品を販売する。
歴史関連事業を展開する軽野造船所の岩崎敦史さん(46)=長泉町=らが企画した。インターネット上や都市部開催のイベントに限られる「ぬまりびと」の発信の場を地方につくり、他の出展者や参加者との交流から新たな価値の創出を期待する。岩崎さんは「個人の情熱から文化が生まれ産業になる。その視点を伝えたい」と力を込める。
会場はプラサヴェルデ。入場無料。インスタグラムとX(旧ツイッター)で情報発信している。