未来の都市景観発信 サンフロント21懇話会新年度方針 沼津で合同会議
静岡県東部・伊豆地域の活性化策を提言する静岡新聞社・静岡放送の「サンフロント21懇話会」(代表幹事・清野真司静岡中央銀行社長)は28日、幹事・運営委員と地元県議、市町長らによる合同会議を沼津市のサンフロントで開き、新年度の活動方針を了承した。沼津、富士、三島3市で進む再開発事業を念頭に、未来の都市景観を「見える化」して住民に発信することなど四つの基本テーマを掲げた。今後の総会で正式決定する。
基本テーマはこのほか、県東部の産業の持続的発展と新産業創出、観光創造と文化力向上、動物と人との近接化をそれぞれ支援するとした。新年度から本格始動する3市の駅周辺の再開発事業は次世代交通システムの導入や回遊性向上につながると指摘。「医療田園都市」構想の具現化、第1次産業のイノベーション、文学と食文化を軸にした観光面の新展開、動物愛護の先進地化へ、地域資源を活用していくことを盛り込んだ。
開催地沼津市の頼重秀一市長が議長を務めた。約120人が参加。基調講演も行った。
(東部総局・高橋和之)
共同通信の内田氏 裏金事件や解散時期解説
共同通信社の内田恭司編集委員兼論説委員が「窮地の岸田政権 どうなる日本」をテーマに基調講演を行った。
内田氏は政治部時代に首相官邸や自民党、民主党、外務省などを担当。小泉純一郎元首相の「郵政政局」や民主党政権誕生といった節目を取材してきた。
今回は、長年の知見や現在の取材をもとに、自民党派閥の裏金事件を軸に展開。「金権体質が露呈した。リクルート事件から何も変わっていない」と述べた。
裏金事件への批判は強く政権の現状は厳しいとも。首相は衆院の6月解散を照準にしていると見て、「4月の衆院3補選が天王山。この結果次第」と指摘した。