あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : 沼津市

ライダースジャケット×伝統手芸「刺し子」 革製品コンテストでグランプリ 沼津出身石橋さん

 沼津市出身で都内のアパレルブランドに勤める石橋善彦さん(42)=東京都墨田区=が製作したレザージャケットが、日本最大の革製品コンテスト「ジャパンレザーアワード2023」でグランプリを受賞した。スポーティーなイメージのライダースジャケットに、伝統的な手芸の「刺し子」を組み合わせた作品。「時間やコストにとらわれず、自分が着てみたい服を作った。良いものを追求した結果を評価してもらえてうれしい」と喜んだ。

刺し子で模様を施したライダースジャケットでグランプリを受賞した石橋さん=東京都内
刺し子で模様を施したライダースジャケットでグランプリを受賞した石橋さん=東京都内


 等間隔に穴が開いているパンチングレザーに刺し縫いし、袖部分に模様を施した。胴体部分は刺し子をせずシンプルに仕上げ、メリハリのあるデザインにした。ポイントは、上腕の後ろ側や肘下に取り付けたファスナー。サステナブル(持続可能)を意識し、刺し子の糸が切れてもファスナーから手を入れて容易に修理できるようにした。
 石橋さんは沼津市内の高校を卒業後、都内の服飾専門学校に進学。現在は、人気バンドの衣装も手がけた革製品中心のアパレルブランド「オベリスク」でプロダクトマネジャーとして働いている。仕事の合間や休日を利用して作品の製作に取り組んだ。「売ることを前提にしていない『自己満足』の作品だからこそ、妥協しないものづくりができた。自分の感性を大切に、かっこいいと思う服を作っていきたい」と語った。
 コンテストは16回目で、靴やかばんなど214点の応募があった。
 (東京支社・山下奈津美)

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

沼津市の記事一覧

他の追っかけを読む