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テーマ : 沼津市

静岡人インタビュー「この人」 法テラス下田の新任弁護士 大島稔也さん(下田市)

 大学卒業後、民間企業で勤務した後に2019年に弁護士登録。東京の法律事務所での養成期間と法テラス沼津を経て、今年着任した。弁護士が不足する賀茂地域における公的法律相談窓口の役割を担う。沼津市出身。35歳。

大島稔也さん
大島稔也さん

 -弁護士を志した経緯は。
 「大学は法学部で、児童や高齢者虐待問題も学んだ。その後勤めた企業で労働問題や、仕事関係の知人の住居トラブルに触れ、こうした人々に直接的に力になりたいと弁護士を目指した」
 -沼津では主にどのような問題に取り組んだか。
 「法テラスには弁護士が足りていない地域で住民が法的サービスを身近に受けてもらう狙いがあるが、都市型の法テラスも各地に点在し、債務整理に関する案件を中心に携わった。なかなか弁護士への相談にたどり着けない市民もいる中で、身近に感じてもらい、相手の立場で解決に導くことを第一に考えてきた。自己破産関係のほか、離婚訴訟や刑事事件にも関わった」
 -賀茂地域の1市5町が担当エリア。地域の印象と現況をどう見ているか。
 「高校卒業まで沼津で育ったので海は身近な存在だが、下田の海はまた違った美しさがある。高齢化が進む地域ならではの課題が顕在化していて、後見に伴う財産管理に関する問題が特に多いと感じる。お年寄りだけではどうしても判断できなくなってくるケースもあるので、力になりたい」
 -抱負を。
 「高齢者に関する問題の解決は弁護士だけでなく、行政や福祉機関との協力が不可欠だ。各地で積極的に連携を図り、相談会なども通じて市民に対して働きかけていく」
 (下田支局・伊藤龍太)

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