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テーマ : 沼津市

沼津市独自の英語中学生テスト2年目 対話力向上へ課題点検 苦手意識は改善傾向

 沼津市の市立中全18校で、生徒が外国語指導助手(ALT)とオンラインで対話する市独自の英語テスト「パフォーマンステスト」の取り組みが2年目を迎えた。市教委は生徒や教員対象のアンケートを3月までに実施。読み書きだけでなく、実践的なコミュニケーション力を伸ばすため、評価基準の平準化など課題の洗い出しを進める。

ALTとオンラインで対話するテストに臨む生徒=沼津市の金岡中
ALTとオンラインで対話するテストに臨む生徒=沼津市の金岡中

 テストは昨年秋から今春に行った。金岡中で昨年末に実施したテストでは、2年生がパソコンで作成した沼津の魅力を紹介する資料を示しながら、画面に映るALTに英語で発表し、質問に答えた。市教委学校教育課の内村宗靖指導主事は「事前に調べたフレーズをそのまま使うのではなく、中学生やALTに伝わる表現を選ぶ必要がある」と評価のポイントを説明する。
 対話の成功経験を積ませようとテスト後にALTとのグループトークの時間も設けた。同校英語科の杉山翔希教諭は「昨年は苦手意識を持つ子が多かったが、今年は楽しかった、英語が伝わってうれしいという子が増えた」と変化を語る。
 アンケートでは「即興でやりとりする力を伸ばす活動を取り入れたい」など授業への導入に積極的な教員の意見が多かった。一方、複数のALTが担当することなどから、評価基準の一貫性を保つことが難しいなどの課題も挙がった。
 内村指導主事は「テストは英語が伝わる喜びを経験することが目的だが、生徒が緊張して発言を構えてしまうのも課題。授業を改善したい」と強調した。
 (東部総局・菊地真生)

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