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テーマ : 沼津市

静岡人インタビュー「この人」 規格外のミカンを利用して果汁100%のミカンスパークリングドリンクを開発 今田隼輔さん(沼津市)

 昨年5月に沼津市地域おこし協力隊員に就任した。市場に流通されない規格外のミカンを使用して果汁100%のミカンスパークリングドリンクを開発し、今月1日から発売を始めた。愛知県出身。26歳。

今田隼輔さん
今田隼輔さん

 -沼津に来た理由は。
 「西浦から見える富士山など、沼津の景色や町が好きで、昔から訪れていて愛着もあった。大学を卒業後は就職して愛知県に戻ったが、神奈川県に住んでいた妻との合流場所でもあり、よく来ていた」
 -商品開発の経緯は。
 「畑に捨てられているミカンを見てもったいないと思ったのがきっかけ。単なるみかんジュースでは勝負できない。前職(自動車関連の製造業)のノウハウを生かして、どうすれば売れるか付加価値を付けようと考えた。サイズにばらつきがあったり、傷があったりという理由から販売できないミカンに注目した。味は通常と変わらずおいしい。生産者自身が消費したり、捨てられたりという現状を変えたかった。沼津市特産『西浦みかん』を味わえる飲み物に進化させた」
 -商品の特徴や作業工程は。
 「繊細で、きめ細やかな泡が浸透し、上品で華やかな香りと味わいに仕上がった。長野県の工場で製造し、数日かけて炭酸を注入している。苦味やえぐみが出ないように皮をむいて搾汁している」
 -おすすめの飲み方は。
 「よく冷やしてからフルートグラスやワイングラスに入れて飲んでほしい。祝い事や飲み会などで、お酒が飲めない人でも、高級感があってリッチな気分を味わえる。おいしさだけでなく物に価値を置いている。週末の特別な一日などでも楽しんでもらえれば」
 (東部総局・田中秀樹)

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