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テーマ : 沼津市

山下沼津市議、請求棄却と市に和解求める 駐車場利益返還訴訟 地裁沼津支部

 自宅に隣接する沼津市の市有地を有料駐車場として貸して利益を得たとして、市が山下富美子市議(70)に約200万円の利益の返還を求めた訴訟の第1回口頭弁論が14日、静岡地裁沼津支部(篠原絵理裁判長)で開かれた。山下氏側は請求の棄却を求めた上で和解による解決を主張するとともに、市が応じない場合は土地を山下氏に移転登記するよう求める訴訟を起こす考えを示した。

沼津市が市有地を駐車場として貸した利益の返還を求め、山下富美子市議を提訴した訴訟の第1回口頭弁論=14日、静岡地裁沼津支部
沼津市が市有地を駐車場として貸した利益の返還を求め、山下富美子市議を提訴した訴訟の第1回口頭弁論=14日、静岡地裁沼津支部

 山下氏の代理人弁護士は、問題の土地は市が山下氏の父(故人)に売却したと主張。売買が証明できない場合でも土地の時効取得が認められ、不当利得にならないとした。山下氏は委員を務める同日の市議会総務委員会を欠席して陳述に臨んだ。
 山下氏側が和解を求めた点について、市の杉山泰彦建設部長は「今後の裁判の中で対応を検討したい」と述べるにとどめた。
 訴状などによると、有料駐車場は山下氏の父が1994年ごろから自身の土地と市有地を一体として運営を始め、2018年に山下氏が相続。市は法律上の時効や隣接する橋の工事で使用しなかった期間を除き、発覚した22年9月までの計9年6カ月、2台分の駐車場代と利息を請求した。

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