技術職の現場知って 沼津市、人材確保へツアー 再開発地域や鉄道高架事業紹介
沼津市は22日、市役所の技術職に関心を持つ学生や社会人を対象にした「技術のしごとスタディーツアー」を市内で初開催した。市役所改革を進める市職員のプロジェクトチームが発案し、各現場を担当する職員が仕事の内容や進行中の事業を説明した。
市内外から高校生や大学生、社会人計6人が参加し、再開発事業が進む中心市街地や、JR沼津駅高架化に伴い移転する新車両基地の予定地などを巡った。中心市街地では、再開発を計画する町方町のアーケード名店街や、アーケードの撤去に合わせて市が道路整備した新仲見世商店街を見学した。沼津工高2年の浜田瑠愛さん(17)は「庁舎から出て仕事をすることも多いと知ることができた。市民の思いを実現できる仕事で、やってみたいと感じた」と話した。
市は2022年度から人材不足となっている技術職員の採用活動強化に着手。23年度は申込者が倍増するなど成果を出している。
(東部総局・尾藤旭)