東部総局 尾藤旭
びとう・あきら 1983年、浜松市東区生まれ。2005年入社。社会部、浜松総局、整理部、文化生活部の他、 蒲原、浜北、下田の各支局を経て2022年4月から2度目の東部総局。静岡県内の歴史や文化に幅広く興味があります。趣味は鉄道(主に乗り鉄)、演芸鑑賞(落語、講談、漫才)、大相撲観戦。
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沼津・静浦バイパス一部開通 渋滞解消など期待 1期工区2.5キロ
静岡県と沼津市は27日、同市と伊豆の国市を結ぶ計画の国道414号静浦バイパスのうち、沼津市下香貫と同市大平をトンネルなどで結ぶ第1期工区2・5キロの開通式を同市大平で開いた。地元関係者が念願の開通を祝い、「通り初め」を行った。 第1期工区は1994年に着工。ルートに固い岩盤が貫く沼津アルプストンネル(1・1キロ)や軟弱地盤を抱え、長期の難工事となった。市中心部と大平地区のアクセス向上や国道414号の渋滞解消が期待される。 トンネル入り口の銘板の文字を書いた沼津西高芸術科の生徒や、地元の香貫小と大平小の児童らがくす玉を割り、完成を祝した。頼重秀一市長は「大平地区と市中心部を直結するルートが
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懐かしの「のっぽ」復刻 沼津市制100年記念 4月1日から販売
パン製造販売のバンデロール(沼津市)は4月1日から、同市の市制100周年を記念し、人気ご当地パン「のっぽ」を復刻版パッケージで販売する。45年前の発売当時のロゴなどを再現した。7月末までの限定商品。 復刻版はクリーム味のみ。販売開始した1978年から一時製造を休止した2007年まで、細かな修正を加えながら使われた旧デザインを基にした。旧社名の「ヌマヅベーカリー」時代のロゴや、ストライプの柄などを復刻した懐かしいデザインとなっている。市制100周年の記念ロゴマークや、100周年の説明も加えた。 このほど、同社の野田歩取締役らが市役所を訪れ、頼重秀一市長に報告した。頼重市長は「世代を超えて愛
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アンダーパスで車立ち往生 「冠水注意を」沼津の路面に舗装、県が水深表示
近年頻発化、激甚化する豪雨災害。鉄道などと立体交差するために掘り下げている道路「アンダーパス」は短時間で冠水しやすく、昨年9月の台風15号による大雨災害では、静岡県内でも車が水没するといった被害が起きた。県は過去に冠水した沼津市の2カ所に平常時から注意を呼びかける新たな舗装を施し、今後は県全体に広げて被害軽減を狙う。 沼津市には、JR沼津駅を挟むように主要道路が東海道線をくぐり抜ける場所がある。国道414号の通称「三つ目ガード」と、県道沼津停車場東沢田線の「あまねガード」と呼ばれるアンダーパスだ。ともに大雨時にしばしば冠水する被害に悩まされている。 県は今年2月、両アンダーパスに走行車両
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沼津ゲキ推し ラブライブ! 駅に大型パネル、撮影スポットも
JR東海は25日、沼津市を舞台にした人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」の特別コーナーを同市のJR沼津駅に設置した。キャラクターの大型パネルなどが展示され、同駅が作品の世界に彩られている。 同社が8月末まで展開するアニメとの共同企画「沼津ゲキ推しキャンペーン!」の一環。駅改札内にアニメのキャラクターのイラストを印刷した大型パネルと撮影スポットを設けたほか、通路には、作品に登場するアイドルグループ「Aqours(アクア)」の9人が、同社の制服をまとったイラストのポスターなど39枚が貼られている。 同駅では、「Aqours」の声優による構内放送も流れるほか、駅周辺や沼津港、作品の主要舞台
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沼津で間寛平さんの「アメマナイトマラソン」 芸人らと楽しく快走
お笑いタレント間寛平さんが発起人の「寛平アメマナイトマラソン」(静岡新聞社・静岡放送後援)が25日、沼津市の中央公園を発着点に開かれた。市民ら約890人がお笑い芸人とともに狩野川や香貫山などの風景を楽しみながら駆け抜けた。 沼津ラクーンよしもと劇場の公演などで度々市内を訪れる間さんが「お世話になっている沼津を盛り上げたい」と企画し、今年で3回目。5、10、25キロの3コースを設けた。5キロのコースは、お笑いコンビ「ヨネダ2000」がスターターを務め、間さんも参加した。10、25キロのコースの参加者は、沼津の夜景を楽しみながら走った。 家族で5キロに参加した沼津市立門池小6年の大久保元春君
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沼津の金岡中 SDGS最優秀 県スクールアワード 市教育長らに報告
「県SDGsスクールアワード2022」(県教育委員会主催)で、中学校の部最優秀の県教育長賞に輝いた沼津市立金岡中の生徒が24日、市役所を訪れ、頼重秀一市長と奥村篤教育長に受賞報告した。 2022年度に初開催した同アワードは、県内の児童生徒が持続可能な開発目標(SDGs)の取り組みを動画で紹介する大会。いずれも3年で生徒会前会長の山本真鈴さん(15)と前副会長の百津颯弥人さん(15)、杉山芽依さん(15)が動画を見せながら、頼重市長らに取り組みを紹介した。 同校は生徒会が中心になり、校内7委員会がSDGsに関する取り組みをしたり、環境問題やジェンダー平等に関するクイズを校内に掲示したりして
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ラブライブ×JR東海 声優の小林愛香さん、斉藤朱夏さん 一日沼津駅長に
JR東海は24日、沼津市を舞台にした人気アニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」で声優を務める小林愛香さん(29)と斉藤朱夏さん(26)を沼津駅の一日駅長に任命した。25日から始まるアニメとの共同企画「沼津ゲキ推しキャンペーン!」の一環。 JRの制服に身を包んだ小林さんと斉藤さんは小宮山学駅長(54)とホームに並び、「出発進行」のかけ声とともに右手を挙げて合図を送り、列車を見送った。 2人は同作品に登場するアイドルグループ「Aqours(アクア)」の声優を務める。津島善子役の小林さんと渡辺曜役の斉藤さんは「人が温かいところが沼津の魅力。皆さんに“ゲキ推し”してほしい」
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生理用品 女子トイレ常備 思春期生徒に寄り添う 沼津五中PTAが企画
沼津市立第五中のPTAが1月から、生徒が利用する全ての女子トイレに生理用品を常備する取り組みを始めた。経済的な理由で生理用品が購入できない「生理の貧困」の問題に対応するだけでなく、打ち明けづらい思春期の女子生徒の思いに寄り添おうと、女性役員が中心となって企画した。 同PTAは昨年11月、使わなくなった同校の制服を無償で譲り受け、必要な人に販売するバザーを開催。その収益の活用法を探る中で「生徒のためになることを」と、近年問題となっている「生理の貧困」を含めた女子生徒への対応が挙がった。 生理用品は市教委が学校の保健室に配布した品を活用。PTAは計10カ所の女性用トイレに置くプラスチック製
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静岡県議選の投票用紙、市町へ発送
静岡県選挙管理委員会は17日、県議選(31日告示、4月9日投開票)の投票用紙を各市町の選挙管理委員会に発送した。 投票用紙は一般用、点字、船員不在者用の3種類で計309万6020枚。沼津市内の工場で印刷された投票用紙は午前9時半から順次トラックに乗せられ、県内各地に向けて配送された。 沼津市役所には県内で最も早い午前10時5分ごろ、段ボール11箱、計16万4400枚が届いた。市選管の職員が必要な枚数や表記に漏れがないかを確認した。
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記者コラム「清流」 職場で自分を守る知識
広告大手電通の新入社員で2015年に24歳で自殺した高橋まつりさんの母幸美さんの講演を、まつりさんの母校・加藤学園暁秀高(沼津市)で取材した。講師には過労死問題に詳しい川人博弁護士も加わった。 川人弁護士は、法定労働時間を超える残業にはいわゆる「36(サブロク)協定」が必要なことや、有給休暇はパートでも取得できることなど、労働法の基礎知識を生徒に伝えた。近年、学校現場ではキャリア教育が盛んだが、労働者を守る視点での教育は、十分と言えるだろうか。 生徒に感想を聞くと、幸美さんの「職場では自分で自分を守らなければいけない」との言葉が響いたようだった。将来、社会人となる子どもたちに自分を守る知
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日下部兄弟(沼津)で決勝対決 極真空手全国大会 弟・尚人さん4連覇
極真空手の極真会館大石道場沼津総本部(沼津市)に所属する日下部尚人さん(24)、尚弥さん(29)=ともに同市=兄弟が、2月に開かれた全国大会の一般男子無差別級でそれぞれ優勝、準優勝に輝いた。尚人さんは4連覇を果たした。 2人と、一般女子重量級で2位となった野沢歩生さん(24)=同市=、同道場の大石代悟代表が13日、市役所を訪れ頼重秀一市長に報告した。 3人が好成績を残したのは、第52回オープントーナメント全日本空手道選手権(国際空手道連盟極真会館世界総極真主催)。兄弟対決となった決勝戦を制した尚人さんは「兄と対決でき、うれしかった。4連覇もでき、ホッとしている」と笑顔で語った。尚弥さんは「(
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沼津市議会 市民とつながる改革を【記者コラム湧水】
沼津市議会を担当するようになって丸1年。取材を始めて最初に違和感を覚えたのが、一般質問での傍聴席の寂しさだった。一般質問は議員が市長に直接行政課題をただしたり、政策提言したりできる“見せ場”の一つ。これまで取材した市町議会では、登壇議員の支持者が、傍聴席を埋める光景をしばしば見てきた。 当初は新型コロナウイルスの影響で市民が傍聴を控えていたのが定着したのか、と思っていた。だが、徐々にそうではないかもしれない、と気づき始めた。 多くの市町議会は、一般質問の登壇者は質問項目、登壇日とセットで事前に公表される。しかし、沼津市議会は登壇者と質問項目、一般質問全体の期間のみ
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作家芹沢光治良の功績しのぶ 没後30年、命日前に墓参 沼津
沼津市出身の作家芹沢光治良(1896~1993年)の愛好家でつくる「沼津芹沢光治良文学愛好会」は11日、没後30年となる23日の命日を前に、同市中瀬町の市営墓地で「光治良忌」を営んだ。墓地にある芹沢の墓前で、遺族やファンらが功績をしのんだ。 会員ら約20人が、白いカーネーションを墓前にささげた。参列した芹沢の孫で米国在住の岡寿里さんは「30年は早かったという思い。次の世代の方にも祖父の作品が読み継がれていってほしい」と思いを語った。 愛好会の不破久温代表は「今年は市制100周年でもあり、沼津ゆかりの作家として紹介される機会が増える。多くの市民に作品を知ってほしい」と話した。
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B3静岡熱戦 2000人拍手 沼津・香陵アリーナ こけら落とし
1日開館した沼津市の香陵アリーナ(市総合体育館)で11日、開館記念のこけら落としイベントとして、バスケットボールB3ベルテックス静岡とさいたまブロンコスの公式戦が開かれた。静岡はさいたまに惜敗したが、リーグ2、3位の両チームが終盤まで白熱した試合を展開。ほぼ満員の約2千人の市民やファンは、間近で見る熱のこもった選手のプレーに盛んに拍手を送った。 同公式戦は県東部最大の最大2千人収容のスポーツアリーナで開かれる初の大型イベントで、市民200人が無料招待された。12日も同カードで試合を行う。 試合前には、U14男女の沼津選抜チームによるエキシビションゲームが開かれたほか、ハーフタイムには飛龍
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観光先でふるさと納税 沼津港に自販機 返礼品は食事券
沼津市は10日、沼津港の商業施設「沼津みなと新鮮館」(同市千本港町)に市内初のふるさと納税自動販売機を設置した。返礼品は港周辺の飲食店など11店舗で利用できる食事券などで、すぐに利用が可能。市は観光客の利用を想定し、「沼津港の魅力ある店舗を利用するきっかけに」と期待する。 自販機は、住所を入力すると5千円、または1万円の寄付ができ、1500円か3千円の引換券が発行される。寄付の受け付けはクレジットカードのみで、税控除の書類は後日、市から郵送される。自販機横には利用できる店の地図も置いた。 市は2022年度のふるさと納税寄付額が21億円を超える見込み。さらなる寄付獲得のため、市内有数の観
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ふるさと納税寄付額 2年で4倍 沼津市好調、返礼品開発が奏功
沼津市のふるさと納税寄付額が急伸している。2年連続で前年度の約2倍となり、2022年度は初の20億円超えが見込まれ、過去最高を更新する勢い。市が委託する中間事業者と連携して新規返礼品の開発に取り組んでいるのが奏功し、新型コロナウイルス禍で売り上げ減に悩む事業者の新たな“収入源”となっている。 ミカンの産地として知られる同市西浦地区。観光ミカン狩り園「木負観光みかん園」を営む相磯宣子さん(72)が、市のふるさと納税中間事業者「パンクチュアル」(本社・高知県須崎市)沼津営業所の須永野乃さん(22)を伴い、ミカン畑を訪れた。「これ、食べてみて」と差し出したのは甘夏。本数
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次期衆院選 静岡県内「必ず立てたい」 れいわ高井幹事長
れいわ新選組の高井崇志幹事長は6日、沼津市内で記者会見し、次期衆院選の県内小選挙区での対応について、「安易な野党共闘はしない。(県内で)候補者を必ず立てたい」と擁立を示唆した。 具体的な選挙区は示さなかったが、「良い候補がいれば立てていきたい」とした。一方で「(他の野党が)我々に譲歩してくれれば、(野党一本化に向けた)交渉に応じる余地はある」とした。統一地方選では、県内で1人の候補を選考中とした。選挙区は明かさなかった。
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山梨“桃源郷”から春の便り 沼津市役所来庁者に花枝配布 南アルプス市観光協会
南アルプス市観光協会(山梨県)はこのほど、沼津市役所を訪れ、桃の花枝200セットを来庁者に配布した。来庁者は桃の生産が盛んで“桃源郷”として知られる現地からの春の便りを受け取った。 両市は静岡、山梨両県が連携する「バイふじのくに」キャンペーンをきっかけに2020年から交流を深めている。寄贈は桃の節句を前に行われ、3回目。配布を前に同協会の竹野浩一専務理事が頼重秀一市長に手渡した。 竹野専務理事は見頃は3月下旬から4月上旬とし、「多くの方にお越しいただきたい」とPR。頼重市長は「今年は市制100周年で百寿(ももじゅ)の年。素晴らしい贈り物になった」と感謝した。
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沼津駅高架計画変更 施行2041年度末までに 国が認可
国などは3日、JR沼津駅付近鉄道高架事業のうち、高架本体と新車両基地、新貨物駅の事業計画変更の認可を発表した。県が事業主体の高架本体と新車両基地は施行期間を2022年度末までから41年度末までに、県と沼津市が事業主体の新貨物駅は、25年度末までから28年度末までに繰り下げる。 県などは昨年7月に公共事業再評価調書で事業期間の延長方針を示している。昨年12月に事業継続方針を決め、計画変更を申請していた。
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沼津市営香陵駐車場が閉鎖 イベント時の混雑懸念
沼津市民文化センターに隣接する市営香陵駐車場が、2月末で周辺施設の解体工事のために閉鎖された。同センターの隣には香陵アリーナ(総合体育館)が3月開館し、両施設でイベントが重なる日には駐車場の混雑が予想される。 157台が収容できた同駐車場は、香陵武道場など3施設解体の敷地確保のために廃止した。3施設跡地を含め、2024年度に新駐車場(218台)や公園として再整備する。 市は代替として市役所駐車場として使われる立体駐車場(299台)と香陵アリーナに新設した駐車場(133台)の利用を想定する。ただ、同センター大ホールは約1500人、アリーナのスポーツアリーナは最大約2千人の観客収容が可能で、
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2月保育料の一部 引き落としにミス 沼津市
沼津市は3日、電子データの入力ミスで、市内35保育所の2月保育料のうち、口座振替を希望した643人分、1859万4750円が引き落とされなかったと発表した。保護者には既に謝罪し、改めて9日に引き落とす。 市によると、市が金融機関への電子データを作製する際、和暦で入力すべき引き落としの年月日を西暦で入力したため、データが金融機関に送信されなかった。予定の2月28日に引き落とされなかったため、翌3月1日に保護者や金融機関が市に連絡して発覚した。 市はデータを西暦で入力できないようにシステムを変えた他、データの確認を徹底するなどの再発防止策を取る。
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間寛平さん、アメマナイトマラソンPR 沼津市など訪問
3月25日に開かれる「寛平アメマナイトマラソンin沼津2023」(静岡新聞社・静岡放送後援)を前に、発起人のお笑いタレント間寛平さんが28日、沼津市などを訪れ、関係団体に大会のPRと協力を依頼した。 駿東伊豆消防本部(同市)では、間さんと吉本興業静岡県住みます芸人のお笑いコンビ「ぬまんづ」の2人が、佐藤潤消防長と懇談した。間さんは「沼津が活気づくようにと開催し、今年で3回目。皆さんの助けもあり、少しずつ認知度も広がっている」とアピール。佐藤消防長は「私たちも会場に出展し、消防・救急のPRができる場をいただき感謝したい」と応じた。間さんらは沼津市役所や沼津商工会議所の他、富士宮市も訪れ、ステ
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アジアジュニア出場へ 沼津のフェンシング強化2選手
フェンシング女子サーブルの鈴木輝愛選手(清水中2年)=アスルクラロフェンシングアカデミー=と男子サーブルのバーナード洋人選手(加藤学園暁秀中2年)=同=がこのほど、ウズベキスタンで3月に開かれるフェンシングのアジアジュニア・カデ選手権の日本代表選出が内定した。両選手は24日、沼津市役所を訪れ、頼重秀一市長に健闘を誓った。 両選手は共に官民組織「フェンシングのまち沼津推進協議会」の強化選手「プラウド・ヌマヅ・フェンサー(PNF)」。鈴木選手は「初めての世界戦。期待に応えられるよう頑張りたい」、バーナード選手は「8強を目標に良い結果を出したい」と抱負を語った。 2人を指導する市職員で元五輪代
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沼津市総合体育館公開 開放的なつくりが特徴 トレーニング室、弓道場、キッズスペース…
3月1日に開館する沼津市総合体育館の内部が22日、報道陣に公開された。市民が個人利用できる卓球場や弓道場、トレーニング室などは開放的なつくりが特徴。市総合体育館整備室の植松伸浩室長は「新体育館が市民の“スポーツショールーム”として、スポーツに親しむきっかけとなれば」と期待する。 民間資金活用による社会資本整備(PFI)で建設した。PFI事業者を構成するスポーツ用品メーカー「ミズノ」が運営管理する。 高校生以上が利用できるトレーニング室は大きなガラス窓を配し、ランニングやウエートトレーニング、音波振動を用いた機器など35台を設置した。弓道場は、体育館と隣接の立体駐車
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記者コラム「清流」 城下町の歴史の上に
沼津駅南口に立って「150年前は、目の前にお城があった」と言っても、多くの人は信じないだろう。それほどまでに沼津の街を歩いても、かつてあったはずの沼津城の面影は感じられない。かすかに「大手町」という町名が城があった時代をしのばせる。 城下町としての歴史をまちづくりに生かそうと、沼津史談会が月1回の勉強会を始めた。県東部の“商都”沼津は宿場町、かつ城下町だからこそ繁栄を築いてきた。 沼津駅付近鉄道高架化の動きと連動するように中心市街地再開発も歩みを進め始めている。再開発が始まるエリアは、かつてのお堀の中。工事が進めば、城の遺構が現れることもあるだろう。文字通り過去を
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大相撲沼津場所PR 7月開催 枝川親方が市長訪問
沼津市で9年ぶりとなる大相撲の巡業「大相撲沼津場所」(実行委主催)が7月30日、3月に使用開始となる総合体育館で開かれる。新型コロナウイルス禍で中断していた大相撲の巡業は昨年8月に再開して以降、県内では初開催。市制100周年と総合体育館の完成記念に花を添える。 日本相撲協会巡業部の枝川親方(元幕内蒼樹山)が20日、市役所を訪れ、頼重秀一市長にPRした。横綱・幕内力士の土俵入りや取り組みの他、力士との記念撮影会を予定する。 枝川親方は「地元の飛龍高出身の翠富士、熱海富士も参加する予定。巡業のコロナ対策も徐々に緩和され、力士と触れ合える機会も増える見込み。多くの方に来てほしい」と呼びかけた。
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沼津市新総合体育館 3月1日開館 静岡県東部スポーツの殿堂に
沼津市御幸町の新総合体育館が3月1日、開館する。バスケットコート3面が使用可能なスポーツアリーナのほか、多目的アリーナや武道場、弓道場など多彩な施設を備え、県東部のスポーツの殿堂としての役割が期待される。 総合体育館は、老朽化した市民体育館(高島本町)に代わる多目的施設として2021年に着工。市民文化センターに隣接する旧香陵グラウンド跡地に、民間資金活用による社会資本整備(PFI)方式で建設が行われた。総工費は約73億円。 地上4階建て、延べ床面積は1万6600平方メートルで、約1200の観客席があるスポーツアリーナと、多目的アリーナを備える。弓道場と武道場、卓球場も設けた。 こけら落
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れいわ山本代表 消費税廃止訴え 沼津で街頭演説
れいわ新選組の山本太郎代表は17日、4月の統一地方選立候補予定者を応援するため、沼津市のJR沼津駅で街頭演説し、「賃金が下がり、物価は上昇する中、経済政策として消費税の廃止しかない」と重点政策をアピールした。 聴衆からの質問に答える形で演説した。学校給食費の無償化については、岡山県備前市がマイナンバーカードの取得を条件としたことを例に「条件を付けることはありえない」と批判。即時廃止を訴える原発には、浜岡原発(御前崎市)を念頭に「立地自治体への補助金はいきなりなくすことはしない」と、段階的に削減するとした。
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「癒しのプチヴェール」パッケージを一新 機能性表示食品PR
JAふじ伊豆(沼津市)は、冬野菜「プチヴェール」が昨年12月に機能性表示食品に登録されたのを受け、パッケージを一新した。一時的なストレスや疲労感を緩和する効果があるとされるアミノ酸の一種「GABA」が摂取できる点をアピール。「癒(いや)しのプチヴェール」と名付け、消費拡大を図る。 プチヴェールは芽キャベツとケールを交配させた野菜で、11月下旬~3月上旬に出荷される。沼津市、清水町、長泉町の生産者でつくる同JAなんすんプチヴェール部会は、アグリオープンイノベーション機構(AOI機構、沼津市)と連携して消費者庁に申請し、登録された。 新たなパッケージはピンクを基調にし、のぼり旗などの販促物も
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全国13連覇、アジアもV チア団体「C-STARS」 沼津市長に活躍報告
静岡県東部を拠点に活動するチアダンス団体「C―STARSスタジオ」に所属する沼津市内の小中学生4人が14日、市役所に頼重秀一市長を訪ね、全国大会や国際大会での活躍を報告した。 同団体の中学生を中心にしたチームは、昨年11月に都内で開かれた全日本チアダンス選手権チアダンス部門・ジュニア編成で13連覇を達成。同9月にタイで開催されたICUアジアチアリーディング選手権のユースチーム・フリースタイルポン部門でも優勝した。 両大会に出場した斎藤しのさん(大岡中3年)、川内羽蘭さん(同2年)、市川初音さん(金岡中1年)と、全日本選手権の小学生チームでチアダンス部門準優勝などに輝いた小沢菜奈美さん(金
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女子サッカー全国へ クワトロガールズFC 沼津市長に決意
静岡県東部で活動する女子サッカークラブ「クワトロガールズFC」が18、19日に滋賀県で開かれる全国大会「第12回びわ湖カップなでしこサッカー大会」に出場する。所属する沼津市内の小学生3人が14日、市役所を訪れ、頼重秀一市長に健闘を誓った。 訪問したのは、佐藤次美さん(片浜小5年)、望月真鈴さん(同)、久保田琴音さん(愛鷹小6年)。大会には32チームが出場予定で、DFの久保田さんは「1対1で負けないようにプレーしたい」と意気込みを語った。 長泉町が主な活動場所の同チームは昨年10月に名古屋市で開かれたフジパンカップ東海大会で優勝。4年ぶり3回目のびわ湖カップなでしこサッカー大会出場を決めた
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動く部活動改革 地域移行へ協議組織【検証 沼津市予算案㊦】
沼津市の大岡市民運動場に学校を終えた小学生が次々と集う。サッカーJ1横浜FCの長谷川竜也選手(28)=同市出身=が代表を務めるサッカースクール「THFA」のメンバーらだ。スクールは4月からの中学生チーム発足に向け、準備を進めている。 チーム設立の背景には、少子化による中学校のサッカー部減少がある。コーチの野田侑成さん(29)は「部があっても部員が少なかったり、合同チームだったり。サッカーにしっかり取り組みたい中学生や保護者が受け皿を求めている」と説明する。 国は少子化や教員の負担軽減を目的に、休日の中学校部活動の指導を地域クラブなどに委ねる「地域移行」を進めるよう現場に求めている。沼津市
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シビックプライド醸成へ 沼津市長が施政方針 市制100周年の事業展開
沼津市の頼重秀一市長は10日開会した市議会2月定例会で、2023年度の施政方針を示し、市制100周年を迎える7月に3日間記念イベントを開くなど、節目に合わせて市民がまちに誇りを持つ「シビックプライド」の醸成に向けた取り組みを進めると述べた。 100周年記念として、市内の農水産物を集めたイベントや、女性起業に向けた講演会、花の装飾コンクール、NHK「のど自慢」の誘致など多彩な事業を展開する。60周年を迎える米国カラマズー市との姉妹都市提携を記念した交流事業も実施する。 施政方針では、まちづくりの主な取り組みとして八つの柱を掲げ、西浦と愛鷹両地区センターの更新や、沼川・高橋川流域の水害対策、
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膨らむ財政規模 公債費増に注視必要【検証 沼津市予算案㊤】
「市制100周年の節目に新たなスタートとなる予算を編成した」。頼重秀一市長は1日、2023年度予算案の発表記者会見でこう強調した。一般会計は2年連続で過去最高を更新し800億9千万円となり、JR沼津駅付近の鉄道高架化を含む駅周辺整備事業に33億7千万円を計上した。市長の言葉には昨年、新貨物ターミナルの着工や、駅周辺の土地区画整理事業が本格化し、事業が軌道に乗った安堵(あんど)感もにじむ。 高架化事業の進展に呼応し、民間の中心市街地再開発への動きも活発化している。駅南口のアーケード名店街の一部区画では、27年に店舗や住居が入る新たな建物が完成する予定。沼津仲見世商店街に面した旧マルサン書店仲
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新体育館で3月試合 ベルテックスと東レアローズ、沼津市長に選手PR
バスケットボール男子B3リーグ・ベルテックス静岡と、バレーボール男子V1リーグ東レアローズの両チームに所属する沼津市ゆかりの選手らが9日、市役所を訪れ、3月に市総合体育館の開館記念として開催する両チームの試合を頼重秀一市長にPRした。 訪問したのは、ベルテックス静岡の大石慎之介選手(35)=同市出身=と、沼津市立高中等部出身で、東レアローズの富田将馬選手(25)ら。大石選手は総合体育館の開館に伴い幕を下ろす市民体育館に触れ、「子どもの頃に市民体育館で実業団の試合を見て、プロを目指した。今度は自分が選手として新しい体育館に立ててうれしい」と地元開催を喜んだ。富田選手は「市民の方に勇気、元気を
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筆頭株主が異動 ZOA
ZOAは8日、筆頭株主で創業者の長嶋しのぶ氏が所有する自己株式20万3400株を、同日の東京証券取引所自己株式立会外買付取引で取得したと発表した。取得総額は2億6665万7400円。 長嶋氏の所有株式割合は議決権ベースで21・64%から7・62%に低下し、筆頭株主は17・44%の同社の伊井一史社長になった。
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四半期決算(4~12月期)富士急行 訪日客増で増収増益
①売上高(前年同期比)②経常利益(同)③純利益(同) ◆連結 ①318億7500万円(18・9%増)②30億5500万円(約3・5倍)③17億7200万円(約3・3倍) ※新型コロナウイルスの入国制限緩和で訪日外国人客が増加し、鉄道・バスなどの運輸業が増収。ホテルなどのレジャー・サービス業も堅調に推移し、最終黒字とした。
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国道414号静浦バイパス 1期工区 3月27日開通
静岡県沼津土木事務所と沼津市は7日、国道414号静浦バイパスのうち、同市下香貫から同市大平の沼津大平インターチェンジ(IC)までを結ぶ第1期工区2・5キロが3月27日午後3時に開通すると発表した。海岸線を通る国道414号の渋滞解消や、同市大平地区へのアクセス向上が期待される。 同工区は1994年に着工、2018年に沼津アルプストンネル(1・1キロ)が貫通した。ルートの一部に軟弱地盤を抱え、長さ50メートルを超えるくいを打ち込むなど、難工事となった。今回開通する区間は片側1車線で歩行者の通行も可能。 静浦バイパスは同市下香貫と伊豆中央道長岡北IC(伊豆の国市)を結ぶ6・9キロの計画。残る4
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沼津市民体育館にお別れ 28日まで「感謝」自由に書き込み マツナガマサエさん表現
老朽化と新総合体育館の開館に伴い、28日で閉館する沼津市民体育館(同市高島本町)のお別れイベントが4日、同館で始まった。同日は同市のイラストレーター、マツナガマサエさんが、1階ロビーに桜の木などを描いて彩り、約50年の歴史に感謝の気持ちを表現した。利用者は28日まで、壁やガラス窓などにお別れのメッセージを書くことができる。 マツナガさんは高さ2メートル余り、幅約250メートルのガラス窓や壁、柱をキャンバスに見立て、満開の桜の大木を描いた。マツナガさんは「私も子どもの頃、卓球をするために通った思い出の場所。桜に別れと始まりのイメージを込めた」と思いを語った。 利用者もメッセージやイラストを
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Sea級グルメ堪能 沼津港で事前イベント 10月に全国大会
沼津市の沼津港で4日、海の幸を使ったグルメが集う「Sea(シー)級グルメフェスタ」が開かれた。10月に同港で開かれる「みなとオアシスSea級グルメ全国大会in沼津」の実行委員会が主催した事前イベント。観光客や家族連れが、県内外のグルメを堪能した。 県内外7カ所の「みなとオアシス」が出展し、Sea級グルメを販売した。アジの干物などを使った沼津の「沼津小判めし」や、今回初披露された下田(下田市)の「カジキとキンメのまご茶漬け」などが並び、観光客や家族連れが味わった。 ステージでは、吉本興業「静岡県住みます芸人」のSea級グルメ食レポや、燦々(さんさん)ぬまづ大使のモデル藤木由貴さん(同市出身
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沼津・新総合体育館 開館前にイベント 2月26日から
沼津市は3月1日に開館する市総合体育館で、2月26日から開館前の市民向け事前イベントを行う。元女子バレーボール日本代表の竹下佳江さんらを招いた体験教室や、内覧会を開く。 26日は竹下さんのほか、元柔道選手の棟田康幸さんを招き、バレーボール教室と柔道教室を開く。バレーボール教室は午後1時から、柔道教室は午前10時からと同11時から。男子バスケットボールのベルテックス静岡、男子バレーボールの東レアローズの各ジュニアチームと、地元中学生のイベントマッチも開催する。いずれも観客席などから無料で観覧できる。スポーツ体験やスポーツ教室も開く。 27、28の両日は午前9時から午後9時まで、自由に館内を
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退職者の知見活用へ 沼津信金 中小企業と面談会
沼津信用金庫は2日、中小企業の経営課題解決に、大手企業などを退職し高度な知識や経験を持つ「マネジメントメンター」を生かすため、両者の面談の機会となる交流会を沼津市内で開いた。年1回開催し、今回で4回目。 県東部の製造業やサービス業など15社と、経済産業省関東経済産業局に登録するメンター38人が参加した。3日まで45組の個別面談をオンラインで行う。 面談には同信金の担当者も加わり、企業の幹部は販路拡大や商品開発などの課題をメンターに相談した。交流会で課題解決に沿ったメンターが見つかった場合、2次面談を経て正式契約につなげる。 マネジメントメンターは50歳以上で、専門分野で10年程度の経験
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自主運行バス区間延長 沼津市戸田・江梨、土肥線で 4月から
沼津市は1日の市地域公共交通協議会で、予約制の乗合タクシーで運行する自主運行バスの戸田・江梨線と戸田・土肥線で4月1日から一部の運転区間を延長すると報告した。 戸田・江梨線は現在、くるら戸田から江梨と、戸田から真城峠を経由して木負農協までの2系統で運行している。4月以降は江梨までの路線を木負農協まで延長し、予約状況に応じて真城峠経由か、江梨経由か柔軟に対応して運行する。 戸田・土肥線は一部便で土肥側の発着点を土肥温泉から土肥港フェリーターミナルに延長し、駿河湾フェリーとの接続を図る。 その他、富士駅と東平沼(沼津市)を結ぶ富士急静岡バス船津線の船津(富士市)―東平沼間の廃止と、東平沼バ
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沼津市予算案 課題解決へ前進予算 市制の節目、組織改革も
沼津市の頼重秀一市長は1日、2023年度予算案の発表記者会見で、7月1日の市制100周年を契機に、JR沼津駅の鉄道高架化や中心市街地再開発などが「新たにスタートする予算」と、積極型となった予算編成の意図を説明した。企画部を政策推進部と総務部に分ける組織改革も実施することも明らかにし、「予算と併せて、これから具体的に政策を推進する姿勢を示す」と意欲を述べた。 23年度予算案は、市民生活向上▽交流拡大・にぎわいの創出▽産業振興▽安全・安心―の四つの大きな柱を掲げた。それぞれの柱の中に市制100周年の節目として、36の関連事業に約2億3千万円を計上した。 駅北口の杉崎町の市有地にスケートボー
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沼津市一般会計最大 ふるさと納税伸長、800億9000万円 23年度
沼津市が1日発表した2023年度一般会計当初予算案は、過去最大だった前年度から、さらに2・4%増の800億9千万円となった。沼津駅周辺総合整備事業など中心市街地関連事業費や、増加するふるさと納税の関連費の伸びが主因。高騰する光熱水費も3億9600万円増え、予算額を押し上げた。 歳入の柱の市税収入は0・3%増の338億円を見込む。このうち、市民税は個人所得や企業収益が持ち直し0・2%増の131億3800万円、固定資産税は地価下落などで0・2%減の185億8900万円。好調に推移するふるさと納税などの寄付金は165・7%増の20億600万円とした。市債は新総合体育館の整備完了で34・1%減の6
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沼津市 大型事業を推進 23年度予算案、一般会計800億円 道路や施設整備
沼津市は2023年度、沼津駅周辺総合整備事業などをはじめとしたまちづくりや道路整備、老朽施設更新などの大型事業のほか、7月1日に迎える市制100周年の記念事業を積極展開する。1日発表した一般会計当初予算案は前年度比2・4%増の800億9千万円。新総合体育館の整備などで大幅増となった前年に続き、2年連続で過去最高に膨らんだ。 鉄道高架を含む沼津駅周辺総合整備事業には、新貨物ターミナルの整備や、現車両基地周辺の区画整理事業、周辺道路の整備に計33億7千万円を計上する。東日本最古級の前方後方墳「高尾山古墳」を橋とトンネルで回避する形で整備する都市計画道路「沼津南一色線」の本体工事にも着手し、慢性
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男女問わず働きやすく 沼津市 6事業所を「共同参画」認定
沼津市はこのほど、男女共同参画事業所に対する認定証の交付式を市役所で開いた。性別にかかわらず働きやすい職場づくりに取り組む市内6事業所の代表者に、頼重秀一市長が手渡した。 認定を受けた事業所は、社員の休暇時もほかの社員が業務を行えるよう事務マニュアルを共有したり、男性従業員の育休取得率100%を継続したりしている。 認定を受けた事業所は次の通り。 ゆたかカレッジ沼津キャンパス、大藤建設、NOBLE、エイショウ、植松設備工業、日本生命保険沼津支社
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鉄道高架「住民投票を」 沼津で識者2人が講演、対談
JR沼津駅付近鉄道高架に関する講演会がこのほど、沼津市民文化センターで開かれた。地方財政学が専門の森裕之立命館大教授と同駅高架訴訟の代理人の海渡雄一弁護士が講演、対談に臨み、事業に対する懸念を示すとともに住民投票で市民の意思を問うべきと提案した。 市の財政を調査する森教授は、現時点では市税収入が比較的多いのが同市の特徴とした上で「人口が減少し、今後は市税収入も減る。その中で鉄道高架が始まれば、その分財政の自由度が狭まる」と指摘した。同駅高架訴訟の代理人を務める海渡弁護士は3月に判決が予定される控訴審までの訴訟の経緯を説明した。 対談では、大阪都構想に関する住民投票で反対の論陣を張った森教
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城下町 沼津の歴史探る 史談会が「まちづくり塾」
沼津郷土史研究談話会(沼津史談会)は29日、城下町としての沼津の歴史を学ぶ「歴史と文化のまちづくり塾」の第1回講座を沼津市立図書館で開いた。市制100周年の今年、月1回研究者や会員の講演などを通じて、歴史を生かしたまちづくりや、情報発信の方法などを考える。 静岡古城研究会の望月保宏会長が、沼津の市街地にあった三枚橋城について講演した。武田勝頼が1579年、北条氏に対する前線拠点として築いた三枚橋城は、後に徳川氏、豊臣氏の配下となったと説明。豊臣配下の中村一栄が城主だった16世紀末に石垣などが築かれたとみられるとした。江戸時代初期に廃城になったが、発掘調査では、加工していない石を積んだ「野面
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1500人の親子 童謡楽しむ 沼津でコンサート
沼津市私立幼稚園協会は28日、市内の未就学児と保護者を招いた「おやこんぼコンサート」を市民文化センターで開いた。2回公演で、計約1500人の親子が、シンガー・ソングライターのROCOさんの歌声に聞き入った。 ROCOさんは「線路は続くよどこまでも」や「おもちゃのチャチャチャ」など、ジャズ風にアレンジした童謡を歌い上げた。来場した親子は、ROCOさんと一緒に手拍子したり、手や体を動かしたりして生演奏を楽しんだ。
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ふるさと納税返礼品「砂干しのサバ」最優秀 沼津市制100周年記念、7月1日から出品
沼津市はこのほど、市制100周年を記念したふるさと納税の返礼品コンテストの最終審査を同市のプラサヴェルデで開いた。最優秀賞には川正商店(同市下河原町)の「砂干しのサバ」が選ばれた。 コンテストは7月1日の市制100周年に合わせた「プレミアムな返礼品」を昨年7~10月に公募。74品の応募があり、1次審査で最終審査の10品に絞った。 10品の出品者は、頼重秀一市長や、同市出身でぬまづ燦々(さんさん)大使のモデル藤木由貴さんら5人の審査員を前に、自社製品の良さをPRした。審査員は記念返礼品にふさわしいか、全国にPRできる品か、など15点満点で見極めた。「砂干しのサバ」は火山灰を使い、うまみを凝
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貨物鉄道の役割PR ららぽーと沼津でイベント 29日まで
貨物鉄道の役割などを地域住民に紹介する「貨物鉄道フェスティバル」(JR貨物東海支社主催)が28日、沼津市のららぽーと沼津で始まった。29日まで。 JR沼津駅付近鉄道高架化の前提となる新貨物ターミナルの建設が進む中、市民になじみの薄い貨物鉄道をPRするため、同市で初めて開催した。 会場では、プラレールやNゲージの鉄道模型が展示された。何両もの貨車を連ねた模型が走ると、子どもたちは目を輝かせた。 JR貨物で廃車になった機関車のナンバープレートなど、鉄道部品の即売会も開かれている他、県内外の鉄道、バス会社が自社のグッズを販売している。県や市も鉄道高架事業を紹介するパネルを展示している。
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徳川、武田氏テーマ 講演会ウェブ配信 沼津市で29日
沼津市は29日午後2時から、歴史講演会「沼津から見た徳川氏と武田氏の興亡」を動画投稿サイトのユーチューブで無料配信する。大河ドラマ「どうする家康」で歴史考証を担当する歴史学者の平山優さんらが出演する。 市の観光プロモーション東京デスクが、首都圏在住者向けに都内で開く講演会を生中継する。平山さんが、興国寺城や三枚橋城など、徳川氏と武田氏に関わりのある史跡などについて語る。歴史好きで知られるヒップホップグループ「ライムスター」のMummy―Dさんとのトークもある。 配信はレコード会社ポニーキャニオンの公式チャンネルから視聴できる。録画した映像も配信予定。
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2年連続で最終増益 貸出金利息など堅調 静岡中央銀行
静岡中央銀行が27日発表した2022年4~12月期連結決算は、貸出金利息が4年連続で増加するなど堅調に推移し、2年連続の最終増益となった。 経常収益は有価証券利息配当金の減少などが響き、前年同期比6・2%減の97億4200万円。一方、経常利益は8・2%増の28億円、純利益は9・2%増の19億9300万円だった。個別貸倒引当金の積み増し額を減らすなど、与信費用や有価証券関係費用の減少が寄与した。 単体の業務粗利益は、2・7%減の74億5700万円。本業の収益力を示すコア業務純益は10・8%減の22億7300万円だった。 期中平均の預金残高は1・9%増の7085億8300万円、貸出金残高は
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風洞試験施設、沼津に 自動車/自転車/ドローン 用途別に3区画 国内初、一般利用可
日本初の一般利用できる自動車や自転車、ドローン用の風洞試験施設「富士エアロパフォーマンスセンター」が26日、沼津市小諏訪にオープンした。空気の抵抗や流れを観察するための風洞試験は大規模な設備が必要だが、福岡県のベンチャー企業が開発した装置を用いて小型化に成功。これまで利用が難しかった中小企業や自転車選手の個人利用など、さまざまな活用法が見込まれる。 施設は風洞試験装置を開発、製造する日本風洞製作所(福岡県)と産業機器商社のニシヤマ(東京都)などが設立した日本風洞試験(沼津市、ローンジョシュア社長)が運営する。 九州大在学中に日本風洞製作所を創業したローン社長は、20メートル程度必要だった
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記者コラム「清流」 備蓄のススメ
年明け早々、新型コロナウイルスに感染した。隔離のため自宅の一室にこもり、妻の厳しい“指導”の下で何とか家族に広げることもなく、療養期間を終えた。 隔離生活中、食料や生活必需品を常に一定程度、自宅に備えることの大切さを痛感した。飲料水こそ自宅に備えていたが、たまたま買いそろえてあったゼリータイプの栄養補助食品には助けられた。妻が“完全防備”で食器を洗ってくれているのを見て、紙皿や紙コップが準備してあったら―と悔やんだ。 飲料水や食料、紙皿や紙コップは、備蓄してあれば災害時にも助かる品だ。1月は報道などで阪神大震災を思い出す機会が多かった。過去
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柿田川(清水町)脅かす白い水草 ナガエツルノゲイトウ繁茂確認 関係者が駆除
国の天然記念物に指定されている清水町の柿田川で昨年8月、特定外来生物の水草「ナガエツルノゲイトウ」の侵入、繁茂が初めて確認された。川を管理する国土交通省沼津河川国道事務所や有識者、地元環境保全団体などでつくる「柿田川自然再生検討会」の会合で24日に報告された。 同事務所が既に駆除済みだが、「地球上最悪の侵略的植物」とされるほど強い繁殖力を持つ水草で、生態系や河川施設への悪影響が懸念され、関係者は状況を注視している。 見つかったのは、狩野川との合流地点から約900メートル上流の柿田川右岸。約55平方メートルの範囲に分布し、一部は在来植物「ツリフネソウ」の群生地に入り込み繁茂していた。原因は
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歴史共存の道へ 沼津の都市計画道「南一色線」整備工事本格化 橋、トンネルで高尾山古墳回避
沼津市の都市計画道路「沼津南一色線」のうち、市内の未整備区間1・1キロの工事が4月以降に本格化する。計画地は、東日本最古級の前方後方墳「高尾山古墳」があり、古墳の保存方法を巡っては、紆余(うよ)曲折があった。最終的には古墳をトンネルや橋で回避する形となり、2026年度以降に2車線での暫定供用、33年前後に4車線での完成を目指す。 高尾山古墳は08、09年の調査で3世紀中頃に築造された東日本最古級、かつ最大級の前方後方墳と分かった。市は調査のため墳丘を取り壊した上で道路整備する方針だったが、17年に道路整備と古墳保存を両立する方針に転換。東側2車線を橋で、西側2車線をトンネルで古墳を回避し、
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中小企業DI 1・1ポイント悪化 沼津商議所管内 10~12月期
沼津商工会議所(沼津市)が18日までにまとめた管内中小企業の2022年10~12月期の業況判断指数(DI)はマイナス21・4で、前期(7~9月)より1・1ポイント悪化した。 円安による仕入れ価格の上昇や、物価高騰に伴う消費の冷え込みで、業況DIは2期連続の悪化となった。一方、全国旅行支援で業績が上向いたサービス業や、機械を中心に部品や原材料の調達難が解消された製造業では売り上げに回復が見られた。 業種別の業況DIは、製造業、サービス業が「大きく回復」、建設業、卸売業が「大きく悪化」、小売業が「横ばい」だった。卸売、小売業では消費冷え込みの長期化、サービス業では全国旅行支援の反動減が懸念材
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江原素六 かるたで功績継承 東部の産業、教育の礎築く 沼津西高生がデザイン
沼津観光協会(沼津市)は、同市の市制100周年記念事業として、静岡県東部の産業や教育の礎を築いた江原素六(1842~1922年)の功績を題材にした「江原素六翁かるた」を製作している。デザインは素六が設立に携わった沼津西高の生徒が担当。19日はパッケージデザインの選考会が市内で開かれた。 かるたは、沼津兵学校や現在の沼津東高などの創立や、愛鷹地区での牧畜や茶栽培にも関わった素六の功績を後世に伝えるために企画した。絵札48枚の原画は沼津西高芸術科美術専攻の42人が描き、読み札の文言は沼津郷土史研究談話会(沼津史談会)が考案。市明治史料館が監修した。 同館で開かれた選考会では、鈴木俊一沼津信用
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沼津・アーケード名店街再開発 「現代的に新装」学生が提案
沼津市中心街のアーケード名店街を題材に、静岡理工科大理工学部建築学科(袋井市)の学生が再開発やリノベーションの提案をする発表会が19日、沼津市の第一地区センターで開かれた。住民らが参加し、学生と意見交換した。 同名店街は1954年、歩行者通路と店舗が一体化した全国初のアーケード街として建設された。空き店舗の増加と建物の老朽化もあって再開発が決まり、南側の街区では2027年に新たな建物が建設される予定。 発表会は、同学科の脇坂圭一教授と長尾亜子准教授が3年生の設計演習として「特徴的な名店街を現代的にリニューアルするならば」との課題を与え、昨年11月から準備を進めてきた。12人の学生は名店街
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静岡県ホテル旅館生活衛生同業組合理事長/加藤賢二氏 高価値化へ転換不可欠【難局に挑む 新年トップインタビュー⑧】
―2023年の観光業をどう見通すか。 「新型コロナウイルスの影響を大きく受けた観光業だが、22年以降は手探りながらウィズコロナの付き合い方が見えてきた。国内客を中心に22年10月はコロナ禍前の9割まで回復。静岡空港の国際線再開も決まり、インバウンド(訪日客)の増加が期待できる。インバウンドもコロナ禍前のような団体旅行から小グループへの転換が見られ、受け入れ態勢の再構築を急がなければいけない」 ―国内需要のつなぎ止めやインバウンド受け入れに何が必要か。 「価格競争ではなく、高付加価値、高品質のおもてなしを提供する形態に転換する契機としたい。コロナ対応の国の補助を受け、高付加価値化に向け
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レスリング女子 森川美和選手にスポーツ特別栄誉賞 沼津市
沼津市は16日、昨年のレスリング世界選手権女子65キロ級で優勝した同市出身の森川美和選手(23)=ALSOK=に「市スポーツ特別栄誉賞」を贈った。森川選手は市役所で開かれた授与式に出席し、「パリ五輪に向け、これから苦しい戦いが続く。強い気持ちと覚悟で金メダルを目指したい」とさらなる飛躍を誓った。 森川選手は「中学生の時に訪れて以来の市役所。懐かしい」と語り、故郷からの賞に「沼津に住む家族にも自慢できる賞をいただけた」と喜んだ。盾と記念品を手渡した頼重秀一市長は「さらなる高みを目指して初心を忘れず、一心に取り組んでほしい」と激励した。 市は昨年の車いすラグビー世界選手権で3位となった同市出
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勝俣農水副大臣 沼津など視察 地域課題や要望確認
勝俣孝明農林水産副大臣(衆院静岡6区)は16日、沼津市などの耕作放棄地や畜産農家、漁港などを視察し、関係者から地域課題や要望を聞いた。 同市の浮島地区では、度重なる水害で耕作放棄地となった水田や、荒廃した茶畑を訪れ、農家から現状説明を受けた。長泉町のあしたか牛を育てる牛舎では、畜産農家が飼料の高騰について、補助対象外となっている牧草などの粗飼料への支援を求めた。 勝俣副大臣は「目に見える形で地域の課題を理解することができた。今後の施策に生かしていきたい」と話した。視察は13日から20日までで、県東部の13市町を巡る予定。
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スポーツ栄誉賞 8個人1団体を表彰 沼津市
沼津市は16日、スポーツ競技で優秀な成績を収めた同市ゆかりの選手やチームを表彰する「市スポーツ賞」の授与式を市役所で開いた。全国大会で優勝した選手らに贈られるスポーツ栄誉賞には8個人1団体が輝いた。 頼重秀一市長が、受賞者に盾と記念品の目録を手渡し、受賞した選手は一人一人謝辞を述べた。昨年の国体レスリング成年男子グレコローマンスタイル60キロ級で優勝した鈴木絢大選手(レスターホールディングス、飛龍高出)は「パリ五輪に向け、これからも最高の結果を出していきたい」と活躍を誓った。 その他の受賞者・団体は次の通り。 テニス 今井慎太郎(イカイ)▽レスリング 堤孔一(青山学院大4、沼津城北高出
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お辞儀、あいさつ 丁寧に 沼津二中生、面接のマナーも学ぶ
沼津市立第二中は12日、2、3年生約70人を対象にキャリア教育講演会を同校で開いた。同市のマナー講師青山美貴さんが、あいさつやお辞儀の仕方について講話した。 青山さんは、あいさつの言葉を発してからお辞儀をすることで、より丁寧な印象を相手に与えるとし、生徒たちも実践した。相手に話しかける際には、適切な距離があるとし、「相手を驚かせず、不快感を与えないようにすることが必要」と呼びかけた。3年生には面接試験でのマナーも学んだ。 2年の伊藤愛莉さん(13)は「これまでマナーについて意識しなかったが、一人一人が守ることで社会が成り立っていると分かった」と話した。
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河津七滝ICー河津逆川間、3月19日開通 河津下田道路
国土交通省沼津河川国道事務所は13日、伊豆縦貫自動車道の河津下田道路のうち、河津七滝インターチェンジ(IC)―河津逆川間が3月19日に開通すると発表した。河津町内を結ぶ3キロの同区間は約13分短縮され、観光や防災、救急搬送の迅速化の効果が期待される。 河津下田道路は河津七滝―下田北IC(仮称、下田市)の2期区間6・8キロが2015年2月に、下田北―下田IC(同)間の1期区間5・7キロが22年11月に着工した。今回開通する区間は片側1車線。並行する現道の国道414号はカーブが多い上に道幅が狭く、通行量が多い夏季は大型車の迂回(うかい)規制がある。迂回路で約15分かかった同区間は、約2分に短縮
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今季もJ3沼津支援、地域貢献活動を継続 第一生命の加納常務
第一生命保険の加納裕之取締役常務執行役員は12日、同社沼津支社(沼津市)がオフィシャルパートナーのサッカーJ3アスルクラロ沼津と連携し、今季も地域貢献活動を展開する考えを示した。チームOBで元日本代表の中山雅史氏を新監督に迎えて注目度が高まっていることを踏まえ、幅広くチームを後押しする。 同日、静岡新聞社・静岡放送東部総局を訪れ、明らかにした。昨季も実施したペットボトルキャップの回収などを想定する。知名度の高い新監督の就任で「注目が集まるだろう」と期待感も示した。 また、同支社が昨年から始めた女性リーダー育成のための異業種交流会も挙げ、「全国に発信できる事例」とし、地域ごとに多彩な内容で
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Sea級グルメ盛り上げ 沼津港 2月4日事前イベント
10月に沼津市の沼津港で開かれる「みなとオアシスSea(シー)級グルメ全国大会」を前に、実行委員会は2月4日午前10時から午後3時まで、事前イベント「Sea級グルメフェスタin沼津」を同港で開く。海産物を使った「Sea級グルメ」が県内外から集う他、ステージイベントなどを繰り広げ機運を盛り上げる。 「みなとオアシス」はにぎわいを創出する港を国土交通省が登録する制度。県内のみなとオアシスからは、開催地沼津や、田子の浦、まぐろのまち清水、おおいがわ、御前崎、下田がマグロやサクラエビを使った逸品を販売する。下田のSea級グルメは同日初披露の予定。県外からは「みなとオアシスとば」(三重県鳥羽市)が参
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沼津仲見世商店街 通行量、滞在時間が増加 沼津市、社会実験結果を公表
沼津市はこのほど、中心市街地の回遊性向上を目的に10~11月に沼津仲見世商店街で実施した社会実験「オープンヌマヅ2022アーケード」の検証結果を発表した。商店街の歩行者通行量は一部エリアで通常の1・5倍増となり、滞留者、商店街での滞在時間も増加した。 実験は市などが10月27日~11月15日に実施。商店街4カ所にベンチや椅子を置いた休憩スポットを設けたほか、飲食や雑貨を扱うスタンドが出店した。歩行者の平均通行量は実験前との比較で、イベントが行われた旧マルサン書店仲見世店前や、スタンドが出店した商店街南端部でそれぞれ1・5倍に増えた。商店街で立ち止まったり、座ったりしている滞留者も通常時に比
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「するがの極」400トン目標 JAふじ伊豆(沼津市)/藤沼和明常務理事【キーパーソン】
旧JAなんすんがブランド化したコメ「するがの極(きわみ)」の生産者や収量が増加している。今年4月の県東部8JAの合併で管内が広がったことによる新たな戦略や展望を聞いた。 ―「するがの極」の経緯や特徴は。 「2016年に沼津市大平地区で品種『きぬむすめ』の試験栽培が始まったのがきっかけ。沼津、裾野、長泉、清水の2市2町で生産された『きぬむすめ』のうち、食味値77点以上の一等米を17年度に名付け、ブランド化した。炊きあがりの色つやが良く、冷めても甘みが持続するのが特徴。19年には行政と推進協議会も組織し、学校給食で提供するなど、連携して普及に取り組んでいる」 ―今年は「するがの極フェス」と
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演劇 静岡から世界へ SPAC宮城聰氏が記念講演 サンフロント21懇話会、沼津で第28回全体会
静岡県東部の活性化策を提言する静岡新聞社・静岡放送の「サンフロント21懇話会」(代表幹事・清野真司静岡中央銀行社長)の第28回全体会が22日、沼津市内のホテルで開かれた。県舞台芸術センター(SPAC)の宮城聰芸術総監督が記念講演を行い、演劇の歴史をひもときながら、静岡を拠点に世界に向けて発信する意義を語った。SPACの俳優陣も舞台に立ち、龍神伝説を基にした泉鏡花の幻想的な戯曲「夜叉ケ池(やしゃがいけ)」の一場面を上演した。 宮城氏は世界最高峰のフランス・アビニョン演劇祭で高い評価を受けたSPACの演劇を県内中高生が鑑賞する取り組みを紹介し、「静岡のトップが世界につながることを若い人たちに示
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虐待防止策の徹底 494施設に呼びかけ 沼津市が通知
沼津市の精神科病院「ふれあい沼津ホスピタル」で看護師が患者に暴行したとされる問題を受け、市は22日、市内の高齢者施設や障害者施設計494事業所に虐待防止の徹底を呼びかける通知を出した。 送付したのは、特別養護老人ホームやデイサービス事業所など介護保険サービスを提供する高齢者施設355カ所と、障害者施設139カ所。いずれも虐待防止の措置を講じることや、虐待やその疑いのある行為について、市に速やかに報告、情報提供するよう求めた。 高齢者施設には、2021年度の省令改正で、24年度までに事業所ごとに設置が義務づけられた虐待発生・再発防止を目的とした委員会開催などの措置を早急に講じるよう依頼した
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食品衛生に貢献 2施設6人受賞 沼津市長に報告
沼津食品衛生協会(森田紀会長)は19日、沼津市役所に頼重秀一市長を訪ね、県食品衛生大会で2施設6人が県食品衛生協会長表彰や県健康福祉部長表彰を受けたことを報告した。 衛生管理が優秀な施設や、食品衛生指導員として長年携わった事業者らが受賞した。このうち受賞者3人と、大会で感謝状を受けた4人が表彰状を示しながら、「責任を感じる。これからもお客さんに喜ばれる食品を作っていく」などと抱負を語った。 沼津食品衛生協会は沼津、裾野、長泉、清水の4市町の約6500施設で構成する。
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マイナンバーカードで証明書 コンビニ交付手数料の一部減額 沼津市、1月4日から
沼津市は2023年1月4日から、マイナンバーカードを使い、コンビニ店などで取得できる証明書の一部手数料を減額する。マイナンバーカード普及促進の一環。 対象となるのは住民票の写し、印鑑登録証明書、戸籍証明書の3種類。いずれも市役所や市民窓口事務所で交付を受ける際の手数料から100円減額し、住民票と印鑑登録証明書は200円、戸籍証明書は350円となる。 コンビニ店のほか、市役所市民課と金岡市民窓口事務所にあるマイナンバーカードを使った申請受付端末「らくらく申請サービス」を利用した場合も同様に減額する。 利用できるのは、沼津市に住民登録があり、暗証番号が搭載されたマイナンバーカードを持ってい
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区画整理本格化 家屋解体工事に着手 JR沼津駅周辺鉄道高架化
沼津市のJR沼津駅付近鉄道高架化に関連した「静岡東部拠点第二地区土地区画整理事業」のうち、JR東海道線と御殿場線に挟まれた車両基地周辺12・5万平方メートルの区域で20日、家屋の移転に向けた建物の解体が始まった。高架工事を前に、土地を整理する事業が本格化した。 同日午前9時過ぎから、同市富士見町の旧JR東海社宅の2階建て建物を重機が取り壊し始めた。約9千平方メートルの敷地に15棟ある旧社宅は、2025年度に解体完了の見込み。空いた土地は御殿場線の高架や側道、新たな住宅地とする計画。 07年度に始まった同事業は沼津市が主体となり、車両基地周辺と同市片浜地区の新車両基地周辺5・8万平方メート
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中国で展示「興奮した」 おさかなアートクリエーターの鈴木さん 沼津市長に報告
沼津市公認の「おさかなアートクリエーター」として活動する沼津市立高中等部1年の鈴木翔太さん(12)が19日、市役所を訪れ、同市の友好都市・中国岳陽市の小学校などで開いた展示会の様子を頼重秀一市長に報告した。 展示会は、鈴木さんの水彩画のレプリカ26点を出品。3~4月に岳陽市東昇小学校など3校を巡回した。7~10月には同市美術館で開かれた児童の美術作品展でも招待作品として飾られた。岳陽市教育委員会などからは芸術大使という「芸術小使者」の称号も贈られた他、美術館に作品1点が収蔵されることも決まった。 鈴木さんは「自分の作品が並んだ写真を見た時は興奮した。現地には行けなかったが、オンラインで同
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来年度の予算編成 沼津市長に要望書 市議会「市民クラブ」
沼津市議会の会派「市民クラブ」(梶泰久代表)は16日、市の2023年度当初予算編成に向けた要望書を市役所で頼重秀一市長に提出した。 重点項目として、鉄道高架化を含むJR沼津駅周辺の総合整備事業推進や、指定避難所の環境改善、行政サービス効率化など5項目を要望した。 その他、老朽化した学校校舎の修繕、多様な機器を通信でつなぐIoT技術を活用した高齢者世帯への支援など、詳細な要望28項目も盛り込んだ。
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障害者人材、企業に紹介 アイエスエフネット、沼津にオフィス 地方での直接雇用支援
IT関連企業の「アイエスエフネット」(東京都)は、地方で障害者の雇用を増やそうとする首都圏企業への人材紹介や運用支援を強化する。沼津市の沼津オフィスにサポート拠点「チャレンジドオフィス」を開設した。障害者の就労支援事業を運営するグループ会社のノウハウを生かし、企業が地方で直接障害者を雇用できるためのサービスを本格展開する。 グループ会社「アイエスエフネットジョイ」は2017年から、障害者の雇用を目指す企業に、業務の中から障害者が活躍できる部分を抽出し、人材を紹介する事業を展開してきた。既にIT企業など3社に支店の一部を身体、精神の障害者が勤務するサテライトオフィスとして貸し出している。今回
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スペシャルオリンピックス日本 2選手が好成績報告 沼津市役所
11月に広島県で開かれた知的障害者のスポーツ全国大会「第8回スペシャルオリンピックス日本夏季ナショナルゲーム・広島」に出場した沼津市の選手2人がこのほど、市役所を訪れ、頼重秀一市長に結果を報告した。 卓球女子に出場した森舞雪さん(21)は、17人の出場者を年齢や競技能力などで四つに分けたグループ「ディビジョン」のうち、第3ディビジョンで優勝し、金メダルを獲得。ボウリング男子の唐鎌大輔さん(36)は7人が出場した第19ディビジョンで4位に入った。 森さんは「決勝はストレート勝ち。金メダルはずっしりと重かった」と笑顔で語り、唐鎌さんは「仲間がいっぱいできた。次はメダルを狙いたい」と誓った。
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平日の部活動改革、受け皿づくり活発化 沼津市内でクラブ・団体設立の動き
沼津市の市立中学校は2023年度から、平日の部活動を週3日間、午後5時までとする取り組みを始める。国は25年度までに、少子化や教員の負担軽減を目的に休日の部活動を地域に移行する方向性を示していて、同市は先行的に平日の部活動改革にも乗り出す。学校側に呼応して、市内では今後の生徒の受け皿となるクラブや団体の設立の動きが活発化している。 11月中旬、沼津市の沢田小で開かれた学童野球9チームの合同練習会に、23年春の始動を目指す沼津中学軟式野球クラブ「沼津フェニックス」の内村義則代表の姿があった。内村代表が練習会を訪れた保護者に、新たなクラブの参加者募集のチラシを手渡すと、保護者からは活動時間や費
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小中生1万3000人の笑顔集める 沼津市制100周年記念ボード、ららぽーとに設置
沼津市は来年7月1日に迎える市制100周年の200日前となる13日、市内小中学生約1万3千人の笑顔の写真を集めたモザイクアートボードを同市の大型商業施設「ららぽーと沼津」に設置した。25日まで展示する。2024年3月末まで市内各地を巡回する。 ボードは縦2・4メートル、横2・7メートル。「次の100年」を担う市内の全43小中学校と特別支援学校3校の児童生徒が写った約2千枚を使用し、記念ロゴマークと「きらり沼津。次の100年へ」のキャッチフレーズを配した。 来年は1月4日からの市役所を皮切りに、くるら戸田、沼津駅ビルアントレなど8カ所で展示する。
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障害者施設に椅子寄贈 沼津ロータリークラブ
沼津ロータリークラブ(清マキ会長)はこのほど、沼津市東椎路の障害者生活介護施設「沼津虹の家」に車椅子に移乗するための訓練椅子15脚を寄贈した。 市内で開いた贈呈式で、清会長=写真右=が小野博信施設長に目録を手渡した。小野施設長は「利用者が在宅で暮らし続けられるよう訓練していきたい」と謝辞を述べた。 寄贈はロータリー財団地区補助金プロジェクト「未来の夢計画」を活用した。
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沼津市、26年度に新排水機場 大平地区の水害対策
沼津市は9日、2019年の台風19号で浸水被害のあった大平地区の新たな水災害対策計画を市議会建設水道委員会で報告した。26年度までに新たな排水機(ポンプ)場を設置して狩野川へ注ぐ大平江川の排水機能を高め、同様の大雨時でも床上浸水の被害が起きないよう対策する。 計画は国、県などと8月に策定した狩野川中流域水災害対策プランに盛り込まれた。1998年の同地区での水害を基に2012年に策定した現計画を見直し、24時間雨量370ミリを記録した19年の水害を想定。計13項目の対策を5年、10年、20年と時期を区切って示した。 計画では、雨水が流れ込む大平江川と狩野川の合流地点付近に、市が毎秒6・6立
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先輩・翠富士、熱海富士に続け 飛龍高2選手が大相撲入り 桑原選手→伊勢ケ浜部屋 長村選手→木瀬部屋
3月の全国高校選抜大会で団体優勝した飛龍高(沼津市)相撲部メンバーで、共に3年の桑原哲平(18)、長村晃宏(18)の両選手の大相撲入りが8日までに決まり、それぞれの親方と同校で入門報告会を開いた。2人は「横綱が目標。1日も早く関取になりたい」と力強く語った。 伊勢ケ浜部屋に入門する桑原選手は焼津市出身で、身長175センチ、165キロの体格を生かした押し相撲が魅力。「(高校の先輩で幕内の)翠富士関、熱海富士関が活躍している部屋なので強くなれると思った」と入門理由を語った。伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)は「本人の意欲がすごく伝わってきた。体に合わせた相撲を教えたい」と期待した。 木瀬部屋に入門
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全国へ中高バトン部出場 沼津市立高、ビブリオバトルにも
全国大会に出場する沼津市立高と同高中等部のバトン部、全国高校ビブリオバトル決勝大会に出場する同高の生徒が7日、市役所水道部庁舎を訪れ、頼重秀一市長と奥村篤教育長に意気込みを語った。 バトン部はいずれも10日から千葉県で開かれるバトントワーリング全国大会に出場する。来年1月に大阪府で開かれる書評合戦のビブリオバトルには同市出身の作家宇佐見りんさんの「推し、燃ゆ」を紹介、県大会で優勝した鈴木遥仁さん(高校1年)が出場する。報告には県大会準優勝の真田響介さん(高校2年)も同席した。 バトン部の加藤桃佳部長(高校2年)は「観客の心に残る演技をしたい」、芹沢羽美部長(中等部3年)は「感謝や恩返しで
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障害者がごみかご作り 沼津の親子ら 来春の本格販売目指す
沼津市の障害のある生徒と保護者らが、ごみ集積所に設置する折りたたみ式かごの製作に取り組んでいる。「地域で使われる製品を作ることで、障害者が社会とつながるきっかけに」と、市内の自治会に無償で提供して使いやすさなどの意見を募り、来春からの本格販売を目指す。 取り組んでいるのは、沼津市の沼田潤さん(45)ら。沼田さんは自閉症の息子の晃太朗さん(17)=沼津特別支援学校高等部2年=が学校で学ぶ木工や縫製などの技術を生かせないかと考え、カラスなどによるごみの飛散防止に使われる折りたたみ式のかごに着目した。 現在は晃太朗さんら障害のある3人が保護者らとかごの製作を進めている。大きさは幅1メートル90
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そば店外壁に巨大絵画 まちなか“美術館”で活性化 沼津市民グループが取り組み
沼津市中心部のそば店の壁に1日、沼津の特産物などを描いた大きな壁画が完成した。同市の建築家らでつくるグループが、中心街の衰退で店舗が解体され、駐車場や空き地になったことでむき出しになった無機質な壁をキャンバスに見立て、街全体を“美術館”にしようと取り組んでいる。 同市本町の老舗そば店「安田屋」の駐車場に面した壁に同日、富士山や千本松原の風景、ミカンと茶畑、干物などを描いた高さ8メートル、幅10メートルの壁画がお目見えした。原画を描いたのは、同市北高島町の戸塚未帆さん(32)。「絵の子どもたちは、家族がモチーフ。当たり前の日常の中にある沼津の良さを詰め込んだ」と作品の
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沼津市チームに特製応援タオル 拠点置く企業贈る【市町対抗駅伝】
沼津市に製造拠点を置く総合触媒メーカーの「エヌ・イー ケムキャット」(東京都)は2日、静岡市で3日開かれる県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)の沼津市チームにオリジナルの応援タオル50枚を贈った。 タオルは縦40センチ、横1メートル10センチ。青地に白で来年の市制100周年記念ロゴマークと「走り抜け、沼津!」の文字を配した。 2日、市役所で開かれた寄贈式で同社沼津事業所の佐藤森総務部長が、平田裕也監督に手渡した。佐藤部長は「地元への恩返しの気持ちで製作した。諦めずに頑張ってほしい」と激励した。平田監督は「最後まで走り抜く、闘う駅伝をしたい」と健闘を誓った。
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病院や薬局など支援 沼津市、10万~30万円給付
沼津市は1日、電気やガス料金の高騰対策として、病院や薬局に10万~30万円の支援金を給付すると発表した。 新型コロナウイルス対応に、物価高騰が重なる病院などの経営を支援する。対象は保険医療機関・保険薬局に該当する市内の病院、診療所(歯科含む)、薬局約400施設。病院は1施設当たり30万円、診療所は20万円、薬局は10万円を給付する。予算額は7400万円で、財源は国の交付金を充てる。 申請は5日から来年1月31日まで郵送で受け付ける。申請書は市ホームページからダウンロードする。問い合わせは市支援金事務局<電050(5369)6263>へ。
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海難救助の手順確認 4機関が合同訓練 沼津
静岡地区水難救済会沼津救難所はこのほど、清水海上保安部、沼津署、沼津南消防署と合同の海難救助訓練を沼津市の沼津港外港で実施した。約50人が参加した。 訓練はプレジャーボート同士が衝突した想定で行った。けが人の搬送手順や、航行不能になった船をロープでつなぎ、港までえい航する流れを確認した。海保や消防、同救済会静岡広域DRS救難所のダイバーが海に潜り、行方不明者を捜索する訓練も行った。
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明電舎、新型変電所ICT採用 人手不足対応、環境にも配慮
明電舎沼津事業所(沼津市)は、大型工場や鉄道事業者向けの「特高(特別高圧)変電所」に情報通信技術(ICT)を取り入れ、停電を伴う大規模点検の期間をこれまでの「3年ごと」から、「6年ごと」に延ばせる変電設備の販売を始めた。環境配慮型の設備とシステムを合わせ、二酸化炭素(CO2)排出抑制や人手不足に対応する。 同事業所で実際に使用する「グリーン特高変電所」内には、油やガスの数値メーターを撮影する人工知能(AI)カメラや、設備が劣化すると増える部分放電を検出するセンサーを設けた。検出したデータは保守点検員が手にするタブレット端末で共有され、点検作業も大幅に短縮された。設備も変圧器の絶縁油を従来の
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沼津市の電動キックボード実験 類似事例比3倍の利用 課題は安全面「危ない」3割
沼津市は24日、市中心部や沼津港周辺で9~10月に実施した電動キックボードの社会実験結果を公表した。国内類似の社会実験と比べて3~4倍の587回、約15万5千円の利用と売り上げがあり、一定の需要がうかがえた。一方、利用者アンケートでは3割が「危ない」との感想を記すなど、安全面での課題も浮かび上がった。 実験は9月17日~10月16日に実施した。国の特例を使い、ヘルメット着用は任意とした。利用者は226人で、平均走行距離は2・18キロ、利用時間は12分だった。利用者は47%が市内在住、26%が県外在住で、観光と街乗り需要が併存する傾向がみられた。利用者の世代別では55%が30代以下だった。
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“幻のアボカド”収穫 沼津西浦産 露地栽培で国内北限
沼津市西浦地区で露地栽培のアボカドの収穫が始まり、生産者の原田尚一さん(42)が市役所を訪れ、頼重秀一市長に今年の生育状況を報告した。収穫量が少ない“幻のアボカド”で、今月末ごろまで計400~500個の出荷を見込む。 同地区のアボカド栽培は「寿太郎みかん」の生みの親として知られる故山田寿太郎さんが約70年前に始めた。露地栽培では国内の北限とされ、山田さんが苗木を配った数軒が少量生産してきたが、市場にはほとんど出回っていなかった。山田さんから苗木を譲り受けて栽培してきた原田さんは3年前から沼津中央青果(同市)に出荷を始め、一部の青果店が取り扱うようになった。 原田さ
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コンテナ積み替え場 JR貨物、沼津新駅に設置検討 トラック荷物を鉄道に移動
JR貨物は21日、JR沼津駅付近鉄道高架事業に伴い、沼津市原地区に移転する新貨物ターミナル駅の造成工事現場を公開した。花岡俊樹執行役員東海支社長は新貨物駅に、一般のトラックで持ち込んだ荷物を鉄道のコンテナに積み替えられる「積替ステーション」の設置を検討していることを明らかにした。コンテナ専用のトラックが不要となり、荷主が鉄道貨物を利用しやすい環境整備を図る。 鉄道コンテナ輸送は荷主が出発地でコンテナに荷物を積み込み、専用トラックを使って貨物駅に運ぶのが一般的。軽トラックやライトバンでも荷物を駅に持ち込める形にし、これまで鉄道貨物を利用しづらかった企業への需要拡大を狙う。大型トラックの運転手
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柳家甚語楼さん 古典落語を熱演 長泉
長泉町の長泉落語会と町の高齢者向け生涯学習講座「くすのき学級」は18日、合同の落語会を町文化センターベルフォーレで開いた。落語家の柳家甚語楼さんが約170人を前に古典落語を披露し、客席を笑いで包んだ。 同落語会は町内で定期的に寄席を開いてきたが、コロナ禍で中止が続き、3年ぶりの開催。甚語楼さんは、知ったかぶりの隠居がいいかげんな和歌の解釈を教える「千早ふる」と、大金を拾った飲んだくれの魚屋を妻が改心させる人情話「芝浜」の2席を演じた。
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運転代行業者に支援金 沼津市 路線バス、タクシーも
沼津市は18日、燃料費高騰や新型コロナウイルスの影響を受ける市内の自動車運転代行やタクシー事業者、路線バス運行事業者に対し、支援金を交付すると発表した。 自動車運転代行事業者には、市内を拠点にする車両1台につき、3万円を給付する。1事業者当たりの上限は30万円で、予算額は100万円。 路線バスとタクシー(福祉タクシーを除く)事業者には、バスが1台当たり10万円、タクシーが1台当たり5万円を支給する。予算額は2600万円。路線バス事業者にはさらに運行維持補助金として、走行距離1キロ当たり1万円を補助する。予算額は6200万円。 財源はいずれも国の新型コロナウイルス対応臨時交付金を充てる。
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ホロコーストの歴史知って 沼津でパネル展、子供の暮らし紹介
パネル展「空のない星~ホロコーストの子供たち」(命のビザ・杉原千畝夫妻顕彰会、駐日イスラエル大使館主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が17日、沼津市大手町のプラサヴェルデ市民ギャラリーで始まった。ナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の時代に生きた子供たちの暮らしを紹介する。21日まで。 イスラエルのホロコースト歴史博物館が企画したパネル27枚を展示した。ナチスの迫害から逃れ、隠れて暮らす中でも子供たちが絵を描いていた様子や、ゲットー(ユダヤ人隔離居住区)や強制収容所でも、大人が子供たちに教育の場を設けていたことなどを紹介している。 リトアニアに逃れたユダヤ人に日本への通過査
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書評合戦「ビブリオバトル小中学生大会」観戦者募集 沼津で12月11日
沼津市立図書館は12月11日、小中学生による書評合戦「ビブリオバトル小中学生大会」の決勝大会を同図書館で開く。図書館は観戦者を募集している。 大会は動画による1次審査を通過した小中学生14人が、お薦めの本を1人5分(小学生は3分)で紹介した後、出場者全員で3分間(同2分)討論する。小学生の部、中学生の部でそれぞれ観戦者が投票し、1位の「チャンプ本」と2位の「準チャンプ本」を選出する。 小学生の部は午前10時、中学生の部は午後1時半から。観戦申し込みは24日午前9時半から、電話やメール、同館のカウンターで受け付ける。 申し込み、問い合わせは同館<電055(952)1234>へ。
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静浦小中校が研究成果 一貫校9年間の取り組み紹介 沼津
沼津市獅子浜の静浦小中一貫学校は11日、開校時の1年生が最終学年の9年目を迎えたことを受け、これまでの研究成果の発表会を同校で開いた。オンラインでの講演会も含め、市内外の教員や教育関係者が参加した。 2014年に開校した同校は、県内で初の新築の施設一体型小中一貫学校。発表会の全体会では、大川淳校長や研究担当の教員が、9年間の取り組みについて紹介した。小中の9年間を「4・3・2」に区分し、段階的な教科担任制を採用するなど、成長に応じた指導に取り組んできたとした。 カリキュラムの作成やマネジメントについては、学年のつながりを意識した学習単元の作成などを説明し、全国学力・学習状況調査(全国学力
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スルガ銀行2年ぶり減収減益 9月中間 通期予想を上方修正
スルガ銀行が11日発表した2022年9月期中間連結決算は、資金運用収益の減少や実質与信費用の増加で2年ぶりの減収減益となった。経常収益は前年同期比2・6%減の526億9500万円、経常利益が14・3%減の182億7千万円、純利益7・9%減の163億9100万円だった。 単体のコア業務純益は、貸出金利息の減少などで1・4%減の127億8400万円。貸出金残高(期中平均)はシェアハウスローン債権の一括譲渡などで7・2%減り、2兆1129億円になった。預金残高(同)は1・8%増の3兆3466億円。連結自己資本比率は13・93%で、3月末と比べて1・25ポイント上昇した。 シェアハウス関連融資の
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静岡人インタビュー「この人」 造形作家として地元で初の個展を開いた看板店社長 野口大さん(沼津市)
沼津市の看板製作会社の2代目社長として、現場作業や経営に携わる傍ら、作業場で出た鉄板などの廃材を利用し、昆虫や動物を緻密に表現した造形作品を制作している。遅咲きの造形作家として、10月に地元のららぽーと沼津内の店舗で初めての個展を開催した。44歳。 ―造形作品の制作を始めたきっかけは。 「2018年に父から社長を引き継ぎ、弟と会社を経営していく中で、自分の会社の『強み』は何かと考えた。新しいアイデアを思いついても、すぐに他の会社に模倣されてしまう。ならば、まねされないようなことをやって、技術をアピールしようと始めた」 ―どのように作品をつくっていくのか。 「看板の骨組みになる鉄板の端
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記者コラム「清流」 キックボードを体験
沼津市が9月から1カ月間、ヘルメットを任意着用とした電動キックボードの社会実験。土曜の昼下がり、会社近くから沼津港までの約1.8キロを試しに往復してみた。 ぶっつけ本番で乗ったが、やはりバランスを取るのが難しい。心配になり、最初は車通りの少ない道を走った。しばらくすると慣れて広い道を走行したが、最大時速15キロとはいえ、大型車両が横を通るのは少し怖さを感じた。一方でカラッとした秋の風を受けて走るのは、爽快だった。 ヘルメットなしで走ってみたが、交通量の多い道では必要だと感じた。加えて今回の実験では、走れば心地よさそうな狩野川の堤防道路は、通行禁止。堤防道路のような道をキックボード専用道や
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ごみ混入で発火、発煙の事故続発 加熱式たばこなどリチウムイオン電池 自治体の収集ルールに差異
静岡県内でごみとして捨てられた加熱式たばこ機器やモバイルバッテリーなどの充電式のリチウムイオン電池を使用した製品が発火、発煙する事故が相次いでいる。これらは電池と製品が一体化し、電池のみを取り出しにくい製品が多く、混入の原因となっている。ごみの出し方やリサイクルのルールは自治体や製品によっても違い、関係者は周知に頭を悩ませている。 沼津市で収集されたプラスチック容器包装ごみが集まる同市の中継・中間処理施設。6人の作業員が、1日平均約7・7トン運び込まれる容器包装ごみをコンベヤーに載せ、手作業で選別する。はじかれるごみの中には加熱式たばこ機器や小型の電子機器が混入している。 市クリーンセン
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地元の逸品いろいろ 沼津・旧西浦小でローカルマーケット
沼津市の三浦(さんうら)地区や戸田地区ゆかりの店舗が集う「西浦ローカルマーケット」(実行委主催)がこのほど、同市の旧西浦小で初開催された。特産のミカンなどを使った商品が並び、家族連れなどでにぎわった。 市内5地区が連携し、地域活性化を目的に開く「沼津ローカルマーケット」の取り組みの一環。両地区ゆかりの16店舗が菓子や軽食、木工品などを販売した。BMXやアロマソルトづくりなどのワークショップも開かれた。西浦小卒業生による鼓笛隊演奏もあり、会場を音楽で彩った。 実行委員の渡辺頼子さんは「多くの地元の方が協力してくれた。たくさんの人が訪れてくれて良かった」と話した。
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先生は警察官や飲食店員 働く意義、魅力説く 沼津五中
沼津市立第五中は2日、さまざまな分野で働く地域の人たちを招いての職業講話を同校で行った。2年生約130人が講師の仕事内容を聞き、積極的に質問した。 同校コミュニティースクールの取り組みの一環。校区内在住者を中心に製造業やIT、金融、警察官など多彩な職業に携わる10人が講話し、生徒はこのうち興味のある4人の話を聞いた。 同市などで飲食店を運営する望月大樹さんは、働いて金銭を得ることは「価値の交換」だとして、仕事に就いた際は「自分が提供できる価値は何か考えよう」と生徒に呼びかけた。飲食店で大切なことは何かとの質問には「笑顔。AIの時代でもそこは変わらない」と強調した。 佐藤遼己さん(14)
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3年ぶり“華やかな秋” 静岡県華道展 沼津で開幕 計240点展示
静岡県内25流派が集う第69回県華道展(県華道連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)が2日、沼津市大手町のプラサヴェルデ市民ギャラリーで開幕した。7日まで。 3年ぶりの開催。3部構成の展示で、2日間ごとに作品を入れ替え、県内の華道家252人の計240点を披露する。赤く色づいた葉や、キク、ケイトウ、リンドウなど秋を思わせる花々を用い、落ち着いた中にも華やかさを感じさせる作品が並ぶ。 開会式で連盟の渡辺華凰会長は「3年ぶりの開催ということもあり、華道家たちが力を奮ってくれた」とあいさつ。静岡新聞社・静岡放送の大須賀紳晃社長らとテープカットして開幕を祝った。 期間中は来場者の人気投票による作品コン
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杉原千畝夫妻の碑前祭 「命のビザ」遺功しのぶ 沼津
第2次世界大戦中、ドイツの迫害からリトアニアへ逃れたユダヤ人に日本への通過査証(ビザ)を発給して救った外交官杉原千畝(1900~86年)と沼津市出身の妻幸子さん(1914~2008年)の功績をたたえる第2回碑前祭「命のビザ希望の集い」が30日、同市の港口公園で開かれた。イスラエルやリトアニア、ポーランドの在日大使館関係者や頼重秀一市長らが出席した。 参加者は2020年に同公園に建立された顕彰碑に花や茶を供え、夫妻の遺功をしのんだ。イスラエルのギラッド・コーヘン大使は「インターネット上では人種差別がまん延している」とし、杉原夫妻の行動は「人種差別に反対する大切な価値観だ」とたたえた。リトア
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商店街路上に休憩場所 ヒト中心の空間利用模索 沼津市、11月15日まで社会実験
沼津市などは27日、中心市街地の回遊性向上を目的にした社会実験「オープンヌマヅ2022アーケード」を同市大手町の沼津仲見世商店街で始めた。JR沼津駅付近鉄道高架化に伴う市街地再生に向け、商店街の道路上に休憩場所を設けるなどヒト中心の空間利用を模索する。11月15日までの各日午前9時~午後7時。 実験は約260メートルの商店街4カ所に休憩や飲食に活用できる椅子やテーブルを置いた。商店街南端には、毎日4~6のスタンドが出展し、軽食や雑貨などを販売する。性別や世代を判別する人工知能(AI)カメラを1台設置し、期間中の通行状況を分析する。 空き店舗の旧マルサン書店仲見世店内では、市立図書館で所蔵
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障害者と雇用企業 働く環境語り合う 沼津
静岡県特例子会社連絡会とNPO法人いろは(裾野市)はこのほど、障害のある人や保護者と、障害者を雇用する企業の担当者が語り合う「企業とかたろうINしずおか」を沼津市のプラサヴェルデで開いた。企業が障害者の働きやすい環境を整備して設立する「特例子会社」の幹部や、障害者と保護者ら約100人が参加した。 基調講演として、NPO法人障害者雇用部会(横浜市)の小形秀夫理事長が、障害者雇用の現状を紹介した。高齢化による労働人口の減少から、障害者の働く環境は「広がりこそすれ、狭まることはない」とし、得意な分野を伸ばして苦手な部分を支援する環境が必要と強調した。 参加者は12のグループに分かれ、企業の担当
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電動キックボード 事故、交通違反ゼロ 沼津市の社会実験まとめ
沼津市は26日の定例記者会見で、9~10月に市中心部や沼津港周辺で実施した電動キックボードの社会実験結果の概要を明らかにした。期間中、事故や交通違反の摘発はなかった。 市まちづくり政策課によると、9月17日~10月16日の期間中の利用者は226人、利用回数は587回で、おおむね市が予想した利用状況だったという。今回の社会実験は国の特例でヘルメット着用が任意だったが、貸し出し場所に担当者が常駐した2カ所でヘルメットを貸し出した。ヘルメットの利用は3件だった。 市は今後、利用者が市内をどう回遊したかなど、詳細なデータの検証結果をまとめ、公表する。
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沼津の中学部活動 平日週3日、午後5時まで 23年度から
沼津市教委は25日、来年度から市立中学校の平日の部活動を週3日、活動終了を午後5時までとする方針を市総合教育会議で報告した。国は少子化で学校単位の活動が困難なことや、教員の負担軽減を目的に、中学校の休日部活動を2025年度までに段階的に地域移行する方向性を示していて、市教委は先行的に平日の部活動改革に乗り出す。 市教委によると、同市の市立中学校(市立高中等部除く)は現在、8校で平日週4日、9校で週3日と、既に半数の学校で週3日の活動となっている。市教委は来年度から市内2校で原則全員加入となっていた部活動を全18校で任意加入とし、平日の活動日も市全体で統一して地域移行に備える。奥村篤教育長は
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「するがの極」食味良好 JAふじ伊豆 首長に新米PR
JAふじ伊豆(鈴木正三組合長)は24日、管内のうち4市町(沼津市、裾野市、長泉町、清水町)で手がけるブランド米「するがの極(きわみ)」の新米販売が13日に始まったのに合わせ、地元市町のトップを訪ねてアピールした。 「するがの極」は県の奨励品種「きぬむすめ」のうち、独自基準を満たした一等米。2017年から旧JAなんすんなどがブランド化を始めた。JAふじ伊豆によると、今年は天候不順に見舞われた時期もあったが、生産者の適切な管理で米のおいしさを評価する「食味値」の高い米が多く生産されたという。 24日は鈴木組合長が沼津市役所に頼重秀一市長を訪ね、新米を届けた。鈴木組合長は「今年はいい出来で、収
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造形作品で技術アピール 沼津の看板店2代目社長、端材で生物を緻密に表現 31日まで個展
沼津市大諏訪の看板製作会社「微助人(びすけっと)」の2代目社長野口大さん(44)が、仕事で出る鉄板などの端材を使い、動物などの造形作品を制作している。31日まで市内で個展を開催中で「技術やデザイン力をアピールし、看板の可能性を広げたい」と思い描く。 高校卒業後、看板職人となった野口さんは2018年、父の繁明さん(69)から社長職を譲られた。経営を引き継ぐと、「新しいアイデアを思いついても、すぐ模倣されてしまう」と競争の厳しさを痛感した。設備投資も必要なく、まねされない技術は何か―。たどり着いたのが、技術力を生かした造形作品の制作だった。 作業場には、看板の骨組みに使う鉄板の端材や、「番線
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インボイス制度 事業者相談に対応 三島信金が職員勉強会
三島信用金庫はこのほど、企業が税額を詳しく記載する経理書類「インボイス(適格請求書)」制度が来年10月から導入されるのを前に、職員を対象にした勉強会を長泉町の同信金本部で開いた。11月17日午後3時から事業者向けにオンラインセミナーも開く。 勉強会は取引先の相談に職員が答えられるようにするために企画し、三島税務署の職員2人が講師を務めた。仕入税額控除の適用を受ける場合は、インボイス発行登録業者からインボイスの交付を受ける必要があることなどを説明した。登録を悩む事業者には、国税庁のホームページに掲載されているチェックシートを活用するよう呼びかけた。 事業者向けセミナーは税理士らが講師を務め
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商店街休憩場所にWi-Fi 沼津市、仲見世で27日から社会実験
沼津市は19日、市中心市街地まちづくり戦略会議の第10回会合を市水道部庁舎で開き、27日から中心部の沼津仲見世商店街で実施する社会実験「オープンヌマヅ・アーケード」の計画内容を報告した。旧マルサン書店仲見世店跡に設ける休憩スペースには、無料のWi-Fiを設置する他、商店街南端には、軽食や雑貨などを販売する計30店舗が日替わりで4~6店出店する。 実験は市などが11月15日まで、中心市街地の回遊性向上を目的に実施する。約260メートルの商店街に4カ所の休憩スペースを設ける。4月にJR沼津駅南口のイーラde前で実施した社会実験での利用者の意見を踏まえ、旧マルサン書店には無料Wi-Fiを設置し、
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バルコニーやかまど復元 「松城家住宅」大規模修復が完了 沼津市戸田、11月3日から一般公開
沼津市戸田の国指定重要文化財「松城家住宅」で2016年から行われていた解体修復工事がこのほど完了し、報道陣に18日公開された。建物を分解して修復、復元する大掛かりな工事で、建造当時あったバルコニーなどが復元されたほか、しっくいの壁や壁紙なども当時の物を残しながら修復した。11月3日午後3時から一般公開する。 工事は老朽化した建物の保存や耐震化を目的に行われた。建物を半解体し、鉄骨による補強などを実施。バルコニーのほか、風呂場に改装されていたかまどなども復元した。ポルトガル製とされる天井に貼られた幾何学模様の壁紙も一部を複製して貼り直した。 主屋の内部にある松崎町出身の左官の名工、入江長八
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創設者の江原素六翁 遺徳をしのぶ 東京・
明治時代、静岡県東部の産業や教育振興に尽力した江原素六翁(1842~1922年)が創設した麻布中(東京都港区)の1年生約300人が13日、沼津市駿河台にある素六翁の墓地を訪れ、遺徳をしのんだ。 22年から始まった墓参は同校の恒例行事で、新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催。墓前祭には、地元顕彰会の会員や頼重秀一市長、素六翁のひ孫の江原素有さんらが参列した。生徒の代表が墓石に水をかけ、墓前に花を手向けた。 同校の平秀明校長は、生徒が素六翁の功績を学んできたと墓前で語りかけ、「勉学にいそしみ、精進していく」と誓った。 生徒は素六翁の功績などを展示する市明治史料館も訪れた。
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飛龍高生2人に栄誉賞 総体Vのレスリング菊地さん、水泳杉山さん 沼津市
沼津市は13日、いずれも飛龍高3年で高校総体のレスリング男子51キロ級で優勝した菊地優太選手と、水泳男子400メートル個人メドレーで優勝した杉山大晟選手に市スポーツ栄誉賞を贈った。市役所で開かれた贈呈式で頼重秀一市長がそれぞれ、記念の盾を手渡した。 全国高校選抜、国体少年男子フリースタイルの3大会を制した菊地選手は「高校総体と国体の決勝は同じ相手。特に国体では緊張せずにできた」と振り返った。杉山選手は「個人の自由形400メートルは3位だったので、その悔しさを晴らせた」と喜んだ。2人は共に大学でも競技を続ける予定で、菊地選手は「まずは体重を大きくしたい」、杉山選手は「学生選手権でも優勝を目指
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経営センスや資質磨く 沼津信金 若手向けビジネス塾開講
沼津信用金庫(鈴木俊一理事長)はこのほど、若手経営者らが経営のセンスや資質を磨く第15期「ぬましんビジネス塾」の開講式を同市の「ぬましんCOMPASS(コンパス)」で開いた。 同塾は3年ぶりの開催でこれまで延べ350人が受講した。12月まで計6回、地方創生や財務分析など、専門家を招いて経営スキルを学ぶ。初回は製造業や運送業、小売業などさまざまな業種の企業経営者や後継者ら12人が出席した。鈴木理事長は「原料費高騰などで、中小企業は厳しい情勢。次世代を担う方々の経営に役立ててほしい」とあいさつした。 初回は企業の広報を支援する「ビズホープ」(三島市)の寺田望代表が、広報やマーケティングについ
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「本物の音楽聴かせる」 鮫島秀樹ら、沼津でライブ【とんがりエンタ】
世良公則&ツイスト、ハウンドドッグの元ベーシストで沼津市のPR大使「燦々[さんさん]ぬまづ大使」も務めた鮫島秀樹率いる2バンドが29、30の両日、同市のトニーズホノルルでライブ「ぬまづミュージックフェス」に出演する。地元シンガーとも共演する鮫島は「実力派のメンバーぞろい。本物の音楽を聴かせたい」と意気込む。 29日は中沢ノブヨシ、はたけやま裕、井手麻理子、原田喧太とつくる「SSP」に、沼津を拠点にするジャズシンガー真由美、アコースティックギターの丸山ももたろうが加わり、洋邦のカバー曲を奏でる。30日はichiro、ロジャー高橋との「The sons」に元SDN48のシンガーmirayをゲス
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沼津ゆかりの作家紹介 静岡新聞夕刊小説「頼朝」秋山さん、芥川賞作家・宇佐見さん 市立図書館で企画展
沼津市立図書館は11月13日まで、読書週間(10月27日~11月9日)に合わせた企画展「歴史小説の中のぬまづ」を同館で開いている。本紙夕刊「頼朝 陰の如く、雷霆の如し」を連載中で同市在住の作家秋山香乃さんら、沼津ゆかりの歴史作家や小説を紹介している。11月6日午後1時半からは同館で秋山さんの講演会も開く。 同週間に合わせ、同館2階の「名誉市民・郷土ゆかりの人物著作コーナー」も拡充し、同市出身の芥川賞作家宇佐見りんさんのコーナーを新設した。 企画展では、秋山さんの「氏真、寂たり」のゲラや愛用のペンなどを展示している。秋山さんの夫で作家の鈴木英治さん(同市出身)の「にわか雨」など、歴史小説約
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海ブドウ 沼津の小学校プール跡で陸上養殖 11月初出荷目指す
沖縄県で海ブドウの養殖を手がける企業が、昨年閉校した沼津市の旧内浦小のプール跡で“沼津産海ブドウ”の陸上養殖に取り組んでいる。4日には「しずおか海ぶどうLABO.(ラボ)」と名付けた施設で初の植え付け作業が始まり、本格稼働した。11月中旬にも沼津産の初出荷を目指す。 プール跡での養殖に乗り出したのは「Rカンパニー」(長泉町)。三島市内で飲食店を経営していた同町出身の永井良太社長(37)が5年前、沖縄県宮古島市に移住。2018年から同市で海ブドウの養殖を始めた。 永井社長が本州での事業拡大を考えていた際、沼津市が、養殖場に適した排水設備が備わる旧内浦小プールを活用す
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記者コラム「清流」 行政と「お客さま」
戸籍の書類が必要になり、本籍地の浜松市役所に電話をかけると、電話口の職員に「お客さま」と呼ばれた。丁寧な印象は受けるし、確かに「客」なのだが、どこかしっくりこない。 沼津市で開かれた「リノベーションまちづくりサミット」のある登壇者が、同じ違和感を口にしていた。市民は行政に「お客さま意識」を持ち続けていいのか、と。サミットには、自らリスクを取って空き家を改修し、新たな事業に取り組んだ人が集っていた。 「まちづくり」というと、しばしば行政の補助金が付いて回る。しかし、補助金頼みではなく、自ら稼ぐ仕組みを作らなければ、持続可能なまちづくりにはならない。お客さま意識を脱し、リスクを取って自ら動く人を
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フェンシング女子・脇田選手 日本選手権「銅」沼津市長に報告
全日本フェンシング選手権大会(9月、東京)の女子サーブル個人で3位に輝いた沼津信用金庫所属の脇田樹魅選手が30日、沼津市役所を訪れ、頼重秀一市長に結果を報告した。今春から同市を拠点に活動する脇田選手は「沼津に移住して初めての銅メダル。支えてもらった皆さんに見せられてうれしい」と喜びを語った。 脇田選手は「職員の応援を受け、いい意味でプレッシャーを感じていた。味方がいるのは心強い」と感謝し、「世界でもメダルを取りたい」と早速先を見据えた。日本選手権で敗れた相手は、世界選手権覇者の江村美咲選手。不調の江村選手に「試合の途中で勝てると感じたが、もう時間がなかった。メンタルで負けた」と悔しさもにじ
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沼津市の新体育館 工事完了1カ月遅れ 開館は2023年3月に
沼津市は30日、建設中の新総合体育館(同市御幸町)について、工事完了が約1カ月遅れることから、開館を予定していた来年2月から3月に延期すると市議会建設水道委員会で報告した。 市総合体育館整備室によると、世界的な半導体不足で大型空調機の動力制御盤の供給に遅れが生じ、納入が約4カ月遅れたのが主な原因。工事スケジュールを見直し、1カ月の遅れに短縮したという。13台導入する空調機は既に一部が現場に搬入済みで、順次据え付ける。工事は来年1月末に完了し、1カ月程度開館の準備を行う。 総合体育館の完成時に使用中止が決まっている市民体育館、勤労者体育センター、香陵武道場は、新体育館の供用開始まで利用期間
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新中間ごみ処理施設 沼津市、配置計画を見直し 敷地範囲拡大へ
沼津市は30日、2029年度の稼働を目指しているごみの新中間処理施設について、施設予定地の範囲を広げるなど配置計画を見直すと、市議会民生病院委員会で報告した。 新中間処理施設は現在、基本設計が終わり、事業者選定を進めている段階。市新中間処理施設整備室によると、複数のプラントメーカーから効率的な施設配置や車両動線の確保を図るため、敷地拡大の必要性を指摘されたという。 市は新中間処理施設を整備する範囲を南側の余熱利用施設整備予定地まで拡大し、面積は約2万平方メートルから2・5万平方メートルとなる。施設の処理能力などは変更しない。 余熱利用整備施設は、現在の焼却場跡地に整備する。
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停止のごみ処理施設 解体費約5.5億円 土肥戸田センター
沼津市は30日、12月末で稼働を停止するごみ処理施設「土肥戸田衛生センター」(伊豆市小土肥)について、施設解体費が約5億5200万円に上る見込みを市議会民生病院委員会で公表した。 市クリーンセンター管理課によると、施設が傾斜地にあり工事に時間を要するため、解体に約4億円、約2・9キロある送水管の撤去に約1億円かかるとした。沼津市と伊豆市との費用負担の割合は両市の協議で決定する。 同センターは両市による一部事務組合が運営している。旧戸田村域と旧土肥町域のごみ処理を担っているが、伊豆市と伊豆の国市が共同で新処理施設を建設したことから、12月末で稼働停止する。
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重文「松城家住宅」11月3日から公開 沼津市、修復工事進む
沼津市は11月3日から、2016年から大規模修復工事を進めている国の重要文化財「松城家住宅」(同市戸田)を一般公開する。 市は開会中の市議会9月定例会に指定管理者を戸田観光協会に指定する議案を提出している。修復工事は間もなく完了し、一般公開へ準備を進める。 公開初日は午後2時から式典を開く。毎週水曜を休館日とし、年末年始を除き通年で公開する。 市は老朽化した建物の保全と耐震化を目的に一部の建物を解体や半解体した上で、修繕工事を実施した。 松城家住宅は回船業を営んだ松城家の当主2代兵作が1872~76年に建築した。2階建ての主屋は擬洋風建築で、松崎町出身の左官の名工、入江長八のしっくい
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ミセスジャパン出場4人 日本大会を前に抱負 沼津
人生経験を通じた女性の内外面の美しさを競う「ミセスジャパン2022静岡大会」(8月、沼津市)で、10月18日に都内で開かれる日本大会への出場権を獲得した4人が29日、同市役所を訪れ、頼重秀一市長に抱負を語った。 訪れたのは、25~45歳の「ヤングミセス」部門でグランプリに輝いた同市出身の塚本麻里江さん(38)=東京都=、46歳以上の「クラシックミセス」部門グランプリで静岡市清水区の安本梨花さん(55)、「アンバサダー」に選出された沼津市の荻野絵美さん(42)と浜松市中区の石動敬子さん(36)。 塚本さんは「ようやく実感が湧いてきている。地元沼津の紹介もしたい」と意気込みを語った。経営する
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適正な学校規模、地域と議論 沼津市教委が11月から懇話会
沼津市教委は29日、市内の児童生徒数の減少を受け、11月下旬から17の中学校区ごとに学校規模・配置の適正化や部活動の地域移行などについて住民らと意見交換する「地域懇話会」を開催する方針を、市議会文教産業委員会で報告した。市教委は児童生徒数の推移予測も示し、5年後にはピーク時(1982年度)の3分の1を割り込むとみて、懇話会では推移予測を議論のたたき台とする。 10月25日に開かれる総合教育会議で出た意見も踏まえて協議する。現在5中学校区で導入している「コミュニティ・スクール」の取り組みの市全域導入について検討も進める。23年度初頭までに全校区で第1回を開き、必要に応じて複数回開く予定。
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沼津市庄司美術館 2023年1月再開へ
沼津市は29日、指定管理者の不在で休館中の庄司美術館(モンミュゼ沼津)について、2023年1月にも再開する方針を市議会文教産業委員会で明らかにした。 市は新たな指定管理者に、県東部の芸術家らが設立した同市のNPO法人「レザミ・デ・ザール」(松永純理事長)を指定する議案を市議会9月定例会に提出していて、可決され次第、本格的な再開準備に取りかかる。再開までの間に企画展の準備や、館内の壁紙の貼り替え作業を進める。 同美術館は1999年に死去した庄司辰雄元市長の遺族から私設美術館の寄付を受け、2000年から市の美術館として運営している。今年4月から休館中。
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沼津中央公園の活用法探る 再整備へワークショップ
沼津市は、2025年度の着工を目指す中央公園(同市大手町)の再整備に向け、新たな公園の活用法などを考えるワークショップを10月から始める。1日午後1時からは、全国でまちづくり事業に携わる建築家の西村浩さんを講師に同公園隣接のビルで、事前勉強会を開く。 1970年に開設した中央公園は、市中心部にあり、面積約6100平方メートル。市民の憩いの場として活用される一方、使い勝手の悪さも指摘されている。市は民間資金を活用する「パークPFI(公募設置管理制度)」の導入も視野に、基本計画策定に向けた作業を進めている。 ワークショップは16日から来年1月まで、専門家らを招き、計4回開催する。11月4日に
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大幅な事業費増大 鉄道高架化に質問相次ぐ 沼津市議会一般質問
沼津市議会9月定例会は27日、一般質問を行い、6氏が登壇した。県が市負担分も含む大幅な事業費増大見通しを明らかにしたJR沼津駅付近鉄道高架事業に関する質問が相次いだ。 川口三男氏(共産党)は高架工事に関連した道路整備などを含む沼津駅周辺総合整備事業や、高架完成後の鉄道施設跡地利用について質問した。平野明文沼津駅周辺整備部長は事業の完了時期について、高架化後でなければ施行できない箇所があるとし、「高架完了後、おおむね5年程度」と述べた。施設跡地には、公共公益施設や防災公園などを検討しているとした。 梅沢弘氏(無所属)は、事業費増大を踏まえ、改めて高架化の是非を問う住民投票をすべきとただした
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レスリング世界V 森川選手おめでとう 沼津市役所に看板
沼津市は26日、レスリング世界選手権の女子65キロ級で初優勝した同市出身の森川美和選手(ALSOK)の快挙をたたえる看板を市役所玄関前に設置した。 看板は縦4・6メートル、横1・2メートル。「レスリング世界選手権 メダル獲得おめでとう‼」の文字と、金メダルのイラストが描かれている。 森川選手は沼津第三中から、レスリングの強豪・安部学院高(東京)、日体大に進んだ。14日にセルビア・ベオグラードで開かれた世界選手権で初優勝した。
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「表参道よさこい」特別賞 沼津「りぐる」市長に喜び報告 コロナ禍乗り越え
8月に東京・表参道で開かれた関東最大級のよさこい演舞イベント「原宿表参道元気祭スーパーよさこい2022」で、特別賞の高知県知事賞を受賞した沼津市のチーム「りぐる」(中川尚子代表)がこのほど、同市役所を訪れ、頼重秀一市長に受賞を報告した。 イベントには全国から80チームが参加。同チームは、フランス語で「良い旅を」という意味の「ボン・ボヤージュ」をテーマにしたオリジナル曲で2日間にわたり約80人で演舞した。縮小開催だった今年は大賞選出がなかったが、高い評価を得たチームに贈られる同賞を受賞した。 中川代表は「コロナ禍で2年間活動や練習を休止していた中、メンバーがモチベーションを持ち続けてくれ
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リノベまちづくり 沼津でサミット、全国から事例紹介
空き家や空き店舗の活用などを軸にまちづくりに取り組む全国の個人や団体が集う「リノベーションまちづくりサミット」(リノベリング主催)が22日、沼津市の沼津ラクーンで開幕した。全国で実際に事業を展開する団体の代表者らが23日まで、事例紹介や意見交換をする。 初日は教育・福祉、文化など六つのテーマでトークが行われた。「大家と家守の豊かな関係」をテーマにしたトークでは、「みんなの図書館さんかく」(焼津市)の土肥潤也さんや、埼玉県草加市でシェアアトリエを運営する松村美乃里さん(静岡市出身)ら5人が登壇した。 市民が1箱月2千円で本棚を借り、無料で貸し出す図書館を運営する土肥さんは「お金を出してまで
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セーリング・高橋選手「パリ五輪で金メダル」 沼津市長に決意
東京五輪セーリング男子49er級に出場した沼津市出身の高橋レオ選手(23)が21日、同市役所を訪れ、頼重秀一市長に2024年パリ五輪への抱負を語った。 母の出身地の同市で8歳まで暮らし、父の母国のニュージーランドに移住した高橋選手は、東京五輪で日本人過去最高の11位の成績を収めた。現在は神奈川県を拠点に世界各地を転戦している。 今年から新たに森嶋ティモシー選手とチームを組む高橋選手は「パリ五輪では、金メダルを目指したい。まずは来年の世界選手権で上位に入り、出場権を獲得したい」と意気込みを語った。 頼重市長は「沼津からオリンピアンが出たことは誇り。2年後の五輪が楽しみ」と激励した。
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沼津工高生、全国へ決意 市役所訪問、活躍報告も
今年の高校総体や全国大会に出場、または国体に出場予定の沼津工高の生徒が21日、沼津市役所を訪れ、頼重秀一市長に結果や意気込みを語った。 訪れたのは、ボート部から、10月に栃木県で開かれる国体少年男子ボートかじ付きクオドルプルに出場する佐々木吾滝、小坂響己の両選手(いずれも3年)、ダブルスカルの川本晴、高村崚の両選手(同)。陸上部から、高校総体男子5千メートル競歩に出場した長沢佑選手(同)。ロボット制御部から、ロボット技術を競う「WRO Japan決勝大会in浜松」に出場した2チーム5人。 高校総体にも出場し、シングルスカル6位だった佐々木選手は「悔しかった。国体では優勝したい」。長沢選手
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仲見世に休憩スペース 商店街の活用探る 沼津市が社会実験第2弾
沼津市は10月27日から11月15日まで、JR沼津駅付近の鉄道高架化に伴う中心市街地の回遊性向上を目指した社会実験「オープンヌマヅ」の第2弾を同市の沼津仲見世商店街で実施する。商店街にテーブルや椅子を置いたくつろげる場所や、飲食や雑貨販売などのスタンド式の出店を設置する。空き店舗となっている旧マルサン書店仲見世店内にも休憩スペースなどを設ける。 実験はUR都市機構中部支社、同商店街振興組合と共催する。沼津駅前の道路1車線を規制した4月の社会実験とは異なり、普段から車の乗り入れが規制されている同商店街でヒトを中心にした道路空間の新たな活用法の検討を目的にする。 約260メートルの区間に椅子
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旧統一教会の接点 後援や補助金なし 沼津市
沼津市の頼重秀一市長は21日の定例記者会見で、同市と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)や関連団体との接点に関する調査結果を明らかにした。事業への後援、共催は文書が残る2019年度以降、補助金交付は同じく12年度以降、いずれも確認されなかった。 市は全国霊感商法対策弁護士連絡会のホームページで示されている関連団体などを対象に、今月7日までの状況を調べた。
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全23小学校の空撮動画公開 沼津市制100周年を記念
沼津市は、来年の市制100周年を記念して全23小学校(小中一貫校を含む)をドローンで撮影した動画「空からの学校訪問」を順次、公開している。10月中に全校が見られるようになる。来年度は全中学校の動画を撮影、公開する。 動画は地域の魅力発信や記録などを目的に撮影した。撮影、編集は市広報課シティプロモーション係の遠藤友之係長と芦川諒太主事が行った。撮影は夏休み中に行い、校舎や校庭を中心に、学校周辺の様子が分かる約1分45秒の動画と写真6枚を公開している。 遠藤係長は「普段見られない上空からの視点から映像で、新たな発見をしてほしい」と願い、芦川主事は「できるだけ、校舎に掲げられた校章が映り込むよ
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市営今沢団地、建て替えへ 沼津市が解体開始、PFI計画
沼津市は、老朽化が進む市営今沢団地(同市今沢)の民間資金活用による社会資本整備(PFI)での建て替えを計画している。20日から解体が始まり、全20棟のうち、17棟の解体に順次着手する。事業完了は2032年度を予定する。 建て替えるのは、1968~69年度に建設されたコンクリートブロック造りのB棟9棟(計54戸)と、68~71年度築で鉄筋コンクリート造りのA棟8棟(計262戸)。B棟9棟の解体は、来年2月中旬までに終える。A棟はB棟部分に新たな建物が建設された後、入居者の移転を行った後で解体する。建て替え対象外のA棟の3棟は、2030年代中に解体する。 新たな整備戸数は275戸の予定。今年
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日中友好を願い子どもの写真展 沼津
日中国交正常化50周年を記念した「日中子ども写真展」(県日中青少年写真展実行委員会主催)が16日、沼津市大手町のキラメッセぬまづ市民ギャラリーで始まった。18日まで。 写真家の岡本央さんが、北京や陝西省、新疆ウイグル自治区など、中国各地で撮影した子どもたちの日常風景など約80点が展示されている。浜松まつり(浜松市)のたこ揚げ合戦など、日本の子どもたちを撮った作品も飾られている。 17日は昆劇と詩吟、二胡(にこ)の演奏会や、中国人留学生の教育に力を入れた掛川市出身の松本亀次郎(1866~1945年)に関する講演会も開く。入場料500円(大学生以下無料)。
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伝統的漁の様子描く 沼津市教委 絵馬22点を市文化財指定
沼津市教委はこのほど、同市沿岸の伝統的な漁法の様子を描き、神社に奉納された「沼津沿岸の漁撈(ぎょろう)に関する奉納絵馬」22点を市有形民俗文化財に指定した。指定は8日付。 指定された絵馬は1892(明治25)年~1953(昭和28)年に同市の三浦(さんうら)地区を中心にした計11の神社に豊漁や漁の安全を祈願して奉納された。伝統的な漁法や、かつて同地区で盛んに取られたカツオやマグロ漁の様子を今に残す貴重な史料として評価された。 大きさは絵馬によって違い、縦30~90センチ、横50~120センチほど。素材は木やブリキで、中には和紙やキャンバスを貼って描かれた物もある。指定された絵馬の一つ、0
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電動キックボード出発式 沼津、10月16日まで貸し出し
沼津市は16日、市中心部や沼津港周辺で、ヘルメットなしで電動キックボードを公道走行できる県内初の社会実験の出発式を同市の中央公園で行った。実験は17日から10月16日まで。市中心部や沼津港に7カ所の有料貸し出し場所を設け、市民や観光客の新たな移動手段として普及の可能性を探る。 出発式には、頼重秀一市長や実験に協力する企業「EXx(エックス)」(東京都)の青木大和最高経営責任者(CEO)らが出席し、最大15キロの速度が出る電動キックボードに実際に試乗した。頼重市長は「発進もスムーズで快適だった。多くの方に利用してもらいたい」とアピールした。 電動キックボードは現在、原付免許やヘルメット着用
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記者コラム「清流」 「ぜんざい公社」
「ぜんざい公社」という落語がある。主人公がぜんざいを食べようと、「公社」を訪れると、部署をたらい回しにされ、何度も書類に押印させられる―という筋書きだ。 法務局へ登記簿を取りに行った際にふと、この落語を思い出した。受け付けは機械なのに、出てきた受付票を手に一度、証紙の購入窓口で料金を支払う。そして申請窓口で証紙を書類に貼って提出。ようやく登記簿を手にできる。法務局もオンライン申請を拡充しているが、デジタル化が叫ばれる中、窓口での二度手間はどこか解せない。 冒頭の落語のオチは、味のしないぜんざいに主人公が怒ると、担当者は「甘い汁はこちらで吸っています」と一言。手続きの簡略化が進まないのは、
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100歳の市民祝う 沼津市長、7人を訪問
敬老の日(19日)を前に、沼津市の頼重秀一市長は8日、満100歳の市民7人を訪問して長寿を祝った。 同市足高の特別養護老人ホーム炉暖の郷では、入所者で昨年10月に満100歳を迎えた井出ひさ江さんに「これからもお元気で暮らしてください」と表彰状や花束を渡した。 井出さんは緊張した面持ちで「身に余るうれしさ。ありがたい」と感謝の言葉を述べた。井出さんは同市中沢田の茶農家に嫁ぎ、茶の発送などを担った。編み物が得意という。 市長寿福祉課によると、9月15日時点で満100歳の市民は42人(男性6人、女性36人)。
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沼津港 バス停を集約、観光客の利便向上 デジタル表示板設置も
沼津市は人気観光地・沼津港の利便性向上を進めている。同港の商業施設内にバスの発車時刻を分かりやすく表示するデジタル表示板を設置したほか、事業者ごとに2カ所に分かれていたバス停も9日、集約した。沼津港は週末を中心に車による県外客でごった返すため、市はバス利用を促すとともに、利用者に分かりやすい交通環境づくりに取り組む。 デジタル表示板の設置は、市のスマートシティープロジェクト「クロステックヌマヅ」の一環。同港の商業施設「沼津みなと新鮮館」入り口に設けられた縦約110センチ、横約60センチの表示板には、伊豆箱根バスと東海バスの2社のバス発車時刻、系統、行き先や経由地が一覧で表示される。外国人観
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静岡人インタビュー「この人」 ミセスジャパン2022静岡大会 クラシックミセス部門グランプリ 安本梨花さん(静岡市清水区)
女性が人生経験の中で培った魅力や人生のストーリーを表現し、内外面の美しさを競う「ミセスジャパン2022静岡大会」のクラシックミセス部門(46歳以上)で最高賞に輝いた。同大会で選出された他の3人とともに、10月18日に都内で開かれる日本大会に出場する。ネイルやエステティックサロンを経営する。55歳。 ―受賞の喜びを。 「まさかという思い。本当にうれしい。大会に出場し、共にレッスンを受けた仲間や、指導してくださった先輩ファイナリスト、そして家族にも感謝したい。多くの仲間に会えたこと、励まし合ったことは本当に自分の財産になった。賞をいただいたこと以上に仲間ができたことが大きかった」 ―出場の
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沼津の昔話 地元デザイナーら再編集 イラスト交え冊子に
沼津市内に伝わる昔話をまとめて48年前に刊行された「ぬまづ昔ばなし」を再編集した「絵物語ぬまづ昔ばなし」の第1巻が完成した。初巻は同市市場町の八幡神社に伝わる「天狗(てんぐ)のすもう」を題材に、親しみやすいイラストに一新した。 企画したのは市内のデザイナーらでつくるグループ「e―monogatari(えものがたり)」。コラムとともに冊子にまとめ、ホームページでも公開を始めた。 イベント企画などを手がける青木一代表と編集長を務めたデザイナーの渡辺純さんが、市内の教員有志が編さんした「ぬまづ昔ばなし」を現代の子どもに分かりやすい形で紹介しようと、図書館司書、地域住民にも呼びかけて制作した。
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元旅館の空き家解体 沼津市 初の略式代執行
沼津市は1日、空き家対策特別措置法による特定空き家に指定された同市戸田にある元旅館の木造住宅1戸に対し、市内初の略式代執行による解体作業を始めた。 同日午前10時、旧戸田村の中心部にある建物の前で市まちづくり指導課の担当者が略式代執行の宣言文を読み上げ、作業に取りかかった。作業員は手順について、市の担当者と確認した。作業終了は11月末の予定。 同課によると、建物は木造2階建てで、延べ床面積327平方メートル。かつては隣接の建物とともに宿泊施設として利用していた。2000年ごろに廃業後、住宅として利用されたが、05年に所有者が死亡。相続放棄され、所有者不在となった。 市は通学路に面してい
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演劇「みつばち共和国」4日に沼津公演 SPAC、舞台衣装でPR
4日に沼津市民文化センターで演劇「みつばち共和国」を上演する県舞台芸術センター(SPAC)の俳優らがこのほど、市役所に頼重秀一市長を訪ね、同センターの開館40周年記念として開かれる公演をPRした。 SPACの同市での公演は13年ぶり。作品は「青い鳥」で知られ、養蜂家でもあったベルギー出身の作家メーテルリンクの随筆「蜜蜂の生活」を基に、フランス人演出家セリーヌ・シェフェールさんが舞台化した。蜂の巣の四季を舞台と映像で表現し、環境問題にも触れる。 働き蜂と女王蜂の2役を務めるたきいみきさんと、養蜂家役の永井健二さんは、舞台衣装姿でアピールした。たきいさんは「蜂の生存競争や環境問題など、蜂の世
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戸田の課題改善 沼津市長に要望書 自治会、観光協など
沼津市の戸田地区自治会、戸田観光協会、戸田漁協など6団体は31日、同市戸田地区内の課題についての要望書を頼重秀一市長に提出した。観光協会の川合健次会長ら各団体の代表5人が市役所を訪れ、防災対策など5項目の要望書を届けた。 要望書では、防災行政無線のデジタル化で、同地区のアナログ式戸別受信機が11月末で使用できなくなることや大規模災害の頻発を受け、改めてデジタル式の戸別受信機を設置するよう求めた。 その他、御浜岬の防潮堤かさ上げ、津波避難ビルへの避難路確保、同地区を走る県道3路線の携帯電話不通エリアの解消と、県道脇のごみの投棄対策も訴えた。
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記者コラム「清流」 薄くなった白線
猛暑のせいか、走行距離15万キロを超えた愛車のクーラーの調子が悪い。そろそろ車を買い替える時期か―と観念し、修理で訪れた自動車販売店で新型車に試乗した。 最新の車は先進機能が盛りだくさんだ。その中でも感心したのが、道路の白線や前の車を頼りにハンドル操作を支援する機能。ハンドルに軽く手を添えると、カーブに合わせて自然に動くのが分かる。そこで気になったのは、日頃走る沼津の道路だ。 国道から生活道路まで、至る所で白線や矢印のマークが薄くなっている。交通量が多いせいか、あるいは厳しい財政状況のせいか。雨の日の夜など、慣れない道で車線が消えていると、怖さを感じることもある。多少の路面の悪さは我慢で
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沼津駅 鉄道高架事業費の増額 市長「財政の影響精査」
JR沼津駅付近鉄道高架事業費が増加する見通しとなったのを受け、沼津市の頼重秀一市長は24日の定例記者会見で、市財政への影響について精査し、市民へ説明するための準備を進めていると明らかにした。公表の時期については、「適切な時期」として明言を避けた。 頼重市長は県の事業再評価で、市の負担が56億円増加する見込みとなった点について、「(財政への)長期的な影響を心配している市民もいる。しっかりと説明できるように担当各課と連携し、精度の高い物を出したい」との考えを示した。 公表の手法や時期については、アーケード名店街など市中心部の再開発事業で、市が一部補助する可能性があることから、現時点で正確な試
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電動ボード貸し出し 沼津で9月から実験 ヘルメット着用は任意
沼津市は24日の定例記者会見で、市中心部や人気観光地の沼津港周辺で、9月17日~10月16日の1カ月間、静岡県内で初めてヘルメットなしで公道走行できる電動キックボードを貸し出す社会実験を実施すると発表した。国の特例を活用し、渋滞が激しい沼津港周辺を訪れる観光客や、市民の新たな移動手段として普及の可能性を探る。 実験は市中心部や、沼津港に7カ所の有料貸し出し場所を設け、どこでも返却可能。通話アプリ「LINE」で利用登録し、クレジットカードで決済する。料金は1時間半で1000円など。 定められたエリア内でのみ、ヘルメットなしの走行が認められる。市のスマートシティープロジェクト「クロステックヌ
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城下町沼津の歴史知って 本丸跡に手作りパネル、26~28日展示
明治時代以降、建物や堀など、ほとんどの遺構が失われた沼津城を地元沼津市民に語り継ぐため、市民有志が26~28日、城の本丸や二重櫓(やぐら)があった同市の中央公園に、櫓の想像図を描いた5メートル四方ある手作りの大型パネルを展示する。主催者は「城下町だった沼津の歴史を多くの人に知ってほしい」と願う。 企画したのは、沼津郷土史研究談話会(沼津史談会)の会員らでつくる「『沼津に城があったころ』再現実行委員会」。沼津史談会はこれまで、現在と江戸時代の地図を重ね合わせたマップを作製し、史料も少ない沼津城の歴史を伝えてきた。 史談会副会長で実行委の渡辺美和代表(69)が母校の沼津工高で毎年、体育祭で生
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沼津駅周辺まちづくり 親子で学ぶ 市が夏休み見学ツアー
沼津市は23日、鉄道高架事業など、JR沼津駅周辺のまちづくりについて学ぶ「夏休み親子見学バスツアー」を市内で実施した。小学生と保護者9組21人が参加し、鉄道施設などを巡り、駅周辺の整備事業に理解を深めた。 ツアーは2006年から開催し、17回目。JR貨物沼津駅では、参加者が、マイナス25度まで冷やせる冷凍コンテナに入ったり、コンテナを運ぶフォークリフトの運転席に座ったりした。貨車の入れ替え用機関車「HD300形」のデッキにも乗り込み、感激した様子で写真を撮影していた。 貨物駅が移転する同市原地区に住む原小4年の市川伊純君(9)は「機関車が好きなので貨物駅の移転が楽しみ。コンテナを近くで見
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健康産業に光技術 フォトンバレーセンター、長泉で人材育成講座
浜松地域イノベーション推進機構フォトンバレーセンター(浜松市中区)はこのほど、健康関連産業の技術課題と光・電子技術をマッチングする人材育成を目的にした講座「富士山麓ひかり塾」を長泉町のファルマバレーセンターで開いた。県東部での開催は初めて。製薬など健康関連産業との接点が多い同センターの職員や、地元金融機関の職員ら18人が受講した。 入門編として、フォトンバレーセンターの神谷真好さんと高木喜世志さんが講師を務めた。光や電子技術がさまざまな分野で活用されている現状を紹介。医療や製薬分野では特に、分析機器でさまざまな波長の光を分ける「分光」の技術が応用されているとした。 受講者からは「非接触形
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野球部前主将、国体重量挙げ出場 鈴木さん(沼津商高)素質開花
沼津商高3年の鈴木琥珀さん(17)=沼津市=が15日、同市役所に頼重秀一市長を訪ね、10月に栃木県で開かれる第77回国民体育大会の重量挙げ少年男子81キロ級への出場を報告した。今夏まで野球部の主将だった鈴木さんは、けがの克服も兼ねてトレーニングに取り入れた重量挙げで素質を開花させ、新たな目標に挑む。 外野手だった鈴木さんは、左膝の前十字靱帯(じんたい)を断裂したけがの影響で正選手になれなかったが、ひたむきさが買われ、主将を任された。ウエートトレーニングのトレーナーの勧めで、今年5月から本格的に重量挙げに取り組んだ。7月の県予選でクリーン&ジャークで95キロ、スナッチで75キロを記録し、国体
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フェンシング 沼津から世界へ羽ばたけ ジュニア世代合宿誘致 元五輪代表の長良さん指導
フェンシングによるまちづくりを掲げる沼津市は、地元を拠点にジュニア世代の強化を加速させている。本年度、ジュニア世代の日本代表選手の強化合宿誘致に成功した。指導する代表コーチに、元五輪代表で同市職員の長良将司さん(45)=静岡新聞夕刊「窓辺」執筆中=が就任。2028年のロサンゼルス五輪での金メダル獲得を目標に掲げ、沼津から世界の舞台へと羽ばたく選手の育成に期待がかかる。 市が誘致したのは、サーブル種目の「ジュニア」(17歳以上20歳未満)と「カデ」(13歳以上17歳未満)男女の強化育成を目的とした計8回の合宿。これまでは合宿場所を固定せず、毎回違う場所で実施してきた。日本フェンシング協会と包
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抗原検査キット 沼津市、無料配布を開始
沼津市は15日、新型コロナウイルス感染拡大に伴う医療機関のひっ迫解消のため、18~39歳の軽症状者を対象に抗原検査キットを無料配布すると発表した。 市ホームページで同日、受け付けを始めた。 対象は特定疾患や、妊娠の可能性がない市内在住者。陽性時にインターネットで県の自己検査・療養受付センターに登録することが必要になる。 申請は専用フォームでのみ受け付け、午後1時までに申し込めば翌日自宅に届ける。 1万5千回分を用意し、申請は1人1回のみとする。
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鉄道高架と財政考える 事業費増受け、沼津で講演会
JR沼津駅付近鉄道高架事業に関連し、沼津市の財政について考える講演会(沼津を変える講演会実行委員会主催)が14日、沼津市民文化センターで開かれた。静岡県が同事業の同市の負担額を、これまでの計画から56億円増の228億円となる見通しを示したことを踏まえ、立命館大の森裕之教授(地方財政学)が、市財政への影響を解説した。 森教授は、今回事業費増が示されたのは、県が事業主体の高架本体事業のみで「関連事業でも同様に労務費が増え、事業費が膨らむ可能性が高い」と指摘した。その上で「人口、特に(15~64歳の)生産年齢人口が減り、市の税収は増えないと考えるべき」と述べ、福祉や教育分野などで、市の支出を削減
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台風接近、遊泳禁止 沼津の4海水浴場 水門「びゅうお」も休館
沼津市は12日、台風8号の接近が予想される13日は市内の4海水浴場を遊泳禁止にすると発表した。沼津港の大型展望水門施設「びゅうお」も13日、終日休館する。 遊泳禁止にするのは、御浜、井田、大瀬、平沢(らららサンビーチ)の各海水浴場。このうち、らららサンビーチは、駐車場などの施設も閉鎖する。
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安倍氏と御殿場の「縁」紹介 御殿場・東山旧岸邸 パネル公開
7月に参院選の街頭演説中、銃撃され亡くなった安倍晋三元首相の祖父岸信介元首相の邸宅だった御殿場市の東山旧岸邸で12日、安倍氏と同市のつながりを紹介するパネルが設置された。死去を受け、旧岸邸や市役所に設けた記帳所で市民らが記した芳名帳のレプリカも飾られた。 パネルは、安倍氏の死去から8日で1カ月が過ぎたのを機に、市が管理棟に設けた。旧岸邸が2003年、岸氏の長女で安倍氏の母洋子さんから市に寄贈された経緯や、市が安倍氏に整備計画を説明した際の写真などを紹介している。安倍氏が幼少期や、09年の一般公開後にも旧岸邸を訪れたことを説明している。 7月12~15日に行われた記帳の芳名帳は、18冊、市
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安本さん(静岡)らグランプリ 沼津で「ミセスジャパン静岡大会」
人生経験を通じた女性の内外面の美しさを競う「ミセスジャパン2022静岡大会」(静岡新聞社・静岡放送後援)が11日、沼津市内で開かれた。25~45歳の「ヤングミセス」部門は東京都世田谷区のデザイナー塚本麻里江さん(38)、46歳以上の「クラシックミセス」部門は静岡市清水区の美容業安本梨花さん(55)がそれぞれグランプリに選ばれ、10月に都内で開かれる日本大会への出場を決めた。 6月に沼津市で開かれた地方選考会を勝ち進んだ26~59歳の計15人が出場した。ウオーキングの美しさや、30秒間のスピーチなどの内容を6人の審査員と来場者の投票でグランプリを決めた。出場者は病気や出産などから得た経験を踏
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市民カレンダー 掲載写真を募集 沼津市
沼津市は、市内の各世帯に配布する来年度版市民カレンダーの掲載写真を募集している。締め切りは2023年1月13日必着。 募集する写真のテーマは来年7月の市制100周年を踏まえ、「未来に伝えたい沼津の魅力」。市内で撮影した四つ切、またはA4サイズのカラー写真で未発表の物に限る。表紙用の写真を含め、計13点を採用する。 応募用紙を写真裏面に貼り付けて郵送、または直接市役所に持ち込むか、応募用紙と写真データを電子メールに添付して送る。応募用紙は市ホームページでダウンロードするか、市広報課で入手できる。 問い合わせは同課<電055(934)4703>へ。
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食の質保ち再訪客確保 沼津観光協会(沼津市)望月善人会長【キーパーソン】
新型コロナウイルスの影響が読み切れない中、沼津港やアニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」ゆかりの地を中心に沼津市内の観光地は客足が戻りつつある。来年は同港で市制100周年を記念した「Sea(シー)級グルメ全国大会」も開かれる。現状や今後の展望を聞いた。 ―新型コロナの影響は。 「行動制限がなくなった今年の大型連休前後から、問い合わせが増えている。旅行を控えていた高齢層や団体客の姿も見かけるようになった。沼津港では、コロナ禍前の売り上げを超える店も少なくない。再び感染者が増加しているが、一層感染対策を徹底して観光客を受け入れたい」 ―「ラブライブ―」の“聖地巡り”は
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元幕内・磋牙司さん(三島市出身)断髪式 18年の土俵人生に幕【動画】
三島市出身で、昨年7月の名古屋場所限りで引退した大相撲元幕内の磋牙司さん(40)=本名・磯部洋之=の断髪式が7日、沼津市内で開かれた。地元の相撲関係者ら約450人がまげにはさみを入れ、身長165センチの小兵ながら幕内まで上り詰めた18年間の土俵人生をねぎらった。 断髪式には、磋牙司さんが2011年秋場所で、珍しい決まり手「一本背負い」で勝った元幕内栃乃若の李大源さん(34)や、中学、高校の後輩で元十両栃飛龍の本間幸也さん(35)ら元大相撲力士も駆けつけた。 最後のはさみは、高校時代に指導を受け、小学校から大学までの先輩でもある飛龍高相撲部の栗原大介監督(45)が入れた。栗原監督が「(2年
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沼津駅付近高架 当初計画から事業費増 市財政への影響精査を【解説・主張しずおか】
静岡県は7月、JR沼津駅付近高架事業の事業費が当初計画から1・3倍の1034億円となる見通しを明らかにした。事業費の一部を担う沼津市の負担額は、これまでより56億円増の228億円が見込まれる。市財政への影響は不可避で、市全体の財政見通しや高架以外の事業も含めた早急な精査が必要だ。 県は労務費や工事費の高騰、東日本大震災による耐震設計基準見直しなどを増額の理由に挙げる。新車両基地や貨物ターミナルの施設規模見直しによる41億円の削減も踏まえた額で、これ以上の大幅減は難しそうだ。 鉄道高架化本体とは別の関連事業として、市はこれまで駅南口再開発ビル「イーラde」や、県と共同で駅北口の「プラサヴェ
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函南・十国峠 展望テラス、カフェ改装
函南町の十国峠ケーブルカーとレストハウスは11日、十国峠山頂の展望テラスと、ケーブルカー山頂駅1階のカフェをそれぞれリニューアルオープンする。富士山や駿河湾を一望できる山頂で、寝転びながら絶景を楽しんだり、地元の農産物を使ったスイーツを味わったりできる場所に生まれ変わる。 展望テラスは「パノラマテラス 1059」と名付け、富士山を一段高い場所から望むスペースや、駿河湾などの景色を楽しめるハンモック付きのデッキを設ける。「十国峠」の文字をかたどったモニュメントなど、撮影スポットも新設する。 カフェは天空のイメージから店名を「TENGOKU CAFE(テンゴクカフェ)」とした。静岡茶を使い、
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全中、東海大会で活躍誓う 沼津の中学生、市長表敬
8月に開かれる全国中学校体育大会(全中)などに出場する沼津市内の中学生が1日、市役所を訪れ、頼重秀一市長と奥村篤教育長に活躍を誓った。 全中に出場するのは、陸上男子共通200メートルの畑島優有朋さん(金岡3年)、水泳女子50メートル、100メートル自由形の上原夏南さん(同)、柔道女子57キロ級の松村美来さん(同)と同52キロ級の今井葵彩さん(沼津市立高中等部3年)。 東海大会に出場する同市立高中等部新体操部と、ソフトテニス個人の伊藤里桜さん、阿部穂花さん(ともに愛鷹3年)、陸上男子100メートルの鈴木泰次郎さん(大岡3年)も出席した。 生徒はそれぞれ「コロナ禍で練習制限がある中、頑張っ
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沼津茶PR動画を制作 燦々大使・藤木由貴さんが出演
沼津市はこのほど、沼津茶の消費拡大と認知度向上を図るPR動画を制作し、市の公式ユーチューブチャンネルで公開した。市のPR大使「燦々(さんさん)ぬまづ大使」で、同市出身のモデル藤木由貴さんが出演し、愛鷹山麓の茶畑で茶摘みを体験する様子などを動画にまとめた。 動画は5分の本編と、1分の短縮版を制作。本編では、甘みの多い茶が育つ愛鷹山麓の特徴や、手もみなどの製茶風景、日本茶インストラクターによるおいしい茶の入れ方を紹介している。 動画はユーチューブの他、市内商業施設の大型ビジョンでも放映する。 市は8月1~5日、動画の制作を記念し、市役所1階で冷茶を無料配布する。市内の茶販売店が日替わりで、
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大瀬海水浴場 31日全面再開 沼津、土砂撤去進む
沼津市は29日、大雨による土砂流入で利用を一部制限している大瀬海水浴場(同市西浦江梨)を31日から全面再開すると発表した。 19日と22日の大雨で土砂が流入したため、ビーチの南東側を使用禁止としていた。市は流入した土砂を除去して新たに砂を入れたり、海中に入り込んだ木々などを除いたりしている。海中にやや濁りは残るが、30日までに作業が完了し、安全性が確保できる見通しが立った。31日は午前9時半から全面開放する。 市内の御浜、井田、平沢(らららサンビーチ)の各海水浴場は、通常通り営業している。
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江原素六の書、沼津市に寄贈 望月さん(富士)曽祖父から受け継ぐ
富士市の障害者施設運営会社代表で「路上詩人」としても活動する望月雅文さん(43)が26日、県東部の教育や産業に功績を残した江原素六(1842~1922年)の書を沼津市明治史料館に寄贈した。 書は18(大正7)年、素六が76歳の時に書かれた。望月さんの母方の曽祖父・太田留治さんが同市内で営んでいた理容店に、素六が度々散髪に訪れていた縁で揮毫(きごう)したという。縦40センチ、横1メートル15センチで、自ら努めて励み、休まないという意味の「自彊不息」の文字が書かれている。 市役所での寄贈式には、頼重秀一市長、奥村篤教育長らが出席した。望月さんは「(素六の)業績を伝えるためにも、ぜひ多くの方に
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鉄道高架事業 検証申し入れ 沼津市に3市議
JR沼津駅付近鉄道高架事業で事業費が増加する見通しとなったことを受け、沼津市議3人が27日、頼重秀一市長と市議会の浅原和美議長に、事業の検証や再検討を求める申し入れ書を提出した。 申し入れをしたのは、梅沢弘(無所属)、岡田進一(共産党)、川口三男(同)の3氏。鉄道高架事業費の市負担分が約56億円増加することを受け、長期財政試算の見直しや事業効果の検証、事業の再検討を挙げた。浅原議長には特別委員会設置も求めた。 頼重市長は財政見通しについて「市の財政部門だけでなく、担当部門も連携して検証するよう指示した」とし、「工期や事業費をできるだけ圧縮するよう県やJRと連携したい」と応じた。 浅原議
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記者コラム「清流」 豪華客船と名建築家
世界的建築家の故黒川紀章氏の代表作で、東京・銀座にある「中銀カプセルタワービル」の解体が始まった。建築好きの一人として残念な思いがしている。 県東部には下田プリンスホテルや、沼津ゴルフクラブなど、黒川氏設計の建物が残るが、かつては沼津市にもう一つ、黒川氏の作品があった。同市西浦木負に係留されていた豪華客船「スカンジナビア」の付属施設だったプールなどだ。その設計図が係留地近くの飲食店「海のステージ」に展示されている。 店主によると、黒川氏は「木負(きしょう)」という地名に縁を感じ、名前の読みを本名の「のりあき」から「きしょう」に変えたと聞いた、という。黒川氏の思いが詰まった作品を一度、スカ
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沼津市ふるさと納税 11億円超 前年度の2倍以上
沼津市の2021年度のふるさと納税寄付額が11億円を超え、過去最高となる見込みとなった。前年度に比べ、2倍以上で、5年前に比べて約6倍。市は本年度以降も継続的に寄付を獲得するため、23年の市制100周年に合わせた記念返礼品を事業者から募集する。 市観光戦略課によると、寄付額の増加は、ふるさと納税サイトへの掲載を4から11へ大幅に増やしたことが、主な要因とみられる。加えて返礼品を提供する事業者を約40社増やして約160社とし、拡充した。これまで干物などの海産物が主力だったが、拡充によってケーキなどの洋菓子や、トイレットペーパーなどの日用品が多く選ばれるようになったという。 市は8月1日から
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豪華客船「スカンジナビア」後世に 関連資料で回顧 沼津の元係留地で催し
1970年に沼津市西浦木負の沖合に係留され、ホテルとして営業した豪華客船「スカンジナビア」(旧名ステラポラリス)を振り返るイベントが開業記念日の24日、係留地点近くの飲食店「海のステージ」で開かれた。世界的建築家の故黒川紀章さんが手掛けた併設のプールなどの設計図を展示した。 スカンジナビアは営業終了後の2006年、えい航中に沈没した。近年は同市が舞台となったアニメ「ラブライブ!サンシャイン‼」の楽曲プロモーションビデオにスカンジナビアを思わせる船が登場し、ファンにも知られている。 展示は「スカンジナビアを保存する会」元事務局長で同店のオーナー前島希久也さん(82)が「沼津の宝だった船を
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農家の肥料購入費を補助 裾野市、価格高騰受け最大20万円
裾野市は、ロシアのウクライナ侵攻や円安による農業肥料価格の高騰を受け、市内の農家を対象に、来年1月までの肥料購入費の3分の1、最大20万円を補助する。 対象は2021年に農業申告したか、今年新規就農し、農業収入がある同市の在住者、または農業経営をする同市内の法人。今年6月から23年1月までの間に購入した肥料が対象となり、1経営体当たり20万円が上限。事業費は1500万円で、財源は全額国の新型コロナウイルス対応臨時交付金を充てる。 肥料の高騰を巡っては、JAふじ伊豆が6月、同市に価格抑制策を要望していた。 市議会臨時会は20日、同事業の関連予算など計2700万円を追加する22年度一般会計
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物流拠点づくり必要 沼津、富士両市長が連携確認 2年ぶり会談
沼津市の頼重秀一、富士市の小長井義正両市長のトップ会談が19日、沼津市役所で開かれた。コロナ禍で中断していたトップ会談は約2年ぶり4回目。両市長は1月に着工した同市原地区のJRの新貨物ターミナルに触れ、富士市の田子の浦港と連携した物流の拠点づくりの必要性を確認した。 頼重氏は「貨物ターミナルを一日も早く機能させていくことが必要」とした上で、東駿河湾環状道路の建設促進の協力も訴えた。小長井氏は同道路について「富士市にもプラスになる」と応じ、「県と連携し、(田子の浦港利用促進のための)ポートセールスも応援したい」と述べた。 富士、愛鷹山麓の不適切な盛り土に関しては、県条例の適用外になる部分に
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沼津駅 鉄道高架完成40年度 7年遅れ事業費1.3倍
静岡県は12日、JR沼津駅付近鉄道高架事業について、駅周辺の鉄道高架の完成が2040年度、周辺の道路整備なども含めた事業完了が41年度となり、全体事業費も約1・3倍の1034億円となる見通しを明らかにした。当初計画より、7年程度の繰り下げとなる。 県民から意見募集をするため、同日公表した22年度公共工事再評価調書で示した。工期の遅れは施工計画の精査による工事期間の増加が主な理由。各事業の整備完了時期は、今年1月に着工した鉄道高架の前提となる新貨物ターミナルは24年度から27年度に、新車両基地は26年度から30年度にずれ込み、高架本体工事の着手も26年度となる。 全体事業費は06年に策定さ
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沼津、富士の両市長 19日に2年ぶり会談
沼津市は12日、同市の頼重秀一市長と富士市の小長井義正市長が、19日に2年ぶりに沼津市役所で会談すると発表した。 両市長の会談は2018年7月に始まり、20年3月まで3回開かれた。近年はコロナ禍で直接の会談を控えていた。 今回は両市共通の課題の自転車を活用して活性化を目指すサイクル事業、物流、ゼロカーボンの三つのテーマで30分程度情報交換する。
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参院選2022 開票所ドキュメント すべての票が開くまで
7月10日に投開票された参院選。投開票日の夜は、各報道機関が先を急ぐように開票結果を報じるが、各市町の選挙管理委員会が実施する開票作業そのものに、注目が集まることは少ない。 実は開票作業は、一般市民が見学できると公選法で定められている。沼津市民体育館での開票作業を取材し、過程をドキュメント形式でつづる。約6時間半の開票作業を1分22秒に〝圧縮〟した動画も掲載する(動画は記事末尾でご覧になれます)。 7月10日午後8時00分 投票終了時刻、既に開票所の沼津市民体育館は準備万端。開票開始まで1時間半あるため、まだ開票を担当する職員の姿は少ない。 7月10日午後8時14分 午後8時
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鎌倉殿で夫婦役 新納慎也さん/宮沢エマさん 沼津でトークショー
沼津市などはこのほど、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で、源頼朝の異母弟で沼津ゆかりの僧侶阿野全成を演じる新納慎也さんと、全成の妻で北条義時の妹実衣を演じる宮沢エマさんを招いたトークショーを市民文化センターで開いた。夫婦役の2人が繰り広げる息の合ったトークに約千人の来場者が聞き入った。 前日に全成が眠る同市井出の大泉寺など、ゆかりの地を訪れた2人。新納さんは沼津西高の生徒たちからドラマの場面にちなんだ「風を起こす」と書かれた書を贈られたと明かし、「すてきなプレゼント。本当にうれしい」と喜んだ。初訪問だった宮沢さんは「沼津の皆さんには『実衣ちゃん』と、役名で呼んでもらえる。初めての経験でありがた
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比例用紙送付漏れ 不在者投票できず 長泉【参院選しずおか】
長泉町選挙管理委員会は9日、参院選の不在者投票を希望した愛知県に滞在する1人に送付した投票用紙のうち、比例代表の用紙を送付漏れしたと発表した。不在者投票は同日が最終日で、比例代表は投票できなかった。 町選管によると、同日、希望者が滞在する愛知県内の不在者投票所からの連絡で発覚した。本来、投票用紙を送る際は、選挙区と比例代表の用紙をそれぞれ二重の封筒に入れるが、比例代表は外封筒しか入っていなかった。
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沼津駅の高架化、本格工事へ一歩 JR貨物が事務所開所
JR沼津駅付近鉄道高架事業に向け、新貨物ターミナルの移転工事を担当する沼津市のJR貨物沼津工事区の現地事務所が7日、開所式を行った。今年1月に始まった移転工事の本格化に向けた準備が整った。 現地事務所は同市大手町の大同生命沼津ビル内に設け、開所式でJR貨物の真貝康一会長が、事務所看板を大橋真和工事区長に手渡した。犬飼新・社長は「県、沼津市と足並みをそろえて進める体制をつくり、本格的な工事へ第一歩の準備ができた。地域の発展に寄与できるよう努めたい」と語った。 移転に向けた造成、調整池整備などを担当する沼津市の頼重秀一市長は「本格的に工事を進めるための重要な日となった。新貨物ターミナルを地域
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健康づくりなど中北薬品と協定 沼津市
沼津市と中北薬品(名古屋市)はこのほど、健康づくりなどに関する包括連携協定を結んだ。健康づくり分野での同社と県内自治体の協定締結は16例目。 健康づくりや食育普及、感染症予防、災害時支援など5項目で連携協力する。協定に基づく事業として今後、市内16カ所の放課後児童クラブで、同社が手洗い教室を開催する。 市役所で同日開いた締結式には、同社の山本哲也常務と頼重秀一市長が出席した。山本常務は「特に健康づくりや食育などの分野で、お手伝いをしていきたい」と述べた。頼重市長は「沼津の恵まれた食材を活用し、健康や食育などでご協力いただきたい」と期待した。
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沼津港観光客 いつ、どこから? AIカメラ調査、社会実験開始
沼津市は1日、人気観光地の沼津港を訪れる車のナンバーを読み取り、観光客の居住地域や滞在時間、混雑状況を調査する社会実験を開始した。同市に事業所を置くIHI(本社・東京)がデータ分析に協力し、休日を中心に深刻な同港周辺の渋滞解消の方策や、新たな交通体系の構築を検討する材料とする。 実験は市と民間企業が情報通信技術(ICT)を活用する取り組み「X―Tech NUMAZU(クロステックヌマヅ)」の一環で、来年1月末まで実施する。 沼津港へ車で向かう人の多くが通過する「港八十三番地」前の電柱に、進入と退出の両方をとらえる車番認証カメラ2台を設置した。カメラは人工知能(AI)を使い、通過する車のナ
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塚本新副市長に辞令「働きやすい環境づくり努める」 沼津市
沼津市は1日、塚本秀綱副市長(60)への辞令交付式を市役所で開いた。頼重秀一市長から辞令を受け取った塚本副市長は「これまでの行政経験を生かして市長を支えるとともに、職員が働きやすい環境づくりに努めたい」と決意を述べた。 塚本副市長は元県職員で、財務局長、中部地域局長、県労働委員会事務局長を歴任し、今年3月に定年退職。1日付で就任した。 頼重市長は「来年の市制100周年に向け、要職を務めてもらうことになる。次の100年を迎えるために、さまざまな場面で尽力をお願いしたい」と期待した。 6月末で副市長を退任した硎谷明正氏(72)を1日付で部長級の理事として採用する辞令も交付した。
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沼津市100年 ロゴ、キャッチフレーズ決定 各種PRに活用
沼津市は1日、1年後となった来年7月の市制100周年を記念するロゴマークとキャッチフレーズを決定し、市役所で発表した。ロゴマークは千葉県市川市の手嶋雅晴さん(42)の作品、キャッチフレーズは神奈川県松田町の磯崎彰美さん(45)の「きらり沼津。次の100年へ」が選ばれた。市は市制100周年のPRの場面で活用する。 ロゴマークは「100」の文字を波や魚、富士山、名物のミカンなどで表現し、「0」の中に笑顔のようなマークを配した。都内の印刷会社でアートディレクターを務める手嶋さんは「プライベートで何度も訪れ、好きなまちの一つ。コロナ禍で疲弊したまちが少しでも笑顔になれば」と思いを語った。 キャッ
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記者コラム「清流」 議会の“ローカルルール”
地方議会は、市町によってルールが違う。赴任したばかりは、違いに戸惑うことも多い。沼津市議会でも、独特な決まりに困惑している。 まずは一般質問。事前に示されるのは、登壇者の質問要旨だけで、日ごとの登壇者は明かされない。これまで七つの市町議会を取材してきたが、どの議会でも、要旨と誰がどの日に質問するかはセットで発表されるのが普通だ。 もう一つは休憩。再開時刻を知らされぬまま昼休憩に入ってしまう。また本会議は質疑通告などを理由に何度も“大休止”。2月定例会の最終日は午後9時過ぎ、6月定例会は午後8時までかかった。 いずれも傍聴する市民や、議会に拘束される市職員に優しく
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車両基地区画整理、本格化へ 沼津駅高架化「仮換地」初指定
沼津市は29日の定例記者会見で、JR沼津駅付近鉄道高架化に関連する「静岡東部拠点第二地区土地区画整理事業」のうち、JR東海道線と御殿場線に挟まれた車両基地周辺12・5ヘクタールで、事業区域内の土地権利者が新たに使用できる土地を指定する「仮換地の指定」を初めて実施したと発表した。今秋以降、移転に向けた建物の取り壊しが始まり、区画整理事業が本格化する。 2007年に始まった同事業は市が実施主体で、38年3月の完了を目指す。区域内には都市計画道路の他、公園、住居エリア、拠点整備用の大型区画も設けている。 市によると、5月に区画整理後の各権利者が持つ土地の位置や形状を示す「換地設計」を実施。設計
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ラブライブ声優 狩野川花火来場 沼津市 観覧の様子、生中継予定
沼津市は29日の定例記者会見で、3年ぶりに開かれる「沼津夏まつり・狩野川花火大会」(7月30、31日)の2日目に、同市を舞台にしたアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」に登場するアイドルグループ「Aqours(アクア)」の声優が市内で花火大会を観覧すると発表した。 訪れる声優は現在調整中で、後日発表する。2017年からアクアが務める市のPR大使「燦々(さんさん)ぬまづ大使」の第27期認証式も併せて開く。 声優が花火大会を観覧する様子は午後7時15分~8時半、地元ケーブルテレビとコミュニティーFMの他、動画投稿サイト「ユーチューブ」で生中継する。安全面への配慮から、観覧場所は非公開とする。
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J3沼津本拠地 照明改修にめど 沼津市長とクラブ側が会見
Jリーグライセンス基準を満たさないサッカーJ3アスルクラロ沼津の本拠地の照明改修へ補助を決めた沼津市の頼重秀一市長は29日の定例記者会見で、補助の決め手としたクラブによる経済効果について具体的な数値をまとめていないことを明かし、「今後、データを出せるよう関係部局と連携したい」とした。一方、クラブ運営会社の山本浩義会長も同日会見し、「地元から好選手を発掘し、育てていきたい」と地元密着で沼津を盛り上げたいと述べた。(東部総局・尾藤旭、山本萌絵佳) 市長 地域貢献を高く評価 沼津市の頼重秀一市長は「アスルクラロ沼津は県東部唯一のプロサッカーチーム。沼津の名を全国に広めてくれている
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駅前道路の空間化実験 滞留者1.6倍に増加 沼津
沼津市は29日の定例記者会見で、JR沼津駅南口周辺で幹線道路の一部を規制し、屋外空間として活用する社会実験の検証結果を発表した。実験エリア内に立ち止まったり、座ったりする人が休日は通常に比べて1・6倍になった他、車線規制による大きな渋滞も見られなかったとした。 社会実験は鉄道高架化に伴う中心街再生に向け、市などが4月6~26日に実施した。沼津駅南口のイーラde南側の県道1車線を規制し、椅子やテーブルを並べ、飲食店が軽食を販売した。 実験前の3月19日と実験中の4月23日(いずれも晴天の土曜)に行われた調査では、午前10時~午後7時の平均値で、エリア内の滞留者が実験前の46人から74人に増
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副市長に塚本秀綱氏 沼津市議会同意、7月1日付就任
沼津市議会は28日、6月末で退任する硎谷明正副市長(72)の後任に、元県職員の塚本秀綱氏(60)=写真=を選任する人事案に同意した。就任は7月1日付で任期は4年間。 硎谷氏は7月1日付で理事(部長級)の一般任期付き職員として採用する。 塚本秀綱氏(つかもと・ひでつな)1984年県採用。財務局長、中部地域局長、労働委員会事務局長を歴任。今年3月定年退職。裾野市茶畑。 ※〓谷明正副市長の〓は石ヘンに刑
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推し「小判めし」投票を 7月3日、沼津港でイベント
来年10月に開催される「Sea(シー)級グルメグランプリ全国大会in沼津」の実行委員会は7月3日午前10時半から、同大会の沼津代表メニュー「沼津小判めし」を大会で提供する飲食店を選ぶイベントを沼津市の沼津港で開く。市内7店がそれぞれ独自のアレンジを施した自慢の小判めしを出品し、沼津代表の座を争う。 沼津小判めしは小判型に固めたご飯の上に、沼津名物のアジの干物と本エビ(ヒゲナガエビ)をのせたメニュー。今年3月の審査会で代表メニューに決定した。 3日のイベントは各店が100食を準備。午前11時から販売を開始し、1セット300円で販売する。購入すると投票券が渡され、1人1票でお気に入りの店舗に
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久々花火大会、浴衣で 沼津の呉服店、小中高女子に格安販売
沼津市高島町の大田呉服店(大田紀人社長)は8月末まで、小学5年生から高校生までの女子を対象に格安で浴衣を販売するキャンペーンを実施している。同市では7月、3年ぶりに狩野川花火大会が開かれることから、大田社長は「久々の花火大会で浴衣を着て、改めて和装の良さを知ってほしい」と願う。 キャンペーンは10年前から実施していて、浴衣、帯、げたを各千円で販売する。母親には500円で着付けを指導する。5500円で浴衣姿での撮影もする。店を訪れた同市の高校2年生庄司優佳さん(16)は「かわいい浴衣ばかり。浴衣を着て花火大会に出かけてみたい」と好みの柄を選んでいた。 大田社長は「コロナ禍で浴衣や着物を着る
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街頭紙芝居 沼津に集結 7月3日にプロ、アマ45組
全国各地から紙芝居師が集う「ニッポン全国街頭紙芝居大会INぬまづ」(同実行委主催)が7月3日、3年ぶりに沼津市の沼津仲見世商店街をメイン会場に開かれる。9回目の今回は、過去最多のプロ、アマ45組が出場する。実行委員長で街頭紙芝居芸人の「三ツ沢グッチ」こと後藤知彦さん(55)=同市=は「9回を重ね、全国の実力者が集まるようになった。多くの人に楽しんでほしい」とアピールする。 当日はJR沼津駅前のイーラde前から沼津仲見世、新仲見世の両商店街約400メートルの間に7会場を設ける。梅ちゃん(東京)やガンチャン(大阪)ら過去の大賞受賞者を含むプロ10組と、アマ27組が出場。プロ10組の中からは観客
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略式代執行、沼津・戸田の元旅館空き家 7~11月に解体
沼津市は21日、空き家対策特別措置法による特定空き家に指定された同市戸田の元旅館の木造住宅1戸を略式代執行で解体することについて、7月から11月に行うと市議会建設水道委員会で明らかにした。 市まちづくり指導課によると、解体する住宅は、旧戸田村の中心部にあり、木造2階建て、延べ床面積327平方メートル。かつては隣接の建物とともに宿泊施設として利用していた。2000年ごろに廃業後、住宅として利用していたが、05年に所有者が死亡。相続も放棄されたため、所有者不在となっていた。抵当権が設定されているが、債権者から解体の同意を得たという。 費用は約900万円を見込む。
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原・浮島地区「道の駅」見送り 地元が類似施設目指す 沼津
沼津市は20日、原・浮島地区で「道の駅」の整備を見送る方針を市議会総務委員会で報告した。市商工会が要望を取り下げたことや、候補地周辺で進む農業団地構想の中で類似施設の整備を目指す方向性が地元から示されたことを受けた。 山田晃良政策企画課長は理由として、2021年度に周辺の農業団地構想が具体化されたことや、地元代表や有識者でつくる「道の駅整備検討委員会」が今年5月、農業団地の中で類似機能の整備を目指すべきとする意見をまとめたことを挙げた。 道の駅構想は計画中の東駿河湾環状道と国道1号の合流点付近を候補地とし15年に市商工会が市に要望していた。同じ地区では今年5月に完成した植物工場「ブロッ
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記者コラム「清流」 庁舎の“スリム化”を
沼津市役所を取材し始めて驚いたのは「文書保管箱」と書かれた段ボールが廊下や執務室内に積まれていることだ。前任地の下田市役所で手狭な庁舎は慣れているつもりだったが、沼津ほどの役所でも―とショックだった。 人口30万人を想定して造られた現在の市庁舎は、築56年。数字ほど古さを感じないが、階段や廊下は“昭和”を思わせる。不思議なのは、今や想定の3分の2の人口なのに、どこか狭苦しさがある点だ。 市は地元企業とICTを活用した取り組み「X-tech NUMAZU(クロステックヌマヅ)」を進めている。大規模事業が続く沼津市が、庁舎の更新に着手するのは少し後になりそう。当面は情
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沼津の中央公園 26年度供用へ 沼津市議会答弁
沼津市は16日、再整備を目指す市中心部の中央公園(同市大手町)について、2026年度の供用開始を目指す方針を明らかにした。市議会6月定例会一般質問で、真野正実都市計画部長が井原三千雄氏(志政会)に答えた。 21年度に再整備の基本方針が示された同公園は本年度、基本計画策定に向け、地域住民らを交えたワークショップを開催する。真野部長は、23年度に民間資金を活用する「パークPFI(公募設置管理制度)」導入を視野に、民間事業者からアイデアを聞き取るサウンディング調査を進めるとした。実施設計を経て25年度の着工を目指す計画も示した。 沼津城跡に位置する中央公園は1970年に開設され、広さ約6100
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社民・福島党首 「憲法は正念場」 沼津で講演
社民党の福島瑞穂党首は15日、沼津市内で講演し、参院選(22日公示、7月10日投開票)について「日本国憲法にとって正念場。9条を変えて国が一変するのを止めたい」と述べ、同党の議席死守へ全力を挙げるとした。 福島氏は、防衛費の「相当な増額」を確保するとの姿勢を示す岸田政権に対し「軍拡は戦争に突き進んでいく」と危機感を強調。コロナ禍で貧困や格差が広がっているとし、増額する防衛費を高校や大学の無償化にすべきと主張した。浜岡原発(御前崎市佐倉)にも触れ「事故が起きたらどうするのか」と再稼働反対を訴えた。
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子ども食堂新規2カ所 沼津市議会答弁 市の事業活用し開設
沼津市は15日、本年度から始まった子ども食堂などの実施者と支援を希望する企業や個人をつなげる「子ども居場所づくりコーディネート事業」を活用し、新たに2カ所で子ども食堂の運営が始まったと明らかにした。市議会6月定例会一般質問で、土屋仁志福祉事務所長が霞恵介氏(市民クラブ)に答えた。 市こども家庭課によると、4月からサンウェルぬまづと塩場公民館で新たに子ども食堂が開設され、市内の企業数社が資金や食材の提供を申し出ているという。土屋氏は事業開始以降、既に数件の相談があるとし、「市として子ども食堂の安定的な運営の支援を図っていく」とした。 6月定例会は新型コロナウイルスワクチン4回目接種に関する
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本1万冊並ぶ「ブックフェア」 沼津第四小児童、お気に入り選ぶ
沼津市のマルサン書店などは9、10の両日、同市の第四小で「ブックフェア」を開いた。通常、教師や学校司書が行う選書を、児童たちに選んでもらう取り組み。約1万冊の児童書が体育館に並べられ、全校児童約430人が気に入った本を選んだ。 体育館には、書籍取次のトーハンの協力で、絵本や図鑑、小説などさまざまなジャンルの本が並べられた。児童は気に入った本を手に取ってじっくりと読み、リクエストカードに記入した。集まったカードは同書店が集計し、学校が書籍を新規に購入する際の参考にする。2年の鈴木舞羽君(8)は「たくさん本があって夢のよう」と喜んだ。 ブックフェアは同書店や市教委などが6年ほど前から市内の
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税の仕組みや役割学ぶ 沼津・原小 地元企業社長が講師
沼津駿東地区租税教育推進協議会は6日、沼津市の原小の6年生を対象にした租税教室を同校で開いた。沼津間税会の会員が講師を務め、児童約90人に税の種類や役割について講話した。 6年3組の授業では、百一酸素(同市)の市川裕史社長がクイズ形式で、日々の生活で身近な消費税や揮発油(ガソリン)税をはじめ、約50種類の税があると説明した。 児童は税金について解説するアニメも視聴し、税金がごみ収集や学校の建設などに使われていることや、納税の大切さを学んだ。真島朔玖君(11)は「信号や道路など、いろいろなところに税金が使われていると分かった」と感想を話した。 授業は頼重秀一市長も見学した。
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沼津港バス停 8月ごろまでに集約 観光客らの利便性向上へ方針
沼津市は1日、路線バス事業者2社がそれぞれ設けている沼津港バス停について、利便性を高めるため今年8月ごろまでに1カ所に集約すると、本年度第1回の地域公共交通協議会で報告した。 沼津港バス停は、同港北側の県道沼津港線沿いにある。観光客が多く利用する沼津駅行きの同バス停は現在、伊豆箱根バスと東海バスの停留所が約25メートル離れた場所にあり、利用者は時刻表を確認するため、バス停を行き来する必要が生じている。 8月ごろまでに、東海バスの停留所を伊豆箱根バスの場所に移設・集約すると同時に、近隣商業施設の沼津みなと新鮮館入り口にデジタル式の案内板を新設し、異なる事業者のバスの発車時刻が一覧できるよう
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落語会、密避け再開 安心して笑える新形態を模索
新型コロナウイルスの影響で休止が相次いでいた静岡県内各地の小規模な落語会が、行動制限の緩和もあり、再開し始めている。県外から演者を招くことや、観客に高齢者が多いことから、これまで感染防止を理由に再開をためらう主催者が少なくなかった。主催者はコロナ禍に対応する新たな形態を模索し、地域に根ざした笑いの場を残そうと奮闘している。 沼津市大手町の会場で5月22日、丸2年ぶりに開かれた「まちなか寄席」。2年前、緊急事態宣言の発令で中止になった回に出演予定だった落語家立川志らべさん(46)=伊豆の国市出身=が高座に上がり、会場に集まったマスク姿の市民を笑わせた。 これまで100人前後が来場していたが
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クリエーター鈴木さんのおさかなカード、ふるさと納税者に 沼津
沼津市は、6日以降に市へふるさと納税で寄付した人に感謝の気持ちを込め、市公認の「おさかなアートクリエーター」として活動する同市の中学1年生鈴木翔太さんが描いたポストカードを抽選で送る。 ポストカードは3種類で、それぞれ駿河湾に生息するタカアシガニ、サクラダイ、ダイオウグソクムシを斬新な構図と大胆な色使いで描いている。市が製作したふるさと納税返礼品ガイドブックの表紙にも、鈴木さんのイラストを採用した。 市観光戦略課ふるさと納税推進係の重田直人係長は「返礼品は水産加工品が人気を集めている。地域のアーティストの作品で、改めて沼津の海の豊かさをアピールしたい」と話した。 対象は8月上旬までの寄
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不法投棄許さない 静岡県が一斉パトロール
静岡県などは1日、6月の「環境月間」に合わせ、県内一斉の不法投棄防止統一パトロールを展開した。富士山や箱根山麓の人目につかない場所に加え、海上や上空からも巡回、監視して廃棄物不法投棄の根絶をアピールした。 裾野市役所では同日午前、出陣式が開かれ、県や市、環境省、富士山麓不法投棄防止ネットワーク推進会議から15人が参加した。参加者は同市久根の山林に入り、林道周辺をパトロールしながら、不法投棄されたタイヤ60本余りや自転車を回収した。トタンなどの一部のごみは土中に埋まっていて、職員が掘り出してトラックに積んだ。 県警と下田、清水の両海上保安部は船舶で沿岸部を巡回。上空は県警のヘリコプターが探
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⚽J3沼津本拠地の照明改修支援 頼重市長「経済波及大きい」
沼津市が31日、Jリーグ基準に満たない県営愛鷹広域公園多目的競技場(同市足高)の照明改修を支援する方針を決めたのを受け、同競技場を本拠地とするサッカーJ3アスルクラロ沼津の運営会社は謝意を示した。一方、支援を決めた頼重秀一市長は「県東部唯一のJリーグチーム。経済波及効果は大きい」と同クラブが沼津に本拠地を置くメリットを強調し、市が一般財源から2千万円を支出することに理解を求めた。 クラブを運営するアスルクラロスルガの渡辺隆司社長は「非常にありがたい」と歓迎した。1億円を見込む改修費は、同社が行ったクラウドファンディングなどで約3500万円、市と協力して呼び掛けた企業版ふるさと納税で約450
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静岡人インタビュー「この人」 吉沢勇一郎さん 沼津市副市長に就任
国土交通省出身で、市の重要課題であるJR沼津駅周辺高架化に伴う中心市街地活性化などを担当する。2001年、同省入省。近畿地方整備局都市整備課長、国土政策局地方振興課企画専門官など、主にまちづくり分野に携わった。4月1日から現職。静岡市葵区出身。43歳。 ―鉄道高架化の前提となる貨物ターミナルが着工した。事業や中心市街地活性化への考えは。 「沼津市の中心市街地は、首都圏からのアクセスも良く、潜在力は高い。一方、鉄道で南北が分断され、駅周辺道路は通過交通が多いのが現状。高架化によって、歩行者を中心に回遊性を高めることで、活性化につなげたい。大規模な事業だが、関係者との調整を進めて一歩一歩前に
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ロゴの最終候補発表 6月から一般投票 沼津市制100周年
沼津市は25日、2023年7月の市制100周年に向けて公募した記念のロゴマークとキャッチフレーズの最終候補各4作品を発表した。今年6月1~17日に一般投票を実施。投票結果を参考に、有識者や市幹部で選考し、100周年1年前となる7月1日に最優秀作各1点を発表する。 公募は4月に実施し、ロゴマーク304点、キャッチフレーズ974点が集まった。市職員や幹部、有識者で審査し、最終候補作品を選んだ。 一般投票は市ホームページの専用フォームの他、市役所、沼津観光協会など市内5カ所にシールによる投票所を設ける。インターネット投票した人の中から抽選で、36人に干物や茶、洋菓子など市のふるさと納税返礼品と
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鬼塚さん(富士)優勝 10人が静岡県大会へ 高校囲碁東部予選
第46回静岡県高校囲碁選手権東部地区予選(県高校文化連盟、県高校囲碁連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)が21日、沼津市の加藤学園高で開幕した。初日は個人の部を行い、富士高3年の鬼塚寛士さんが優勝した。団体・十三路盤の部は22日に行う。 4校から17人が出場し、1人40分を持ち時間にトーナメントで対局した。上位10人は6月12日に静岡高(静岡市)で開かれる県大会に進む。 その他の県大会進出者と順位は次の通り。 ②佐藤侑李(沼津東2)③岡崎隼也(富士宮西3)④辰己広幸(富士宮西3)⑤田島蒼生(沼津東1)⑥藤田桔平(富士宮西3)⑦内山嵐太(富士宮西2)⑧小沢翔(加藤学園3)⑨立花仁(富士宮西2
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移住者の悩み共有 沼津のグループが冊子 リアルな声盛り込む
沼津市のデザイナーらでつくるグループ「沼津未来クリエイティブ」はこのほど、移住者が抱える不安や悩みなど、日常生活でのリアルな声を紹介する冊子「沼住(ぬまじゅう)」を作製した。移住の利点だけでなく、戸惑いや孤独感なども盛り込んだ。グループの原清人代表(54)は「移住者の悩みを移住者同士だけでなく、地元住民とも共有するきっかけになれば」と期待する。 冊子はA5判28ページ。メンバーが複数の移住者から聞き取ったエピソードを架空の4人のキャラクターの物語として再構成した。ごみの分別方法への困惑や、移住半年で自治会の「組長」になった経験、“おせっかい”な隣人たちなどを、メンバ
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記者コラム「清流」 ごみの“先進都市”
7年ぶりに沼津市で暮らして1カ月余り。日常生活で、前任地の下田市との大きな違いは、ごみの分別だろうか。「燃やすごみ」に「プラスチック製容器包装」、各種資源ごみや埋め立てごみ―。手間はかかるが、覚えてしまえばそれほど苦ではない。 下田市ではプラスチック包装を分別する必要がなく、生ごみから食品トレーまで「可燃ごみ」として捨ててきた。確かに楽だが、多くの資源を無駄にしてきたのではと反省している。 沼津市は全国に先駆け、ごみの分別収集を初めた先進都市。だが、今では多くの都市が沼津に追いついている。現在、沼津市はごみの中間処理施設建設を計画している。これを機に再び、全国に注目されるような環境施策が
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沼津産の干物 品質の高さ発信 15日に感謝デイ、審査や即売会
日本有数の生産量を誇る沼津産の干物のおいしさをPRするイベント「沼津ひものファン感謝デイ」が15日午前10時から午後3時まで沼津市千本港町の沼津魚市場第一市場で開かれる。消費者の魚離れで生産量が減少する中、品質の高い9社の干物を人気料理人らが審査する品評会や、干物の即売会などを開き、沼津の干物の魅力を紹介する。 イベントは同市内の干物業者でつくる「沼津ひものブランディング推進委員会」が初めて主催する。全国有数のアジの干物生産量を誇る沼津市は30年ほど前、市内に約300の業者があった。しかし、需要の減少や後継者不足で現在は約60社に激減。生産量もピーク時から半減した。 ヤマカ水産社長で同委
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沼津港、GW客足戻る 飲食店「コロナ禍前以上」
大型連休合間の平日となった2日、静岡県東部有数の観光地の沼津港(沼津市)は天候にも恵まれ、静岡県内外から休暇を取って足を運んだ多くの観光客でにぎわった。周辺では新型コロナ禍でも昨年末からこの連休前にかけて、複数の店舗や施設の新規開店、リニューアルオープンが続く。「連休はコロナ禍前以上の客足」と飲食店関係者。想定以上の盛況ぶりに連休後半のさらなる来訪に期待する。 沼津港を一望する大型展望水門施設「びゅうお」は連休を控えた4月下旬、壁に深海魚が飛び出るようなアート、床に海の中の歩いているような装飾を施す改修を実施したばかり。2020年の連休中は休業、21年も例年の半数程度しか集客できなかったが
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狩野川のサイクリングコースPR 「サイクルボール」開幕
沼津、伊豆の国、伊豆の3市でつくる「狩野川周辺サイクル事業推進協議会」は29日、全国のサイクリングコースを巡るイベント「サイクルボール」の開幕に合わせたオープニングイベントを沼津市口野の「NUMAZUサイクルステーション静浦東」で開いた。関係者や地元サイクリストが、鏡開きをしてスタートを祝った。 サイクルボールは自転車イベントを展開する「ツール・ド・ニッポン」が主催。12月27日まで、専用スマートフォンアプリを使い、全国のサイクリングコースを走ると、走破を証明するカードがプレゼントされる仕組み。 狩野川周辺では、同ステーションを発着地にした「かのいち」と名付けられた70キロと60キロのコ
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新装「びゅうお」園児楽しむ 沼津港水門
沼津市の沼津港大型展望水門施設「びゅうお」は28日、かぴらばす保育園(同市)の園児18人を招いた。園児は22日に新装開業したばかりの施設内を巡り、展望スペースから港や海の様子を眺めて楽しんだ。 施設を指定管理する東海ビル保善(同市)が、改装記念として招いた。園児は深海魚が飛び出るような壁画の前で記念撮影したり、海の中を表現した連絡橋を歩いたりした。稲葉渚ちゃん(5)は「海が見られて楽しかった」と喜んだ。
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沼津茶の魅力一冊に 販売店や歴史を紹介、市が2千部作製
沼津市はこのほど、市内の沼津茶販売店や、愛鷹山麓の茶栽培の歴史を紹介する冊子「沼津茶ブランドブック」を2千部作製した。市役所の他、ららぽーと沼津内の沼津コート、沼津港の沼津みなと新鮮館などで配布し、沼津茶の魅力をPRする。 冊子はB5判14ページ。以前から市に「沼津茶を販売する店舗を知りたい」という声が寄せられていたことから製作した。市内を5地区に分け、沼津茶を販売する39店の地図や、店のアピールポイントを記した。愛鷹山麓の茶栽培に尽力した江原素六の歩みや、製造法や入れ方についてのコラムも掲載した。 発行に合わせ、市産業振興部公式ツイッター「ヌマサン」は5月20日まで、抽選で40人に新茶
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性別欄を廃止・変更 沼津市、申請書など189件
沼津市は26日、性の多様性に配慮した取り組みの一環として、性別記載が必要な市の申請書などのうち134件で性別欄を廃止、55件を配慮した記載方法に順次変更すると発表した。 市の第5次男女共同参画基本計画に基づく施策。見直し対象になったのは条例や規則などで性別記載欄がある279件で、人間ドックの受診申請書など医療上の理由や統計上、性別の情報収集が必要な90件を除き、計189件で性別欄を廃止、または変更した。 性別欄を廃止した書類は、市営住宅同居承認申請書や、こども医療費受給者証など。記載方法を変更した書類は一時預かり保育の申込書などで、性別欄を自由記入にしたり、選択肢に「その他」を加えたりし
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⚾飛龍の清水「人生初」殊勲打 春季高校野球静岡県大会2回戦
▽2回戦(あしたか第2試合) 浜松市立 101021003―8 300000204x―9 飛龍 ▽本塁打 大窪(浜) ▽三塁打 宮村(飛)▽二塁打 甲斐、大窪、鈴木、刑部(浜)宮村、加藤、清水(飛)▽暴投 刑部(浜)▽ボーク 渡辺祐(飛) ▽試合時間 2時間59分 【評】飛龍が九回、主戦清水のサヨナラ打で浜松市立との乱打戦を制した。 飛龍は3点差と突き放された九回、宮村が2点適時打で1点差に追い付くと、清水が中越え二塁打を放ち逆転し、試合を決めた。 浜松市立は五回、刑部を皮切りに5連打の猛攻を見せるなど18安打を放ったが、及ばなかった。 ■エース清水 9回3点許し「自分が打つ」
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福岡→富士山 シルバニアの仲間大移動 閉園「かしいかえん」から31体、裾野「ぐりんぱ」ファミリー倍増
裾野市の遊園地「ぐりんぱ」に、昨年末閉園した福岡市の遊園地「かしいかえん」から、女児向け人気玩具「シルバニアファミリー」のキャラクターの大型人形31体が“お引っ越し”した。冬季休業明けの23日から、富士山や花畑を背景に大型人形と写真が撮れるスポットを設け、設置済みの大型人形と合わせて計61体が、かわいらしい動物たちの住む村の世界観を演出する。 ぐりんぱは2004年、動物たちの家や風車などシルバニアファミリーの世界を等身大で再現した「シルバニアビレッジ」を開設した。一方、09年に「シルバニアガーデン」を開業したかしいかえんは21年12月に閉園。園内の大型人形をぐりんぱ
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沼津・びゅうお 営業再開 飛び出る深海魚アートも
沼津港(沼津市)の大型展望水門施設「びゅうお」が改修を終えて22日、営業を再開する。2004年の開業以来、初の大規模改修。施設内の壁には駿河湾の深海魚が飛び出るようなアートを施し、イメージを一新した。 指定管理者の変更に合わせて10日から改修し、休館していた。水門真上にある2階連絡橋の床は、海の中を歩いているような装飾で彩った。2階展望回廊には、景色をゆっくりと楽しめる椅子と机を設置した。沼津の夜を彩るバー文化を紹介する展示や、沼津市や沼津港の歴史を紹介する年表も新たに設けた。 開館時間は午前10時~午後8時(木曜は午後2時まで)。料金は大人100円、小中学生50円。
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スーパーに情報発信拠点 沼津信金 金融、デジタル相談対応
沼津信用金庫は21日、沼津市岡宮のスーパー「オギノ沼津インター店」に、地域密着型の情報発信拠点「ぬましんLAB(ラボ)」を開設した。現金自動預払機(ATM)や電子マネー「CoGCa(コジカ)」のチャージ機を設置した他、平日の日中は職員を常駐させ、金融だけでなく、スマートフォンの操作法など広くデジタル分野での相談などにも応じていく。 同拠点は、店入り口脇のイートインスペースだった場所に設け、広さは29平方メートル。テーブルや椅子も並べ、同信金や沼津市のPR動画なども放映する。来店客は休憩場所としても利用できる。 職員が幅広い相談を受け、顧客のニーズを把握することや、来店者への提案もパソコン
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記者コラム「清流」 若い世代の“代弁者”求む
17日に告示された沼津市長選は、現職の頼重秀一氏の無投票当選となった。実は告示の3日前、立候補を目指し、選挙管理委員会に届け出書類を取りに来た60代の男性がいた。男性に会いに行くと、「供託金の100万円が集まったら出たい」という。 結局、出馬には至らなかったが、男性は「頼重さんより若い人が出馬してほしいと思った。誰も出ないなら、年寄りの私でも出ようと思った」と語った。 市長選に向けた連載記事の取材で、沼津市から最も人口が流出している世代は、20~24歳の女性と知った。人口減を食い止めるためには、若い女性が住みたいまちになることが、即効性があると感じる。来年は市議選がある。若い世代の“代弁者”
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沼津・高尾山古墳周辺道路 26年度以降、暫定2車線で利用開始
沼津市は13日、古墳時代初期に造られたとされる前方後方墳・高尾山古墳(同市東熊堂)周辺に整備する都市計画道路「沼津南一色線」について、同古墳周辺の約1・1キロ区間を2026年度以降に暫定2車線で供用開始する計画を明らかにした。貴重な同古墳の国史跡指定に向けた手続きとして、本年度中に文化庁へ意見具申書を提出するとした。 市議会建設水道委員会・文教産業委員会連合審査会で報告した。整備中の沼津南一色線は古墳を保存するため、東側2車線を橋で、西側2車線をトンネルで回避する計画。本年度に橋の施工に向けた準備工事を開始し、来年度から本体工事に着手する。トンネル工事は26年度以降に着工、33年前後までの
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フェンシングのまちPR 沼津推進協がロゴ作製、パンフ2千部も
沼津市の「フェンシングのまち沼津推進協議会」は7日、同会の活動をPRするロゴマークを発表した。協議会の活動を紹介するパンフレットも2千部作製し、フェンシングを通じたまちづくりをアピールする。 ロゴマークは「NUMAZU(沼津)」の頭文字「N」をモチーフに、フェンシングの剣の軌道を曲線で表現した。曲線は伊豆半島に見立てた。選手のマスクにも見える赤いマークで沼津の位置を指し、沼津市が中心となってフェンシングの魅力を発信するとの思いを込めた。 杉沢教人会長は「躍動感あるマークになった。市民にフェンシングを浸透させるツールとしたい」と話した。 同協議会は60の個人、団体で構成する。同日は沼津市
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沼津駅前で路上出店 屋外空間活用 高架化見据え、社会実験スタート
沼津市は6日、中心部の幹線道路の一部を規制し、椅子やテーブルを並べて屋外空間として活用する社会実験をJR沼津駅南口周辺で始めた。鉄道高架化に伴う中心街再生に向け、交通への影響やエリアの活用法を模索する。 駅前の商業施設「イーラde」南側の県道1車線約110メートルを27日まで終日規制する。1月に高架化事業の前提工事が始まったことを受け、より実証的な実験をと交通量の把握や市民の反応などを見極めることになった。期間中、規制された県道には地元飲食店が出店する。出店は午前8時から午後8時まで。 市は将来の高架化による再開発に向け、中心市街地まちづくり戦略を策定し「ヒト中心」の構想を掲げた。企業と
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下田高理数科生「送迎バスを地域の足に」 市に提案
下田高(下田市)理数科の生徒が22日、地域交通に関する課題研究の成果を同市の職員や市議らに市役所で発表した。少子化で同校の志望者が減少していることを踏まえ、通学の利便性向上のため、地域交通に旅館・ホテルの送迎バスの活用を提案した。 提案したのは、課題研究に取り組む同校2年の7班のうち、地域学班の4人。昨年5月から研究を開始し、市職員らと議論しながら意見をまとめ、代表の寺川智恵さんと山本唯人さんが発表した。 同班は中学生らにアンケートを実施し、バスの本数を少ないと感じる人のうち、改善されれば同校に通学したいと考える人が多いとまとめた。生徒たちは過疎化で既存の路線バスを増便するのが難しいため
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下田4中学で閉校式 学びやに感謝 稲梓中は黄旗で彩る
2022年度から下田市内4中学校が統合するのに伴い、3月末で閉校する各校で23日、閉校式が開かれた。生徒や卒業生、地域住民が集まり、思い出の詰まった学びやに別れを告げた。 75年の歴史に幕を閉じる同市箕作の稲梓中では、生徒や教職員、地域住民がそれぞれ思いを込めた1文字を記した黄色い小旗76枚が校舎に掲げられた。「輪」と書いた3年の伊沢里穂子さんは「閉校しても仲間の輪を大切にしたい」と思いを語った。 閉校式では卒業生を含む全校生徒41人が出席し、山本憶久校長が校旗を市教委に返還した。最後の生徒会長の高清水優吾さん(2年)は「地域の方との交流がなくなるのは寂しい。困難な時は稲梓中での生活を思
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30年以上飼育のトラザメ…実は新種でした 下田海中水族館
下田市の下田海中水族館で22日、新種のトラザメ「フカミトラザメ」の特別展示が始まった。同館が30年以上飼育していたが、一般的なトラザメと違う特徴を持つことから2016年に東海大海洋学部(静岡市清水区)と共同研究を始め、1月に新種登録された。展示は5月8日まで。 伊豆諸島近海に生息するフカミトラザメは尻びれにトラザメとは異なる特徴があり、卵の表面には凹凸がある。同大の野原健司准教授と田中彰客員教授、同大大学院修了の伊藤菜波さん、同学部卒業生で同館元職員の藤井美帆さんが研究を進め、DNAなども分析して新種と判断した。国際学術誌の「ズータクサ」に投稿して掲載され、和名はトラザメより深い場所に生息
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南伊豆・白水城跡から陶磁器 15~16世紀、150点出土
南伊豆町教委は22日、同町の石廊崎港近くにある中世の山城跡「白水城跡」の発掘調査結果を発表した。存在時期がはっきりしていなかった同城は、陶磁器片などの出土品などから戦国時代の1590年(天正18年)ごろまで存在したと推定した。 発掘は3月7~22日、城主らの生活拠点があったとみられる郭(くるわ)の一部、幅1・5メートル、長さ20メートルの表層部分で実施した。町史編さん委員や、地元の歴史団体「南史会」のメンバーらが参加し、主に15~16世紀の陶磁器片約150点が出土した。中国から輸入されたとみられる15世紀ごろの青磁の茶わんや、16世紀ごろとみられる瀬戸美濃焼の天目碗などの茶道具片が見つかっ
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最後の卒業生羽ばたく 下田/稲生沢/下田東/稲梓 来年度、4中学校が統合
2022年度から下田市内4中学校が統合するのに伴い、3月末で閉校する各中学校で18日、最後の卒業式と修了式が開かれた。生徒たちは通い慣れた学びやで、新たな場での活躍を誓ったり、新中学校への意気込みを語ったりした。 下田東中の卒業式では、35人が鈴木元一校長から卒業証書を受け取った。鈴木校長は「最後の卒業生として誇りを持ち、新しい世界に羽ばたいてほしい」と激励した。卒業生代表の谷津くるみさんはコロナ禍の学校生活を振り返り、「強い心と柔軟性を持てた」と答辞を述べた。 稲生沢中で開かれた修了式には、1、2年生58人が出席した。森本秀樹校長が「稲生沢中で学んだことを大切にしてほしい」と励ました。
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施設整備に長期視点を 下田市予算案可決【記者の目】
下田市議会3月定例会は18日、市庁舎移転や周辺自治体とのごみ処理施設整備に向けた関連費を盛り込んだ2022年度各種予算案を可決した。旧下田グランドホテル跡地での防災公園建設も計画する同市は今後、厳しい財政状況の中で“大規模事業の時代”を迎える。 背景には同市がこの20年余り、過去の過大なインフラ整備で悪化した財政の再建を優先し、市民生活に密着した施設の更新を先送りしてきたことがある。 近隣自治体はこの間、新庁舎の他、時代に合った健康介護や子育て施設の整備を進めたが、下田市は老朽庁舎更新すら政治に踊らされて歩みが進まず、職員の士気も低下した。同市は十分な保健施設がな
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ハート型の餌 魚たちにプレゼント♡ 下田海中水族館【動画】
下田市の下田海中水族館で、14日のホワイトデーにちなみ、魚たちにハート形の餌をプレゼントするショーが開かれた。水槽で泳ぐタカノハダイなどの魚たちは、飼育員からの贈り物に群がった。 伊豆の海を再現した大水槽「アクアドームペリー号」にダイバーの飼育員が入り、ピンク色のオキアミを凍らせた大きさ約40センチのハート形の餌を水槽で泳ぐ魚たちに与えた。飼育員が手で少しずつほぐしていくと、魚たちは飼育員を覆い隠すように集まった。
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出生2年でほぼ半減 喫緊の人口対策 転入は増、子育て世代流出課題 東伊豆町長選8日告示
人口1万1千人余りの東伊豆町は2021年、30年ぶりに転入者が転出者を上回る「社会増」になった。一方で、21年の出生者数は30年前の約6分の1にまで減った。8日に告示される同町長選では、人口減少対策に注目が集まる。 21人―。「衝撃だった」(町幹部)という町の2021年の出生者数だ。19年の41人から2年でほぼ半分になった。想定を超える早さの少子化。町教委は町内に小中一貫校2校を整備するとしていた学校再編計画の見直しを含め、諸対応策の検討を迫られている。 背景には、子どもを産み育てる世代の流出がある。国勢調査によると、05年の同町の20~39歳の人口は2784人だったが、20年には130
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下田市庁舎移転、市が新計画提示 決着へ着実な再始動を【主張・解説しずおか】
コロナ禍での財源不足などを理由に延期された下田市の庁舎移転事業が2022年度から再び動きだそうとしている。最初の移転計画発表から10年、4人の市長が関わり、政治や社会情勢に翻弄[ほんろう]された計画は、当初のほぼ半分に規模を縮小した新築庁舎と、築40年の中学校舎を活用する形で決着を見せようとしている。 「現実的な最適解にたどり着けた」。事業の延期発表から1年3カ月、松木正一郎市長は市庁舎移転方針を説明した24日の定例記者会見で安堵[あんど]感をにじませた。 市の新計画は、伊豆急行線蓮台寺駅に近い同市河内の移転計画地に、延べ床面積2500~3千平方メートルの新庁舎を建設し、3月末で閉校する
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庁舎移転が再始動へ 下田市当初予算案 一般会計、前年並み110億円
下田市は24日、2022年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比0・8%減の110億4千万円と前年並み。本格的に再始動する市庁舎移転に関連し、当面使用する現庁舎の耐震補強費や、庁舎に活用する稲生沢中校舎の改修関連費を盛り込んだ。 9特別会計を合わせた予算総額は174億3600万円とした。松木正一郎市長は「コロナ禍でもできることを予算に積み上げた」と述べた。 国際的な地域人材を育てる「グローカルCITY(シティ)プロジェクト」事業費は、オンラインでの国際交流や、市内在住外国人との交流会などの開催費を計上する。高齢者のデジタル格差解消を目指し、スマートフォンの購入を補助するとともに、利用
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河津桜と菜の花共演 南伊豆・青野川沿い ライトアップも
南伊豆町の青野川沿いで、約800本の河津桜の並木が見頃を迎えている。河川敷に植えられた菜の花も黄色く色づき、競うように咲き誇っている。同町では3月10日まで、「みなみの桜と菜の花まつり」が開かれている。 同町下賀茂の「道の駅下賀茂温泉湯の花」周辺の青野川沿いには、両岸2・1キロに桜並木が続く。おおむね七~八分咲きで、花見客が遊歩道や河川敷を歩きながら、ピンクと黄色の“花の共演”を楽しんでいた。 午後6~9時には桜がライトアップがされ、竹明かりもともされる。まつりの実行委員会は新型コロナウイルス対策として、関連イベントの多くを中止した。
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河津桜の原木が見頃 28日までまつり 川沿い並木はライトアップ
28日まで河津桜まつりが開かれている河津町で、河津桜の原木が見頃を迎えている。河津川沿いの桜並木では、3月6日まで夜間のライトアップも行われている。町役場近くの民家にある原木は高さ、樹幅共に約10メートルで、例年桜並木より一足早く開花が進む。1955年ごろに植えられ、カンヒザクラとオオシマザクラの自然交配種とされる河津桜の元となった。今年も大きなピンク色の花を咲かせ、多くの花見客が花々を撮影していた。 桜並木のライトアップは午後6~9時、踊り子温泉会館付近と河津川河口付近の2カ所で桜の花々を照らし、幻想的な夜桜の光景を演出している。桜並木はおおむね四分咲きで、2月末に見頃を迎える見込み。
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南伊豆町22年度予算案 観光施策中心に編成 一般会計52億円
南伊豆町は22日、2022年度当初予算案を発表した。一般会計は21年度当初比5・3%増の52億円で、6年ぶりに前年度を上回った。12特別会計と水道事業会計を合わせた予算総額は88億9900万円とした。岡部克仁町長は「厳しい財政の中で大型事業は控え、アフターコロナを見据えた観光施策を中心に編成した」と述べた。 主な事業として、観光分野では、伊勢海老(えび)まつりと、みなみの桜と菜の花まつり期間中の宿泊割引キャンペーンの実施費や、観光客が増加している景勝地「入間千畳敷」周辺の環境整備費を計上した。地域おこし協力隊員を4人から6人に増員する他、新たに地域活性化起業人3人を招く。プレミアム付き商品
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屋外日本一 118段のひな壇 東伊豆・素盞鳴神社【動画あり】
屋外では日本一となる118段のひな壇飾りの展示が19日、東伊豆町稲取の素盞鳴(すさのお)神社で始まった。3月13日まで。 展示は同町稲取地区で開催中の「雛(ひな)のつるし飾りまつり」(稲取温泉旅館協同組合主催)の関連行事。本殿に向かって伸びる急な石段に588体のひな人形を並べ、両脇を色鮮やかな10対、約700個のつるし飾りで彩った。 同神社は疫病よけの御利益があるとされ、展示に合わせた神事では新型コロナウイルスの収束も願った。訪れた観光客は急階段に現れた圧巻の光景にカメラを向けていた。 近くを走る伊豆急行線の一部列車は期間中、徐行運転し、車窓から眺めることができる。展示は午前10時半~
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総額28~32億円想定 下田市庁舎移転、15~25%コスト削減
下田市は18日の市議会全員協議会で、市庁舎移転について、3月末で閉校する稲生沢中校舎を活用した先行移転と新築庁舎建設の方向性を示した。校舎改修費と庁舎新築費などを含んだ事業費総額は28億~32億円と見込み、当初計画の36・9億円から約15~25%コスト削減できるとした。議場や市長室、一部の課は2023年度中に校舎に先行移転し、新築庁舎が完成した時点で再度移転する考えも明らかにした。 鈴木浩之企画課長は稲生沢中校舎の改修費について、概算で5億8千万円と見込み、設計費2千万円を22年度当初予算案に計上するとした。 現庁舎のうち、特に耐震性が劣る本館は機能を稲生沢中校舎に先行移転する方針。西
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東伊豆・稲取の森でワーケーション 大学生が空き家を改修
東伊豆町の「稲取ふれあいの森」内にある旧管理棟を改修したワーケーション施設「MORIE(モリエ)」が完成し、このほど内覧会が開かれた。2014年から同町で活動する芝浦工業大(東京)の学生グループ「空き家改修プロジェクト」が町から依頼を受けて改修を担当した。4月以降、ワーケーション客や町内で活動する大学生の拠点として活用する。 木造平屋建て約80平方メートルの建物は1987年に町が建設したが、25年以上未活用だった。学生29人は昨年4月から作業を開始。工事費268万円のうち、3分の2は県の補助金を活用した。 森に囲まれた場所にある施設は、木の質感を生かした意匠が特徴で、ワークスペースやキッ
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町長選控え骨格的編成 東伊豆町予算案 一般会計は54億円
東伊豆町は14日、2022年度当初予算案を発表した。一般会計は21年度当初比5・7%増の54億7千万円で、2年ぶりに前年度を上回った。6特別会計と水道事業会計を合わせた総額は同0・6%減の93億5100万円とした。3月に町長選を控え、経常的経費が中心の骨格的な予算編成としたが、今後の事業財源として1億円を財政調整基金に積み立てるなどしたため、一般会計は増加した。 主な事業として、ふるさと納税ができる自動販売機を設置する他、同様の機能を持たせたタブレット端末を旅館などにも置いて観光客の利用を促し、好調なふるさと納税のさらなる増額につなげる。町内2小学校の放課後児童クラブは6月以降、民間委託す
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「年表 下田市史」刊行 市教育委員会 写真豊富、読みやすく
下田市教委はこのほど、市の歴史をまとめた図説年表「年表 下田市史」(市史編さん委員会編)を刊行した。旧石器時代から平成まで、下田を中心とした伊豆南部の歴史上の出来事を写真約250点とともに紹介している。 同委員会委員長で同市在住の原秀三郎・静岡大名誉教授(87)ら6人が、2018年から編集を進めてきた。後北条氏が支配した戦国時代の動きや、開国の舞台となった幕末期の下田の出来事など、1978年からの市史編さん事業で蓄積した成果や新聞などを参考に年表形式でまとめた。原委員長は「写真を多く使い、読んで楽しめる市史。ぜひ多くの市民が手に取ってほしい」と話した。 B5判、221ページで価格は180
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河津バガテル公園 町、指定管理再公募へ 前回不調、条件見直し
河津町はこのほど、事業再生策を検討している町営バラ園「河津バガテル公園」について、4月にも指定管理者を再公募する方針を決めた。2023年度から指定管理者による運営を目指す。町は19年度にも公募したが、不調に終わっている。7日に町内で開かれたまちづくり事業説明会で、岸重宏町長が明らかにした。 町は、前回公募時に関心を示しながら応募を見送った事業者から問題を指摘された指定管理料や期間などの条件について、前回から管理料の増額や期間の見直しを図る方針。 岸町長はバラ園部分については現状を維持したい考えを示した上で、付帯する店舗などの施設について「応募事業者からの提案を受け、施設の改修も進めたい」
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記者コラム「清流」 温泉街の“真打ち”
古典落語の前座噺(ばなし)の一つに「道灌」がある。人間国宝だった故5代目柳家小さんの一門では、入門して最初に教わるのが、この噺。八五郎と隠居、2人の会話だけで成り立つ単純な噺に、落語の要素が詰まっているのが理由らしい。 演題の由来は、噺に登場する掛け軸に描かれた室町時代の武将、太田道灌。東伊豆町の熱川温泉の開祖とされる人物だ。道灌にちなんで開かれる「石曳(び)き道灌祭り」はコロナ禍を受け、一昨年から仮装をメインに大きく衣替えした。 前座噺の「道灌」で寄席のトリを取れる真打ちは、真の実力があるとされる。熱川も伊豆の温泉地の「入門編」として敷居を下げつつ、玄人も納得させられるか。変化する古湯
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河津桜まつり、静かなスタート 行事縮小し2年ぶり開幕
伊豆半島に春の訪れを告げる「第32回河津桜まつり」(実行委主催)が1日、2年ぶりに河津町で開幕した。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止、今年も感染が急拡大する中での開催となった。近年の開花の早まりを受け、今年は昨年より開幕を前倒ししたが、年末年始の冷え込みで河津川沿いの約850本の桜並木は一部を除き、多くがつぼみの状態。行事も縮小し、営業を控える出店も多い静かなスタートとなった。 実行委によると、2月中旬から開花が進み、見頃は同月下旬を見込む。初日は同町の河津桜観光交流館で開幕式典が開かれた。実行委員長の山田和子・町観光協会長は「まん延防止等重点措置が解除になる20日ごろには、桜
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下田市、庁舎一部先行移転 市長方針 稲生沢中校舎を活用
下田市の松木正一郎市長は26日の定例記者会見で、事業再検討中の市庁舎移転について、現庁舎機能の一部を先行して計画地に隣接する稲生沢中校舎に移転する考えを明らかにした。完全移転まで使用する現庁舎の改修工事を2022年度中にも実施する方針も示した。 市はこれまで、新庁舎建設コスト削減のため、庁舎の一部として、22年3月末で閉校する稲生沢中校舎を活用する方針を示している。新たな計画案では、市民窓口などの機能は当面、現庁舎で業務を行い、それ以外の機能を先行して稲生沢中校舎に移転する。校舎の改修工事は22年度末ごろから進め、23年度末から24年度初めを目標に先行移転する。先行移転する課などは現在検討
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行事縮小、まつり自体は開催 南伊豆「みなみの桜と菜の花まつり」
南伊豆町で2月1日に開幕する「みなみの桜と菜の花まつり」実行委員会は25日、静岡県に新型コロナウイルス対応のまん延防止等重点措置が適用される方針を受けて会合を開いた。同実行委は期間中のイベントを中止、または縮小した上で、まつり自体は開催する方針を決めた。 2月19日に予定していたみちくさ夜桜マラソンは中止の方向で運営者と協議する他、20、27日の伊勢エビみそ汁のサービスも中止する。13日に開催予定の「菜の花結婚式」は出席者を最小限にし、フォトフェンディングとして実施する。 木下直美委員長は「感染防止策を徹底した上で、できるところをやっていく」と話した。 同まつりは昨年も主要イベントを中
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生まれ変わる建物 東伊豆町・稲取地区 空き家から集いの場に
高度成長期から平成初期にかけて団体旅行客が押し寄せ、にぎわいを見せた東伊豆町の温泉街・稲取地区。宿泊客の減少や高齢化で空き家が増えたこの地区で、空き物件のリノベーション(改修)を軸に、活性化を図ろうとする若者たちがいる。多くは学生時代に町外から稲取地区に関わりを持ち続け、中には移住した人も。住民たちも彼らを温かく迎え入れ、活動が花開こうとしている。 民家→宿泊施設 失敗糧に移住者奮闘 東伊豆町の稲取漁港にほど近い住宅地。車1台がようやく通れる路地を入ると、稲取では珍しい庭付きの民家が見える。同町の合同会社「so―an(そうあん)」の共同代表、荒武優希さん(30)は1月、空き家だ
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雛のつるし飾りまつり 東伊豆・稲取で3月31日まで
女の子の健やかな成長を願う「雛(ひな)のつるし飾りまつり」(稲取温泉旅館協同組合主催)が20日、東伊豆町稲取地区で開幕する。3月31日まで、5カ所で計約3万個のつるし飾りを展示する。 日本三大つるし飾りの一つで、江戸時代から伝わる雛のつるし飾りを後世につなげようと始まったまつりは、今年で25回目。19日は主会場の文化公園雛の館で関係者が神事を行い、館内を報道陣に公開した。 同館には地元の人が端切れに綿を詰め、一つ一つ手作りした1万7千個余りのつるし飾りが展示されている。雛人形の両脇にサルやウサギなど縁起物をかたどったかわいらしい人形がつり下がり、会場を彩っている。滝大輔組合長(40)は
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下田市の広域ごみ処理計画対応 詳細説明で市民の信頼を【湧水】
下田市と南伊豆、松崎、西伊豆の各町が進める南伊豆広域ごみ処理計画は2021年9月、焼却施設の建設候補地を下田市清掃センターの敷地とする基本構想がまとまった。この構想に同市の一部市民でつくるグループが懸念を示し、市に公開質問状を提出している。市はごみ処理を巡る現状をデータとともに丁寧に説明してほしい。 事業の再考を求める市民グループは21年11月までに3度、市に質問状を提出している。質問内容は主に①中学校や認定こども園がある候補地周辺の環境への懸念②ごみの再資源化への取り組み-を挙げる。 現在の市清掃センターは1982年に完成した。周辺には84年に現在地に移転した下田中や、2014年に開園
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東伊豆・稲取温泉 にぎわい創出へカフェ 住民、観光客憩いの場に
東伊豆町稲取の稲取温泉旅館協同組合(滝大輔組合長)は20日、温泉街の空き店舗を改修したカフェ「TATENOICHI(タテノイチ)」をオープンする。店舗を地元住民と観光客との交流拠点に位置付け、コロナ禍で疲弊する温泉街の新たなにぎわい創出を目指す。 カフェは滝組合長ら同温泉の若手旅館経営者が企画し、土産物店だった空き店舗を活用した。改修を担ったのは同町の若手建築家グループや地元のデザイナーら。費用は観光庁の補助金を活用したほか、クラウドファンディングでも募った。 店名は地区名の「立野一」が由来。「街全体を包むような店に」との思いから、看板商品にはクレープを選んだ。東伊豆町産のイチゴを使った
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下田市政施行50周年 関係者、飛躍決意 作文コンクール表彰も
下田市は14日、市制施行50周年記念式典を市民文化会館で開いた。同市や近隣市町、姉妹都市の関係者ら約200人が出席し、さらなる飛躍への決意を新たにした。 松木正一郎市長は「度重なる災害や経済危機を先人たちは乗り越えてきた。挑戦する勇気と高い理想を胸に、新しい未来への号砲としたい」と誓った。国際的人材の育成を目指し、2022年度から官民が連携する「下田グローカルCITY(シティー)プロジェクト」の開始も宣言した。 式典に合わせ、同市の下田港を「みなとオアシス」に登録する登録証交付式も開かれた。港を核にしたまちづくりを促進するための国土交通省の制度で、同省中部地方整備局の天野雄介副局長が、松
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記者コラム「清流」 たまには住民として
先日、東伊豆町の地域おこし協力隊員だった荒武優希さんに誘われ、特徴あるまちづくりで注目を集める全国の自治体を視察した3人の報告会に参加した。地元住民にUターンした人、移住者、2拠点生活実践中の人―と背景も世代も多様な参加者同士で語り合った。 このような会に出席しても、これまでは「取材者」に徹し、自分の意見はグッと我慢してきた。しかし、今回は取材を横に置き、考えを語ってみると、それをきっかけに話が弾み、アイデアが湧く楽しさを知った。 今まで記者として、客観性が大事だと、どこか地域と一線を引いていた気がする。紙面で報道する際は客観的な視点を持ちつつ、たまには一人の住民として、意見を交わすことも必
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静岡人インタビュー「この人」 佐野舞桜さん 第6代ミス雛のつるし飾りに選ばれた
東伊豆町の観光PR役を担う第6代の「ミス雛(ひな)のつるし飾り」に選ばれた。20日から同町の稲取温泉で開かれる「雛のつるし飾りまつり」で本格デビューする。筑波大生命環境学群で生物学を学ぶ。21歳。 ―受賞の喜びを。 「コンテストに出場した方は、皆さん素晴らしい人ばかりだった。その中で選んでいただけ、とてもうれしい。いただいたご縁を大切に頑張っていきたい」 ―応募の動機は。 「家族で稲取温泉を訪れた際、文化公園で見たかわいらしいつるし飾りに感動した。つるし飾りにまつわるPR活動ができたらと思い、応募した」 ―東伊豆町でお気に入りの場所は。 「生物、特に植物に興味があるので、熱川バナ
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1年の海上安全願う 下田で伊豆漁協が祈願祭
伊豆漁協(下田市)は7日、海上安全祈願祭を同市の下田港岸壁で開いた。組合員や遊漁船の船主、仲買人ら約60人が、1年の海の安全と豊漁を祈った。 昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止したため、2年ぶりの開催。神事の後、加藤紀久夫組合長が「ライフジャケットの着用を徹底し、無事故の年になるようお願いしたい」とあいさつした。 加藤組合長は出航前の点検や定時連絡の徹底などを盛り込んだ「漁船海難防止宣言」を読み上げ、安全への決意を新たにした。下田海上保安部の三柳裕二部長は「この3年、漁船の海難は減少しているが、引き続き安全運航、安全操業をしてほしい」と呼び掛けた。
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伊豆急行「買い物列車」1月12日に運行 大学生、2回目企画
伊豆急行線の電車を“移動スーパー”として走らせる「買い物列車」が2022年1月12日、同線で運行される。21年10月に続く2回目の運行で、今回も東京都市大(東京)ユニバーサルデザイン研究室が主催する。駅周辺に商店が少ない東伊豆町と下田市の4駅に約30分~1時間停車し、地域住民に買い物の場を提供する。 買い物列車は同線の地域課題を調査する同研究室3年の小山田祥さん(21)=神奈川県平塚市=が中心になって企画した。前回は日用品や野菜、菓子など550点をほぼ完売した。今回は前回の約3倍の商品を用意する。人気だった首都圏の老舗の菓子も種類を増やすほか、伊豆急行の関連会社か
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ワニの背中も大掃除 年末恒例行事 東伊豆の動植物園
東伊豆町の動植物園「熱川バナナワニ園」で27日、年末恒例のワニ池の大掃除が行われた。ワニも飼育員からデッキブラシで背中をこすってもらい、1年の汚れを洗い落として新年を迎える準備をした。 4種10頭を飼育する同園分園のワニ池では、早朝から池の水を抜き、飼育員らが池の壁や底を掃除した。飼育員は徐々に減る水の中から姿を現した体長約3メートルのミシシッピワニ2頭にも水を掛けながら、デッキブラシで背中など体についたこけを落とした。ワニの皮膚に傷などがないかも確認した。 ワニのブラッシングは1971年から続く年末の風物詩。同園は本園、分園含め16種類約100頭のワニを飼育している。神山浩子副園長は「
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宿泊施設に福祉避難所 下田の旅館で設置訓練 静岡県など
静岡県と下田市、下田温泉旅館協同組合などは24日、大規模災害時に福祉避難所を宿泊施設に設置する訓練を同市河内の旅館「清流荘」で実施した。関係者約40人が設営や受け入れの手順を確認した。 訓練は南海トラフ地震が発生し、市内で震度6弱を観測後、3日が経過した想定で行われた。同旅館は市から避難所の開設依頼を受けた後、避難者の受け入れ準備を開始。従業員や県災害派遣福祉チーム(静岡DCAT)のメンバーが、市内の各避難所から移動してきた妊婦や乳幼児、車椅子使用者らから体調などを聞き取った後、客室や広間に案内した。 今年は新型コロナウイルス感染拡大時を念頭に、発熱者を別の部屋に移し、医師から指示を受け
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放置ホテル取得案再提出 3月定例会、下田市長が方針
下田市の松木正一郎市長は22日の定例記者会見で、市議会12月定例会で否決された旧下田グランドホテルの土地建物取得に関する予算案について、2022年3月定例会での再提出を目指す考えを示した。松木市長は「防災上重要な土地。3月定例会までに利活用の基本構想を示したい」と述べた。 市はこれまで、同ホテルの現在の所有者が破産手続き中のため、緊急性があると説明してきたが、松木市長は破産管財人との交渉で「条件が変わった」とし、3月定例会で議決された場合でも取得できる見通しだとした。同ホテルの敷地は元々、下田公園として市の所有地だったことを踏まえ、松木市長は「都市公園にしたい」との考えも明らかにした。
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稲取温泉旅館協同組合(東伊豆町)滝大輔組合長/カフェ開業、若者集客へ【キーパーソン】
コロナ禍で客足が激減した東伊豆町の稲取温泉を活性化しようと、空き店舗を改修したカフェが2022年1月にオープンする。家業の旅館業を引き継いだ“若旦那”が中心となり、課題の若年層の取り込みを狙う。 ―カフェ開業の経緯は。 「組合長に就任したばかりで襲ったコロナ禍で、人一人いなくなった温泉街に危機感を覚えた。カフェ開業は観光庁の『高付加価値化推進事業』に応募し、採択されたプロジェクトの一環。元々課題だった若年層の取り込みが不可欠と感じ、同級生の正副組合長3人と、地元の若者たちでカフェの開業計画をまとめた。費用の一部はクラウドファンディングで募った」 ―カフェ開店の狙
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酒、鶏、卵は我慢 「鳥精進・酒精進」始まる 河津
河津町田中の川津来宮神社に伝わる珍しい風習「鳥精進・酒精進」が18日午前0時から始まった。氏子を中心に地元住民は23日までの期間中、酒と鶏肉、卵を断つ我慢の日々を送る。17日夜には氏子たちが同神社に集まり、“飲み収め”の「止め枡(ます)の儀」が開かれた。 鳥精進・酒精進は神社の祭神、杉桙別命(すぎほこわけのみこと)が、好きな酒を飲んで寝込み、野火に囲まれてしまった際、羽に水を付けた大勢の小鳥たちが羽ばたいて水を降らせ、火を消したという言い伝えに由来する。杉桙別命は酒と鳥を捕まえることを禁じ、村人も共に禁を守ったとされる。 17日夜、氏子らは神社の境内でどぶろくなど
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画家の北林さん 河津・南小でワークショップ
静岡県文化財団「アーツカウンシルしずおか」の事業「マイクロ・アート・ワーケーション」の一環で、河津町に滞在中の画家北林みなみさん(28)=横浜市=が17日、同町の南小を訪れ、5年生児童約30人と絵画を制作するワークショップを開いた。 北林さんは、「自由に描いて」と語りかけながら、横約7・5メートル、縦約4メートルの紙に子どもたちと一緒になってアクリル絵の具でさまざまな絵を描いた。 児童はマスク姿の子どもたちや、河津桜、雪だるまなど、思い思いに筆を走らせた。高溝満叶子さん(11)は「こんな自由に描ける機会はなくて、有意義だった」と笑顔で話した。 北林さんは「つながりのない絵の間に、子ども
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珍しい「無塗装」公開 伊豆急行、209系電車撮影会【動画あり】
伊豆急行は11日、JR東日本から購入し、来春運行開始に向けて改造中の209系電車の撮影会を伊東市の伊豆高原駅で開いた。“お色直し”を前にした無塗装の珍しい状態で公開され、多くの鉄道ファンが撮影を楽しんだ。同日、同電車の伊豆急での形式名を「3000系」に変更することも発表した。 伊豆急行開業60周年記念事業の一環で、県内外から250人以上が参加した。元々の黄色と青の帯やJRのロゴマークなどがはがされ、ほぼ銀色一色になった姿にファンたちは盛んにシャッターを切っていた。神奈川県小田原市の小学生吉村樹君(9)は「これからどんな色の電車になるか楽しみ」と話した。 209系電
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ディアナ号乗組員を慰霊 駐日ロシア大使、先人しのぶ 下田
本県を訪問中のミハイル・ガルージン駐日ロシア大使は9日、下田市の玉泉寺を訪れ、幕末の下田に来港したロシアの軍艦ディアナ号の乗組員墓地に献花した。ディアナ号を率いたプチャーチン提督が滞在し、日露和親条約交渉の舞台にもなった同寺で、日ロ友好に関わる市民とも懇談し、交流を深めた。 昨年、国史跡に指定されたロシア人乗組員墓地には、下田に停泊中に1854年の安政地震で大破したディアナ号の乗組員ら4人の墓や碑がある。ガルージン大使は、墓前に花を手向け、日ロ友好の礎を築いた先人たちをしのんだ。 懇談には村上文樹住職や日本・ロシア協会下田支部の杉坂太郎代表ら9人の市民が参加した。ガルージン大使は「日ロ関
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新スポーツ「筒けん」体験会 河津、同名ユーチューバーが縁
長野県生まれのニュースポーツ「筒けん」の体験会がこのほど、河津町の河津バガテル公園で開かれた。名前が同じ河津観光PR大使のユーチューバー「つつけん」さん(同町在住)と考案者の清水悟さん(同県上田市)が昨年から交流を深めた縁で開催された。6日には2人が町教委を訪れ、鈴木基教育長に筒けん30セットを寄贈した。 筒けんは、けん玉教室を主宰する清水さんが考案した。直径6・6センチ、長さ13・5センチか22・5センチの筒と、直径7センチの球を使い、筒の穴に球を乗せるなどして遊ぶ。 体験会は、けん玉教室を開く同公園内の「クララン・アウトドアズ」(倉原卓也代表)が主催。親子30人が清水さんの指導で、さ
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お薦めの本、気軽に交換 書店ない河津町「愛書家集う場に」 地域おこし隊・榎原さんが企画
河津町地域おこし協力隊員の榎原なつ美さん(32)が、活動拠点の町営バラ園「河津バガテル公園」で、訪れた人が読み終わったお薦めの本を持ち寄り、別の本と交換できる取り組みを始めた。書店のない同町で、「本が人から人へと巡ることで、人の交流のきっかけになれば」と思い描く。 「Guru Guru Books(ぐるぐるブックス)」と名付けた取り組みは同公園内のレストランを改修したワーケーション施設「ワーキングスペース・バガテル」で実施している。読み終わったお薦めの本(漫画、雑誌は除く)2冊を持ち込むと、別の人が持ち寄った本1冊と交換できる仕組みだ。持ち寄る本には、必ず推薦のコメントカードを書くことが条
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南伊豆町が壮行会 園児ら「フレー、フレー」【静岡県市町駅伝】
12月4日に開かれる静岡県市町対抗駅伝(静岡陸上競技協会、静岡新聞社・静岡放送主催)の南伊豆町チームは3日、町役場で壮行会を開いた。選手やスタッフが町民を前に健闘を誓った。 壮行会には南伊豆認定こども園の園児28人も訪れ、「フレー、フレー南伊豆」と選手たちにエールを送り、手作りの小旗を手渡した。 岡部克仁町長は「昨年を上回る成績を目標に、最高のパフォーマンスを見せてほしい」と激励した。笠井慎監督は「全体練習が難しい中、選手たちが個人練習を積み、レベルアップできた」と本番に向けた選手の頑張りをたたえた。
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下田市庁舎の一部 稲生沢中校舎への先行移転を検討 市方針
下田市は1日、2026年度を予定する市役所移転に関連し、耐震性の劣る現庁舎の一部機能について、同市河内の移転計画地に隣接する稲生沢中への先行移転を検討すると明らかにした。同日開会した市議会12月定例会一般質問での橋本智洋氏(清新会)への答弁。 市は新庁舎建設コストの圧縮を目的に、22年3月末に閉校する稲生沢中の校舎を改修し、新庁舎の一部として活用する方針を示している。鈴木浩之企画課長は、稲生沢中の活用方針を踏まえた新たな新庁舎基本計画を21年度中にまとめる予定だとした。その上で、現庁舎の耐震性が低く、安全上の懸念があることから「(現庁舎から稲生沢中に)先行して移転できる機能、部署を検討して
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東伊豆町長選 岩井茂樹元参院議員出馬へ 現職太田氏、4期で退任
2022年3月25日に任期満了を迎える東伊豆町長選で、元自民党参院議員で国土交通副大臣を務めた岩井茂樹氏(53)が29日までに、無所属で出馬する意向を固めた。一方、現職の太田長八氏(70)は同日、4期目の今期限りで退任する意向を表明した。 同町長選へ出馬の意向が明らかになったのは、岩井氏が初めて。30日に正式表明する。岩井氏は取材に「東伊豆町の支援者から要請を受け、決断した。国政の経験を生かし、人口減を食い止めていきたい」と出馬の動機を述べた。既に三島市から同町へ移り住み、準備を進めている。 太田氏は同日町役場で開かれた記者会見で、「4期目当初から、今期限りと決めていた。後進に道を譲りた
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南伊豆町ワクチン3回目 一般対象、来年2月から 一定数は「交差接種」
南伊豆町は26日の定例記者会見で、高齢者ら一般町民を対象にした新型コロナウイルスの3回目接種を来年2月21日から順次始めると発表した。来年2、3月分として町に配分される3回目用のワクチンは46%がモデルナ製だとし、町は「一定数は(異なるメーカー製のワクチンを打つ)『交差接種』をせざるを得ない」との見通しも示した。 対象は2回目接種からおおむね8カ月以上経過した町民。町の集団接種を受けた人のうち、高齢者は来年2月21日~4月23日、64歳以下は同年5月16日~6月4日に3回目の集団接種を実施する。今年9月14日以降に1、2回目の個別接種を受けた人は来年7月以降に、3回目も個別接種で対応する。
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幼なじみ 旅館の若旦那3人結束 稲取温泉にカフェ開業目指す
東伊豆町の稲取温泉の若手旅館経営者3人が中心となり、海岸に近い温泉街の空き店舗を改修し、カフェの開業を目指している。稲取の新たな魅力を発掘、発信していく拠点と位置付ける。さらに、「観光客と地元客の交流の場に」と町に関わる若者の力を借り、年末の開業に向けて汗を流す。改修費の一部はクラウドファンディングで募っている。 企画したのは、稲取温泉旅館協同組合長の滝大輔さん(40)=稲取東海ホテル社長=と、共に副組合長の定居宏康さん(40)=喜久多グループ専務=、加藤晃太さん(39)=ホテル銀水荘社長=。3人は同学年、家業の旅館も隣同士の幼なじみだ。 団体旅行を中心にかつてにぎわった稲取の温泉街。定
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下田市庁舎移転計画 新庁舎一部に稲生沢中校舎活用へ 市方針
下田市は19日、事業再検討中の市庁舎移転について、建設コスト縮減のため、同市河内の移転計画地に隣接する稲生沢中校舎を、新庁舎の一部として活用する方針を市議会全員協議会で明らかにした。市は実施した校舎の耐力度調査を踏まえ、小規模改修で庁舎としての活用が可能だと判断した。 同校は中学校統合により、2022年3月末で閉校する。市は4階建ての校舎のうち、1階は稲生沢川の洪水浸水の恐れがあるため、2階以上を事務所として使用することを想定している。調査では体育館、技術棟も耐力度に問題はないとされた。 また、老朽化している現庁舎の安全性調査では、本館、西館、別館の全3棟の耐震性能が不足しているとの結果
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特殊詐欺犯に警告「受け子は犯罪」 下田署、タクシーにプレート
下田署と下田署管内防犯協会は17日、同署管内で運行するタクシー会社4社に、特殊詐欺の防止や「受け子」と呼ばれる現金の受け取り犯への警告を記したプレートを配布した。同日、下田市敷根の伊豆急東海タクシー下田営業所で交付式が開かれ、同署の鈴木崇聖生活安全課長が笹本義晴所長に手渡した。 プレートは縦10センチ、横20センチ。「代わりの者が取りに行くは詐欺」「『受け子』は犯罪」とのメッセージが書かれている。4社はタクシー計72台の車内に貼り、注意を呼び掛ける。 同署管内では、16日現在で8件、1692万円の特殊詐欺被害が発生している。このうち、2件は被害者宅まで犯人が現金を受け取りに来たことから
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Uターン就農支援を 川勝知事と意見交換 河津町で静岡県広聴会
賀茂地域の移動知事室は最終日の18日、川勝平太知事と地域住民が意見交換する広聴会「平太さんと語ろう」を河津町の河津バガテル公園で開いた。河津、東伊豆両町への移住者ら4人が、町おこしや事業を通じて感じた課題の解決策などを提言した。 河津町でワサビを生産、販売する渡辺芳子さんは息子がUターンして就農した経験を踏まえ、「新規就農者だけでなく、事業拡大するなどしたUターン就農者には支援をしてほしい」と要望した。東京から移住した東伊豆町地域おこし協力隊の高瀬真由さんは「移住者だけでなく、Uターン者を対象にした地域おこし協力隊の創設を」と訴えた。 川勝知事は渡辺さんらの要望に「国への働き掛けが必要」
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リトルエンジェル✿3色に変化 下田市の寝姿山自然公園【動画】
下田市の寝姿山自然公園で、花の色が3色に変化するリトルエンジェルが見頃を迎えている。12月上旬ごろまで。 リトルエンジェルはノボタンの一種で、紫からピンク、赤紫へと花の色が変わることから「サンショクノボタン」とも呼ばれる。 山頂付近の遊歩道には約800株が植えられ、観光客がかれんで色鮮やかな花々を楽しんでいる。 公園へは下田ロープウェイで登ることができる。麓の新下田駅では、リトルエンジェルの苗を販売している。問い合わせは下田ロープウェイ<電0558(22)1211>へ。
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人口減阻止へ目に見える成果期待 河津町長選・岸氏無投票再選
河津町長選は9日告示され、無所属で現職の岸重宏氏(71)の無投票再選が決まった。4年前、町を二分した前町長の解職請求(リコール)成立に伴う出直し町長選から一転、無風の選挙となった。 4年前のリコールの焦点になった複合施設建設は、岸町政の下で子育て支援施設の単独整備に方針転換された。既に町役場隣接地で着工し、2021年度中の完成を目指す。「共働き世帯も増え、子どもの一時預かりは助かる」(子育て中の40代男性)と期待する声は大きい。 同町は13~17年の合計特殊出生率が1・67と県内市町で6位の一方、親世代となる若者の流出で子どもの数自体は減少し、23年には町立3小学校の統合も決まっている。
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東伊豆町の風力発電所、民営化へ 2022年度以降に再建設
東伊豆町議会は9日、臨時会を開き、風車の故障で2020年に稼働停止した町営風力発電所の民営化に関連し、参入を計画する民間事業者側に1100万円を出資する21年度一般会計補正予算案を可決した。施設を民間事業者側が22年度以降に撤去。現在の倍近い高さ120メートルの風車3基を新設し、計7470キロワットを発電する計画が前進した。 補正予算は、町が発電所用地の地上権を東京の再生エネルギー会社「GPSSホールディングス」が設立する事業目的会社に22年間貸し出し、賃借料2100万円を一括で受け取る。町はそのうち1100万円を事業目的会社に匿名出資し、残りは用地を事実上管理する白田区に分配する。町の出
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岸重宏氏 河津町長2期目の抱負 民間連携強化へ専門係
町を二分した前町長の解職請求(リコール)に伴う出直し選で初当選してから4年。混乱した町政を収めることに注力した1期目を「情報を開示し、町民の意見に耳を傾けてきた」と振り返る。 リコールの争点だった子育て支援施設は着工、高校生までの医療費無償化や町立幼稚園の預かり保育延長なども進め、「働く世代を増やすための施策を着実に実行してきた」と自負する。新型コロナウイルス対応でもワクチン接種やプレミアム付き商品券の発行など「スピード感を持ってやってきた」と一定の手応えを口にする。 2期目は「共創のまちづくり」をテーマに掲げる。2023年に統合する町立3小学校の跡地活用や、河津バガテル公園の再生など、
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昭和の伊豆感じて 下田でレトロポスター展 伊豆急60周年記念
伊豆急行(伊東市)は1日から、開業60周年を記念し、伊豆急下田駅など下田市内3カ所で、1960~70年代の観光ポスターを飾った「昭和レトロなポスター展」を開いている。61年の同線の開業告知など、貴重なポスター計50枚が展示されている。2022年2月28日まで。 ポスターが展示されているのは伊豆急下田駅、同駅前の土産物店「下田時計台フロント」、寝姿山山頂公園にある無料休憩所の3カ所。同社に保管されている約130枚のうち、時代を感じさせる写真やデザインを中心に選び、展示している。 伊豆急下田駅に深夜に到着し、翌朝まで駅に止まる車内で仮眠が可能だった列車「なんず号」の告知ポスターや、1970
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カボチャ姿で餌付けショー 下田海中水族館 ハロウィーン企画
ハロウィーンにちなみ、下田市三丁目の下田海中水族館で31日まで、カボチャをくりぬいた「ジャック・オー・ランタン」に扮(ふん)したダイバーによる餌付けショーが開かれている。 季節の行事に合わせた同館の餌付けショーの一つ。ダイバーはオレンジ色の衣装をまとい、大水槽の「アクアドームペリー号」に登場。水槽内のエイや魚たちは“カボチャのお化け”にもひるまず、与えられたアジやオキアミなどの餌に群がった。 ショーは午前10時35分から。ハロウィーン当日の31日は午後2時35分にも開催する。問い合わせは下田海中水族館<電0558(22)3567>へ。
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「ぺるりん」ご当地ナンバーに 下田市、2022年1月交付 バイク用3種
下田市は2022年1月から、バイク(125cc以下)用のご当地ナンバープレートの交付を新たに始める。ご当地キャラクターの「ぺるりん」がサーフィンをするイラストが描かれている。 色は3種類で、50cc以下が白、90cc以下が黄色、125cc以下が桃色。22年1月17日以降の新規登録は現行のプレートと選択することができる。希望者は現在のプレートから無料で交換できるが、番号が変わる。交換を希望する場合は1月8、9、11~13日に古いプレートと引き替えに新プレートを事前交付する。番号は事前交付の場合は抽選、その他は受け付け順で指定はできない。 事前交付希望者は11月19日以降、市税務課市民税係に
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南伊豆広域ごみ処理 新施設基本構想を公表 焼却能力1日58トン
下田市は26日、同市が事務局となり、南伊豆、松崎、西伊豆の1市3町で計画する南伊豆地域広域ごみ処理事業の基本構想を市議会の報告会で公表した。基本構想によると、現在の下田市清掃センター敷地内に建設を計画する新焼却施設は、同センターより2トン多い1日当たり58トンのごみを処理できる規模とし、排ガスの公害防止自主基準値を既存施設の値より厳しくする。 市は、既に方針として示されていた4市町で一部事務組合を設立して施設の運営に当たることや、建設地を現在の市清掃センター敷地内を基本に進めることが4市町の首長間で合意されたと説明した。また、新たに焼却方式としてストーカ式を導入することも合意した。 新
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海の“スーパーサブ” 貨客船ゆり丸引退 伊豆諸島航路で活躍【動画あり】
伊豆諸島を結ぶフェリーなどの定期点検時にピンチヒッターとして活躍してきた伊豆諸島開発の貨客船「ゆり丸」(469トン)が26日に引退し、下田市の下田港で記念の式典が開かれた。さまざまな船の代役をこなす“スーパーサブ”として親しまれた頼れる船に船舶ファンらが別れを惜しんだ。 ゆり丸は1998年に就航。下田港と神津島などの伊豆諸島を結ぶ神新汽船の「フェリーあぜりあ」や、伊豆諸島の島々を結ぶ定期船がドック入りした際の代替船として運航されてきた。貨物コンテナを揚げ降ろしするためのクレーンを備え、貨物船のような特徴的な外観がファンに人気だった。 26日はフェリーあぜりあの代役
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県と河津町 高齢者の移動支援 事業化へ試験運行
静岡県と河津町は20日、高齢者の移動・外出支援サービスの事業化に向け、同町で実証実験を始めた。初日は登録したボランティアが、町の高齢者サロンの利用者ら4人を送迎した。 県は高齢化率の高い賀茂地域の市町で、地域の健康な高齢者のボランティアや社会福祉法人などが協力し、移動手段を持たない高齢者への支援の仕組み作りを進めている。今回は社会福祉法人南寿会(河津町)と町社会福祉協議会が所有する車を活用し、研修を積んだボランティアが試験運行した。 2人1組となったボランティアは、高齢者の自宅に車で迎えに行き、町保健福祉センターで開かれている高齢者サロンや、町中心部のスーパーに計4人を送った後、サロンや買い
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音楽、踊り…子どもに思い出 東伊豆「オータムフェス」
東伊豆町の住民有志でつくるグループ「ほし☆そらシネマIZU」は16日、子ども向けイベント「オータムフェス」を同町の熱川小で開いた。ステージ発表や映画で、親子が秋のひとときを楽しんだ。 イベントは新型コロナウイルス感染拡大の影響で、親子で楽しめる場が少なかったことから企画した。体育館のステージでは、稲取高吹奏楽部がアニメソングやポップスなどを演奏した。「パプリカ」の演奏では、町内の小学生や幼稚園、保育園児約30人が一緒になって踊り、会場を盛り上げた。 地元小中学生のダンスや、町地域おこし協力隊の高瀬真由さんの音楽ステージも披露された他、アニメ映画「ぼくらの7日間戦争」も上映された。 (下
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「優しく弾くといい音」 河津の児童、弦楽器を体験
河津町内の3小学校で12、13の両日、新日本フィルハーモニー交響楽団(東京)の団員による弦楽四重奏の演奏会が開かれた。児童は、体育館に響く豊かな音色に聞き入った他、団員のバイオリンやチェロなどに実際に触れ、音を奏でた。 演奏会は文化庁の「共生プロジェクト」の一環。2日間で町内3小学校の児童225人が演奏を楽しんだ。13日に開かれた西小での演奏会では、同楽団の第1バイオリン奏者田村直貴さんら4人が出演し、マスネ作曲の「タイスの瞑想(めいそう)曲」や映画「ハウルの動く城」のテーマ曲など3曲を演奏した。 田村さんから「弦楽器は弓で弦をこするのではなく、振動させて音を奏でている」と教えられた児童
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ズガニ漁本格化 河津川・秋の味覚 料理提供始まる
河津町の河津川で、秋の味覚のモクズガニ(ズガニ)漁が本格化している。河津川漁協によると、今年は下流域でサイズにばらつきがある一方、漁獲量は昨年よりやや多いという。町内の旅館などでは、ズガニ料理の提供が始まった。 モクズガニ漁は1日に解禁され、来年2月末まで続く。11月に入るとカニに脂が乗り、味わい深くなるという。11日は組合員が前日夕方に川底に仕掛けた「もじり」と呼ばれるかごを引き上げると、大きい物で甲長7~8センチほどのモクズガニ約10匹が捕れた。 町内では、3軒の旅館や民宿が塩ゆでや釜飯、鍋などにして提供している。特に殻ごとすりつぶして汁に入れる「ズガニ汁」の人気が高い。漁協組合員で
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伊勢エビ尽くし満喫 南伊豆でイベント 早むき大食い選手権も
静岡県内一の伊勢エビの水揚げ量を誇る南伊豆町の石廊崎オーシャンパークで10日、伊勢エビを味わうイベント「伊勢海老(えび)づくしの特別な日」(町観光協会主催)が開かれた。伊勢エビの早むき大食い選手権などを繰り広げ、観光客らが漁期中の伊勢エビを満喫した。 毎年恒例の大食い選手権は一般参加の5組と、町公認アンバサダーのまなまる(永藤まな)さんや、SBSテレビ「ヨエロスンE」の出演者らゲスト3組が出場した。2人が1組になり、約1キロのゆでた伊勢エビを15分間で早く、美しく食べられるかを競った。 今回は例年にないスローペースの戦いで、時間内の完食は2チームのみだった。優勝した静岡市葵区の杉山幸司さ
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伊豆急電車が“移動スーパー”に 都内の学生企画、買い物弱者を支援
伊豆東海岸を走る伊豆急行線で6日、沿線の買い物弱者向けに電車を“移動スーパー”として走らせる「買い物列車」が運行された。東京都市大(東京)3年の小山田祥さん(21)=神奈川県平塚市=が企画。周辺にスーパーなどが少ない4駅に停車し、停車時間内に地域住民が買い物を楽しんだ。 伊豆急行沿線の地域課題を大学で研究する小山田さんは調査を進める中で、「地域の高齢者が買い物に不安を持っていることを知った」という。電車を“移動販売車”にし、買い物弱者の課題解決に取り組みながら、コロナ禍で利用が低迷する地方鉄道の新たな活用法にもつなげたいと、所属する西山敏樹
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河津七滝の湧水、ペットボトルに 観光協会など町内限定販売
河津町の河津七滝観光協会(鈴木彰治会長)と、三島市の飲料水メーカー「エムアイファクトリー」(安孫子伸一社長)は6日から、同町の河津七滝周辺で採取した湧水を詰めたペットボトル飲料水「河津七滝の天然水」の販売を始める。同協会加盟の旅館や店舗など町内限定で販売し、今後はインターネット通販なども計画する。 同協会は以前、同じ天然水をペットボトル飲料として販売していたが、3年ほど前に休止していた。今回は県内各地の天然水を販売する同社が現地で採水し、伊豆の国市の工場で製造する。 同社によると、河津七滝の天然水は、カルシウムや炭酸水素イオンの含有量が多く、マグネシウムが少ないのが特徴。安孫子社長は「す
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伊勢エビ漁が本格化 南伊豆・石廊崎で初水揚げ
全国有数の伊勢エビの産地として知られる南伊豆町で、伊勢エビ漁が本格化した。伊豆半島最南端の石廊崎漁港では5日未明、今シーズン初めての漁が行われ、昨年の初日とほぼ同じ96キロが水揚げされた。漁期は2022年5月14日まで。 県内の伊勢エビ漁は9月16日に解禁され、熱海市や伊東市、同町などの一部の漁港では既に出漁したが、石廊崎漁港では台風などの影響で見合わせていた。4日夕、石廊崎海老組合の2隻が沖合50メートルの海底に刺し網を仕掛け、5日夜明け前に引き上げた。 水揚げしたエビは多くが約15~20センチの大きさでやや小ぶり。地元の漁師らが「カキ」と呼ばれるL字形の金具を使い、網からエビを次々と
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記者コラム「清流」 2年連続の中止
新型コロナウイルスの感染拡大が長引き、2年連続で中止になる行事が増えている。下田市でも黒船祭や下田太鼓祭りの巡行など長い歴史のある行事が2度、中止された。須崎御用邸への皇族方のご静養も、2年余りない。 収束後の再開を目指す伝統行事の関係者は、苦労が絶えないことだろう。われわれ記者たちも、毎年取材することで積み重ねられる知識や経験が、いつか任地を離れる際、後任記者にうまく引き継げるか、少し心配な面がある。 一方で、行事がマンネリになっているとすれば、内容を根本から見直す良いきっかけでもある。再開された際には伝える私たちも、いつもとは違う視点からの報道を心掛けたい。
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河津バガテル公園にドッグラン ふるさと納税活用し整備、オープン
河津町の町営バラ園「河津バガテル公園」にこのほど、犬の遊び場「ドッグラン」がオープンした。近年増加している愛犬連れの来園者に着目し、クラウドファンディング型のふるさと納税を活用して整備した。 ドッグランは園内の芝生広場の一角に整備され、広さは558平方メートル。木の枠で囲われ、敷地内はリードを外して犬を遊ばせることができる。犬の足を洗うための水道も1カ所、新設した。 同公園は来園者がピーク時の10分の1となるなど、厳しい経営状況が続いている。特に課題となっているバラの最盛期以外の集客策として今回、ドッグランを整備した。ふるさと納税の仕組みを活用するガバメントクラウドファンディングで205
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静岡人インタビュー「この人」 田村ロータス翔音さん 南伊豆町地域おこし協力隊に委嘱
1日に南伊豆町から委嘱され、伊浜地区の農地の再整備や無農薬レモンなど農産物による地域振興を担う。スペイン生まれ、東京都葛飾区育ち。28歳。 ―移住を決めた理由は。 「元々、アウトドアのガイドやスキーのインストラクターとして働いていた。2020年の夏には南伊豆町でシーカヤックのガイドとして勤務し、自然のすばらしさに触れた。20年春まで2年間、伊豆の国市で農業を学んでいたこともあり、伊豆半島になじみがあった」 ―これまでの経歴は。 「父の出身地の米国・シアトルで高校、大学時代を過ごした。実家の英会話教室を手伝っていたこともある。伊豆の国市の農業大学校では、野菜全般や、イチジク、ブドウなど
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静岡人インタビュー「この人」 滝内久生さん 下田市議会議長に就任
新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)となった会合に参加し、辞任した前議長の後任として選出された。長年市職員として主に建設部門を歩み、企画財政課長などを歴任した。2015年に初当選し、現在2期目。68歳。 ―議会の信頼回復にどのように取り組むか。 「厳しい意見が市や議会に届いた。市民の声は真摯(しんし)に受け止める。個々の議員が自覚を持ち、不信感を抱かれないように日々の議員活動の中で信頼回復をしていきたい」 ―抱負を。 「円滑、中立公正を基本に臨む。市当局の事業や施策をきちんとチェックしていく体制づくりをしていきたい。その上で市に提案、提言できるように、私も含め、議員の資質向上
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敬老の日 高齢のアシカ「モカ」来館者に紹介 下田海中水族館
下田市三丁目の下田海中水族館は敬老の日の20日、飼育する27歳の雌のカリフォルニアアシカなど、同館の長寿動物たちをショーや給餌の中で来館者に紹介した。 アシカの展示プールでは、同館に4頭いるカリフォルニアアシカで最高齢の「モカ」が紹介された。担当飼育員の小林大翔さん(25)が、サバやカマスなどの餌を与えながら、「アシカは前脚で歩くのが特徴」とアシカの生態などについても説明した。 カリフォルニアアシカは25年程度が寿命とされる。モカは5年ほど前までショーでも活躍し、現在はプールで穏やかに暮らしている。温厚な性格で、新人飼育員が最初に担当することが多く、飼育員を育てる母親的な存在という。小林
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記者コラム「清流」 ノブレス・オブリージュ
「ノブレス・オブリージュ」という言葉がある。「貴族の義務」と訳せばいいだろうか。社会的地位がある人には義務が伴う、と解釈される。 下田市では、ボランティア団体の会合が新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)となり、感染が急拡大した。後に下田ライオンズクラブが、自らクラスター発生を公表したが、地元の“名士”が集う団体だけに、もう少し早く説明すべきだったと感じる。市議2人の感染公表も、確認から数日後と遅れた。 一方で公表をためらわせるような、この町の陰湿さに触れた。犯人捜しのような詮索や、騒ぎに乗じて政敵をおとしめるようなデマを目にした。感染者への態度は市民全てに
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カピバラとシマウマ 赤ちゃん誕生♡ 東伊豆・アニマルキングダム
東伊豆町稲取の動物園「伊豆アニマルキングダム」でこのほど、シマウマ1頭とカピバラ2頭が誕生した。愛らしい赤ちゃんたちの姿が、来園者の人気を集めている。 「ベガ」と名付けられたシマウマの赤ちゃんは雌で、父親のチョコと母親のレアの間に8月10日に誕生した。体長は70センチほどで、母親のそばに寄り添いながら、草をはんだり、ミルクをおねだりしたりするほほえましい姿が見られる。 9月1日に誕生した2頭のカピバラはそれぞれ「ウォッカ」「トニック」と名付けられ、性別不明。体長は共に20センチ前後。飼育員によると、ウォッカは人懐っこく、トニックはおとなしい性格という。天気のいい日は、日陰で寝そべる姿が来
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絶滅危惧「パンケーキガメ」誕生 河津「iZoo」
河津町の動物園「iZoo(イズー)」でこのほど、東アフリカに生息し、絶滅の恐れがあるリクガメ「パンケーキガメ」1匹がふ化し、一般公開されている。同園での繁殖成功は初めて。 誕生したパンケーキガメは甲長3・5センチで、性別は不明。今年3月17日に展示場内で見つかった卵から、9月9~10日にかけて自力で殻を破り、生まれた。同園で飼育するパンケーキガメは10匹になった。 同園によると、パンケーキガメは甲羅が柔らかなことから名付けられた。1回の産卵数が1~2個と少なく、繁殖が難しいため、野生の個体数が減少しているという。 担当飼育員の松岡瑞季さん(24)は「生息地の環境に近いような温度や湿度の
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最大10万円給付へ 下田市、売り上げ減の事業者応援
下田市議会9月定例会が8日、開会した。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、売り上げが減少した市内事業者に最大10万円を支給する市独自の事業者応援金事業費などを盛り込んだ2021年度一般会計補正予算案が上程された。同案は委員会付託され、9日に採決される。 応援金事業は、2019年か20年の7、8月いずれかの売り上げが10万円以上で、21年7、8月と比較して売り上げが減少している事業者が対象。まん延防止等重点措置や緊急事態宣言で時短営業、休業した飲食店への納入・流通業者の他、外出自粛の影響を受けた飲食業、旅行業、小売業などに10万円、それ以外の影響を受けた業種には5万円を支給する。幅広い業種を対
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ビューティージャパン研修会 町の魅力発信へ写真撮影 東伊豆
女性のキャリアや社会貢献に焦点を当てたコンテスト「ビューティージャパン2021」の日本大会の研修会が5、6の両日、東伊豆町の熱川温泉などで開かれた。各地区の予選を勝ち抜いたグランドファイナリスト30人が、座学やPR写真の撮影に臨んだ。 研修会は昨年、同コンテストのソーシャル部門でグランプリを受賞した町地域おこし協力隊の高瀬真由さんが企画、誘致した。コンテスト参加者に町の魅力をSNSなどを通じて発信してもらう目的で町や町観光協会なども協力した。 6日は同町の熱川海岸で、コンテストのカタログ用の写真を撮影した。参加者は砂浜でポーズを取りながら、自身をアピールしていた。青森県弘前市から参加し
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下田市の9海水浴場 来遊客数、2年連続で過去最少
下田市は7日までに、今夏(7、8月)の市内9海水浴場の来遊客数をまとめた。9カ所の総数は前年比23・3%減の14万1650人で、記録が残る1985年以降で、2年連続で過去最少となった。市は新型コロナウイルスの感染拡大に加え、お盆期間前後で天候不順が続いたことが原因とみている。 新型コロナの影響がなかった2019年比では、65・7%減だった。海水浴場別では、白浜大浜が6万4189人(前年比37・0%減)、外浦が2万4045人(同24・9%減)、田牛が6906人(同47・9%)など6カ所で前年より減少した。 一方、20年は感染拡大の影響で開設期間を大幅に短縮した多々戸浜、入田浜、吉佐美大浜
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乾燥果実、紅茶にいかが 包装一新 東伊豆の農家女性グループ
東伊豆町に住む農家の女性グループ「ミセスこらってぃ」(山田里美代表)はこのほど、地元産のかんきつ類などで製造販売するドライフルーツを「紅茶用」としてPRするため、パッケージを一新した。町観光協会の協力を得て、町内の旅館などへ販路の拡大を狙う。 同グループは、かんきつ類やイチゴなどを栽培する町内の農家の女性8人で構成する。ドライフルーツは2019年、同町の稲取漁港直売所「こらっしぇ」がオープンした際、「町の特産品を作ろう」と、摘果した果実や規格外品を原料に開発した。 今回、パッケージを一新したのは、ニューサマーオレンジやレモン、イチゴなどを組み合わせたミックスタイプの「紅茶用」(450円)
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子どもたちがダンス披露 東伊豆でサマーフェス
東伊豆町のグループ「ほし☆そらシネマIZU」はこのほど、子ども向けイベント「サマーフェス」を同町の熱川小で開いた。県の東京五輪・パラリンピック住民参画事業の一環として、両大会にちなんだ企画が催された。 当初は観客を入れての開催を計画していたが、緊急事態宣言の発令を受け、関係者のみで開催した。 会場には、両大会のエンブレムをLEDライトで表現した他、町内の中学生が製作したフェンシングやバレーボールの様子を描いた顔出し看板などを飾った。 ステージでは、稲取高吹奏楽部が演奏する「パプリカ」の映像に合わせ、町内の子どもたちが踊った。 同グループは10月にもイベントを開催する予定。
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乳がん術後もゆっくり入浴 東伊豆の温泉旅館、「優しい宿」全国賞
東伊豆町熱川温泉の旅館「ふたりの湯宿 湯花満開」がこのほど、全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会(全旅連)が主催する第24回人に優しい地域の宿づくり賞で、全旅連シルバースター部会長賞を受賞した。乳がん手術痕の残る人などが、人目を気にせず入浴できる予約不要の貸し切り風呂などが評価された。 人に優しい地域の宿づくり賞は、全ての人に優しい旅館やホテルの取り組みを表彰していて、今年は全国30の旅館・ホテル、団体から応募があった。全旅連によると、上位7賞のうち、シルバースター部会長賞は障害者などへの取り組みが評価される賞という。 旅館は2018年の改装時に大浴場を廃止し、六つの貸し切り風呂を設置。
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山本篤選手4位入賞「すごい」 競技用義足の指導受ける高木君(下田)興奮 東京パラ陸上走り幅
東京パラリンピック陸上走り幅跳びで28日、掛川市出身の山本篤選手(39)が4位入賞した。競技用義足の使い方の指導を受けるなど交流を続ける下田市六丁目の高木翔梧君(11)=下田小6年=は「本番で記録を伸ばしてすごい」と、日本記録を更新しての入賞を喜んだ。 高木君は小学3年のとき、骨肉腫で右足を切断した。山本選手とは昨年9月、静岡市で開かれた競技用義足の講習会で出会った。その後、競技の普及に取り組む山本選手が下田市を訪れて直接指導し、高木君も走り幅跳びに挑戦した。山本選手は高木君が通う下田小での陸上教室にも招かれた。 7メートルを超えるジャンプが連発した決勝を自宅でテレビ観戦した高木君は、「
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五輪サーフィン日米代表のサイン入りTシャツ 下田出身大野コーチ、母校下田中に寄贈
下田市出身で、東京五輪サーフィン日本代表コーチを務めた大野修聖さんが25日、母校の下田中(同市)を訪れ、同競技男子銀メダリストの五十嵐カノア選手や、同女子銅メダリストの都筑有夢路選手ら日本代表選手のサインが入ったユニホームTシャツと、同女子金メダリストのカリッサ・ムーア選手ら米国五輪代表選手のサインが入ったTシャツを手渡した。 同校で開かれた寄贈式には、日本サーフィン連盟の酒井厚志理事長(同市在住)も同席した。同市の中学生は大会前、日本代表チームと、同市がホストタウンとなった米国代表チームへの応援メッセージを書いた両国旗をそれぞれ贈っていた。 大野さんは「会場の施設に飾られた皆さんのメッ
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下田市長就任1年 市民との信頼感醸成を【湧水】
2020年7月、現職を大差で破った松木正一郎氏が市長に就任して1年余りが経過した。市民の大きな期待を背負っての船出だったが、さまざまな施策の停滞が続き、市民の一部には失望感すら広がっている。行政と市民の信頼関係の再構築が急がれる。 この1年で市民が特に市役所の対応に疑問を抱いた一つが、新型コロナウイルスワクチン接種の混乱だ。一時、高齢者接種が9月末までの見込みとなり、市民の不満は高まった。この混乱が象徴的だが、下田市は場当たり的な対応が目立つ。白浜大浜海水浴場での条例違反業者問題は条例改正など根本的な対応を先送りにし、次善策のパトロール強化でも、警察や地元との事前連携をおろそかにしている。
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河津の特産販売 ネットでいかが 観光協開設「旅行気分味わって」
河津町観光協会はこのほど、町の特産品を販売するオンラインショップを開設した。町内で製造、販売されている農産加工品や、伊勢エビやサザエなどの海産物のセット商品が中心。担当者は「河津に旅行に訪れない方たちに、ぜひ雰囲気だけでも味わってほしい」と利用を呼び掛ける。 オンラインショップの企画運営は町地域おこし協力隊の小沢美紀さんが担当する。海産物の他、町内の農園で採れたブルーベリーのジャムと天城山麓で採蜜した蜂蜜のセット、河津温泉の入浴剤とタオルのセット、特産のワサビ加工品のセットなど18品を販売する。今後はミカンなどのかんきつ類も加える予定。 小沢さんは「蜂蜜やワサビ漬けなどは、ファンも多い。
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下田の港町の夜 竹明かり彩る【動画】
下田市の中心市街地を竹明かりで彩るイベント「竹たのしみまくる下田」が9月26日まで、同市三丁目のポケットパーク「大工町プレイス」と「弁天橋ボードウォーク」で開かれている。点灯時間は午後6~8時。 イベントはアフターサマープロジェクト実行委員会が2017年から主催している。約280本の竹を使ったオブジェ20基と竹灯籠93本が、港町の夜を柔らかな明かりで照らしている。今回は伊豆を舞台にした川端康成の小説「伊豆の踊子」をテーマにしたあんどん風の竹灯籠22本が新たに加わった。 緊急事態宣言を受け、内容、期間を変更する可能性がある。 (下田支局・尾藤旭)
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4中学校統合、議論を重ねる 部活や教室開放、先例に 下田市教育長・佐々木文夫氏【本音インタビュー】
下田市は2022年4月に市立4中学校を1校に統合する。急速な少子化により小中学校の再編が各地で進むが、4校もの統合は全国的にも珍しい。新中学校開校を前に、課題や統合後の展望を聞いた。 ―市内全4中学校を統合する背景は。 「急速な少子化が原因。現在、全市の中学生を合わせても420人ほどしかいない。今後10年間でさらに270人程度になると見込まれる。当初は4校を2校にする方針だったが、近い将来に2校とも1学年1学級となると予測され、効果が薄くなる恐れがあった。一度に4校を統合するのは、全国的にも珍しかったが、1年余りの議論を経て、2016年に方針を決定した」 ―方針決定から5年。どのよう
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「海龍」保存状態良い 下田沖海底に眠る特攻潜水艇 発見の地元海洋調査会社が会見
下田沖で3例目となる旧日本海軍の特攻潜水艇「海龍(かいりゅう)」とみられる船体を発見した海洋調査会社「ウインディーネットワーク」(下田市、杉本憲一社長)は13日、同市内で記者会見した。杉本社長は、同社が2015年に下田沖で発見した船体と比べて「保存状態は良さそう」とし、さらに調査を進め、3次元画像を製作する計画を明らかにした。 同社によると、発見された恵比寿島の南西約800メートル、水深約35メートルの海底は潮の流れが速く、付着物が比較的少なかった。全長約17メートルの船体は、砂に埋まった部分がほとんどなかった。船尾部のスクリューは欠けているとみられ、主翼や尾翼もなかった。司令塔(艦橋)部
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児童が小学校統合ただす 河津で「子ども議会」
河津町は10日、町内の小学生が議員として町幹部に質問する「子ども議会」を町議会議場で開いた。町内3小学校の児童4人が、2023年に予定する小学校統合などについて、岸重宏町長や鈴木基教育長にただした。 議会は18年に始まり、今年で4回目。児童は実際に町議が使う椅子に座った。議長を務めた東小6年の遠藤仁彦さんは、学校統合後も姉妹都市の長野県白馬村の小学校との交流事業を続けてほしいと要望した。鈴木教育長は「統合後も実施は可能」と述べ、前向きな答弁を引き出した。 西小6年の高木さちさんは、閉校後の校舎や敷地を公園や避難所として活用するよう提案した。岸町長は「委員会をつくり、町民の意見を聞いてい
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東伊豆の2ホテル閉館 おおるりグループ 需要回復見込めず
全国で12の温泉ホテル・旅館を経営する「おおるりグループ」(栃木県日光市)は2日までに、東伊豆町の熱川温泉にある2館を含む10館を8月末で閉館すると発表した。同社によると、新型コロナウイルス感染拡大が収束せず、観光需要回復の見込みが立たないため、不採算施設を閉じ、経営資源を集中させる判断をした。 県内で閉館するのは、熱川温泉の「熱川シーサイドホテル」(75室)と「ホテルおおるり」(54室)。両館は以前の経営企業がともに2001年に倒産後、それぞれ、07年と14年におおるりグループが取得し、再開業した。首都圏の家族連れを主な客層に、バスによる無料送迎サービスが人気を集めた。両館ともコロナ禍で
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海水浴場当面閉鎖せず 下田市、飲酒は禁止呼び掛け
下田市は30日の定例記者会見で、新型コロナウイルスの感染が急拡大する中でも、当面は海水浴場を閉鎖しない方針を明らかにした。松木正一郎市長は、海水浴場を閉鎖しても一定の海水浴客が訪れるため、「無秩序状態を防ぐため」開設を継続するとした。また、クラスター(感染者集団)は市中心部で発生していて、海水浴場と距離があることも理由に挙げた。 一方で海水浴場を管理する地元区などが運営する海水浴場の売店では、酒類販売を中止し、場内での飲酒禁止も呼び掛けるとした。 また、下田市と河津町は感染拡大を受け、8月10日まで一部の公共施設を臨時休業する。下田市は敷根公園や市民文化会館、旧沢村邸など、河津町は河津バ
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静岡人インタビュー「この人」 山田陽大さん 伊豆半島高校会議所の新会頭
2018年に発足した伊豆半島の高校生が地域活性化に取り組む組織で、第4代の会頭に就任した。下田高3年。18歳。 ―入会したきっかけは。 「将来は食に携わる仕事がしたいと考えていて、まちおこしにも興味があった。高校の先生に高校会議所を紹介してもらい、5月に入ったばかり。伊豆の特産品をいろいろな人に知ってもらいたい」 ―会頭としての抱負を。 「今年は下田高の3年生5人でスタートした。先頭に立って引っ張っていきたい。1、2年生を誘い、後輩に事業をスムーズに引き継いでいく体制も作っていく。先輩が考案し、地域の飲食店でメニュー化した海鮮丼『あまびえ丼』なども継続して取り組みたい」 ―21年度
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新体育館で終業式「広くてきれい」 学校統合に向け下田中に完成
2022年4月に下田市立4中学校が統合して開校する新「下田中」の体育館がこのほど、統合先の下田中に完成した。20日に開かれた終業式が完成後、初めての催しとなり、同校の生徒たちは真新しい館内の様子を確かめた。 中学校統合事業の一環として、20年7月から建設を始めた新体育館は鉄骨造り2階建てで、1階は1662平方メートル、観覧席がある2階は325平方メートル。既存の体育館に比べて1・75倍の広さで、床には木目調シートが敷かれ、温かみを感じさせるデザインになっている。事業費は5億9400万円。 終業式で山田貞己校長は「たくさんの人の手で完成した新しい体育館。大事に、また思う存分使ってほしい」と
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下田市独自 コロナ対策 モデルカード夏版作製
本格的な海水浴シーズンを前に、下田市はこのほど、市独自の新型コロナウイルス対策「新下田モデル」を発表した。データ分析が専門の大沢幸生・東京大大学院教授の研究室と連携し、通常の生活集団以外の人と接触を可能な限り避ける、または距離を取ることや、毎日記録することを市民に呼び掛ける。 市は6月、できるだけ普段の生活集団の中で過ごし、感染防止を図る「ステイ・ウィズ・コミュニティー」を提唱する大沢教授に協力を依頼した。大沢教授の協力を受け、市は昨年冬から市民や同市を訪れる観光客に配布し、体温や健康状況の確認を推奨する「下田モデルカード」の「夏版」を新規作製した。通常の生活集団以外の人と接触した際のチェッ
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バナナワニ園×反射炉ビヤ 第2弾はパパイア バナナも再発売
伊豆の国市のクラフトビール醸造所「反射炉ビヤ」と、東伊豆町の動植物園「熱川バナナワニ園」は19日から、同園で収穫した完熟パパイアを使ったビール「伊豆パパイヤHAZY(ヘイジー)」を同園などで販売する。3月に同園のバナナを使って販売した「伊豆バナナワニIPA」に続く、同園のフルーツビール第2弾で、完売していた同商品も同日から数量限定で再発売する。 両社は「コロナ禍で疲弊する伊豆から明るい話題を発信したい」と、3月に販売したバナナビールが好評だったため、同園で栽培する別の果実での醸造を検討した。その中で、夏らしい爽やかな味わいが期待できるパパイアを選んだ。パパイアのビールは全国的にも珍しいとい
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記者コラム「清流」 自分が何をできるか
「私たちが変わろう。自分たちが何をできるか考えよう」。昨年6月の下田市長選を取材中、松木正一郎現市長の応援に立った女性の言葉が、今も印象に残っている。 現職を大差で破った松木市長が就任して1年。進まない市庁舎建設や海水浴場健全化、黒船祭の直前での中止に、市民の市政への不満はたまりつつある。職員もコロナ対策で疲弊し、対応が後手に回っているようにも見える。一方、高齢化と人口減で民間もかつての活力を失っている。地域をけん引するような現役世代の若いリーダーもなかなか現れない。 「役所が」「民間が」と言う前に、まずは自分が地域に何をできるかを問うてみたい。このまちの停滞は、どちらか一方のせいではないは
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東京五輪日米代表に応援国旗贈る 下田の中学生ら サーフィン五輪チームへ思い
下田市の中学生らが東京五輪サーフィン競技日米代表チームへのメッセージを書き込んだ両国の国旗が14日、同市出身で五輪日本代表コーチの大野修聖さんや、米国代表ホストタウンとなっている同市の松木正一郎市長に手渡された。 両国旗の贈呈は市地域おこし協力隊の蒔田俊史さん、山口智史さんが企画した。市内4中学校の全生徒415人を含む市民約500人が「波と自分を味方に」「Go for it!(頑張れ)」などの言葉を寄せた。 日本国旗は同市の下田中で、同校生徒会の菊池然会長(3年)と会田夏葉副会長(同)が、大野さんと同市在住で日本サーフィン連盟理事長の酒井厚志さんに手渡した。大野さんは「日本選手のメダル
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河津七滝で二つのイベント 水音と風鈴で涼しさ演出 夜は幻想的な青い光
河津町の河津七滝観光協会は8月31日まで、同町梨本の河津七滝周辺を風鈴で飾る「風涼渓」と、カニ滝周辺を青い光で照らす「カニ滝ナイトウオーク」の二つのイベントを開催している。昼と夜でそれぞれ、涼やかな音色と明かりで滝を彩っている。 風涼渓は河津七滝のうち、初景滝とカニ滝の近くに高さ3メートルの木枠を設置した。近くの七滝茶屋ガラス工房の福司康介さんが製作した吹きガラスの風鈴計50個をつるしている。滝の水音と風鈴の音色が涼しげな雰囲気を演出している。 カニ滝ナイトウオークは午後7~9時にカニ滝周辺を明かりで照らしている。新型コロナウイルスに対応する医療従事者への感謝の気持ちを込めた青い明かり
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ウミガメ“お引っ越し” 大水槽で悠々 下田海中水族館
下田市三丁目の下田海中水族館で26日、アオウミガメ1匹が、玄関前のウミガメプールから、水深6メートルの大水槽に“引っ越し”した。 自然の入り江を利用した同館の大水槽は冬場の水温が下がり、ウミガメの飼育に適さないため、温度調節機能が付いたプールで飼育している。気温が高くなったことから、1匹を大水槽に移した。 今回、大水槽に移ったウミガメは体重89キロ、甲羅の長さ81・6センチ。飼育員3人がかりで台車に乗せて運んだ。伊豆の海を再現した大水槽に入ったアオウミガメはホシエイやイワシと一緒に悠々と泳ぎ始めた。 (下田支局・尾藤旭)
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バラ園に「ドッグラン」 河津町、整備へふるさと納税活用 返礼品に入園券や利用券
河津町は10月、厳しい経営状況が続く同町峰の町営バラ園「河津バガテル公園」の入園者増加を狙い、犬の遊び場「ドッグラン」を整備する。財源には近年、県内でも導入する自治体が増えているクラウドファンディング型のふるさと納税を活用する。近年増加しているペット連れの来園者に着目し、入園者を増やして経営改善を狙う。 2001年に開業した同公園は当初、町などが出資する第三セクターが運営していたが、経営難で15年に解散。以後は町が直営している。開園初年度は25万人が訪れたが、20年度は春バラシーズンが緊急事態宣言期間と重なり、2万人にとどまるなど、厳しい経営状態が続いている。 特に経営課題になっているの
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「父の日」バラどうぞ 下田海中水族館でペンギンショー
下田海中水族館(下田市)で父の日の20日、同館の雄のフンボルトペンギン「キョーチャン」が、黄色いバラをくわえて飼育員に渡すショーが開かれた。ショーでは、子育て真っ最中の父親ペンギン「ムラサキ」も紹介された。 ショーは、フンボルトペンギンが、巣を作るためにくちばしで細長い物をくわえて運ぶ習性を生かして行われた。キョーチャンは地面に置かれたバラをくちばしでくわえると、2メートルほど歩き、飼育員に渡した。 ムラサキは、3月30日にふ化したばかりのひなの父親。飼育員の柏倉瑞恵さんが、ひなとともに同館のフンボルトペンギンでも一、二を争う大きな体のムラサキを観客に紹介した。 (下田支局・尾藤旭)
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園長“一目ぼれ” 5mの巨大ワニ 河津iZooに仲間入り【動画】
河津町の動物園「iZoo(イズー)」に17日、世界最大級のクロコダイル科のワニで、人を襲うこともあるイリエワニ2匹が仲間入りした。このうち雄1匹は国内で飼育されるイリエワニの中で最大の体長5・1メートル、重さ800キロの大きさ。約2時間かけ、新設した展示場に搬入した。26日から一般公開する。 仲間入りしたイリエワニは雄雌のペアで、マレーシア・サラワク州の動物園で飼育されていた。14日に現地を出発したワニは、成田空港を経て、17日午前にiZooにトラックで到着した。木製の箱に1匹ずつ入れられたワニはクレーンでつり上げられ、広さ約110平方メートルの水槽付きの展示場に移された。3日ぶりに水を浴
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記者コラム「清流」 市民の最大関心事
市町議会の定例会には、議員が首長らに直接質問する「一般質問」という時間がある。行政課題をただし、政策提言もできる、議員にとって“見せ場”の一つだ。各市町議会の6月定例会では、新型コロナウイルスのワクチン接種を取り上げる議員が少なくない。 ところが、下田市議会6月定例会の一般質問では、ワクチン接種を質問項目に挙げた議員は一人もいなかった。下田市は高齢者への接種が一時、9月末までかかる見込みになるなど、遅れが指摘された。原因は何か、64歳以下の接種態勢は万全か、質問することは多くあるはずだ。 首都圏から人を呼ぶ観光地下田にとって、ワクチン接種は多くの市民の最大関心事。議員ももっと関心を持ってほし
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フラダンス華やかに 黒船祭中止の代替イベント 下田、27日も
下田市は12日、5月に中止された「第82回黒船祭」に出演予定だったグループに舞台発表の場を提供するイベント「ハグ・ハート~下田を元気に!応援ステージ」を、同市のまどが浜海遊公園で開いた。27日にも市民文化会館で開催する。 市内のフラダンスグループ「ハーラウ・オ・エフカイ・トモナガ」が出演し、観客は家族ら関係者のみに限定した。下田港に面した公園で、南国衣装を着た小中学生ら約70人のメンバーが、12の演目を華やかに踊った。出演した白浜小4年の寺川愛海さん(9)は「2年ぶりにお客さんの前で踊れてうれしい」と笑顔を見せた。 27日は一輪車や舞踊の披露、吹奏楽演奏などが行われる。同様に観客は関係者
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下田市議会答弁 稲生沢中校舎の耐力調査 市庁舎 活用の可否探る
下田市は9日、事業再検討中の市庁舎建設に関連し、計画地に隣接する稲生沢中校舎の耐力度調査を実施する方針を示した。建設費圧縮のため、既存施設の有効活用の可否を探る一環として、建物の健全性を調べる。同日開会した市議会6月定例会一般質問での中村敦氏(明政会)への答弁。 市は市議会6月定例会に提出した2021年度一般会計補正予算案に、耐力度調査費500万円を盛り込んだ。同校は21年度末で閉校するため、校舎が既存施設活用の選択肢の一つとして浮上している。市は校舎の他、技術棟、体育館も調査する。 また、鈴木浩之企画課長は庁舎建設の課題を検討する有識者会議が、東京都への緊急事態宣言発令の影響で、委員が来訪
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静岡人インタビュー「この人」 橋本智洋さん 下田市議会議長に就任
2015年の市議選で初当選し、現在2期目。副議長を経て、議長に選出された。生鮮食品販売会社を経営する。54歳。 ―就任の抱負を。 「全13人のうち、1、2期が10人を占め、経験が浅い議員が多い。『温故知新』をモットーに、これまでの良い点は引き継ぎつつ、例えばペーパーレス化の推進など、無駄の多い部分は合理化をしていきたい」 ―下田市の課題は。 「市庁舎建設や伊豆急下田駅前再開発、ごみ処理施設の建て替えなど課題は山積み。私心を忘れ、客観的な視点で取り組みたい」 ―新型コロナウイルス対策への考えは。 「東日本大震災の時と同様、市民の価値観は変わったと思う。観光地でもある下田は経済的影響
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20年度入湯客数43%減 東伊豆 新型コロナが影響
東伊豆町の太田長八町長は、8日に開会した町議会6月定例会の行政報告で、2020年度の町内入湯客数が、新型コロナウイルスの影響で、前年度比43・5%減の41万8515人だったと明らかにした。 太田町長は、2~3月に隣接する河津町で開かれる「河津桜まつり」が今年、中止となり、2月の入湯客数が前年比65・4%減の2万2562人にとどまったことなどが、減少幅の拡大につながったとした。 一方、町によると、20年10月の入湯客は前年比9・2%増の5万2012人で、国の「Go Toトラベル」キャンペーンの効果が見られた。 町議会6月定例会は8日、会期を9日までの2日間と決め、5氏が一般質問に登壇した。9日
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出産ラッシュ♡7頭愛らしく シマウマ、アルパカ、カピバラ… 伊豆アニマルキングダム
東伊豆町稲取の動物園「伊豆アニマルキングダム」で、動物たちの出産ラッシュを迎えている。計7頭が誕生したシマウマ、アルパカ、カピバラの赤ちゃんの愛らしい姿が、来園者の人気を集めている。 シマウマの赤ちゃんは雄で、父親の「ちょこ」と母親の「ウマ子」の間に5月1日に誕生した。母親のそばで寝転ぶ姿が見られる。 アルパカの赤ちゃん「うるし」は雄で、5月17日に父親「ジャック」と母親「しずく」の間に生まれた。茶色の毛が特徴で、3月24日に生まれた白い毛の異母兄「ホープ」とじゃれ合う姿がほほえましい。 カピバラは5月17日と20日に計5頭が誕生した。いずれも性別は不明で、「ずんだ」「さくら」「キャラ
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記者の目=健全化後 見据え計画を
下田市の白浜大浜海水浴場の条例違反営業を巡り、4日に開かれた地域住民の質問状に対する市の公開説明会は、前回と違い、穏やかに進められた。市が業者への罰則適用を前提とした中止指示や、開設前の営業中止要請を実施する方針に、住民側も納得した形だ。 市が事前の要請に踏み切る背景には、松木正一郎市長が昨年、業者を招き、対話したことで、業者の特定作業が進んだことがある。努力が成果に結びついたと言えよう。 しかし、30年以上にわたり違法営業状態が放置されたため、営業できなくなれば業者側の強い反発も予想される。条例では、市職員が中止指示することになるが、職員の安全確保も課題だ。市は警察など関係機関との連携体制
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新・下田中学校にサーフィン部 2022年4月、全国2例目
下田市立の4中学校が統合し、2022年4月に開校する新下田中に、全国でも珍しいサーフィン部を設ける方針が3日に市内で開かれた統合準備委員会で了承された。中学校のサーフィン部は20年4月、宮崎市立青島中で創部されたのに続き、全国2例目。サーフィンに適した海岸が多く、愛好者あこがれの地での創部に地元関係者から期待の声が上がる。 サーフィン部は、新中学校の“目玉”として、検討してきた。サーフィンが東京五輪の正式種目に選ばれたことや、地元サーフィン団体の協力も得られたことから、準備を進めてきた。今年3月の統合準備委でも創部が提案されたが、説明不足が指摘され承認が持ち越されて
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下田・あじさい祭開幕 2年ぶり 色とりどり15万株300万輪
第50回あじさい祭(下田市観光協会主催)が6月1日、同市三丁目の下田公園で開幕する。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止し、2年ぶりの開催。同協会によると、例年より1週間ほど早く開花し、一部のエリアでは五分咲き。園内は色とりどりの花で彩られている。 市街地を一望する山城跡の園内には、国内最多の15万株300万輪が植栽され、赤や青、紫色の花々が咲き誇る。上部の群生地でも開花が進み、6月中旬にも見頃を迎えそう。 園内には、飲食物やアジサイの苗などを販売する6店が出店する。酒類の販売中止や、園内3カ所に検温ブースを設けるなどの感染防止対策を実施する。 問い合わせは、下田市観光協会<電0558
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下田市の高齢者ワクチン、7月末へ完了前倒し 「集団基本」公表せず【新型コロナ】
下田市は26日の定例記者会見で、高齢者への新型コロナウイルスワクチン接種について、9月末としていた接種完了が、国が求める7月末に前倒しされる見通しを示した。また、市内の1医療機関で個別接種を開始していたと明らかにした。市は接種可能人数がわずかで、集団接種を基本としているとし、公表していなかった。 同市の集団接種は、施設入所者を除く高齢者約8500人のうち、7月末までに8割の6800人の接種枠を確保した。医療従事者や接種日、時間の拡充で、8、9月に予約された2400人分の接種枠を7月末までの枠に振り替えることが可能になった。さらに会場をサンワーク下田会議室から同施設の体育館に移動することで、
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下田の海水浴場違反業者 市長「中止命令目指す」
下田市は25日、同市白浜地区の住民有志が松木正一郎市長に提出した白浜大浜海水浴場の健全化に関する質問状に対し、公開での回答と意見交換会を市役所で開いた。松木市長は条例に違反し、海水浴場内でビーチ用品の貸し出しや飲食の提供をする業者に対し、条例に基づいて「中止命令を出すことを目指したい」と述べた。 質問状は元市議の小林弘次さんらが4月27日に提出した。回答書で市は、横断的な対応を可能にする組織の構築や、条例改正の検討をするとし、違反業者への罰則適用について「身元特定など困難な課題があるが、警察などへの協力を得ながら進める」とした。 住民有志は回答書に納得せず、あらためて公開の場での意見交換
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中小事業者と承継意欲ある人結ぶ 継業バンク 下田市が実験 来月から 岡山の企業と連携
下田市は6月から、広告業などの「ココホレジャパン」(岡山市、浅井克俊社長)と連携し、後継者に悩む下田市内の中小事業者と、首都圏などに住む承継意欲のある人を結びつける「継業バンク」の運用実験を開始する。高齢化の進展で全国的な課題になりながら、後継者不足で事業承継が進まない中小事業者に特化した対策に乗り出す。 両者は東急エージェンシー(本社・東京)の仲介で、4月に連携協定を結んだ。ココホレジャパンが2020年から運営する「継業バンク」は、自治体や商工会議所に年額制でサービスを提供し、仲介手数料などは無料となる仕組み。既に全国5市町で開始し、首都圏を中心に全国で約千人の承継意欲のある会員が登録して