ミカンの記事一覧
![ミカン](/ats-taka/news/label/image_sp/555/f166350f924d42d98f98f845d1eb79b5.jpg)
-
飲料用早生ミカン 規格確認 果汁パックに加工 静岡市駿河区
飲料用果汁に使われる早生(わせ)ミカンの目ぞろえ会が2日、JA静岡市の長田集出荷場(同市駿河区)で開かれた。20日ごろから収穫が始まり、果汁パック「すっぱみかん」に加工し、同JAファーマーズマーケット「南部じまん市」(同区)で販売する。 色づく前の温州ミカンを収穫し、ミカンならではのさわやかな酸味と香りが特長。市内の居酒屋では、果汁入りのサワーやハイボールが提供され、人気商品として定着している。 今年は4月下旬から5月上旬の開花期の天候に恵まれ、外観、内容ともに品質が良いという。8月上旬までに約3トン出荷する。 目ぞろえ会では、出荷の規格や果肉の内容などを確認した。生産者の小野田潔和さ
-
ハウスミカン出荷始まる 「糖度が高く、着色も順調」 JAとぴあ浜松
JAとぴあ浜松は19日、浜松市浜名区細江町の同JA柑橘(かんきつ)選果場で、ハウスミカンの出荷を始めた。初日は生産者2軒が極わせ品種の「高林」約3・5トンを持ち込んだ。 同JA担当者によると、4月下旬から5月にかけて好天に恵まれ、朝晩も適度に冷え込み「糖度が高く、着色が順調に進んだ」という。生産者11軒による収穫は8月上旬まで続き、約110トンの出荷を見込む。 同JAは、静岡県内で2例目となる人工知能(AI)搭載の選果機を10月に導入する。選果機が更新整備中のため、レンタルした小型機械と作業員の目視で選果作業を行い、糖度や傷の有無などを調べて箱詰めした。 20日から近郊の店舗に並ぶ。選
-
三ケ日みかんのアロマ販売開始 オークラホテル浜松
オークラアクトシティホテル浜松(浜松市中央区)はこのほど、三ケ日みかんの皮を使ったオリジナルアロマ「三ケ日みかんピュアオイル」の販売を始めた。 栽培過程で摘果されて廃棄されるミカンの外皮からオイルを抽出し、フレッシュでスパイシーなアロマに仕上げた。三ケ日みかんを用いたアロマ開発を手がけるル・シアージュ(同区)と商品化した。価格は3ミリリットルで税込み5千円。
-
JAみっかび ミカン収量、前年比24%増予測
浜松市浜名区三ケ日町のJAみっかびは15日、本年度産の「三ケ日みかん」の収量を予測する着花調査を町内で実施した。本年度は収穫量の多い表年に当たり、前年実績比24%増の3万3千トンと見込んだ。 同JA職員や生産者ら約50人が、5班に分かれて約100カ所のミカン園を巡回した。それぞれの園で樹勢や新しい枝の発生、着花の状態など5項目を5段階で評価した。収量予測の内訳はわせ1万トン(前年実績比17・4%増)、青島2万3千トン(同27・2%増)。 調査に参加した井口義朗代表理事組合長は「ことしは開花が早かったが、果実の形は良好。温州ミカンの責任産地として、しっかり管理していく」と話した。
-
三ケ日みかんの花の香り“ぎゅ” フレグランスウォーター作り 地元3ホテルが初企画 産地の春の魅力知って
浜松市浜名区三ケ日町の浜名湖畔のホテル3社が合同で、4月30日と5月1日、約2週間だけ咲く「三ケ日みかん」の花の香りを楽しむイベント「フレグランスウオーターづくり」を同町のホテルハーヴェスト浜名湖で開いた。生産地の春の魅力を知ってもらうことで地域への滞在時間の増加につなげようと、初めて企画した。 マグナ・リゾート、ホテルハーヴェスト浜名湖、リステル浜名湖の3社が連携し、三ケ日町観光協会が協力。同協会の中村健二会長が講師を務めた。参加者は、敷地内の農園でミカンの花摘みを体験した後、白い花びらだけを集めて、専用の蒸留器で液体を抽出した。30ミリリットルずつボトルに詰め、甘い香りを堪能した。2日
-
ミカン生産者に営農指導「座談会」 浜松・浜名区でJAみっかび
浜松市浜名区三ケ日町のJAみっかびは22日、柑橘(かんきつ)指導員が「三ケ日みかん」の生産者に営農指導を行う本年度1回目の「青空座談会」を同町で始めた。25日までに、生産者約630人を対象に町内25カ所で実施する。 約50人が参加した駒場地区では、同JA柑橘指導課の佐藤祥さん(27)が、収穫量の多い年と少ない年を繰り返す「隔年結果」を是正する対策を紹介。「老木には見切りをつけて改植する」「適正葉果比を守り、木に無理をさせない」などと助言した。 佐藤さんは、園地でつぼみの処理や幼木の管理方法なども実演し、「ことしは(収穫量の多い)表年に当たる。着花量の調整を意識して」と呼びかけた。
-
「農業のことを勉強して」 JAみっかび、浜松市浜名区の4小学校にジュースと教材寄贈
浜松市浜名区三ケ日町のJAみっかびはこのほど、町内の4小学校に「三ケ日みかん」のストレートジュースと食農教育の教材2種類を寄贈した。 寄贈したのは漫画などで農業が学べる家の光協会発行の雑誌「ちゃぐりん」と、5年生の社会科の補助教材。平山小では森田泰行専務が5年生の代表児童に教材を手渡し「農業のことを勉強して、理解してください」と呼びかけた。
-
JAみっかび 高級ミカンジュース販売 12日から
浜松市浜名区三ケ日町のJAみっかびは12日から、「三ケ日みかん」の高級銘柄「濃蜜青島」を搾った100%ストレートジュース「純しぼり『極(きわみ)』」の販売を始める。同JAのオンラインショップや特産物直売所、特産センターなどで取り扱う。 「極」は青島ミカンジュースの最高級商品で、2011年から毎年販売している。太陽光を反射させる特殊なシートを土にかぶせて栽培することで光合成を促進し、水分の土壌への浸透を防ぐなど、厳しい条件をクリアしたミカンのみを使用。濃厚な果実の味を生かすため、手作業で皮をむいてから搾汁した。 同JAによると、ことしのミカンの出来栄えは上々で、甘みとコクの強さがジュースに
-
冷蔵貯蔵のかんきつ「不知火」丁寧に選果 JAとぴあ浜松、4月中旬にかけ出荷
JAとぴあ浜松は10日、冷蔵貯蔵したかんきつ類「不知火(しらぬい)」の今季初の選果作業を浜松市浜名区の同JA湖北営農果樹センター柿梨選果場で行った。 不知火は果汁が多い「清見」と香りが良いポンカンの交配種で、酸味が強く爽やかな味わいが特徴。冷蔵貯蔵することで酸味が和らぎ甘みを感じやすくなるほか、他産地と出荷時期をずらすことで、高単価で取引されるという。 今季は6人の生産者が2月中旬ごろから収穫し、1カ月ほど冷蔵した。4月中旬にかけて計約4・5トンを出荷する見込み。選果場では関係者ら16人が傷や腐りがないかを手に取って丁寧に確認しながら、出荷用の箱に詰めていった。 (浜松総局・山川侑哉)
-
静岡人インタビュー「この人」 規格外のミカンを利用して果汁100%のミカンスパークリングドリンクを開発 今田隼輔さん(沼津市)
昨年5月に沼津市地域おこし協力隊員に就任した。市場に流通されない規格外のミカンを使用して果汁100%のミカンスパークリングドリンクを開発し、今月1日から発売を始めた。愛知県出身。26歳。 -沼津に来た理由は。 「西浦から見える富士山など、沼津の景色や町が好きで、昔から訪れていて愛着もあった。大学を卒業後は就職して愛知県に戻ったが、神奈川県に住んでいた妻との合流場所でもあり、よく来ていた」 -商品開発の経緯は。 「畑に捨てられているミカンを見てもったいないと思ったのがきっかけ。単なるみかんジュースでは勝負できない。前職(自動車関連の製造業)のノウハウを生かして、どうすれば売れるか付加価
-
【自然の仕事人】新技術活用のミカン農家 山田太一さん(東伊豆) 独自栽培マニュアル構築(青年農業士会賀茂支部)
東伊豆町稲取で柑橘[かんきつ]を生産している山田太一さん(34)を訪ねた。25歳で就農して今年で10年目。親子2代でハウスミカン、温州、中晩柑などを200アール栽培し、市場や直売所に出荷している。 ハウスミカン栽培では、垣根仕立て栽培、養液システム、環境モニタリングシステム、炭酸ガス施用装置などの新技術の導入を積極的に進めている。垣根仕立て栽培は、先進地の大分県への視察がきっかけとなり、ハウスの新設と同時に導入した。通路を直線的に確保でき、収穫時の作業性の改善を実感しているという。 栽培する上で重要視しているのは、木にとっての最適な管理を通じた収量と品質の両立だ。県内外への視察やSNSで
-
ミカン栽培、地域交流支え64年 静岡県内最後、有線放送電話3月末終了
静岡県内最後の有線放送電話施設を有する浜松市浜名区三ケ日町のJAみっかびが3月末で、有線放送のサービスを終了する。1960年に開局し、ミカン栽培に関する注意喚起などで「三ケ日みかん」のブランド力向上にも貢献した。スマートフォンの普及による社会情勢の変化やシステムの老朽化などに伴い、64年間の歴史に幕を下ろす。 開局当初は住民間の通話機能が中心だった。60年代には交換手が12人いて、夜間の電話にも対応したという。76年から自主制作番組の放送を開始し、町内行事や学校のお知らせ、老若男女の声を伝えることで地域の一体感を醸成してきた。全国有線放送番組コンクールでは、「お知らせ部門」「企画番組部門」
-
規格外の西浦みかん活用 ドリンク発売 沼津・地域おこし協力隊員 今田さん開発
沼津市の地域おこし協力隊員として活動する今田隼輔さん(愛知県出身)が開発した、果汁100%のミカンスパークリングドリンクの発売が1日から始まる。 今田さんは、同市の特産「西浦みかん」の規格外品に着目した。味は落ちないにもかかわらず、大きさや傷の影響で市場に流通させられないミカンを農家から直接買い入れ、飲料品として進化させた。 ミカン果汁は皮をはいでから搾汁することで、苦味やえぐみが出ない。数日間かけて丁寧に炭酸を注入し、細かな泡が浸透して上品で華やかな香りと味わいが楽しめる。今田さんは「よく冷やしてからワイングラスなどに入れて飲んでほしい。週末の特別な一日にぴったり」と話す。 ららぽー
-
ミカン市場だより(2月27日)温州最終盤 主力は中晩柑へ
温州のレギュラー品の出荷は最終盤を迎え、入荷産地、全体量ともに減少。長期貯蔵品への切り替えが進んでいる。末端の売り場面積は縮小しているが、他商材よりも売れ行きがよく、引き合いは強い状態が続いている。相場もおおむねもちあいで推移している。 今後は中晩柑類の品種、数量が増えていく見込み。ただ、先週の気温上昇から全国的にかんきつ類の痛みの発生が増加傾向にあり、全体量もやや減少している。
-
三ケ日みかん ストレートジュース販売開始 甘さ缶1本に JAみっかび 浜松市
浜松市浜名区三ケ日町のJAみっかびはこのほど、本年度産青島ミカンを搾った「三ケ日みかん」のストレートジュースの販売を始めた。同JAのオンラインショップや特産物直売所、特産センターのほか、スーパーでも購入できる。 その年のミカンの仕上がりによって毎年異なる味が楽しめる人気商品。本年度産ミカンは秋晴れが続いたことで糖度が高く、甘みがジュースに反映されたという。280グラムの缶1本に約5個のミカンを使用し、約5万6千ケースを用意した。 ジュースは「GABA」の機能性表示を取得している。同直売所の田中康大店長(27)は「状態の良い本年度産ミカンのおいしさを閉じ込めたジュースに仕上がっている」と話
-
ミカン市場だより(2月20日)温州終盤 強い引き合い
終盤を迎えている温州は出荷産地数、全体量ともに減少し、引き合いが強まっている。末端の売れ行きは鈍い状況だが、引き続き温州を店頭に並べたい客が在庫を抱えている。今後も入荷量は減り、引き合いがさらに強まる見通し。 中晩柑類は入荷品種と全体量が増加している。ただ昨年に比べて数量減・単価高のため、荷動きは鈍い傾向が続く。
-
スルガエレガント選果 3月から販売 JA静岡市柑橘委
JA静岡市柑橘(かんきつ)委員会は20日、特産の甘夏「スルガエレガント」の選果作業を同市葵区の同JA柑橘共選場で始めた。担当者らが傷や形状を確認し、等級とサイズごとに箱詰めした。3月から同JAファーマーズマーケット「じまん市」や県内スーパーで販売する。 スルガエレガントはさわやかな甘さとまろやかな香りが特徴。本年度の予定出荷量は150トンで、4月中旬ごろまで味わえる。 同JA担当者は「酸切れがよく甘みが強い、春の味わいを楽しんでほしい」と話した。
-
ミカン市場だより(2月13日) 青島終盤 引き合い強い
静岡県産青島のレギュラー品は終盤に入り、全体量は減少傾向。他産地の晩生温州の入荷があるものの本県産を求める声が大きく、引き合いは強い。今後も入荷量は漸減し、引き合いが一段と強まる見込み。 中晩柑類は入荷品種、全体量ともに増加している。売り場も徐々に広がっているが、昨年に比べて数量減・単価高で推移しているため、荷動きは鈍い傾向。
-
ミカン市場だより(2月6日)寿太郎昨年並み 販売開始
6日は降雪の影響で出荷をやめる産地や荷の延着が生じたため、全体の入荷量が少なかった。買参人の人数が通常の半数程度の市場もあった。市況はおおむねもちあいで推移している。1日売りから寿太郎の販売が始まった。相場は昨年並みで、引き合いも強い。今後は全体の入荷量が徐々に減少していく見通しで、引き合いは強まりそう。
-
清水区生まれの柑橘 はるみ上出来 初集荷 8日から店頭へ 静岡市
静岡市清水区で生まれた柑橘(かんきつ)「はるみ」の集荷作業が5日、同区のJAしみず柑橘共選場で始まった。静岡県内や京浜、東北方面などの市場へ3月中旬までに約490トンの出荷を見込む。 初日は約12・5トンが持ち込まれた。はるみはすっきりとした甘さとサクサクした食感、豊富な果汁が特徴。今年は糖度が高く、適度な酸味もあり食味がいいという。6日以降選果作業を行い、8日から店頭に並ぶ予定。 同JAでは10日、同区北脇の四季菜ジェラート&カフェきらりではるみの店頭販売イベントを企画している。
-
「西浦みかん寿太郎」出荷始まる 熟成で甘み、コク強く 沼津市
静岡県内有数のミカン産地として知られる沼津市で30日、最高峰の地域ブランド「西浦みかん寿太郎」の出荷が始まった。3月上旬にかけ、約2100トンの収量を計画する。 初日はJAふじ伊豆西浦柑橘(かんきつ)出荷部会の生産者が、同市西浦平沢の選果場に約50トンを持ち込んだ。収穫後に1カ月ほど貯蔵庫で熟成させ、甘みとコクを引き出したという。 今季は着果が少なくなるとされる「裏年」だが、産地全体で植え替えが進んで新しい木が増え、収量の落ち込みは抑えられる見通し。同部会の日吉祥之副部会長(58)は「例年以上に甘みが強く、深い味わいのミカンが実っている」とアピールした。 西浦みかん寿太郎は小ぶりな実で
-
ミカン市場だより(1月30日)数量減も売れ口鈍く
温州ミカンの出荷は産地数、数量ともに減少傾向だが、末端の売れ口は依然鈍い。相場はおおむねもちあいで推移している。温州、中晩柑類ともに売価が高いものほど荷動きは鈍い。温州の数量減を受け、量販店ではメインを中晩柑類にシフトする売り場も出てきている。出荷終盤に向けてさらに数量は減っていく見通しで、今後は引き合いが強まる見込み。
-
ミカン市場だより(1月23日)入荷量減り相場強含み
温州ミカンの入荷は先週に比べてやや減少傾向だが、末端の売れ口は依然として鈍い。特に高値のものの荷動きが鈍く、同一銘柄でも下位等級から先に動いている。ただ各産地で残量は徐々に減少。2月の販売を見据えて荷物を抱え込んでいる客も見られ、相場は強含みが続く見通し。出荷終盤に向けて引き合いはさらに強まり、今後も堅調な展開が見込まれる。
-
高橋さん(JAみっかび)2年連続最高賞 静岡県貯蔵ミカン品評会
JA静岡経済連などはこのほど、県貯蔵ミカン品評会を静岡市駿河区の県農業会館で開いた。最高賞の農林水産大臣賞は2年連続で高橋誠さん(JAみっかび)が輝いた。県中晩生柑橘(かんきつ)品評会(ポンカンの部)も行い、西ケ谷悦子さん(JAしみず)が最高賞の優秀賞を獲得した。 貯蔵ミカンは前年比40点増の246点、ポンカンは9点増の57点が出品された。多くの産地で収穫前に晴天が続いたため、糖度、酸切れともに良好なミカンが目立った。外観や食味などを総合評価した。 ほかの主な上位入賞者は次の通り(かっこ内は所属JA)。 【貯蔵ミカン】優秀賞 倉田辰夫(とぴあ浜松)杉山忠夫(同)石倉健(ふじ伊豆)清水一
-
三ケ日みかん 豊富に ミカちゃんファーマーズ(JAみっかび)【直売・しずおかの幸】
JAみっかびの直売所「ミカちゃんファーマーズ」(浜松市浜名区)のお薦めは、特産の「三ケ日みかん」。現在は、主力品種の青島が入荷しています。店内で全国配送も承ります。ミカちゃんマークの入った三ケ日みかんは、日本最大規模の柑橘[かんきつ]選果場で、最新鋭センサーと人工知能でチェックし、基準を満たしたものです。生鮮食品として日本初の機能性表示食品でもあります。 青島本来の味わいを楽しむには大玉を選ぶのがポイント。青島は大玉・扁平[へんぺい]・高糖度が特徴です。JA直営店ならではの豊富な等級とサイズを取りそろえています。青島の収穫は年内に終了していますが、貯蔵で味を熟成させながら4月上旬まで出荷が
-
ミカン食べて勉強、運動頑張って JA伊目地区柑橘部 伊目小に250個寄贈 浜松市
浜松市浜名区細江町のJAとぴあ浜松伊目地区柑橘(かんきつ)部は17日、同町の伊目小にミカン約250個を寄贈した。子どもたちが地元の農業に関心を持つきっかけにしてほしいと初めて企画した。 中村義信支部長(74)と名倉気津治副支部長(70)が同校を訪れ、贈呈式で代表児童にミカンを手渡した。中村支部長は「伊目地区は細江でもミカンの生産が盛んな地域。しっかり食べて勉強、運動に励んでほしい」と話した。 ミカンは19日の給食で食べるという。6年の影山葉音さん(12)は「3年生の時の校外学習でミカン作りの工夫や大変さを知った。全員でおいしくいただきます」と感謝した。
-
献上ミカン、ネーブル箱詰め 浜松市浜名区細江町産 19日宮内庁へ
天皇、皇后両陛下らに献上する浜松市浜名区細江町産のミカンとネーブルの箱詰め式が17日、同町の北行政センターで開かれた。中野祐介市長と生産者らが19日に宮内庁に届ける。 献上するのは、10日に行われた審査会で最優秀賞に選ばれた村上隆啓さん(73)の温州ミカンと野沢義雄さん(74)の白柳ネーブル。村上さんと野沢さんは、市職員が献上品を丁寧に和紙に包んで箱詰めする作業に立ち会った。 献上は旧細江町時代から続き、ことしで55回目。初めて選ばれたという村上さんは「自分の目標に到達した味に仕上がった」、2年連続の受賞となった野沢さんは「前回は(コロナ禍のため)宅配で届けたが、ことしは直接献上できる。
-
果汁と食感「せとか」良好な仕上がり JA静岡市柑橘委員会が目揃え会
JA静岡市柑橘(かんきつ)委員会は9日、中晩柑「せとか」の目揃え会を同市葵区の同JA柑橘共選場で行った。生産者とJA職員が規格や外観などの出荷基準を確認した。 せとかは豊富な果汁と舌触りのいい食感が特徴で、〝柑橘の大トロ〟とも言われる。同JA管内では8軒の生産者が全てハウス栽培している。 同委員会の大塚博泰委員長は「今季は秋に晴天が続いて日照時間が長かったため、糖度、酸切れともに良好な仕上がり」と語る。 2月下旬頃まで約15トンを選果し、静岡や浜松、新潟などの市場へ出荷する。
-
ミカン市場だより(12月26日) 全国的に入荷減少傾向
国内各地からの入荷量は減少傾向。流通在庫も減っているため市場にやや不足感が広がっている。ただ相場はおおむねもちあいで推移している。 年末に向けて在庫が一段と減少するとみられる。年末年始の売れ行きに左右されるが、5日の初市の注文量は例年に比べて増える見込み。
-
今季ミカン1キロ300円 JA静岡経済連、4.4万トン出荷計画
JA静岡経済連は18日までに、今シーズンの温州ミカンの出荷計画数量を前年比10・2%減の4万4千トンと集計した。計画ベースは前年割れとなるが、実数では果皮障害で出荷量を大幅に減らした前年を上回る見通し。1キロ当たりの平均販売単価は前年比同額の300円と定めた。荷の大半を占める青島ミカンは、各産地で今月下旬から出荷が本格化する。 今年は着果量が少ないとされる「裏年」に当たるため、販売金額は前年比8・1%減の135億円に設定した。出荷計画の品種別内訳は、青島が11・0%減の2万8千トン、わせ14・1%減の1万トン、寿太郎4%増の2600トン。青島は年内に約4700トンの出荷を見込む。 経済連
-
駿府城公園に松本潤さん 家康公のミカン収穫 大河最終回PV前に
大河ドラマ「どうする家康」の最終回放送日の17日、徳川家康役の俳優松本潤さんと家康重臣の大久保忠世役を演じた俳優小手伸也さんが、静岡市葵区の駿府城公園で「家康公お手植えミカン」の収穫と接ぎ木を体験した。パブリックビューイングに先立ち実施した。 2人は市内の小学生、園児と共に丁寧な手つきで収穫に臨んだ。松本さんは接ぎ木に必要な穂木も切り取り、子どもたちには「大事に育ててね」「寒かったね」などと声をかけた。小手さんが子どもたちを笑わせる一幕もあった。 参加した市立安東小6年の前浦佑月さん(12)は「ドラマでは家康はおじいさんなのに、松本さんが若くてびっくり。とても優しくて、収穫も良い経
-
「三ケ日みかん」の主力品種、青島の集荷始まる 浜松市北区
「三ケ日みかん」の主力品種の青島の集荷が16日、浜松市北区三ケ日町のJAみっかび柑橘(かんきつ)選果場で始まった。県内や中京、京浜などの市場に向け18日以降出荷し、今月下旬から店頭に並ぶ見通し。来年4月ごろまでに約1万9千トンの出荷を見込む。 初日は223軒が約500トンを選果場に運び込んだ。従業員が目視で腐敗したミカンなどを取り除いた後、人工知能(AI)を搭載した選果システムで識別され、等級ごとに箱詰めされた。担当者は「サイズは平年並み。外観がきれいで着色も良く、糖と酸のバランスが取れた味に仕上がっている」と話した。 (細江支局・大石真聖)
-
家康ゆかりのミカン 中野市長、収穫 浜松城公園 16日に大河ドラマ館で配布
浜松市の中野祐介市長が13日、同市中区の浜松城公園で徳川家康公ゆかりのミカンを収穫した。16日に隣接する「どうする家康 浜松 大河ドラマ館」の来館者に配布する。 ミカンの木は2000年に静岡市から寄贈された駿府城公園(静岡市葵区)の「家康公お手植えみかん」の苗から育った。鎌倉時代に中国から入ったミカンの一種で、香りが強く、種のある小ぶりの実が特徴。今年は例年以上に多くの実をつけたという。 中野市長は市のマスコットキャラクター「出世大名家康くん」が見守る中、はさみを使って直径5センチほどに育った実を一つずつ丁寧に切り取った。収穫したばかりのミカンの皮をむいて口にすると「香りが良く、ほどよい
-
家康ゆかりのミカン収穫 二俣小児童 香り楽しむ 浜松市天竜区・清瀧寺
浜松市天竜区の二俣小3年生が13日、同区二俣町の清瀧寺にある徳川家康ゆかりのミカンの木で収穫作業を行った。たわわに実った小ぶりのミカンを丁寧に摘み取っていった。 家康が自ら植樹したと伝わる駿府城公園(静岡市)の「家康手植えの蜜柑(みかん)」から2010年に枝分けし、境内に植え直した樹木に実った。県内に広く普及する温州ミカンと比べ、やや小さく酸味が強い特徴がある。家康の嫡男・信康を顕彰する「信康の会」が毎年、同小児童を招いて収穫体験の機会を設けている。 児童ははさみでオレンジ色のミカンを枝から切り離し、みずみずしい香りを楽しんだ。 (天竜支局・平野慧)
-
完熟早生「心」今年も味わい濃厚 7日集荷、浜松・JAみっかび
浜松市北区三ケ日町のJAみっかびは7日から、「三ケ日みかん」の早生(わせ)品種を樹上で熟成させた「完熟早生『心』」の集荷を始める。通常より長く木に実らせて濃厚な味わいに仕上げたブランド品。50軒が計210トンの出荷を見込み、直売所には8日午後から並ぶ。 2005年に栽培が始まった心は、贈答用として高い人気を誇る。太陽光を反射させて水分を遮断する特殊なシートを敷くなどの栽培条件に加え、鳥獣害や凍害のリスクもあるため高い技術が必要とされ、出荷量は少量に限られる。 12年から栽培に取り組み、3.5トンの出荷を予定する石川功さん(45)によると、ことしは開花が例年より早く、11月末まで樹上に実ら
-
三ケ日みかん集荷開始「糖度高く、ここ数年で最高」 AI搭載の選果システム稼働3年目
浜松市北区三ケ日町のJAみっかびは5日、本年度産「三ケ日みかん」の集荷を同JA柑橘(かんきつ)選果場で始めた。三ケ日町柑橘出荷組合の生産者約730軒が利用し、早生(わせ)9500トン、青島1万9千トンなど計2万8700トンの出荷を見込む。 初日は生産者約50軒が約90トンを運び込んだ。稼働3年目を迎えた人工知能(AI)搭載の選果システムで傷みや病害などを識別して仕分け、箱詰めした。 ことしは、6月の大雨や秋のカメムシ異常発生などの影響を受けたが、9月以降に秋晴れが続いたことで味、外観ともに良好な状態という。出荷組合の森田能正組合長は「生産者の努力により、令和3、4年より糖度が高く仕上がっ
-
河津特産ミカン、北海道へ 陸海空の新流通網開拓
特産のかんきつ類の新たな物流網構築を目指し、河津町は10月下旬、駿河湾フェリーと静岡空港を使った試験輸送を初めて行った。北海道を新たな市場とし、極早生(ごくわせ)ミカンや新品種「いずのはる」のPRや販売促進につなげる狙い。今後はコスト面などの課題の検討を行い、少量品種の販路拡大の可能性を探っていく。 今回の試験輸送では、1ケース10キロの極早生ミカン70ケースを出荷。25日にJAふじ伊豆の共選場から土肥港まで陸送し、フェリーで清水港へ。静岡空港まで再びトラックで運んだ。翌26日に新千歳空港まで空輸し、札幌市中央卸売市場まで陸送するルートで運ばれた。 伊豆半島で収穫されるかんきつ類の大半
-
極わせミカン「由良」出荷開始 濃厚な味わい、例年より糖度高く
JAふじ伊豆は2日、濃厚な味わいが人気の極わせミカン「由良」の出荷を始めた。 地元生産者らが早朝から、沼津市の同JA西浦柑橘(かんきつ)共同選果場に持ち込んだ。糖度や酸味を測定し、手作業で傷の有無を確かめた。 由良は和歌山県が原産。西浦柑橘出荷部会の真野高志部会長によると、今年は夏に晴天が続き小雨だったことから、例年より糖度が高いという。出荷は10月末まで続き、計約500トンを見込んでいる。
-
ミカン「甘くておいしい」 伊東の園児が収穫体験 10月のミカン狩り開始前に
伊東市の伊東みかん園協会に加盟する11農園で10月1日から始まるミカン狩りを前に、同市宇佐美の鈴木園で29日、地元の園児たちが収穫体験し、もぎたての果実を味わった。 宇佐美保育園の年長児16人が参加。だいだい色に色付き始めたミカンを手で回してもぎ取り、皮をむいてほおばった。園児たちは「甘くておいしい」「もう1個食べたい」などと笑顔を見せ、次々と口にした。同協会の三好清信会長は今季の生育状況について「全体的に小さめだが、甘みも酸味もしっかりしている」と話した。 協会加盟の農園は宇佐美地区に九つ、吉田と城ケ崎の各地区にそれぞれ一つある。入園料は食べ放題が500円(3歳から小学生は400円)、
-
宇宙食目指しミカンゼリー開発 増田さん(静大付属静岡中1)ら CF募る
静岡大付属静岡中1年の増田結桜[ゆら]さん(12)=静岡市清水区=と県内の大学生らでつくる「チームゆら」が、県産食材を生かした宇宙食として、ミカンゼリーを開発するプロジェクトを本格化させている。2026年度までに宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「宇宙日本食」認証取得を目指し、提出するサンプルの完成を急ぐ。開発資金をクラウドファンディング(CF)で募り、増田さんは「チームを結成して活動の幅が広がってきた。皆さんの応援で夢を実現したい」と意気込む。 「試食への協力、お願いします」。8月下旬、同区の交流拠点「コラボレーションスペースTakt」で、ミカンゼリーの試食会が開かれた。使用する甘味料が
-
さわやか極わせミカン 出荷開始 沼津・西浦地区
静岡県内有数のミカン産地として知られる沼津市西浦地区で13日、シーズンの幕開けを告げる極わせ品種の出荷が始まった。来年3月にかけて、わせ、なかて、おくて品種の出荷が続く。 初日は極わせの中でも特に成熟が早い「日南1号」約45トンが同市のJAふじ伊豆西浦柑橘(かんきつ)共同選果場に持ち込まれた。光センサーを利用した選果機で大きさや形、酸味、糖度などを基準に等級と階級を分け、箱詰めした。 秋に食べる極わせは、青みがかった果皮とさわやかな甘みが特徴。生産者でつくる西浦柑橘出荷部会の真野高志部会長(66)は「8月中旬まで降水量が少なかった今年は小ぶり傾向だが、糖度は高く甘いミカンが実った」とPR
-
柑橘選果場隣接の新配送センター 24年夏完成予定 JAみっかび、2拠点を集約【迫る24年問題】
浜松市北区三ケ日町のJAみっかびは、トラック運転手の残業規制強化に伴い輸送停滞が懸念される「2024年問題」に備え、同町の柑橘(かんきつ)選果場の隣接地に新たな配送センターを建設し、物流効率化を図る。これまで分けていた柑橘類とそれ以外の農産物の集出荷・配送機能を集約する。24年7月完成予定で、7日に起工式を開いた。 「新特販課配送センター」(仮称)では、固定ラックや移動式ラックを用いて集出荷スペースを拡充するほか、加工品などを保管、検品できる低温作業室、大型冷蔵庫、冷凍庫を設けて品質を維持する。太陽光発電設備も搭載する。延べ床面積は約1800平方メートル。事業費は約4億1千万円を見込む。
-
極早生ミカン、出荷始まる JAしみずで初選果
JAしみずで4日、極早生(わせ)ミカンの今シーズンの出荷が始まり、静岡市清水区庵原町の柑橘共選場で初選果が行われた。 午前8時ごろから管内の生産者らが収穫したミカンを次々に共選場へ持ち込んだ。初日は約10トンが集まり、関係者がサイズや傷みの有無などを確認しながら段ボールに詰めていった。同JAによると今年は全体的に小玉傾向にあるものの、天気が良かったため糖度が高く、味が良いという。 9月下旬までの期間中、市内や京浜方面へ約150トンの出荷を見込んでいる。7日からは同区北脇の四季菜ジェラート&カフェきらりの店頭にも並ぶ予定。
-
青みかんスカッシュ 三ケ日の小中に寄贈 浜松市北区の地域振興会社
浜松市北区三ケ日町で地域振興に取り組む会社「ブルーレイクプロジェクト」は7日、ミカンの生産過程で摘果、廃棄される果実を使用した炭酸飲料「三ケ日青みかんスカッシュ」を町内の5小中学校に寄贈した。 同社が製造する同飲料の売り上げ5万本を記念した子育て応援企画。フードロス削減のため、賞味期限が近い商品を中心に子どもに2本、教職員に1本ずつの計約2千本を届けた。 同町の三ケ日中を訪れ、生徒会の子どもたちに経緯を説明した奥川了共同代表(45)は「賞味期限や消費期限を意識することがフードロス削減につながる。子どもたちにも知ってほしい」と話した。
-
味、香りさわやか 早生ミカン 飲料用果汁に 静岡で目ぞろえ会
飲料用果汁に使われる早生(わせ)ミカンの目ぞろえ会が6日、JA静岡市の長田集出荷場(同市駿河区)で開かれた。20日ごろから収穫が始まり、果汁パック「すっぱみかん」に加工し、同JAファーマーズマーケットで販売される。 色づく前のウンシュウミカンを収穫し、8月上旬までに1~2トン程度出荷する。さわやかな酸味と香りが特長で、生産者によると果汁は焼酎やサイダーなどに割って飲むのがおすすめ。今年は例年よりも1週間程度早く生育が進み、果実が大きく、味や香りも上々の出来という。 目ぞろえ会では出荷規格や病気への注意点などを確認した。生産者の小野田潔和さん(63)は「市内の一部の居酒屋でもサワーとして提
-
家康ゆかりの土産品第2弾 コーラセット、源氏パイ 私鉄3社が共同開発
遠州鉄道(浜松市中区)と静岡鉄道(静岡市葵区)、名古屋鉄道(名古屋市)はこのほど、土産品として「徳川家康公ゆかりのご当地コーラセット」「葵の源氏パイ」を発売した。家康ゆかりの地に路線を持つ私鉄3社が共同開発した。 昨年11月に発売した「出世重ね餅(もち)」「きなこ煎餅(せんべい)」に続く連携企画の第2弾。コーラセットは、各地で販売している「うなぎコーラ」「みかんコーラ」「味噌(みそ)コーラ」を3本セットにした。税込み1200円。木村飲料(島田市)が製造を手がける。 葵の源氏パイは、源氏パイで葵紋を描いた限定デザインのパッケージを採用した。塩キャラメル味など3種計21枚入りで同864円。三
-
ハウスミカン収穫始まる 夏の贈答用として人気 島田市神座
夏の贈答用として人気の高いハウスミカンの収穫が21日、島田市神座で始まった。極わせ品種の「高林」を生産者が丁寧に摘み取った。 JA大井川果樹林産協議会ハウスミカン部会の塚本明治部会長が先陣を切り、色鮮やかに実ったミカンを慣れた手つきで一つ一つ収穫した。甘みと酸味のバランスがとれた濃厚な味に仕上がったという。塚本部会長は「例年通りおいしいミカンができた」と話した。 収穫したハウスミカンは22日に同JA果樹林産センターで選果され、市場に出回り始める。ハウスミカン部会では島田、藤枝、焼津の3市の農家6軒が栽培していて、9月まで出荷が続くという。
-
ハウスミカンの出荷基準確認 JAとぴあ浜松が目ぞろい会 浜松市
JAとぴあ浜松は20日、夏場に食べられるハウスミカンの目ぞろい会を浜松市北区細江町の同JA湖北営農果樹センターで開いた。 生産者10人が参加し、サンプルを参考にしながらミカンの形や色、等階級などの出荷基準を確認した。同JAの担当者によると、ことしは6月上旬に天候不順の影響を受けたが、昼夜の温度差が適度にあったことで糖度や酸度は例年並みに仕上がっているという。 ハウスミカンの出荷は19日に始まった。8月中旬までに、約100トンの出荷を見込む。
-
産地維持へミカン改植 レモン生産へ 静岡県東部JAと生産者団体
JAふじ伊豆(沼津市)と生産者団体の東部地区柑橘委員会はこのほど、2023年度協議会を伊豆の国市で開いた。農家の高齢化と減少に直面する中、産地の維持・発展に向け、ミカンのブランド品種への改植やレモンの生産拡大に取り組む方針を確認した。 同JAは静岡県東部の8農協が合併して、2022年4月に発足した。初年度のかんきつ類販売高は16億3千万円で、県内有数のミカン産地である沼津市西浦地区が「表年」だったこともあり、好調に推移したという。10年後の31年度の販売高目標は、6・6%増の17億3800万円とした。 地域ブランドミカン「寿太郎」の苗供給数は23年度の900本から1600本に増やし、ミカ
-
ミカン収量7%増予測 JAみっかび着花調査
浜松市北区三ケ日町のJAみっかびはこのほど、本年度のミカンの収量を予測する着花調査を同町で行った。収量は前年実績比7・1%増の3万トンと見込んだ。 同JA柑橘(かんきつ)指導課の職員や井口義朗代表理事組合長、生産者ら約50人が参加し、5班に分かれて約100カ所のミカン園で樹勢や花の状態などを確認した。収量予測の内訳は、わせ1万トン(同7・7%増)、青島2万トン(同6・8%増)。 井口組合長は「ことしは(収穫量の少ない)裏年の予定だが、花が多く見られ期待できる。気温が高いので、生理落果には注意が必要」と話した。
-
三ケ日みかんワイン いかが はままつフルーツパークなど開発 規格外品を使用
はままつフルーツパーク時之栖(浜松市北区都田町)と御殿場高原ワイン東伊豆醸造所(東伊豆町)が、浜松市三ケ日町特産のミカンを使用した「三ケ日みかんワイン」を開発した。規格外品を中心に取り扱うことでフードロスを削減し、濃縮果汁を香り豊かなワインに生まれ変わらせた。「ワインが苦手な人も手軽に飲んでほしい」と、注ぎ口の付いた小容量のパックで売り出す。 フルーツパークは、地元産の果樹を使った商品開発など6次産業化に取り組んでいる。一流ブランドのミカンを活用した新作を模索する中、ミカンのワイン醸造のノウハウを持つ時之栖グループの同醸造所とタッグを結成。ワイン文化を広めようと、ワインになじみの薄いライト
-
ミカン市場だより(2月28日)長期貯蔵品 販売開始へ
静岡県産青島温州は強もちあいの市況のまま、販売を終える見通し。JAみっかび産の長期貯蔵品は6日に販売が始まる。市場の期待度は高く、固定客は確保されている。 寿太郎温州の販売は3月半ばまで続く。入荷が増えている中晩柑類の価格は高めで売れ行きは鈍い。 JA静岡市のスルガエレガントは2日に販売が始まる。 (今期のミカン市場だよりは終了します)
-
糖度と酸味絶妙 浜松・三ケ日みかんジュース 今年も販売開始
浜松市北区三ケ日町のJAみっかびはこのほど、本年度産青島ミカンを搾った「三ケ日みかん」のストレートジュースの販売を始めた。同JAのオンラインショップや特産物直売所、特産センターで購入でき、2月中にはスーパーにも並ぶ。 本年度産のミカンは秋以降の天候に恵まれたことで糖度と酸度のバランスが良く、甘みやこくがジュースにも反映されているという。缶1本に5個のミカンを使用し、約5万㌜を用意した。ジュースは昨年、「GABA」の機能性表示を取得している。 特販課の大津有梨亜さんは「とてもおいしく仕上がった。例年秋口には売り切れてしまうので、早めに楽しんでほしい」と話した。
-
ミカン市場だより(2月21日)最終盤で強もちあい
静岡県産青島温州はJAみっかび産のレギュラー品が販売を終えた。その他産地も2月末がめどとなる見通し。最終盤の相場は強もちあい。 沼津市の寿太郎温州も減少傾向に転じている。3月からは青島の長期貯蔵品の出荷が始まる。 中晩柑類は量販店の売り場が広がっている。前年より単価高で推移していて荷動きは鈍い。
-
「西浦みかん」担い手育成 研修生募り生産者指導 23年度から
JAふじ伊豆(沼津市)と静岡県、沼津市などは20日、ミカンの新規就農希望者らを同市西浦地区で受け入れる連絡会を設立した。農家の高齢化と後継者不足が進む中、地域ブランド「西浦みかん」の産地を守ろうと、2023年度から研修生を募集する。 構成団体代表らが同市西浦平沢の同JA西浦みかん支店で設立総会を開き、今後の活動方針を決めた。受け入れには県農業振興公社(静岡市葵区)の「がんばる新農業人支援事業」を活用し、西浦柑橘出荷部会の生産者が研修生を指導する。 1年間の実践研修と就農準備期間を経て、農業経営者として独立する担い手を育成。新規就農に加え、兼業農家後継者らの受け入れを検討する。 同市南
-
「はるみ」出荷始まる 浜松・浜北区の選果場 寒さ影響か3割減
中晩柑(ちゅうばんかん)の「はるみ」の選果が14日、浜松市浜北区新原のJAとぴあ浜松柿梨選果場で始まった。従業員たちが傷がないか確かめ、出荷用の箱に詰める作業に追われている。 はるみは同JA管内では、同市北区細江地区を中心に59人の生産者が栽培している。皮がむきやすく、果肉の粒を包む房状の「じょうのう」も薄いため食べやすいのが特徴。今季は酸切れが良く、食味が良好に仕上がった。ただ、厳寒の影響で出荷量は例年より3割ほど少ない約40トンの見込み。3月上旬まで、市内の市場に出荷される。
-
ミカン市場だより(2月14日) 青島 終盤で減少
本県産青島温州はレギュラー品が出荷終盤を迎え、数量が減少している。量販店が2月末まで積極的に温州ミカンを取り扱うことから、強もちあいの状況に変わりない。 沼津市の寿太郎温州は最盛期に入った。品質への評価は安定し、引き合いは強い。 中晩柑類の入荷が続いているが、低気温の影響で消費は伸び悩んでいる。
-
浜松のJAみっかび柑橘選果場 野村農水大臣視察
野村哲郎農相が11日、浜松市北区三ケ日町のJAみっかび柑橘(かんきつ)選果場を視察した。果樹農業の生産性向上、生産基盤強化に役立てる狙い。 同JA役員らに案内され、人工知能(AI)を搭載したセンサーによってミカンが識別される様子などを見て回った。同JA役員や生産者との意見交換にも臨んだ。出席者からは、肥料高騰対策や農業の担い手支援を求める意見が挙がった。同JAの井口義朗代表理事組合長は選果場の設備が、人材不足への対応や生産者の労力軽減などに役立てられていることを強調した。 野村氏は「農家の皆さんが精魂込めたミカンが正しく評価され、消費者に届くシステムだ。(生産者と消費者)どちらも安心でき
-
「栄久ポンカン」始まりは? 紙芝居で歴史紹介 松崎の園児らに読み聞かせ
松崎町の三余、丸高両農園は7日、同町で唯一生産される「栄久(えいきゅう)ポンカン」を題材にした紙芝居の読み聞かせを同町の松崎幼稚園と聖和保育園で行った。子どもに地元の特産品に親しんでもらおうと、2022年に始めた。 松崎幼稚園では、三余農園の園主土屋人さん(34)が台湾から町に穂木が伝わり、2代目園主の土屋栄久さんが広めたという物語を紹介。園児23人は、かわいらしいイラストと優しい語り口でポンカンの歴史を学んだ。 土屋さんのほか、丸高農園の従業員の宇野満里加さん(27)と藤原真理さん(30)も幼稚園と保育園を訪れ、子どもたちにポンカンを味わってもらおうと計30キロを贈った。
-
ミカン市場だより(1月31日)青島が最盛期後半入り
本県産青島温州は最盛期後半に入った。絶対量不足が続いていて、市況はしっかりとしている。中晩柑は西日本産地で降雪による凍害が発生し、品薄状態にある。 31日に沼津市西浦地区の寿太郎温州の初選果が行われた。3月中旬ごろまでの出荷を見込む。表年で数量が確保され、貯蔵状態も良好。平年より大玉傾向という。
-
沼津・寿太郎ミカン出荷スタート 「奥深いコク感じて」
沼津市三浦(さんうら=西浦、内浦、静浦)地区で生産が盛んなブランドミカン「寿太郎温州」の出荷が31日、同市西浦平沢のJAふじ伊豆西浦柑橘共同選果場で始まった。今季は一定の収穫量が見込める「表年」で、販売にも期待が集まる。生産者らは収穫から1カ月間熟成させ、甘さとコクを引き出した逸品を持ち込んだ。販売開始は2日。 出荷初日は「JAふじ伊豆西浦柑橘出荷部会」の生産者らが朝から続々と選果場に運び込んだ。皮の汚れや傷を目視で確認した後、糖度と酸度を測るセンサーでさらに仕分け。この日は約50トンを品質と大きさに分けて箱詰めした。 昨季の収穫量は2千トンを割り込む厳しいシーズンだった。今季は出荷期間
-
かんきつカクテル提供 東伊豆町内宿泊施設で11日から 町と学生、ビール会社考案
東伊豆町の宿泊施設で2月から、特産のかんきつ類「はるひ」を使ったカクテルが提供される。町と首都圏学生、大手ビール会社との産学官の共同事業で2年ほどをかけて完成させた。当面町内での提供にとどめ、関係者は限定品としてPRする考え。 JAふじ伊豆によると、はるひは同町と河津町のみで産地化され、高糖度と適度な酸味が特徴。事業には町と包括連携協定を結ぶ跡見学園女子大(東京都)の観光コミュニティ学部生約30人が参加した。リーダーの3年有井花織さんは「既に知られているものではなく、新たな地域産品のPRにつなげたかった」と意図を説明する。 町主催の交流会を縁にサッポロビールや町内の商工観光団体も考案に参
-
ミカン市場だより(1月24日)2月、寿太郎温州を販売
各市場の在庫が少なく強もちあいの展開。2月2日、沼津市西浦地区の寿太郎温州の販売が始まる見込み。 中晩柑のポンカンや伊予柑(かん)にも不足感があり、全般的に引き合いが強い状況が続く。寿太郎温州は表年で、安定品質が期待されている。 温州ミカンは要請が強く、今後も堅調に推移するとみられる。
-
「献上みかん」箱詰め 浜松・細江産 20日に皇室へ
浜松市北区細江町産のミカンとネーブルを皇室に献上する「献上みかん」の箱詰めが18日、同区役所で行われた。審査会で最優秀賞に選ばれた鶴見光明さん(60)の温州ミカンと、野沢義雄さん(73)の白柳ネーブルを20日に宅配で届ける。 献上事業は、1967年に天皇陛下が旧細江町でミカン狩りや選果場見学をされたことをきっかけに始まり、54回目。皇室ゆかりの地で知られるプリンス岬(五味半島)に住む鶴見さんは、ご一家が平野社団西気賀保養所のあずまやでお茶を飲まれているのを見た記憶があるという。 市職員が献上品を丁寧に和紙に包んで箱にしまう作業に立ち会った鶴見さんは「金メダルをもらったような気持ち」、野沢
-
松崎町からポンカン100キロ届く 交流発展へ「気持ちつなぐ」 富士宮市と都市提携
富士宮市内の商店街に松崎町内からポンカン100キロが届いた。官民で交流を深めてきた両市町は昨年11月に「ヒメの里交流都市」提携を締結した。16日には富士宮市中心部の駅前通りで開催された定期市「十六市」で、来場した地域住民らにポンカンが配られた。 同町商工会が地元農家の協力で栄久ポンカン、今津ポンカン、太田ポンカンの3種計100キロを詰めて送った。都市提携締結後の交流第1弾として、季節の味を楽しんでもらおうと町内で最盛期を迎えたポンカンを選んだ。商工会の高橋良延事務局長は「いろんな分野で交流がもっと盛んにできたら」と願った。 十六市では富士宮商店街連盟の増田恭子会長らがブースで来場者にポン
-
花壇のミカン 来庁者に配布 浜松市役所
浜松市は5日、市役所の花壇で育てたミカン約200個を来庁者に無料配布した。市の花であるミカンをPRする狙い。 市は2006年にミカンを市の花に決め、花壇に青島種の果樹を2本植えた。5月ごろ白い花を一斉に咲かせる。実は11年から収穫と配布を続けていて、合わせて800個近い実が採れた年もあったという。実の配布は一昨年が感染症対策のため、昨年が不作のためそれぞれ休止し、今回は3年ぶり。 実二つと花の紹介文を袋に詰め、緑政課の職員4人が果樹の前で配った。同課の宮崎崇之さんは「実だけでなく、花にも注目してほしい」と呼びかけた。
-
主力「青島ミカン」集荷スタート 三ケ日、表年2万3千トン見込む
浜松市北区三ケ日町のJAみっかびは17日、「三ケ日みかん」主力品種の青島ミカンの集荷を同JA柑橘(かんきつ)選果場で始めた。ことしは収穫量が多い「表年」に当たる。来年4月上旬ごろまでに、約2万3千トンの出荷を見込む。 初日は189軒から約460トンが運び込まれた。従業員が目視で腐敗したミカンなどを取り除いた後、人工知能(AI)を搭載したセンサーで色や大きさなどを識別して箱詰めした。本年度産は大雨など天候不順の影響を受けたが、糖度や酸度、外観は例年並みに仕上がったという。 県内や中京、京浜などの市場に出荷し、12月下旬から店頭に並ぶ。同JA特産物直売所では17日から販売している。
-
青島温州ミカンの出荷開始 上品な味PR 沼津・西浦地区
静岡県内有数のミカン産地として知られる沼津市西浦地区で14日、「青島温州」の出荷が始まった。208軒の生産者が来年1月末にかけ、昨年度と同水準の約900トンの出荷を計画する。 わせ品種より一回り大きい平らな形が特徴で、皮も厚く貯蔵に適している。今年は秋以降の天候に恵まれ、糖度が高く食べやすい実が収穫されているという。初日は鮮やかなオレンジ色のミカン17トンがJAふじ伊豆共同選果場に持ち込まれ、光センサーと職員の目視で等級別に選別した。 同JA西浦みかん営農経済センターの広川知士センター長は「青島温州は大玉がよりうまみを感じる。その上品な味わいを楽しんでほしい」とPRした。 西浦は温暖な
-
贈答用に人気 完熟早生「心」集荷へ 三ケ日みかん、6日から
浜松市北区三ケ日町のJAみっかびは6日から、「三ケ日みかん」の早生(わせ)品種の希少ブランド「完熟早生『心』」の集荷を始める。通常の早生品種より長く木に実らせて糖度を高め、濃厚な味わいに仕上げたのが特徴。贈答用として高い人気を誇る。 栽培は2005年に始まった。太陽光を反射させて水分を遮断する特殊なシートを敷き、12月以降に収穫するなどの栽培条件に加え、鳥獣害や凍害のリスクもあるため高い技術が必要とされる。ことしは63軒が計252トンの出荷を見込み、店頭や直売所には8日ごろから並ぶという。 10年近く栽培に取り組み、3トンの出荷を予定する石川功さん(44)は「長い期間実を付けると木に負担
-
クラフトコーラ 摘果青ミカン活用 杏林堂薬局が開発
ドラッグストアの杏林堂薬局(浜松市中区)はこのほど、クラフトコーラの第2弾「グリーンニコラ」を開発した。今回は摘果作業で廃棄される青ミカンを原材料に活用し、スッキリとした味わいに仕上げた。 浜松湖北高と、障害者就労支援施設「KuRuMiX(クルミックス)」(同市北区)と連携し、フードロス削減に着目して取り組んだ。3種のスパイスや青ミカンを使って飲みやすさを追求した。 1本360ミリリットル入り。炭酸水や牛乳などで割って約6杯を楽しめる。12月17日から同薬局の一部店舗で税込み645円で限定販売する予定。同15日まで、クラウドファンディングサイト「キャンプファイヤー」で返礼品として先行予約
-
ミカン収穫、住み込みでお手伝い 浜松・三ケ日で静岡県外学生ら マッチングサイト「おてつたび」利用
浜松市北区三ケ日町のカネカみかん狩り園など3農園が、「お手伝い」と「旅」を通じて農家と若者をつなぐマッチングサイト「おてつたび」を利用して静岡県外の若者らを短期で受け入れている。人手不足に陥りやすい収穫期の作業を学生らが住み込みで手伝い、地域の魅力に触れている。 同園では20日、農業人材不足などをテーマに卒業論文を書くという神戸大経営学部4年の紙谷咲彩さん(22)が作業に汗を流した。約1週間の滞在期間で収穫や直売所での販売、園内のごみ拾いなどの業務を体験。「静岡は初めて訪れた。浜名湖がきれいで、地域の人との交流も面白い」と、農作業以外の生活も楽しんでいた。 3農園は、12月中旬までに計
-
光のドーム華やか ミカンや樹木の香りも JR島田駅前
島田市は19日、JR島田駅北口前でイルミネーションの点灯式を行った。2023年1月31日まで駅前を華やかに彩る。点灯は午後5~10時。 今年は北口広場と駅前緑地(通称・サンカク公園)に加え、駅前中央通り歩道も装飾した。北口広場には、ドーム型のイルミネーションと色鮮やかなアクリル装飾を施したゲートを設置。ドーム型の中に入ると、島田市産のミカンと樹木、花の3種類の香りが楽しめる仕組みを作った。 駅前緑地の木々には市民が作ったフィンランドの伝統的な装飾「ヒンメリ」が飾られている。
-
三ケ日の小中生「みかん大使」 福井県訪問、販売通じ住民と交流
浜松市北区三ケ日町の小中学校に通う児童生徒約20人がこのほど、「三ケ日みかん大使」として福井県大野市を訪れ、三ケ日みかんの販売を体験した。 町内の三ケ日東小、三ケ日西小、平山小、尾奈小、三ケ日中から希望者が参加した。子どもたちは、同市の道の駅「越前おおの荒島の郷」などでミカンを販売し、現地の住民との交流を通じて地元の特産品の魅力を再認識した。 みかん大使の同県訪問は、三ケ日まちづくり協議会が主催し、2回目。JAみっかびも協力した。
-
腐敗したミカン 微生物が分解 JAみっかびが新設備導入 焼却、運搬不要で環境負荷減
浜松市北区三ケ日町のJAみっかびは本年度、腐敗した三ケ日みかんを微生物の力で分解し、分解水として排水する設備「有機物残渣(ざんさ)処理システム」を導入した。廃棄ミカンの運搬や焼却を伴わないため、二酸化炭素(CO2)排出などの環境負荷を抑えることができる。 新たな設備では、選果場で取り除いた腐敗ミカンを投入して破砕し、かき混ぜながら微生物がミカンを分解。生じた分解水を浄化装置に通し、排出基準を満たして排水する。一日に最大1トンを処理できるという。 同JAの選果場では、1年間に約50トンの廃棄ミカンが生じる。これまでは産廃処理業者に依頼して焼却処分していた。設備の導入で、CO2排出量が大幅に
-
三ケ日みかん 伊勢神宮に奉納 浜名惣社神明宮で神事
浜松市北区の三ケ日神社総代会は10日、伊勢神宮に奉納する三ケ日みかんの献納奉告祭を同区三ケ日町の浜名惣社神明宮で開いた。伊勢神宮への奉納は1997年に始まり、ことしで25年目。 同会の会員やJAみっかび、三ケ日町柑橘(かんきつ)出荷組合の関係者ら約25人が参列した。同JAの選果場で選果された早生(わせ)ミカン10箱約80キロを神前に並べ、神事を執り行ってミカン産業と地域の発展を祈願した。
-
三ケ日みかん「表年」初集荷 AI選果2年目「出来栄え上々」
浜松市北区三ケ日町のJAみっかびは6日、本年度産「三ケ日みかん」の初集荷を行った。人工知能(AI)を搭載した選果場が稼働して2年目となる今年は収穫量が多い「表年」に当たり、わせ9千トン、青島2万3千トンなど計3万2250トンの出荷を見込む。 初日は農家32軒が約50トンを選果場に運び込んだ。AI搭載のセンサーで色や傷、病害果を識別するなどして仕分け、箱詰めした。夏場の多雨が心配されたが、10月以降は晴天が続いて出来栄えは上々という。三ケ日町柑橘(かんきつ)出荷組合の清水一則組合長(62)は「糖と酸味のバランスが良い。自信と誇りを持ってミカンを出していく」と話す。 三ケ日みかんは7日から、
-
幻のミカン爽やか「藤枝エール」 新作クラフトビール完成報告会
藤枝市地域おこし協力隊の満藤直樹さん(53)が、幻のミカンと呼ばれる「藤枝柚香(ゆこう)」を使ったクラフトビール「藤枝エール」を開発した。24日に藤枝駅前未来共創ラボ「フジキチ」で完成報告会を行った。 ビールは10%分ほど柚香の果汁を加え、爽やかな飲み口に仕上げた。満藤さんは県中部初のクラフトビールを生産した「アオイブリューイング」の創設者。6月の協力隊着任直後に柚香の存在を知って開発に着手し、藤枝の飲食店やデザイン業関係者らと連携して完成させた。 柚香は60年ほど前まで畑の片隅に植えられていた在来種。実が小さく種が多いため市場には出回らず、やがて市内で見かけなくなったという。藤枝果樹ク
-
福島の子ども支え10年 ミカンお礼の色紙、活力に 伊豆の国「YAMANEKO楽舎」
東日本大震災で被災した福島県の子どもたちを支援する伊豆の国市のボランティア団体「YAMANEKO楽舎(やまねこがくしゃ)」の活動が今年で10年目を迎えた。市川幸子代表は原発事故の影響で避難生活を余儀なくされた住民を思いやり「課題は山積み。福島のことを忘れないでほしい」と願う。 同団体は2013年から、同県会津若松市に避難した同県大熊町の子どもたちの支援を始め、行事に合わせて現地を訪れて親睦を深めた。新型コロナ禍で訪問できなくなってからは静岡の特産品を贈る取り組みに注力し、活動費は福島県産品の販売収益を充てている。 震災発生後1カ月で会津若松市内に開校した大熊町の幼稚園、小学校、中学校に通
-
細江献上みかん ポスターで紹介 浜松市、認知度向上へ
浜松市はこのほど、同市北区細江町産の温州ミカンと白柳ネーブルを皇室に献上する「献上みかん」の歴史を紹介するポスターを制作した。同町と皇室との関わりをPRし、地域住民の認知度向上につなげる。 献上事業は1967年に現在の天皇陛下が旧細江町でミカン狩りや選果場見学をされたことをきっかけに始まり、本年度で54回目を迎える。審査で選ばれたミカンを毎年、皇室に届けている。 ポスターはA1判。経緯や細江町と皇室とのつながりをまとめた年表、歴代の献上者を紹介している。区役所やみをつくし文化センターで掲示するほか、同町内の幼稚園、小中学校、天竜浜名湖鉄道駅などに配布した。 近年は生産者の減少に伴い、出
-
酸度下がり甘み上々 極早生ミカン出荷開始 JAとぴあ浜松
JAとぴあ浜松は6日、極早生(わせ)ミカン「高林早生」の出荷作業を浜松市北区細江町の同JA果樹販売センター柑橘(かんきつ)選果場で始めた。 初日は生産者約20軒が約20トンを持ち込んだ。従業員が傷などを目視でチェックし、センサーで着色や糖度、酸度ごとに仕分けて箱詰めした。 ことしは適度な降水で酸度が下がり、甘みがのったミカンに仕上がったという。同JAの担当者は「台風の影響が心配されたが、幸いにも大きな被害はなかった」と話した。 10月下旬までに県内や中京・京浜地区の市場に約1200トンを出荷予定。13日からは、選果場併設の直売所で販売する。 (細江支局・大石真聖)
-
伊東のミカン狩り 11農園オープン 一足先に園児ら体験
伊東みかん園協会(山口有一会長)に加盟する伊東市内の11の農園で1日、ミカン狩りが始まる。開始を前に30日、同市宇佐美の鈴木園で地元園児が収穫を体験し、もぎたてを味わった。 宇佐美保育園の年長児22人が参加した。オレンジ色に色づき始めたミカンを手で回してもぎ取り、皮をむいて口いっぱいにほおばった。「甘酸っぱくておいしい」「幸せ」などと笑顔を見せた。家に持ち帰るためのミカンももいだ。 山口会長は今年の生育状況について「酸味がほどよく抜け、甘く食べやすいミカンになった」と話した。協会加盟の農園は宇佐美地区に九つ、吉田、城ケ崎地区に各一つある。入園料は食べ放題が500円(3歳から小学生は400
-
三ケ日「青みかん」商品開発や展望紹介 浜松の企業、市長を訪問
浜松市北区三ケ日町の地域振興に取り組む株式会社「ブルーレイクプロジェクト」の7人が16日、市役所に鈴木康友市長を訪ね、「三ケ日みかん」の生産過程で摘果、廃棄される「青みかん」を使った商品開発など日頃の活動や今後の展望について報告した。 面会は、市長と市民が会食を兼ねて意見を交わす「チャット!やらまいか」の一環。カレーライスと同社の「三ケ日青みかんスカッシュ」を口にしながら会話を弾ませた。 共同代表の岡本和久さんが「地域に根差しながら活性化を目指したい」と伝えると、鈴木市長は「青みかんの活用分野は徐々に広がり、活動は進化している。まちづくりへの熱い思いも分かった。官民連携で取り組みたい」と
-
ミカンふわっと香る日本酒 花酵母使い3社製造、発売 JAしみず合併50周年
「清水のミカンの花酵母を使った日本酒を召し上がれ」―。ミカンの生産が盛んな静岡市清水区庵原町に本店があるJAしみずは、日本で初めて青島ミカンの花酵母を使った日本酒を来月から発売する。区内三つの酒造会社に製造を依頼したお酒は三者三様。酒造りの工程や使う井戸水の微妙な違いによる味わいのバラエティーも楽しめるという。 「花酵母の苦みがアクセントになり、マーマレードに似た味わいのお酒になった」。英君酒造の望月裕祐社長(58)は振り返る。花酵母はアルコールの出方が穏やかだが、かんきつの含み香が生まれるなど満足のいくお酒になったという。 「正雪」が知られる神沢川酒造場の望月正隆社長(60)も「一般に
-
動画でおでかけ気分〈静岡・日本平ロープウェイ〉SNS人気「蛇口みかん」
ミカンがぎっしりと敷き詰められたデザインが目を引く「蛇口みかんジュース」。SNS映えするとして若者らの人気を集める。 昨年3月にリニューアルした静岡市清水区の日本平ロープウェイ日本平駅は、多世代が楽しめる観光施設に生まれ変わった。蛇口みかんジュースは1回200円で蛇口をひねると、県内産ミカンを搾ったフレッシュジュースが味わえる。 ロープウエーは日本平と、同市駿河区の久能山東照宮をつなぐ。運営する静岡鉄道が、開業当初から半世紀運営した日本平パークセンターを建て替えた。 新施設は木目調のモダンなデザイン。久能山東照宮や徳川家康にちなんだ土産物が充実し、フードコートも近く開設する予定。駿河湾
-
大自在(1月15日)三ケ日町農協の独自路線
旧引佐郡(現浜松市北区)の取材を担当していた1990年代初め、引佐、細江、三ケ日3町の各役場と各農協に足を運ぶのが日課だった。その後、市町村と農協の合併は進んだが、三ケ日町農協だけは今もそのまま残っている。 今シーズンから全国に先駆けて導入した人工知能(AI)搭載のミカン選果機について話を聞くため、久しぶりに訪れた。農協職員の「三ケ日みかん」に対する誇りと情熱は30年前と変わらなかった。むしろ高まっているようにも思えた。 天竜川以西の14農協が95年に合併して生まれたとぴあ浜松農協に加わらなかった理由は、「三ケ日みかん」のブランドを守るためだった。全国の温州ミカンの生産量がピークを迎えた