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ミニ龍勢ロケット打ち上げ 藤枝の児童 仕組み学び作製

 藤枝市立朝比奈第一小の3~6年生22人が11日、同市岡部町で伝承される県指定無形民俗文化財「朝比奈大龍勢」の構造を参考にしたミニ龍勢作りと打ち上げ体験を同町殿地区で行った。

ミニ龍勢を打ち上げる児童ら=藤枝市岡部町殿地区
ミニ龍勢を打ち上げる児童ら=藤枝市岡部町殿地区

 大龍勢は戦国時代ののろしが起源とされる古式ロケット花火。2年に1度開催される。
 朝比奈龍勢保存会と地元の中学生らが協力した。児童は、保存会の一員で静岡理工科大の増田和三教授(64)から大龍勢の歴史や仕組みを学んだ後、大龍勢の約10分の1サイズとなる180センチのミニ龍勢ロケット作りに挑戦。トイレットペーパーの芯やごみ袋、たこ糸といった身近な材料を使用して内部に詰めるパラシュートなどを作製し、重さや重心を確認しながら仕上げた。
 児童は実際の打ち上げ櫓(やぐら)近くに移動して火薬を詰めたロケットを発射させた。「シュー」という音や煙とともに空高く飛び立ち、歓声が上がった。
 同校6年の横山海里君(12)は「パラシュートを取り付ける作業が難しかったけど、しっかり打ち上がって良かった」と喜んだ。保存会の村越和良副会長(73)は「自分で作った龍勢を打ち上げる快感を知ってほしい」と話した。
 (藤枝支局・青木功太)

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