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沼津市、民間資本を支援 中心街再開発加速へ強化

 沼津市は来年度から、JR沼津駅周辺の中心市街地の再開発を加速させるため、民間資本の支援強化に乗り出す方針を固めた。民間が参入しやすい流れを示すことで、特に同駅南口で進む複数の再開発計画を軌道に乗せ、出遅れている駅北口を含めた再開発へ新たな資本も呼び込む。関係者への30日までの取材で明らかになった。

再開発が見込まれるJR沼津駅南口。沼津市の支援で新たな民間資本を呼び込む=2022年6月(本社ヘリ「ジェリコ1号」から)
再開発が見込まれるJR沼津駅南口。沼津市の支援で新たな民間資本を呼び込む=2022年6月(本社ヘリ「ジェリコ1号」から)

 同市の中心市街地で事業化に資する民間開発を後押しする。同市での事業を検討しているデベロッパーのほか、再開発構想の具体化や計画策定を考えている地元の地権者らの相談に応じたり、調整をしたりする。詳細は今後詰めるという。関連経費を来年度当初予算案に計上するほか、市役所内に新部署を設ける方向で、事業化に向け中心市街地整備を推進する。
 沼津駅周辺は鉄道高架化の前提工事となる新貨物ターミナル工事が昨年1月に始まり、それに伴う駅周辺整備が今後想定される。市は中心市街地での再開発を進めるには、民間事業者の参入と、整備を検討している地権者の支援強化が不可欠と判断したもようだ。
 同駅周辺の再開発は、地元の再開発組合が特定業務代行者と基本協定を結んだアーケード名店街(町方町)の一角と、デベロッパーが決まった仲見世商店街と大手町商店街に囲まれたエリアなど南口を中心に今後進む。このほかにも南口では再開発への複数の動きがあり、市の支援はこの点も想定しているとされる。

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