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静岡県内首長に衝撃走る 反応さまざま「決断尊重」「発言残念」【川勝知事辞職表明】

 川勝平太静岡県知事が辞意を表明したことを受け、県内自治体の首長にも2日、衝撃が走った。突然の表明に困惑の声が上がるとともに、知事の辞職によってリニア中央新幹線建設事業が進むとの期待も聞かれた。
 副知事として2014年から8年間、川勝知事に仕えた静岡市の難波喬司市長は「ご本人の政治家としての決断だと思うので、コメントは差し控える」との書面を出した上で、3日に記者団の取材に応じる意向を示した。浜松市の中野祐介市長は「急な表明で、大変驚いている」と書面でコメントした。
 リニア建設事業に伴う大井川の水問題に関し、工事の進め方を巡り川勝知事と相違が目立っていた島田市の染谷絹代市長は「リニアについて今後の段取りは分からないが、辞職は推進への転換点、ターニングポイントになると感じている」との認識を示し、「これまで県政を惑わせてきた。次の知事選ではリニア問題を含め自らの影響力のある人物を送り出すのか、今後の動きを注視している」と述べた。
 2021年10月の「コシヒカリ発言」で揺れた御殿場市の勝又正美市長は「知事は物事の比較が多く、一方を見下げているように聞こえることがある。市内には農業や畜産関係者も多く、今回の発言を不快に感じた人もいたと思う」と話した。一方、「知事としての強い信念に沿って行動していて、われわれ首長も学ぶべきところがある。舌禍による辞職となれば残念だ」とも語った。

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