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静岡県内経済界、一様に驚き 施策の空白懸念も【川勝知事辞職表明】

 川勝平太知事の突然の辞職意向表明に、静岡県内経済界からは2日、一様に驚きの声が上がった。一方、引き金となった発言には「職業差別」「看過できない」などの厳しい受け止めが広がったほか、任期途中の退陣に地域経済の停滞を心配する反応も聞かれた。
 「突然でびっくりしている」。過去の知事選で川勝氏を支援してきたスズキの鈴木修相談役は浜松市内での取材に短く応じ、「事前の連絡はなかった」とも答えた。
 浜松商工会議所の斉藤薫会頭も「驚きを隠せないでいる」。発言内容については「職業差別につながる発言はあってはならず、残念」とし、「県政運営に停滞が生じないよう最後まで対応いただきたい」と注文した。
 静岡商議所の岸田裕之会頭は「中小企業を含めた賃上げで持続的な好循環を図っていこうと全県を挙げて取り組んでいるところ。このタイミングでの辞任で経済施策に空白期間が生じることを懸念している」と指摘。沼津商議所の紅野正裕会頭はファルマバレープロジェクトなど県東部で推進する施策を評価しつつ、「県の諸課題をしっかり解決してほしかった」と残念がった。
 今回の発言は1次産業に従事する人たちを差別するかのような内容だった。JA静岡中央会の鈴木政成会長は「農家の苦労を踏みにじり、本当に失礼だと感じた。看過できず、黙っているわけにはいかないと考えた」とし、3日にも県の幹部職員から説明を受ける予定だったという。「農政に対して親身な姿勢はあまり感じられなかった」とも話した。

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