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【自民・塩谷氏離党勧告】地元浜松の有権者「処分で裏金幕引き駄目」 進退は意見分かれる

 自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を巡り、同党が塩谷立氏(衆院比例東海)の離党勧告処分を決定した4日、地元浜松市の支援者や有権者からは「処分で幕引きを図ってはならない」と真相究明と再発防止の徹底を求める声が上がった。一方で「裏金問題は早く決着させ、経済対策を」との注文もあった。塩谷氏の今後については「後進に道を譲るべき」「党を離れても戦うべき」との意見に分かれた。

処分発表直後の塩谷立衆院議員の浜松事務所が入った建物=4日午後、浜松市中央区
処分発表直後の塩谷立衆院議員の浜松事務所が入った建物=4日午後、浜松市中央区

 「当事者である塩谷氏が政治資金の問題解決を主導すべきではないのか」と訴えるのは、後援会に所属する同市中央区で企業を経営する男性(75)。裏金事件について「あり得ない。悪いことには変わりはない」と批判した上で、「今やるべき事は処分ではなく、政治資金の事を根本的に変えることではないか」と強調。「党を離れたとしても支援はしていきたい」とも語った。
 後援会メンバーの団体役員の男性(79)=同市中央区=は「渦中の栗を拾ってしまって気の毒。ただ、このままだと野党に攻められてしまう。仕方がないのでは」と同情的だ。中心市街地活性化といった課題解決には強い政治力が必要と訴え、「素直に反省して出直してほしい。国や地元のために何をするか明確にして戦うべきだ」と述べた。
 同市中央区の自営業の男性(55)は物価高や資材高騰といった厳しい経済状況を挙げ「事件に怒りはあるけれど、党内のごたごたに興味はない。今、政治にやってほしいのは経済対策」と指摘。「塩谷氏のこれまでの政治実績が無駄にならないように後進に道を譲るべきではないか」と述べた。

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