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小笠地区の県立高の在り方、構想案了承 静岡県教委と地域協 菊川で最終会合

 静岡県教委は25日、小笠地区の県立高の在り方を検討する地域協議会の最終会合を菊川市役所で開いた。掛川と菊川、御前崎の3市の行政と教育、産業界の関係者が出席し、事務局が示した全体構想案を了承した。

全体構想案を基に意見を交わした地域協議会の会合=25日午後、菊川市役所
全体構想案を基に意見を交わした地域協議会の会合=25日午後、菊川市役所

 構想案は「自律・主体性」「多様性」「持続可能性」の3点を重視して地域に貢献できる人材を育成する内容。多様なコース設定で適性や進路目標に対応した学びの選択を可能とする理想像を掲げた。学校の魅力化を進める一方で、生徒数が減り教育活動の維持が困難になると想定される場合には、近隣の志太榛原と磐周の両地区を含めた広域で新たな発想を取り入れた再検討に当たるとした。
 委員からは方向性や課題認識に目立った異論は出なかった。地域の企業や団体、自治体との連携を深める方針に対しては「現状のスタッフで進めるには限界がある」と人的資源の不足を指摘する意見があった。
 県教委は2024年度以降、各市や学校との個別協議を通じて構想の実現に向けた工程を固める。池上重弘県教育長は「横須賀高と池新田高の統合白紙化からスタートした議論だった。生徒数が急激な減少局面に入る前に、少子化に対応した高校の整備を完了させる必要がある。さまざまな可能性を視野に入れて検討を重ねていく」と総括した。

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