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大村慎一氏が出馬正式表明「混迷の県政立て直す」 静岡県知事選

 元総務官僚で、静岡県副知事も務めた大村慎一氏(60)は8日、静岡県庁前で報道陣の取材に「混迷する県政の立て直しに全力で取り組みたい」と述べ、川勝平太知事の辞職に伴って行われる知事選に無所属で立候補する意向を正式に表明した。知事選への立候補表明は大村氏が初めて。

静岡県知事選への立候補を表明する大村慎一氏=8日午前11時20分ごろ、静岡県庁前
静岡県知事選への立候補を表明する大村慎一氏=8日午前11時20分ごろ、静岡県庁前
集まった報道陣を前に静岡県知事選への出馬意向を表明する大村慎一氏=8日午前11時20分ごろ、静岡県庁前
集まった報道陣を前に静岡県知事選への出馬意向を表明する大村慎一氏=8日午前11時20分ごろ、静岡県庁前
静岡県知事選への立候補を表明する大村慎一氏=8日午前11時20分ごろ、静岡県庁前
集まった報道陣を前に静岡県知事選への出馬意向を表明する大村慎一氏=8日午前11時20分ごろ、静岡県庁前

 大村氏は現在の県政課題について、防災対策や地域経済の発展、市町との関係を挙げた。その上で、「国際社会がどんどん変化する中で、西だ東だと(県内で)対立している余裕はない。対立や分断よりも、静岡県を未来に向けてさらに豊かに発展させていきたい」と述べた。加えて、「地方行政に精通する私の力が役に立てる。県民のために身を賭して頑張りたい」と強調した。
 出馬の意思を固めた理由について、川勝知事の辞職表明後、「県内の経済界から『県政を立て直すために頑張れ』とのお言葉をいただいたのが大きなきっかけになった」と述べた。「オール静岡、オール県民で幅広く支援をいただきたい」と話し、今後、政党や団体、県議会会派などにも支援を求めていきたいとした。取材には岩崎清悟県経営者協会元会長が同席した。
 川勝知事が、環境への影響の懸念を理由にリニア中央新幹線工事を認めていない問題については「県内や関係者との十分な対話が必要」との認識を述べるにとどめた。詳しい考えは、近日中に予定する政策発表の記者会見で説明するとした。
 候補者調整の結果、出馬を辞退する可能性について「愚直な人間で、一度言ったことを引っ込めることは苦手。もう決意を固めている」と述べ、不退転の覚悟で選挙に臨むとした。
 大村氏は静岡市出身で、静岡高、東京大卒。1987年に自治省に入り、総務省の地域力創造審議官や地方連携総括官を歴任し、23年7月に退官した。静岡県では09年に総務部長を、10、11年に副知事を務めた。
 知事選を巡っては、前浜松市長の鈴木康友氏(66)も8日の取材に対して出馬に意欲をにじませ、近日中に出馬の可否を最終決定する意向を示している。

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