テーマ : 政治しずおか

リニア中止あり得ず 後継打診の立民・渡辺氏

 川勝知事の辞意表明の直前に知事本人から電話を受けた立憲民主党の渡辺周衆院議員(比例東海)は3日、次期知事選で争点となる可能性のあるリニア中央新幹線を巡る問題について「課題はあるが、ここまで来た以上止めるというのはあり得ない」と強調し、事業を着実に推進する必要性を指摘した。国会内で記者団の取材に答えた。
 渡辺氏は「大井川流域の人々の不安を解消し、(開通と)両立させる必要がある。万一の場合、知事なり、国土交通省なり、JR東海が責任を持つよう、覚え書きを交わせば前に進む」との考えも示した。
 自らの出馬は「党の役員を務め、政権交代に向けて安全保障政策をとりまとめる側にいる。目の前のことにまい進する」と述べるにとどめた。一方、「リニア問題などで悪化した静岡県のイメージをよくしたい思いはある」とも語った。
 渡辺氏は2009年7月の知事選で、民主党(当時)所属の衆院議員として川勝知事誕生を主導した一人。当時からを振り返り、「国政で野党になっても“知事与党”として15年間、足並みをそろえてやってきた。知事にはいろんな功績があるが、近年は『なんでこんなに敵をつくるんだろう』と思い、苦言を呈したこともあった」と残念がった。
 (東京支社・武田愛一郎)

いい茶0

政治しずおかの記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞