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衆院3補選16日告示 自民、東京・長崎不戦敗 島根自・立対決 28日投開票

 岸田政権の命運を左右する衆院3補欠選挙が16日に告示される。自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件発覚後、初の国政選挙。裏金事件で強い逆風にさらされている自民は東京15区、長崎3区で独自候補を擁立できず、不戦敗に追い込まれた。唯一、自民、立憲民主両党による対決構図となった島根1区を巡り、両党は最重要選挙区と位置付けて総力戦を展開する。いずれも28日に投開票される。

衆院3補選の主な擁立状況
衆院3補選の主な擁立状況


 岸田文雄首相(自民総裁)は15日の党役員会で、島根1区補選について「諸課題への答えを出す実行力を訴える。全力で戦う」と強調した。日曜日の21日に島根入りする方向。立民の大串博志選対委員長は3補選を巡り取材に「裏金問題への審判となる」と語った。
 島根1区補選は、自民の細田博之前衆院議長の死去を受け実施され、自民新人の元中国財務局長錦織功政氏、立民元職の亀井亜紀子氏による一騎打ちとなる見通しだ。公明党は告示前日の15日、錦織氏推薦を決めた。
 公選法違反事件で有罪が確定した柿沢未途前議員の辞職を受けた東京15区補選は、計9人が出馬を予定しており、混戦の様相。立民は元区議の新人酒井菜摘氏、日本維新の会は元会社員の新人金沢結衣氏をそれぞれ立てる。無所属新人の作家乙武洋匡氏が立候補する。参院議員の須藤元気氏も無所属で出る。
 乙武氏出馬を巡っては、小池百合子東京都知事が主導。自民執行部は相乗りする方針だったが、地元が強く反対した。乙武氏本人も推薦依頼に否定的だったため、見送りを余儀なくされた。
 長崎3区補選は、裏金事件を巡る谷川弥一前議員=自民離党=の辞職に伴う。立民の現職山田勝彦氏(比例九州)、維新新人の学習塾経営井上翔一朗氏が出馬。自民県連は自主投票を決めている。

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