テーマ : 政治しずおか

【全文】記者質問・川勝平太知事の辞意表明会見(4月3日)

幹事社Q:辞職を決断した理由は、自身の発言のことが理由となっているよりも、リニアの問題に区切りがついたということが大きかったのですか。辞職決断までの経緯は。
:辞職の理由は今申し上げたとおりでございますけれども、理由は2つです。やはり私の不十分な言葉遣いによって人の心に傷をつけたということですね。これはやはり大きいです。これは意図せざる形で人が傷ついていると。皆さんのご指摘、県議会の方々、県民の方々のご指摘によって知ったのでですね、これは言われて初めて気がついたってことですから反省するべきだと。そしてそれが繰り返されていることもありまして、 これは1つの大きな辞任の理由です。
しかし、これ自体は言葉の使い方、あるいは説明不足ということがありました。これは直すことはできます。しかしリニアの問題は相手があること。リニアについてはやはり将来世代を考えなくちゃいけない。アルプスは国立公園ですから。その自然を保全することは私は日本の国策であると信じていますし、ユネスコエコパークですから、これは政府が関わっておりますので、国際的な公約であると、そうしたものと、国家的事業とはいえ営利事業ですから、そうしたものに対してですね、堂々とものを言わなくちゃいけないと 思ってましたけども、なかなかにこの情報が上がらないので、その専門部会も進展しなかったっていう面があります。今回ですね、丹羽体制になって、一気にですね、アルプス問題に関しまして、最低でも13年余りかかるということで、これは工事が始まってからの話ですから、これはもう本当に重要な、 私にとっては爆弾的なですね、ニュースでございまして、すぐに矢野さんに御礼の、よくこれを引き出されましたね、としたかったところに、何と昨日来られたんですよ。ですから、思いのまま、これであと任せられます。よろしく頼みます。と言ったほどです。これが大きな理由ですね。

:両方、2点の理由があって、ご発言の件と、リニアの問題で区切りがついたということという理由があって。辞職をはっきり決められたのは昨日の段階ということでいいですか。
:そうですね、リニアの問題を解決するためには、繰り返しになりますけれども、2010年5月にJR東海さんが、ただ1社だけ 営業主体、事業主体として、国交大臣の諮問機関、国土政策審議会中央新幹線小委員会に招かれて事業計画を言われたわけですね。この事業計画にずっと 固執されてこられました。これがですね、昨年の12月にぐらっとゆらいだわけですね。そして本当に揺らいだところか、旧来の事業計画を根本的に書き直すことが3月29日に出ました。 
そして昨日、矢野弘典氏が思いもかけずこちらに来られて、2人で話す機会ができた。あとはお任せしたいということが言えましたので。つまり、矢野委員会にこの仕切りをお願いしたい。
私の手をもう離れたと。3者委員会に「君は来なくていい」と言われましたから、トップが行くのは1番最後でいいということでございましたので、ここで手が離れたなと。
 この段階でですね、すっとリニアの問題がこれで皆様のために働いてきましたけれども、一区切りといいますか、ちょっと立ち止まってどうしても考えざるを得ない状況に立ち至ってるということで、従来とは全く違う次元に来た。もうこれは矢野流で解決できるので皆さんも注目していただきたいと思っております。

:今説明の中で、リニアが大きな理由で10年以上もかかるっていうことだったのですが、 2017年のあたりから、南アルプスのトンネルのことが問題になり始め、 その頃から10年はかかるって言われていて、そこから7年経ったので、単純に7年経ったから、2034年になったっていうことで、これ単純な足し算でみんなもある程度予想ができたことだったんですが。それがどうして大きな理由になるんでしょう。
:新聞の一面に踊るほどのやはり大きな正確な、明確に事業主体が言われたことですからね。前の社長さんの時には、2027年の開業が可能であると、それを目指してやっているんだと繰り返し言われていた。もうそれが変わったっていうのは、これは大きいと思います。正式に公の場で、関係者が見てるところで言われたということは非常に大きいと。

:JRも実質的に2027年はかなり厳しいと繰り返し言い続けていたので、世の中の人からすれば予想はある程度できたこと。それを知事は予想してなかったということでしょうか。
:例えば、私が2037年ぐらいまで余裕ができたと言ったら、 そんなことは事実認識としては間違いではないかと言われました。 2027年以降といってるから、2027年は入ってますと。ですから旗印、バナーは下ろしてませんと言われていたのでですね、としてはそれと比べると、公式に具体的に10年、2年あるいは数か月かかると言われたのは画期的であると思います。

:ある程度予想できたことではない、とおっしゃるわけですね
:(うなずき)

:任期途中を投げ出す理由にはならないのでは。どうして任期を1年残して辞めるのでしょうか。
:1番の大きな公約はリニアの問題を任期中に決定するということだったわけですね。しかしながら一方で、県議会もですね、私の言動が一因になりまして政局絡みで動くっていうのが常態化してですね、これはなんとか解決したいという風に思っていました。 新聞報道でもありましたように、知事選についての会合を持たれたりしていると。そうするとどうしてもこれは政局がらみになりますね。こうした形で、党派を超えて県政の福利をあげていかなくてはいけないというのには、あまり健全ではないのでですね。これは私が原因の1つを作ってるわけですから、どういう風にしたら解決できるかということは常々考えてはおりました。 ですから問題が減ったってことなんじゃないかと思いますね。

:今後、辞職に関してはいつ付か、いつ議長に辞職願を提出するのでしょうか。
:細かなことはですね、それぞれ事務方でお任せしておりますけれども、 二元代表制ですので、直近の定例会は6月になりますが、 その定例会の冒頭でお許しを得て、御礼とご挨拶をする機会を得たいという風には思っております。

:6月定例会初日をもって知事の職を辞すということで、ご自身としては、今希望を持っているということでしょうか
A:これは議会の承認を賜らないといかんので、この辞表が提出されまして、理由も含めてご挨拶し、それを委員会に付されて、そこで可決されれば正式に辞表ということになります

:昨日の段階では、新入職員への発言を「不適切な発言とは思っていない」といい、撤回はしないとしていました。その点に関して現状どのように考えていますか。
:心傷つけられた人がいますよと言う指摘に対しては、直接謝りたいぐらいです。 
意図というか、それが違うし、説明すればわかるぐらいのつもりでございました。言葉のあや、あるいは不十分な表現が針小棒大な形で批判に結びついたという面もあるので、 ここは直に話せばわかるというぐらいなんですけども。これは実際難しいので。傷ついた人に対しましては申し訳ないという気持ちがございます。

:責任をとる形で辞職するのも理由の一つですか。
:傷つけたことにつきましては、私の心も傷ついておりますので、申し訳ないと思っております。

:最初の質問に正面から答えてもらえていない。昨日の発言については不適切と思っているのか、撤回する意思はありますか。
:皆様方には、全文を読んでいただきたい。音声も含めて聞いていただきたい。聞いてもらえればわかるという気持ちがございまして、言い換えると、不適切だとは思っていなかった。しかし、その一部だけを取れば差別発言ともとられかねないところがあるのは、確かにその通り。 そこで傷つかれていることは不本意でございますから、申し訳ないという気持ちがございます。

:撤回はされないってことでよろしいですね。
:そうです

:一部報道で知事が自身の後任候補として渡辺周氏に今後の県政を任せたいという打診をされたと出ておりますけれど、 そういったことがあったんでしょうか。またどういった意図で渡辺氏に打診を行ったんでしょうか。
:これは約束を果たしただけです。すなわち渡辺周さんが国会議員になる前、県議会議員をされていた。私が知事選に出た時に何度も応援してくださったわけですが、その時に、自分も県議会の経験もあり、県の舵取りをしたいとおっしゃいました。ただ、川勝が出るのであれば私は出ないとおっしゃったわけです。そういうことですか。じゃあ、私が出ない時には連絡を差し上げましょうというふうに約束したわけですね。ですから、昨日、辞職のことを言おうと思っておりましたので、その前にですね、電話を差し上げた。約束を果たしたということです。人を選ぶのは有権者ですから、後継者というよりは、約束を果たしたということに尽きます。

Q:自身の後任として、渡辺氏に打診したという認識ではないということか。
A:全く違います。約束を果たしたというだけのことです。

:辞意を固めたのは、矢野氏にお会いしたあと、ということでいいですか。
:矢野さんもおそらく気が付かれたのではないかと思うくらいですが。やめるって言葉は使ってませんけれども、「全てお任せする。私はもう離れてもいい」という2人の会話の中で話した。繰り返しになりますけど、丹羽社長のいくつかのご決断と、モニタリング委員会における、1回目の丹羽社長に対する事業計画の打診があって、質問があって、それに正面から丹羽さんが正面からお答えになって、3月29日の会議でこの数字が出たというわけです。これは私にとってすごいことだと、文字通り本当にそう思いました。これでですね、南アルプスは2037年どころか単なる憶測ではなく、工事をやろうとすればどうしても10年プラス、2年プラス数か月になる。まだ工事ができる状況じゃない。さまざまなことをやらないといけない。打ち合わせもできていない。6年前に契約したことができていない。これは私も、難波市長も作るべきだと言っている。こういう約束したことをやっぱり守ってもらわないといけないので。2018年6月じゃないですか、最初に契約されたのは。これをまずやってもらわないといけないとずっと思っていました。この後どうなるのかというのが工事の段取りなわけです。場合によっては2040年近くになる。これは最初に言っていた工事計画と全く違いますから、見直しをすべき、つまりいったん立ち止まって考え直すと、こういう提案を直接ではなく、3者会談でじっくり話し合って、信頼を醸成した後に決めていけばよいというのが矢野座長の方針であると、この方針は正しいとこの方針に全面的に委ねたいと私は思っております。

:リニアの問題はひと段落ついたが、このタイミングで辞意を表明されたのはやはり不適切な発言があり、県議会との関係もあるからということですか。
:総合的にはいろいろございましたけれども。やはり、仕事が、15年やってきて、富士山、花博、食の都づくり、あるいは、オリンピックパラリンピックの自転車競技の誘致、あるいはワールドカップの誘致に成功しました。新しいステージで、駆け上がるという体制が整ってまいりまして、6月の議会でそうした質問があると、担当部局長が答えると思う。(職員に)任せられるなと、確信できたのは大きいですね。私がいない方が議会では建設的な議論ができるかなと。政局がらみかなと思われるところに議論が収れんしていくことがあり、本当に心を痛めていました。なるべく早くやめたほうがいいと思っていた次第です。

Q:それはここ最近の定例会で続いていたと。
A:知事選が終わった後の9月議会、12月議会。3年前からずっと続いているんじゃないでしょうか。一度も途切れたことがない感覚があります。

:任期途中で辞めることになってしまったことについて、どのようにお考えですか。
:県議会のあり方はそれぞれ、皆、県民の代表ですから。一部の人は川勝やめれば解消できると思っている人もいるので、それはびんびん伝わってきていますから、県民のために何が役に立つか。そのためには喧嘩をしないことが大事なことですから、今回、新しい人(知事)が党派を超えて、県のことをよくご存知で、県を愛していて、能力のある方が選ばれたらいいと思っています。

:これまで4期で成し遂げたと思うこと。次の知事にどのような期待をされますか。
:やっぱり1番嬉しかったのは富士山が文化遺産になったことです。これは一人ではできません。皆と一緒にやって、一緒に喜べたっていうのが、これは最高ですね。次の人はキャラクターがあると思います。その個性があると思うので。しかし、県民を愛する、県民に仕えるわけですから、人のためにやるというのは、結果的に、自分にも良い形で返ってくるわけです。利他は自利に通じるという信念でやってきております。仏の川勝などと言いましたけども、「欲はなく 決して怒らず いつも静かに笑って」いられるような宮沢賢治のいうものを理想にしながら人助けをすると自分に言い聞かせてきた。一人でやっていることではなく、東アジア文化都市が破格のレベルまで達したわけです。これは県民360万人が一丸になってこの事業に参加した。経済波及効果も得た。日本の文化のコア、SDGsのモデルになり、日本の理想郷に一番近づいた。その一部だったことを大変誇りに思います。

:出直し選挙でご自身が出ることはありますか
:全くありません。もう私は十分に仕事をした。1期4年というのは、いつも、次どうするかを考えることはなくて、1期4年だけ任されるということで1期目も2期目も3期目もやってきた。4期目は、リニアが非常にヒートアップした争点になりましたので。これがですね、県民のためになる形で、JR東海さん、営業主体の方で思い切って正直な話をしていただいたと いうことで、JR東海には本当に感謝してますが、ここで1つの解決を見たので、 次どうするかってことは私は…。出直し選挙なんてとんでもない、全く考えてません。

:次の選挙で、例えば候補者の応援演説をするとか、候補者の支援をするとか、そういった関与するような可能性はありますか
:皆さんにお約束しましたね、しませんと。その通りのことをします。

:6月まで知事を続けられる理由を教えてください。
:リニアの新しい事業の実態が分かったのは、突然のことでした。15年間。ノートも本もたくさんあるし、たくさんの方たちにお世話になってますから、ご挨拶をしたりですね。 それから、新しい事業で立ち上がっている各部局を6月の機会を迎える直前まで、できる限り下支えをしていきたいと思って、6月というふうに申し上げました。

:6月にボーナスが出ますが、このボーナスはもらうか。もらわないか。今のご意志を。
:全く考えていません。自然体でいきたいと思っております。

Q:周りのご意見を踏まえてか。
A:まあともかく、そこまでいられるかどうか分かりません。議会との関わりもありますから。

:次の出直し選挙には出ないという話がありましたが、政界を引退するという理解でよろしいでしょうか。
:1に勉強、2に勉強、3に勉強でですね。現場主義で、原発から福祉から徳川さんとか。現場で勉強することをやってきた。これからも1に勉強、2に勉強、3に勉強ということは死ぬまで続けたいと。政界とかっていう気持ちを持ったことはなくて、ともかく、政治家ということで、選ばれたが、私は一学徒として、お役に立てればと思ってきました。

:今後何かの選挙に出馬する可能性というのはないと考えたらいいんでしょうか。
:今は全く考えてません。

:後継の打診に、今後動かれる可能性はありますでしょうか。
:ありません。

Q:知事が誰かに打診することはない。
A:そうですね。明るい県ですからね。そういう健康な、スポーツとか、武道とか、こうしたものに理解がある方がなってくださると、本当にありがたいと思っています。しかし、今、スポーツ武道ツーリズムとか、スポーツの総合産業化とか考えていますから。政策との絡みで理解してくださる、ぴったりの人がいれば、ありがたいとは思いますが、これは、お選びになるあるいは、立候補されるのは、私の仕事ではないという風に思っています。

:昨日、職を辞すると宣言されて、その後、記者の問いかけに応じず知事室に戻られたのはどういう理由なんでしょう。 
:辞職の件はですね、ぜひ、言いたいと思ってたんですけれども、時間がですね。今こうした説明をするのに、皆様とご関心が違ったので。ですから、6月8日の記者会見の時に 時間をゆっくりいただいて言おうと思っていた。しかし、今回こういう形で会見ができて、大変喜んでおります。

:リニアについてなんですが、知事は、辞職の理由の大きなものとして、リニア事業の実態が分かって、矢野座長が信頼できる方であると、そういう風におっしゃったと思うんですが、 知事はこれまでリニアの南アルプスの生態系や大井川の水を守るっていうことを強く強調されていた。その観点からいくと、まだ道半ばだと思いますが、どうお考えですか。
A:仮に工事をするにしても、2040年近くまでかかる 。そういう意味では解決していないと言わなくちゃいけませんけども。いかに、南アルプストンネル工事が長い時間がかかるもので、経営の観点からすると、ペイするかどうか問われているんじゃないかと思う。今回の事業計画の発表は、それくらい大きな実態の表明であったと思っています。

:国の有識者会議が、これまで生態系と水の有識者会議が開かれて、その報告書に対しての課題がまだ山積していると、それが県の今の立場であると思うんですが、この状態でそのトップである県知事が辞めてしまうことに、静岡県民がこう懸念している材料っていうのはわからない。県外の人も戸惑うでしょうし、今まで、水を守ってほしいとも思っていらっしゃった県民の方に対する懸念も置き去りにならないですか。
:それは心配してません。一つは、矢野さんはネクスコ中日本のトップだったわけですね。ですから 名古屋から関東圏までやってきた方です。その方がトップなんで、山のこと、自然のこと、地域のことをよく知ってる方で県民との関係を大事にされているので心配してない。
それからリニア中央新幹線建設規制同盟会と 建設促進規制同盟会というものに入りました。ですから、これは1979年からありますけれども、3年前に入ったわけですが、そこで情報を共有できる、総会からですね、事務局レベルの会議がありますので、そうしたことを通じて、今まで 彼らにとっては静岡県に何やってるかっていうのが既成同盟会という長い歴史のあるところで共有できるようになったんで、 徐々に理解が深まっていくだろうと思っています。

:先ほど、辞職の理由2つ。発言とリニアについて、お話されたかと思うんですけど、29日のモニタリング会議後の知事のコメント。これ会議後、報告の内容を受けた後に出されたもので、 これが、静岡工区以外の工区は、2027年までに完了できるということなので、どのような活用をしていくべきかをリニア中央新幹線建設促進同盟会において考えていきたいということをおっしゃってます。これは辞める方のコメントとは、なかなか取れないんですが、やはり辞職の理由の最大のポイントは、発言だったという認識でしょうか。
:いいえ、やはり、リニアに反対してるのではないと。むしろ、これを促進する立場だと、その技術は継承していかなくちゃならないと。ですから、他のところの事業がですね、少なくとも、それぞれ進んでると言われてますので、こうしたものをどういう風にこれから活用していくか。そして、この静岡県の2037年前後までかかるということを踏まえてどうするかっていうことになります。これは両方、連動してると思っております。ここは、非常に大きいと思っています。

: 発言の方で、傷ついた方がいらっしゃるということで謝罪はされたわけなんですが、これは撤回はしないという理由がちょっとよくわからないんですが。
:人の心を傷つけるっていうのは、自分で気がつかない場合がありますね。意図していないところで傷ついている人がいると。 それがわかった以上はですね、これはおわびしなくてはならんと思います。傷つかれてる人たちに寄り添って、あるいは助けるのが私の少なくとも公僕としての仕事であったんですけど、それと反対のことするってことは本意ではありません。しかし、そうなっちゃった以上、 悪かったということはありますが、本意ではないということで、言葉不足、あるいは報道も含めてのこの取り上げ方もいれてやはりヒートアップしたということもあって、ここでそうなってる原因が川勝ってなっているということであればですね、職業で貴賤がないと。要するに差別はない。違いがあるだけですというのは基本的な考え方ですから。ですから、そこはですね、 そのつもりで全て発言してるので、ただ言葉が不足していたと、そこは申し訳なかった。こういうのが、今の私の心境です。

:そしたら撤回されるという流れになるかなと思うんですけど。
:言葉が不足していたことについては反省しています。

:ボーナスの受け取りについてお伺いしたいんですけれども、知事はコシヒカリ発言の時は影響が出たということで、ボーナスの返上っていうのを表明されて、結果返上されたと思うが。今回撤退はされないっていうことですけれども、不愉快に思われた方がいらっしゃるということで、同様の対応を取られるというお考えは今のところはないですか。
:ありませんね。もう、自然の流れで、これ県議会に提出する辞表との関係もありますので。そういうことのためにを、こうする、ああするってことではないので、 自然の流れでやめることができればなと思っています。

:知事は1期目の選挙の際に、公約で退職金を受け取らないということを掲げて当選されたかと思いますけれども、今回4期目で辞職されるということで、退職金については今のところどのように考えていますか。
:これもその後、しかるべき委員会で勧告がございまして、これに従うということで今日(こんにち)にいたっております。

:では今のところは受け取るという考えでよろしいか。
:ともかく、どういう形になるか、規則通りにしていくということです。

Q:6月まで職を続けられる場合は6月定例会の初日に辞表を提出するということか。
A:はい。あ、辞表の提出はひょっとすると、前になるかもしれません。
(事務方:細かい手続きの関係は、事務方でこたえさせてください)

:6月定例会の頭に辞職するということか。
:議会がお決めになるんですね。辞表を出して、それを受け取られた議会が、ご判断されるので、定例会の私の説明を聞いて、おそらく委員会が開かれてですね、 そこで可否を議論されて、可決されれば辞職できる。こういう段取りになっているのであります。(担当者に向けて)間違いないですね。違う?。

職員:議会との調整がありますので。その日程につきましては、また事務方の方に問い合わせていただければと思います。いつの時期に辞職の手続きをするとか、そういったものについては、私共の方に、また別途問い合わせていただければいいと思います。よろしくお願いいたします。

:知事は、ご辞職を決められたことは、側近の方々にも伝わってなかったようですし、 かなり急転直下でこういう形になったのかなという感じがするんですけども。それはやっぱり、感触としては、ご自身の発言があって追い込まれた形なのかなというような感じも受けるんですが。 急転直下決められたということではなくて、考えた結果、こういう形に、 このタイミングを見計らってご発言されたという。どっちなんでしょうか。そのあたりは。
:まあ両方ですね。しかし、ただ、ですね、大事なことは自分で決めます。出馬の時もそうでした。1回目のです。ですから、賛成する人が、反対する人が出てきて、 これは万機公論ではなくて、私自身の職責に関わることですので、自分で決めると。それは急に決めるんではなくてですね、 この4期目預かってどうするかっていうのは、いかに辞めるかっていうのは1番最初から考えてますから。

:誰かにご相談とかされたりは。
A:してません。

職員:あと、おひとりにさせていただきたいと思います。

:3年前に4期目にですね、たくさんの票をとって、当選してらっしゃる。私の取材した川勝知事の支援者からは、任期の途中でやめられて残念だという話があったんです。任期を全うすることを期待して、川勝知事に一票いれた方は大勢いらっしゃると思う。その方たちにどのように説明しますか。
:残念だと言ってくださって、本当にありがたいと存じますが、申し訳ないというのがあります。ただ、皆さんに選んでいただいたのは、やはり何をするかということを訴えたからですね。で、その最大の眼目は、 たくさんあります、静岡県のためにやることはですね。
しかしながら、やはり60数万の人たちの水道であり、また、産業を支えている水ですから、これだけはですね、守らなきゃいけないということでございまして、これが今回、営業主体の方から、それなりの事業計画が出されて、従来とは全く違うものでありますから。 
ここで1つの回答が出て、こういう形になるとは思ってなかったんですけども、公約に掲げた解決の一里塚に達したという思いであります。

:すみません。公約の一里塚に達したということだから自分の責任、ご自身の責任は、4期目の責任は果たしているということですか。
4基目は3期目、2期目、1期目土肥目は3期目、2期目、1期目と違いまして、県議会との関係が非常に厳しく、ぎくしゃくしていましたね。これは県のためにならないと、全員が思ってるわけです。その一端が私になってるわけですから。だから原因は除去すればいいと。 これは県民のためになると思っています。やめることが。 

:1年残しても県民のためになると。
:1年このヒートアップしてしてですね。いわゆる、選挙がらみの県議会になるというのはよろしくないと思うんですね。ですから、新しい人がそういう政党を超えた形で県民党 というと、またおかしいかもですが、皆さんのためになる人が出てきて、こういう分断されたものをなんとか解消していただくような、知事さんになってほしいですね。
はい。ありがとうございました。失礼します。

いい茶0

政治しずおかの記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞