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御前崎市長選 終盤情勢 下村氏優勢、青田氏追う 

 任期満了に伴う御前崎市長選は、現職市長の勇退で新人2人が舌戦を展開し14日の投開票に向けて最終盤に入った。環境技術開発会社役員の下村勝氏(54)が組織力を生かしてリードし、元海外医療支援団体理事長の青田修二氏(53)が追う展開になっている。

下村勝氏(左)と青田修二氏
下村勝氏(左)と青田修二氏

 下村氏は、現職柳沢重夫市長から後継指命を受け、地元県議や首長経験者などが陣営をまとめる。漁協や農協など約200団体から推薦を取り付けるなど序盤から組織票固めに注力。大学教授を務めた実績をアピールし、教育環境の充実を訴えるなど市内全域に知名度の浸透を図っている。
 青田氏は、市外出身であるため主な応援組織や地盤を持たず、浮動票の取り込みや票の掘り起こしを急ぐ。街頭演説では市立御前崎総合病院の改革をはじめ、観光振興策などを主張。丁寧な政策議論を通じて、現市政に対する批判票の獲得も狙うが、支持は思うように広がっていない。
 争点の一つの中部電力浜岡原発(同市佐倉)の再稼働問題を巡っては、両候補とも賛否の姿勢を明示していない。有権者は原発問題、市の財政健全化、医療福祉に高い関心を示していて、最終盤の論戦次第では情勢が変わる可能性もある。
 投票率は前回選の66・69%を下回るとの見方が強い。市選管によると、期日前投票は8~10日の3日間で選挙人名簿登録者の9・46%が投票した。前回選の同期間は10・68%で滑り出しは鈍い。

 青田修二{あおたしゅうじ}氏 54歳、無新
 下村勝{しもむらまさる}氏 53歳、無新
 

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