テーマ : 政治しずおか

コース別人事が男女賃金差要因? 担当相と田村氏 論戦

 5日の参院予算委員会で、男女間の賃金格差の要因を巡って共産党の田村智子委員長が加藤鮎子女性活躍担当相に構造改革を迫る場面があった。
 田村氏は一般職、総合職と職種ごとに雇用管理する「コース別人事制度」を取り上げ、大企業の中に賃金差は男女でなく採用区分の違いだとの認識が残っていると指摘。「格差を固定化する間接差別だ」と問題視した。これに対し加藤氏は「コース別雇用管理そのもの自体が間接差別に当たるものではない。実質的に性別を理由とした差別など問題があれば厚生労働省から助言、指導を行っている」と答弁し、踏み込みを避けた。
 田村氏は賃金の低い一般職に女性が多く、総合職に少ない背景に「家庭のことは女性で、家計補助的働き方でいいという性別役割分担意識がある」として、人事制度を構造的に変えない限り格差は解消しないと同調を求めた。だが加藤氏は「女性管理職比率向上など女性登用に向けた取り組みを総合的に進める」と答えただけだった。

いい茶0

政治しずおかの記事一覧

他の追っかけを読む
地域再生大賞