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静岡県立大生 介護の魅力発信 職場体験報告会 利用者との対話重視

 介護の魅力を伝える職場体験プログラムの報告会がこのほど、静岡県庁で開かれた。県立大経営情報学部の学生が介護施設でのインターンシップ(就業体験)を踏まえ、利用者とのコミュニケーションを重視した独自のプログラムを県に提案した。

独自の職場体験プログラムを提案する県立大の学生=県庁
独自の職場体験プログラムを提案する県立大の学生=県庁

 介護施設の人手不足が続く中、学生ならではのアイデアを生かして就業促進につなげようと県が企画した。
 学生は昨年12月に焼津市の特別養護老人ホーム高麓を訪れ、食事介助の様子を見学したり、介護講座を受けたりした。「リアルな現場の雰囲気を感じることができた」と振り返る一方、利用者と話す機会が少なく、座学が多いと記憶に残りにくいと指摘した。
 インターンシップ参加者と職員による一対一のペア施設見学、サイコロでトークテーマを決める高齢者との対話などを提案し、「利用者と話すことで介護職の魅力を感じてもらえる」「普通の会社員と違うことを発信できれば」と狙いを語った。
 県の推計によると、団塊の世代が全て75歳以上となる2025年に県内で約5700人の介護職員が不足する。県は介護業界への新規就業や職場定着の促進、外国人材確保などの取り組みに力を入れている。

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