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森林集約 整備効率化 モデル事業着手 間伐費用を補助 静岡県議会

 川勝平太知事は、静岡県内林業の生産性を向上させるため、複数の所有者にまたがる森林整備を効率的に進める「森林施業の集約化」を加速させる方針を示した。2024年度に所有者との合意形成や間伐などを支援するモデル事業に着手する。中谷氏への答弁。
 林業従事者の高齢化や担い手不足で手入れができない森林の増加が懸念される中、森林の集約化を促すことで適正管理につなげる狙い。県によると、県内の民有林は5ヘクタール未満の所有者が7割を占める。小規模分散により森林整備が思うように進まないケースがあるという。
 モデル事業は森林組合や民間事業者といった林業経営体を対象に、所有者との合意形成や作業道の整備、間伐などにかかった費用を補助する。成功事例のノウハウを共有し、森林整備に前向きな所有者を増やしていく。24年度当初予算案に関連事業費5千万円を計上した。
 川勝知事は「取り組みを市町に拡大し、森林施業の集約化を全県で進めることにより、環境・経済・社会が調和した森林づくりに取り組む」と述べた。
 (政治部・森田憲吾)

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