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裾野独自の次世代スマートシティー 村田市長「目指さない」

 裾野市の村田悠市長は8日の定例記者会見で、街全体を情報技術(IT)でつなぐ次世代都市「スマートシティー」を現時点で目指さない方針を明らかにした。「スマートシティーのような大きな構想ではなく、市民生活に身近な地域課題を一つ一つ解決していくことが求められている」と述べた。
 前市長の高村謙二氏は最先端の行政サービスを提供する「スーパーシティ」を見据えたスマートシティーを実現するため、2020年にSDCC構想を発表した。自動運転技術やビッグデータなどを活用して地域の課題解決を目指す構想だったが、村田市長は2日の市議会9月定例会で構想の廃止を明言。記者会見で改めて「先進的である半面、市民生活に直接つなげることが難しく、浸透しにくかった。実証で終わってしまい、なかなか実装までいかなかった」と説明した。
 SDCC構想は、トヨタ自動車が同市に建設する次世代技術の実験都市「ウーブン・シティ」を見据えた市独自の取り組みだった。村田市長は「ウーブン・シティとの連携や(最寄りの)岩波駅の周辺整備事業を止めるわけではない」と強調した。

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