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深良用水「用水ずい道」 土木遺産に認定 芦ノ湖の水を県東部へ

 芦ノ湖の水を県東部に流す深良用水のトンネル「用水ずい道」がこのほど、歴史的な土木構造物として土木学会(東京)の選奨土木遺産に認定された。

土木遺産に認定された深良用水の「用水ずい道」(裾野市提供)
土木遺産に認定された深良用水の「用水ずい道」(裾野市提供)

 用水ずい道は芦ノ湖と、干ばつに苦しんでいた現在の裾野市深良地区を結ぶため、江戸時代初期に山(湖尻峠)の下に掘られた全長1280メートル、高低差10メートルのトンネル。高度な測量と開削技術を駆使し、人の手堀りで約4年の歳月をかけ、1670年に完成した。350年以上たった現在も農業用水、産業用水として利用され、裾野、御殿場、長泉、清水の4市町でつくる水利組合が管理している。
 土木学会の選奨土木遺産は2000年度に創設され、本県の認定は用水ずい道を含め11件になった。

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