テーマ：裾野市

「食べ物」主題に２人展　静岡の彫刻家石上和弘さんと裾野の福井揚さん陶芸作品

　静岡市の彫刻家石上和弘さん（５７）と裾野市で陶芸作品などを手がける福井揚さん（４５）の２人展「レンガと食物」が７日から始まるのを前に、会場となる静岡市葵区研屋町のギャラリー「ボタニカ・アートスペース」で６日、作品の搬入、展示作業が行われた。

２人展の開催に向けて作品の展示作業を進める石上さん（左）と福井さん＝静岡市葵区研屋町のボタニカ・アートスペース

　初めてとなる２人展は春から企画を始めた。方向性の異なる２人の作品の中で共通点となる「食べ物」を主題に据えた後、対照的な存在として堅く角張ったレンガをテーマに加えた。
　巨大な木製彫刻のスプーンやリンゴのフェルト画、粘土を削り出したドーナツ、くぎが打ち込まれたソフトクリームをかたどった陶芸作品など２人合わせて約６０点を出品。両者とも食物に関連した作品が多く並ぶ中、素材の質感を生かす石上さんとうわぐすりで素材感を消しきる福井さんという作風のコントラストも楽しめる内容に仕上がった。
　会期は２９日まで午後１～７時。毎週金、土、日曜日のみの開催。１４日午後６時からは美術家白井嘉尚さんを交えたトークセッション、２１日午後６時にはサックス奏者の望月治孝さんを招いたジャズライブコンサートを開く。

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