自動車部品メーカー、技術ＰＲ ＥＶや自動運転向け製品出展【ジャパンモビリティショー】
東京ビッグサイト（東京都）で２６日開幕したジャパンモビリティショーは、小糸製作所や、初参加のプライムアースＥＶエナジー（湖西市）など県内関係の自動車部品メーカーも独自の技術や取り組みを出展した。電気自動車（ＥＶ）や自動運転といった次世代車に対応した製品や技術力を発信している。
小糸製作所は「二輪車用ＡＤＢ（配光可変ヘッドランプ）」を初公開し、２５年の市場投入を目指すと明らかにした。遠くまで照射しコーナーリング時の視野を改善するとともに、前走車や対向車のまぶしさを防止する。勝田隆之専務執行役員は「二輪のライダーにも最適な光を提供したい」と力を込めた。
朝日電装（浜松市浜北区）は、電動二輪車向けハンドルのコンセプトモデルを披露した。電子制御のアクセルを採用し、親指で操作するスイッチを配置する。制御設計課の鈴木康平さんは「操作性や快適性を優先した設計でライダーの安全性向上や負担軽減を図りたい」と話した。
プライムアースＥＶエナジーは、主力のハイブリッド車用リチウムイオン電池セルとともに、同電池を搭載した電動カートを展示した。若手ら技術者有志でつくるチームが電池開発技術の進化を目指して取り組み、今後レースへの参加も計画している。
裾野市に拠点を置く矢崎総業が出展した商用車向け次世代コックピットは、車載機器事業で集まる商用車の運行データを活用し、危険車両検知や渋滞予測とルート案内、点検といった運転手の負担軽減につながるシステムを提案した。
やまと興業（浜松市浜北区）はＥＶのバッテリー冷却向けに、極小曲げを実現したアルミパイプを発表した。
（浜松総局・山本雅子、白本俊樹）
いい茶0
