若者に愛される地域づくり 裾野 北駿３市町首長らが懇談会
御殿場、裾野、小山の北駿３市町の首長や議会議長が地域課題を議論する行政懇談会が２日、裾野市役所で開かれた。「北駿で育った子どもが地元を愛し、住み続けたいと思ってくれる地域をつくるには」を重要テーマに、各市町の取り組みや展望を共有した。
２市１町広域連携研究会は懇談会に先立ち、７～８月に北駿の高校生を対象にしたオンラインアンケートの結果を公表。７４１人が回答し、５４％が「地域に住み続けたい」とした。３９％は「住み続けたくない」とし、集いの場や遊び場の不足が意見として多かったという。中学、高校に希望の部活動がないなどの理由で希望の部に入れなかった生徒は「住み続けたい」と答える割合も低く、地域での体験や経験が愛着と深く結びつく可能性が示された。
各首長らは「高校生議会の開催」「中高校生が発案したイベントの実現」など生徒が地域や行政と関わり合う取り組みを紹介した。座長を務めた裾野市の村田悠市長は「今は裾野の子が小山や御殿場の高校に通うケースも多い。少子化が加速する中、北駿として子ども・若者視点での地域づくりを推進していく必要性を改めて感じる」と述べた。
（御殿場支局・塩谷将広）
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